JPH021462A - イオウ含有芳香族ビニル化合物 - Google Patents

イオウ含有芳香族ビニル化合物

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JPH021462A
JPH021462A JP1013898A JP1389889A JPH021462A JP H021462 A JPH021462 A JP H021462A JP 1013898 A JP1013898 A JP 1013898A JP 1389889 A JP1389889 A JP 1389889A JP H021462 A JPH021462 A JP H021462A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なイオウ含有芳香族ビニル化合物、それを
含有する組成物、それを主たるモノマーとして用いた架
橋重合体成形物および該架橋重合体のレンズに関する。
特に本発明は注型重合によし高屈折率の硬化物を与える
ことができる新規なイオウ含有芳香族ビニル化合物およ
びその利用に関するものである。
(従来の技術) 現在プラスチックレンズ用として実用化されている樹脂
には、ポリメチルメタクリレート、ポリ(ジエチレング
リコールビスアリルカーボネート)、ポリスチレン、ポ
リカーボネート等がある。
これらの内、特に視力矯正のための眼傭用プラスチック
レンズにはポリメチルメタクリレートやポリ (ジエチ
レングリコールビスアリルカーボネート)がよく使われ
ている。
しかしポリメチルメタクリレート、ポリ(ジエチレング
リコールビスアリルカーボネート)は共に屈折率が1.
50と低い欠点を有し、これらの樹脂を視力矯正用レン
ズとした場合、同じ度数を得るためfこは無機ガラスに
比べてレンズの縁厚みが大きくなるという欠点がある。
一方、需要者からはレンズ1こ対して軽量薄型化の要求
が強く、これを可能とするような高屈折率かつ比重の小
さい透明樹脂の開発が期待されていた。
このような高屈折率レンズ用の樹脂としてはこれまでに
例えば次のようなものが知られていた。
(1)  特公昭58−14449号公報これには(3
、5−ジブロモ−4−ヒドロキシエトキシフェニル)プ
ロパンのジ(メタ)アクリレートを使用した樹脂が記載
されている。
(2)  特開昭59−133211号公報及び特開昭
60−11513号公報 これにはトリブロモフェニルグリシジルエーテルを(メ
タ)アクリル酸で開環した化合物とインシアネートとを
反応させた化合物を使用した樹脂が記載されている。
(3)特開昭60−51706号公報 これにはビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパンをアクリル酸でモノエステル化
した化合物とイソシアネートとを反応させた化合物を使
用した樹月旨が記載されている。
(4)特開昭58−164615号公報これ;こはハロ
ゲン含有量が少なくとも30重量%であるポリオール(
例えばジブロモネオペンチルグリコールやテトラブロモ
ビスフェノールA等)とポリイソシアネート(例えばキ
シリレンジイソシアネートやインホロンジイソシアネー
ト等)とを反応させて得られたポリウレタンからなるプ
ラスチックレンズ用樹脂が記載されている。
(5)特開昭57−104901号公報これには下記−
数式(1)で表わされる屯塁ル10〜30%、下記−数
式〔1)で表わされる単量体1〜15%およびラジカル
重合可能な単量体55〜89%の混合物をラジカル重合
せしめて得られた合成樹脂レンズが記載されている。
R1・ (式(1)中R1は水素原子又はメチル基、Xはフッソ
以外のハロゲン、(n+m)は0〜8の整数を示す。) CH2=C−R2−C=CH2−−・=  〔1)(式
〔曹〕中R1は水素原子又はメチル基、R2H CH3 CH3 のいずれか一種、n は6〜20の整数、n は3〜2
0の整数、11  は3〜20の整数を示す。) (6)特開昭60−217229号公報これには硫黄含
有量が少なくとも20’@量%の硫黄含有ポリオールと
ポリイソシアネートとを反応させることによって得られ
た硫黄含有ポリウレタンよりなるレンズ用樹l旨が記載
されている。
(発明が解決しようとする問題点) 然しなからこれらの公知のものは特定構造のブロムの如
きハロゲンを含んでいるモノマーを用いるため、これら
のに6j IWから得られたレンズはコストが高くなっ
