JP2004307365A - 脂肪分解促進剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄積した脂肪組織の分解を促進し、痩身作用を発揮する脂肪分解促進剤及び痩身剤を提供する。
【解決手段】ハス又はその抽出物を有効成分とする脂肪分解促進剤及び痩身剤。
【選択図】 なし
【解決手段】ハス又はその抽出物を有効成分とする脂肪分解促進剤及び痩身剤。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肥満の抑制または防止、肥満体質の改善、局所あるいは全身の脂肪組織の減量に有用な脂肪分解促進剤及び痩身剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
肥満は消費エネルギーに対して過剰な摂取エネルギーが、白色脂肪細胞に中性脂肪として蓄積して生じるものである。内臓脂肪としての蓄積が大きい肥満は、インスリン抵抗性や動脈硬化などの病態との関係が指摘されており、また、皮下脂肪として蓄積が大きい肥満は美容の観点からも男女を問わず、大きな問題となっている。
【0003】
従来、肥満の抑制、防止および改善には、ウーロン茶、杜仲茶の常飲が好ましいとされてきた。また、カロリー摂取を抑制する目的で、食事の制限や、低エネルギー食品、食欲抑制剤、消化吸収抑制剤等が利用されてきた。
【0004】
しかし、ウーロン茶、杜仲茶の常飲やカロリー摂取の抑制では、肥満の防止、改善効果は必ずしも十分ではなく、しかも習慣として受入れにくいという問題点があると共に、これらは蓄積した脂肪の分解を促進するものでないため、根本的な解決方法ではなかった。
【0005】
一方、ハスは、食用及び漢方薬として古来より使用されているハス科の植物であり、その葉や胚芽等に、エストロゲン作用やコラーゲン産生促進作用(例えば、特許文献1参照)、活性酸素消去作用(例えば、特許文献2参照)等があることが報告されている。
しかしながら、ハスに脂肪分解促進作用又は痩身作用があることはこれまでに知られていない。
【0006】
本発明は、蓄積した脂肪組織の分解を促進し、痩身作用を発揮する脂肪分解促進剤及び痩身剤を提供することを目的とする。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−29980公報
【特許文献2】
特開平11−71234号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、脂肪の分解を促し、且つ安全性の高い天然物を探索したところ、ハス又はその抽出物が、脂肪組織に蓄積された中性脂肪の分解を促進し、肥満の抑制、防止又は改善等の痩身効果を発揮する医薬、食品又は化粧料として有用であることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、ハス又はその抽出物を有効成分とする脂肪分解促進剤及び痩身剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の脂肪分解促進剤とは、脂肪組織に蓄積された中性脂肪の分解を促進し、肥満の抑制、防止又は改善等の痩身効果を発揮するものをいう。
【0011】
本発明に用いられるハスとは、ハス科(Nelumbonaceae)のハス Nelumbo nucifera Gaerthを意味し、その根茎の節部、葉、おしべ、つぼみ、種子、胚芽等をそのまま又は粉砕して用いることができるが、特に胚芽とつぼみを使用するのが好ましい。
【0012】
また、ハス抽出物とは、上記ハスの各部位を常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶媒抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を意味するものである。
【0013】
本発明のハス抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができ、これらを混合して用いることもできる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類;超臨界二酸化炭素;油脂、ワックス、その他オイル等が挙げられ、このうち、水、アルコール類、水−アルコール混液が好ましく、特に水−エタノール混液、中でも20〜80%エタノール水(vol/vol)を用いるのが好ましい。
【0014】
抽出条件は、使用する溶媒によっても異なるが、例えば水、エタノール又は水−エタノール混液により抽出する場合、ハス1重量部に対して1〜100重量部の溶剤を用い、5〜70℃、好ましくは10〜60℃の温度で、1時間〜30日間、特に7日〜14日間抽出するのが好ましい。
【0015】
上記の抽出物は、そのまま用いることもできるが、当該抽出物を希釈、濃縮若しくは凍結乾燥した後、必要に応じて粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。
また、液々分配等の技術により、上記抽出物から不活性な夾雑物を除去して用いることもでき、本発明においてはこのようなものを用いることが好ましい。これらは、必要により公知の方法で脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。
【0016】
