JPH0216358Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、拡散転写方式の自動現像装置に関
し、特に現像装置内に挿入される被転写材と露光
後のネガ材の待機時間を調整することによつて、
短冊よりも小さくカツトした感材と露光後のネガ
材の頭合せ及び上記感材の現像処理をも容易に行
なうことができる技術に関する。

（従来の技術） 露光と現像を自動処理で行ない、しかも装置の
占有面積を小さくするために露光装置上に現像装
置を載置固定したオートプロセツサは知られてい
る。

ところで、斯かるオートプロセツサの現像装置
は、装置の感材挿入台より挿入された感材を、装
置内で一時的に待機させた状態から、装置のネガ
材挿入露光台より挿入される露光後のネガ材の挿
入と同時に前記感材の待機を解除して装置内に挿
入し、感材と露光後のネガ材との頭合せ、現像、
圧着、拡散転写及び排出を行なうよう構成されて
いる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、斯かる現像装置は、装置内に挿
入された感材を、装置内で一時的に待機させた状
態の後、装置内に挿入される露光後のネガ材に対
に対して頭合せを行なうようにしているため、前
記被転写材そのものの大きさが短冊よりも小さく
カツテイングした小片状の被転写材である場合、
前記小片状の被転写材と露光後のネガ材との頭合
せが、露光後のネガ材の挿入タイミング及び装置
自体の機械的精度（適応度）上、適格な頭合せが
なし得ず、しかも頭合せがなし得ない故に上記小
片状の被転写材の現像処理も行なえず好ましくな
い。

そこで本考案の目的とする処は、小片状の被転
写材と露光後のネガ材とを装置内に挿入するタイ
ミングを調整することで、小片状の被転写材と露
光後のネガ材との頭合せを容易に行なわしめるこ
とができ、もつて小片状の被転写材の現像処理も
行なうことができる拡散転写方式の自動現像装置
を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するための本考案は、現像装
置２の被転写材３８挿入台１４側の現像装置２内
側部に、マイクロスイツチ３６ａとアクチユエー
タ３６ｂとを具備し、制御装置の出力信号に基づ
いて被転写材３８の待機時間を調整する被転写材
調整手段３６を設けるとともに、前記現像装置２
のネガ材３９挿入露光台１５側の現像装置２内側
部に、上記制御装置の出力信号に基づいて露光後
のネガ材３９の待機時間を調整するネガ材調整手
段３７を設けたことにある。

（実施例） 以下に本考案の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。

第１図及び第２図は本考案に係るオートプロセ
ツサの正面及び側面を示す図、第３図は現像装置
の内部構造を横断側面で示す図、第４図は第３図
の４−４線断面図である。

オートプロセツサは、露光装置１と、この装置
１上に載置した現像装置２と、これら装置１，２
を現像装置２正面に設けたコントロールパネル２
ａを介して自動制御する不図示の制御装置とから
なる。

露光装置１は、左右の支柱３，３に両端を摺動
自在に支持された資料を載せるステージ４と、不
図示のレンズ及びオートフオーカス機能を備えた
レンズ台５、絞りレバー６、左右のハロゲンラン
プ８，８等を有した投影光学系７と、支柱２，２
の上部に固定設置されたテーブル９から成り、上
記コントロールパネル２ａの操作により、無端走
行帯１０を介して、ステージ４及び投影光学系７
を、その上方のテーブル９に対して個別に相対的
に昇降動せしめ、ステージ４上にセツトした写真
原稿等の資料を倍率を変えてテーブル９上の不図
示のピントマツトに投影する。又、前記ピントマ
ツトの上方には後方へ傾動自在な圧着板１１が後
部でヒンジ結合されて臨んでいる。

そして以上の露光装置１のテーブル９上に現像
装置２が載置固定されている。

現像装置２は、第１，２図に示す如く下方に開
放する箱状のケーシング２ｂに覆われ、このケー
シング２ｂの正面にフロントカバー１２及び覗き
窓１３を、ケーシングの正面視左側部に後述する
被転写材（感材）を案内プレート１４ａを介して
装置２内に挿入する挿入台１４を設けている。
又、この現像装置２内には後述する露光台１５及
び案内プレート１５ａが設けられている。

