JPH10348A - エマルジョン - Google Patents

エマルジョン

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Publication number
JPH10348A
JPH10348A JP8189841A JP18984196A JPH10348A JP H10348 A JPH10348 A JP H10348A JP 8189841 A JP8189841 A JP 8189841A JP 18984196 A JP18984196 A JP 18984196A JP H10348 A JPH10348 A JP H10348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloroform
lipid
added
pearl
methanol
Prior art date
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Pending
Application number
JP8189841A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Kano
哲 加納
Kiyosuke Ueda
清資 上田
Kenji Shimomura
健次 下村
Kaoru Maeyama
薫 前山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP8189841A priority Critical patent/JPH10348A/ja
Publication of JPH10348A publication Critical patent/JPH10348A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】真珠養殖後のアコヤ貝のリン脂質を配合したエ
マルジョンを提供し資源の有効利用、環境の悪化防止を
図る。 【解決手段】アコヤ貝のリン脂質に界面活性能があるこ
とが判ったので、これを抽出し油剤・薬剤・化粧品等に
適用する。たとえばアコヤ貝肉12kgに水6リット
ル、クロロホル20リットル、メタノール40リットル
を加えてホモジナイズし、静置・濾過後、濾液にクロロ
ホルム20リットル、水15リットル、エタノール10
リットルを加えて攪拌後静置する。下層のみを取り出し
て減圧濃縮した。これを500mlのクロロホルムに溶
解しシリカゲルカラム(10×50cm)に吸着させ
た。クロロホルム、アセトンを流した後メタノール5リ
ットルを用いて脂質を溶出し、この分画を減圧濃縮し3
8.3gの脂質を得た。スクアラン等を成分とするA成
分と水を主成分とすB成分に脂質を添加乳化して諸製品
に適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品等に多年利用され、
安全性が保証された物質を用いたエマルジョンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に真珠養殖後のアコヤ貝は貝柱を
除いて利用されていない。アコヤ貝からの化粧品への利
用は特開昭62−221602号、特開昭62−221
602号公報で開示された真珠、或いは貝殻のコンキオ
リンの加水分解物や、特開昭63−57507、特開平
2−131417、特開平2−169509号各公報で
開示されたように貝肉の酸性多糖やステロール類、粘液
等がすでに利用されている。しかし、養殖量に比較して
利用されている割合はまだ少なく大部分は産業廃棄物と
して養殖場近海に投棄され、資源の無駄だけではなく、
環境の悪化を引き起こしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、産業廃
棄物として養殖場近海に投棄され、資源の無駄だけでは
なく、環境の悪化を引き起こしているアコヤ貝の貝肉よ
り有用な物質を取り出し、資源を有効に利用し、且つ環
境の悪化もなくすことを考えた。
【0004】
【課題を解決する手段】その結果、アコヤ貝のリン脂質
に界面活性能があり前記の課題を解決することがわかっ
た。まずは脂質をアコヤ貝から抽出する必要がある。た
とえば、アコヤ貝貝肉50gに対して水30ml、クロ
ロホルムメタノール混液(1:2)300mlを加えて
ホモジナイズし遠心分離して上澄みを得る方法や水を含
んだアセトンによる抽出等利用目的によって選択する。
抽出した脂質から単純脂質を除去する。その分離方法は
溶媒による方法、カラムクロマトグラフィーを用いる方
法、ゴム膜透析する方法等がある。そのいずれも用いる
ことができる。
【0005】溶媒による方法では単純脂質はアセトンに
可溶であり、複合脂質はアセトンに不溶であるのでこれ
を利用する。抽出された総脂質を少量のクロロホルムま
たはクロロホルムメタノール混液に溶解し多量のアセト
ンを加えるか多量のアセトンの中に加える。生じたアセ
トン不溶物を集める。また、総脂質をシリカゲルクロマ
トグラフィーで分離する。この場合総脂質をクロロホル
ムに溶かし、クロロホルム又は1%メタノール含有クロ
ロホルムを流し単純脂質が溶出した後、メタノールを流
し複合脂質を得る。ゴム膜透析は総脂質を石油エーテル
に溶かし薄いゴム膜で石油エーテルに対して透析する。
透析内液に複合脂質が残る。
【0006】このように複合脂質をアコヤ貝から分離す
る。複合脂質の中には糖脂質などリン脂質以外の物質も
含有するが、特に問題はないので複合脂質の状態で利用
することはなんら問題はない。さらにリン脂質として分
画するにはシリカゲルクロマトグラフィー等で溶媒を選
択する事によって可能である。また、本発明者らが検討
したところ、リン脂質の中でも界面活性能の強弱があ
り、必要によりさらに分画して利用することも有効であ
ることが判明した。
【0007】アコヤ貝のリン脂質は乳化性があり界面活
性剤を減量できる。また乳化するときマイクロフルイダ
イザーを用いれば界面活性剤の減量がさらに徹底でき、
処方によっては界面活性剤の配合の必要がない。
【0008】このアコヤ貝の複合脂質をエマルジョンに
配合するとき限定を受けることはなく、他の油剤、保湿
剤、薬剤を配合し、クリーム、乳液、ローション、パッ
ク、洗顔料等の各種の剤形に適用できる。
【0009】製造例−1 アコヤ貝の貝肉12kgに水6リットル、クロロホルム
20リットル、メタノール40リットルを加えホモジナ
イズした。これを静置後、濾紙(東洋濾紙No2)で濾
過し、濾液にクロロホルム20リットル、水15リット
ル、エタノール10リットルを加えてよく攪拌し静置し
