JPH02176264A - 車両の加速スリップ制御装置 - Google Patents

車両の加速スリップ制御装置

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JPH02176264A
JPH02176264A JP63331045A JP33104588A JPH02176264A JP H02176264 A JPH02176264 A JP H02176264A JP 63331045 A JP63331045 A JP 63331045A JP 33104588 A JP33104588 A JP 33104588A JP H02176264 A JPH02176264 A JP H02176264A
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JP
Japan
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internal combustion
combustion engine
acceleration slip
torque
control
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JP63331045A
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Shinichiro Tanaka
伸一郎 田中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関から駆動輪までの動力伝達系にトル
クコンバータを有する自動変速機を備えた車両の加速ス
リ・ンブ制御装置に関する。
[従来の技術] 従来より車両の加速スリップ制御装置の一つとして、駆
動輪の回転速度と車体速度、或は駆動輪の回転速度のみ
から駆動輪の加速スリップを検出し、加速スリップ発生
時には、燃料カット制御によって内燃機関の出力トルク
を抑制する装置が知られている(例えば特開昭58−3
8347号)。
またこの種の装置では、駆動輪に発生した加速スリ・ン
ブの大きさに応じて燃料力・ント制御を行なう内燃機関
の気筒数を切り換えることにより、内燃機関の出力トル
クを加速スリップの大きさに応じて抑制できるようにす
ることも考えられている。
[発明が解決しようとする課題] このように駆動輪の加速スリップを燃料カット制御によ
り抑制する装置では、燃料カット制御によって内燃機関
の出力トルクを速やかに抑制することができるので、加
速スリップ発生時に駆動輪の回転を速やかに低下させ、
加速スリップを速やかに抑制することが可能となるが、
燃料カット制御の開始及び停止、或は燃料カット制御を
行なう気筒数の切り換え等によって、内燃機関の出力ト
ルクが急変するといったことがある。このため内燃機関
と駆動輪とが直結されていると、燃料カット制御の切り
換えに伴う内燃機関のトルク変動が駆動輪にそのまま伝
達され、駆動輪の回転が大きく変動して、車両の加速性
、乗り心地等が悪化し、安定した車両の加速走行ができ
なくなるといった問題があった。
ところで自動車には、内燃機関から駆動輪までの動力伝
達系にトルクコンバータを有する自動変速機を備えたも
のがある。このような車両では、内燃機関の出力トルク
が急変しても、そのトルク変動がトルクコンバータによ
り吸収され、駆動輪の回転が緩やかに変化する。このた
めこうした車両に上記加速スリップ制御装置を適用した
場合には、上記問題を解決するための対策を何等施すこ
となく、安定した車両の加速走行を実現することができ
る。
ところがトルクコンバータを備えた自動変速機では、ト
ルクコンバータによる動力伝達損失を低減するために、
例えば内燃機関のスロットルバルブの開度と車速とから
決定される車両の所定の運転領域で、トルクコンバータ
の入力軸と出力軸とを直結クラッチを介して係合(ロッ
クアツプ)することが考えられ、実用化されつつある。
このようなロックアツプ可能なトルクコンバータを有す
