JPH02169509A - 化粧品原料の製造方法 - Google Patents

化粧品原料の製造方法

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JPH02169509A
JPH02169509A JP32348388A JP32348388A JPH02169509A JP H02169509 A JPH02169509 A JP H02169509A JP 32348388 A JP32348388 A JP 32348388A JP 32348388 A JP32348388 A JP 32348388A JP H02169509 A JPH02169509 A JP H02169509A
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JP
Japan
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sterol
extracted
extract
organic solvent
ether
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JP32348388A
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English (en)
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Hiroshi Yamaguchi
宏 山口
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Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は貝類肉からステロールを1qる化粧品原料の¥
J造方法に関する。
(従来の技術) 真珠養殖に用いるアコヤ貝は真珠を採取した後は、貝柱
以外は廃棄する他はなく、海洋汚染等の原因となる可能
性もあり、その処分に苦慮している。その他、食用に不
適の貝類肉は多く存在する。
しかしながら、特m昭60−128342@等蛋白質や
糖類なとは一部利用されつつある。
けれども、アコヤ貝肉の脂質は、これらの利用方法にお
いても廃棄されており、有効な利用方法を見付けること
ができなかった。
本発明者が分析したところ、アコヤ貝には、コレステロ
ール、ブラシカステロール、24−メチレンコレステロ
ール、スチグマステロール、β−シトステロール、1s
o−フコステロールなどを含んでいる事が判明した。こ
れらのステロール類を回収することができれば、化粧品
の原料として右効であると考えられた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、従来廃棄されていたアコヤ貝などの貝
肉中に含まれる化粧品原料として有効であると考えられ
るスプロール類を抽出精製する方法を提供し、化粧品原
料としての用途の確認をすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は前記の課題を解決するため12意研究を行な
った結果、貝肉中のステロール類を抽出精製する方法を
開発し、化粧品原料としての効果の確認を行なって本発
明を完成した。
すなわち本発明は貝類肉を粉砕し、乾燥し、有機溶媒で
脂質を抽出し、該抽出液より有機溶媒を除去したあとの
抽出物をケン化した後、エーテルで抽出し、該エーテル
抽出液よりエーテルを除去したあとの抽出物をメタノー
ルで再結晶させる化粧品原料の製造方法である。
貝類肉としては、食用に不適で、そのまま廃棄すれば海
洋汚染の恐れのあるアコψ貝肉等に適用すれば一石二鳥
である。
先ず貝類肉を細断し、細かい粒子に粉砕する。
次いでこれを乾燥し、有機溶媒で脂質を抽出する。
有機溶媒としては、クロロホルム、アセトン、エーテル
、エタノール、メタノールなどの脂質を溶解するもの、
特にエステル型ステロール類を含むステロール類を溶解
するものであれば利用することができる。溶媒留去の後
工程で除去しやすい溶媒がよりよいことは勿論である。
これらの有機溶媒は1種によって抽出してもよいが、2
種以上の混合溶媒を用いてもよい。
抽出する方法としては、ワックスレー抽出装置を用いる
方法、あるいは貝類肉を細かく細断し、有機溶媒と混合
し、遠心分離等で有機溶媒相と不溶物とを分離づる方法
等を使用することができる。
これら有機溶媒抽出液に混在する脂肪を加水分解して除
去するため、先ず該有機溶媒を蒸留等により留去する。
次に蒸留残の抽出物をケン化して、混在する脂肪を加水
分解する。
ケン化゛はケン化反応が起こる条件であれば、どのよう
な方法でもよいが、0.5〜2.0規定の水酸化カリウ
ムエタノール液又は水酸化ナトリウムエタノール液を加
えて、還流させながら1.5〜3時間加熱する方法が好
適である。
このケン化終了後、ケン化した溶媒に不溶で、ステロー
ル類が可溶な有機溶媒を加えて混合し、有機溶媒相を分
離する。
このケン化液からの抽出溶媒としてはニーデル、石油エ
ーテル、クロロホルム、高沸点のフレオン等が好適であ
る。この抽出液から、有機溶媒を蒸留等により除去【ノ
、残った抽出物に対してメタノール或はエタノール等の
低級アルコールを溶媒として再結晶させ、ステロール類
を精製する。
このように貝類肉に対して、粉砕、乾燥、抽出の処理を
