JPH021535B2 - - Google Patents

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JPH021535B2
JPH021535B2 JP7411182A JP7411182A JPH021535B2 JP H021535 B2 JPH021535 B2 JP H021535B2 JP 7411182 A JP7411182 A JP 7411182A JP 7411182 A JP7411182 A JP 7411182A JP H021535 B2 JPH021535 B2 JP H021535B2
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JP
Japan
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control
grain
paddy
amount
rice
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JP7411182A
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JPS58189048A (ja
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Shigeo Myazawa
Hisakazu Aoto
Shinkichi Ookuni
Takasuke Nakamura
Michio Abe
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP7411182A priority Critical patent/JPS58189048A/ja
Publication of JPS58189048A publication Critical patent/JPS58189048A/ja
Publication of JPH021535B2 publication Critical patent/JPH021535B2/ja
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  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ロール脱ぷ装置及び揺動選別装置を
有する籾摺り選別機に係り、詳しくは該籾摺り選
別機の自動制御方法に関する。
一般に、籾摺り選別機は、1張込みホツパ籾装
填、2ロール間隙設定、3動力起動、4ポツパシ
ヤツタ開放、供給量調整、5脱ぷ・肌摺れ状態目
視観察判断、6ロール間隙調整、7吊りタンク選
穀板供給弁開放、8選穀板傾斜角度調整、9吊り
タンク選穀板供給弁開度調整、10選穀板仕切り
位置調整、等の作業工程を運転開始初期に行う必
要があるが、従来、これら各作業工程は殆んど自
動化されておらず、また自動化されたものでも、
一部の数行程のみ自動化したものであり、全行程
を有機的に関連して自動化したものはなかつた。
このため、籾摺り選別作業は、経験と熟練を要す
る大変面倒な作業になつていると共に、作業中、
オペレータは常に装置に付いて管理・調整しなけ
ればならず、長時間オペレータを専用に拘束して
いた。
そこで、本発明は、ロールへの籾の供給量を調
節する第1の調節手段、選穀板への穀粒の供給量
を調節する第2の調節手段及びロール間隙を調節
する第3の調節手段を設け、選穀板の適宜傾斜角
度における適正な穀粒流量になるように第1及び
第2の調節手段よりなる流量制御系を制御し、か
つ所定の脱ぷ率になるように第3の調節手段より
なる脱ぷ率制御系を制御し、更に作業初期には流
量制御系のみで制御し、かつ安定後脱ぷ率制御系
の制御を開始することを特徴とし、もつて前述欠
点を解消すると共に、作業初期における脱ぷ率制
御系の不安定に基づく制御系全体の安定状態への