本発明のハス又はその抽出物は、後記実施例に示すように、ラット脂肪組織中の脂肪の分解を促進することから、その有効量を配合することにより化粧品、医薬部外品、医薬品、食品等として使用可能な脂肪分解促進剤及び痩身剤とすることができる。
斯かる有効成分の含有量は、添加形態及び投与形態によっても異なるが、広い範囲から選択できる。例えば、外用剤の場合には、溶媒抽出乾燥物換算で、組成物中に0.005重量%以上、特に0.01〜30重量%配合するのが好ましく、経口剤の場合には、溶媒抽出乾燥物換算で、成人1日あたり0.01〜10g、特に0.1〜5gになるように配合するのが好ましい。
【0017】
本発明の脂肪分解促進剤及び痩身剤には、化粧品、医薬部外品、医薬品、食品等に用いられる各種成分、例えばチョーク、タルク、フラー土、カオリン、デンプン、ゴム、コロイドシリカナトリウムポリアクリレート等の粉体;例えば鉱油、植物油、シリコーン油等の油又は油状物質;例えばソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート、グリセロールモノオレエート、高分子シリコーン界面活性剤等の乳化剤;パラ−ヒドロキシベンゾエートエステル等の防腐剤;ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;グリセロール、ソルビトール、2−ピロリドン−5−カルボキシレート、ジブチルフタレート、ゼラチン、ポリエチレングリコール等の湿潤剤;トリエタノールアミン又は水酸化ナトリウムのような塩基を伴う乳酸等の緩衝剤;グリセロールエーテル及び合成、動物性又は植物性セラミド等の界面活性剤;密ろう、オゾケライトワックス、パラフィンワックス等のワックス類;増粘剤;活性増強剤;着色料;香料等の他、紫外線吸収剤、抗炎症剤、殺菌剤、酸化防止剤、ビタミン類、脂肪代謝促進作用が知られている薬物或いは天然物(例えば、キサンチン誘導体、β−アドレナリン作用興奮薬、α−アドレナリン作用抑制薬、ビピリジン誘導体、アザミ族、コショウ科、ミカン科、ツヅラフジ科等の他の植物抽出物)等の薬効成分を必要に応じ適宜組合せて配合することができる。
【0018】
本発明の脂肪分解促進剤及び痩身剤の剤型は、外用剤の他、内服剤、注射剤等、種々の形態の製剤とすることができ、例えば経口投与用、食品用、外用、浴用、シャワー用、身体洗浄用等の錠剤、カプセル、液体、粉末、顆粒、クリーム、乳液、ジェル、ペースト、パップ、プラスター、スティック、シート、ティーバック等とすることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の脂肪分解促進剤又は痩身剤によれば、より安全且つ有効に、肥満の抑制、防止又は改善等の痩身が可能となる。
【0020】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
【0021】
製造例1 ハス(蓮子心)抽出物の製造
ハス胚芽部(生薬名:蓮子心)80gを50%EtOH水(vol/vol)80mLに室温下、7日間浸漬した。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス抽出液589gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス抽出物19.11gを得た(本発明品1)。
【0022】
製造例2 ハス(蓮子心)抽出物の製造
ハス胚芽部(生薬名:蓮子心)8gに水80mLを加え、70℃で5時間振とう抽出を行なった。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス抽出液48.6gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス抽出物1.6gを得た(本発明品2)。
【0023】
製造例3 ハス(蓮子心)抽出物の製造
ハス胚芽部(生薬名:蓮子心)8gを95%EtOH水(vol/vol)80mLに室温下、7日間浸漬した。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス抽出液55.8gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス抽出物0.3gを得た(本発明品3)。
【0024】
製造例4 ハス(蓮花)抽出物の製造
ハス蕾部(生薬名:蓮花)8gを50%EtOH水(vol/vol)80mLに室温下、7日間浸漬した。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス(蓮花)抽出液44.2gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス(蓮花)抽出物0.6gを得た(本発明品4)。
【0025】
製造例5 ハス(蓮子)抽出物の製造
ハス種子部(生薬名:蓮子)8gを50%EtOH水(vol/vol)80mLに室温下、7日間浸漬した。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス抽出液60.1gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス抽出物1.1gを得た(本発明品5)。
【0026】
比較品製造例1
ウーロン茶の乾燥葉100gを常法により熱水で抽出し、濾過後減圧濃縮し、ウーロン茶熱水抽出物12.8gを得た(比較品1)。
