JP2001018687A - 車両用駆動制御装置 - Google Patents

車両用駆動制御装置

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JP2001018687A
JP2001018687A JP11192614A JP19261499A JP2001018687A JP 2001018687 A JP2001018687 A JP 2001018687A JP 11192614 A JP11192614 A JP 11192614A JP 19261499 A JP19261499 A JP 19261499A JP 2001018687 A JP2001018687 A JP 2001018687A
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engine
speed
fuel
rotation speed
vehicle
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JP11192614A
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Hirokazu Konohara
弘和 此原
Haruhiko Nishino
治彦 西野
Keiichi Igura
圭一 井倉
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Aisan Industry Co Ltd
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】減速燃料カットによる燃費向上とエンジン耐ス
トール性向上を図ること。 【解決手段】車両用駆動制御装置はエンジン電子制御装
置(ECU)6及びCVTECU7、電子スロットル3、クランク
軸9の回転を駆動輪4へ変速伝達する無段変速機(CVT)
5及び軸9からCVT5への回転伝達を制御する電磁クラ
ッチ21、並びにアクセル開度、エンジン回転速度及び車
速を検出するセンサ42,45,50を備える。両ECU6,7
は燃費向上のためエンジン出力が目標出力となるよう両
機構3,5を統合制御する。ECU6は減速燃料カットを
実行すべくインジェクタ13を制御し、回転速度が復帰速
度を下回るとき燃料カットを解除する。ECU7は燃料カ
ット時に回転速度が復帰速度を上回るようCVT5を制御
し、燃料カット時に車速が低速値を下回るときに軸9か
らCVT5への回転伝達を断つために電磁クラッチ21を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンと駆動
輪との間に設けられた無段変速機を制御する車両用駆動
制御装置に関する。特に詳しくは、エンジンの減速運転
時に無段変速機を制御するようにした車両用駆動制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の燃費向上を図ること
は、この種の分野の中心的課題の一つである。自動車の
燃費向上を図るには、エンジンの運転特性上、最も燃費
率の良い(低い)運転領域を使用して自動車(エンジ
ン)を運転する必要がある。
【0003】図9にエンジンの燃費率特性をグラフに示
す。この燃費率特性グラフは、燃費率をパラメータに、
横軸にエンジン回転速度を、縦軸にエンジントルクを示
すものである。自動車を前進させるために、運転者はア
クセルペダルを操作することにより、エンジンに任意の
出力を要求する。ここで、エンジン出力は、エンジント
ルクとエンジン回転速度との積で表すことができる。図
9に斜線で示す領域、即ちエンジン回転速度が比較的低
くなりエンジントルクが比較的高くなる運転領域は、最
も燃費率が良くなる「低燃費率領域」を意味する。この
低燃費率領域を使用して自動車(エンジン)を運転する
ことにより、エンジンの摺動抵抗及びポンピングロスを
低減させ、自動車の燃費率を最も低くすることができ
る。
【0004】図9の燃費率特性グラフに「等出力ライ
ン」を重ね合わせると、図10に示すような燃費率−等
出力特性グラフが得られる。このグラフから明らかなよ
うに、エンジン出力の全範囲について、低燃費率領域で
エンジンを運転することは不可能であることが分かる。
このグラフにおいて、各等出力ライン上で、最も燃費率
の良い点を見つけ、それらの点を結び合わせることによ
り、「燃費最適ライン」が得られる。この燃費最適ライ
ン上で、常に自動車を運転することができれば、自動車
の燃費向上を図ることができる。
【0005】そこで、上記の燃費最適ライン上で自動車
の運転を制御するために、エンジン回転速度とエンジン
トルクとを統合的に調整することのできる自動車用駆動
装置が考え出された。この駆動装置は、吸気通路に設け
られたリンクレスタイプの電子スロットルを含むエンジ
ンと、そのエンジンと駆動輪との間に設けられた無段変
速機とを備えたものである。この駆動装置において、ア
クセルペダル等の運転操作手段の操作量に応じて電子ス
ロットルと無段変速機とを統合的に制御することによ
り、自動車の燃費向上を図ることが可能になった。即
ち、エンジン回転速度を制御するために、変速比を無段
階に変更可能に構成された無段変速機が制御され、エン
ジントルクを連続的に制御するために、リンクレス式の
電子スロットルが制御され、これら両制御が統合される
ようになっている。
【0006】一方、CVTそのものは、変速比(プーリ
比)を無段階に連続的に制御できるものであることか
ら、CVTを備えた車両用駆動制御装置であれば、CV
Tを採用しないものに比べ、エンジンを良好な燃費率で
運転することができる。
【0007】ここで、自動車の燃費率を改善するための
エンジン制御方法として「燃料カット」が既に知られて
いる。この燃料カットとは、実際のエンジン回転速度が
所定の基準回転速度(復帰回転速度)の値以上となるエ
ンジンの減速運転時に、エンジンへの燃料供給を遮断す
ることである。この燃料カットでは、その継続時間が長
くなるほど燃費率の改善効果が大きくなる。上記した無
段変速機を含む自動車用駆動装置では、無段変速機によ
りエンジン回転速度を連続的に制御することができる。
従って、上記駆動装置に燃料カットを採用した場合、エ
ンジン回転速度を無段変速機によって復帰回転速度の値
以上に保持することにより、燃料カットの継続時間を長
くすることができ、燃費率の大幅な改善を図ることがで
きるようになる。
【0008】特開昭60−18648号公報、特開昭6
0−88260号公報及び特開昭62−194944号
公報には、上記した燃料カットの制御を含む車両用無段
変速機の制御方法の一例が開示されている。特開昭60
−18648号公報の制御方法では、エンジンの特定の
減速期間において、目標回転速度を燃料カット回転速度
(復帰回転速度)の値以上に保持するようにしている。
これにより、燃料カットの継続時間を長くして燃料の大
幅節約を図り、併せてエンジンブレーキの作用向上を図
っている。特開昭60−88260号公報の制御方法で
は、燃料カット制御時に、予め求められた関係からエン
ジンの要求出力等に基づいて決定される本来の目標回転
速度に替え、燃料カットの実施条件としての最低回転速
度(復帰回転速度)より高い、特別の目標回転速度の値
を用いるようにしている。これにより、燃料カットの継
続時間を増大させて燃料消費量の大幅抑制を図り、エン
