JPH02177127A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 り産業上の利用分野］ 本発明は、磁気情報の偽造・変造を防市する磁気記録媒
体に関する。

［従来の技術］ プラスチックなどの基材表面に磁気記録層が設けられた
磁気記録媒体は、クレジットカード、キャッシュカード
、ＩＤカード、乗車券、定期券、磁気テープなどに広く
用いられている。このような磁気記録媒体は、記録密度
が高く、しかも記録情報を外から簡単には読むことがで
きないという利点を有する。

［発明が解決しようとする課題］ ところで磁気記録情報は目に見えないため、これらの記
録媒体に可視情報を記録させる必要のある場合がある。

このような場合には、磁気記録媒体の基材表面の余白部
又は裏面に、文字、図案などを印刷しているが、磁気記
録媒体は一般にサイズが小さいため、文字などの可視情
報を印刷するスペースが少なく、十分な情報量を印刷で
きないという欠点があった。

一方、近年、キャッシュカード、クレジットカド、定期
券など磁気記録媒体の偽造・変造が大きなｉｔ会問題と
なっている。このため、磁気記録情報の偽造・変造を防
止する手段について多くの研究がなされているが、簡単
かつ効果的な磁気記録情報の偽造・変造防止法は未だに
見出されていない。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記課題を解決するため、基材と、該基材上に
形成された磁気記録層と、該磁気記録層」二に形成され
た磁性金属又はその合金若しくはその化合物からなる磁
性薄膜層とを具備することを特徴とする磁気記録媒体を
提供する。

［作　用］ 本発明の磁気記録媒体によれば、磁気記録層−トにさら
に磁性薄膜層からなる感熱記録層を設け、磁気情報だけ
でなく、バーコード、ＯＣＲなどの可視情報も記録でき
るようにしたため、磁気的チエツクと機械的読み出しチ
エツクのダブルチエツク方式によって２紅媒体の偽造・
変造を困難にする。また、磁気記録層上に設けられた可
視情報記録部である磁性薄膜層の厚さが、印刷手段によ
って形成される可視情報記録部より薄いため、磁気ヘッ
ドと磁気記録層の間のスペーシング・ロスが小さく、再
生出力の出力変動が小さい。さらに、互いに保磁力の異
なる２つの磁性体層に情報を記録するため、情報の読み
出しには２つのヘッドか必要となり、偽造・変造が困難
になる。また磁性薄膜層は感熱記録層を兼ねるため、こ
の層には感熱記録しかされていないものと判断されて、
ここに記録されている磁気記録にまでは気がつかないこ
とが多い。そこで、ここに磁気的にセキュリティデータ
などを記録させておけば、偽造会変造がさらに困難とな
る。

（実施例） 以下添附の図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。

第１図に示すように、本発明に係る磁気記録媒体１は、
基材２と、この上に設けられた磁気記録層３とこの磁気
記録層３上に設けられた磁性薄膜層４とを具備する（基
材、磁気記録層及び磁性薄膜層の参照符号は他の図面に
おいても同じ）。

基材２はシート状又は板状で、材料としては、例えばナ
イロン、セルロースジアセテート、セルローストリアセ
テート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリエステル、ポリイミド、ポリカーボネートなどの
プラスチック類、例えば銅、アルミニウムなどの金属、
紙及び含侵紙などを単独であるいは組合せて用いること
かできる。従って基材として要求される物性、例えば強
度、剛性、隠蔽性、光不透過性などを考慮して、上記材
料から好ましいものを適宜選択すればよい。

なお基材２の厚さは０．００５〜５　ｍｍ程度か好まし
い。

磁気記録層３は、７−Ｆｅ２ｏ３、Ｃｏ被着７−Ｆｅ２
０３　、Ｆｅ３０４　、ＣｒＯ２、Ｆｅ。

Ｆｅ−Ｃｏ、Ｆｅ−Ｃｒ、Ｃｏ−Ｃｒ、Ｃ。

Ｎ　ｉ、ＭｎＡｆＩ、Ｂａフェライト、Ｓｒフェライト
など公知の磁性微粒子を、ブチラール樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂などの樹脂あるいはインキビヒク
ル中に分散されてなる分散物を、グラビア法、ロール法
、ナイフェツジ法などの公知の塗布方法によって基材２
上に形成することができる。磁気記録層は塗布によって
形成する都合上、膜厚は１〜１００μｍ１好ましくは１
〜１０μｍ程度がよい。

