JPH0438609Y2 - - Google Patents

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JPH0438609Y2
JPH0438609Y2 JP17613283U JP17613283U JPH0438609Y2 JP H0438609 Y2 JPH0438609 Y2 JP H0438609Y2 JP 17613283 U JP17613283 U JP 17613283U JP 17613283 U JP17613283 U JP 17613283U JP H0438609 Y2 JPH0438609 Y2 JP H0438609Y2
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ground
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JP17613283U
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JPS6082854U (ja
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【考案の詳細な説明】 本考案は電力線を利用したデータ伝送装置に係
り、特にその受信側装置の入力回路の構成に関す
るものである。
比較的大規模な受電設備を備える事業所に於い
ては、当該受電設備を種々の事象について監視
し、監視データを中央の監視装置に常時集中して
いる。
監視データの中央監視装置への伝送には、専用
の伝送線を用いる方式及び電力線を利用する方式
等があるが、設備費用を考えると、電力線を利用
する方式が有利である。
監視データの伝送路として電力線を利用した場
合には上記のように設備費用等の点で有利である
が、伝送路として使用している電力線に、例えば
地絡事故(電力線が大地に接地させる事故)のよ
うな障害が生じた場合には、監視データの伝送が
不可能になる恐れがある。中央監視装置では上記
地絡事後等も監視する必要があるので、当該地絡
事故時等に監視データの伝送が不可能となつては
電力設備の監視システムの存在意義が半減する。
本考案は上記した監視システムの不備を解消
し、電力線を利用するも地絡事故等の発生時にも
監視データの伝送が可能であるデータ伝送装置を
得ることを目的とする。
この目的のため、本考案では敷設電力線の幹線
にデータの送信側装置の出力を供給し、敷設電力
線の複数条ある支線の少くとも2条からデータの
受信側装置の入力を取るようにデータ伝送装置を
構成した。
以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の実施例を示す要部回路図、第
2図は第1図に示す構成に於いて地絡事故が発生
したときを示す回路図、第3図は等価回路であ
る。
第1図に於いて、2点鎖線より上側は電力設備
(受電設備及び敷設電力線)を示しており、2点
鎖線より下側はデータ伝送装置を示す。
電力設備に於いて、1は敷設電力線の幹線(太
線で示す部分)、21,22は敷設電力線の支線
(細線で示す部分)であり、それぞれAは接地側
電力線、Bは非接地側電力線である。また、3は
受電設備中の受電トランス、4は電力会社線に接
続される受電端子、7は接地線、Pは地絡事故時
の地絡個所を例示した記号である。
データ伝送装置に於いて、5はデータの送信側
装置で、51はデータ送出用トランス、52は出
力回路保護用抵抗であり、6はデータの受信側装
置で、611及び612は結合コンデンサ、62
は終端抵抗、631及び632は接地用の抵抗、
64は入力抵抗、65及び66はノイズリミツタ
用ダイオード、T1及びT2はデータの入力端子、
T3及びT4は接地端子、T5及びT6はデータの出力
端子である。
電力設備は電力会社線の高圧電路から受電して
降圧する受電トランス3を有する受電設備と、こ
の受電設備からの低圧の電力を各電力負荷に供給
するための低圧電力線で構成される。低圧電力線
は受電トランス3の出力側巻線に結線された幹線
1と、この幹線1から分岐した複数条の支線2
1,22……でなつており、各電力負荷はこの支
線21,22……から電力が供給される。また幹
線1と支線21,22……を構成する3本の電力
