JPH0216264B2 - - Google Patents

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JPH0216264B2
JPH0216264B2 JP58151160A JP15116083A JPH0216264B2 JP H0216264 B2 JPH0216264 B2 JP H0216264B2 JP 58151160 A JP58151160 A JP 58151160A JP 15116083 A JP15116083 A JP 15116083A JP H0216264 B2 JPH0216264 B2 JP H0216264B2
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JP
Japan
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cement
copolymer
mixture
parts
slump
Prior art date
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JP58151160A
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English (en)
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JPS6042265A (ja
Inventor
Yoshio Natsume
Hiromitsu Sumino
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6042265A publication Critical patent/JPS6042265A/ja
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はセメント配合物のスランプ保持方法に
関し、更に詳しくは、セメント、水、高性能減水
剤及び所望の配合剤とから成るセメント配合物に
鎖状オレフインとエチレン性不飽和ジカルボン酸
との共重合体塩を後添加することによつてセメン
ト配合物のスランプを保持する方法に関する。 近年、コンクリートのプレキヤスト化が普及し
コンクリート二次製品の需要が高まるにつれて、
高強度で且つ耐久性に富んだコンクリートに対す
る要求が強くなつている。この要求に応えるには
水−セメント比を小さくすることが有効であり、
そのため種々の減水剤が開発されているが、その
中でもとりわけ高性能減水剤は減水性が大きく、
しかもスランプも大きいことから高強度コンクリ
ート製造用に広く用いられている。 しかしながら、高性能減水剤はこのような利点
をもつ反面、概してセメント配合物に添加した後
のスランプの保持性に劣り、しかも水−セメント
比が小さい配合系であることもあいまつて一段と
スランプの保持時間が短かくなり作業性の面で大
きな難点を有している。 そこで従来から減水剤添加後のセメント配合物
のスランプ低下防止方法について種々検討されて
おり、その具体例として、例えばセメント、水、
骨材及び高性能減水剤から成るセメント配合物を
混練した後、凝結遅延剤を加えて更に混練する方
法(特開昭58−26061号)が開発されている。し
かし、この方法でもスランプ低下現象の改良効果
は必ずしも充分とは云えず、より有効な方法の開
発が強く望まれていた。 本発明者らは、従来技術のかかる欠点を克服す
べく鋭意検討を重ねた結果、鎖状オレフインとエ
チレン性不飽和ジカルボン酸との共重合体塩を後
添加するとセメント配合物のスランプ低下が著る
しく減少し、かつコンクリート硬化物の強度も高
くなることを見出し、本発明を完成するに至つ
た。 かくして本発明によれば、セメント、水、高性
能減水剤及び所望の配合剤を混練したのち、炭素
数4〜6の鎖状オレフイン30〜70モル%とエチレ
ン性不飽和ジカルボン酸無水物70〜30モル%とよ
り成る数平均分子量300〜50000の共重合体の水溶
性塩をセメント重量に対して0.01〜1%後添加す
ることを特徴とするセメント配合物のスランプ保
持方法が提供される。 本発明においては、まずセメントに水、高性能
減水剤及び所望の配合剤を加えて混練することに
よりセメント配合物が得られる。用いられるセメ
ントはコンクリート二次製品用に使用可能なもの
であればよく、その具体例として、例えば普通ポ
ルトランドセメント、早強ポルトランドセメン
ト、高炉セメント、フライアツシユセメント、ジ
エツトセメント、膨張セメント、超早強セメント
などが例示される。 また高性能減水剤はコンクリート二次製品用に
使用可能なものであればよく、その具体例とし
て、例えばナフタレンスルホン酸ソーダのホルマ
リン縮合物、メチルナフタレンスルホン酸ソーダ
のホルマリン縮合物、アルキルアリールスルホン
酸ソーダのホルマリン縮合物、メラミンスルホン
酸ソーダのホルマリン縮合物等が挙げられ、その
代表的な市販品としてマイテイー150(花王鹸社
製)、メルメントF−10(昭和電工社製)などが挙
げられる。 さらに必要に応じて骨材(細骨材、粗骨材)、
一般減水剤、AE剤、早強剤、遅延剤などを加え
てもよく、細骨材としては、川砂、海砂、砕砂、
スラブ砂などをが例示され、粗骨材としては川砂
利、砕石、スラブ砕石、軽量骨材などが例示され
る。 このようにして得られるセメント配合物は高性
能減水剤を含有するためにその混練直後において
は充分に高い流動性を有し、作業性としても十分