磁性薄膜層４は、Ｆｅ％Ｃｏ、Ｎｉなどの金属あるいは
これらの合金又は化合物、例えばγＦｅ２　ｏ３、Ｆｅ
３　ｏ、ｌ　、Ｃｏ−７Ｆｅ２０３を真空蒸着法、スパ
ッタ法、めっき法などにより磁気記録層３上に形成する
ことができる。また磁性薄膜層の膜厚は、上記のような
方法で形成する都合上、０，０１〜１μｍ、好ましくは
０，０２〜０．０５μｍ程度がよい。

なお第２図に示すように、基材２の一部だけに磁気記録
層３を形成し、基材のそれ以外の箇所の上には磁性薄膜
層４を形成してもよい。また第３図に示すように、基材
２の両面に磁気記録層３と磁性？！ｉ膜層４を形成すれ
ば両面記録が可能になる。

本発明の磁気記録媒体は第４図に示すように、着色層５
を磁性薄膜層４のＬに形成して色付きの記録媒体とする
ことができる。着色層５は第５図に示すように、磁気記
録層３と磁性薄膜層４の間に形成してもよい。またこの
場合は第６図に示すように、磁気記録層３と磁性薄膜層
４の間に第１の着色層５ａを磁性薄膜層４の上に第２の
着色層５ｂを形成してもよい。こうすれば２つの着色層
の組合せによって種々の色付けが可能になる。

着色層５は、例えばエチルセルロース、エチルヒドロキ
シエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、例えば
ポリスチレン、ポリ−αメチルスチレンなどのスチレン
樹脂あるいはスチレン共重合樹脂、例えばポリメタクリ
ル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸
エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル樹脂また
はメタクリル樹脂の単独あるいは共重合樹脂、例えばロ
ジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノー
ル重合ロジンなどのロジンエステル樹脂、並びにポリ酢
酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹ｊ指、
塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
、ブチラール樹脂などのバインダに、着色すべき種々の
色を呈する顔料を添加し、さらに必要に応じて、可塑剤
、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、乾燥補助剤、
硬化剤、増粘剤、分散剤等を添加した後、溶剤あるいは
希釈剤で十分に混練して染色塗料あるいはインキとし、
通常のグラビア法、ロール法、ナイフェツジ法、オフセ
ット法などの塗布・印刷方法により、所望の箇所に形成
する。

本発明の記録媒体は、第７図に示すように最上層に保護
層６を設けて、記録媒体を外的損傷から保護することが
できる。

保：ｊ１１層６は、アクリルポリオール系、ビニル系、
塩酸と系、ＰＨ７系などの合成樹脂合成樹脂塗料をグラ
ビア法などで塗布することによって形成できる。保護層
の材料となる合成樹脂は、用途あるいは他層との密告性
などを考慮して、芒色層を形成するに際して用いられた
合成樹脂類と同様のものが広く用いられる。特に、熱硬
化型の合成樹脂を用いると、表面の硬度、汚染の防止と
いう点で有利であり、さらに紫外線硬化型の合成樹脂を
含む塗料を用いれば、塗布後の硬化が瞬時に行なえるの
で好ましい。また用途によっては、保護層中にシリコー
ンなどを添加して表面を剥離性にすることもできる。