たり、耐候性が不満足であったり、又比重が約1.4程
度と大きい欠点を有していた。また上記特開昭60−2
17229号公報記載の樹脂はハロゲンを含有するモノ
マーを使用しないのでこれらの欠点は少ないが耐熱性が
低いという欠点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明はtl’i前記従来より公知の樹脂の欠点を大巾
に低減した物性を有する新規な樹脂の提供が目的であっ
て、特に本発明は注型重合により高屈折率、透明な硬化
物を与えることができる新規なイオウ含有芳香族ビニル
化合物、それらからなる新規な硬化性組成物及びそれを
硬化させた架橋重合体成形物を提供することにある。
以下本発明を更に詳細に説明する。
の製造方法 本発明におけろイオウ含有芳香族ビニル化合物は下記の
一般式〔I〕で表わされる。
上記一般式〔I〕1こおいて、R1は炭素数1〜3のア
ルキレン基であり、具体的には=CH2−=CH− C− CH3 =CH2CH2−−CH2−CH− または−CH2CH2CH2−であって、これらのうち
好ましいものは=CH2−である。R2は炭素数2〜8
の、好ましくは2〜6のアルキレン基であり、具体的に
は例えば−CH2CH2−CH3 =CH2CH2CH2−、−CH2−CH−、−CH2
CH2CH2CH2−1−CH2−CH−CH2−−C
H2CH2CH−−CI−(2CH2CH2CH2CH
2−または−CH2CHzCH2CH2CHzCH2−
などを挙げることができるが、これらのうち好ましいの
は CH2=CH2CH2−−CH2CH2CH2−ま
たは−CH2−CH−であり特に−CH2CH2−が好
ましい。また上記一般式〔I〕においてベンゼン環に結
合した2つの基は互いにメタ位またはパラ位のいずれ1
こ位置していてもよい。
前記一般式〔1〕で示されるイオウ含有芳香族ビニル化
合物の好ましい具体例としては、次に示す化合物のメタ
体あるいはパラ体が挙げられる。
これらのうち特に好ましいのは2−(3−ビニルベンジ
ルチオ)エタノール、2− (4−ビニルベンジルチオ
)エタノールおよびこれらの混合物である。
本発明における前記−数式〔I〕のイオウ含有芳香族ビ
ニル化合物は、一般には下記の一般式(It) (式中R1は炭素数1〜3のアルキレン基、Xは塩素ま
たは臭素を表わし、ベンゼン環における2つの結合は互
い1こメタ位またはパラ位に位置するものとする。) で表わされるハロゲン化スチレン誘導体と、下記−数式
〔旧〕 HO−R2−SH・・・・・・・・・(ITS)(式中
R2は炭素数2〜8のアルキレン基を表わす) で表わされる水酸基含有チオール化合物を、アルカリの
存在下に反応させることによって製造することが可能で
ある。上記−数式〔l〕のハロゲン化スチレン誘導体と
しては例えば(クロロメチル)スチレン、(ブロモメチ
ル)スチレン、(クロロエチル)スチレン、(ブロモエ
チル)スチレンなどが挙げられ、これらは当然のことな
からメタ体およびパラ体が含まれる。また上記−数式C
II+)の水酸基含有チオール化合物としては例えば2
−メルカプトエタノール、3−メルカプトプロパツール
、2−メルカプト−1−メチルエタノールおよび6−メ
ルカプトヘキサノールなどが挙げられる。
上記化合物〔]〕およびC[I[)の反応に使用される
アルカリは反応の結果副生ずるハロゲン化水素を捕梶す
る作用を有する。従ってアルカリとしてはハロゲン化水
素と反応し、ハロゲン化アルカリを生ずるものであれば
よく、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化第4級アンモニウム
などの無機塩基が好ましい。反応はハロゲン化スチレン
誘導体(1:]   1モルに対して、水酸基含有チオ
ール化合物[+U:]を約1〜約2モル、好ましくは約
1〜約1.5モル、およびアルカリ約1〜約2モルをそ
のまま、あるいは不活性溶媒中で約O℃〜反応混合液の
沸点の範囲の温度で数分〜24時間攪拌することによっ
て実施される。
上記反応を不活性溶媒中で行なう場合、その溶媒として
は例えば水;メタノール、エタノ−・ルの如きアルコー
ル;テトラヒドロフラン、ジオキサンの如キエーテル;
アセトン、メチルエチルケトンの如キケトン;ベンゼン
、トルエンの如き芳香族灰化水素などが挙げられる。
上記反応は、反応の進行に従って発熱が起るので、ハロ
ゲン化スチレン誘導体〔l〕、水酸基含有チオール化合
物〔m〕またはアルカリの一成分を徐々に反応系中に添