遅れを防止して、早期に安定して正確な自動制御
を行ない得る籾摺り選別機の制御方法を提供する
ことを目的とするものである。
以下、図面に沿つて、本発明による実施例を説
明する。
籾摺り選別機1は、第1図に示すように、脱ぷ
装置2、揺動選別装置3及び揚穀装置5よりな
る。脱ぷ装置2は張込みホツパ7及びゴムロール
9を有しており、ホツパ7の下部にシヤツタ1
0、供給量調節弁11及び掻込みローラ12が配
置され、またゴムロール9は固定ロール9a及び
固定ロール9aとの間隙を調整し得る可動ロール
9bよりなり、これらロール9a,9bは異なる
周速度で反対方向に回転される。そして、ゴムロ
ール9の下方には衝突板15が配設されており、
該衝突板15には検知アーム16を介してマイク
ロスイツチよりなる摺出し米検知用のフローセン
サFSが連結されている。更に、その下方には流
し板18を介して摺出し混合米移送用のスクリユ
ーコンベヤ19が配設されていると共に、その側
方には排塵フアン20が設置され、流し板18か
ら流下した玄米Aと籾Bとの摺出し混合米からふ
Cが風選・分離され、排塵ダクト21から機外に
排出される。なお、図中25はしいな取出し用ス
クリユーコンベヤである。
一方、揺動選別装置3は供給タンク22及び多
数の選穀板23a,23b,23c,23dを有
している。また、供給タンク22の下部は供給量
調節弁29を介して均分槽30に連通されてお
り、更に均分槽30は選穀板23…の上部に連通
されている。なお、図中31は均分弁で、必要に
応じて使用する選穀板23…の段数を選択するこ
とができる。選穀板23…は3次元に傾斜して、
即ち図に示すように横方向において右下りに傾斜
し、かつ縦方向において紙面に対して前方向が下
がるように傾斜して配設されており、かつ第3図
に矢印Eで示す方向の往復振動運動が与えられて
いる。そして、第2図に詳示するように、選穀板
23…は横方向傾斜角度θを調整し得ると共に、
その縦方向下端即ち出口部分には玄米仕切板33
及び籾仕切板34が配設されており、それら仕切
板33,34はそれぞれその横方向位置x及び
xmを調整し得る。更に、玄米仕切板33及び籾
仕切板34にはそれぞれ移送桶35,36が連結
されており、選穀板23から流下した玄米A、籾
B及びその混合米ABは仕切板33,34及び移
送桶35,36に仕切られてそれぞれ玄米誘導シ
ユータ37、混合米誘導シユータ38及び籾還元
口39に導かれ、更に玄米誘導シユータ37は後
述する玄米移送用バケツト列50に導かれ、混合
米誘導シユータ38は流し板18からの摺出し混
合米と一緒に混合米移送用スクリユーコンベヤ1
9に導かれ、かつ籾還元口39は張込みホツパ7
に導通している。
また、第3図に示すように、選穀板23…のい
ずれか1個の出口部分における横方向上部分、即
ち必ず玄米Aが位置しかつ側板の影響を受けずに
一定層厚になつている部分Xaに所定孔(丸又は
角)又は切欠き等よりなる玄米サンプリング取出
口41が形成されており、また同様に横方向下部
分、即ち必ず籾Bが位置しかつ一定層厚になつて
いる部分Xbに籾サンプリング取出口42が形成
されている。更に、第3図及び第4図に示すよう
に、選穀板23における玄米仕切板33部分には
長孔状の切欠き25が形成されており、また該切
欠き25を塞ぐように、仕切板33に固定された
マスク板26が配置され、かつ該マスク板26に
おける仕切板33の位置には混合米取出口43が
形成されている。従つて、該混合米取出口43は
玄米仕切板33と一体に移動する。なお、第4図
中27は移送傾斜階段状板である。そして、第3
図及び第5図に示すように、それらサンプリング
取出口41,,42,43はそれぞれ計数用シユ
ータ45,46,47は連通しており、これらシ
ユータ45〜47は一定傾斜角よりなる整列部4
5a,46a,47a及び放物線等の曲線よりな
る計数部45b,46b,47bよりなり、該計
数部下部にそれぞれ光センサよりなる穀粒検出セ
