JPH02163736A - X線用ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

X線用ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH02163736A
JPH02163736A JP31893388A JP31893388A JPH02163736A JP H02163736 A JPH02163736 A JP H02163736A JP 31893388 A JP31893388 A JP 31893388A JP 31893388 A JP31893388 A JP 31893388A JP H02163736 A JPH02163736 A JP H02163736A
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silver halide
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sensitive material
optical density
gamma
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Yasunori Wada
安則 和田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はX線用ハロゲン化銀写真感光材料に関し、更に
詳しくは診断能が高く、かつ鮮鋭度が高くて診断し易い
、X線用ハロゲン化銀写真感光材料に関する。
〔従来技術〕
X線用ハロゲン化銀写真感光材料(支持体の両面に感光
性乳剤層を有するものと、片面のみに感光性乳剤層を有
するものとがあるが、以下、両者を含めて単に「X線感
材」と称する。)による生体各部位のX線写真撮影にお
いては、病巣の早期発見及び誤診の防止のため診断能の
高いことが求められるが、従来のX線感材は必ずしも満
足できるものではない。
即ち、従来の直接用X線感材は、第1図の特性曲線にお
いて(a)で示す高ガンマ型、(b)で示す低ガンマ型
、(c)で示す中庸型に大別され、該高ガンマ型(a)
は、鮮鋭度は高いが低い露光量部の情報量に乏しく、該
低ガンマ型(b)は、逆に低露光量部の情報量は豊富だ
が鮮鋭度が低い為に診断し難しい、該中庸タイプ(c)
は、鮮鋭度も低濃度部の情報量も中程度に過ぎない。
これら各々タイプの直接用X線感材について、前記現像
液−1で処理されたときの特性曲線において、光学濃度
0.50の点と同1,50の点の作るガンマγ、および
光学濃度0.05の点と同0.30の点の作るガンマγ
2の代表例を挙げると表−1に示す通りである。
これら従来タイプの直接用X線感材によるX線写真撮影
の実際例においては次のような重大な欠点ないし不都合
さえ見られる場合があった。即ち、我国におけるX線写
真撮影の最も多い生体部位の一つに胸部があるが、胸部
写真の読影で重要な部位は肺野部の血管及び心臓の裏に
ある冠動脈である。
肺野部は中庸濃度領域(D−1,3〜1,5)であり、
その中の血管を読影する為には高い鮮鋭度が要求され、
同時に冠動脈は低濃度領域(D −0,05〜0.30
)にあるので広いラチチュードが要求されている。
従来の高ガンマ型X線感材では、肺野部の鮮鋭度は高い
が、冠動脈は非常に低い濃度でしか描写されず、実質上
、診断に寄与できなかった。逆に低ガンマ型X線感材を
用いた場合では、冠動脈は描写されるが肺野部の鮮鋭度
は低かった。
このような問題点を改良する従来技術として例えば特開
昭61−116346号等が公開されているが、十分に
満足するレベルには至っていない。
〔発明の目的〕
そこで本発明の目的は、高鮮鋭度で且低濃度部の露光ラ
チチュードが広く診断能の高いX線感材を提供すること
である。
〔発明の構成〕
上記本発明の目的は、粒子形成、物理熟成及び脱塩工程
のうちの少なくとも一つの工程中に、写真用分光増感色
素を添加して分光増感された少なくとも一層のハロゲン
化銀乳剤層を支持体上に有するハロゲン化銀写真感光材
料おいて、該ハロゲン化銀写真感光材料が光学濃度(D
)及び露光量(logE )の座標軸単位長の等しい直
角W、標標上上特性曲線において、光学濃度0.50の
点と同1.50の点の作るガンマ(γ1)が2.0〜2
.5で光学濃度0.05の点と同0.30の点の作るガ
ンマ(γ2)が0.45〜0.75でかつ、光学濃度1
.5の点と同2.5の点の作るガンマ(γ3)が1.8
〜2.5である特性曲線がえられることを特徴とするX
線用ハロゲン化銀写真感光材料及び下把処理条件によっ
て処理された時の前記特性曲線に於いて前記γ1が2.