であり、しかも硬化後は高い強度を示すが、混練
直後から次第に流動性の低下が生じはじめ、例え
ば混練後60分〜90分経過すると現場での打込みに
必要な流動性がすでに不足していることが多い。 そこで本発明においては、スランプ低下を防止
するために炭素数4〜6の鎖状オレフインとエチ
レン性不飽和ジカルボン酸無水物の共重合体の水
溶性塩が添加される。ここで炭素数4〜6の鎖状
オレフインとしては、ブテン−1、ブテン−2、
イソブチレン、ペンテン−1、ペンテン−2、2
―メチル―ブテン―1,2―メチル―ブテン―
2、4―メチル―ペンテン―1、ヘキセン―1等
及びこれらの混合物などが例示され、またエチレ
ン性不飽和ジカルボン酸無水物としては、無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等
が挙げられるが、特に無水マレイン酸が工業的に
有利である。 かかる共重合体塩は前記鎖状オレフインとエチ
レン性不飽和ジカルボン酸無水物の混合物、好ま
しくはほぼ等モルの混合物をラジカル共重合して
得た共重合体を水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニアの如き塩基の存在下に加水分解す
ることにより製造することができる。ここでエチ
レン性不飽和ジカルボン酸無水物:鎖状オレフイ
ンの仕込み比は30〜70:70〜30(モル比)の間で
任意にえらぶことができるが、より好ましくはほ
ぼ等モルの混合物が使用される。かかる共重合に
際して使用される重合開始剤としては、通常のラ
ジカル重合触媒を使用することができ、例えばキ
ユメンヒドロパーオキサイド、t―ブチルヒドロ
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ア
セチルパーオキサイド、メチルエチルケトンパー
オキサイド、t―ブチルパーオキシアセテート、
アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイ
ドなどの有機過酸化物、α,α′―アゾビスイソブ
チロニトリル、α,α′―アゾ―α―エチルブチロ
ニトリル、α,α′―アゾ―α―メチルバレロニト
リルなどのアゾビス化合物などが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。重合はラジカ
ル重合を禁止しない溶媒中、5〜170℃で行われ、
通常アセトン、メチルエチルケトン、ベンゼン、
トルエン、酢酸エチル、クロロホルムなどの容媒
が用いられる。所望によつては塊状重合によつて
行うことも可能である。 このようにして得られるC4〜C6鎖状オレフイ
ンとエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物との共
重合体の好ましい分子量は、実際に使用される配
合条件等によつて適宜決定され得るが、蒸気圧浸
透法による数平均分子量で300〜50000である。ま
た、本発明の効果を本質的に損わない範囲であれ
ば、この共重合体の一部をエステル化、アミド化
またはイミド化して用いることもできる。 本発明においては、予めセメント、水、高性能
減水剤及び所望の配合剤を十分均一になる迄混練
した後に前記共重合体塩を添加することにより、
初めて優れたスランプ保持性能を発揮する。その
添加時期はコンクリートと他の配合剤を均一に混
練した後の適当な時期を選択すればよいが、通常
は混練後1時間以内であり、とくに混練後5〜45
分の間が適切である。 本発明における配合は適宜選択すればよいが、
高性能減水剤の添加量は通常、セメントに対して
0.05〜2.0重量%程度である。また共重合体塩の
使用量は適宜選択されるが、セメント重量に対し
て有効成分として0.01〜1重量%であり、とくに
0.03〜0.5重量%添加することが好ましい。この
使用量が過度に小さい場合にはセメント配合物の
スランプ保持効果が乏しくなり、逆に過度に大き
くなるとセメント配合物の硬化に悪影響を及ぼす
ことがある。 また本発明で用いる共重合体塩は幾分の凝結遅
延性を有しているので、高温下における施工にお
いて作業可能時間をより一層延長できるという利
点を有する。また所望により凝結促進剤、硬化促
進剤、早強剤、凝結遅延剤などを適宜併用するこ
ともできる。 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。なお、実施例及び比較例中の部及び%は
とくに断わりのない限り重量基準である。 参考例 1 1オートクレーブ中、窒素雰囲気下にて無水
マレイン酸98部、第1表に示すC5オレフイン混
合物110部、ベンゾイルパーオキサイド4部およ
びベンゼン400部の混合物を、70〜75℃にて8時
間加熱撹拌し、反応させた。重合反応終了後、析
出した共重合体を瀘別集収し乾燥した。C5−鎖
状オレフイン―無水マレイン酸共重合体89部が得
られた。かかる共重合体84部と10%水酸化ナトリ
ウム水溶液400部とを80〜90℃に加熱撹拌し、C5
−鎖状オレフイン―無水マレイン酸共重合体のナ
トリウム塩〔〕の水溶液を得た。 第 1 表 iso―ペンタン 15.57% n―ペンタン 15.44% 2―メチルブテン―1 42.06% ペンテン―1 26.88% イソブレン 0.05% 参考例 2 参考例1のオレフインに代え、第2表に示す
C5―鎖状オレフイン混合物75部を用いた以外は、
参考例1と同様の操作により110部の共重合体を
得た。かかる共重合体84部と10%水酸化ナトリウ
ム水溶液400部との混合物を80〜90℃で加熱撹拌
