JPH02193704A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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JPH02193704A
JPH02193704A JP1346989A JP1346989A JPH02193704A JP H02193704 A JPH02193704 A JP H02193704A JP 1346989 A JP1346989 A JP 1346989A JP 1346989 A JP1346989 A JP 1346989A JP H02193704 A JPH02193704 A JP H02193704A
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control
flow rate
upper limit
hydraulic fluid
limit value
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Application number
JP1346989A
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English (en)
Inventor
Toshiki Morita
俊樹 森田
Tomomi Izumi
知示 和泉
Hiroyoshi Kumada
拡佳 熊田
Shoichi Kamimura
上村 昭一
Mineharu Shibata
柴田 峰東
Takeshi Edahiro
枝広 毅志
Shin Takehara
伸 竹原
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はサスペンション特性を変更し得るようにした車
両のサスペンション装置に関するものである。
(従来技術) 近時、車両のサスペンション装置にあっては、いわゆる
アクティブサスペンションと呼ばれるように、サスペン
ション特性を任意に変更し得るようにしたものが提案さ
れている。このアクティブサスペンションにあっては、
基本的に、ばね上重量とばね下重量との間にシリンダ装
置が架設されて、該シリンダ装置に対する作動液の供給
と排出とを制御することによりサスペンション特性が制
御される(特公昭59−14365号公報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) 上述のようなサスペンション装置にあっては、シリンダ
装置に対する作動液の給排がかなり頻繁にかつ多量に行
なわれるため、作動液の消費量が多くなる。このため、
例えばエンジンにより駆動される作動液吐出用のポンプ
の容量を十分に大きくする等により、作動液の消費に対
処することになる。
しかしながら、車両の運転状態によっては、作動液の供
給量がその消費に追いつかない場合、すなわち作動液不
足をきたすことがが応々にして生じ易いものとなる。例
えば、ポンプをエンジンによって駆動する場合にエンジ
ン回転数(車速)が低くてポンプの吐出容量が実質的に
小さくなってしまう場合や、悪路を走行しているためシ
リンダ装置からの作動液給排の頻度が極端に多くなった
場合(作動液の消費量が大〕等がある。そして、作動液
が不足すると、サスペンション制御そのものが不能にな
ってしまうことになる。
したがって、本発明の目的は、作動液の不足に起因して
サスペンション制御が不能になってしまうような事態を
防止し得るようにした車両のサスペンション装置を提供
することにある。
(問題点を解決するための手段、作用)前述の目的を達
成するため、本発明にあっては、作動液不足をきたすで
あろうと想定される運転状態となったときは、シリンダ
装置に対して給排される作動液の量に制限を加えるよう
にしである。具体的には、第10図にブロック図的に示
すように、 ばね上重量とばね下重量との間に架設されたシリンダ装
置と、 前記シリンダ装置に対する作動液の供給と排出とを行な
うための流量調整手段と、 前記流量調整手段を制御して、前記シリンダ装着に対す