る自動変速機を備えた車両においては、上記加速スリッ
プ制御装置により駆動輪の加速スリップを抑制する場合
、トルクコンバータがロックアツプされていないときに
は、燃料カット制御の切り換えに伴う内燃機関のトルク
変動をトルクコンバータによって良好に吸収することが
できるものの、トルクコンバータが口・ツクアップされ
ていると、内燃機関のトルク変動が駆動輪にそのまま伝
達され、内燃機関のトルク変動を吸収し得るトルクコン
バータを備えているにもかかわらず、上記問題が発生す
るといった問題があった。
そこで本発明は、上記のようにロックアツプ可能なトル
クコンバータを有する自動変速機を備えた車両において
、駆動輪の加速スリップを燃料カット制御によって抑制
する際に、燃料カット制御の切り換えに伴う内燃機関の
トルク変動をトルクコンバータによって常に吸収できる
ようにすることで、車両の加速走行を常に安定して実現
できるようにすることを目的としてなされた。
[課題を解決するための手段] 即ち上記目的を達するための本発明は、第1図に例示す
る如く、 内燃機関M1から駆動輪M2までの動力伝達系に、入力
軸と出力軸とを係合可能なトルクコンバータM3を有す
る自動変速機M4を備えた車両の加速スリップ制御装置
であって、 上記駆動輪M20回転速度を検出する駆動輪速度検出手
段M5と、 該駆動輪M2の回転速度を一つのパラメータとして駆動
輪M2の加速スリップを検出する加速スリップ検出手段
M6と、 該加速スリップ検出手段M6で駆動輪M2の加速スリッ
プが検出されると、その後駆動輪M2に加速スリップが
発生しなくなるまでの間、上記内燃機関M1への燃料供
給を停止する燃料カット制御により内燃機関M1の出力
トルクを抑制する機関出力抑制手段M7と、 該機関出力抑制手段M7の作動中、上記トルクコンバー
タM3の入力軸と出力軸との係合を禁止するロックアツ
プ禁止手段M8と、 を備えたことを特徴とする車両の加速スリップ制御装置
を要旨としている。
[作用コ 以上のように構成された本発明の加速スリップ制御装置
では、加速スリップ検出手段M6が駆動輪速度検出手段
M5で検出された駆動輪M2の回転速度に基づき駆動輪
M2の加速スリップを検出すると、機関出力抑制手段M
7が作動して、その後駆動輪M2に加速スリップが発生
しなくなるまでの間、燃料カット制御によって内燃機関
M1の出力トルクを抑制する。また機関出力抑制手段M
7の作動中には、ロックアツプ禁止手段M8の動作によ
って、トルクコンバータM3の入力軸と出力軸との係合
、即ちロックアツプ、が禁止される。
従って駆動輪M2に加速スリップが発生して、抑制され
るまでの間は、内燃機関M1からの出力トルクがトルク
コンバータM3を介して駆動輪M2に伝達されることと
なり、燃料カット制御の切り換えに伴い内燃機関M1の
出力トルクが急変しても、そのトルク変動をトルクコン
バータM3によって吸収することが可能となる。
[実施例コ 以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
まず第2図は、4気筒内燃機関2を動力源とするフロン
トエンジン番リヤドライブ(FR)方式の車両に本発明
を適用した実施例の加速スリップ制御装置全体の構成を
表わす概略構成図である。
本実施例の加速スリップ制御装置は、加速スリップ制御
回路4において、加速スリップを検出すると共に、加速
スリップの大きさに応じて内燃機関2の出力トルクを抑
制するための制御量(詳しくは燃料カットを行なう気筒
数と点火時期の遅角量)を算出し、その算出結果に応じ
た制御データを内燃機関制御回路6に出力することで、
内燃機関制御回路6側で加速スリップ抑制のための燃料
カット制御及び点火時期の遅角制御を実行させ、これに
よって加速スリップ発生時の内燃機関2の出力トルクを
抑制するようにされている。
内燃機関制御回路6は周知のようにCPU6a。
ROM6b、RAM6c等を中心とした論理演算回路と
して構成されており、内燃機関2の運転状態を検出する
各種センサからの検出信号や、加速スリップ制御回路4
から出力された加速スリップ制御のための制御データを