ジン停止等の支障発生を防止するようにしている。更
に、特開昭62−194944号公報の制御方法では、
燃料カット時の目標回転速度と実際のエンジン回転速度
との差が予め定められた値以下となったときに、燃料カ
ット制御の実行を許容すると共に、エンジン回転速度が
燃料カット制御の実施必要条件としてのエンジン回転速
度(復帰回転速度)の値を上回るようにエンジン回転速
度の制御目標を燃料カット時の目標回転速度に変更する
ようにしている。これにより、燃料カットの継続時間を
長くして燃料の大幅節約を図ると共に、燃料カット制御
の開始時における無段変速機の変速比変化に伴う減速シ
ョックを緩和するようにしている。このように、上記各
公報の制御方法では、燃料カット制御時において、エン
ジン回転速度を、燃料カットからの復帰回転速度より大
きい目標回転速度に保持することにより、燃料の大幅節
約を図る点で共通している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した各
従来公報の制御方法では、燃費率の改善を図る観点か
ら、燃料カットの実行時にエンジン回転速度が復帰回転
速度の値以上に保たれることが主に開示されているだけ
であり、燃料カットによる車両走行速度(車速)の低下
との兼ね合いが何ら考慮されていない。即ち、燃料カッ
トは、本来、エンジン減速時に実行されるものであるこ
とから、燃料カットがある時間続くことにより、その分
だけエンジンから駆動輪への駆動力の伝達が断たれ、車
速が狙い通りに徐々に低下することになる。従って、エ
ンジン回転速度が復帰回転速度の値以上に保たれるから
といって、燃料カットのみをそのまま続けたのでは、車
速が低下し過ぎることとなり、エンジンストールに至る
おそれがあった。この意味で、燃費改善のための燃料カ
ットを、エンジンの耐ストール性等を考慮して成立させ
ることができなかった。
【0010】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、燃料カットによる車両の燃費向
上と、エンジンの耐ストール性向上とを図ることを可能
にした車両用駆動制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、車両の駆動輪を駆動する
ためのエンジンと、そのエンジンに燃料を供給するため
の燃料供給手段と、エンジンの出力軸の回転を変速して
駆動輪に伝達するための無段変速機と、エンジンの出力
軸から無段変速機への回転の伝達を制御するために、エ
ンジンと無段変速機との間に設けられた電磁クラッチ
と、車両の運転を操作するための運転操作手段と、運転
操作手段の操作量を検出するための操作量検出手段と、
エンジンの出力軸の回転速度を検出するための回転速度
検出手段とを備え、検出される回転速度が検出される操
作量に応じた目標回転速度となるように無段変速機を制
御するようにした車両用駆動制御装置において、エンジ
ンが特定の減速運転状態にあるとき、エンジンへの燃料
供給を遮断するために燃料供給手段を制御する燃料カッ
ト制御手段と、検出される回転速度が所定の基準回転速
度を下回るとき、燃料供給の遮断を解除するための燃料
カット制御解除手段と、燃料供給の遮断が行われると
き、検出される回転速度が基準回転速度を上回るように
無段変速機を制御するための回転速度制御手段と、車両
の走行速度を検出するための車速検出手段と、燃料供給
の遮断が行われるときにおいて、検出される走行速度が
所定の基準走行速度を下回るときに、出力軸から無段変
速機への回転伝達を断つために電磁クラッチを制御する
回転伝達制御手段とを備えたことを趣旨とする。
【0012】上記発明の構成によれば、エンジンの出力
軸の回転が無段変速機を介して駆動輪に伝達され、駆動
輪が駆動されることにより車両が走行する。ここで、出
力軸の回転速度、即ち、エンジン回転速度は、無段変速
機の制約を受けることから、その無段変速機を制御する
ことにより変えられる。この車両用駆動制御装置では、
運転者により操作される運転操作手段の操作量が操作量
検出手段により検出され、エンジン回転速度が、その検
出される操作量に応じた目標回転速度となるように無段
変速機が制御されるようになっている。ここで、この車
両用駆動力制御装置では、エンジンが特定の減速運転状
態にあるときに、エンジンへの燃料供給を遮断するため
に、即ち、燃料カットするために、燃料供給手段が燃料
カット制御手段により制御される。一方、回転速度検出
手段により検出されるエンジン回転速度が所定の基準回
転速度を下回るときには、上記の燃料カットが燃料カッ
ト制御解除手段により解除される。ここで、燃料カット
が行われるときには、検出されるエンジン回転速度が基
準回転速度を上回るように無段変速機が回転速度制御手
段により制御されることになる。従って、エンジン回転
速度が基準回転速度を上回った状態で保たれることか
ら、燃料カットが行われる時間が相対的に長くなり、そ
の分だけエンジンに供給される燃料が節約される。加え
て、この車両用駆動制御装置では、燃料カットが行われ
るときにおいて、車速検出手段により検出される車両の
走行速度(車速)が所定の基準走行速度を下回るときに
は、出力軸から無段変速機への回転伝達を断つために、
電磁クラッチが回転伝達制御手段により制御される。従
って、エンジンの減速運転に伴って車速が低下するが、
その車速が基準走行速度を下回ったときには、出力軸か
ら無段変速機への回転伝達が断たれることから、駆動輪
の負荷を受けてエンジンがストールを起こすことがな
い。例えば、基準走行速度を、車両停止直前の車速に設
定することにより、車速が低下してもエンジンストール
が起きる直前には、エンジンへの負荷の入力が断たれる
ことから、エンジンストールの発生が抑えられる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、車両の駆動輪を駆動するためのエンジン
と、そのエンジンに燃料を供給するための燃料供給手段
と、エンジンの吸気通路に設けられた電子スロットル
と、エンジンの出力軸の回転を変速して駆動輪に伝達す
るための無段変速機と、エンジンの出力軸から無段変速
機への回転の伝達を制御するために、エンジンと無段変
速機との間に設けられた電磁クラッチと、車両の運転を
操作するための運転操作手段と、運転操作手段の操作量
を検出するための操作量検出手段と、エンジンの出力軸
の回転速度を検出するための回転速度検出手段とを備
え、車両の燃費向上を図るために、エンジンの出力が検
出される操作量に応じた目標出力となるように電子スロ
ットル及び無段変速機を統合的に制御するようにした車
両用駆動制御装置において、エンジンが特定の減速運転
状態にあるとき、エンジンへの燃料供給を遮断するため
に燃料供給手段を制御する燃料カット制御手段と、検出
される回転速度が所定の基準回転速度を下回るとき、燃
料供給の遮断を解除するための燃料カット制御解除手段
と、燃料供給の遮断が行われるとき、検出される回転速
度が基準回転速度を上回るように無段変速機を制御する
ための回転速度制御手段と、車両の走行速度を検出する
ための車速検出手段と、燃料供給の遮断が行われるとき
において、検出される走行速度が所定の基準走行速度を
下回るときに、出力軸から無段変速機への回転伝達を断
つために電磁クラッチを制御する回転伝達制御手段とを
備えたことを趣旨とする。
【0014】上記発明の構成によれば、エンジンの出力