0〜2.5であり、且前記γ2が0.45〜0.75及
びγ3が1.8〜2.5である特性曲線がえられること
を特徴とする請求項(1)記載のX線用ハロゲン化銀写
真感光材料によって達成される。
(処理条件) 下記現像液−1を用いて、下記の工程に従い、ローラ搬
送型自動現像機で処理する。
処理温度   処理時間 像     35℃         30秒着   
  34°C20秒 洗     33°0        18秒燥   
  45℃        22秒現 定 水 乾 現像液−1 亜硫酸カリウム ハイドロキノン 1−フェニル−3−ピラゾリドン ホウ酸 水酸化カリウム トリエチレングリコール 5−メチルベンツトリアゾール 5−ニトロペンツイミタソール 55.0g 25.0g 1.2g ]0.0g 21.0g 17.5g 0.04g 0.11g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール0.015
g グルタルアルデヒド重亜硫酸塩    15.0g氷酢
酸               16.0g臭化カリ
ウム            4.0g水を加えてIQ
に仕上げる。
また本発明でいう特性曲線は、次にような光センシトメ
トリー(A)によって得られる。
(光センシトメトリー〔A〕) 露光は、透明性支持体の両面(又は片面)に感光性乳剤
層を有するX線感材を濃度傾斜を鏡対称に整合した2枚
の光学ウェッジに挟み、色温度5.400’にの光源で
両面から同時に且等量、l/10秒間露光する。処理は
、前記の工程に従い、ローラ搬送型の自動現像機を用い
て行う。
定着液は酸性硬膜定着液であれば特に制限はなく、例工
ばコニカXF(コニカ(株)製)などである。
本発明でいうガンマは、光学濃度(D)及び露光量対数
(logE )の座標軸単位長を等しくとつた直角座凛
系上で作図された特性曲線に拠って求められる。前記γ
1は該特性曲線上のベース(支持体)J1度十カブリ濃
度+0.50の濃度の点と、ペース濃度+カブリ濃度十
i、soの濃度の点を結んだ直線の煩きを意味し、また
前記γ、はベース濃度十カブリ濃度+0.05の濃度の
点と、ベース濃度十カブリ濃度十0.30の濃度の点を
結んだ直線の傾きを意味する。又前記γ、は、ベース濃
度十カプリ濃度+1.5の濃度の点と、ベース濃度十カ
ブリ濃度+2.5の濃度の点を結んだ直線の傾きを意味
する。更に数値的に表現すれば、これらの直線が露光量
軸(横軸)と交わる角度を01、θ2及びθ3とすれば
、γい γ2及びγ、は夫々tanθ3、tanθ2及
びLanθ、を意味する。
本発明の特性曲線を得る方法は任意であり、単分散乳剤
、多分散乳剤、平板状粒子乳剤、コア・ンエル型単分散
乳剤、コア・シェル型多分散乳剤の単用ないし2以上の
組合せ利用、粒径ないし粒度分布のコントロール、ハロ
ゲン化銀晶癖の最適化などいずれの技術によってもよい
が、例えば、ハロゲン化銀乳剤に11を主として担当具
現する乳剤(Emu)とγ、を主として担当具現する乳
剤(Emt)及びγ、を担当具現する乳剤(E m s
)を夫々に特定して併せて適用することによってこのよ
うな特性曲線を有する感光材料を得ることができる。
本発明の低濃度部用のハロゲン化銀乳剤Em、、中庸濃
度部用のハロゲン化銀乳剤Em、及び高濃度部用のハロ
ゲン化銀乳剤Em、に化学増感を施す場合には、それぞ
れ別々に最適な化学増感を行う場合と、両者を混合後、
化学増感する場合があるが、それぞれ別々に化学増感す
る方が好ましい。
本発明の感光材料の層構成は種々の構成をとり得る。例
