JPH02198890A - 印刷用受容シート - Google Patents

印刷用受容シート

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JPH02198890A
JPH02198890A JP1018981A JP1898189A JPH02198890A JP H02198890 A JPH02198890 A JP H02198890A JP 1018981 A JP1018981 A JP 1018981A JP 1898189 A JP1898189 A JP 1898189A JP H02198890 A JPH02198890 A JP H02198890A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、印刷用受容シートに関するものである。詳し
くは、印刷性、インキ密着性、耐水性、耐溶剤性に優れ
た被覆層を有する印刷用受容シートに関するものである
[従来の技術] 印刷用受容シートは、従来より、紙支持体が支配的であ
ったが、近年、プラスチックフィルムが使用され、中で
も、機械的性質、透明性、耐熱性などに優れた特性を有
するポリエステルフィルムが普及しつつある。しかし、
一般にポリエステル表面は凝集性が高く、しかも、接着
性に乏しいため、表面上に種々の印刷処理を施すにあた
っては、インク密着性を強靭なものとするためにインク
との親和性に優れた被覆層を形成することが盛んに実施
されている。この様な印刷用受容シートとしては、ポリ
エステルフィルム表面上に白色顔料を含有した水性高分
子樹脂を塗設した印刷用受容シート、例えば、特開昭5
7−82085号公報等が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前述した印刷用受容シートには次の様な問題点
がある。
すなわち、被覆層の耐水性、耐温水性が劣るため印刷用
受容シートは高温或いは高湿度雰囲気下で受容層の溶解
や膨潤などの変形を生じたり、温水処理を受けた場合な
ど被覆層の密着強度の低下が著しいものとなる。更には
、有機溶媒を含むインキの印刷にあっては、耐溶剤性が
劣るため、場合によっては印刷周辺の皮膜の部分溶解を
生じ印刷が不鮮明になったり、被覆層が白濁したりする
こともある。
本発明は、これらの従来技術の欠点を解消せしめ、被覆
層の密着性に優れ、しかも、被覆層の印刷性、耐水性、
耐溶剤性に優れた印刷用受容シートを提供せんとするも
のである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、
アルコキシシラン或いはグリシジル基を含有する不飽和
結合を有する化合物をグラフトしてなる非水系ポリエス
テル共重合体を主成分とした被覆層を塗設したことを特
徴とする印刷用受容シートを要旨とするものである。
本発明においていうポリエステルとは、周知のもの、具
体的には例えば、テレフタル酸・イソフタル酸・ナフタ
レンジカルボン酸・ビス−α、β(2−クロルフェノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボン酸・アジピン酸・セ
バシン酸等の2官能カルボン酸の少なくとも1種と、エ
チレングリコール・トリエチレングリコール・テトラメ
チレングリコール・ヘキサメチレングリコール・デカメ
チレングリコール等のグリコールの少なくとも1種とを
重縮合して得られるポリエステルを挙げることができる
。また、該ポリエステルには本発明の目的を阻害しない
範囲内で他種ポリマをブレンドしたり共重合してもよい
し、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤
等が含まれていてもよい。
ポリエステルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノー
ル中で測定)は0.4〜2.0であり、好ましくは0.