軸の回転が無段変速機を介して駆動輪に伝達され、駆動
輪が駆動されることにより車両が走行する。ここで、エ
ンジン出力は、エンジン回転速度と、出力軸のトルク
(エンジントルク)との積によって表される。エンジン
回転速度は、無段変速機の制約を受けることから、その
無段変速機を制御することにより変えられる。一方、エ
ンジントルクは、エンジンに供給される混合気の燃焼エ
ネルギーを反映することから、吸気通路に設けられた電
子スロットルを制御することにより変えられる。この車
両用駆動制御装置では、運転者により操作される運転操
作手段の操作量が操作量検出手段により検出され、エン
ジン出力が、その検出される操作量に応じた目標出力と
なるように、電子スロットル及び無段変速機が統合的に
制御されることにより、車両の燃費向上が図られるよう
になっている。特に、この車両用駆動制御装置では、エ
ンジンが特定の減速運転状態にあるときに、燃料カット
するために、燃料供給手段が燃料カット制御手段により
制御される。一方、回転速度検出手段により検出される
エンジン回転速度が所定の基準回転速度を下回るときに
は、上記の燃料カットが燃料カット制御解除手段により
解除される。ここで、燃料カットが行われるときには、
検出されるエンジン回転速度が基準回転速度を上回るよ
うに無段変速機が回転速度制御手段により制御されるこ
とになる。従って、エンジン回転速度が基準回転速度を
上回った状態で保たれることから、燃料カットが行われ
る時間が相対的に長くなり、その分だけエンジンに供給
される燃料が節約される。加えて、この車両用駆動制御
装置では、燃料カットが行われるときにおいて、車速検
出手段により検出される車速が所定の基準走行速度を下
回るときには、出力軸から無段変速機への回転伝達を断
つために、電磁クラッチが回転伝達制御手段により制御
される。従って、エンジンの減速運転に伴って車速が低
下するが、その車速が基準走行速度を下回ったときに
は、出力軸から無段変速機への回転伝達が断たれること
から、駆動輪の負荷を受けてエンジンがストールを起こ
すことがない。例えば、基準走行速度を、車両停止直前
の車速に設定することにより、車速が低下してもエンジ
ンストールが起きる直前には、エンジンへの負荷の入力
が断たれることから、エンジンストールの発生が抑えら
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明(請求項2に記載の
発明)の車両用駆動制御装置を具体化した一実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1に本実施の形態における車両(自動
車)エンジンシステムの概略構成を示す。このエンジン
システムは、エンジン1の吸気通路2に設けられた本発
明のリンクレスタイプの電子スロットル3と、エンジン
1の出力(動力)を駆動輪4に対して変速可能に伝達す
るための本発明の無段変速機(CVT)5と、電子スロ
ットル3を含むエンジン1の各部を制御するためのエン
ジン電子制御装置(エンジンECU)6と、CVT5を
制御するためのCVT電子制御装置(CVTECU)7
とを備える。このエンジンシステムは、エンジンECU
6及びCVTECU7により、電子スロットル3とCV
T5を統合的に制御することにより、エンジン1を常に
最適燃費率で運転し、自動車としての燃費向上を図るこ
とを目的として構成されたものである。ここで、統合的
制御とは、必要に応じて電子スロットル3及びCVT5
の少なくとも一方を制御することを意味する。この統合
制御の狙い及び概要は、既に従来技術において図9,1
0を参照して説明したことと同様であり、ここではその
説明を省略する。
【0017】図1のエンジンシステムについて詳しく説
明する。エンジン1は周知の構造を有する多気筒タイプ
のものである。この実施の形態では、4つの気筒を有す
るエンジン1が採用される。エンジン1は、吸気通路2
を通じて供給される燃料及び空気、即ち可燃混合気を、
各気筒の燃焼室で爆発・燃焼させ、その燃焼後の排気ガ
スを排気通路8を通じて排出させることにより、ピスト
ン(図示しない)を駆動させ、本発明の出力軸を構成す
るクランクシャフト9を回転させて出力を得るものであ
る。
【0018】吸気通路2に設けられた電子スロットル3
は、同通路2を流れ各燃焼室に吸入される空気量(吸気
量)を調節するために開閉されるものである。この電子
スロットル3は、吸気通路2に配置されたスロットルバ
ルブ10と、そのバルブ10を駆動するためのDCモー
タ11と、スロットルバルブ10の開度(スロットル開
度)TAを検出するためのスロットルセンサ41とを備
える。スロットルセンサ41は、スロットル開度TAを
検出し、その検出値に応じた電気信号を出力するもので
ある。この電子スロットル3は、自動車の運転席に設け
られたアクセルペダル12の踏み込み操作に基づいて作
動するものである。本発明の運転操作手段を構成するア
クセルペダル12は、エンジン1の加速、減速等を含む
運転を操作するためのものである。アクセルペダル12
は、その踏み込みを解除することにより、無操作状態で
ある元位置に復帰するようになっている。アクセルペダ
ル12に付随して設けられたアクセルセンサ42は、ア
クセルペダル12の踏み込み量、即ちアクセル開度AC
CPを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する
ものである。この実施の形態で、アクセルセンサ42は
本発明の操作量検出手段を構成する。
【0019】吸気通路2に設けられた吸気圧センサ43
は、スロットルバルブ10の下流側の吸気通路2におけ
る圧力(吸気圧)PMを検出し、その検出値に応じた電
気信号を出力するものである。
【0020】各気筒の吸気ポートに設けられた複数のイ
ンジェクタ13は、各気筒に対応して燃料を噴射供給す
るためのものである。これらインジェクタ13には、燃
料タンク14の中の燃料が、燃料ポンプ15により燃料
フィルタ16等を介して圧送される。この実施の形態に
で、各インジェクタ13は本発明の燃料供給手段を構成
する。
【0021】エンジン1で各気筒に対応して設けられた
複数の点火プラグ17は、ディストリビュータ18から
分配される点火のための高電圧を受けて作動する。ディ
ストリビュータ18は、イグナイタ19から出力される
高電圧をクランクシャフト9の回転角、即ち「クランク
角(°CA)」の変化に対応して各点火プラグ17へ分
配するものである。各点火プラグ17の作動時期、即
ち、点火時期は、イグナイタ19から出力される高電圧
の出力タイミングにより決定される。従って、イグナイ
タ19を制御することにより、各気筒での点火プラグ1
7による点火時期が制御される。
【0022】排気通路8に設けられた酸素センサ44
は、各気筒から同通路8へ排出される排気ガス中の酸素
濃度Oxを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力
するものである。
【0023】ディストリビュータ18に設けられた回転
速度センサ45は、クランクシャフト9の角速度、即
ち、エンジン回転速度NEを検出し、その検出値に応じ
た電気信号を出力するものである。ディストリビュータ
18には、クランクシャフト9の回転に連動して回転す
ると共に外周に複数の歯を有するロータ(図示しない)
が内蔵される。回転速度センサ45は、このロータと、