【0027】
比較品製造例2
ウーロン茶の乾燥葉100gを常法により30%エタノール水溶液で抽出し、濾過後減圧濃縮し、ウーロン茶30%エタノール抽出物11.9gを得た(比較品2)。
【0028】
比較品製造例3
杜仲茶の乾燥葉100gを常法により熱水で抽出し、濾過後減圧濃縮し、杜仲茶熱水抽出物13.1gを得た(比較品3)。
【0029】
実施例1
本発明品1〜5及び比較品1〜3を用い、下記の試験法により、その脂肪分解促進作用を調べた。その結果を表1に示す。
【0030】
〔試験法〕
ロッドベルの方法〔Rodbell,M.,J.Biol.Chem.,239,375(1964)〕により、ウィスター系雄性ラット(体重150〜200g)5匹の副睾丸脂肪組織及び腹部皮脂肪組織からコラゲナーゼ溶液を用いて遊離脂肪細胞を調製した。被験物濃度が100μg/mLとなるよう調製した牛血清アルブミンを含むハンクス(Hank’s)緩衝液中で、上記細胞を37℃にて2時間インキュベートし、遊離したグリセロールを酵素法(F−キット グリセロール;ベーリンガー・マンハイム使用)により測定した。
【0031】
【表1】
【0032】
表1より、遊離脂肪細胞に被検体100μg/mLを作用させると、発明品1〜5では明らかな脂肪分解促進作用がみられるのに対し、比較品1〜3ではこの作用は認められなかった。これより、本発明品は内蔵脂肪及び皮下脂肪のいずれに対しても分解促進作用を示すことが明らかとなった。
【発明の属する技術分野】
本発明は、肥満の抑制または防止、肥満体質の改善、局所あるいは全身の脂肪組織の減量に有用な脂肪分解促進剤及び痩身剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
肥満は消費エネルギーに対して過剰な摂取エネルギーが、白色脂肪細胞に中性脂肪として蓄積して生じるものである。内臓脂肪としての蓄積が大きい肥満は、インスリン抵抗性や動脈硬化などの病態との関係が指摘されており、また、皮下脂肪として蓄積が大きい肥満は美容の観点からも男女を問わず、大きな問題となっている。
【0003】
従来、肥満の抑制、防止および改善には、ウーロン茶、杜仲茶の常飲が好ましいとされてきた。また、カロリー摂取を抑制する目的で、食事の制限や、低エネルギー食品、食欲抑制剤、消化吸収抑制剤等が利用されてきた。
【0004】
しかし、ウーロン茶、杜仲茶の常飲やカロリー摂取の抑制では、肥満の防止、改善効果は必ずしも十分ではなく、しかも習慣として受入れにくいという問題点があると共に、これらは蓄積した脂肪の分解を促進するものでないため、根本的な解決方法ではなかった。
【0005】
一方、ハスは、食用及び漢方薬として古来より使用されているハス科の植物であり、その葉や胚芽等に、エストロゲン作用やコラーゲン産生促進作用(例えば、特許文献1参照)、活性酸素消去作用(例えば、特許文献2参照)等があることが報告されている。
しかしながら、ハスに脂肪分解促進作用又は痩身作用があることはこれまでに知られていない。
【0006】
本発明は、蓄積した脂肪組織の分解を促進し、痩身作用を発揮する脂肪分解促進剤及び痩身剤を提供することを目的とする。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−29980公報
【特許文献2】
特開平11−71234号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、脂肪の分解を促し、且つ安全性の高い天然物を探索したところ、ハス又はその抽出物が、脂肪組織に蓄積された中性脂肪の分解を促進し、肥満の抑制、防止又は改善等の痩身効果を発揮する医薬、食品又は化粧料として有用であることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、ハス又はその抽出物を有効成分とする脂肪分解促進剤及び痩身剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の脂肪分解促進剤とは、脂肪組織に蓄積された中性脂肪の分解を促進し、肥満の抑制、防止又は改善等の痩身効果を発揮するものをいう。
【0011】
本発明に用いられるハスとは、ハス科(Nelumbonaceae)のハス Nelumbo nucifera Gaerthを意味し、その根茎の節部、葉、おしべ、つぼみ、種子、胚芽等をそのまま又は粉砕して用いることができるが、特に胚芽とつぼみを使用するのが好ましい。
【0012】
また、ハス抽出物とは、上記ハスの各部位を常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶媒抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を意味するものである。
【0013】
本発明のハス抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができ、これらを混合して用いることもできる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類;超臨界二酸化炭素;油脂、ワックス、その他オイル等が挙げられ、このうち、水、アルコール類、水−アルコール混液が好ましく、特に水−エタノール混液、中でも20〜80%エタノール水(vol/vol)を用いるのが好ましい。