る作動液の給排流量を制御するサスペンション制御手段
と、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段により検出された車両の運転状態
に応じて作動液流量の上限値を設定して、前記サスペン
ション制御手段により制御される作動液の流量が該上限
値を越えないようにさせる上限値設定手段と、 を備えた構成としである。
このような構成とすることにより、作動液不足に起因し
てサスペンション制御が不能になってしまう前に、あら
かじめ作動液の流量制限すなわち消費制限を行なうので
、作動液不足をきたすことなくサスペンション制御を継
続して行なうことができる。
なお、作動液の流量制限を行なった場合は、この制限を
行なわない場合に比してサスペンション制御の面では多
少不利になるも、サスベンジ3ン制御そのものが全く不
能になる場合を考えれば、その有利さが容易に理解され
るものである。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明する
。なお、以下の説明で数字と共に用いる符号「F」は前
輪用、「R」は後輪用であり、またrFRJは右前輪用
、rFLJは左前輪用、rRRJは右後輪用、rRLJ
は左後輪用を意味し、したがって、これ等を特に区別す
る必要のないときはこれ等の識別符号を用いないで説明
することとする。
作動液回路 第1図において、1(IFR2IFL、IRRlIRL
)はそれぞれ前後左右の各車輪毎に設けられたシリンダ
装置で、これ等は、ばね下重量に連結されたシリンダ2
と、該シリンダ2内より延びてばね上重量に連結された
ピストンロッド3とを有する。シリンダ2内は、ピスト
ンロッド3と一体のピストン4によってその上方に液室
5が画成されているが、この液室5と下方の室とは連通
されている。これにより、液室5に作動液が供給される
−とピストンロッド3が伸長して車高が高くなり、また
液室5から作動液が排出されると車高が低くなる。
各シリンダ装filの液室5に対しては、ガスばね6(
6FR16FL、6RR16RL)が接続されている。
この各ガスばね6は、小径と−された4本のシリンダ状
ばね7により構成され、各シリンダ状ばね7は互いに並
列にかつオリフィス8を介して液室5と接続されている
。そして、これ等4木のシリンダ状ばね7のうち、1本
を除いて、残る3本は、切換弁9を介して液室5と接続
されている。これにより、切換弁9を図示のような切換
位置としたときは、4本のシリンダ状ばね7がそのオリ
フィス8を介してのみ連通され、このときの減衰力が小
さいものとなる。また、切換弁9が図示の位置から切換
わると、3木のシリンダ状ばね7は切換弁9内に組込ま
れたオリフィスlOをも介して液室5と連通されること
となり、減衰力が大きいものとなる。勿論、切換弁9の
切換位置の変更により、ガスばね6によるばね特性も変
更される。そして、このサスペンション特性は、シリン
ダ装置lめ液室5に対する作動液の供給量を変更するこ
とによっても変更される。
図中11はエンジンにより駆動されるポンプで、リザー
バタンク12よりポンプ11が汲上げた高圧の作動液が
、共通通路13に吐出される。
共通通路13は、前側通路14Fと後側通路14Rとに
分岐されて、前側通路14Fはさらに右前側通路14F
Rと、左前側通路14FLとに分岐されている。この右
前側通路14FRは、右前輪用シリンダ装置IFHの液
室5に接続され、また左前側通路14FLは、左前輪用
シリンダ装置IFLの液室5に接続されている。この右
前側通路14FHには、その上流側より、供給用流量制
御弁15FR1遅延弁としてのパイロット弁16FRが
接続されている。同様に、左前側通路14FLにも、そ
の上流側より、供給用流量制御弁15FL、パイロット
弁16FLが接続されている。
右前側通路14FHには、両弁15FRと16FRとの
間より右前側通路用の第1リリーフ通路17FRが連な
り、この第1リリーフ通路17FRは最終的に、前輪用
リリーフ通路18Fを経てリザーバタンク12に連なっ
ている。そして、第1リリーフ通路17FHには、排出
用流湯:制御弁19FRが接続されている。また、パイ
