JP3261620B2 - ハロゲン化銀写真感光材料及び処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及び処理方法

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JP3261620B2 JP03760991A JP3760991A JP3261620B2 JP 3261620 B2 JP3261620 B2 JP 3261620B2 JP 03760991 A JP03760991 A JP 03760991A JP 3760991 A JP3760991 A JP 3760991A JP 3261620 B2 JP3261620 B2 JP 3261620B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷製版用ハロゲン化銀
写真感光材料に関し、詳しくは迅速現像でも超硬調でか
つ故障の少ないハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【発明の背景】写真製版工程には連続調の原稿を網点画
像に変換する工程が含まれる。この工程には、超硬調の
画像再現をなしうる写真技術として、伝染現像による技
術が用いられてきた。
【0003】伝染現像に用いられるリス型ハロゲン化銀
写真感光材料は、例えば平均粒子径が約0.2μmで粒子分
布が狭く粒子の形も整っていて、かつ塩化銀の含有率の
高い(少なくとも50モル%以上)塩臭化銀乳剤よりな
る。このリス型ハロゲン化銀写真感光材料を亜硫酸イオ
ン濃度が低いアルカリ性ハイドロキノン現像液、いわゆ
るリス型現像液で処理することにより、高いコントラス
ト、高鮮鋭度、高解像力の画像が得られる。
【0004】しかしながら、これらのリス型現像液は空
気酸化を受けやすいことから保恒性が極めて悪いため、
連続使用の際において現像品質を一定に保つことは難し
い。上記のリス型現像液を使わずに迅速に、かつ高コン
トラストの画像を得る方法が知られている。例えば特開
昭56-106244号公報等に見られるように、ハロゲン化銀
写真感光材料中にヒドラジン誘導体を含有せしめるもの
である。これらの方法によれば、保恒性が良く、迅速処
理可能な現像液で処理することによっても硬調な画像を
得ることができる。
【0005】これらの技術では、ヒドラジン誘導体の硬
調性を十分に発揮させるためにpH 11.0以上のpHを有す
る現像液で処理しなければならなかった。pH11.0以上の
高pH現像液は、空気に触れると現像主薬が酸化しやす
い。リス現像液よりは安定であるが、現像主薬の酸化に
よって、しばしば超硬調な画像が得られないことがあ
る。この欠点を補うため、特開昭63-29751号及びヨーロ
ッパ特許333,435号、同345,025号明細書等には、比較的
低pHの現像液でも硬調化する硬調化剤を含むハロゲン化
銀写真感光材料が開示されている。
【0006】さらに露光用光源として近時LED、He-N
eレーザー、半導体レーザー等が開発され実用化されてき
ており、これらに対応するためパンクロマチック増感色
素が用いられる。しかしながらこのようなヒドラジン化
合物とパンクロマチック増感色素を含みしかも塩化銀含
有率が50%以上になると黒ポツと称せられる故障が発生
しやすくなり、保存性も劣化し、また現像時間15秒以下
のような迅速現像では感度の低下及び硬調性が損なわれ
る等の問題がでるため、これらの問題解決がのぞまれて
いる。
【0007】
【発明の目的】上記のような問題に対して、本発明の目
的は、第1に高感度、硬調で保存性に優れた印刷製版用
ハロゲン化銀写真感光材料の提供であり、第2には黒ポ
ツ故障の少ないハロゲン化銀写真感光材料の提供であ
る。さらに第3には上記目的が現像時間15秒以内の迅速
処理においても達成されるハロゲン化銀写真感光材料を
提供することである。
【0008】
【発明の構成】本発明の上記第1、第2、及び第3の目
的は、支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層
を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該乳剤層
またはその他の親水性コロイド層中に下記一般式〔H〕
で表されるヒドラジン誘導体を含有し、該ハロゲン化銀
乳剤が銀1モル当たり1×10-9〜1×10-5モルのロジウ
ム塩またはロジウム錯塩の存在下で調製された塩素含有
率50モル%以上の単分散ハロゲン化銀粒子からなり、か