加することによって、反応温度を制御することが容易と
なる。反応終了後、濾過または水洗などの手段により生
成した塩および未反応のアルカリを除去する。
次に加熱減圧下で溶媒、未反応のハロゲン化スチレン誘
導体〔璽〕および水酸基含有チオール化合物〔1■〕を
留去して目的とするイオウ含有芳香族化合物〔I〕を得
る。
更に必要ならば、減硫蒸習するか、または活性炭あるい
はシリカを充填したカラムを通過させて、高純度のもの
とすることができる。
上記の反応、分離および精製工程において、加熱を伴う
場合、イオウ含有芳香族ビニル化合物〔I〕の重合を防
止するために、それ自体公知のラジカル重合禁止剤を添
加しておくことが望ましい。
本発明のイオウ含有芳香族ビニル化合物〔I〕は前記し
た反応方法以外の別の方法によっても製造することがで
きる。即ち上記−数式〔I〕においてR1の炭素数が2
に相当する化合物を目的とする場合には、ジビニルベン
ゼンと油泥一般式[)の水酸基含有チオール化合物とを
付加させることによって目的化合物を得ることもできる
硬化性組成物とその調製 本発明において前記イオウ含有芳香族ビニル化合物〔I
〕を用いた硬化性組成物は、大別して下記の2つの組成
物に分けられる。
(A−1) 前記イオウ含有芳香族ビニル化合物(I)、インシアネ
ート化合物およびラジカル重合開始剤よりなる硬化性組
成物。
CA−2) 前記イオウ含有芳香族ビニル化合物〔I〕、他のラジカ
ル重合性ビニルモノマー、インシアネート化合物および
ラジカル重合開始剤よりなる硬化性組成物。
1)I前記[A−2)  の硬化性組成物は(A−1’
)に対してさらに他のラジカル重合性ビニルモノマーが
添加されている点が相違している。以下の説明では本発
明のイオウ含有芳香族ビニル化合物〔I〕及びイソシア
ネート化合物を“生モノマーと、また他のラジカル重合
性ビニルモノマーを“共モノマー“と略称することがあ
る。
(A−2)の硬化性組成物中の主モノマーと共モノマー
との割合は、主モノマーおよび共モノマーの種類、目的
とする架橋重合体成形物の物性艮び用途や経済性などを
考慮して決められるが、通常組成物中jこ主七ツマ−が
60〜100wt%、好ましくは70〜100wt%、
共モノマーが0〜40wt%、好ましくは0〜30wt
%の割合が使用される。なお共モノマーは一数式印のイ
オウ含有芳香族ビニル化合物及びインシアネート化合物
と共重合して架橋重合体を生成しうるラジカル重合性ビ
ニルモノマーであり、好ましくはビニル化合物、アクリ
ル化合物またはアリル化合物テある。具体的にはビニル
化合物としてはスチレン、クロルスチレン、ジビニルベ
ンゼンなどが挙げられ、アクリル化合物としてはメチル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フ
ェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、クロロフェニル(メタ)アクリレートなどが挙
げられ、またアリル化合物としてはジアリルフタレート
、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートなどが
挙げられる。
これらのうち好ましいものとしてはスチレン、クロロス
チレン、ジビニルベンゼン、フェニル(メタ)アクリレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレート及びジアリルフタ
レートである。
前記本発明の硬化性組成物CA−t)および(A−2:
]において使用されるインシアネート化合物は脂肪族イ
ンシアネート、脂環族インシアネートおよび芳香族イソ
シアネートのいずれであってもよいが、好ましくは芳香
族インシアネートである。またインシアネート化合物は
2官能またはそれ以上の官能基を有するポリイソシアネ
ート化合物が好ましい。
インシアネート化合物の具体例としてはインホロンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2−
インシアナトエチルメタクリレート、フェニルイソシア
ネート、4−ビニルベンジルイソシアネート、m−ある
いはp−キシリレンジイソシアネート、トルイレンジイ
ソシアネート、フェニレンジイソシアネート、4.4′
 −ジフェニルメタンジイソシアネート、インプロピリ
デンビス(4−フェニルイソシアネート)あるいはそれ
らの塩素化物や臭素化物を挙げることができるが、これ