ロータの外周に対向配置された電磁ピックアップ(図示
しない)とを備える。このロータの回転に伴って電磁ピ
ックアップが各歯の通過を検出する毎に、回転速度セン
サ45からは一つのパルス信号が出力される。この実施
の形態では、クランク角が30°CA進む毎に、回転速
度センサ45から一つのパルス信号が出力される。この
実施の形態で、回転速度センサ45は本発明の回転速度
検出手段を構成する。同じく、ディストリビュータ18
には、ロータの回転に応じてクランク角の変化を所定の
割合で検出するための気筒判別センサ46が設けられ
る。この実施の形態では、各気筒の全てが順次に燃焼行
程を終了するまでにクランクシャフト9が2回転するも
のとして、720°CA毎の割合で、気筒判別センサ4
6から基準位置信号GSとしての一つのパルス信号が出
力されるようになっている。
【0024】エンジン1に設けられ水温センサ47は、
エンジン1の内部を流れる冷却水の温度(冷却水温)T
HWを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する
ものである。
【0025】CVT5は、クランクシャフト9の出力を
変速して各駆動輪4に伝達するためのものである。周知
のように、CVT5は、電磁クラッチ21、入力軸2
2、前進後退切替機23、一次側プーリ24、二次側プ
ーリ25、ベルト26、出力軸27及びプーリ用モータ
28を備える。
【0026】電磁クラッチ21は、クランクシャフト9
から入力軸22への出力伝達を制御するためのものであ
る。この電磁クラッチ21は、電磁結合部材としてクラ
ンクシャフト9に連結される駆動側部材(ドライブメン
バ)21aと、入力軸22に連結される被動側部材(ド
リブンメンバ)21bと、電磁力発生部材としての電磁
コイル21cとを備える。電磁コイル21cは、両メン
バ21a,21bを互いに締結させるためにCVTEC
U7から締結電流の供給を受けて電磁力を発生させるも
のである。この電磁コイル21cに供給される締結電流
の値を変えることにより、電磁コイル21cで発生する
電磁力の強さが変えられ、両メンバ21a,21bの締
結力が変えられる。電磁コイル21cに対する締結電流
の供給を遮断することにより、両メンバ21a,21b
の締結が解除され、クランクシャフト9から入力軸22
への出力伝達、ひいてはエンジン1からCVT5への出
力伝達が遮断される。
【0027】前進後退切替機23は、入力軸22と出力
軸27との間に設けられ、アシストギアを含む複数のギ
ア23aと、各ギア23aの接続を切り替えるためのア
クチュエータ23bとを備える。この発進後退切替機2
3は、自動車の発進時に、一次側プーリ24と二次側プ
ーリ25とをアシストギアにより直結するようになって
いる。前進・後退の切り替えは、運転席に設けられたシ
フトレバー20が運転者により操作されることにより選
択される。シフトレバー20に設けられたシフトポジシ
ョンセンサ48は、シフトレバー20により選択される
前進又は後退のシフト位置SHPを検出し、その検出位
置に応じた電気信号を出力する。
【0028】一次側プーリ24は入力軸22上に設けら
れる。二次側プーリ25は出力軸27上に設けられる。
各プーリ24,25は、それぞれ断面V字状の溝を有す
る。ベルト26は、両プーリ24,25の溝に掛装され
る。プーリ用モータ28は、一次側プーリ24に対する
ベルト26の係合径を可変にするために、一次側プーリ
24の溝幅を変えるためのものである。二次側プーリ2
5は、バネでベルト26に対して適切な間隔にセットさ
れる。出力軸27は、デファレンシャルギア29等を介
して駆動輪4に連結される。一次側プーリ24の溝幅が
変えられることにより、CVT5の変速比(プーリ比)
が変わる。一次側プーリ24に対応して設けられたプー
リセンサ49は、同プーリ24の回転速度(一次側回転
速度)NP1を検出し、その検出値に応じた電気信号を
出力するものである。出力軸27に対応して設けられた
車速センサ50は、出力軸27の回転速度を車速VSと
して検出し、その検出値に応じた電気信号を出力するも
のである。この実施の形態で、車速センサ50は本発明
の車速検出手段を構成する。
【0029】この実施の形態で、上記のスロットルセン
サ41、アクセルセンサ42、吸気圧センサ43、酸素
センサ44、回転速度センサ45、気筒判別センサ4
6、水温センサ47及び車速センサ50等は、エンジン
1を含む自動車の運転状態を検出するための運転状態検
出手段を構成する。
【0030】この実施の形態で、エンジンECU6は、
前述したスロットルセンサ41、アクセルセンサ42、
吸気圧センサ43、酸素センサ44、回転速度センサ4
5、気筒判別センサ46、水温センサ47及び車速セン
サ50から出力される各種信号を入力する。エンジンE
CU6は、これら入力信号に基づき、空燃比制御を含む
燃料噴射制御、減速運転時の燃料カット制御(減速燃料
カット制御)、点火時期制御及び電子スロットル制御等
を実行するために、各インジェクタ13、イグナイタ1
9及びDCモータ11等をそれぞれ制御する。
【0031】ここで、燃料噴射制御とは、エンジン1の
運転状態に応じて各インジェクタ13から噴射される燃
料量(燃料噴射量)及びその噴射タイミングを制御する
ことである。空燃比制御とは、上記燃料噴射量を、エン
ジン1に供給される可燃混合気の空燃比に応じて補正す
ることにより目標とする空燃比にフィードバック制御す
ることである。この空燃比制御では、酸素センサ44で
検出される酸素濃度Oxの値から空燃比を算出すること
により行われるものである。減速燃料カット制御とは、
自動車の走行時に、エンジン1の運転状態に応じて各イ
ンジェクタ13からの燃料噴射を強制的に停止させてエ
ンジン1に対する燃料供給を遮断したり、各インジェク
タ13からの燃料噴射を許容したりするものである。点
火時期制御とは、エンジン1の運転状態に応じてイグナ
イタ19を制御することにより、各点火プラグ17によ
る点火時期を制御することである。電子スロットル制御
とは、検出されるアクセル開度ACCPに基づいて目標
開度を算出し、スロットル開度TAがその目標開度とな
るようにDCモータ11を制御することである。
【0032】この実施の形態で、CVTECU7は、前
述したシフトポジションセンサ48及びプーリセンサ4
9から出力される信号をそれぞれ入力する。同じく、C
VTECU7は、エンジンECU6から出力される目標
回転速TNE、車速VS、アクセル開度ACCP及びエ
ンジン回転速度NEに係る各種信号を入力する。CVT
ECU7は、これら入力信号に基づき、エンジン減速運
転時における減速エンジン回転制御を含むエンジン回転
制御を実行するために、電磁クラッチ21、前進後退切
替機23及びプーリ用モータ28をそれぞれ制御する。
【0033】ここで、CVT制御とは、エンジン1を含
む自動車の運転状態、運転者の運転要求に応じて前進後
退切替機23及びプーリ用モータ28を制御することに
より、CVT5の変速比、即ち両プーリ24,25の間
のプーリ比を制御することである。電磁クラッチ制御と
は、エンジン1の運転状態、運転者の運転要求に応じ
て、電磁クラッチ21を制御することにより、エンジン
1からCVT5への回転伝達、即ち、出力伝達を制御す
ることである。
【0034】周知のように、上記各ECU6,7は、そ