えば支持体上に、低濃度部用ハロゲン化銀乳剤Em、と
中庸濃度部用ハロゲン化銀乳剤Em+及び高濃度部用ハ
ロゲン化銀Ern、を適当な割合で混合したものを塗設
し、その上にゼラチン保護層を設ける構成をはじめとし
て種々の変化を取り得る。
また、(E1112)低濃度部、(Em3)中庸濃度部
、(E m 3)高濃度部の3者を用いることが好まし
くこの場合好ましい比率としてはE m、:E m +
 : E m s= 5〜40: 30〜90: 5〜
40である。
しかし構成する粒子の感度、γおよび粒径などにより種
々異なるため一概にいえないがもっとも好ましい比率と
しては、5〜20:50〜70:20〜30である。
次に、本発明に用いられる分光増感色素としては通常メ
チン色素が用いられるが、これにはシアニン色素、メロ
シアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色
素、ホロポーラ−シアニン色素、ヘミシアニン色素、ス
チリル色素及びヘミオキソノール色素が包含される。
上記の色素の中で本発明にとくに有用な増感色素はシア
ニン色素である。本発明に有用なシアニン色素の具体例
として次の一般式CI)で表わさ一般式〔■〕 (Xe)m−+ 式中、Z、及びZ2は非置換又はそれぞれハロゲン原子
、低級アルキル基、低級アルコキシ基もしくはフェニル
基で置換されたビロリン環、チアゾリン環、チアゾール
環、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、セレナ
ゾール環、ベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾール
環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ナフトオ
キサゾール環、イミダゾール環1.ベンゾイミダゾール
環又はピリジン環を形成するに必要な非金属原子群を表
し、RI及びR2は低級アルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボキシルアルキル基又はスルホアルキル基を
表し、R3はR3が1のときに低級アルキル基又は水素
原子であると共に、n、が0又は2のときに水素原子を
表し、n、及びR2はO又は1を表し、n、は0.1又
は2を表し、Xeはアニオンを表し、Iはl又は2を表
す。
前記一般式CI〕におけるZI及び2.の非金属原子群
は、相互に同じか又は異なってアゾール環などを完成で
きるものであればよく、例えばベンゾチアゾール環とし
ては、ベンゾチアゾール、5−り′ロロペンゾチアゾー
ル、5−メチルベンゾチアゾール、5−メトオキシベン
ゾチアゾール、5−ヒドロオキシベンゾチアゾール、5
−ヒドロオキシ−6・メチルベンゾチアゾール、5,6
−シメチルベンゾチアゾール、5−エトオキシ−6−メ
チルベンゾチアゾール、5−へニルベンゾチアゾール ンゾチアゾール、訃エトオキシカルボニルベンゾチアゾ
ール、5.6−シメチルアミノベンゾチアゾール、5−
アセチルアミノベンゾチアゾールなとが挙げられる。そ
してベンゾセレナゾール環としては、例えばベンゾセレ
ナゾール、5−クロロベンゾセレナゾール、5−メチル
ベンゾセレナゾール、5−メトオキシベンゾセレナゾー
ル、5−ヒドロオキシベンゾセレナゾール、5,6−シ
メチルベンゾセレナゾール、5,6−ジメトオキンベン
ゾセレナゾール、5−エトオキシ−6−メチルベンゾセ
レナゾール、5−ヒドロオキシ−6−メチルベンゾセレ
ナゾール、5−へニルベンゾセレナゾールなどが挙げら