5〜1.0の範囲のものが通常用いられる。
本発明には、ポリエステルとしてポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリエ
チレン−α、βビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボキシレートを用いた場合、特に優れ
た効果が得られる。
本発明の被覆層とは、アルコキシシラン或いはグリシジ
ル基を含有する不飽和結合を有する化合物をグラフト化
した非水系ポリエステル共重合体を主成分とする組成物
からなる層である。本発明における主成分とする層とは
、そのものが被覆層中50重量%以上、好ましくは60
重量%以上、より好ましくは70重量%以上であるもの
を指し、適宜能の物質を添加してもよい。添加する樹脂
は特に限定されないが、代表例としては、ウレタン系樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ビニル系樹脂、
スチレン系樹脂等の各種樹脂を挙げることが可能である
。本発明においては、かかる被覆層を前記ポリエステル
フィルムの少なくとも片面に設けるのであるがこの中で
両面に設ける場合は、以下に述べる該被覆層の説明は少
なくとも一方に適用されるものである。
本発明でいう非水系ポリエステル共重合体とは、分子中
に親水性基或いは親水性成分、例えば、水酸基、カルボ
キシル基、カルボニル基、シアノ基、アミノ基、メチル
カルボニル基、ポリエチレングリコール、カルボン酸塩
、リン酸エステル塩、第四級アンモニウム塩、硫酸エス
テル塩、スルホン酸塩等が導入されていないポリエステ
ル共重合体であって、水不溶解性で、有機溶剤に均一に
溶解するものを意味する。但し、ポリエステル共重合体
の両末端が水酸基もしくはカルボキシル基であってもよ
い、 前記のポリエステル共重合体としては、ジカルボン酸成
分とグリコール成分を重縮合して得られるもので特に限
定するものではない。
ジカルボン酸成分としては芳香族、脂肪族、脂環族のジ
カルボン酸であり例えばテレフタル酸、イソフタル酸、
オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸、1,3
−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、アゼライン酸
およびそれらのエステル形成性誘導体等を挙げることが
できる。
前述のジカルボン酸と反応させるグリコール成分として
は炭素数2〜8の脂肪族グリコール、又は炭素数6〜1
2の脂環族グリコールであり、具体例としてはエチレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1.4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−
シクロヘキサンジメタツール、1,3−シクロヘキサン
ジメタツール、1,4−シクロヘキサンジメタツール、
p−キシリレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコールなどである。
これらの共重合ポリエステルは一般に直鎖状であること
が好ましく、反応性基を含有しないものが望ましい。ま
た共重合ポリエステルのガラス転位点は10〜90℃、
好ましくは40〜70℃である場合、好適な耐スティッ
ク性を示す。
本発明でいう不飽和結合を有する化合物とは、非水系ポ
リエステル共重合体にグラフト化する化合物であり、具
体的には、ビニルエステル類として、例えば、プロピオ
ン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、高級第3級ビニルエ
ステル、塩化ビニル、臭化ビニル、又不飽和カルボン酸
エステル類として、例えば、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘ
キシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、マ
レイン酸ブチル、マレイン酸オクチル、フマル酸ブチル
、フマル酸オクチル、アクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アク
リル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロ
ピル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル
、エチレングリコールジメタクリル酸エステル、エチレ
ングリコールジアクリル酸エステル、ポリエチレングリ
コールジメタクリル酸エステル、ポリエチレングリコー
ルジアクリル酸エステル、不飽和カルボン酸アミド類と
して、例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、メチ
ロールアクリルアミド、ブトキシメチロールアクリルア
ミド、不飽和ニトリル類として、例えばアクリロニトリ
ル、不飽和カルボン酸類として、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、マイ
レン酸酸性エステル、フマル酸酸性エステル、イタコン
酸酸性エステル、アクリル化合物として、例えば酢酸ア
リル、アリルグリシジルエーテル、メタクリル酸アリル
、アクリル酸アリル、イタコン酸ジアリル、含窒素化合
物として、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、炭化
水素類として、例えばエチレン、プロピレン、ヘキセン
、オクテン、スチレン、ビニルトルエン、ブタジェン、
ビニルシラン化合物として、例えばジメチルビニルメト
キシシラン、ジメチルエチルエトキシシラン、メチルビ
ニルジメトキシシラン、メチルビニルジェトキシシラン
、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランなど
が挙げられ、これらの中から選ばれた少なくとも1種以
上が適用されるが特に限定されるものではない。
グラフトは公知の反応によって行なえ、得られたグラフ
ト化共重合体は主鎖がポリエステル共重合体のため、基
材のポリエステルフィルムと親和性に優れているので被
覆層はフィルム上により強固に形成できる。更に、グラ
フト化合物が種々のインクと親和性が良いため、−層、
印刷適正を高めることができる。
本発明では、印刷用受容シートとして用いた時、該シー
トが透明では印刷の解像度や鮮明さ、印刷場所の確認等
に支障を生じるような場合、例えば、バーコードを印刷
するような場合には、被覆層に白色隠ペイ顔料を含有せ
しめることが好ましい。
本発明でいう白色隠ペイ顔料とは、被覆層を白色に呈す
る無機或いは有機顔料であって、無機顔料としては、例
えば炭酸亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、タルク、カオリン
、重質、軽質あるいは合成の炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、シリカ、フッ化リチウム、フッ化カルシウム、硫酸
バリウム、アルミナ、ジルコニア、リン酸カルシウム、
天然あるいは合成の膨潤性あるいは非膨潤性のマイカ等
が挙げられ、有機顔料としては、例えばポリスチレン、
ポリメチルスチレン、ポリメトキシスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリクロルアクリレート等が挙げられ、これらの中
から選ばれた少なくとも1種以上が適用されるが特に限
定されるものではない。また、顔料は中空多孔質或いは
非中空多孔質形態であってもよい。更に前記顔料は樹脂
に対する分散性を良化するため表面にグリシジル基、メ
チロール基等の官能基を付加させるなどの処理が施され
ているものが好ましい。
白色隠ペイ顔料の平均粒径は0.05〜3,0μmが好
ましく、0.1〜1.5μmがより好ましい。平均粒径
が0.05μm未満では、均一分散化がしにくく、3.