つ下記一般式〔D〕で表される増感色素を含有したこと
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料により達成され
る。また、上記のハロゲン化銀乳剤において、乳剤層ま
たはその他の親水性コロイド層中に、さらに現像を抑制
する化合物を含有することが好ましい。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記第1、第2、及び第3の目
的は、支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層
を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該乳剤層
またはその他の親水性コロイド層中に下記一般式〔H〕
で表されるヒドラジン誘導体を含有し、該ハロゲン化銀
乳剤が銀1モル当たり1×10-9〜1×10-5モルのロ
ジウム塩またはロジウム錯塩の存在下で調製された塩化
銀含有率50モル%の単分散ハロゲン化銀粒子からな
り、かつ、下記一般式〔D〕で表される増感色素を含有
したことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料により
達成される。また、上記のハロゲン化銀乳剤において、
乳剤層またはその他の親水性コロイド層中に、さらに現
像を抑制する化合物を含有することが好ましい。
【0010】〔式中、Aはアリール基、又は硫黄原子又
は酸素原子を少なくとも一つ含む複素環基を表し、Gは
-(C(O))-基、スルホニル基、スルホキシ基、−P(O)
(R)−基、又はイミノメチレン基を表し、nは1又は2
の整数を表し、A1,A2はともに水素原子或は一方が水
素原子で他方が置換もしくは無置換のアルキルスルホニ
ル基、又は置換もしくは無置換のアシル基を表し、Rは
水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、カルバモイル基、オキシカ
ルボニル基又は−O−R3基を表し、R3はアルキル基又
は飽和複素環基を表す。〕
【0011】
【化7】
【0012】〔式中、Y1、Y2は各々、硫黄原子又はセ
レン原子を表す(ただし、Y1、Y2が同時にセレン原子
であることを除く)。R4、R5は各々、炭素数4以下の
低級アルキル基又はスルホ基を有するアルキル基を表
し、R6炭素数3以下の低級アルキル基を表す。A、B
は各々、ナフトチアゾール環、ベンゾチアゾール環、ナ
フトセレナゾール環又はベンゾセレナゾール環を完成す
るに必要な非金属原子群を表す。X-はアニオンを表
し、mは0又は1を表す。〕
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】本発明に用いられる一般式〔H〕で表され
るヒドラジン誘導体について説明する。
【0020】式中Aはアリール基、又は硫黄原子又は酸
素原子を少なくとも一つ含む複素環基を表し、Gは−
(C(O))n−、スルホニル基、スルホキシ基、−P(O)
(R)−基、又はイミノメチレン基を表し、nは1又は2
の整数を表し、A1,A2はともに水素原子或は一方が水
素原子で他方が置換もしくは無置換のアルキルスルホニ
ル基、又は置換もしくは無置換のアシル基を表し、Rは
水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、カルバモイル基、オキシカ
ルボニル基又は−O−R3基を表し、R3はアルキル基又
は飽和複素環基を表す。
【0021】更に下記一般式〔A〕〔B〕であることが
好ましい。
【0022】
【化11】
【0023】式中、Aはアリール基、又は、硫黄原子又
は酸素原子を少なくとも一つ含む複素環基を表し、nは
1又は2の整数を表す。n=1の時、R1及びR2はそれ
ぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリー
ルオキシ基、又はヘテロ環オキシ基を表し、R1とR2
窒素原子と共に環を形成してもよい。n=2の時、R1
及びR2はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、飽和又は不飽和複素環
基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、又はヘテ
ロ環オキシ基を表す。ただしn=2の時、R1及びR2
うち少なくとも一方はアルケニル基、アルキニル基、飽
和複素環基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニル
オキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、又
はヘテロ環オキシ基を表すものとする。R3はアルキニ
ル基又は飽和複素環基を表す。一般式〔A〕又は〔B〕
で表される化合物には、式中の−NHNH−の少なくともい
ずれかのHが置換基で置換されたものを含む。
【0024】A,R1、R2についてはさらに詳しくは特
願平2-222638号記載のものと同義である。一般式〔A〕
及び〔B〕中の−NHNH−のH、即ちヒドラジンの水素原
子は、スルホニル基(例えばメタンスルホニル、トルエ
ンスルホニル等)、アシル基(例えば、アセチル、トリ
フルオロアセチル、エトキシカルボニル等)、オキザリ
ル基(例えば、エトキザリル、ピルボイル等)等の置換
基で置換されていてもよく、一般式〔A〕及び〔B〕で
表される化合物はこのようなものをも含む。
【0025】本発明においてより好ましい化合物は、一
般式〔A〕のn=2の場合の化合物、及び一般式〔B〕
の化合物である。
【0026】一般式〔A〕のn=2の化合物において、
1及びR2が水素原子、アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、飽和又は不飽和複素環基、ヒ
ドロキシ基、又はアルコキシ基であり、かつR1及びR2
のうち少なくとも一方はアルケニル基、アルキニル基、
飽和複素環基、ヒドロキシ基、又はアルコキシ基を表す
化合物が更に好ましい。
【0027】上記一般式〔A〕,〔B〕で表される代表
的な化合物としては、例えば特開平2-327402号第20頁〜
第58頁記載のH-1〜H-187、特開平2-17054号第23頁〜
第32頁記載のI-1〜I-45または以下の化合物化合物が好
ましく用いられる。
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】次に一般式〔D〕で表される増感色素につ
いて説明する。
【0034】R 4 、R 5 で表される低級アルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
等が、スルホ基を有するアルキル基としては、例えばβ
−スルホエチル基、γ−スルホプロピル基、γ−スルホ
ブチル基、δ−スルホブチル基、スルホエトキシエチル
基、スルホプロポキシエチル基などが挙げられる。
【0035】R 6 で表される低級アルキル基としては、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基が挙げられる。
【0036】A、Bは各々、ナフトチアゾール環、ベン
ゾチアゾール環、ナフトセレナゾール環又はベンゾセレ
ナゾール環を完成するに必要な非金属原子群を表すが、
これらの環には各々、低級アルキル基(例えばエチル
基、メチル基等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、
エトキシ基等)、ヒドロキシル基、アリール基(例えば
フェニル基)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキ
シカルボニル基)、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭
素原子等)等で置換されているものが含まれる。尚、低
級アルキル基は置換された場合を含む。これら置換基を
置換する非金属原子群によって完成されたナフトチアゾ
ール環、ベンゾチアゾール環、ナフトセレナゾール環、
ベンゾセレナゾール環の例は、[1,2-d]、[2,3-d]及
び[2,1-d]ナフトチアゾール、ベンゾチアゾール、5-
メチルベンゾチアゾール、5-クロロベンゾチアゾール、
5-メトキシベンゾチアゾール、5-ブロモベンゾチアゾー
ル、5,6-ジメチルベンゾチアゾール、5-シアノベンゾチ
アゾール、5-フェニルベンゾチアゾール、5-ヒドロキシ
ベンゾチアゾール、5-ヒドロキシ-6-メチルベンゾチア
ゾール、5-エトキシ-6-エチルベンゾチアゾール、5-エ
トキシ-6-ブチルベンゾチアゾール、5-エトキシ-6-メチ
ルベンゾチアゾール、5-カルボキシベンゾチアゾール、
[1,2-d]、[2,3-d]及び[2,1-d]ナフトセレナゾー
ル、ベンゾセレナゾール、5-メチルベンゾセレナゾー
ル、5-クロロベンゾセレナゾール、5-メトキシベンゾセ
レナゾール、5-フェニルベンゾセレナゾール、5,6-ジメ
チルベンゾセレナゾール、5-ヒドロキシベンゾセレナゾ
