JP2736076B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2736076B2
JP2736076B2 JP63240013A JP24001388A JP2736076B2 JP 2736076 B2 JP2736076 B2 JP 2736076B2 JP 63240013 A JP63240013 A JP 63240013A JP 24001388 A JP24001388 A JP 24001388A JP 2736076 B2 JP2736076 B2 JP 2736076B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、たとえば原稿を原稿台に自動搬送する自
動原稿送り装置(ADF)を備えた画像形成装置に関す
る。
(従来の技術) 従来の画像形成装置は、自動原稿送り装置を使用して
原稿を原稿台にセットする場合、あるいは操作者が自ら
原稿をセットする場合の何れも、原稿台の一端部に原稿
をセットするようになっている。また、露光ランプは原
稿台の一端部側から他端部側に移動され、しかも、露光
ランプから原稿台に照射される光は、原稿台と直交する
方向より若干原稿台の一端部方向に傾斜されている。
ところで、近時、操作者が原稿をセットする場合は、
原稿台の一端部にセットし、自動原稿送り装置を使用し
て原稿をセットする場合は、原稿台の他端部にセットす
る画像形成装置が本願出願人によって開発されている。
この画像形成装置にいおては、原稿台の他端部に原稿
をセットして複写する場合、露光ランプを原稿台の他端
部まで移動すると、露光ランプの光照射方向が上述した
ように傾斜されているため、原稿台の他端部の縁部によ
って露光ランプからの光が減衰され、この光の減衰した
部分に対応して原稿に影が生ずるものであった。したが
って、原稿の画像とともに複写され、原稿画像を全て複
写することができないものであった。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、原稿台の下部から斜め方向に光を照射す
る原稿ランプを原稿台の第1の端部側から反対側の第2
の端部にかけて走査させることによって露光走査を行う
画像形成装置において、原稿を原稿台の第2の端部に合
わせてセットした場合に露光ランプから光の一部が原稿
台近傍の本体によって遮られ、第1の端部に原稿をセッ
トした場合に比べて第2の端部に原稿をセットした場合
の画像が暗くなってしまうという問題点を解決するもの
であり、その目的とするところは、原稿を原稿台の第1
の端部側にセットした場合、及び原稿を原稿台の第2の
端部側にセットした場合でも同じ画像が得られる画像形
成装置を提供しようとするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、上記課題を解決するため、原稿を載置す
る原稿台と、この原稿台下部に設けられ、原稿台に沿っ
て露光しつつ所定の方向に走査する露光走査手段と、前
記原稿台の前記露光走査手段の走査方向における第1の
端部側に設けられ、手置きで原稿を位置決めする際に原
稿端部が原稿台の前記第1の端部に一致するように原稿
を位置決めするための手置き原稿用の第1の整位部材
と、前記原稿台の前記第1の端部に対して前記露光走査
手段の走査方向において反対側の第2の端部側に設けら
れ、露光するための原稿を前記原稿台上に搬送し、露光
後前記原稿を前記原稿台上から排出する自動原稿搬送手
段と、この自動原稿搬送手段により原稿を搬送する際に
協働し、自動原稿搬送手段により搬送される原稿の端部
を原稿台の前記第2の端部から前記第1の端部方向に所
定距離離間した位置に位置決めするための自動原稿搬送
手段用の第2の整位部材とを設けている。
(作用) すなわち、この発明において、自動原稿搬送手段は原
稿台の第2の端部側に設けられ、露光するための原稿を
原稿台上に搬送し、露光後原稿を原稿台上から排出す
る。第2の整位部材は自動原稿搬送手段により搬送され
た原稿を原稿台の第2の端部より第1の端部側にセット
している。このため、露光走査手段により原稿台の第2
の端部側において、自動原稿搬送手段により搬送された
原稿を露光走査する場合においても、原稿台の第2の端
部によって原稿に影が生じることがない。