し、C5−鎖状オレフイン−無水マレイン酸共重
合体のナトリウム塩〔〕の水溶液を得た。 第 2 表 n―ペンタン 2.46% 2―メチルブテン―1 12.60% trans―ペンテン―2 35.05% cis―ペンテン―2 15.93% 2―メチルブテン―2 31.70% ペンテン―1 2.26% 参考例 3 参考例1のC5オレフイン混合物に代え、ブテ
ン―1 60部を用いた以外は、参考例1と同様の
操作により67部の共重合体を得た。かかる共重合
体38.5部と10%水酸化ナトリウム水溶液200部と
の混合物を80〜90℃で加熱撹拌しブテン―1―無
水マレイン酸共重合体のナトリウム塩〔〕の水
溶液を得た。 参考例 4 還流管付き1セパラプルフラスコに無水マレ
イン酸98部、メチルエチルケトン300部、ヘキセ
ン―1 84部およびイゾビスイソブチロニトリル
4部を入れ、窒素雰囲気下にて65〜70℃にて撹拌
しながら反応させた。10時間反応させたのち、系
を室温まで冷却し、冷メタノールを加えポリマー
を沈析させた。瀘別集収後、減圧乾燥し共重合体
108部を得た。該共重合体91部および10%水酸化
ナトリウム水溶液400部との混合物を80〜90℃で
撹拌し、ヘキセン―1―無水マレイン酸共重合体
のナトリウム塩〔〕の水溶液を得た。 参考例 5 参考例1で得られたC5オレフイン−無水マレ
イン酸共重合体100部をメチルエチルケトン200に
溶解し、更にメチルアルコール5部を加え、加熱
還流条件下にて8時間撹拌反応させた。反応後、
系からメチルエチルケトンを溜去し、ポリマーを
乾燥したのち、10%水酸化ナトリウム水溶液412
部を加え中和反応を行い、エステル化度12.8%
(共重合体中のカルボニル基のうち12.8%がエス
テル基を形成していることを意味する。)のC5
レフイン−マレイン酸共重合体部分メチルエステ
ル化物のナトリウム塩(水溶性塩〔〕)を得た。 実施例1〜13及び参考例1〜3 セメント、水、骨材及び高性能減水剤を下記の
配合に従つて強制練りミキサーで60秒間混練し、
混練終了直後から第3表記載の時間が経過した時
点(添加時点)で所定の添加剤を所定量添加し、
再度60秒間混練し、最初の混練終了時から30分経
過毎にサンプリングし、JIS A1101に従つてスラ
ンプを測定した。また第1回混練終了後90分経過
した時点で別途サンプリングを行い、水温約20℃
で水中養生し、3日後及び28日後にそれぞれの硬
化物の圧縮強度をJIS A1108に従つて測定した。
結果を第3表に示す。 配 合 セメント:秩父社製普通ポルトランドセメント
400Kg/m3 粗骨材:相模産最大寸法20mm 1140Kg/m3 細骨材:大井川産川砂 691Kg/m3 水: 160Kg/m3 高性能減水剤:対セメント 0.5% 比較例 4 第1回目の混練時にセメント、水、骨材、高性
能減水剤流動化剤を一緒に加えて混練した他は、
実施例1と同様にしてスランプ測定及び圧縮強度
測定を行つた。結果を第3表に示す。 比較例 5 第1回目の混練時にセメント、水、骨材、流動
化剤を加え、第2回目の混練時に高性能減水剤を
加えた他は、実施例1と同様にしてスランプ測定
及び圧縮強度測定を行つた。結果を第3表に示
す。 比較例 6 実施例1における流動化剤を凝結遅延剤である
グルコン酸のナトリウム塩に代えた他は、実施例
1と同様にしてスランプ測定及び圧縮強度測定を
行つた。結果を第3表に示す。
【表】
【表】 本発明の実施例はいずれも比較例に比べて混練
後のスランプ低下が著しく少なく、また硬化物の
圧縮強度も充分であることを示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セメント、水、高性能減水剤及び所望の配合
    剤を混練したのち、炭素数4〜6の鎖状オレフイ
    ン30〜70モル%とエチレン性不飽和ジカルボン酸
    無水物70〜30モル%とより成る数平均分子量300
    〜50000の共重合体の水溶性塩をセメント重量に
    対して0.01〜1%後添加することを特徴とするセ
    メント配合物のスランプ保持方法。
JP15116083A 1983-08-19 1983-08-19 セメント配合物のスランプ保持方法 Granted JPS6042265A (ja)

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JPS6042265A JPS6042265A (ja) 1985-03-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4906298A (en) * 1984-12-21 1990-03-06 Nippon Zeon Co., Ltd. Hydraulic cement composition
JPS61205653A (ja) * 1985-03-08 1986-09-11 日本ゼオン株式会社 セメント用混和剤
JPS61205647A (ja) * 1985-03-08 1986-09-11 日本ゼオン株式会社 セメント用混和剤

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5826061A (ja) * 1981-08-06 1983-02-16 日産化学工業株式会社 セメント混練物の作業性低下防止方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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