れ、更にナフトチアゾール環としては、例えばβ−ナフ
トチアゾール、β,β−ナフトチアゾールなとが挙げら
れ、更に又す7トセレナゾール環としては、例えばβ−
ナフトセレナゾールなとが挙げられる。
更にベンゾオキサゾール環としては、例えばベンゾオキ
サゾール、5−クロロ−ベンゾオキサゾール、5−へニ
ルベンゾオキサゾール、6−メトキシベンゾチアゾール
、5−メチル−ベンゾオキサゾール、β,β−ナフトオ
キサゾールなとが挙げられる。
又、ベンゾイミダゾール環としては、例えばベンゾイミ
ダゾール、5−クロロ−ベンゾイミダゾール、5.6−
ジクロロベンゾイミダゾール、5−メトオキシカルボニ
ルベンゾイミダゾール、5・メトオキシカルボニルベン
ゾイミダゾール、5−ブトオキシ力ルポニルベンゾイミ
タソール、5−フルオロ−ベンゾイミダゾールなとが挙
げられる。
上記R3及びR2の具体例としては、例えばメチル基、
エチル基、n−プロピル基などのアルキル基、β−カル
ボキシエチル基、γ−カルボキシプロピル基、γ−スル
ホプロピル基、γ−スルホブチル基、δ−スルホブチル
基、スルホエトオキシエチル基などの置換アルキル基を
挙げることができる。又、上記R3の具体例としては、
水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基を挙げるこ
とができる。
上記Xで示されるアニオンの具体例としては、例えばハ
ロゲンイオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、
ベンゼンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イ
オン、メチル硫酸イオンなどを挙げることができる。
次に、本発明に有効に用いられる前記一般式〔I〕で表
される代表的な化合物例を挙げるが本発明は、これらに
よって限定されるものではない。
1:l−1) CI−3) Cl−4) CI−9) (r−63 IH6 CI−11) CI−8〕 Cl−1,2) CI −13) 〔 ■ 〔 〔 ■ 一21〕 〔 ■ 一22〕 〔 ■ 一23〕 〔 I −16) (i−17) 〔 I  −183 c I −19) 〔 I  −26) (しHl)3Sυ3Na (しHl)、5(Js9 上記の増感色素は、例えば、F、M、Hamer著”H
eLe−rocylic Compounds cya
nine dYes and relatedCoo+
pounds”John wiley & sons(
New York、London)社1964年刊に合
成法も含めて記載されているシアニン色素類である。
これらの増感色素は、単一もしくは組合せて所望の分光
感度を得るため本発明の方法によってハロゲン化銀乳剤
に添加される。
本発明で言う粒子形成、物理熟成及び脱塩工程とは、府
述のごときハロゲン化銀粒子調製時に於ける銀塩溶液と
ハライド溶液との反応直後から粒子成長のための物理熟
成を経て、水可溶性塩類を除去する脱塩工程までを指す
本発明に係る増感色素の添加時期は、上記工程中であれ
ば、いづれの時期であってもよい。
脱塩方法としては、例えば凝集法やヌードル水洗法など
、リサーチディスクロジャー17643号(Resea
rch Disclosure 17643号)記載の
方法で行うことができる。
ハロゲン化銀乳剤粒子調製中に添加される本発明に係る
増感色素の量はハロゲン化銀の種類や銀量などによって
一様ではないが、好ましい添加量はハロゲン化銀1モル
当たりo、oi−iooiモルで、更に好ましくは0.