することによって残渣は、極めて処理し易い乾燥粉体と
なり、海洋汚染等の問題を解決し得る。
また精製したステロール類は、エマルジョンに配合する
と、乳化助剤として働き、経時安定性が増し、エマルジ
ョンがきれいになり、つやが良好となる。
これらのステロール類は、人皮唐土にも元来存在してい
る物質で安全性は極めて良好である。後記の実施例でも
明らかになるように化粧品に配合することによって、皮
脂の役割を補い、皮膚が持っている機能を高め、保湿や
生体防御機能を高める。
〔実施例〕
以下に実施例によって、本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこの実施例によって、限定されるものでは
ない。
(実施例1) 貝殻を取り除いたアコψ貝肉10011を加熱し、変性
後、ミキサーで粉砕した。
これを凍結乾燥した後、アセトンを504)加えてよく
混合した。
これを遠心分離した後、蒸発処理し、アセトンを留去し
た。
残った抽出物に1規定の水酸化カリウムエタン−ル溶液
を0.5Jl加えてよく混合し、2時間速流させながら
加熱した。
このケン化物を冷却後、エーテルを21加えて、よく混
合し、エーテル相のみを分離した。このエーテル相を蒸
発処理し、エーテルを留去して、求めるステロール類の
Id+出物を得た。
この抽出物にメタノールを加え、再結晶させて精製した
収量は389であった。
(実施例2)用途例 次の化粧品原料に実施例1で製造したステロール類を配
合してクリームを製造した。
処方 流動パラフィン         25.0重量%ミツ
ロウ             5.0ホホバ油   
         7.0実施例1で得られたステロー
ル類 5.0〃ステアリルアルコール      2.
0ステアリン酸モノグリセライド  2.0ソルビタン
モノステアレート    3.5ポリオキシエチレンソ
ルビタン モノスデアレ−1−4,Q  n 香料               0.2重量%蹟製
水             38.Oプロピレングリ
コール       5.0グリセリン       
    3゜0バラオキシ安息香酸メチル    0.
3このクリームについて、女性パネル56名に使用して
もらい、評価を行なわせた。
その結果を後記の第1表に示す。
(比較例) 前記、実施例2の処方例より実施例1で得られたスプロ
ール類を除きこれを流動パラフィンに置き換えたクリー
ムを前記と同様に女性パネル56名に使用してもらい、
評価を行なわせた。
その結果を第1表に実施例2の結果と共に示す。
第1表 この結果より、〈実施例2の方がややよい〉が〈比較例
の方がややよい〉より圧倒的に多く、〈実施例2の方が
よい〉が〈比較例の方がよい〉より多くなっており、本
発明の貝類肉より得たステロール類を配合した方が評価
項目のいずれの項目においても良好という結果を得た。
〔発明の効果〕
本発明の方法により、貝類肉に対して、粉砕、乾燥、抽
出の処理をすることによって、残漬は極めて処理し易い
乾燥粉体となり、そのまま廃棄すれば海洋汚染の問題と
なるものを未然に防止することができる。
一方、抽出精製したステロール類は、化粧品に多いエマ
ルジョンに配合すると、乳化助剤として動き、経時安定
性が増し、エマルジョンがきれいになり、つやが良好と
なる。
また人の皮膚にも元来存在している物質であるので、安
全性が極めて高い。そして、化粧品に配合することによ
って、皮脂の役割を補い、皮膚が持っている機能を高め
、保湿や生体防il1機能を高める。従ってこれを配合
した化粧品も、外観、つや、のびがよく、特にしっとり
感があり、皮9がつっばる感じが少ないという優れた効
果を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 貝類肉を粉砕し、乾燥し、有機溶媒で脂質を抽出し
    、該抽出液より有機溶媒を除去したあとの抽出物をケン
    化した後、エーテルで抽出し、該エーテル抽出液よりエ
    ーテルを除去したあとの抽出物を低級アルコールで再結
    晶させる化粧品原料の製造方法。 2 貝類肉がアコヤ貝肉である請求項第1項記載の化粧
    品原料の製造方法。 3 ケン化が0.5〜2.0規定の水酸化カリウムエタ
    ノール液又は水酸化ナトリウムエタノール液で1.5〜
    3時間行われる請求項第1項又は第2項記載の化粧品原
    料の製造方法。
JP32348388A 1988-12-23 1988-12-23 化粧品原料の製造方法 Pending JPH02169509A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2850574A1 (fr) * 2003-02-04 2004-08-06 Robert Wan Holding Composition cosmetique regenerante et procede d'extraction de lipides a partir de mollusques nacriers
JP2008266205A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Milbon Co Ltd 整髪料組成物およびヘアフォーム

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