前記現像装置２の内部構造は、第３図及び第４
図に示す如くで、そのケーシング２ｂの前方上端
部にスプロケツトホイール１６ａ及びローラ１７
ａを備えた主動軸１６及び従動軸１７を、ケーシ
ング２ｂの上方中央部にスプロケツトホイール１
８を備えたモータの主軸１９を、ケーシング２ｂ
の後方中央部にクラツチ機構２０に連結され且つ
スプロケツトホイール２１ａを備えたクラツチ受
軸２１を、ケーシング２ｂの下方中央部に圧着ロ
ーラ２２，２２、該ローラ２２，２２に圧接する
ローラ２２ｂ及びブツシユ用スプロケツトホイー
ル２２ａを備えた駆動軸２３を、上記挿入台１４
寄りのケーシング２ｂ後方下端部に、後述する被
転写材調整手段を近傍に備えるとともに、スプロ
ケツトホイール２４ａ及びローラ２５ａを備えた
主動軸２４及び従動軸２５を、上記露光台１５寄
りのケーシング２ｂ前方下端部に、後述するネガ
材調整手段を近傍に備えるとともに、スプロケツ
トホイール２６ａ及びローラ２７ａを備えた主動
軸２６及び従動軸２７を、ケーシング２ｂの略中
央部にスプロケツトホイール２８ａを備える主動
軸２８を横設している。又、この現像装置２は、
装置２の主軸１９のスプロケツトホイール１８、
クラツチ機構２０、ブツシユ用スプロケツトホイ
ール２９、駆動軸２３のスプロケツトホイール２
２ａ及び主動軸２８のスプロケツトホイール２８
ａ間にチエーン３０を張設して第１チエーンスプ
ロケツト機構を構成し、装置２の主動軸１６のス
プロケツトホイール１６ａ、排紙ローラ３１のス
プロケツトホイール３１ａ及び主動軸２８のスプ
ロケツトホイール２８ａ間にラダーチエーン３２
を張設して第２チエーンスプロケツト機構を構成
し、装置２のクラツチ受軸２１のスプロケツトホ
イール２１ａ及び主動軸２４のスプロケツトホイ
ール２４ａ間にラダーチエーン３３を張設して第
３チエーンスプロケツト機構を構成し、装置２の
駆動軸２３のスプロケツトホイール２２ａ及び主
動軸２６のスプロケツトホイール２６ａ間にラダ
ーチエーン３４を張設して第４チエーンスプロケ
ツト機構を構成して、上記クラツチ機構２０の駆
動と共に作動する第１チエーンスプロケツト機構
により、第２，第３，第４チエーンスプロケツト
機構が追動し、上記挿入台１４より挿入される被
転写材と露光台１５により挿入される露光後のネ
ガ材とを装置２下部に備えた現像器３５に送つた
後、頭合せ、現像、圧着、拡散転写及び排出を上
述した制御装置により自動処理する。

ここで既述した被転写材調整手段及びネガ材調
整手段を第４図により説明する。

被転写材調整手段３６及びネガ材調整手段３７
は、供にマイクロスイツチ３６ａ，３７ａと、こ
れに連結されて連動するアクチユエータ３６ｂ，
３７ｂから構成されている。

マイクロスイツチ３６ａ，３７ａは、現像装置
に内蔵された不図示の制御装置の出力信号に基づ
いてオン又はオフ動作をする接点を有した切換ス
イツチで、この切替スイツチの一方のスイツチ３
６ａは、前記従動軸２５の上方近傍に配設され、
且つ他方のスイツチ３７ａは前記ローラ２７ａの
上方近傍に配設されている。又、このスイツチ３
６ａ，３７ａは、該スイツチ３６ａ，３７ａのオ
ン動作で、前記スイツチ３６ａ，３７ａに連結さ
れたアクチユエータ３６ｂ，３７ｂを作動させて
装置２のローラ２５ａ，２７ａの前方を覆い、前
記ローラ２５ａ，２７ａによつて装置２の現像器
３５に送り込まれる被転写材３８と露光後のネガ
材３９をの通過を検出するとともに、装置２のク
ラツチ機構２０を解除して上記第３チエーンスプ
ロケツト機構を停止させた状態で、前記被転写材
３８とネガ材３９とを上記制御装置に設定された
設定時間に基づいて待機保持する。

そして前記設定時間経過後、上記マイクロスイ
ツチ３６，３７は、前記制御装置の出力信号に基
づいてオフ動作を行つてアクチユエータ３６ｂ，
３７ｂを第４図矢印Ａ方向に作動せしめるととも
に、クラツチ機構２０を駆動せしめて上記被転写
材３８とネガ材３９を同時に装置２内に送り込ま
せることができる。これにより被転写材３８と露
光後のネガ材３９を現像装置２の現像器３５に挿
入するタイミングを一致せしめることができ、従
つて短冊よりも小さくカツテイングした小片状の
被転写材３８でも、該被転写材３８と露光後のネ
ガ材３９の挿入タイミングを簡単に一致せしめる
ことができて、小片状の被転写材３８とネガ材３
９との頭合せを容易に行なうことができ、もつて
前記小片状の被転写材３８の現像処理をも行なう
ことができる。

（考案の効果） 以上の説明で明らかな如く、本考案によれば、
小片状の被転写材と露光後のネガ材とを装置内に
挿入するタイミングを調整することで、小片状の
被転写材と露光後のネガ材との頭合せを容易に行
なわしめることができ、もつて小片状の被転写材
の現像処理も行なうことができる等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案に係るオートプロセ
ツサの正面及び側面を示す図、第３図は現像装置
の内部構造を横断側面で示す図、第４図は第３図
の４−４線断面図である。 そして図面中２は現像装置、１４は被転写材挿
入台、１５はネガ材挿入台、３６は被転写材調整
手段、３７はネガ材調整手段、３８は被転写材
（感材）、３９は露光後のネガ材である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 露光装置と、該装置上に載置された現像装置
   と、これらの各装置を自動制御する制御機構とを
   有した拡散転写方式の自動現像装置において、 前記現像装置は、該装置の被転写材挿入台側の
   現像装置内側部に、上記制御装置の出力信号に基
   づいて作動するマイクロスイツチと該マイクロス
   イツチに連結されて連動し被転写材の先端を開放
   自在に現像器の入口手前で停止するアクチユエー
   タとを具備する被転写材調整手段を設けるととも
   に、上記制御装置のネガ材挿入露光台側の現像装
   置内側部に、上記制御装置の出力信号に基づいて
   作動するマイクロスイツチと該マイクロスイツチ
   に連結されて連動しネガ材の先端を開放自在に現
   像器の入口手前で停止するアクチユエータとを具
   備するネガ材調整手段を設け、且つことを特徴と
   する拡散転写方式の自動現像装置。