ンサSS1〜SS4が設けられている。そして、シ
ユータ45〜47は断面V又はU字状等の穀粒の
整列に有利な形状の溝になつており、かつ該溝は
光反射が少ないように黒色に塗られており、更
に、整列部45a〜47aにおいて穀粒が整列さ
れ、かつ計数部45b〜47bにおいて穀粒は1
個1個別々に滑走・落下して検出センサSS1〜
SS4にて計数される。即ち、玄米シユータ45
に設置された検出センサSS1は玄米の仕上量q
1をサンプリング計量し、また籾シユータ46に
設置された検出センサSS4は籾の循環流量q3
をサンプリング計量し、更に混合米シユータ46
には2個の検出センサSS2,SS3が設置され、
センサSS2は混合米の循環流量q2をサンプリ
ング計量し、またセンサSS3は混合米中に含ま
れる籾の量q′2を計量する。なお、第2図中Lは
選穀板23…の幅である。
一方、揚穀装置5は玄米バケツト列50及び混
合米バケツト列51を並設するバケツトコンベヤ
よりなり、玄米バケツト列50は玄米誘導シユー
タ37から玄米Aを受け、上方に移送して玄米取
出口52に導き、また混合米バケツト列51は混
合米移送用スクリユーコンベヤ19から混合米
ABを受け、上方に移送して供給タンク22に導
いている。
次に、第6図に基づき、籾摺り選別機1の穀粒
の流れについて説明する。
脱ぷ装置2の張込みホツパ7の籾Bはゴムロー
ル9により摺出されて流し板18から流下し、更
にふC及びしいなDが排塵フアン20で風選・分
離される。そして、ふC等が分離された摺出し混
合米ABはスクリユーコンベヤ19及び混合米バ
ケツト列51を介して揺動選別装置3の供給タン
ク22に送られ、更に均分槽31から選穀板23
…に流下される。そして、該選穀板23…で玄米
A、混合米AB及び籾Bに揺動選別され、玄米A
は玄米誘導シユータ37及び玄米バケツト列50
を介して玄米取出口52から取出され、また混合
米ABは混合米誘導シユータ38から流し板18
からの混合米と一緒に再び供給タンク22に送ら
れ、また籾Bは籾還元口39から再び張込みホツ
パ7に還元される。
そして、第7図は上述穀粒の流れの量を示すも
のであり、張込みホツパ7からは新たな籾が毎時
Q量供給されると共に、籾還元口39から毎時q
3量の籾が供給されて、供給量調節弁11の開度
V1に応じてゴムロール9に排出され、更にゴム
ロール9からは毎時QR量の摺出し米が摺出さ
れ、また風選により毎時q4量のふC及びしいな
Dが分離される。更に、供給タンク22にはゴム
ロール9からの混合米とシユータ38からの混合
米との合わさつたQt量が供給され、かつ供給量
調節弁29の開度V2に応じてQ′t量が排出され
て選穀板23に送られる。そして、選穀板23に
て、玄米Aがq1量、混合米ABがq2量、籾Bがq3
量に選別され、玄米q2量は取出され、かつ混合米
q2量は供給タンク22に戻されると共に籾q3量は
張込みホツパ7に房される。
ところで、籾摺り選別機1の性能Pは、仕上げ
能率P1(Kg/H)、仕上げ品質(無傷比率)P2
選別効率P3の3要素で評価される。即ち P=P1・P2・P3 ………(1) また、P1は籾の毎時供給量Q(Kg/H)又は玄
米の毎時仕上げ量q1(Kg/H)であるので、 P1=Q又はP1=q1 ………(2) 更に Q=α・q1 q4=Q−q1 ………(3) ただし、α=(玄米A/籾B)比重比=一定 また、ゴムロール9及び供給タンク22におけ
る循環量は Qr=Q+q3 Qt=Qr−q4+q2=Q+q2+q3−q4 =q1+q2+q3 ………(4) 今、Kを、 K=q1/q1+q2+q3=q1/Qt ………(5) とすれば、Kは選別効率を示すもので、(3)、(5)式
より g1=KQT=1/αQ ………(6) ここで、α=一定であるが、Kは選穀板23へ
の供給比γ及び選穀板23の傾斜角θにより変化
する。ただし、γ=Q/Qo(Qo=Kが最大にな
る毎時能率)。そして、籾摺り選別機1の性能を
向上させるためには選別効率Kが最も高い状態で