れぞれ中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ
(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バッ
クアップRAM、外部入力回路及び外部出力回路等を備
えるものである。各ECU6,7は、CPU、ROM、
RAM及びバックアップRAMと、外部入力回路及び外
出力回路等とをバスにより接続してなる論理演算回路を
構成する。ROMは、上記各種制御に関する所定の制御
プログラムを予め記憶したものである。RAMは、CP
Uの演算結果を一時記憶するものである。バックアップ
RAMは、予め記憶したデータを保存するものである。
CPUは、入力回路を介して入力される各種信号に基づ
き、所定の制御プログラムに従って前述した各種制御等
を実行するものである。
【0035】この実施の形態で、エンジンECU6は、
前述した統合制御の中心主体をなしている。つまり、前
述した図10の燃費最適ライン上で自動車の運転を制御
するために、即ち自動車の燃費向上を図るために、アク
セルペダル12の踏み込み操作量等に応じて電子スロッ
トル3とCVT5を統合的に制御する。図2に、エンジ
ンECU6が実行する統合制御の内容をフローチャート
に示す。先ず、ステップ100で、エンジンECU6
は、アクセルペダル12の踏み込み操作量等に基づいて
エンジン1の目標出力TPWの値を算出する。次に、ス
テップ200で、エンジンECU6は、算出された目標
出力TPWの値に基づき、エンジン1の目標トルクTT
R及び目標回転速度TNEの値をそれぞれ算出する。エ
ンジンECU6は、前述した図10にグラフで示すよう
な予め定められたデータマップを参照することにより、
燃費最適ライン上にある目標出力TPWから所要の目標
トルクTTR及び目標回転速度TNEの値をそれぞれ決
定する。次に、ステップ300で、エンジンECU6
は、目標回転速度TNEを制御可能範囲でガード処理す
ることにより、ステップ200で算出された目標回転速
度TNEの値を修正する。ステップ310で、エンジン
ECU6は、修正された目標回転速度TNEの値に応じ
て、ステップ200で算出された目標トルクTTRの値
を修正する。その後、ステップ400で、エンジンEC
U6は、修正された目標トルクTTR及びエンジン回転
速度NEの値に基づいてスロットルバルブ10の目標開
度TTAの値を算出する。即ち、エンジンECU6は、
図3に示すような予め定められた関数データ(データマ
ップ)を参照することにより、目標トルクTTRとエン
ジン回転速度NEとの関係から目標開度TTAの値を算
出する。次に、ステップ500で、エンジンECU6
は、修正された目標トルクTTRを得るために、算出さ
れた目標開度TTAに基づき電子スロットル3を制御す
る。即ち、エンジンECU6は、検出されるスロットル
開度TAの値が目標開度TTAの値となるようにDCモ
ータ11をフィードバック制御するのである。次いで、
ステップ600で、エンジンECU6は、CVT5を制
御することにより、実際のエンジン回転速度NEを修正
された目標回転速度TNEの値とするために、その目標
回転速度TNEの値をCVTECU7へ送出する。
【0036】一方、CVTECU7は、上記エンジンE
CU6の統合制御の結果を受けてCVT5を制御する。
図4にCVTECU7が実行するCVT制御の内容をフ
ローチャートに示す。先ず、ステップ700で、CVT
ECU7は、エンジンECU6から送出される目標回転
速度TNEの値を読み込む。次に、ステップ710で、
CVTECU7は、読み込まれた目標回転速度TNEの
値に基づき、CVT5の目標変速比TCSの値を算出す
る。そして、ステップ720で、CVTECU7は、算
出された目標変速比TCSの値に基づきCVT5を制御
する。即ち、CVTECU7は、エンジン回転速度NE
の値が目標回転速度TNEの値となるようにプーリ用モ
ータ28を制御することにより、一次側プーリ24と二
次側プーリ25との変速比(プーリ比)を制御するので
ある。
【0037】上記のように、本実施の形態では、エンジ
ンECU6及びCVTECU7の両方が、本発明の車両
用駆動制御装置の制御主体を構成する。そして、両EC
U6,7は、自動車の燃費向上を図るために、エンジン
出力がアクセルペダル12の操作量、即ちアクセル開度
ACCPの値に応じた目標出力となるように、電子スロ
ットル3及びCVT5をそれぞれ制御するようになって
いる。
【0038】一方、この実施の形態では、エンジン1が
特定の減速運転状態にあるときに、エンジンECU6が
エンジン1への供給燃料を遮断する制御、即ち「減速燃
料カット制御」を実行すると共に、CVTECU7が、
その減速運転時のエンジン回転速度NEを制御するため
の「減速エンジン回転制御」を実行するようになってい
る。この実施の形態では、エンジンECU6は、本発明
の燃料カット制御手段及び燃料カット制御解除手段を構
成する。併せて、CVTECU7は、本発明の回転速度
制御手段及び回転伝達制御手段を構成する。
【0039】ここで、エンジンECU6が実行する減速
燃料カット制御について詳しく説明する。図5にその
「減速燃料カット制御ルーチン」をフローチャートに示
す。エンジンECU6は、このルーチンを所定時間毎に
周期的に実行する。
【0040】先ずステップ800で、エンジンECU6
は、スロットルセンサ41、回転速度センサ45及び水
温センサ47からの信号に基づき、スロットル開度T
A、エンジン回転速度NE及び冷却水温THWの値をそ
れぞれ読み込む。
【0041】次に、ステップ810で、エンジンECU
6は、冷却水温THWの値に基づいて復帰回転速度NR
Tの値を算出する。エンジンECU6は、図6にグラフ
で示すような予め定められたデータマップを参照するこ
とにより、冷却水温THWに応じた所定の復帰回転速度
NRTの値1000rpmを算出する。
【0042】次に、ステップ820で、エンジンECU
6は、燃料カット回転速度NCUTの値を次式(1)に
従って算出する。 NCUT=NRT+HYS ・・・(1) ここで、「NYS」は回転速度における所定のヒステリ
シスを意味する。
【0043】次に、ステップ830で、エンジンECU
6は、スロットル全閉であるか否かをスロットル開度T
Aの値に基づいて判断する。ここで、スロットル全閉で
ない場合、エンジン1が減速運転状態にないことから、
通常の燃料噴射制御を許容するために、エンジンECU
6はその後の処理を一旦終了する。一方、スロットル全
閉である場合、エンジン1が減速運転状態にあることか
ら、エンジンECU6は処理をステップ840へ移行す
る。
【0044】ステップ840で、エンジンECU6は、
既に減速燃料カットを実行中であるか否かを判断する。
既に減速燃料カットを実行している場合、エンジンEC
U6は、処理をステップ850へ移行し、実際のエンジ
ン回転速度NEの値が復帰回転速度NRTの値よりも小
さいか否かを判断する。
【0045】ここで、エンジン回転速度NEの値が復帰
回転速度NRTの値よりも小さくない場合、エンジンE
CU6は、その後の処理を一旦終了する。一方、エンジ
ン回転速度NEの値が復帰回転速度NRTの値よりも小
さい場合、エンジンECU6は、ステップ860で、各
インジェクタ13による燃料噴射の停止を解除すること
により、減速燃料カットを停止する。
【0046】一方、ステップ840で、減速燃料カット
の実行中でない場合、エンジンECU6は、処理をステ