(実施例) 以下、この発明を一実施例を図面を参照して説明す
る。
第2図、第3図において、装置本体1の内部には、帯
電、露光、現像、転写、清掃、定着等の画像形成手段2
が内蔵されている。この装置本体1の上面には、原稿D
を原稿台としてのプラテンガラス3上にセットしたり、
プラテンガラス3上の原稿Dを排出したりする自動原稿
送り装置(以下、ADFと称す)4が設けられている。さ
らに、装置本体1の上面前端縁部には、第3図に示すよ
うにテンキー5、案内表示部6、コピーキー7などを配
置した操作パネル8が設けられている。
前記装置本体1の右側には、画像形成手段2に供給さ
れる用紙Pを収容した上段カセット15、および下段カセ
ット16が装着されている。また、装置本体1の左側に
は、定着済の用紙Pを集積するトレイ17が装着されてい
る。
前記画像形成手段2は、次のような構成となってい
る。装置本体1内のほぼ中央部に像担持体としてのドラ
ム状感光体20が配置され、この感光体20の周囲に、その
回転方向に沿って帯電装置21、消去装置22、露光装置23
の露光部23a、現像装置24、転写装置25、剥離装置26、
清掃装置27、除電装置28等が順次配置されている。
さらに、装置本体1内には、前記上段カセット15また
は下段カセット16から自動的に給紙された用紙P、ある
いは上段カセット15のカバーを兼用する手差し給紙台30
を介して手差し給紙された用紙Pを、前記感光体20と転
写装置25との間の画像転写部31を経て装置本体1の左側
に設けられた排紙ローラ対32に導く用紙搬送路33が形成
されている。
この用紙搬送路33の画像転写部31の上流側にはアライ
ニングローラ対34が配置され、下流側には定着装置35が
配置されている。
また、上段カセット15の被装着部の近傍には、揺動自
在なアームに取付けられて用紙Pを1枚ずつ取出す取出
しローラ40、およびこの取出しローラ40を介して取出さ
れた用紙Pを受取り、前記用紙搬送路30の上流側に送込
む搬送ローラと分離ローラとからなる分離搬送手段41が
配設されているとともに、手差しされた用紙Pを前記用
紙搬送路30の上流側に送込む手差し用送りローラ42が配
設されている。
また、下段カセット16の被装着部の近傍には、揺動自
在なアームに取付けられ用紙Pを1枚ずつ取出す取出し
ローラ43、およびこの取出し給紙ローラ43を介して取出
された用紙Pを受取って前記用紙搬送路33の上流側に送
込む搬送ローラと分離ローラとからなる分離搬送手段44
が配設されている。
また、前記露光装置23は、装置本体1の上面に設けら
れたプラテンガラス3にセットされた原稿Dに光を照射
する露光ランプ51、この露光ランプ51の背部を囲繞する
リフレクタ50、原稿からの反射光を感光体20に順次導
く、第1のミラー52、第2のミラー53、第3のミラー5
4、レンズ55、第4のミラー56、第5のミラー57、第6
のミラー58によって構成されている。前記露光ランプ51
から発生される光は、リフレクタ50によってプラテンガ
ラス3に直交する方向より、若干後述する左スケール68
方向に傾斜されている。
前記リフレクタ50で囲繞された露光ランプ51および第
1のミラー52は、プラテンガラス3の下面に沿って往復
移動自在な第1キャリッジ59に搭載され、また、第2の
ミラー53および第3のミラー54は、前記第1キャリッジ
59の半分の速度で同方向に移動する第2キャリッジ60に
搭載されており、これらキャリッジ59、60が第2図に実
線で示す状態において、図中左から右方向に移動するこ
とにより、プラテンガラス3にセットされた原稿Dを走
査して感光体20に原稿Dに対応する像をスリット露光す
るようになっている。
また、現像装置24は、カラー現像用の上部現像ユニッ
ト61と黒色現像用の下部現像ユニット62とからなり、黒
色あるいは他のカラーたとえば赤色による現像が選択で
きるようになっている。
また、前記第1キャリッジ59には、たとえば原稿Dの
ある領域を消した状態でコピーしたい場合に、その領域
を指定するためのスポット光源ユニット65が搭載されて
おり、前記消去装置22は、スポット光源ユニット65で指
定された領域に対応する部分の電荷を感光体20上から消
去できるようになっている。また、装置本体1内の定着
装置35の上方部位には、冷却ファン66が配置されてい
る。