人力インタフェース6dを介して人力すると共に、これ
ら各人力データに基づき内燃機関2の各気筒への燃料噴
射量及び点火時期を算出し、この算出結果に応じて出力
インタフェース6eを介して各気筒の燃料噴射弁8及び
イグナイタ10を駆動制御することで、内燃機関2の燃
料噴射量及び点火時期を制御する。
また内燃機関2には、その運転状態を検出するためのセ
ンサとして、エアクリーナ12の近傍で吸気通路2a内
に流入する吸気の温度(吸気温)を検出する吸気温セン
サ14、アクセルペダル16により開閉されるスロ・ン
トルバルブ18の開度(スロットル開度)を検出するス
ロットル開度センサ20、吸気の脈動を抑えるサージタ
ンク22内の圧力(吸気管圧力)を検出する吸気圧セン
サ24、排気通路2bに設けられた排気浄化のための三
元触媒26より上流側で排気中の酸素潤度を検出する空
燃比センサ28、冷却水温を検出する水温センサ30、
各気筒の点火プラグ32に高電圧を分配するディストリ
ビュータ34の回転に応じて内燃機関2が30℃A回転
する度にパルス信号を出力する回転角センサ36、及び
ディストリビュータ34の1回転に1回(即ち内燃機関
2の2回転に1回)の割でパルス信号を出力する気筒判
別センサ38等が設けられ、これら各センサからの検出
信号が人力インタフェース6dを介して内燃機関制御回
路6内に人力される。
次に加速スリップ制御回路4は、内燃機関制御回路6と
同様に、CPU4a、ROM4b、RAM4c等を中心
とした論理演算回路として構成されており、上記スロッ
トル開度センサ20、吸気圧センサ24、及び回転角セ
ンサ36からの検出信号や、当該車両の左右前輪(従動
輪)40FL。
40FRの回転速度を夫々検出する左右の従動輪速度セ
ンサ42FL、  42FR,同じく当該車両の左右後
輪(駆動輪’)40RL、40RRの回転速度を夫々検
出する駆動輪速度検出手段M5としての左右の駆動輪速
度センサ42RL、42RR等からの検出信号を人力イ
ンタフェース4dを介して人力し、その人力データに基
づき加速スリップを検出して内燃機関2の出力トルク制
御のための制御量を算出し、その算出結果に応じた制御
データを出力インタフェース4eを介して内燃機関制御
回路6に出力するようにされている。
また次に本実施例の車両には、内燃機関2のクランク軸
2cの回転を駆動輪40RL、  40RRに伝達する
動力伝達系に、ロックアツプ可能なトルクコンバータ4
4aを備えた自動変速機44が設けられており、この自
動変速機44と周知のディファレンシャルギヤ46を介
して内燃機fIA2の出力トルクを駆動輪40R1,4
0RRに伝達するようにされている。
自動変速機44は、油圧制御装置46によって内部油圧
を制御することにより、変速段の切換制御やロックアツ
プのオン◆オフ制御を実行できるようにされている。油
圧制御装置46には、変速段を1速〜4速に切り換える
ための変速切換弁46a及び46bと、トルクコンバー
タ44aのロックアツプを行なうためのロックアツプ制
御弁46cとが備えられ、図示しないトランスミッショ
ン制御回路からの出力信号によりこれら制御弁46a〜
46cのオン・オフモードが切り換えられ、変速段及び
ロックアツプ動作が制御される。
ところで本実施例では、加速スリップ制御回路4及び内
燃機関制御回路6によって、加速スリップ発生時には、
内燃機関2の燃料カット制御と点火時期制御とにより内
燃機関2の出力トルクを制御するようにされているため
、こうした加速スリ・ツブ制御実行時に燃料カットを行
なう気筒数が切り換えられたり、燃料カット制御が停止
されると、内燃機関2の出力トルクが急変することがあ
る。
そこで本実施例では、こうした内燃機関2の出力トルク
変動をトルクコンバータ44aによって吸収するため、
加速スリップ制御実行時にはトルクコンバータ44aの
ロックアツプを禁止するようにされている。
即ち本実施例では、トランスミッション制御回路からロ
ックアツプ制御弁46cまでのロックアツプ信号経路上
にロックアツプ禁止回路4日を設け、加速スリップ制御
回路4からこのロックアツプ禁止回路4日にロックアツ