0μmを越えるものは、被覆層の平滑性が悪化し印刷性
が低下し易い。また、白色顔料の添加量は0.1〜70
重量%が好ましく、5〜50重量%がより好ましい。添
加量が0゜1重量%未満では白色隠ペイ性が不十分とな
り、70重量%以上では被覆層と基材フィルムとの密着
性が低下し易い。
本発明では、被覆層の密着性、耐水性、耐溶剤性をより
良化せしめるため被覆層に架橋結合剤を含有させること
が好ましい。
本発明でいう架橋結合剤とは、グラフト化ポリエステル
共重合体に存在する官能基、例えばヒドロキシル基、カ
ルボキシル基、グリシジル基、アミド基などと架橋反応
し、最終的には三次元網状構造を有する被覆層とするた
めの架橋剤であれば特に限定しないが代表例としてはメ
チロール化或いはアルキロール化した尿素系、メラミン
系、アクリルアミド系、ポリアミド系樹脂、およびエポ
キシ化合物、イソシアネート化合物、アジリジン化合物
などを挙げることができる。その中でも基材との密着性
、スティック防止性の点でメチロール化メラミン、イソ
シアネート化合物の使用が好ましい。
これらの架橋結合剤は単独、場合によっては二種以上併
用してもよい。添加する架橋結合剤の量は架橋剤の種類
によって適宜選択されるが通常はグラフト化ポリエステ
ル共重合体の固形分100重量部に対し0.01〜50
重量部が好ましく、0.1〜30重量部がより好ましい
。添、加量が0゜01重量部未満では架橋効果が低く、
50重量部を越えるものは被覆層の密着性が低下したり
、更には塗布性が悪化し均一層を形成しにくい。また架
橋結合剤には、架橋触媒を併用するとより架橋が進むた
め更に好ましい。架橋触媒としては塩類、無機物質、有
機物質、酸物質、アルカリ物質など公知のものを用いる
ことができる。添加する架橋触媒の量はグラフト化ポリ
エステル共重合体の固形分100重量部に対し0.00
1〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。
架橋剤を加えたグラフト化ポリエステル共重合体は基材
に塗布後、加熱、紫外線、電子線などによって架橋され
るが通常は加熱による方法が一般的である。
本発明の印刷用受容シートを構成するポリエステルフィ
ルムは、その配向状態は特に限定されず、無配向、−軸
配向、二軸配向のいずれでもよいが、機械的強度や寸法
安定性、剛性等の点で二軸配向状態のものが望ましい。
ポリエステルフィルムの厚みは、特に限定されるもので
はないが1〜500μmが好ましく、5〜300μmの
範囲がより好ましく基材ベースとしての実用面での取り
扱い性に優れている。また、ポリエステルフィルムの表
面粗さや光学ヘイズ等は特に限定されるものではなく、
用途により所望のものであってよい。
本発明の印刷用受容シートを構成する被覆層の積層厚み
は、特に限定されるものではないが0゜1〜50μmが
好ましく、0.5〜20μmの範囲にあるものが被覆層
の均一形成性、密着性などの点で望ましい。また、被覆
層表面はより平滑であるものが好ましい。更に、被覆層
には必要に応じて、本発明の効果を損わない量で公知の
添加剤、例えば消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防
止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料などを含有せし
めてもよいし、滑剤として無機又は有機化合物からなる
微細粒子を含有せしめてもよい。
次に、本発明の製造方法について説明する。まず、常法
によって重合されたポリエステルのペレットを十分乾燥
した後、公知の押出機、好ましくは圧縮比3.8以上の
溶融押出機に供給し、ペレットが溶融する温度以上、ポ
リマが分解する温度以下の温度でスリット状のダイから
シート状に溶融押出し、冷却固化せしめて未延伸シート
を作る。
この際、未延伸シートの固有粘度はフィルム特性から0
.5以上であることが望ましい。次に、該未延伸シート
を必要に応じて周知の方法で延伸してポリエステルフィ
ルムを得る。延伸方法は特に限定されるものではないが
、例えば、同時二軸タテ−ヨコ、タテ−ヨコ−タテ、ヨ
コ−タテ、二段タテ−ヨコ等の延伸により二軸延伸され
るのが望ましい。
次に、ポリエステルフィルムの少なくとも一表面上に、