また、前記プラテンガラス3上には、最大A3サイズ
(国外向けのものにあってはレジャーサイズ)の原稿D
をセットできるようになっている。
なお、前記帯電装置21、消去装置22、露光装置23、現
像装置24、転写装置25、剥離装置26、清掃装置27、除電
装置28および定着装置35等は公知の構成なので詳細な説
明は省略する。
前記ADF4は、第2図および第3図に示すように、大別
して、プラテンガラス3を覆う原稿押えカバー(以後、
プラテンカバーという)70と、複数枚の原稿D…を一括
してセットできる原稿トレイ71と、この原稿トレイ71上
の原稿Dを順次1枚ずつ取出して、プラテンカバー70の
後述するプラテンシート95とプラテンガラス3との間に
送込み、右スケール67側を基準としてセットするととも
に、複写動作完了後に、セットした原稿Dをプラテンカ
バー70のプラテンシート95とプラテンガラス3との間か
ら取出し、プラテンカバー70の上面に設けられた原稿収
容部72に排出させる原稿給送部73とからなる。
プラテンカバー70は、第3図に示す如く、その基端部
がヒンジ部材74、74を介して装置本体1に取けられてお
り、プラテンガラス3に対して開閉できるようになって
いる。なお、前記ヒンジ具74、74は装置本体1に対して
上方に引抜き自在となっており、本などの厚手のものを
複写するときでもプラテンカバー70のプラテンシート95
をプラテンガラス3と平行状態にして均一に押付けられ
るようになっている。
前記原稿給送部73は、第2図および第4図に示すよう
に、原稿トレイ71上にセットされた原稿D…に対して上
下動可能に設けられたピックアップローラ75、供給ロー
ラ76と分離ローラ77とからなり、一枚の原稿を取出す取
出し手段78、およびレジストローラ対79を有し、これら
各ローラが所定方向に回転駆動される構成となってい
る。
さらに、右スケール67の左側、かつ、プラテンガラス
3の右端上には、プラテンガラス3に接続可能とされた
給送ローラ81が設けられている。この給送ローラ81は、
図示せぬ駆動系により正逆両方向に選択的に回転され、
原稿Dをプラテンガラス3上に送り込んだり、プラテン
ガラス3上から取出すようになっている。
また、右スケール67の上方には、給送ローラ81により
取出された原稿Dをプラテンカバー70の上面からなる原
稿収容部72に排出する原稿排出部82が設けられている。
この原稿排出部82は、下端部を右スケール67の先端近傍
に臨ませた第1のガイド板83と、この第1のガイド板83
との間に原稿排出路84を形成すべく配設された複数のゲ
ート85、および第2のガイド板86と、前記原稿排出路84
の終端部に配設された排出ローラ対87とで構成されてい
る。前記ゲート85は、横架された軸88に回動自在に取付
けられ、その下端部は右スケール67の上面に形成された
溝部89にそれぞれ自重で入り込んでいる。
第5図および第6図は、プラテンカバー70を示すもの
である。このプラテンカバー70には、プラテンシート95
が設けられている。このプラテンシート95はプラテンガ
ラス3と略同じ大きさに形成されたプラテンシートであ
り、このシート95は、ウレタンなどの弾性部材95aと、
この弾性部材95aの下面に貼着された低摩擦係数の白色
シート95bで構成され、その右端には前記給送ローラ81
が介在するための切欠部96が形成されている(第4図参
照)。
また、プラテンシート95は、後端側を前記ヒンジ部材
74、74を介して装置本体1に取付けられたカバー本体97
により下面を除く部分が覆われた状態となっている。プ
ラテンシート95の左端側は図示しない固定手段によりカ
バー本体97に直接固定され、右半分はカバー本体97に回
動自在に取付けられた可動フレーム98に貼着されてい
る。
前記可動フレーム98のカバー本体97の左右方向のほぼ
中央部には、回動支点99、99(前側のみ図示する)が設
けられている。また、可動フレーム98の自由端側上面
(右端側上面)とカバー本体97との間には、付勢体とし
ての圧縮ばね100、100が配設されており、可動フレーム
98が第6図に実線で示す水平状態になるよう、その自由
端側を常時下方に付勢して、プラテンシート95全体がプ
ラテンガラス3に密着するようになっている。
また、可動フレーム98は、後述する隙間形成手段105
により、前記圧縮ばね100、100の付勢力に抗して所定角