ール等である。
【0037】X-はシアニン色素に通常用いられるアニ
オン、例えばハロゲンイオン、ベンゼンスルホン酸イオ
ン、p-トルエンスルホン酸イオン等を表す。
【0038】mは1又は0を表すが、R1又はR2が分子
内塩を形成する時はmは0を表す。一般式〔D〕で表さ
れる増感色素の具体的な例としては例えば特願平2-1443
0号第9頁〜第14頁No.1〜30に示す増感色素が好ましく
用いられる。下記にその中の代表例を挙げる。
【0039】
【化17】
【0040】
【化18】
【0041】本発明の現像を抑制制御する化合物として
は、感光材料中に添加して感度又はカブリを抑制するも
のなら何でもよいが、具体的には、
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】が好ましい。添加量はハロゲン化銀1モル
当り1×10-1〜1×10-4モルが好ましい。添加する層
は、ハロゲン化銀乳剤層又は、親水性コロイド層いずれ
でもよい。
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】本発明において、ハロゲン化銀として例え
ば、塩臭化化銀、及び塩化銀等のハロゲン化銀乳剤であ
って塩化銀を50モル%以上含有するもので、塩臭化銀が
好ましい。
【0090】また(粒径の標準偏差)/(粒径の平均
値)×100で表される変動係数は20%以下である単分散
粒子である。単分散度が、20以下になるようハロゲン化
銀粒子を調整することが重要であり、単分散度が20をこ
えてしまうと硬調性がそこなわれ、シャープネスが悪く
なったりすることがあるので好ましくない。特に半導体
レーザー用、LED(発光ダイオート)用、ヘリウム−ネ
オンレーザー用等の感光材料としてはこのような単分散
乳剤がより好ましく、適確な網点品質が得られる。
【0091】ここで、硬調性とは写真画像におい明部と
暗部との濃度差の程度を表すものである。またシャープ
ネス(Sharpness)とは、画像の境界部分が明確であ
り、微細な部分まで写し出しているか否かの程度を表す
ものである。
【0092】また本発明の乳剤粒子は、銀1モル当り10
-9〜10-5モルのロジウム塩又はロジウム錯塩及び/又は
10-8〜10-5モルのイリジウム塩又はイリジウム錯塩の存
在下で調製されることが好ましい。
【0093】その他、本発明のハロゲン化銀乳剤には当
業者公知の各種技術、添加剤等を用いることができる。
【0094】例えば、本発明で用いるハロゲン化銀写真
乳剤及びバッキング層には、各種の化学増感剤、色調
剤、硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、可塑剤、スベリ剤、
現像抑制剤、紫外線吸収剤、イラジェーション防止剤染
料、重金属、マット剤等を各種の方法で更に含有させる
ことができる。又、本発明ハロゲン化銀写真乳剤及びバ
ッキング層中にはポリマーラテックスを含有させること
ができる。
【0095】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
ることができる支持体としては、酢酸セルロース、硝酸
セルロース、ポリエチレンテレフタレートのようなポリ
エステル、ポリエチレンのようなポリオレフィン、ポリ
スチレン、バライタ紙、ポリオレフィンを塗布した紙、
ガラス、金属等を挙げることがでる。これらの支持体は
必要に応じて下地加工が施される。
【0096】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は
露光後種々の方法、例えば通常用いられる方法により現
像処理することができる。
【0097】黒白現像液は、ヒドロキシベンゼン類、ア
ミノフィノール類、アミノベンゼン、炭酸塩、重亜硫酸
塩、臭化物及び沃化物等を含むことができる。
【0098】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれにより限定されるものではない。
【0099】実施例1 ゼラチン60gを水で溶解し、その中に表1で示す染料を
2.0gそれぞれ添加した。更に延展剤として1-デシル-2-
(3-イソペンチル)サクシネート−2-スルホン酸ナトリウ
ム塩1%水溶液を40ml、硬膜剤としてグリオキザール
の4%水溶液45ml加えて全量1lとした。このゼラチ
ン含有水溶液をポリエチレンテレフタレートフイルム支
持体上にゼラチン付量が3.2g/m2になるように塗布し