本発明の記録層を構成する各層は、その材質から互いに
密行性かあるが、第８図に示すように、さらに接着層７
を各層間に設けて密着性の向上を図ることかできる。

接６層７は、塩化ビニル／酢酸ビニル」（ｉ［合体、エ
チレン／酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル／プロピオン
酸共重合体、ゴム系樹脂、ンアノアクリレ−１・樹脂、
セルロース系樹脂、アイオノマー樹脂、ポリオレフィン
系共重合体などのバインダに、必要に応じて、可塑剤、
安定剤、硬化剤などを添加した後、溶剤あるいは希釈剤
で十分に混練して接着層用塗料あるいはインキとし、グ
ラビア法、ロール法、ナイフエ・フジ法などの塗布方法
によって、基材上又は各層間に形成できる。特に、磁気
記録層上に接着層を設ける場合には、磁気記録層の再溶
解を防止するため、熱可塑性樹脂をエマルジョン化して
塗布した後、乾燥してヒートシール型の接着層とするこ
とが好ましい。本図においては、磁気記録層と磁性薄膜
層の間に接着層を設けたものを示したが、着色層や保護
層を設けた場合は、それらと磁気記録層、磁性薄膜層と
の間に介在させてもよい。

以下本発明を具体的な実施例により説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。なお以下
の実施例において、特に言及しない限り、すべての「部
」は重量部である。

実施例１ 第９図に示すように、厚さ１８８μのポリエステルシー
ト基材２の上に、下記組成の磁性塗料をグラビア法で塗
布し、厚さ１０μｍの磁気記録層３（保磁力６０００ｅ
）を形成した。次いでこの磁気記録層３上に、Ｆｅでで
きた厚さ０．０５μｍの磁性薄膜層４（保磁力１１００
〜２００００ｅ）をスパッタ法で形成した。最後に磁性
薄膜層４の上に下記組成の保護層用塗料を用い、グラビ
アコート法により厚さ１μｍの保護層６を形成した。

磁性塗料の組成： Ｃｏ披前着７　Ｆｅ２Ｏ３７５部 部分ケン化塩化ビニル ／酢酸ビニル共重合樹脂　　　　　　１０部ポリウレタ
ンエラストマー樹脂　　　１０部線状飽和ポリエステル
樹脂　　　　　　５部イソプロピルアルコール　　　　
　　５０部メチルエチルケトン　　　　　　　　５０部
トルエン　　　　　　　　　　　　　５０部インシアネ
ート系硬化剤　　　　　　　３部保護層用塗料の組成： ポリビニルブチラール樹脂　　　　　　３部湿気硬化型
ウレタン樹脂　　　　　　　３部メチルエチルケトン　
　　　　　　　１０部トルエン　　　　　　　　　　　
　　　３０部酢酸エチル　　　　　　　　　　　　３０
部次に３０ｍＪ／ｌｌｍ２の高エネルギーを印加したサ
ーマルヘッド８を保護層６に押し当て、若しくはエキシ
マＹＡＧ、銅蒸気、ＣＯ２などのレーザビーム照射によ
って第１０図に示すように保護層６及び磁性薄膜層４を
融解し、黒色の磁気記録層を露出させてＯＣＲ文字から
なる可視情報を感熱記録した。ＯＣＲ文字は機械で十分
読み取れる程度に鮮明であった。なお第１１図に示すよ
うに、透明な保護層６を磁性薄膜層４に感熱記録した後
に形成すれば、磁気記録層の露出を防ぎながら可視情報
を読み取ることができるようになる。加熱手段はホット
スタンプでもよい。

次いで第１２図に示すように、２つの磁気ヘッド１０と
１１を用意する。そして磁気ヘッド１０には低電流を、
磁性薄膜層４用の磁気へラド１１には高電流を流す。す
ると磁気記録層３は磁気ヘッド１０によって記録が行わ
れるが、磁気ヘッド１１によっては記録されない。逆に
磁性薄膜層４は磁気ヘッド１１によって記録が行われる
が、磁気ヘッド１０によっては記録されない。

この両磁性層に記録された磁気情報を読み出すには、一
つの磁気ヘッドでは足りず、２つの出力の違う磁気ヘッ
ドが必要になる。従って可視情報に惑わされて磁気記録
が全くされていないか、あるいは磁気情報があっても一
つのヘッドで読み出せるものと誤認して、偽造・変造を
した場合、すぐにこれを発見することができる。