度回動変位可能となっており、第7図あるいは第6図に
二点鎖線で示すように、プラテンシート95の右半分下面
に、角度θ、長さlの隙間Gを形成するようになってい
る。
隙間形成手段105は、第5図および第6図に示すよう
に、原稿給送部73側に設けられた駆動機構106と、プラ
テンカバー70側に設けられ駆動機構106により発生した
力を可動フレーム98に伝達する動力伝達機構107とから
なる。
駆動機構106は、軸108を回動支点として回動可能な押
し具(以後、プッシャーという)109、モータ110を駆動
源とする偏心カムローラ111によって構成され、この偏
心カムローラ111の回転に伴ってプッシャー109を回動変
位させ、プッシャー109の上端突起部109aをプラテンカ
バー70側に突没させるようになっている。なお、プッシ
ャー109は図示せぬ付勢体により常時偏心カムローラ111
の周面に接するように付勢されている。
前記動力伝達機構107は、つぎのような構成となって
いる。すなわち、前記プッシャー109の突起部109aに一
端面115aを対向させたスライダー115が設けられてい
る。このスライダー115は、プッシャー109の突起部109a
の突没方向に往復動可能とされ、その他端面はリンク機
構116を介して、カバー本体97と可動フレーム98との間
の空間部に横架された軸117の一端部に連結されてい
る。前記軸117には、前記可動フレーム98の自由端側に
形成されたガイド溝118、118(枠部前側のみ図示)に係
合するガイドローラ119、119を備えた回動レバー120、1
20が取付けられている。そして、前記スライダー115の
スライド動作がリンク機構116の働きで軸117の回転動作
に変換され、この軸117に取付けられた回動レバー120、
120が所定角度回動変位するようになっている。
上記隙間形成手段105は、通常、第6図に実線で示す
ように偏心カムローラ11の最小偏心部がプッシャー109
に接する状態で停止しており、スライダー115は、原稿
給送部73内に没している。したがって、スライダー115
の端面115aを押していないため、可動フレーム98は圧縮
ばね100、100の力により水平状態になるように押し下げ
られ、プラテンシート95の全面がプラテンガラス3に密
着する状態となっている。
また、原稿Dの供給および排出タイミングになると、
図示せぬ制御部からの信号によりモータ110が偏心カム
ローラ111を180゜回転すべく駆動され、第6図の二点鎖
線で示すように、偏心カムローラ111の最大偏心部がプ
ッシャー109に接する状態で停止し、プッシャー109を回
動変位させる。このため、その突起部109aによりスライ
ダー115が押込まれ、このスライダー115のスライド動作
により、回動レバー120、120が回動変位し、可動フレー
ム98の自由端が圧縮ばね100、100の付勢力に抗して押し
上げられる。そして、プラテンシート95の右半分がプラ
テンガラス3から離間した状態となり、第7図および第
6図の二点鎖線で示すようにプラテンシート95の右半分
下面に、角度θ、長さlの隙間Gが形成される。
なお、125は原稿給送部73を覆うカバーであり、126は
カバー本体97の上面より突出した隙間形成手段105の一
部、すなわち、前記スライダー115およびリンク機構116
の一部を覆うカバーである。
一方、前記原稿給送部73の内部には、プラテンガラス
3にセットされる原稿の位置決めを行うストッパー部材
が設けられている。
第1図A、Bは、ストッパー部材130を示すものであ
る。このストッパー部材130は、基端部に設けられた軸1
31、131を支点として回動自在とされ、これら軸131のう
ち一方は、リンク部材132を介して、プランジャ133に連
結されている。このプランジャ133は、ばね134によって
一方向に付勢されており、ソレノイド135のオン、オフ
に応じてソレノイド135に対して出入されるようになっ
ている。したがって、ソレノイド135がオン、オフ駆動
されることにより、ストッパー部材130は、プランジャ1
33、リンク部材132を介して図示矢印方向に回動され
る。
また、このストッパー部材130の自由端部には、原稿
が当接される当接部136が設けられており、この当接部1
36は、右スケール67の自由端部よりプラテンガラス3上