作業する必要があり、従つて P3=K(K;γ、θの関数) ………(7) また、仕上げ能率P1は選別効率Kと供給比γ
の相乗積に比例するから P1=γ・K・Qo 一方、選別効率Kの値は脱ぷ率Edによつても
直接影響を受けるが、脱ぷ率Edはロール間隙CR
(ただしロール径及び周速度一定とする)により
左右される。そして、仕上げ能率P1からみれば、
脱ぷ率Edを極力大きくする方が良いが、脱ぷ玄
米の損傷による品質低下が問題となる。即ち、ロ
ール間隙CRは脱ぷ率Edと損傷率βとの相反する
特性を示すが、脱ぷ率Edは損傷率許容値βaを越
えないロール間隙CRminでの値でなければなら
ない。更に、各実測及び実験により、脱ぷ率Ed
を高くしても、選別効率Kはあまり高くならず、
従つて脱ぷ率Edをむやみに高くするよりも、Ed
を所定範囲に保つようにロール間隙CRを調整す
る方が望ましい。従つて、脱ぷ率Edを一定に保
つようにロール間隙CRを調整するとき、損傷率
βはCRの関数として β=R・CR(R;比例係数) ………(8) で表わせる。
すると、仕上げ品質P2は P2=1−β=1−R・CR(R・CR<1)
………(9) となり、結局、籾摺り選別機1の性能Pは P=P1・P2・P3 =(γ・K・Qo)・(1−R・CR)・(K) =γ・K2・δ・Qo ………(10) ただし、δ=1−R・CR;非損傷率 なる関係になる。
即ち、(10)式において、供給比γ及び選別効率K
は仕上げ量Q又はq1の関数として与えられ、また
非損傷率δは損傷率βを許容値βaに抑えるため、
脱ぷ率Edを一定値(例えばEd≒80%)に保てば、
所望の品質を得ることができる。
従つて、籾摺り選別機1の制御系として、 1 籾の供給量を、これに関連する各制御部との
最適な関係を保つて自動制御する「流量制御
系」を構成して行う。
2 籾の脱ぷ率を、装置の選別効率で決まる一定
値に保ちながら、関連する各制御部との最適な
関係を保つて自動制御する「脱ぷ制御系」を構
成して行う。
以上2系統の自動制御系で構成するのが望まし
い。
次に、第8図ないし第10図に基づき、籾摺り
選別機1の自動制御系について説明する。
第8図において、M1〜M5は電動機又は油圧
シリンダ等のアクチエータを示し、M1は張込み
ホツパ7からのロール9への供給量QRを調節す
るように、供給量調節弁11の開度V1を制御す
るアクチエータ、M2は同様に供給タンク22か
ららの供給量Q′tを調節するように供給量調節弁
29の開度V2を制御するアクチエータ、M3は
選穀板23の傾斜角度θを制御するアクチエー
タ、M4は玄米仕切板33の位置xを制御するア
クチエータ、M5はロール9の間隔CRを制御す
るアクチエータである。そして、これらアクチエ
ータM1〜M5はそれぞれ伝動装置54〜58を
介してそれぞれ被制御側11,29,23,3
3,9bに連結している。また、SOL1は循環
切換弁59に連結しているソレノイド等のアクチ
エータで、玄米誘導シユータ37を混合米誘導シ
ユータ38に連通するように切換・制御するもの
であり、かつSOL2は均分弁31に連結してい
るアクチエータで、使用する選穀板23…の段数
を選択・制御するものである。
そして、第9図において、LS11,LS12は
調節弁11の開度V1の上限及び下限スイツチ、
LS21,LS22は調節弁29の開度V2の上限
及び下限スイツチ、LS31,LS32は選穀板2
3の傾斜角度θの上限及び下限スイツチ、PS1
は玄米仕切板33の位置xの検出器、NSはロー
ル9の回転数検出器である。また、FSは前記摺
出し米検知用のフローセンサ、TS1,TS2は供
給タンク22内の穀粒量を検出する高レベル及び
低レベルスイツチである。なお、SS1〜SS4は
前記穀粒検出センサである。
また、G1は調節弁11の開度V1の設定を手
動で調節するための設定器、G2は調節弁29の
開度V2の設定を手動で調節するための設定器、
G3は選穀板23の傾斜角θの設定を手動で調節
するための設定器、G4はロール間隙CR設定及