ロット弁16FR下流の通路14FRは、第2リリーフ
通路20FRを介して第1リリーフ通路17FHに連な
り、これにはリリーフ弁21FRが接続されている。さ
らに、シリンダ装置IFR直近の通路14FHには、フ
ィルタ29FRが介設されている。このフィルタ29F
Rは、シリンダ装置1FRとこの最も近くに位置する弁
16FR221FRとの間にあって、シリンダ装置IF
Rの摺動等によってここから発生する摩耗粉が当該弁1
6FR121FR側へ流れるのを防止する。
なお、左前輪用の通路構成も右前輪用通路構成と同様に
構成されているので、その重複した説明は省略する。
前記共通通路13にはメインの7キユムレータ22が接
続され、また前輪用リリーフ通路18Fにもアキュムレ
ータ23Fが接続されている。このメインのアキュムレ
ータ22は、後述するサブのアキュムレータ24と共に
作動液の蓄圧源となるものであり、シリンダ装′!i1
に対する作動液供給量に不足が生じないようにするため
のものである。また、アキュムレータ23Fは、前輪用
のシリンダ装置1内の高圧の作動液が低圧のリザーバタ
ンク12へ急激に排出されるのを防止、すなわちウォー
タハンマ現象を防止するためのものである。
後輪用シリンダ装置IRR1IRLに対する作動液給排
通路も前輪用と同様に構成されているので、その重複し
た説明は省略する。ただし、後輪用通路にあっては、パ
イロット弁21FR121FLに相当するものがなく、
また後輪通路14Hには、メインのアキュムレータ22
からの通路長さが前輪用のものよりも長くなることを考
慮して、サブの7キユムレータ24が設けられている。
前記共通通路13、すなわち前後輪用の各通路14F、
14Rは、リリーフ通路25を介して、前輪用のリリー
フ通路18Fに接続され、該リリーフ通路25には、電
磁開閉弁からなる制御弁26が接続されている。
なお、第1図中27はフィルタ、28はポンプ11から
の吐出圧が所定の範囲内となるように調整するための調
圧弁であり、この調圧弁28は、実施例ではポンプ11
を可変容量型斜板ピストン式として構成して、該ポンプ
11に一体に組込まれたものとなっている(吐出圧12
0〜160kg/cm2)。
前記パイロット弁16は1前後用の通路14Fあるいは
14R1したがって共通通路13の圧力とシリンダ装置
l側の圧力との差圧に応じて開閉される。このため、前
輪用のパイロット弁16FR,16FLに対しては、通
路14Fより分岐された共通パイロット通路31Fが導
出され、該共通パイロット通路31Fより分岐された2
本の分岐パイロット通路のうち一方の通路31FRがパ
イロット弁16FHに連なり、また他方の通路3IFL
がパイロット弁16FLに連なっている。
そして、上記共通パイロット通路31Fには、オリフィ
ス32Fが介設されている。なお、後輪用のパイロット
通路も同様に構成されている。
上記各パイロット弁16は、例えば第2図のように構成
されており、図示のものは右前輪用のものを示しである
。このパイロット弁16は、そのケーシング33内に1
通路14FHの一部を構成する主流路34が形成され、
該主流路34に対して、通路14FRが接続される。上
記主流路34の途中には弁座35が形成され、ケーシン
グ33内に摺動自在に嵌挿された開閉ピストン36がこ
の弁座35に離着座されることにより、パイロット弁1
6FRが開閉される。
上記開閉ピストン36は、弁軸37を介して制御ピスト
ン38と一体化されている。この制御ピストン38は、
ケーシング33内に摺動自在に嵌挿されて該ケーシング
33内に液室39を画成しており、該液室39は、制御
用流路40を介して分岐パイロット通路31FRと接続
されている。
そして、制御ピストン36は、リターンスプリング41
により、開閉ピストン36が弁座35に着座する方向、
すなわちパイロット弁16FRが閉じる方向に付勢され
ている。さらに、制御ピストン38には、連通口42を
介して、液室39とは反対側において、主流路34の圧
力が作用される。これにより、液室39内(共通通路1
3側)の圧力が、主流路34内(シリンダ装置IFR側