【0014】
抽出条件は、使用する溶媒によっても異なるが、例えば水、エタノール又は水−エタノール混液により抽出する場合、ハス1重量部に対して1〜100重量部の溶剤を用い、5〜70℃、好ましくは10〜60℃の温度で、1時間〜30日間、特に7日〜14日間抽出するのが好ましい。
【0015】
上記の抽出物は、そのまま用いることもできるが、当該抽出物を希釈、濃縮若しくは凍結乾燥した後、必要に応じて粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。
また、液々分配等の技術により、上記抽出物から不活性な夾雑物を除去して用いることもでき、本発明においてはこのようなものを用いることが好ましい。これらは、必要により公知の方法で脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。
【0016】
本発明のハス又はその抽出物は、後記実施例に示すように、ラット脂肪組織中の脂肪の分解を促進することから、その有効量を配合することにより化粧品、医薬部外品、医薬品、食品等として使用可能な脂肪分解促進剤及び痩身剤とすることができる。
斯かる有効成分の含有量は、添加形態及び投与形態によっても異なるが、広い範囲から選択できる。例えば、外用剤の場合には、溶媒抽出乾燥物換算で、組成物中に0.005重量%以上、特に0.01〜30重量%配合するのが好ましく、経口剤の場合には、溶媒抽出乾燥物換算で、成人1日あたり0.01〜10g、特に0.1〜5gになるように配合するのが好ましい。
【0017】
本発明の脂肪分解促進剤及び痩身剤には、化粧品、医薬部外品、医薬品、食品等に用いられる各種成分、例えばチョーク、タルク、フラー土、カオリン、デンプン、ゴム、コロイドシリカナトリウムポリアクリレート等の粉体;例えば鉱油、植物油、シリコーン油等の油又は油状物質;例えばソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート、グリセロールモノオレエート、高分子シリコーン界面活性剤等の乳化剤;パラ−ヒドロキシベンゾエートエステル等の防腐剤;ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;グリセロール、ソルビトール、2−ピロリドン−5−カルボキシレート、ジブチルフタレート、ゼラチン、ポリエチレングリコール等の湿潤剤;トリエタノールアミン又は水酸化ナトリウムのような塩基を伴う乳酸等の緩衝剤;グリセロールエーテル及び合成、動物性又は植物性セラミド等の界面活性剤;密ろう、オゾケライトワックス、パラフィンワックス等のワックス類;増粘剤;活性増強剤;着色料;香料等の他、紫外線吸収剤、抗炎症剤、殺菌剤、酸化防止剤、ビタミン類、脂肪代謝促進作用が知られている薬物或いは天然物(例えば、キサンチン誘導体、β−アドレナリン作用興奮薬、α−アドレナリン作用抑制薬、ビピリジン誘導体、アザミ族、コショウ科、ミカン科、ツヅラフジ科等の他の植物抽出物)等の薬効成分を必要に応じ適宜組合せて配合することができる。
【0018】
本発明の脂肪分解促進剤及び痩身剤の剤型は、外用剤の他、内服剤、注射剤等、種々の形態の製剤とすることができ、例えば経口投与用、食品用、外用、浴用、シャワー用、身体洗浄用等の錠剤、カプセル、液体、粉末、顆粒、クリーム、乳液、ジェル、ペースト、パップ、プラスター、スティック、シート、ティーバック等とすることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の脂肪分解促進剤又は痩身剤によれば、より安全且つ有効に、肥満の抑制、防止又は改善等の痩身が可能となる。
【0020】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
【0021】
製造例1 ハス(蓮子心)抽出物の製造
ハス胚芽部(生薬名:蓮子心)80gを50%EtOH水(vol/vol)80mLに室温下、7日間浸漬した。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス抽出液589gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス抽出物19.11gを得た(本発明品1)。
【0022】
製造例2 ハス(蓮子心)抽出物の製造
ハス胚芽部(生薬名:蓮子心)8gに水80mLを加え、70℃で5時間振とう抽出を行なった。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス抽出液48.6gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス抽出物1.6gを得た(本発明品2)。
【0023】
製造例3 ハス(蓮子心)抽出物の製造
ハス胚芽部(生薬名:蓮子心)8gを95%EtOH水(vol/vol)80mLに室温下、7日間浸漬した。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス抽出液55.8gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス抽出物0.3gを得た(本発明品3)。
【0024】
製造例4 ハス(蓮花)抽出物の製造