に突出した位置に形成されている。そして、ストッパー
部材130がプラテンガラス3の方向に回動された場合、
第1図Aに示す如く、プラテンガラス3の右端(右スケ
ール67の自由端部)からδだけ離れた位置に当接される
ようになっている。この距離δは、露光ランプ51が右ス
ケール67の裏面まで移動された場合において、プラテン
ガラス3の縁部によって、プラテンガラス3上にセット
された原稿に生ずる影を避けるだけの距離に設定されて
いる。したがって、ストッパー部材130の当接部136に原
稿Dを当接してセットすれば、原稿Dの右端まで露光ラ
ンプ51からの光を照射することができるため、原稿Dに
プラテンガラス3による影が生ずることがなく、原稿D
の画像全てを複写することができる。
次に、第8図を参照してADF4によるプラテンガラス3
への原稿Dの供給および排出動作を説明する。
まず、第8図(a)に示すように、原稿トレイ71上に
原稿D…を複写面が下になる状態で一括してセットした
後、コピーキー7(第1図参照)を押す。これにより、
ピックアップローラ75が下降して最上部の原稿Dに接す
るとともに、ピックアップローラ75および供給ローラ76
と分離ローラ77とが回転され、最上端の原稿Dが左方向
に取出される。
一方、このとき第5図および第6図を参照して前述し
たように、隙間形成手段としてのフレーム回動手段105
の駆動機構部106が動作して、プッシャー109によりスラ
イダー115が押され、第7図に示したようにプラテンシ
ート95の右半分下面に、角度θ、長さlの隙間Gが形成
される。
前記原稿Dは、停止中のレジストローラ対79に突き当
たることにより先端が整位され、レジストローラ対79が
回転されることにより左方向に搬送が行われる。このと
き、第8図(b)に示すように、ストッパー部材130の
自由端部は予め上がった状態にあり、原稿Dは右スケー
ル67とストッパー部材130の相互間を搬送される。ま
た、ゲート85は搬送される原稿Dにより押され、自重に
抗して押退けられる。この後、原稿Dは給送ローラ81の
回転により、プラテンガラス3上を左方向に搬送され
る。この時、搬送される原稿Dが隙間Gの長さlより長
いものであっても、プラテンガラス3とプラテンシート
95の白色シート95bが低摩擦部材であるため、用紙Pの
先端(左端)側は腰の強さにより、プラテンシート95と
プラテンガラス3との間にスムースに侵入し、折曲がっ
たりすることがない。
そして、原稿Dの後端(右端)がストッパー部材130
の自由端部より少しだけ左方向へ離れた位置まで搬送さ
れると、前記ソレノイド135が駆動され、ストッパー部
材130が回動されて、当接部材136がプラテンガラス3に
当接される。この後、給送ローラ81が逆回転されること
により原稿Dは右方向に搬送され、第8図(c)に示す
ように、原稿Dの右端がストッパー部材130の当接部136
に突き当った状態で給送ローラ81が停止される。
この後、第8図(d)に示すように、前記隙間形成手
段105の駆動機構部106が再び動作してプッシャー109に
よるスライダー115の押圧動作が解除され、プラテンシ
ート95の右半分が貼着されている可動フレーム98が圧縮
ばね100、100の復元力により水平状態まで移動し、右ス
ケール67を基準にして位置決めされた原稿Dをプラテン
ガラス3上に密着させる。
このようにして、原稿Dのセットが完了すると装置本
体1内の露光装置23(第2図参照)による原稿走査が行
われ、前記帯電装置21、現像装置24、転写装置25、剥離
装置26、清掃装置27、除電装置28、定着装置35等を使用
して複写動作が行われる。
この複写動作が完了すると、第8図(e)に示すよう
に、ストッパー部材130がプラテンガラス3から離間さ
れるとともに、プラテンシート95が上がって隙間Gを形
成される。そして、給送ローラ81が回転して原稿Dが右
方向に搬送されると、原稿Dはゲート85の働きで原稿排
出路84に導かれ、第8図(f)に示すように、排出ロー
ラ対87によって原稿収納部72に排出される。そして、第
8図(g)に示すように、原稿収納部72に排出される原
稿Dの後端が排出ローラ対87を通過するまでの間に、後
続の原稿Dが前記第8図(a)、(b)まで、取出し供
給動作が開始され、この後、前記第8図(c)〜(g)
の動作が行われる。