)の圧力の174以下となると、開閉ピストン36が弁
座35に着座してパイロット弁16FRが閉じられる。
ここで、パイロット弁16FRが開いている状態から、
共通通路13側の圧力が大きく低下すると、オリフィス
32Fの作用によりこの圧力低下は遅延されて液室39
に伝達され、したがって当該パイロット弁16FRは上
記圧力低下から遅延して閉じられることになる(実施例
ではこの遅延時間を約1秒として設定しである)。
次に、前述した各弁の作用について説明する。
■切換弁9 切換弁9は、実施例では、旋回中においてのみ減衰力が
大きくなるように切換作動される。
■リリーフ弁21 リリーフ弁21は、常時は閉じており、シリンダ装置l
側の圧力が所定値以上(実施例では160〜200kg
/cm2)になると、開かれる。
すなわちシリンダ装置l側の圧力が異常上昇するのを防
止する安全弁となっている。
勿論、リリーフ弁21は、後輪用のシリンダ装置IRR
1IRLに対しても設けることができるが、実施例では
、重量配分が前側の方が後側よりもかなり大きく設定さ
れた車両であることを前提としていて、後輪側の圧力が
前輪側の圧力よりも大きくならないという点を勘案して
、後輪側にはリリーフ弁21を設けていない。
■流量制御弁15.19 供給用および排出用の各流量制御弁15.19共に、電
磁式のスプール弁とされて、開状態と閉状態とに適宜切
換えられる。ただし、開状態のときは、その上流側と下
流側との差圧がほぼ一定となるような差圧調整機能を有
するものとなっている(流量制御の関係上、この差圧を
一定にすることが要求される)、さらに詳しくは、流量
制御弁15.19は、供給される電流に比例してそのス
プールの変位位置すなわち開度が変化され、この供給電
流は、あらかじめ作成、記憶された流量−電流の対応マ
ツプに基づいて決定される。すなわち、供給電流が、そ
のときの要求流量に対応している。
この流量制御弁15.19の制御によってシリンダ装置
1への作動液供給と排出とが制御されて、サスペンショ
ン特性が制御されることになる。
これに加えて、イグニッションOFFのときは、このO
FFのときから所定時間(実施例では2分間)、車高を
低下させる方向の制御だけがなされる。すなわち、降車
等に起因する積載荷重の変化を勘案してして車高が部分
的に高くなってしまうのを防止する(基準車高となるよ
うに制御)。
q)制御弁26 制御弁26は、常時は励磁されることによって閉じられ
、フェイル時に開かれる。このフェイル時としては1例
えば流量制御弁15.19の一部が固着してしまった場
合、後述するセンサ類が故障した場合1作動液の液圧が
失陥した場合、ポンプ11が失陥した場合等がある。
これに加えて実施例では、制御弁26は、イグニッショ
ンOFFのときから所定時間(例えば2分)経過した後
に開かれる。
なお、この制御弁26が開いたときは、パイロット弁1
6が遅れて閉じられることは前述の通りである。
■パイロット弁16 既に述べた通り、オリフィス32F、32Rの作用によ
り、共通通路13の圧力が低下してから遅延して開かれ
る。このことは、例えば流量制御弁15の一部が開きっ
ばなしとなったフェイル時に、制御弁26の開作動に起
因するパイロット圧低下によって通路14FR〜14R
Lを閉じて、シリンダ装置IFR〜IRL内の作動液を
閉じこめ、車高維持が行なわれる。勿論、このときは、
サスペンション特性はいわゆるパッシブなものに固定さ
れる。
制御系 第3図は、第1図に示す作動液回路の制御系統を示すも
のである。この第3図において、WFRは右前輪、WF
Lは左前輪、WRRは右後輪、WRLは左後輪であり、
Uはマイクロコンピュータを利用して構成された制御ユ
ニットである。この制御ユニットUには各センサ51F
R〜51RL、52FR〜52RL、53FR553F
L。
53R154〜56からの信号が入力され、また制御ユ
ニットUからは、切換弁9、前記流量制御弁15 (1
5FR−15RL)、19 (19FR−19RL)お
よび制御弁26に対して出力される。上記センサ51F
R〜51RLは、各シリンダ装置IFR〜IRLに設け
られてその伸び量、すなわち各車輪位置での車高を検出