た。一方、下記処方により、塩臭化銀乳剤を調製した。 (乳剤層用塗布液の調製) 溶液A 水 980ml 塩化ナトリウム 2.0g ゼラチン 20g ヘキサクロロイリジウム酸カリウム塩の0.01%水溶液 3.5ml ヘキサブロモロジウム酸カリウム塩の0.001%水溶液 表−1の量 溶液B 水 380ml 塩化ナトリウム 38g 臭化カリウム 42g 溶液C 水 380ml 硝酸銀 170g 40℃に保温された上記溶液中に、pHを3、pAgを7.7
に保ちながら上記溶液B及び溶液Cを同時に関数的に80
分間に亙って加え、更に5分間攪拌し続けた後、炭酸ナ
トリウム水溶液でpHを5.6に調整し、通常の脱塩、水洗
工程を経て、500mlの水と30gのゼラチンを加えて、50
℃で30分間分散させる。
【0100】これによって塩化銀62モル%、臭化銀38モ
ル%、平均粒径0.26μm、立方晶粒子の 乳剤を得た。こ
の乳剤にクエン酸と臭化カリウムを加えpH5.4、pAg7.6
に調整し55℃で金増感及びイオウ増感したのち、ハロゲ
ン化銀1モル当り4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テ
トラザインデンを1.5g、1-フェニル-5-メルカプトテト
ラゾールを0.2g添加し分割し、50℃に温度をさげ表1に
示す一般式〔D〕で表される増感色素の0.1%メタノー
ル溶液をハロゲン化銀1モル当り50ml加え、60分間停
滞させたのち36℃にして、一般式〔H〕で表される化合
物を表1のように添加し、さらにカブリ防止剤としてハ
イドロキノンの10%メタノール溶液を50ml、延展剤と
して20%サポニン水溶液を19ml、増粘剤としてスチレ
ン−マレイン酸共重合体の4%水溶液を50ml、アクリ
ル酸エチルの高分子ポリマーラテックスを30g添加し、
硬膜剤として1-ヒドロキシ-3,5-ジクロロトリアジンナ
トリウム塩1%水溶液20mlとホルマリン4%水溶液10m
lを加えて撹拌し、前記フィルム上のゼラチン塗布面と
は反対の面に塗設した。更にその上に保護層として、ゼ
ラチンと1-デシル-2-(3-イソペンチル)サクシネート-2-
スルホン酸ナトリウム塩を含む水溶液を塗布した。この
ように作製した試料を下記の処理液により迅速処理用自
動現像機により下記条件で処理を行った。
【0101】(処理条件) 工程 温度(℃) 時間(秒) 現像 38 15 定着 35 15 水洗 30 10 乾燥 50 10現像液処方 純水 (イオン交換水) 約 800ml 亜硫酸カリウム 60g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2g 水酸化カリウム 10.5g 5-メチルベンゾトリアゾール 300mg ジエチレングリコール 25g 1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリジノン 300mg 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 60mg 臭化カリウム 3.5g ハイドロキノン 20g 炭酸カリウム 15g 純水 (イオン交換水) を加えて1,000mlに仕上げる。
現像液のpHは約10.8であった。
【0102】 定着液処方 (組成A) チオ硫酸アンモニウム (72.5%w/v 水溶液) 240ml 亜硫酸ナトリウム 17g 酢酸ナトリウム・3水塩 6.5g 硼 酸 6g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢 酸 (90%w/w 水溶液) 13.6ml (組成B) 純 水 (イオン交換水) 17ml 酢 酸 (50%w/w 水溶液) 4.7g 硫酸アルミニウム(Al2O3 換算含量が8.1%w/wの水溶液) 26.5g 使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順に溶か
し、1lに仕上げて用いた。この定着液のpHは約4.3で
あった。
【0103】上記処理を行ない写真特性を評価した。た
だし、経時安定性の評価は以下の方法によった。すなわ
ち、二分した一半を23℃相対湿度48%で調湿後、ポリ酢
酸ビニル(厚さ100μm)でラミネート加工した防湿材で
密封包装し、経時保存性の代用として55℃相対湿度50%
の恒温器で72時間加熱処理した。即日および経時劣化試
料を光学クサビ及び680nmの干渉フィルターを通してキ
セノンフラッシュで10-5秒の閃光露光した後、自動現像
機としてコニカオートマチックプロセッサーGR−26(コ
ニカ株式会社製)、現像液として前記の現像液と定着液