らに限定されるものでは無い。好ましくは芳香族ジイソ
シアネート化合物であり、特に好ましくはキシリレンジ
イソシアネート及びトルイレンジイソシアネートである
。これらのイソシアネート化合物は2種以上を混合して
使用してもよい。
イソシアネート化合物はイオウ含有芳香族ビニル化合物
〔I〕および他のラジカル重合性とニルモノマーに対し
てビニル基の全モル斂/イソシアネート基の全モル数の
比が約0.5〜約2の範囲、好ましくは約0.7〜約2
の範囲となる割合で使用される。
また本発明の硬化性組成物中には重合反応を制御するた
めに、また架橋重合体成形物の物性を改良するために、
例えばトリメチロールプロパントリス(β−チオグリコ
レでト)、トリメチロールプロパントリス(β−チオプ
ロピオネ−))、ペンタエリスリトールテトラキス(β
−チオグリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキ
ス(β−チオプロピオネート)などの多官能性化合物を
少量添加することもできる。
本発明においては前記(A−1)またはCA−2〕の硬
化性組成物が調製され、この硬化性組成物を型中で、バ
ルク重合することによって架橋重合体成形物が形成され
る。ラジカル重合開始剤は加熱あるいは紫外線や、電子
線によってラジカルを生成するものであれば使用可能で
あり、例えば過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパーオ
キシカーボネート、アゾビスイソブチロニトリルなどの
公知の熱重合触媒やベンゾフェノン、ベンゾイン、ベン
ゾインメチルエーテルなどの公知の光重合触媒が挙げら
れる。これは単独もしくは混合しても使用しつる。
ラジカル重合開始剤の使用量は通常組成物100重量部
当り0.01〜5部、好ましくは0.1〜3部が使用さ
れる。
またインシアネート化合物をモノマー成分として使用す
る場合、イソシアネートの反応性を高め、得られた架橋
重合体成形物の強度を上げるために後述の触媒を更に添
加することもできる。かかる触媒としては例えばジブチ
ルチンシラウリレート、ジメチルチンジクロライド、ス
タナスオクトエートの如きスズ化合物;亜鉛、鉛、アル
ミニウム、チタニウム、バナジウムなどの金属の化合物
;第3級アミン、第3級ホスフィンなどのルイス塩基が
挙げられる。
硬化性組成物に公知の安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、着色防止剤、難燃剤等を予め添加して硬化後の架橋
重合体成形物の物性を更に改善することも可能である。
架橋重合体成形物及びその製造方法 本・発明の架橋重合体成形物は (a)  まず前記の硬化性組成物を調製する。
(bl  該硬化性組成物を型に入れる。
(e)  該型中で該硬化性組成物を加熱硬化せしめ、
次いで (d)  核種中から架橋重合体成形物を取り出すこと
によって製造される。
即ちラジカル重合開始剤を含む硬化性組成物を型中に供
給し、次いで加熱または紫外線や電子線を照射すること
によって3次元構造の架橋重合体成形物に重合硬化させ
るものである。
本発明の硬化性組成物は直接型に供給することもできる
が、必要に応じ予備重合を行なわせることもできる。予
備重合は硬化性組成物の流動性が失なわれない範囲で該
組成物を短時間加熱すること;こよって実施される。予
備重合は型中で急激な反応が起ることによる硬化物表面
のひび劃れや、凹凸の発生を防止するためにしばしば有
効である。
通常硬化性組成物は室温では流動性であり、型中に供給
されて型を加熱するかもしくは紫外線照射または加熱と
同時に紫外線を照射すること1こよって、重合反応が開
始される。型を加熱するのが装置も簡単であ抄、重合反
応の制御が容易で経済的な方法である。型の加熱温度は
40〜130℃、好ましくは40〜120℃の範囲であ
る。型の加熱は必ずしも一定温度である必要はなく、前
述の温度範囲内で比較的低温で重合反応を開始させ温度
が高くなるにつれて昇温速度を早めるように加熱した場
合にレンズとして優れた物性のものが得られる。
加熱時間は通常少なくとも1時間以上、好ましくは少な
くとも5時間以上が必要である。また加熱時間の上限は
24時間、好ましくは20時間である。
型の構造は所望の硬化物の形状1こもよるが、例えば光
学レンズの製造の場合には型は2枚のガラスとゴム製の
ガスケットからなる筒車な構造とすることができる。