するものである。センサ52FR〜52RLは、各シリ
ンダ装置IFR−IRLの液室5の圧力を検出するもの
である(第1図をも参照)、センサ53FR153FL
、53Rは、上下方向の加速度を検出するGセンサであ
る。ただし、車両Bの前側については前車軸上でほぼ左
対称位置に2つのGセンサ53FR,53FLが設けら
れているが、車両Bの後部については、後車軸上におい
て左右中間位置において1つのGセンサ53Rのみが設
けられている。このようにして、3つのGセンサによっ
て、車体Bを代表する1つの仮想平面が規定されている
が、この仮想平面は略水平面となるように設定されてい
る。
上記センサ54〜56は、作動液の不足をきたすような
運転状態であるか否か検出するためのものである。すな
わち、センサ54はメインの7キユムレータ22の圧力
を検出するものである(作動液の貯蔵量検出)、センサ
55はエンジン回転数(車速でもよい)を検出するもの
である(ポンプ11の吐出能力検出)。センサ56は路
面の良し悪を検出するこのである(作動液の消費度合検
出)。なお、路面の良し悪しを検出するには1例えば振
動センサ等を利用して行なうことができる。
制御二二ッ)Uは、基本的には、第4図に概念的に示す
アクティブ制御、すなわち実施例では。
車両の姿勢制御(車高信号制御)と、乗心地制御(上下
加速度信号制御)と、車両のねじり制御(圧力信号制御
)とを行なう。そして、これ等各制御の結果は、最終的
に、流量調整手段としての流量制御弁15.19を流れ
る作動液の流量として表われる。そして、この決定され
た流量は、車両の運転状態に応じて設定される上限値を
越えないように限定される。
アクティブ制御 さて次に、各センサの出力に基づいてサスペンション特
性をどのように制御するかの一例について、第4図を参
照しつつ説明する。
この制御の内容は、大別して、もっとも基本となる車高
センサの出力に基づく車体Bの姿勢制御と、Gセンサの
出力に基づく乗心地制御と、圧力センサの出力に基づく
車体Bのねじれ抑制制御とからなり、以下に分脱する。
■姿勢制御(車高センサ信号制御) この制御は、バウンスと、ピッチ(ピッチング)と、ロ
ールとを抑制する3つの姿勢制御からなり、各制御は、
IPD制御によるフィードバック制御とされる。
この3つの各姿勢制御については、各車高センサからの
出力をどのように取扱うかを、バウンスとピッチとロー
ルとの各制御部の図中左側に示したr+jと「−」の符
号により示しである。また、この各制御部の図中右側に
示した「+」、「−」の符号は、各制御部が姿勢変化の
抑制を行なう制御であるということを示すもので、該各
制御部の図中左側に示した符号とは反対の符号が附され
ている。
すなわちバウンス制御では、左右前側の各車高の加算値
と、左右後側の各車高の加算値とが、それぞれ基準車高
値と一致する方向にIPD制御される。また、ピッチ制
御では、左右前側の各車高の加算値に対して、左右後側
の車高の加算値を減算したものが零となる方向にIPD
制御される。
さらに、ロール制御では、左側前後の各車高の加算値と
、右側前後の各車高の加算値とが一致する方向にIPD
制御される。
上述した3つのIPD制御により得られた各制御値は、
それぞれ4つのシリンダ装置1月とじて求められて、各
シリンダ装置1用の制御値毎に互いに加算され、最終的
に4つの姿勢制御用の流量信号QXFR−QXRLとし
て決定される。
00乗心地制御(Gセンサ信号制御) この乗心地制御は、上記■での姿勢制御に起因する乗心
地の悪化を防止することにある。したがって、上記■で
の3つの姿勢制御に対応してバウンス、ピッチ、ロール
の3つについて、上下方向の加速度を抑制するようにそ
れぞれフィードバック制御(実施例では比例制御)が行
なわれる。
なお、この乗心地制御用のGセンサは3つしかないので
、ピッチ制御については、前側の上下方向加速度として
、前側左右の各上下方向加速度の相加平均を用いるよう
にしである。また、ロール制御に際しては、前側左右の
上下方向加速度のみを利用して、後側の上下方向加速度
は利用されない。
この乗心地制御においても、上述した3つの比例制御に