た。下層のみを取り出し、減圧濃縮した。
【0010】これをクロロホルム500mlに溶解し、
シリカゲルカラム(和光純薬C−200、110℃、2
時間、10×50cm)にクロロホルム4リットルを毎
分100mlで流し、さらにアセトン15リットルを流
した。これにメタノール5リットルを流してこの分画を
減圧濃縮した。得られた収量は38.3gであった。
【0011】製造例−2 製造例−1で得た物質10gをクロロホルム80mlと
メタノール20mlに溶解し、シリカゲルカラム(和光
純薬C−200、110℃)2時間、3.6×50c
m)にクロロホルムーメタノール(容量比=95:5)
6リットルを毎分10mlで流してこの分画を減圧濃縮
した。得られた収量は0.53gであった。
【0012】製造例−3 製造例−2でクロロホルムーメタノール(容量比=9
5:5)を6リットルを毎分10mlで流した後のカラ
ムに、クロロホルムーメタノール(容量比=4:1)6
リットルを毎分10mlで流した後、クロロホルムーメ
タノール(容量比=3:2)10リットルを毎分10m
lで流してこの分画を減圧濃縮した。得られた収量は
0.80gであった。
【0013】 実施例−1 エマルジョン A スクワラン 15.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 6.0 ミツロウ 2.0 ステアリルアルコール 2.0 ステアリル酸 3.0 ジペンタエリスリット脂肪酸エステル 0.5 製造例−1 2.0 ビタミンE 0.1
【0014】 B 精製水 63.4 グリセリン 5.0 スメクトンSA 0.6 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 L−アルギニン 0.2 A、Bそれぞれ計量し、加温溶解する。攪拌しつつAと
Bを混合し、ホモミキサーを用いて乳化した。
【0015】 実施例−2 エマルジョン A スクワラン 15.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 6.0 ミツロウ 2.0 ステアリルアルコール 2.0 ステアリル酸 3.0 ジペンタエリスリット脂肪酸エステル 0.5 製造例2 2.0 ビタミンE 0.1
【0016】 B 精製水 58.4 グリセリン 5.0 1,3ブチレングリコール 5.8 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 A、Bそれぞれ計量し、加温溶解する。攪拌しつつAと
Bを混合し、ホモミキサーを用いて乳化した。
【0017】実施例−3=実施例−1より製造例−1の
代わりに製造例−3を配合したもの
【0018】表面張力試験 検体を精製水で0.1%に調整し、協和界面科学社製C
BVP−Zで表面張力を測定した。結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【効果】アコヤ貝のリン脂質を含む物質は乳化性があ
り、化粧品、医薬品や食品に広く用いられているエマル
ジョンという剤形に利用でき、産業廃棄物として養殖場
近海投棄され、環境の悪化を引き起こしている現状を改
善することのみならず資源を有効に活用できることがわ
かった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アコヤ貝のリン脂質を配合することを特
    徴とするエマルジョン
JP8189841A 1996-06-13 1996-06-13 エマルジョン Pending JPH10348A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8189841A JPH10348A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 エマルジョン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8189841A JPH10348A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 エマルジョン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10348A true JPH10348A (ja) 1998-01-06

Family

ID=16248109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8189841A Pending JPH10348A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 エマルジョン

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JP (1) JPH10348A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2856303A1 (fr) * 2003-06-20 2004-12-24 Innovation Et De Rech Applique Utilisation therapeutique de lipides extraits de nacre
CN102564825A (zh) * 2012-01-05 2012-07-11 上海海洋大学 一种利用水产品来制备混合型磷脂标准品的方法及其一种展开剂
JP2019203001A (ja) * 2014-08-08 2019-11-28 シンセン ハイタイド バイオファーマシューティカル リミテッド 液体製剤組成物、薬物送達デバイス、ならびにそれらの調製および使用の方法

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WO2004112808A3 (fr) * 2003-06-20 2005-03-24 Innovation Et De Rech Applique Utilisation therapeutique de lipides extraits de nacre
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JP2019203001A (ja) * 2014-08-08 2019-11-28 シンセン ハイタイド バイオファーマシューティカル リミテッド 液体製剤組成物、薬物送達デバイス、ならびにそれらの調製および使用の方法

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