ップ870へ移行し、実際のエンジン回転速度NEの値
が燃料カット回転速度NCUTの値よりも大きいか否か
を判断する。
【0047】ここで、エンジン回転速度NEの値が燃料
カット回転速度NCUTの値よりも大きくない場合、エ
ンジンECU6は、その後の処理を一旦終了する。一
方、エンジン回転速度NEの値が燃料カット回転速度N
CUTの値よりも大きい場合、エンジンECU6は、ス
テップ880で、各インジェクタ13からの燃料噴射を
強制的に停止させることにより、減速燃料カットを実行
する。
【0048】上記のようにエンジンECU6は、エンジ
ン1が特定の減速運転状態、即ち、エンジン1が減速運
転時であり、エンジン回転速度NEの値が所定の燃料カ
ット回転速度NCUTの値を上回るときに、減速燃料カ
ットを行うために各インジェクタ13を制御する。そし
て、エンジンECU6は、エンジン回転速度NEの値が
所定の復帰回転速度NRTの値を下回るときに、減速燃
料カットを解除するようにしている。
【0049】上記のようにエンジンECU6は、減速燃
料カット制御を実行するが、CVTECU7は、この減
速燃料カット制御に対応して、減速エンジン回転制御を
実行することになる。図7にその「減速エンジン回転制
御ルーチン」をフローチャートに示す。CVTECU7
は、このルーチンを所定時間毎に周期的に実行する。
【0050】先ず、ステップ900で、CVTECU7
は、スロットルセンサ41及び車速センサ50からの信
号に基づき、スロットル開度TA及び車速VSの値をそ
れぞれ読み込む。併せて、CVTECU7は、電磁クラ
ッチ21への信号、即ち締結電流の供給の有無を読み込
む。
【0051】次に、ステップ910で、CVTECU7
は、スロットル全閉であるか否かをスロットル開度TA
の値に基づいて判断する。ここで、スロットル全閉でな
い場合、エンジン1が減速運転状態にないことから、C
VTECU7は、通常のエンジン回転制御を実行する。
この通常エンジン回転制御は、図4のフローチャートに
示す処理内容に該当する。一方、スロットル全閉である
場合、エンジン1が減速運転状態にあるものとして、C
VTECU7は処理をステップ920へ移行する。
【0052】ステップ920で、CVTECU7は、電
磁クラッチ21がオンされているか否かを、同クラッチ
21へ供給される締結電流に基づいて判断する。ここ
で、電磁クラッチ21がオンされていない場合、CVT
ECU7は、減速エンジン回転制御を行わず、通常のエ
ンジン回転制御を実行する。一方、電磁クラッチ21が
オンされている場合、CVTECU7は処理をステップ
930へ移行する。
【0053】ステップ930で、CVTECU7は、車
速VSの値が所定の高速値HS1以下であるか否かを判
断する。この実施の形態で、所定の高速値HS1とし
て、例えば、「80km/h」を適用することができ
る。ここで、車速VSの値が所定の高速値HS1より大
きい場合、CVTECU7は、減速エンジン回転制御を
行わず、通常のエンジン回転制御を実行する。車速VS
が相対的に高すぎるときに減速エンジン回転制御を行わ
ないことで、自動車の挙動に支障が生じるのを防止する
ためである。一方、車速VSの値が所定の高速値HS1
以下である場合、CVTECU7は処理をステップ94
0へ移行する。
【0054】ステップ940で、CVTECU7は、車
速VSの値が所定の低速値LS1以上であるか否かを判
断する。この実施の形態で、所定の低速値LS1は、本
発明の基準走行速度を意味し、その値として、例えば、
「15km/h」を適用することができる。ここで、車
速VSの値が所定の低速値LS1より小さい場合、CV
TECU7は、処理をステップ980へ移行する。
【0055】即ち、ステップ980で、CVTECU7
は、自動車の停止に備えるために、電磁クラッチ21を
オフ制御する。つまり、CVTECU7は、電磁クラッ
チ21に対する締結電流の供給を遮断するのである。車
速VSが相対的に低すぎてエンジンストールが発生し、
自動車が不用意に停止するのを防止するためである。
【0056】一方、ステップ940で、車速VSの値が
所定の低速値LS1以上である場合、自動車が停止する
おそれがないことから、CVTECU7は減速エンジン
回転制御を実行するために、処理をステップ950へ移
行する。
【0057】そして、ステップ950で、CVTECU
7は、減速エンジン回転制御における目標回転速度TN
Eの値を次式(2)に従って算出する。 TNE=NRT+NECUT ・・・(2) ここで、「NRT」は前述した復帰回転速度を意味し、
「NECUT」は所定の定数値(例えば「100rp
m」)を意味する。
【0058】次に、ステップ960で、CVTECU7
は、CVT5を制御するために使用される目標プーリ比
TPRの値を次式(2)に従って算出する。 TPR=TNE/(VS*fr) ・・・(3) ここで、「TNE」は、ステップ950で算出された目
標回転速度を意味し、「VS」は読み込まれた車速を意
味し、「fr」はファイナルレシオを意味する。ここ
で、ファイナンシャルレシオについて簡単に説明する。
エンジンのアウトプットシャフト(クランクシャフト)
から駆動輪のアクスルシャフト(車軸)間には、プーリ
以外の減速機構が2つある。1つはデファレンシャルギ
ヤであり、もう1つは図示しないがアウトプットシャフ
トと一次側プーリ間にある。これらの減速比を積算した
ものをファイナンシャルレシオという。
【0059】そして、ステップ970で、CVTECU
7は、CVT5を制御するために、今回算出された目標
プーリ比TPRの値をプーリ用モータ28へ送出する。
これにより、CVTECU7は、燃料カットを伴う減速
運転時におけるエンジン回転速度NEの値を、減速燃料
カットからの復帰回転速度NRTよりも高い目標回転速
度TNEの値に制御するのである。
【0060】上記のようにCVTECU7は、減速燃料
カットが行われるときに、検出されるエンジン回転速度
NEの値が所定の復帰回転速度NRTの値を上回るよう
にCVT5を制御する。これと共に、CVTECU7
は、減速燃料カットが行われるときにおいて、検出され
る車速VSの値が所定の低速値LS1を下回るときに、
クランクシャフト9からCVT5の入力軸22への回転
伝達を断つために電磁クラッチ21を制御するようにな
っている。
【0061】以上説明したように、本実施の形態の車両
用駆動制御装置によれば、エンジン1が駆動されること
により、クランクシャフト9の回転がCVT5等を介し
て駆動輪4に伝達され、駆動輪4が回転駆動されること
により自動車が走行する。ここで、クランクシャフト9
からの出力、即ちエンジン出力は、クランクシャフト9
の回転速度(エンジン回転速度NE)と、クランクシャ
フト9の回転トルク(エンジントルクTR)との積によ
り表される。エンジン回転速度NEは、CVT5を制御
することにより変えられる。一方、エンジントルクTR
は、エンジン1の吸気通路2に設けられた電子スロット
ル3を制御することにより変えられる。この制御装置で
は、運転者により操作されるアクセルペダル12のアク
セル開度ACCPが検出され、実際のエンジン出力が、
検出されるアクセル開度ACCP等に応じた目標出力と
なるように、電子スロットル3及びCVT5が統合的に
制御されることにより、自動車の燃費向上が図られてい
る。即ち、統合制御の中心主体をなすエンジンECU6