1〜1ミリモルである。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に含まれるハロゲン
化銀粒子は、ヨウ化銀を含むハロゲン化銀であり、ヨウ
塩化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨウ臭化銀のいずれであっても
よい。特に、高感度のものが得られるという点では、ヨ
ウ臭化銀であることが好ましい。
このようなハロゲン化銀粒子中の平均ヨウ化銀含有量は
0.5〜lOモル%、好ましくは1〜8モル%であり、
粒子の内部には、少なくとも20モル%以上の高濃度の
ヨウ化銀が局在化した局在化部分が存在する。
この場合、粒子内部としては、粒子の外表面からできる
だけ内側にあることが好ましく、特に外表面から0.0
1/7 aa以上離れた部分に局在部分が存在すること
が好ましい。
又、局在部分は、粒子内部にて、層状に存在してもよく
、又いわゆるコアシェル構造をとって、そのコア全体が
局在化部分となっていてもよい。
この場合、外表面から0.01μm以上の厚さのシェル
部分を除く粒子コア部の一部ないし全部が20モル%以
上のヨウ化銀濃度の局在化部分であることが好ましい。
なお、局在化部分のヨウ化銀は、その濃度が30〜40
モル%の範囲であることが好ましい。
このような局在化部分の外側は、通常、ヨウ化銀を含ま
ないハロゲン化銀によって被覆される。
すなわち、好ましい態様においては、外表面がら0.0
1μm以上、特に0.01〜1.5μmの厚さのシェル
部分がヨウ化銀を含まないハロゲン化銀(連木、臭化銀
)で形成される。
本発明において、粒子内部(好ましくは粒子外壁から0
.01.u m以上離れている粒子の内側)に少なくと
も20モル%以上の高濃度ヨウ化銀の局在化部分を形成
する方法としては、種晶を使わないものであってもよい
種晶を使わない場合は、保護ゼラチンを含む反応液相(
以後、母液という)中に熟成開始前は成長核となるよう
なハロゲン化銀がないので、まず銀イオン及び少なくと
も20モル%以上の高濃度ヨウ素イオンを含むハライド
イオンを供給して成長核を形成させる。そして、さらに
添加供給を続けて、生長核から粒子を生長させる。最後
に、ヨウ化銀を含まないハロゲン化銀で0.0111m
以上の厚さをもつシェルlを形成ぜしめる。
種晶を使う場合には、種晶のみに少なくとも20モル%
以上のヨウ化銀を形成し、この後シェル層で被覆しても
良い。あるいは、種晶のヨウ化銀量をOとするか10モ
ル%以下の範囲内とし、種晶を生長させる工程で粒子内
部のに少なくとも20モル%のヨウ化銀を形成させて、
こののちシェル層で被覆してもよい。
本発明によるハロゲン化銀写真感光材料においてはその
乳剤層中に存在するハロゲン化銀粒子の少なくとも50
%が前記のようなヨウ化銀局在部分を有する粒子である
ことが好ましい。
又本発明の他の好ましい実施態様としては前記のような
ヨウ化銀局在部分を有する単分散乳剤を使用することが
挙げられる。
ここにいう単分散乳剤とは、常法により、例えばThe
 Photographic Journal、 79
.330−338 (1939)にTrivelli、
 Sm1Lhにより報告された方法で、平均粒子直径を
測定したときに、粒子数又は重量で少なくとも95%粒
子が、平均粒子径の±40%以内、好ましくは±30%
以内にあるハロゲン化銀乳剤からなるものをいう。
かかる壜分散乳剤粒子は、規則正しいハロゲン化銀粒子
の場合と同様に、同時混合法を用いて作られる。同時混
合時の諸条件は規則正しいハロゲン化銀粒子の製法と同
様である。
かかる単分散乳剤の製法は公知であり、例えばJ、Ph
oL、Sic、、 12.242−251 (1963
)特開昭48−36890号、同52−16364号、
特開昭55−142329号、特開昭58−49938
号の各公報に記載されている。
上記単分散乳剤を得るためには、特に種晶を用い、この
種晶を成長核として銀イオン及びハライドイオンを供給
することにより、粒子を成長させることが好ましい。
この種晶の粒子サイズの分布が広いほど、粒子成長核の
粒子サイズ分布も広くなる。従って、単分散乳剤を得る
ためには、種晶の段階で粒子サイズ分布の狭いものを用
いるのが好ましい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられる前記の