び仕切板33位置x設定を手動で調節するための
設定器、そしてεは脱ぷ率Edを設定する設定器
であり、それぞれポテンシヨメータ及び可変抵抗
器で構成されている。また、CO1〜CO7は制御
装置で、CPU及びメモリで構成され(第10図
参照)、初期設定IS、初期制御IC、通常制御NC
そして後処理制御ACが設けられており、(CO5
はICがない)、CO1は調節弁11、CO2は調節
弁29、CO3は選穀板23、CO4は仕切板3
3、CO5はロール9そしてCO6は切換弁59を
それぞれ制御し、更に、CO7はセンサSS1〜SS
4の粒数計数器の検出結果に基づき、加算、減
算、除算及びその計算結果に基づく判別結果を他
の制御御装置CO1〜CO6に出力する。即ち、粒
数計量制御装置CO7は、玄米検出センサSS1、
混合米循環流量検出センサSS2、混合米中籾量
検出センサSS3及び籾循環流量検出センサSS4
からの信号に基づき、SS1+SS4即ち玄米の仕
上り量q1と籾の循環流量q3の和から選穀板23の
穀粒流量を、またSS1−SS4即ちq2−q3に基づ
く選穀板上の穀粒分布差を、更にSS3/SS2即
ち混合米中籾量q′2/混合米流量q2に基づく籾混
入率を計算し、それぞれ制御装置に出力する。な
お、これらCO群は理解し易い様に各制御対象に
応じて分解して述べているが、実際には1つのユ
ニツト(第10図参照)になつている。そして、
F1〜F6はそれぞれアクチエータM1〜M5及
びSOL1を駆動する駆動回路であり(なお、ア
クチエータSOL2については系に含めてその説
明を省略する)、またBuはブザーである。
また、第10図は第8図及び第9図に示した自
動制御系をマイクロコンピユータを用いて具体化
した制御装置を示すものであり、図中、CPUは
中央演算記憶処理装置、MSはモードセレクタ
ー、MTは状態表示装置、DAはアクチエータ駆
動回路、CAは計量変換装置を示す。そして、モ
ードセレクターMSは完全手動(モード1)、完
全自動(モード2)、部分自動(モード3)及び
任意設定(モード4)に選択し得、更に各設定器
G1〜G4、εを設定し得る。また、状態表示装
置MTは仕上げ能率P2、選別効率K、脱ぷ特性
ε、脱ぷ率Ed等を表示し得、更に、アクチエー
タ駆動回路装置DAは各アクチエータM1〜M
5、SOL1、SOL2を所定信号に従つて駆動し
得、また計量変換装置CAは各センサSS1…から
の信号を所定信号に変換する。
次に、第11図ないし第13図に基づき、上述
自動制御系の作用について説明する。
作業を開始するに当り、イニシヤルスイツチを
オンすると、各制御装置CO1〜CO7の初期設定
領域ISがオンし、調節弁開度V1,V2、ロール
間隙CR、選穀板傾斜角度θ及び仕切板位置xを
標準位置にセツトする。この際、仕切板33位置
x以外は制御装置CO…に開度等の情報が記憶さ
れていないため、全閉或いは最大傾斜まで移動さ
せ、その点でリミツトスイツチLS11,LS2
1,LS32で感知することにより、該点を原点
として、所定時間駆動回路F1,F2,F3,F
5を駆動して行われる。また、仕切板位置xにつ
いては検出器PS1が位置を検出して制御回路CO
4にへ出力しているため、直接標準位置へ移動す
る。
初期設定が終り、張込みホツパ7から籾Bが流
れ始めると、ゴムロール9で籾Bが摺出されて衝
突板15に当り、フローセンサFSがオンして初
期制御が開始されるが、該初期制御においては第
11図に示す前記「流量制御系」のみで制御され
る。
即ち、供給タンク22に混合米が溜り、高レベ
ルスイツチTS1がオンすると、制御装置CO1に
基づき、調節弁11の開度V1が全閉となり、ま
た低レベルスイツチTS2がオフになると、調節
弁開度V1は標準開度となる。同時に、高レベル
スイツチTS1がオンになると、制御装置CO2に
基づき、調節弁29の開度V2は全閉(この位置
が標準開度)から一定開度まで開き、混合米を一
定量づつ選穀板23へ供給する。そして、供給タ