は、アクセル開度ACCP等に基づき、燃費最適ライン
上の目標出力TPWを算出する。更に、エンジンECU
6は、算出された目標出力TPWに基づいてエンジン1
の目標回転速度TNE及び目標トルクTTRの値をそれ
ぞれ算出する。そして、エンジンECU6は、算出され
た目標トルクTTRの値に基づいて電子スロットル3を
制御すると共に、算出された目標回転速度TNEの値を
CVTECU7へ送出する。一方、CVTECU7は、
エンジンECU6から送出される目標回転速度TNEの
値に基づいてプーリ用モータ28を制御することによ
り、一次側プーリ24と二次側プーリ25との変速比
(プーリ比)を制御する。このようにエンジン回転速度
NE及びエンジントルクTRを制御することにより、図
10に示す燃費最適ラインに沿ってエンジン出力を制御
し、自動車の燃費向上を図っている。
【0062】ここで、特にこの実施の形態の制御装置に
よれば、エンジン1が特定の減速運転状態にあるとき
に、減速燃料カットするために各インジェクタ13から
の燃料噴射がエンジンECU6により強制的に停止され
る。一方、実際に検出されるエンジン回転速度NEの値
が所定の復帰回転速度NRTの値を下回るときには、上
記の減速燃料カットの実行がエンジンECU6により解
除される。しかし、この減速燃料カットが行われるとき
には、検出されるエンジン回転速度NEの値が復帰回転
速度NRTの値を上回るようにCVT5がCVTECU
7により制御されることになる。従って、減速燃料カッ
トが行われているときには、実際のエンジン回転速度N
Eの値が復帰回転速度NRTの値を上回った状態で保た
れることから、減速燃料カットの継続時間が相対的に長
くなり、その分だけエンジン1に供給される燃料が節約
されるようになる。このため、電子スロットル3及びC
VT5を、エンジン回転速度NEとエンジントルクTR
との関係で予め定められる所定の燃費最適ラインに沿っ
て統合的に制御することにより得られる燃費改善の効果
に加え、減速燃料カットにより更なる燃費向上を図るこ
とができるようになる。
【0063】加えて、この実施の形態の制御装置によれ
ば、減速燃料カットが行われるときに、実際の車速VS
の値が所定の低速値LS1を下回るときには、クランク
シャフト9からCVT5の入力軸22への回転伝達を断
つために、電磁クラッチ21がCVTECU7によりオ
フ制御される。従って、エンジン1の減速運転に伴い車
速VSが低下するが、その車速VSが低速値LS1を下
回ったときには、クランクシャフト9から入力軸22へ
の回転伝達が断たれることから、各駆動輪4の負荷を受
けてエンジン1がストールを起こすことがない。即ち、
低速値LS1を、本実施の形態のように、自動車停止直
前の車速VSに設定することにより、車速VSが低下し
てもエンジンストールが起きる直前には、エンジン1へ
の負荷入力が断たれることになり、エンジンストールの
発生が抑えられる。この意味で、エンジン1の耐ストー
ル性向上を図ることができるようになる。即ち、エンジ
ン回転速度NEが復帰回転速度NRTの値以上に保たれ
て減速燃料カットが続けられることにより、車速VSが
低下し過ぎるようなことがあっても、自動車が停止する
直前の低速値LS1に車速VSが達すると、電磁クラッ
チ21がオフされる。このことから、駆動輪4の負荷が
エンジン1に伝達されることがなくなり、エンジンスト
ールの発生を未然に防止することができるようになる。
この意味で、減速燃料カットによる自動車の燃費向上の
効果に加え、エンジン1の耐ストール性向上を図ること
ができるようになる。
【0064】図8(a)〜(e)に本実施の形態の減速
燃料カット及び減速エンジン回転制御に関する各種パラ
メータの挙動をタイムチャートに示す。このチャートに
示すように、時刻t1でスロットル開度TAが全閉にな
ると減速燃料カットが開始され、CVT5を使用しての
減速エンジン回転制御が開始される。その後、車速VS
は徐々に低下するが、エンジン回転速度NEは、CVT
5を使用しての制御により、復帰回転速度NRTよりも
高く保持され、その結果として、減速燃料カットが継続
することになる。やがて、時刻t3で車速VSが低速値
LS1まで低下すると、電磁クラッチ21がオフされ、
エンジン回転速度NEはアイドル回転速度に戻ることに
なる。
【0065】従来の減速燃料カット制御では、時刻t1
より減速燃料カットが開始されてから、図8(c)に破
線で示すように、エンジン回転速度NEが徐々に低下し
て、時刻t2で復帰回転速度NRTを下回ることにな
る。即ち、時刻t1〜t2の期間T1だけ減速燃料カッ
トが継続することになる。これに対し、本実施の形態で
は、時刻t1より減速燃料カットが開始されてから、図
8(c)に実線で示すように、エンジン回転速度NEは
緩やかに低下するものの、その後は時刻t3に至るまで
復帰回転速度NRTよりも高く保持されることになる。
即ち、従来の減速燃料カット期間T1よりも明らかに長
い時刻t1〜t3の期間T2で減速燃料カットが継続す
ることになり、本実施の形態では、減速燃料カットによ
る燃費向上の効果が高いことが分かる。
【0066】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することができる。
【0067】前記実施の形態では、請求項2に記載の発
明を、自動車の燃費向上を図るために、図10に示す燃
費最適ラインに沿って電子スロットル3及びCVT5を
統合的に制御する車両用駆動制御装置に具体化した。こ
れに対し、請求項1に記載の発明を、CVTは制御する
ものの、それと電子スロットルを統合的に制御しない車
両用駆動制御装置、或いは、電子スロットルを持たない
車両用駆動制御装置に具体化してもよい。即ち、前記実
施の形態で使用した構成部品等を用いて説明すると、エ
ンジン回転速度がアクセル開度ACCPの値に応じた目
標回転速度となるようにCVTを制御するようにした車
両用駆動制御装置において、前記実施の形態と同様、エ
ンジンが特定の減速運転状態にあるとき、減速燃料カッ
トを行うためにエンジンECUにより各インジェクタを
制御するものとする。エンジン回転速度が所定の復帰回
転速度を下回るとき、エンジンECUにより減速燃料カ
ットを解除するものとする。又、減速燃料カットが行わ
れるとき、エンジン回転速度が復帰回転速度を上回るよ
うにCVTECUによりCVTを制御するものとする。
更に、減速燃料カットが行われるときにおいて、車速が
所定の低速値を下回るときに、クランクシャフトからC
VTへの回転伝達を断つために、CVTECUにより電
磁クラッチを制御するものとする。従って、この構成に
おいても、前記実施の形態と同様の作用及び効果を得る
ことができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の車両用駆動制御
装置によれば、エンジン回転速度が基準回転速度を上回
った状態で保たれることから、燃料カットの継続時間が
相対的に長くなり、その分だけエンジンに供給される燃
料が節約される。併せて、車速が低下して基準走行速度
を下回ったときに、出力軸から無段変速機への回転伝達
が断たれることから、駆動輪の走行抵抗を受けてエンジ
ンがストールを起こすことがない。この結果、燃料カッ
トによる車両の燃費向上を図ることができ、エンジンの
耐ストール性向上を図ることができるという効果を発揮
する。
【0069】請求項2に記載の発明の車両用駆動制御装