より得られた各制御値は、それぞれ4っのシリンダ装置
l毎に求められて、各シリンダl用の制御値毎に互いに
加算され、最終的に4つの乗心地制御用の流量信号QG
FR−QGRLとして決定される。
■ウォーブ制#(圧力信号制御) ウォーブ制御は車体Bのねじり抑制を行なう制御である
。すなわち、各シリンダ装置lに作用している圧力は各
車輪への荷重に相当するので、この荷重に起因する車体
Bのねじりが大きくならないように制御する。
具体的には、車体前側と後側との各々について、左右の
圧力の差と和との比が1となる方向にフィードバック制
御される。そして、重み付は係数ωFによって車体前前
側と後側との各ねじれ量の重み付けを与え、また重み付
は係数ωAによって前記■と■の各制御に対する重み付
けを与えるようになっている。勿論、このねじり抑制制
御においても、その制御値は、最終的に、4つのシリン
ダ装置1毎の流量信号QPFR−QPRL  (%)と
して決定される。
前述のようにして4つのシリンダ装量1毎に決定された
姿勢制御用と、乗心地制御用と、ねじり抑制制御用との
各流量信号は、最終的に加算されて、最終流量信号QF
R−QRLとして決定される。
上限値制御 上記のようにして決定された各流量信号QFR〜QRL
は、運転状態によって設定される上限値を越えない範囲
に限定される。この上限値の設定例を、第5図〜第7図
に示してあり、これ等の図はマツプとして制御ユニッ)
U(のROM)に記憶されている。すなわち、第5図は
エンジン回転数に応じた上限値Kl(%)の設定例を示
しである。第6図はアキュムレータ圧力に応じた上限値
に2(%)の設定例を示しである。第7図は路面の良し
悪しに応じた上限値に3(%)の設定例を示しである。
実施例では、上記上限値に1〜に3のうち、その最小値
を最小上限値KMとして選択して、前記流量信号QPF
R−QPRLのいずれもがこの最小上限値KMを越えな
いように限定(補正)される。
より具体的には、上記最小上限値KMをQ PFR〜Q
 PRLの最大値QMで除することにより補正係数α(
くl)を求めて、各QPFR−QPRLに対してそれぞ
れ補正係数αを掛は合せることにより、補正後の最終的
なQPFR−QPRLが決定され、この最終QρFR−
QPRLとなるように各流量制御弁15.19が制御さ
れる。上記補正は、つまるところ、第4図で求められた
QPFR−QPRLの最大値となる流量信号を最小上限
値KMと同じ値として補正する一方、この補正割合と同
一の割合で残る他の流量信号を補正することな意味する
。勿論、QPFR−QPRLのいずれももが最小上限値
KMよりも小さいときは、上記のような補正は行なわれ
ないことになる。
ここで、QPFR−QPRLの上限値補正が必要なとき
に、その全てを最小上限値KMとして設定することも可
能ではあるが、この場合はQ PFR〜Q PRL間で
のバランスがくずれ易いので、上述したように各QPF
R−QPRLを全て同じ割合で補正するのが好ましい。
また、前記補正係数αを決定するためのKMとしては、
各上限値に1、K2、K3を互いに掛は合せることによ
り得るようにしてもよく(各に1〜に3の間で重み付け
を行なう係数をさらに用いるようにしてもよい)、この
場合は、作動液不足が生じるであろう各因子を総合した
ものとすることができる。
フローチャート 前述した制御二二ツ)Uの制御内容を、第8図、第9図
に示すフローチャートを参照しつつ説明するが、以下の
説明でPはステップを示す、なお、切換弁9の制御につ
いては省略しである。
先ず、第8図において、イグニッションスイッチのON
によりスタートされて、Plにおいてシステム全体のイ
ニシャライズが行なわれ、このとき制御弁26は閉とさ
れる0次いで、P2において、各センサからの信号が入
力される。
P2の後、P3において、現在フェイル時であるか否か
が判別される。このP3の判別でNoのときは、P4に
おいて、各流量制御弁15.19の開閉制御によって、
上限値制御を含むアクティブ制御がなされる。なお、こ
のP4の詳細については後述する。
P4の後、P5において、イグニッションスイッチがO
FFされたか否かが判別され、この判別でNOのときは