プ禁止信号を出力することで、口・ンクアップ信号経路
を遮断し、トルクコンバータ44aのロックアツプ動作
を禁止するようにされている。
尚ロックアツプ禁止回路4日は、ロックアツプ信号経路
上に設けられたスイッチングトランジスタTRと2個の
バイアス抵抗R1,R2とから構成され、加速スリップ
制御回路4から旧ghレベルのロックアツプ禁止信号を
出力することで、トランジスタTRがオフして、口・ン
クアップ信号経路を遮断する。
次に加速スリップ制御回路4で実行される加速スリップ
制御処理について、第3図に示すフローチャートに沿っ
て説明する。
この加速スリップ制御処理は、所定時間(数m5ec、
) 毎に繰り返し実行されるもので、処理が開始される
とまずステップ110を実行し、左右の駆動輪速度セン
サ42RL、42RR及び左右の従動輪速度センサ42
FL、42FRからの検出信号に基づき、駆動輪速度V
R及び車体速度VFを夫々算出する。尚駆動輪速度VR
は、左右の駆動輪速度センサ42RL、42RRからの
検出信号に基づき左右駆動輪40RL、  40RRC
))回転速度VRL及びVRRを夫々求め、そのいずれ
か大きい方を選択することにより設定され、また車体速
度VFは、左右の従動輪速度センサ42FL、42FR
からの検出信号に基づき左右従動輪40F’L、  4
0FRの回転速度VFL、  VFRを求め、そのいず
れか大きい方を選択することにより設定される。
次にステップ120では、ステップ110で求めた車体
速度VFに予め設定された目標スリップ率Ks(例えば
0.1)を乗することで、駆動輪40RL、40RHの
目標スリップ量Voを算出する。
また続くステップ130では、車体速度VFと駆動輪速
度VRとの差をとることにより駆動輪40RL、  4
0RRの実ス【ルンブ量Vjを算出し、続くステップ1
40に移行して、この実スリップ量Vjとステップ12
0で求めた目標スリップ量Voとの偏差へVを算出する
次にステップ150では、加速スリ・ツブ制御実行時に
セットされる制御実行フラグFがリセット状態であるか
否かを判断し、制御実行フラグFがリセット状態であれ
ば、 l!I]ち現在加速スリップ制御が実行されてい
なければ、続くステップ160に移行して、目標スリッ
プ量Voと実スリップ量Vjとの偏差ΔVが正の値とな
っているか否かによって、駆動輪40RL、40RRに
加速スリップが発生したか否かを判断する。
そしてΔv>oでありば駆動輪40R1,40RRに加
速スリップが発生したと判断し、続くステップ170に
移行して、制御実行フラグFをセットし、更に続くステ
ップ180に移行して、ロックアツプ禁止回路4日にロ
ックアツプ禁止信号を出力して、トルクコンバータ44
aのロックアツプを禁止させる。また逆にΔV≦0であ
れは、駆動輪40R1,40RHには加速スリップが発
生していないと判断して後述のステップ340に移行す
る。
尚本実施例においては、上記ステップ160で実行され
る加速スリップの判定処理が前述の加速スリップ検出手
段M6に相当し、ステップ180で実行されるロックア
ツプ禁止信号の出力処理と、このロックアツプ禁止信号
によりロックアツプ信号を遮断するロックアツプ禁止回
路48とが前述のロックアツプ禁止手段M8に相当する
次にステップ180でロックアツプ禁止信号を出力した
場合、或はステップ150で制御実行フラグFが既にセ
ットされていると判断された場合には、ステップ190
に移行して、左右駆動輪速度センサ42RL、42RR
からの検出信号に基づき左右駆動輪40RL、40RR
の平均回転速度(駆動輪平均速度)VROを算出すると
共に、回転角センサ36及び吸気圧センサ24からの検
出信号に基づき内燃機関2の回転速度NE及び吸気管圧
力PMを算出する。そして続くステップ200では、ス
テップ190で求めた内燃機関2の回転速度NEと駆動
輪平均速度VROとに基づき、内燃機関2から駆動輪4
0RL、40RRまでの動力伝達系における減速比γ(
=NE/VRO)を算出する。
次にステップ210では、予め設定された積分定数GI