置によれば、請求項1の発明の制御装置における作用及
び効果に加え、車両の燃費向上を図るために、エンジン
出力が目標出力となるように電子スロットル及び無段変
速機を統合的に制御することから、その分だけ請求項1
の発明の制御装置にくらべて車両の燃費を更に向上させ
ることができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、自動車エンジンシステム
を示す概略構成図である。
【図2】同じく、統合制御内容を示すフローチャートで
ある。
【図3】同じく、目標トルク、エンジン回転速度及び目
標開度の関係を示すデータマップである。
【図4】同じく、CVT制御内容を示すフローチャート
である。
【図5】同じく、減速燃料カット制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図6】同じく、冷却水温及び復帰回転速度の関係を示
すデータマップである。
【図7】同じく、減速エンジン回転制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【図8】同じく、減速燃料カット及び減速エンジン回転
制御に関する各種パラメータの挙動を示すタイムチャー
トである。
【図9】同じく、エンジンの燃費率特性を示すグラフで
ある。
【図10】同じく、燃費率−等出力特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 エンジン 2 吸気通路 3 電子スロットル 4 駆動輪 5 CVT(無段変速機) 6 エンジンECU(燃料カット制御手段及び燃料
カット制御解除手段) 7 CVTECU(回転速度制御手段及び回転伝達
制御手段) 9 クランクシャフト(出力軸) 12 アクセルペダル(運転操作手段) 13 インジェクタ(燃料供給手段) 21 電磁クラッチ 42 アクセルセンサ(操作量検出手段) 45 回転速度センサ(回転速度検出手段) 50 車速センサ(車速検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/02 330 F02D 41/02 330Z 41/12 310 41/12 310 330 330M 330L F16H 9/00 F16H 9/00 J 61/04 61/04 // F16H 59:18 59:42 59:44 (72)発明者 西野 治彦 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 井倉 圭一 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA22 AA36 AC01 AC06 AC20 AD02 AD04 AD10 AD37 AD51 AE04 AE08 AE14 AE36 AF01 AF09 3G093 AA06 BA05 BA19 CA00 DA01 DA06 DA09 DB05 DB11 EA05 EA09 EB02 EB03 EC02 FA11 FA12 3G301 HA01 JA02 JA31 KA16 KA27 LA03 LB02 LC03 MA01 MA11 MA25 NA08 NC02 ND01 PA07Z PA11Z PD02A PD02Z PE01Z PE03Z PE05Z PE06Z PE08Z PF01Z PF03Z PF07Z 3J052 AA14 CA21 EA03 EA04 GC13 GC23 GC44 GC46 HA11 KA08 LA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動輪を駆動するためのエンジン
    と、 前記エンジンに燃料を供給するための燃料供給手段と、 前記エンジンの出力軸の回転を変速して前記駆動輪に伝
    達するための無段変速機と、 前記エンジンの出力軸から前記無段変速機への回転の伝
    達を制御するために、前記エンジンと前記無段変速機と
    の間に設けられた電磁クラッチと、 前記車両の運転を操作するための運転操作手段と、 前記運転操作手段の操作量を検出するための操作量検出
    手段と、 前記エンジンの出力軸の回転速度を検出するための回転
    速度検出手段とを備え、前記検出される回転速度が前記
    検出される操作量に応じた目標回転速度となるように前
    記無段変速機を制御するようにした車両用駆動制御装置
    において、 前記エンジンが特定の減速運転状態にあるとき、前記エ
    ンジンへの燃料供給を遮断するために前記燃料供給手段
    を制御する燃料カット制御手段と、 前記検出される回転速度が所定の基準回転速度を下回る
    とき、前記燃料供給の遮断を解除するための燃料カット
    制御解除手段と、 前記燃料供給の遮断が行われるとき、前記検出される回
    転速度が前記基準回転速度を上回るように前記無段変速
    機を制御するための回転速度制御手段と、 前記車両の走行速度を検出するための車速検出手段と、 前記燃料供給の遮断が行われるときにおいて、前記検出
    される走行速度が所定の基準走行速度を下回るときに、
    前記出力軸から前記無段変速機への回転伝達を断つため
    に前記電磁クラッチを制御する回転伝達制御手段とを備
    えたことを特徴とする車両用駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の駆動輪を駆動するためのエンジン
    と、 前記エンジンに燃料を供給するための燃料供給手段と、 前記エンジンの吸気通路に設けられた電子スロットル
    と、 前記エンジンの出力軸の回転を変速して前記駆動輪に伝
    達するための無段変速機と、 前記エンジンの出力軸から前記無段変速機への回転の伝
    達を制御するために、前記エンジンと前記無段変速機と
    の間に設けられた電磁クラッチと、 前記車両の運転を操作するための運転操作手段と、 前記運転操作手段の操作量を検出するための操作量検出
    手段と、 前記エンジンの出力軸の回転速度を検出するための回転
    速度検出手段とを備え、前記車両の燃費向上を図るため
    に、前記エンジンの出力が前記検出される操作量に応じ
    た目標出力となるように前記電子スロットル及び前記無
    段変速機を統合的に制御するようにした車両用駆動制御
    装置において、 前記エンジンが特定の減速運転状態にあるとき、前記エ
    ンジンへの燃料供給を遮断するために前記燃料供給手段
    を制御する燃料カット制御手段と、 前記検出される回転速度が所定の基準回転速度を下回る
    とき、前記燃料供給の遮断を解除するための燃料カット
    制御解除手段と、 前記燃料供給の遮断が行われるとき、前記検出される回
    転速度が前記基準回転速度を上回るように前記無段変速
    機を制御するための回転速度制御手段と、 前記車両の走行速度を検出するための車速検出手段と、 前記燃料供給の遮断が行われるときにおいて、前記検出
    される走行速度が所定の基準走行速度を下回るときに、
    前記出力軸から前記無段変速機への回転伝達を断つため
    に前記電磁クラッチを制御する回転伝達制御手段とを備
    えたことを特徴とする車両用駆動制御装置。
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