ンク22の高レベルスイツチTS1がオンしてか
ら一定時間t後(例えば40秒後)、即ち混合米が
供給タンク22に一体に溜り、所定量の混合米が
選別装置3に供給されると、制御装置CO3に基
づき、選穀板23の傾斜角度θの制御が開始され
る。該傾斜角度θの制御は、選穀板23の左右部
分Xa,Xbにおけるサンプリング取出口41,4
2から取出された玄米の量のq1と籾の量q2との差
(SS1−SS4)を制御装置CO7で計算し、数値
が0になる様に、即ち選穀板23上の穀粒の層が
均平になるように行われる。また同様に、高レベ
ルスイツチTS1のオンからt時間後、サンプリ
ング取出口43から取出された混合米q2と該混合
米中における籾の量q′2との比(SS3/SS2)を制
御装置CO7で計算し、該値が一定値(0.1%程
度)になるように、制御装置CO4に基づき仕切
板33の位置xの制御が開始されるが、この状態
では、循環切換え弁59が混合米誘導シユータ3
8に通過するように切換えられており、穀粒全量
が循環するため、実質的に混合米を選別していな
い。また、選穀板23への穀粒の供給に伴い、玄
米量q1と籾量q3との和(SS1+SS4)が制御装置
CO7で計算されて制御装置CO2に出力されてい
る。
そして、穀粒の流れが安定すると、第12図に
示す前記「脱ぷ制御系」が加えられた定常制御に
切換えられる。即ち(SS1−SS4)がO±αにな
り、選穀板23の傾斜角度θが安定した状態にな
り、かつ調節弁11開度V1が開くと、制御装置
CO5が作動してロール間隙CRが制御される。な
お、初期制御開始後2分後には略々安定域に入つ
ているので、強制的に安定制御に切換えられる。
更に、設定常制御では、切換え弁59が閉じら
れ、玄米Aは玄米誘導シユータ37から玄米移送
用バケツト列50により外部へ取出される。
更に詳述すると、制御装置CO5が定常制御に
入ると起動され、制御装置CO4で制御されてい
る仕切板33位置xを検出器PS1で検出して該
位置xが標準位置になる様に、駆動回路F5及び
アクチエータM5を介してロール間隙CRが調節
される。即ち、脱ぷ率Edが悪くなると、玄米比
率SS3/SS2が下がるので、該比率が一定値(0.1
%)になるまで仕切板33は左方に移動するが、
該位置xと標準位置とのズレに見合つた量、ロー
ル間隙CRを60秒間隙で制御する。そして、設定
常制御においては、調節弁11開度V1は、低レ
ベルスイツチTS2がオンになつてから高レベル
スイツチTS1がオンになる時間、即ち供給タン
ク22内に混合米が増えていく度合、又は高レベ
ルスイツチTS1がオフしてから低レベルスイツ
チTS2がオフするまでの時間、即ち供給タンク
22から混合米が減つていく度合を制御装置CO
1で計算し、増へて行く(減つていく)度合が大
きい程、弁11を開く(閉じる)時間を長くす
る。つまり、該弁開度V1制御は15秒間隔で行わ
れるが、高レベルスイツチTS1がオンして弁1
1が開し始めてから15秒後にまた該スイツチTS
1がオン状態にあると、弁の開度V1(開き度
合)を最初の時よりも小さくし、更に次の15秒後
に該スイツチTS1がまだオンであれば開度をも
つと小さくして行き、そして高レベルスイツチ
TS1がオフでかつ低レベルスイツチTS2がオン
状態になると、弁開度V1はその位置に保たれ
る。また、調節弁29の開度V2制御は、初期制
御では一定開度に固定した状態であつたが、定常
制御の状態では、選穀板23のサンプリング取出
口41,42から取出された玄米量q1と籾量q3
の和(SS1+SS4)を制御装置CC7で計算して選
別装置3へ供給される混合米流量を求め、該値が
規定値になるように、制御装置CO2により40秒
間隔で制御する。また、選穀板23の傾斜角度θ
制御及び仕切板33の位置x制御は、定常制御に
おいても初期制御と同様に行われる。なお、ロー
ル間隙CR制御及び調節弁11開度V1制御は、フ
ローセンサFSがオンのときのみ行われ、混合米