と、ステップ140で求めた目標スリップ量Voと実ス
リップ量Vjとの偏差へVと、現在の目標駆動輪トルク
積分項’ISTとから、次式(1)を用いて目標駆動輪
トルク積分項TSIを更新する。
TSI=TSI−GI◆ΔV  ・・・(1)また次に
ステップ220では、予め設定された比例定数CPと、
ステップ140で求めた目標スリップ量VOと実スリ・
ンブ量Vjとの偏差ΔVとから、次式(2)を用いて目
標駆動輪トルク比例項TSPを算出する。
TSP=−GP−ΔV      −(2)そして続く
ステップ230では、上記求めた目標駆動輪トルク積分
項TSIと目標駆動輪トルク比例項TSPとを加算する
ことで、制御目標となる目標駆動輪トルクTSを決定し
、続くステップ240に移行する。
ステップ240では上記求めた目標駆動輪トルクTSを
ステップ200で求めた減速比γで除算することにより
、駆動輪40RL、40RRを目標駆動輪トルクTSで
駆動するのに必要な内燃機関2の出力トルク(目標エン
ジントルク)TEを算出する。そして続くステップ25
0では、ステップ190で求めた内燃機関2の回転速度
NEと吸気管圧力PMとに基づき、予め設定されたマツ
プを用いて、内燃機関2の全気筒に燃料噴射を行った場
合の内燃機関2の出力トルクを最大エンジントルクTM
AXとして算出し、続くステップ260に移行して、こ
の最大エンジントルクTMAXと目標エンジントルクT
Eとから、次式(3)を用いて、内燃機関2の出力トル
クを目標エンジントルクTEに制御するために燃料カッ
トを行うべき気筒数(気筒カット数)NCを算出する。
NC=KC−INT (KC−TE/TMAX)・・・
(3)尚上式(3)においてKCは内燃機関2の全気筒
数(本実施例では4)を表し、INTは()内の計算値
の小数点以下を切り捨てた整数を衷している。
次にステップ270では、ステップ190で求めた内燃
機関2の回転速度NEと吸気管圧力PMとに基づき、予
め設定されたマツプを用いて、内燃機関2の点火時期を
1℃A遅角することによって抑制し得る内燃機関2の出
力トルクの量(遅角トルク抑制量)TCAを算出する。
そして続くステップ280では、この遅角トルク抑制量
TCAと、ステップ240〜ステツプ260で夫々求め
た目標エンジントルクTE、最大エンジントルクT M
A X、及び気筒カット数NCとに基づき、次式(4)
を用いて、気筒カット数NCに応じて内燃機関2の燃料
カット制御を行った場合に、内燃機関2の出力トルクを
目標エンジントルクTEに制御するのに必要な点火時期
の遅角量(点火遅角量)△θを算出する。
・・・(4) このようにステップ260及びステップ280で加速ス
リップ制御のための気筒カット数NC及び点火遅角量△
θが算出されると、今度はステップ290に移行し、こ
の算出された制御データを内燃機関制御回路6に出力す
る。すると内燃機関制御回路6では、この制御データに
応じて燃料カット制御及び点火時間の遅角制御を行ない
、内燃機関2の出力トルクを抑制する。
尚このような燃料カット制御や点火時期の遅角制御につ
いては、機関制御を行なうに当たって通電実行される周
知の技術であるので、詳しい説明は省略する。また本実
施例においては、上記のように加速スリップ制御回路4
側で内燃機関2の出力トルクを抑制するために実行され
るステ・シブ190〜ステ・ンプ290の一連の制御量
算出処理と、この制御データを受けて内燃機関2の出力
トルクを実際に制御する内燃機関制御回路6とが、前述
の機関出力制御手段M7に相当する。
次にステップ290で内燃機関制御回路6に加速スリッ
プ制御のための制御データを出力すると、続くステップ
300に移行して、ステップ140で求めた目標スリッ
プ量■0と実スリップ量Vjとの偏差ΔVが0以下であ
るか否か、即ち加速スリップが抑制されているか否かを
判断する。そしてΔV)0であれば、加速スリップが続
いているのでそのまま処理を一旦終了し、△V≦0であ
れば、続くステップ310に移行して、ΔV≦0の状態
を計時するためのカウンタCをインクリメントし、続く
ステップ320に移行する。