型中での重合硬化が完了した後、架橋重合体成形物は型
から取や出される。取り出された架橋重合体成形物は直
接製品とすることもできるが更に次の工程、例えばレン
ズの場合にはハードコート、反射防止、防曇性付与等の
表面処理が行なわれる。また必要に応じ後硬化のための
熱処理が行なわれることもある。
(発明の効果) 本発明のイオウ含有芳香族ビニル化合物を使用した架橋
重合体は軽量で高屈折率、かつ高アツベ数(低分散)の
特性を有する。更に耐候性、耐熱性、強度などに憂れ、
特に視力矯正用の眼鏡用プラスチックレンズ用途に極め
て有用である。
(実施例) 次に実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
なお、実施例生硬化物の耐熱性、耐衝撃性はそれぞれ次
の方法にて測定し評価した。
■ 耐熱性 :硬化物の荷重I K、yにおけるビカッ
ト熱軟化温度が120℃以上 の場合を良好とした。
■ 耐衝撃性=60止グ×2.5朋厚の円板状硬化物に
1.2mの高さから30 gの鉄球を落とし割れない場合 を良好とした。
実施例 1 クロルメチルスチレン(m  s p −重合体)15
2g(1,0モル)、炭酸カリウム 165& (1,
2モル)、メチルエチルケトン11の混合液に重合禁止
剤としてp−メトキシフェノール 1,249(0゜0
1モル)を加え、加熱煮沸し、2−メルカプトエタノー
ル 78g(1,0モル)を1時間かけて滴下した。3
時間煮沸を続け、室温に冷却した後、生成した塩化カリ
ウムと未反応炭酸カリウムを濾過で分離し沈殿物をメチ
ルエチルケトン 500−で洗浄した。洗液を先のp液
と合わせ、次に炉液をアスピレータ−で減圧濃縮しメチ
ルエチルケトンを除いた。続いて、濃縮液を減圧蒸留(
140’C/1〜2朋Hg)L、無色透明な液体 12
7gを得た。
分析の結果、上記液体は目的の2−(3−ビニルベンジ
ルチオ)エタノールと2− (4−1=’ニルベンジル
チオ)エタノールの混合体であった。
元素分析値:  C=68.1%、H=7.14%、5
=16.4%、O=8.35%(理論値:C=68.0
%、H−7,22%、5−16.5%、O=8.25%
) 3300cM1   :  OHの伸縮振動−1+ 3090Crn   、  べ7ゼン環C−Hの伸縮振
動2900−3000cm   : −CH2−cD伸
縮振動1625cm  :CH2=CH−の伸縮振動1
500m  :ベンゼン環の振動 1010C7n  ニー0−の伸酪振動H’−NMR吸
収スペクトル 2.0ppm:OHのH 2,6ppm:CCH25のH 3,7ppm:CCH2OのH 3,74ppm:ベンゼン環に接したCH2のH5,5
ppm:ビニル基の−C,H2のH6,6ppm:ビニ
ル基の−CH=のI(7,2ppm:ベンゼン環のH 実施例 2 前記実施例1で得た2−(3−ビニルベンジルチオ)エ
タノールと2−(4−ビニルベンジルチオ)エタノール
の混合体 75g%m−キシリレンジイソシアネート 
25.9 、バーブチルO[t−ブチルパーオキシ(2
−エチルヘキサノエイト))   0.2&、パーブチ
ルA(t−ブチルパーオキシアセタート’:l   O
,29及びジブ・チルチンシラウリレート 50ppm
を均−に混合し、2枚のガラスとゴム製ガスケットで構
成された母型の中に注入して、40℃から90℃まで1
0時間、直線的に昇温後、90℃で2時間保持して重合
硬化を行った。
?)られた硬化物は、無色透明、アツベ屈折計により測
定した屈折率N 20″Cは1.625.アツベ数は3
3であゆ、屈折率が高くしかも高アツベ数という良好な
光学的性質を有していた。
又、比重は1.24と軽量で、耐熱性、耐衝撃性が良好
で、レンズ特に眼鏡用高屈折率レンズとして優れたもの
であった。
実施例 3 p−(クロルメチル)スチレン 152g(1,0モル
、水酸化ナトリウム 605’(1,5モル)、テトラ
ヒドロフラン 0.51の混合液に重合禁止剤としてp
−メトキシフェノール1.24g(0,01モル)を加
え、加熱?沸し、2−メルカプトエタノール 78g(
1,0モル)を0.5!!、’?間かけて滴下した。3
時間煮沸を続け、室温に冷却した後、実施例1と同様の
操作で濾過後、減圧蒸留(140〜b/1〜2闘H9)
により2−(4−ビニルベンジルチオ)エタノールの白
色m体939を得た。
ガスクロマトグラムlこよる純度:98.0%元素分析
値:  C=68.2%、H=7.34%、5−16.