グラフト化ポリエステル共重合体を主成分とした組成物
からなる被覆層を設ける。被覆層を設ける方法としては
、 ■ 製膜工程内で基体となるフィルムをあらかじめ二軸
延伸しておき、次いで所定量に調整した溶液を塗布し、
しかる後、乾燥する方法。
■ 基体フィルム単膜として巻き取った後に、塗布−乾
燥の工程を設ける方法。
などが好ましく適用できる。塗布する前記組成分の溶液
は、有機溶媒、例えばアルコール系、カルボン酸エステ
ル系、ケトン系、脂肪族炭化水素系、脂環式又は芳香族
炭化水素系及びこれらの混合系を用いた有機溶媒溶液の
形で使用する。
塗布方法は特に限定されず押出ラミネート法、メルトコ
ーティング法等を用いてもよいが、高速で薄膜コートす
ることが可能であるという理由からグラビヤコート法、
リバースコート法、キツスコート法、ダイコート法、メ
タリングバーコード法など公知の方法を適用できる。ま
た、塗布する前に必要に応じて空気中或いはその他種々
雰囲気中でのコロナ放電処理など公知の表面処理を施す
ことによって、塗布性が良化するのみならず、被覆層を
より強固にポリエステルフィルム表面上に形成できる。
尚、塗材濃度、塗膜乾燥条件は特に限定されるものでは
ないが、塗膜乾燥条件は被覆層や基体フィルムの緒特性
に悪影響を及ぼさない範囲で行なうのが望ましい。
[評価法] 本発明の特性値は、次の測定方法、評価基準による。
(1)被覆層の密着性 被覆層/ベースフィルムの密着力は、被覆層上にクロス
カット(100ケ/c!Ir)をいれ、該クロスカット
面に対し45°にセロテープ: CT−24にチバン■
製)を貼り、ハンドローラを用いて約5kgの荷重をか
け1.10回往復して圧着させ、セロテープを手で18
0°方向に強制剥離し、被覆層の剥離度合を観察し評価
した。判定基準は、◎:非常に良好(剥離なし)、○:
良好(剥離面積5%未満)、△:やや劣る(剥離面積5
%以上20%未満) 、×”:不良(剥離面積20%以
上)とした。
(2)耐溶剤性 被覆層を形成させたポリエステルフィルムをテトラクロ
ロエチレン中に30分間浸漬処理後、被覆層にクロスカ
ット(100ケ/ cnf )をいれ前記(1)と同様
に評価し判定した。
(3)耐水性 被覆層を形成させたポリエステルフィルムを50°Cの
温水中で30分間浸漬処理後、改質層にクロスカット(
100ケ/c/)をいれ前記(1)と同様に評価し判定
した。尚、表面状態が肉視て異常(白濁化率)が観察さ
れるものは、セロハク評価が良好(○)でも不良(×)
とした。
(4)印字性 高゛速バーコードプリンター“東し8400システム”
 (東しエンジニアリング■製)を用いて文字パターン
を印刷し、印字品質を拡大鏡で肉視観察して、次の如く
判定した。
○:印字性が良好 △:印字性がやや劣る ×:印字性が不良 [発明の作用コ 本発明は、ポリエステルフィルム上に、特定の基を含有
する不飽和化合物をグラフト化した非水系ポリエステル
共重合体を主成分とする有機溶剤系塗材を用いて被覆層
を形成させたので、基体フィルムの緒特性を悪化させる
ことなく、次のような優れた効果を得ることができた。
[発明の効果] 本発明の印刷用受容シートは以下のような優れた効果を
有する。
(1)紫外線硬化型インキ、電子線硬化型インキ、油性
インキ、熱転写インクリボン、電子写真用トナー等の各
種インキによる印刷適性に優れている。
■耐溶剤性に優れているので、有機溶剤型インキを用い
て印刷しても、印刷界面が乱れず鮮明な印刷を行なえる
(3)耐水性に優れているので、高温或いは高湿度雰囲
気下でも受容層の密着性に優れており、しかも、受容層
の膨潤等を生じない。
(4)後加工で温水処理、溶剤処理が施されても特性低
下を生じない。
[発明品の用途] 本発明の印刷用受容シートは、印刷を施すことが要求さ
れる種々の用途、例えば包装用、光学用、グラフィック
用、電絶用など広範囲に適応できる。
中でも、特に印刷解像度やインキ密着性が必要とされる
バーコード印刷に好適であり、バーコード管理が適応さ
れるクリーニング用や商品の価格表示用、運搬用等のラ
ベルに使用するのが好ましい。
[実施例コ 本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明するが、本
発明は、これらに限定されるものではない。