を用いて現像処理を行い、評価した。また、黒ポツ評価
用として、未露光の試料も同様に処理した。
【0104】結果を表1に示す。ただし写真感度は試料
1を100とした時の相対感度で示した。また、未露光で
処理をした試料については、黒ポツを40ばいのルーペに
より目視評価し、黒ポツ発生状態を5段階で評価し、
「5」は発生なし、「1」は強い発生を示した。「3」
を下回る黒ポツは、一般的な使用に耐えないレベルであ
る。
【0105】表1に示すように、本発明の試料は感度、
黒ポツともに良好で、かつ経時での性能の劣化が少ない
ことがわかる。
【0106】
【表1】
【0107】
【化31】
【0108】実施例2 実施例1のNo.1,10の乳剤において、増感色素、ヒド
ラジン化合物を表−2のものを添加し、さらに現像を抑
制する化合物を表2に示すように加え、現像時間を13秒
にした他はすべて実施例1と同様にして評価を行った。
【0109】結果を表2に示す。
【0110】
【表2】
【0111】表2の結果から実施例1と同様に、本発明
の試料は感度、黒ポツともに良好で、かつ経時での性能
の劣化が少ないことがわかる。
【0112】
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【発明の効果】本発明により、高感度、硬調で保存性に
優れ、黒ポツ故障の少ない印刷製版用ハロゲン化銀写真
感光材料及び現像時間15秒以内の迅速処理によっても上
記効果の得られるハロゲン化銀写真感光材料を提供する
ことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03C 7/305 G03C 7/305

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
    該乳剤層またはその他の親水性コロイド層中に下記一般
    式〔H〕で表されるヒドラジン誘導体を含有し、該ハロ
    ゲン化銀乳剤が銀1モル当たり1×10-9〜1×10-5モル
    のロジウム塩またはロジウム錯塩の存在下で調製された
    塩化銀含有率50モル%以上の単分散ハロゲン化銀粒子か
    らなり、かつ、下記一般式〔D〕で表される増感色素を
    含有したことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、Aはアリール基、又は硫黄原子又は酸素原子を
    少なくとも一つ含む複素環基を表し、Gは−(C(O))−
    基、スルホニル基、スルホキシ基、−P(O)(R)−基、又
    はイミノメチレン基を表し、nは1又は2の整数を表
    し、A1,A2はともに水素原子或は一方が水素原子で他
    方が置換または非置換のアルキルスルホニル基、又は置
    換または非置換のアシル基を表し、Rは水素原子、アル
    キル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
    基、アミノ基、カルバモイル基、オキシカルボニル基又
    は−O−R3基を表し、R3はアルキル基又は飽和複素環
    基を表す。〕 【化2】 〔式中、Y1、Y2は各々、硫黄原子又はセレン原子を表
    す(ただし、Y1、Y2が同時にセレン原子であることを
    除く)。R4、R5は各々、炭素数4以下の低級アルキル
    基又はスルホ基を有するアルキル基を表し、R6は炭素
    数3以下の低級アルキル基を表す。A、Bは各々、ナフ
    トチアゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフトセレナゾ
    ール環又はベンゾセレナゾール環を完成するに必要な非
    金属原子群を表す。X-はアニオンを表し、mは0又は
    1を表す。〕
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハロゲン化銀乳剤におい
    て、乳剤層又はその他の親水性コロイド層中に、さらに
    現像を抑制する化合物を含有することを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のハロゲン化銀写
    真感光材料を、現像時間15秒以下で現像することを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
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