、P2へ戻る。
上記P5の判別でYESのときは、P6で車高信号を読
込んだ後、P7において、排出用の流量制御弁15のみ
が制御されて、降車等に起因して車高が部分的に高くな
ってしまうのを防止する。。
そして、P8において所定時間(実施例では2分)経過
するのを待って、P9において制御弁26が開かれる。
この制御弁26の開作動から遅延してパイロット弁16
が閉じられるため、流量制御弁15.19等からの漏れ
に起因するその後の車高変化が確実に防止される。
前記P3の判別でYESのときは、P9へ移行して制御
弁26が開かれる。なお、フェイル時に車高を低くした
状態で車高維持を行なうには、P9において制御弁26
が開かれてからパイロット弁16が閉じられるまでの遅
延時間の間に、全ての流量制御弁を開く処理を行なえば
よい。
第8図のP4の詳細は、第9図に示す通りである。
先ず、pHにおいて、第4図のアクティブ制御によって
QPFR−QPRLが決定される。次いで、PI3にお
いて、′第5図〜第7図に示すマツプに基づいて各上限
値に1〜に3が決定され、引続きPI3において、各上
限値に1〜に3の最小上限値KMが選択される。
PI3の後、P14〜P17の判別で、pHで決定され
たQPFR−QPRLのいずれもが最小上限値KMより
も小さいことが確認されると、PI3において、Fil
で決定されたQPFR−QPRLがそのまま出力される
pHで決定されたQPFR−QPRLのいずれか1つが
最小上限値KMよりも大きいときは、PI3に移行する
。PI3では、Filで決定されたQPFR−QPRL
の最大値がQMとして選択され、P2OにおいてKMを
QMで除することにより補正係数αが算出される。そし
て、P21において、各QPFR−QPRLに対して上
記補正係数αを掛は合せることにより、補正後のQPF
R−QPRLが決定され、この補正されたQPFR−Q
PRLがPI3で出力される。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、作動液不
足をきたすような運転状態となったときは、シリンダ装
置に対して給排される作動液の流量に制限を加えるよう
にしたので、作動液不足をきたすことなくサスペンショ
ン制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例を示すもので、作動液回路を示
す図。 第2図は第1図中のパイロット弁の一例を示す断面図。 第3図は第1図に示す回路の制御系統を示す図。 第4図はアクティブ制御を行なうための一例を示す全体
系統図。 第5図〜第7図は運転状態に応じた作動液流量の上限値
の設定例を示す図。 第8図、第9図は本発明の制御例を示すフローチャート
。 第10図は本発明の全体構成をブロック図的に示す図。 U : I FRN I RL ; 5 : 1 l : l 2 : 15FR〜1 5RL  : 19FR〜1 9RL  : 54:センサ: 55:センサ: 56:センサ: 制御ユニット シリンダ装置 液室 ポンプ リザーバタンク 流量制御弁(供給用) 流量制御弁(排出用) (アキュムレータ圧力) (エンジン回転数) (路面状態)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ばね上重量とばね下重量との間に架設されたシリ
    ンダ装置と、 前記シリンダ装置に対する作動液の供給と排出とを行な
    うための流量調整手段と、 前記流量調整手段を制御して、前記シリンダ装置に対す
    る作動液の給排流量を制御するサスペンション制御手段
    と、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段により検出された車両の運転状態
    に応じて作動液流量の上限値を設定して、前記サスペン
    ション制御手段により制御される作動液の流量が該上限
    値を越えないようにさせる上限値設定手段と、 を備えていることを特徴とする車両のサスペンション装
    置。
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