このようにして、原稿トレイ71上の全ての原稿D…の
複写動作が行われて原稿収容部72に収容されると、第8
図(h)で示すように、プラテンシート95が下がり、通
常のプラテンカバー70となる。
上記実施例によれば、ストッパー部材130の当接部136
を、プラテンガラス3の右スケール67より左スケール68
寄りに設け、このストッパー部材130の当接部136を基準
として原稿をセットするようにしている。したがって、
光の照射方向がプラテンガラス3と直交する方向より左
スケール68方向に若干傾斜された露光ランプ51が、右ス
ケール67まで移動して原稿を露光走査する場合におい
て、原稿にプラテンガラス3の縁部の影が生ずることを
防止することができるため、原稿の全画像を複写するこ
とができるものである。
次に、この発明の第2の実施例について説明する。
第9図は、プラテンガラス3の右端に、傾斜部3aを設
けたものである。この傾斜部3aは、露光ランプ51がプラ
テンガラス3の右端に移動した状態で、露光ランプ51か
らプラテンガラス3に照射される光の傾斜に沿った角度
とされている。
このように、プラテンガラス3の右端に、傾斜部3aを
設けることにより、プラテンガラス3の縁部による原稿
上の影の形成を防止することができ、一層原稿に対する
露光ランプ51から光量を増加することができる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、発明の要旨を変えない範囲において、種々変形実施
可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上、詳述したようにこの発明によれば、第2の整位
部材によって自動原稿搬送手段により搬送された原稿を
原稿台の第2の端部より第1の端部側にセットしてい
る。このため、露光走査手段により原稿台の第2の端部
側において、自動原稿搬送手段により搬送された原稿を
露光走査する場合においても、原稿台の第2の端部によ
って原稿に影が生じることがなく、第1の端部側に原稿
をセットした場合と同様に原稿画像を正常に形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図A、第1図Bはそれぞれこの発明の一実施例を示
すものであり、第1図Aは要部の側断面図、第1図Bは
要部の斜視図、第2図は画像形成装置全体の概略的縦断
正面図、第3図は自動原稿送り装置のプラテンカバー部
を開いた状態の画像形成装置の上部の外観を示す概略的
斜視図、第4図は自動原稿送り装置の原稿給送機構部の
構成を概略的に示す斜視図、第5図はプラテンカバーお
よび隙間形成手段を概略的に示す斜視図、第6図は隙間
形成手段の概略的構成図、第7図は隙間形成状態を示す
説明図、第8図は自動原稿送り装置の動作説明図、第9
図はこの発明の他の実施例を示す要部の側断面図であ
る。 1……装置本体、2……画像形成手段、3……原稿台
(プラテンガラス)、4……自動原稿送り装置(AD
F)、51……露光ランプ、130……ストッパー部材、136
……当接部、D……原稿。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を載置する原稿台と、 この原稿台下部に設けられ、原稿台に沿って露光しつつ
    所定の方向に走査する露光走査手段と、 前記原稿台の前記露光走査手段の走査方向における第1
    の端部側に設けられ、手置きで原稿を位置決めする際に
    原稿端部が原稿台の前記第1の端部に一致するように原
    稿を位置決めするための手置き原稿用の第1の整位部材
    と、 前記原稿台の前記第1の端部に対して前記露光走査手段
    の走査方向において反対側の第2の端部側に設けられ、
    露光するための原稿を前記原稿台上に搬送し、露光後前
    記原稿を前記原稿台上から排出する自動原稿搬送手段
    と、 この自動原稿搬送手段により原稿を搬送する際に協働
    し、自動原稿搬送手段により搬送される原稿の端部を原
    稿台の前記第2の端部から前記第1の端部方向に所定距
    離離間した位置に位置決めするための自動原稿搬送手段
    用の第2の整位部材と を具備することを特徴とする画像形成装置。
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