如きハロゲン化銀粒子は、例えばT、H,James著
 “The Theory of the Photo
graphic ProcesS″第4版、Macmi
ilan社刊(1977年)38−104頁等の文献に
記載されている中性法、酸性法、アンモニア法、順混合
、逆混合、ダブルジェット法、コンドロールド−ダブル
ジェット法、コンバージョン法、コア/シェル法などの
方法を適用して製造することができる。
本発明のハロゲン化銀写真乳剤には公知の写真用添加剤
を使用することができる。
公知の写真用添加剤としては例えば下表に示したリサー
チ・ディスクロージャーのRD −17643及びRD
 −18716に記載の化合物が挙げられる。
添加剤 化学増感剤 増感色素 現像促進剤 カブリ防止剤 安定剤 色汚染防止剤 画像安定剤 紫外線吸収剤 フィルター染料 増白剤 硬化剤 塗布助剤 界面活性剤 可塑剤 スベリ剤 スタチック 防止剤 マント剤 バインダー RD−17643Rd−18716 頁 分類      頁 分類 23 1111      648−右上23  ■6
48右−649左 29  XXI       648−右上24  V
’l       649−右下//        
             //25  ■     
 650左−右 25  ■ 25〜26■      649右〜650左//  
                  //4y 26  X        651右 26〜271650右 26〜27XI650右 27  XXI         //// 27   XI[ 28χV1 650左 26   ff 651左 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料において、いわ
ゆるクロスオーバー効果の軽減のために、本発明の乳剤
層の下層で支持体に接する層に染料を用いることができ
るし、また画像の鮮鋭性の向上或いは安全光に起因する
カブリの軽減のために保護層及び/又は本発明の乳剤層
に染料を添加することができる。そして、かかる染料と
しては、上記目的のだめの公知のあらゆるものが使用で
きる。
本発明のハロゲン化銀写真乳剤に用いられる支持体は、
公知のもののすべてを含み、例えばポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステルフィルム、ポリアミドフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、スチレンフィルム、又
バライタ紙、合成高分子を被覆した紙などである。そし
て支持体上の片面或いは両面に本発明の乳剤を塗布する
ことができ、両面に塗布する場合、乳剤の構成が支持体
に対して対称もしくは非対称に塗布することができる。
本発明はハロゲン化銀写真感光材料のすべてについて適
用可能であるが、高感度の黒白用或いはカラー用ネガ感
光材料等に特に適している。医療用X線ラジオグラフィ
ーに適用する場合、例えば、透過性放射線曝射によって
近紫外ないし可視光を発する蛍光体を主成分とする蛍光
増感紙を用いて、これを本発明の乳剤を両面塗布してな
る本発明に係るハロゲン化銀材料の両面に密着し、露光
することが望ましい。ここに透過性放射線とは高エネル
ギーの電磁波であって、X線及びγ線を意味する。そし
てここに蛍光増感紙とは、例えばタングステン酸カルシ
ウム (CaWO,)を主たる蛍光成分とする増感紙、
そしてテルビウムで活性化された稀土類化合物を主たる
蛍光成分とする蛍光増感紙である。
〔実施例〕
次に実施例によって本発明を具体的に説明する。
尚、本発明は該実施例に限定されるものではなり。
(乳剤の調製) (1)単分散乳剤の調整 (i)種晶T−1の調製 60℃、pAg−8、pH= 2.0にコントロールし
つつ、ダブルジェット法で、平均粒径0.3μmの沃化
銀2モル%を含む沃臭化銀の単分散立方晶粒子を調製し
た。得られた粒子を含む反応液を下記に示すような脱塩
を行い、種晶(T−1)を得た。
T−1の脱塩方法二 混合終了した反応液に、40℃のまま、ナフタレンスル
ホン酸ナトリウムとホルマリンの縮合物(化合物I)と
硫酸マグネシウム(Mgso、 )をそれぞれ、15g
、 60g加え、3分撹拌した。その後静置し、デカン
テーションにより過剰な塩を除去する。その後、40℃