ステップ320では、上記カウンタCの値が所定fa 
Coを越えたか否か、即ち八V≦0の状態が所定時間以
上経過したか否かを判断する。ステップ320で否定判
断されると、そのまま処理を一旦終了し、そうでなけれ
ば、もはや駆動輪40 RL。
40RRに加速スリップが発生することはないと判断し
て、ステップ330に移行し、ロックアツプ禁止回路4
8へのロックアツプ禁止信号の出力を停止すると共に、
内燃機関制御回路6への制御データの出力を停止する。
そして続くステップ340〜ステツプ360では、次回
の加速スリップ制御のたーめに、カウンタC9制御実行
フラグF、及び目標駆動輪トルク積分項TSIを初期設
定する初期化の処理を夫々実行し、処理を一旦終了する
尚この初期化の処理は、ステップ340でカウンタCの
値に0をセットし、ステップ350で制御実行フラグF
をリセットし、ステップ360で目標トルク積分項TS
Iに初期値TS Ioをセットする、といった手順で実
行される。またこの初期化の処理は、ステップ160に
おいて、偏差△VがO以下で、駆動輪40RL、40R
Hに加速スリップは発生していないと判断された場合に
も実行される。
このように本実施例の加速スリップ制御装置では、駆動
輪に加速スリップが発生すると、そのスリップの大きさ
(即ち、偏差△V)に応じて、駆動輪の実スリップ量V
jを目標スリップ量Voに制御するための目標駆動輪ト
ルクTSを求め、更に駆動輪をこの目標駆動輪トルクT
Sで駆動するために必要な内燃機関2の出力トルク(即
ち、目標エンジントルク)TEを求め、この目標エンジ
ントルクTEに基づき、内燃機関2の気筒カット数NC
及び点火遅角量△θを算出するようにされている。この
ため内燃機関制御回路6がこの算出された制御データに
応じて燃料カット制御及び点火時間の遅角制御を行うこ
とにより、内燃機関2の出力トルクを目標エンジントル
クTEに制御して、駆動輪を加速スリップが発生するこ
となく最大の加速性が得られる回転速度に制御すること
が可能となる。
また本実施例では、加速スリップ制御実行時に、気筒カ
ット数が切り換えられると、同時に点火遅角量も変更さ
れるので、燃料カット制御のみによって加速スリップ制
御を行なう場合に比べて、内燃機関2のトルク変動を小
さくすることができる。
ところで気筒カット数の切り換えと点火遅角量の切り換
えとを同じタイミングで実行することは困難であり、ま
た点火時期の遅角制御のみによって気笥力・ント数の変
更に伴う内燃機関2のトルク変動を補償することも難し
いため、燃料カット制御による内燃機関2のトルク変動
を完全に防止することはできない。このためこうした切
り換えが実行される加速スリップ制御実行中にトルクコ
ンバータ44aがロックアツプされていると、内燃機関
2のトルク変動がそのまま駆動輪の回転変動となって現
れ、加速スリップ制御を良好に実行できなくなってしま
う。
しかし本実施例では、加速スリップ制御実行中は、ロッ
クアツプ禁止回路48を介してトルクコンバータ44a
のロックアツプを禁止するようにされているため、燃料
カット制御の切り換えに伴う内燃機関2の急激なトルク
変動をトルクコンバータ44aによって吸収でき、加速
スリップ制御を安定して実行することが可能となる。
ここで上記実施例では、駆動輪の実スリップ量と目標ス
リ・ンブ量との偏差に制御ゲインを乗することで駆動輪
の目標トルクを算出し、この目標駆動輪トルクに基づき
内燃機関の制御量を決定するように構成したが、従来よ
り周知のように、駆動輪の実スリップ量と目標スリップ
量との偏差に制御ゲインを乗することで内燃機関の制f
f1j量を直接算出するように構成してもよい。
また上記実施例では、駆動輪速度と車体速度との偏差を
駆動輪のスリップ量として算出し、このスリップ量が最
適な加速性が得られる目標スリップ量となるように内燃
機関の出力トルクを制御するように構成したが、例えば
車体速度から最適な加速性が得られる目標駆動輪速度を
算出し、この目標駆動輪速度と実際の駆動輪速度との偏
差が0となるように、内燃機関の出力トルクを制御する
ように構成された加速スリップ制御装置であっても本発