が流れていない時に調節されない。
そして、籾がなくなると後処理制御状態とな
る。即ち、ロール9への籾供給がなくなり、かつ
供給タンク22内の混合米もなくなつて、摺出し
検出用フローセンサFSがオフにかつ低レベルス
イツチTS2がオフになると、後処理制御に入る。
そして、該後処理制御では、総ての制御V1,
CR,V2,θ,xがその直前の状態に保持され、
かつブザーBuを鳴らしてオペレータに後処理制
御に入つた事を知らせる。
以上説明したように、本発明によれば、ロール
9への籾Bの供給量を調節する第1の調節手段1
1,V1,CO1,F1,M1、選穀板23への
穀粒ABの供給量を調節する第2の調節手段2
9,V2,CO2,F2,M2、及びロール間隙
CRを調節する第3の調節手段PS1,CO5,F
5,M5を設け、選穀板23の適宜傾斜角度θに
おける適正な穀粒流量になるように前記第1及び
第2の調節手段よりなる流量制御系を制御し、か
つ所定の脱ぷ率Edになるように前記第3の調節
手段よりなる脱ぷ率制御系を制御したので、籾摺
り選部機1の全行程を有機的に関連して自動化す
ることができ、籾摺り作業が誰れにでも容易に行
うことができると共に、オペレータが管理する必
要がなく、省力化を図ることができる。更に、作
業初期には流量制御系のみで制御し、かつ安定後
脱ぷ率制御系の制御を開始するので、作業初期に
おける籾・玄米分布の不規則及び全穀粒循環に基
づく脱ぷ率検出の不正確さに起因する脱ぷ率制御
系の不安定により、該不安定な脱ぷ率制御系が流
量制御系を干渉してなかなか安定状態にならない
ことを防止し、早期に安定状態にして正確な自動
制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した籾摺り選別機を示す
全体概略図、第2図はその揺動選別装置を示す
図、第3図は選穀板からのサンプリング取出部分
を示す概略断面図、第4図はその平面図、第5図
は取出口からのシユータを示す断面図でaは縦断
面図、bは横断面図、第6図は穀粒の流れを示す
ブロツク図、第7図はその流量を示す図である。
そして、第8図は籾摺り選別機の制御系の作動部
分を示す図、第9図は制御系を示すブロツク図、
第10図はマイクロコンピユータを用いた制御装
置の一例を示す図、第11図は流量制御系を示す
図、第12図は脱ぷ制御系を示す図、第13図は
制御系のタイムチヤートである。 1……籾摺り選別機、2……脱ぷ装置、3……
揺動選別装置、7……張込みホツパ、9……(ゴ
ム)ロール、11……供給量調節弁、22……供
給タンク、23……選穀板、29……供給量調節
弁、11,V1,CO1,F1,M1……第1の
調節手段、29,V2,CO2,F2,M2……
第2の調節手段、PS1,CO5,F5,M5……
第3の調節手段、θ……選穀板の傾斜角度、CR
……ロール間隙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ロールを有する脱ぷ装置及び選穀板を有する
    揺動選別装置を備えた籾摺り選別機において、ロ
    ールへの籾の供給量を調節する第1の調節手段、
    選穀板への穀粒の供給量を調節する第2の調節手
    段及びロール間隙を調節する第3の調節手段を設
    け、選穀板の適宜傾斜角度における適正な穀粒流
    量になるように前記第1及び第2の調節手段より
    なる流量制御系を制御し、かつ所定の脱ぷ率にな
    るように前記第3の調節手段よりなる脱ぷ率制御
    系を制御し、更に作業初期には前記流量制御系の
    みで制御し、かつ安定後前記脱ぷ率制御系の制御
    を開始することを特徴とした籾摺り選別機の制御
    方法。
JP7411182A 1982-04-30 1982-04-30 籾摺り選別機の制御方法 Granted JPS58189048A (ja)

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