実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレートの
ホモポリマチップ(固有粘度:0.62、融点=259
℃)を180℃で2時間減圧乾燥(3mmHg) した
。このチップを280℃で圧縮比3.8のスクリューを
有した押出機に供給しT型口金から溶融押出し、静電印
荷法を用いて表面温度20℃の冷却ドラムに巻きつけて
冷却固化せしめ未延伸フィルムとした。得られたフィル
ムを90℃でロール延伸法によって縦方向に3.3倍延
伸した後、テンター延伸法によって幅方向に3゜6倍延
伸し、横方向に2%弛緩しつつ210℃で10秒間熱処
理して厚さ50μmの二軸配向フィルムを得た。次に、
トルエン/メチルエチルケトン(混合比; 1 : 1
)を希釈溶媒とし、これにグラフト化ポリエステル共重
合体“ペスレジン″230G(高松油脂■製)を加え濃
度10重量%とした塗材をグラビヤコート方式で塗布し
、塗布層を120℃で1分間乾燥させ、被覆層が2.0
μmの印刷用受容シートを得た。この印刷用受容シート
の特性は第1表に示したとおりであり被覆層の密着性、
耐水性、耐溶剤性、印刷性が共に優れているものであっ
た。
実施例2 実施例1で得た二軸配向ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム表面上にコロナ放電処理を施した後、トルエン/
メチルエチルケトン(混合比;1:1)を溶媒とし、こ
れにグラフト化ポリエステル共重合体“ペスレジン”2
30Gと、白色隠ペイ顔料として平均粒径0. 3μm
の酸化チタンをポリエステル樹脂“バイロン”200(
東洋紡■製)に混練させた酸化チタン高濃度分散体“C
T−P”(■昭和インク工業新製)を用いて固形分当り
酸化チタンが40重量%添加された組成で均一分散させ
、濃度10重量%の塗材を作った。この塗材を実施例1
と同様の方法で塗布し、被覆層が3゜0μmの印刷用受
容シートを得た。この印刷用受容シートの特性を第1表
に示した。第11表を見る如く、被覆層の密着性、耐水
性、耐溶剤性、印刷性が共に優れていることが判る。
実施例3 実施例2と同じ基材フィルムを使用し、実施例2と同じ
組成の塗材で、架橋結合剤としてイソシャネート系硬化
剤“コロネート”EH(日本ポリウレタン工業■製)を
固形分100重量部当り5重量部加えて均一分散させ、
濃度10重量%の塗材を作った。この塗材を実施例2と
同一手法で塗布し、被覆層が3.0μmの印刷用受容シ
ートを得た。この印刷用受容シートの特性は第11表に
示したように各特性が共に優れているものであった。
比較例1 実施例2と同じ基材フィルムを使用し、塗材として水系
ポリエステル共重合樹脂“ポリエスタ−W−9501(
日本合成化学工業■製)と平均粒径0.4μmの酸化チ
タンを重量固形分比70:30の組成で均一分散させた
濃度10重量%の水系溶液をバーコード法で塗布し、塗
膜を110°Cで3分間乾燥させ被覆層が1.0μmの
印刷用受容シートを得た。この印刷用受容シートの特性
は第1表に示したとおりで被覆層の耐水性、耐溶剤性に
劣るものであった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、アル
    コキシシラン或いはグリシジル基を含有する不飽和結合
    を有する化合物をグラフトしてなる非水系ポリエステル
    共重合体を主成分とした被覆層を塗設したことを特徴と
    する印刷用受容シート。
  2. (2)被覆層に白色隠ペイ顔料を含むことを特徴とする
    請求項(1)記載の印刷用受容シート。
  3. (3)白色隠ペイ顔料の平均粒径が0.05〜3.0μ
    mであって、かつ、添加量が0.1〜70重量%である
    ことを特徴とする請求項2記載の印刷用受容シート。
  4. (4)被覆層に架橋結合剤を含むことを特徴とする請求
    項(1)〜(3)のいずれかに記載の印刷用受容シート
  5. (5)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の印刷用
    受容シートを用いてなることを特徴とするバーコード印
    刷用受容シート。
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