線のうち、受電トランス3の2次側巻線中間タツ
プに結線された電力線Aが接地側の電力線であ
り、他の2本の電力線Bが非接地側の電力線であ
る。(以下、幹線1の接地側電力線を1Aと、支
線21,22……の接地側電力線を21A,22
A……のように指称する。) 幹線1の接地側電力線1Aは接地線7により接
地されている。この接地線7は送信側装置5のデ
ータ送出用トランス51のコアを貫通しており、
これによつて当該トランス51の2次側巻線(1
ターン)を形成している。すなわち、送信側装置
5のデータ出力線は接地線7を利用して幹線1の
接地側電力線1Aに接続されている。
受信側装置6には複数のデータ入力端子T1
T2(実施例では2個)と、これと同数の接地端子
T3,T4が設けられており、データ入力端子T1
T2は接合コンデンサ611,612を経て、接
地端子T3,T4は抵抗631,632を経てそれ
ぞれ入力回路に接続されている。ここで入力回路
とは、抵抗62,64、ダイオード65,66等
で構成される回路をいい、この入力回路はダイオ
ード65,66によるノイズ抑制機能等を有する
が、本考案と直接には関係しないので、回路構成
を図面に示すに留め、説明は省略する。また、結
合コンデンサ611,612は支線21,22か
らの送電電力の受信側装置6への流入を阻止し、
かつ送信側装置5からの信号のみを当該受信側装
置6に伝送する機能を果している。
データ入力端子T1及びT2は互に異なる支線2
1及び22の接地側電力線21A及び22Aに結
線される。そして接地端子T3及びT4は、それぞ
れ上記データ入力端子T1及びT2が結線された支
線21,22の当該結線個所近傍で接地される。
尚、第1図で○ア,○イの記号は、同記号相互間が接
続されていることを示している。
いま、例えば支線21のある個所Pで地絡事故
が生じ、接地側電力線21Aもその個所Pで接地
されたものとすると、このときの受信側装置6の
回路状態は第2図に示すようにデータ入力端子
T1と接地端子T3との間が短絡された状態となる。
このときの状態を等価回路で示すと第3図のよう
になる。尚、第2図及び第3図でRA1,RA2は電
力線の線路抵抗、RG0,RG1,RG2は接地抵抗、R1
は抵抗62の抵抗値、R2は抵抗631,632
の抵抗値(抵抗631,632の値は等しいもの
とする。)、Zはコンデンサ611,612の伝送
信号周波数でのインピーダンス(コンデンサ61
1,612の値は等しいものとする。)を示す。
第3図に於いて、送信側装置5の信号出力電圧
をeとし、受信側装置6の抵抗62の両端間に現
われる電圧をeioとして回路分析を行なう。尚、
上記電圧eioは受信側装置6の入力回路に入力さ
れる信号電圧である。
線路抵抗RA1は、これと並列に接続されている
コンデンサ611,612及び線路抵抗RA2の直
列回路インピーダンスに比べて充分に小さく、ま
た、接地抵抗RG1は、これと並列に接続されてい
る抵抗631,632及び接地抵抗RG2の直列イ
ンピーダンスに比べて充分に低いため、送信側装
置5から受信側装置6をみたインピーダンス(こ
れをZTとする)は ZT≒RG0+RG1+RA1 となる。ここで接地抵抗RG0,RG1及び線路抵抗
RA1に生ずる電圧をそれぞれe1,e2及びe3とする
と、 e=e1+e2+e3 ……(1) となる。
ところで、コンデンサ612のインピーダンス
Zと線路抵抗RA2との直列回路に於いて、一般的
には「Z》RA2」であることによりコンデンサ6
11と612の接続点aには電圧e3を2分割した
値が現われる。即ち、a点の電圧eaは短絡点に対
して ea=1/2e3 ……(2) のレベルとなる。
また、抵抗632のインピーダンス(抵抗値)
R2と接地抵抗RG2との直列回路に於いて、一般的
には「R2》RG2」であることにより抵抗631と
632の接続点bには電圧e2を2分割した値が現
われる。すなわち、b点の電圧ebは短絡点に対し
て eb=−1/2e2 ……(3) のレベルとなる。
上記(1),(2)及び(3)の関係から e=e1−2eb+2ea ……(4) (4)式を変形すると ea−eb=e−e1/2 前記電圧eioはa点とb点の電圧の差、すなわ
ち「ea−eb」で表わされるから eio=e−e1/2 となる。
ところで線路抵抗RA1は通常多くて1オーム程