の純水2.1ffを加え、分散させた後、Mg5O,を
30g加え、3分撹拌した後、静置し、デカンテーショ
ンを行った。その後、後ゼラチンを添加し、55℃に保
ち、20分撹拌し再分散させ、T −1を得t;。
(ii)種晶からの成長 上述のT−1の種晶を用い、次のように粒子を成長させ
た。まず、40℃に保たれた保護ゼラチンおよび、必要
に応じたアンモニアを含む溶液8.5a(保護コロイド
を含む溶液に該当)に、この種晶T−1溶解させ、更に
酢酸によりpHを調製した。この液を母液として、水溶
性銀塩溶液として、3.2a定のアンモニア性銀イオン
水溶液をダブルジェット法で添加した。この場合、pn
とi)Agは、沃化銀含有率及び晶癖により随時変化さ
せた。つまり、I)Agを7.3. pHを967に制
御し、沃化銀含有率35モル%の層を形成させた。次に
粒径の95%までpHを9〜8に変化させ、pAgは9
.0に保ち成長させた。その後、水溶性ハロゲン化物溶
液として臭化カリウム溶液をノズルで8分かけ添加し、
pAgを11.0に上げ、その臭化カリウム添加終了3
分後に混合終了させた。次に酢酸でpHを6.0に落と
した。
この乳剤は、平均粒径0.53μm1沃化銀含有率は約
2モル%の単分散粒子であった。次にこの反応液を前記
のT−1の脱塩法に準じた方法で脱塩しlこ 。
同様にT−1の種晶の量を増減することにより、成長後
の平均粒径が1.0μmの粒子及び0.40μmの粒子
を調製した。
得られた3種のハロゲン化銀粒子のいづれもが、乳剤の
脱塩工程直前に本発明に係る分光増感色素の例示Cl−
27)を、銀1モル当たり500mg添加してから脱塩
したものである。
なお、比較試料として分光増感色素を添加しないブラン
ク乳剤も併せて調製した。
これらの乳剤を、それぞれ塩化金酸、チオ硫酸ナトリウ
ム及びチオシアン酸アンモニウムの化学増感剤を添加後
、分光増感色素の例示CI −26)を銀1モル当たり
31mgと(1−27)を2501gそれぞれ添加して
から化学熟成を行つt;。
なお、比較試料として、前記のブランク乳剤には、増感
色素の例示(I −27)とCl−26)を組み合わせ
て添加し同様に化学熟成を行った。 これら乳剤の化学
増感終了後、熟成停止剤として4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a、7−チトラゾインデンの適量を加
えて、乳剤を得た。
乳剤塗布液の作成 得られた乳剤の混合比を変えることによって下記表−2
に示した12種のミックス乳剤を調製した。
これらの乳剤に後記したH−1(硬膜剤)、P−1(親
木性ポリマー)及び塗布助剤としてサポニンの適量を加
え調製して塗布液とした。
また、別に保護層用塗布液として3%ゼラチン溶液をw
I4製した。
得られた塗布液を下引き済みのポリエチレンテレフタレ
ートベース上に塗設した。
即ち、ベースの両面に支持体から順に乳剤層、保護層を
二層同時重層塗布し、乾燥して試料を得lこ 。
尚、各試料は塗布銀量は両面で4.3g/m’で、保護
層用塗布液は、3%ゼラチン溶液を用いて乳剤層保護層
を含めての塗布ゼラチン量は両面で6,5g/m!にな
るよう塗布したものである。
実施例に用いた化合物 Hl    (CHz −CH5OzCHz90P −
1(CM、 −CH)r   n−8000とONH。
得られた試料を増感紙[KO−250,コニカ(株)製
〕を用いて、管電圧120KV、 100mAに゛C1
胸部ファンドーム実写を行ってから本発明に係る現像処
理条件である下記現像液−1を用いて、下記の工程に従
い、ローラ搬送型自動現像機を処理した。
処理温度   処理時間 35°0      30秒 34°0      20秒 33°C18秒 45℃      22秒 現   像 定   着 水    洗 乾    燥 現像液−1 亜硫酸カリウム ハイドロキノン l−フェニル−3−ピラゾリドン ホウ酸 水酸化カリウム トリエチレングリフール 5−メチルベンツトリアゾール 5−二トロペンツイミダゾール ■−フェニルー5−メルカグトテトラゾールグルタルア
ルデヒド重亜硫酸塩 55.0g 25.0g 1.2g 10.0g 21.0g 17.5g 0.04g 0.1.1g 0.015g 15.0g 氷酢酸               16.0g臭化
カリウム            4.0g水を加えて
IQに仕上げる。