明を適用することができ、また駆動輪速度に所定の加速
度を乗じて目標駆動輪速度を求め、この目標駆動輪速度
と実際の駆動輪速度との偏差をスリップ量として内燃機
関の出力トルクを制御する装置であっても本発明を適用
できる。
[発明の効果コ 以上詳述したように本発明の加速スリ・ンブ制御装置で
は、燃料カット制御によって駆動輪の加速スリップを抑
制する装置において、加速スリップ制御実行時には、内
燃機関から駆動輪までの動力伝達系に設けられた自動変
速機のトルクコンバータの入力軸と出力軸との係合(即
ちロックアツプ)を禁止するようにされている。このた
め加速スリップ制御実行時に燃料力・7)を行なう気筒
数、或は燃料カットの実行・非実行が切り換えられ、内
燃機関の出力トルクが急変しても、そのトルク変動をト
ルクコンバータによって吸収させることができ、加速ス
【ルンブ制御を安定して行ない、安定した車両の加速走
行を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を表わすブロック図、第2図は実
施例の加速スリップ制御装置全体の構成を表わす概略構
成図、第3図は加速スリップ制御回路で実行される加速
スリップ制御処理を表すフローチャート、である。 Ml、2・・・内燃機関 M2. 40RL、  40RR・・・駆動輪M3.4
4a・・・トルクコンバータ M4,44・・・自動変速機 M5・・・駆動輪速度検出手段 (42RL、  42RR・・・駆動輪速度センサ)M
6・・・加速スリップ検出手段 Ml・・・機関出力抑制手段 M8・・・ロックアツプ禁止手段 (4日・・・ロックアツプ禁止回路) 4・・・加速スリップ制御回路 S・・・内燃機関制御回路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  内燃機関から駆動輪までの動力伝達系に、入力軸と出
    力軸とを係合可能なトルクコンバータを有する自動変速
    機を備えた車両の加速スリップ制御装置であつて、 上記駆動輪の回転速度を検出する駆動輪速度検出手段と
    、 該駆動輪の回転速度を一つのパラメータとして駆動輪の
    加速スリップを検出する加速スリップ検出手段と、 該加速スリップ検出手段で駆動輪の加速スリップが検出
    されると、その後駆動輪に加速スリップが発生しなくな
    るまでの間、上記内燃機関への燃料供給を停止する燃料
    カット制御により内燃機関の出力トルクを抑制する機関
    出力抑制手段と、該機関出力抑制手段の作動中、上記ト
    ルクコンバータの入力軸と出力軸との係合を禁止するロ
    ックアップ禁止手段と、 を備えたことを特徴とする車両の加速スリップ制御装置
JP63331045A 1988-12-27 1988-12-27 車両の加速スリップ制御装置 Pending JPH02176264A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5569117A (en) * 1994-07-21 1996-10-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Slip control apparatus for motor vehicle lock-up clutch
CN104019220A (zh) * 2013-02-28 2014-09-03 通用汽车环球科技运作有限责任公司 用于管理多模式变速器中的速度的方法和设备

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5569117A (en) * 1994-07-21 1996-10-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Slip control apparatus for motor vehicle lock-up clutch
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