度であり、また、接地抵抗RG0,RG1は通常10オ
ーム程度であることを考慮に入れると、前記(1)式
の関係から電圧e1は送信側装置5の出力電圧の約
2分の1となるため(e1e2,e30となる。)、 eio1/4e となる。すなわち、地絡事故発生時には受信側装
置6への信号の入力電圧eioは送信側装置5の出
力電圧eの約4分の1の値を確保することがで
き、これによつて地絡事故の際にも受信側装置6
で充分にデータの受信が可能となる。
尚、地絡事故時には、第3図に示すように送信
側装置5の信号送出端子に線路抵抗RAと接地抵
抗RGとの直列抵抗でなる低インピーダンス回路
が接続されることとなるが、送信側装置5の出力
段に回路的工夫をすることにより上記低インピー
ダンス回路が接続されても、それによるデータの
送出レベルの低下を極めて少なくすることができ
る。上記回路的工夫とは、例えばデータ送出用ト
ランス51の1次側対2次側巻線比を大きくした
り(例えば10対1に設定する。)、又は上記トラン
ス51の1次側巻線に出力する出力部のインピー
ダンスをその2次側巻線に接続される幹線1より
後段をドライブするに充分考慮されたインピーダ
ンスに設定する(抵抗52の設定)こと等をいう
が、この回路的工夫は本考案の主題に直接関係し
ないので詳細には述べない。
また、受信側装置のデータ入力点と支線21,
22……との接続個所数は、一般的には複数であ
るが、2以上の支線が同時に地絡事故となるケー
スは極めて希であるので、実質上は2個所の接続
で充分である。
また、実施例では受信側装置のデータ入力点の
アース側と接地点との間に、それぞれの入力線と
対応させて抵抗631,632を設けたが、この
抵抗をなくして上記データ入力点のアース側を直
接接地してもよい。但し、この場合には接地抵抗
RG1,RG2の変動が入力信号電圧eioに大きく影響
するため入力信号電圧eioが不安定となる。
以上、詳細に説明したように本考案によれば地
絡事故が生じた場合でも、監視データの伝送が可
能であるデータ伝送装置が提供できるという効果
がある。
尚、本考案は電力設備の監視データのみなず、
電力線を伝送路として使用するあらゆるデータの
伝送システムに実施できるものであり、扱うデー
タの種類の違いが本考案の要旨を変更するもので
はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す要部回路図、第
2図は地絡事故時の状態を示す回路図、第3図は
等価回路である。 主な記号、1……幹線、21,22……支線、
5……送信側装置、6……受信側装置、7……接
地線、611,612……結合コンデンサ、63
1,632……接地用抵抗。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 幹線から複数条の支線が敷設されている電力線
    を利用してデータを伝送する装置であつて、受信
    側装置は、送電電力の当該受信側装置への流入を
    阻止し、かつ送信側装置からの信号を当該受信側
    装置に伝送するためのコンデンサが入力回路との
    間にそれぞれ接続された少くとも2つの入力端子
    を有し、送信側装置のデータ出力線を上記幹線に
    接続し、受信側装置の上記それぞれの入力端子を
    上記支線の少くとも2条にそれぞれ接続したこと
    を特徴とする電力線を利用したデータ伝送装置。
JP17613283U 1983-11-15 1983-11-15 電力線を利用したデ−タ伝送装置 Granted JPS6082854U (ja)

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JP17613283U JPS6082854U (ja) 1983-11-15 1983-11-15 電力線を利用したデ−タ伝送装置

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JPS6082854U JPS6082854U (ja) 1985-06-08
JPH0438609Y2 true JPH0438609Y2 (ja) 1992-09-09

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