得られた結果を次の表−2に示す。なお、表中のγは特
性曲線から求めたそれぞれのγ値である。
描写性は低濃度部(D −0,20付近)及び高濃度部
(D −1,5〜2.0付近)における画像の濃度適性
を表し、鮮鋭性は画像の微細部の表現性を表す。
また、粒状は画像の荒れの程度、即ち滑らかさを評価し
たものである。
それぞれの結果については以下の評価記号で表し に 
◎:非常によいレベル O:やや良いレベル 上記の表−2に明らかなように本発明の試料は比較試料
に比べ総合評価においてバランスがとれ優れていること
がわかる。
なお、多分散或は平板状のハロゲン化銀粒子からなる乳
剤を用いて実施例−1と同様の実験を行った結果本発明
の方法によれば同様に良好な描写性、鮮鋭性が得られる
事がわかった。
〔発明の効果〕
本発明により低濃度部に於ける露光ラチチューが広く、
かつ、中濃度部から高濃度部にかけてガンマ−低下のな
いハロゲン化銀写真感光材料が得られた。その結果、X
線用感光材料として描写性がすぐれ、かつ鮮鋭性、粒状
性のよい感光材料を得ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
第1図は特性曲線である。即ち、従来の直接用X線感材
は、第1図の特性曲線において(a)で示す高ガンマ型
、(b)で示す低ガンマ型、(c)で示す中庸型に大別
され、該高ガンマ型(a)は、鮮鋭度は高いが低い露光
量部の情報量に乏しく、該低ガンマ型(b)は、逆に低
露光量部の情報量は豊富だが鮮鋭度が低い為に診断し難
し171、該中庸タイプ(c)は、鮮鋭度も低濃度部の
情報量も中程度に過ぎない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粒子形成、物理熟成及び脱塩工程のうちの少なく
    とも一つの工程中に、写真用分光増感色素を添加して分
    光増感された少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を支
    持体上に有するハロゲン化銀写真感光材料おいて、該ハ
    ロゲン化銀写真感光材料が光学濃度(D)及び露光量(
    logE)の座標軸単位長の等しい直角座標系上の特性
    曲線において、光学濃度0.50の点と同1.50の点
    の作るガンマ(γ_1)が2.0〜2.5で光学濃度0
    .05の点と同0.30の点の作るガンマ(γ_2)が
    0.45〜0.75でかつ、光学濃度1.5の点と同2
    .5の点の作るガンマ(γ_3)が1.8〜2.5であ
    る特性曲線がえられることを特徴とするX線用ハロゲン
    化銀写真感光材料。
  2. (2)下記処理条件によって処理された時の前記特性曲
    線に於いて前記γ_1が2.0〜2.5であり、且前記
    γ_2が0.45〜0.75及びγ_3が1.8〜2.
    5である特性曲線がえられることを特徴とする請求項(
    1)記載のX線用ハロゲン化銀写真感光材料。 (処理条件) 下記現像液−1を用いて、下記の工程に従い、ローラ搬
    送型自動現像機で処理する。 処理温度;処理時間 現像:35℃;30秒 定着:34℃;20秒 水洗:33℃;18秒 乾燥:45℃;22秒 現像液−1 亜硫酸カリウム55.0g ハイドロキノン25.0g 1−フェニル−3−ピラゾリドン1.2g ホウ酸10.0g 水酸化カリウム21.0g トリエチレングリコール17.5g 5−メチルベンツトリアゾール0.04g 5−ニトロベンツイミダゾール0.11g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール0.015
    g グルタルアルデヒド重亜硫酸塩15.0g 氷酢酸16.0g 臭化カリウム4.0g 水を加えて1lに仕上げる。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6569614B1 (en) 1998-08-13 2003-05-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Transmission heat-development photosensitive material

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