本実施例では磁気記録層に低保磁力の磁性体を、磁性薄
膜層に高保磁力の磁性体を用いたが、逆に磁気記録層に
高保磁力の磁性体を、磁性薄膜層に低保磁力の磁性体を
用いてもよい。

また本実施例では可視情報、磁気情報の順で記録したが
、磁気情報次いで可視情報の順で記録してもよい。但し
、可視情報を記録するのに加熱手段が用いられているた
め、可視情報の記録時に磁気記録層の温度がキュリー温
度以上になるおそれがある場合には、まず可視情報を記
録し次いで磁気情報を記録することが好ましい。

実施例２ 実施例１と同様にして、第１３図に示すように、ポリエ
ステルシート１２上に磁気記録層１３を形成した後、下
記組成の着色塗料を用い、グラビアコート法により厚さ
３μｍの着色層１５を形成した。次いで再度実施例１と
同様にして磁性薄膜層１４を形成した。

着色塗料の組成： 部分ケン化塩化ビニル ／酢酸ビニル共重合樹脂　　　　　　２０部赤色顔料　
　　　　　　　　　　　　１０部イソシアネート系硬化
剤　　　　　　　３部メチルエチルケトン　　　　　　
　　３０部トルエン　　　　　　　　　　　　　　３０
部次いで実施例１と同様にしてサーマルヘッド若しくは
レーザビームで磁性薄膜層を融解したところ、この箇所
に赤い着色層１５が露出し、文字を鮮明に印字できた。

この後の磁気記録も実施例１と同様にして確実に行えた
。

実施例３ 実施例１と同様にして、第１４図に示すように、ポリイ
ミドシート２２上に磁気記録層２３を形成した後、下記
組成の接着層用塗料を用い、グラビアコート法により厚
さ０．５μｍの接着層２７を形成した。次いで再度実施
例１と同様にして磁性薄膜層２４を形成した。

接着層用塗料の組成： 塩化ビニル／酢酸ビニル共重合樹脂　１０部イソシアネ
ート系硬化剤　　　　　　　１部酢酸エチル　　　　　
　　　　　　２００部この場合磁性薄膜層２４と磁気記
録層２２が強固に接着したため、実施例１と同様の再現
情報・磁気情報の記録がスムーズに行えた。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、保磁力の異なる２
つの磁性層にそれぞれ違う情報を記録することにより、
偽造・変造の困難な記録媒体とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第８図は本発明の磁気記録媒体の種々の態
様を示す断面図、及び第９図ないし第１４図は本発明の
一実施例に係る情報の記録工程を示す図である。 ２・・・基材、３・・・磁気記録層、４・・・磁性薄膜
層。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第２図 第３図 第４ｒｌｌＡ 第８図

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材と、 該基材上に形成された磁気記録層と、 該磁気記録層上に形成された磁性金属又は その合金若しくはその化合物からなる磁性薄膜層とを具
   備することを特徴とする磁気記録媒体。
2. （２）前記磁気記録層と前記磁性薄膜層の保持力が異な
   ることを特徴とする請求項１記載の磁気記録媒体。
3. （３）前記磁性薄膜層上に着色層が形成されたことを特
   徴とする請求項１又は２記載の磁気記録媒体。
4. （４）前記磁気記録層と前記磁性薄膜層との間に着色層
   が形成されたことを特徴とする請求項１又は２記載の磁
   気記録媒体。
5. （５）前記磁気記録層と前記磁性薄膜層との間に第１の
   着色層が形成され、かつ前記磁性薄膜層上に第２の着色
   層が形成されたことを特徴とする請求項１又は２記載の
   磁気記録媒体。
6. （６）最上層に保護層が形成されたことを特徴とする請
   求項１ないし５のいずれか１項記載の磁気記録媒体。
7. （７）前記各層間に接着層が形成されたことを特徴とす
   る請求項１ないし５のいずれか１項記載の磁気記録媒体
   。
8. （８）前記磁気記録層と前記磁性薄膜層の保持力が異な
   ることを特徴とする請求項３ないし７のいずれか１項記
   載の磁気記録媒体。