ハス蕾部(生薬名:蓮花)8gを50%EtOH水(vol/vol)80mLに室温下、7日間浸漬した。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス(蓮花)抽出液44.2gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス(蓮花)抽出物0.6gを得た(本発明品4)。
【0025】
製造例5 ハス(蓮子)抽出物の製造
ハス種子部(生薬名:蓮子)8gを50%EtOH水(vol/vol)80mLに室温下、7日間浸漬した。その後、濾過により抽出液と抽出残渣を分離し、ハス抽出液60.1gを得た。さらにこれを減圧にて濃縮し、ハス抽出物1.1gを得た(本発明品5)。
【0026】
比較品製造例1
ウーロン茶の乾燥葉100gを常法により熱水で抽出し、濾過後減圧濃縮し、ウーロン茶熱水抽出物12.8gを得た(比較品1)。
【0027】
比較品製造例2
ウーロン茶の乾燥葉100gを常法により30%エタノール水溶液で抽出し、濾過後減圧濃縮し、ウーロン茶30%エタノール抽出物11.9gを得た(比較品2)。
【0028】
比較品製造例3
杜仲茶の乾燥葉100gを常法により熱水で抽出し、濾過後減圧濃縮し、杜仲茶熱水抽出物13.1gを得た(比較品3)。
【0029】
実施例1
本発明品1〜5及び比較品1〜3を用い、下記の試験法により、その脂肪分解促進作用を調べた。その結果を表1に示す。
【0030】
〔試験法〕
ロッドベルの方法〔Rodbell,M.,J.Biol.Chem.,239,375(1964)〕により、ウィスター系雄性ラット(体重150〜200g)5匹の副睾丸脂肪組織及び腹部皮脂肪組織からコラゲナーゼ溶液を用いて遊離脂肪細胞を調製した。被験物濃度が100μg/mLとなるよう調製した牛血清アルブミンを含むハンクス(Hank’s)緩衝液中で、上記細胞を37℃にて2時間インキュベートし、遊離したグリセロールを酵素法(F−キット グリセロール;ベーリンガー・マンハイム使用)により測定した。
【0031】
【表1】
【0032】
表1より、遊離脂肪細胞に被検体100μg/mLを作用させると、発明品1〜5では明らかな脂肪分解促進作用がみられるのに対し、比較品1〜3ではこの作用は認められなかった。これより、本発明品は内蔵脂肪及び皮下脂肪のいずれに対しても分解促進作用を示すことが明らかとなった。
Claims (2)
- ハス又はその抽出物を有効成分とする脂肪分解促進剤。
- ハス又はその抽出物を有効成分とする痩身剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003100477A JP2004307365A (ja) | 2003-04-03 | 2003-04-03 | 脂肪分解促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003100477A JP2004307365A (ja) | 2003-04-03 | 2003-04-03 | 脂肪分解促進剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004307365A true JP2004307365A (ja) | 2004-11-04 |
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ID=33464599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003100477A Pending JP2004307365A (ja) | 2003-04-03 | 2003-04-03 | 脂肪分解促進剤 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004307365A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2006067906A1 (ja) * | 2004-12-24 | 2006-06-29 | Yugen Kaisha Konno International | 蓮からの抽出エキスを含有してなる組成物 |
JP2007186427A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Nippon Menaade Keshohin Kk | 脂肪細胞分化抑制剤 |
FR2910810A1 (fr) * | 2006-12-28 | 2008-07-04 | Limousine D Applic Biolog Dite | Procede d'obtention d'un actif cosmetique amincissant, principe actif obtenu et compositions l'incluant |
JP2008156299A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Kao Corp | 脂肪分解促進用皮膚外用剤 |
WO2011039999A1 (ja) | 2009-10-02 | 2011-04-07 | 株式会社 ファイナルフューチャーインターナショナル | 脂肪分解促進作用を有する組成物 |
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