JPH021665Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガス洩れ警報器信号の変換回路に関
する。

ガス洩れ警報器は、一般にコンセントから供給
される商用電力によつて動作し、ガス洩れを検出
したときに一定の第１電圧（例えば12V）を出力
するように構成されている。受信機または中継器
等で上記第１電圧を受信したときはガス洩れ警報
が出される。しかし、ガス洩れ警報器が例えばコ
ンセント抜け等により動作出来ない状態を監視さ
れるため、平常時において前記第１電圧よりも高
い第２電圧（例えば24V）又は前記第１電圧より
も低い第３電圧（例えば6V）を出力するように
している。そして、受信機側では、上記第２又は
第３電圧を受信中はガス洩れ警報器が正常に動作
していると判断し、無電圧になつたときはコンセ
ント抜け等のトラブルが発生していることを知る
ようにしている。

従来ガス洩れ警報器には、平常時において前述
の第２電圧を出力するＡタイプのものと、平常時
において第３電圧を出力するＢタイプのものとが
ある。このため、受信機（又は中継器）は当然
に、Ａタイプに適合するものと、Ｂタイプに適合
するものと２種類が必要とされ、異なるタイプの
ガス洩れ警報器を監視することはできない。換言
すれば、従来、Ａタイプの警報器とＢタイプの警
報器とを混在させることができず、警報線はそれ
ぞれ別個に配線し、受信機も２通り用意しなけれ
ばならないという欠点がある。

本考案の目的は、上述の従来の欠点を解決し、
異なるタイプのガス洩れ警報器の混在を可能とす
るガス洩れ警報器信号変換回路を提供することに
ある。

本考案の変換回路は、ガス洩れ検出時に第１電
圧を出力し、平常時は前記第１電圧より高い第２
電圧を出力するガス洩れ警報器の出力信号を入力
する入力端子と、該入力端子間に接続された電圧
降下用抵抗と前記第１電圧より低い第３電圧をツ
エナー電圧とする第１のツエナーダイオードとト
ランジスタのコレクターエミツタの直列接続回路
と、前記トランジスタのベースと前記入力端子の
一方との間に接続された前記第１電圧より高く前
記第２電圧より低い電圧をツエナー電圧とする第
２のツエナーダイオードとを備えて、前記第１の
ツエナーダイオードとトランジスタとの直列接続
回路を出力端子に接続したことを特徴とする。

次に、本考案について、図面を参照して詳細に
説明する。

図は、本考案の一実施例を示す回路図である。
すなわち、入力端子１，２をガス洩れ警報器に接
続し、出力端子３，４は受信機又は中継器等に接
続される。入力端子１，２間に印加されたＡタイ
プまたはＢタイプのガス洩れ警報器の出力信号
は、いずれもＢタイプのガス洩れ警報器の出力信
号と同じ形式となる。すなわち、ガス洩れ時には
第１電圧を出力し、平常時には第３電圧を出力す
る。トラブル時には当然無電圧となる。Ｂタイプ
のガス洩れ警報器に対しては本変換器を接続する
必要はないが、接続したとしても別段の支障はな
い。

入力端子１，２間には、電圧降下用抵抗R₁と
第１のツエナーダイオードZ₁とトランジスタＱの
コレクターエミツタの直列接続回路が接続され
る。第１のツエナーダイオードZ₁とトランジスタ
Ｑの直列接続回路が出力端子３，４に接続されて
いる。そして、入力端子１とトランジスタＱのベ
ース間には保護抵抗R₂と第２のツエナーダイオ
ードZ₂の直列接続回路を接続する。第１のツエナ
ーダイオードZ₁のツエナー電圧は例えば6Vの第
３電圧に設定される。第２のツエナーダイオード
Z₂のツエナー電圧は例えば14Vであり、第１電圧
より高く第２電圧より低い値に設定される。

次に、本実施例の動作について説明する。ガス
洩れ警報器がガス洩れを検出したときの信号は、
Ａタイプ、Ｂタイプとも第１電圧（12V）である
から、第２のツエナーダイオードZ₂はオフ状態で
あり、従つてトランジスタＱもオフ状態である。
すなわち、入力端子１，２間に印加された第１電
圧は、そのまま出力端子３，４から出力される。
入力電圧が無電圧になつたときは、当然出力電圧
も無電圧となる。すなわち、トラブル信号もその
まま出力される。所でＡタイプのガス洩れ警報器
が入力端子１，２間に接続されると、平常時にお
いて第２電圧（24V）が入力する。該第２電圧に
よつて第２のツエナーダイオードZ₂が導通し、ト
ランジスタＱがオンすると、入力端子１，２間の
24Vは、電圧降下用抵抗R₁、第１のツエナーダイ
オードZ₁およびトランジスタＱのコレクターエミ
ツタの直列回路に電流を流し、第１のツエナーダ
イオードの両端電圧は第３電圧（6V）となる。
従つて出力端子３，４間には第３電圧が出力され
る。換言すればＡタイプの警報器の信号がＢタイ
プの警報器の信号形式に変換される。Ｂタイプの
警報器を入力に接続したときは、勿論Ｂタイプの
信号形式で出力される。従つて、入力側に接続し
たガス洩れ警報器のタイプに関係なく、本変換器
の出力側にＢタイプの信号形式で受信する受信機
又は中継器を接続することができる。すなわち、
異なるタイプのガス洩れ警報器の混在を可能とす
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す回路図である。 図において、１，２……入力端子、３，４……
出力端子、R₁……電圧降下用抵抗、R₂……保護
抵抗、Z₁……第１のツエナーダイオード、Z₂……
第２のツエナーダイオード、Ｑ……トランジス
タ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス洩れ検出時に第１電圧を出力し、平常時は
   前記第１電圧より高い第２電圧を出力するガス洩
   れ警報器の出力信号を入力する入力端子と、該入
   力端子間に接続された電圧降下用抵抗と前記第１
   電圧より低い第３電圧をツエナー電圧とする第１
   のツエナーダイオードとトランジスタのコレクタ
   ーエミツタの直列接続回路と、前記トランジスタ
   のベースと前記入力端子の一方との間に接続され
   た前記第１電圧より高く前記第２電圧より低い電
   圧をツエナー電圧とする第２のツエナーダイオー
   ドとを備えて、前記第１のツエナーダイオードと
   トランジスタとの直列接続回路を出力端子に接続
   したことを特徴とするガス洩れ警報器信号変換回
   路。