3%、O−8、12%(理論値:C−68゜0%、H=
7.22%、5−ia、s%、O=8.25%) 赤外線吸収スペクトル(第1図参照) 3300α  : −OHの伸縮振動 1625cm   :CH2=CH−の伸縮振動150
0cIrL:ヘンセン環ノ振動 1010cm   : −0−ノ伸縮振動H’−NMR
吸収スペクトル(第2図参照)2、lppm:OHのH 2,6ppm:CCH25のH 3,6ppm: CCH2OのH 3,7ppm:ベンゼン環に接したCH2のH5,4p
pm:ビニル基の=CH2のH6,7ppm:ビニル基
の一〇H−のH7,3ppm:ベンゼン環のH 実施例 4 1宵記実施例1で得た、2−(4−ビニルベンジルチオ
)エタノールと2−(3−ビニルベンジルチオ)エタノ
ールの混合物679 、m −キシリレンジイソシアネ
ート 33gからなる温合物に重合開始剤としてバーブ
チル0Ct−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエ
イト))   0.1,9.パーブチルA(t−ブチル
パーオキシアセタート〕  001g及びジブチルチン
シラウリレート 1100ppを均一に混合し、2枚の
ガラスとゴム製ガスケットで構成された母型の中に注入
して、40℃から90℃まで12時間、直線的に昇温後
、90℃で1時間保持して重合硬化を行った。
f、にお、2−(ビニルベンジルチオ)エタノール/(
m−キシリレンジイソシアネート×2)のモル比、すな
わち組成物中のビニル基の全モル数トイソシアネート基
の全モル数の比ハ1゜0である。
得られた硬化物は無色透明でありアツベ屈折20℃ 計によ1測定した屈折率N  は1,620、アツベ数
は33であり、屈折率が高くしかも高アツベ数という良
好な光学的性質を有していた。
又、比重は1.25と軽量で、耐熱性、耐衝撃性が良好
で、染色性も良く、レンズ特に限値用プラスチックレン
ズとして優れたものであった。
実施例 5 2−メルカプトエタノール 7EIH,。
モル)、30%水酸化ナトリウム水溶液 133.9(
1,0モル)、メタノール 0.15gの混合液に重合
禁止剤としてp−メトキシフェノール 1.21i1(
0,01モル)を加え、10℃以下に冷却しな、がらm
−(クロルメチル)スチレン 152g(1,0モル)
を3時間かけて滴下した。その後3時間攪拌を続は反応
を完結した。水1jを加えて油層と水層を分離した。
次に油層を水で洗浄した後、減圧蒸留(140〜b ビニルベンジルチオ)エタノールの無色透明す液体 1
05gを得た。そのガスクロマトグラムによる純度は9
8.2%であった。
元素分析値:  C=68.1%、H−7、25%、5
−16.4%、O−8,25% (理論値:C=68.0%、H−7,22%、5=16
.5%、O−8、25%)赤外線吸収スペクトル 3300Crn    : −OHの伸縮振動3090
cm      :  ベンゼン環のC−Hの伸F帽廣
肋2900〜3000cm  −CH2−の伸縮振動1
625crn    : CH2=CH−tv伸縮振動
1500cm     : ベンゼン環の振動1010
CrrL    ニー0−の伸縮振動H’−犯化吸収ス
ベクトル 2.0ppm  :  OHのH 2,6ppm  :  CCH25のH3−7pT)m
  :  CCH2OのH3,75ppm  :  ベ
ンゼン環に接したCHzのH5,5ppm  :  ビ
ニル基の=CH2のH6,6ppm  :  ビニル基
の=CH−のH7,2ppm  :  ベンゼン環のH
実施例 6 実施例5で得られた2−(3−ビニルベンジルチオ)エ
タノール 67g、m−キシリレンジイソシアネート 
33.9からなる混合物に重合開始剤としてバーブチル
0(t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエイト
))  0.2g及びジブチルチンシラウリレート 5
0 ppmを均一に混合した後、実施例4と全く同様の
条件で注型重合を行なった。得られた硬化物は無色透明
であゆ、屈折率N  は1.621、アツベ数は33で
あった。また比重は1.25と軽量で耐熱性、耐?:#
撃性共;こ良好であった。
実施例 7〜9 実施例4と同様の方法で重合開始剤としてパブチル0(
t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエイト))
   0.59及びジブチルチンシラウリレート 11
00ppを用いて表1の組成物を重合硬化した。得られ
た硬化物は無色透明であった。測定した硬化物の物性値
を表1に示した。なお表中の略号は次の化合物を示す。
VBTE:2−(3−及び4−ビニルヘンシルチオ)エ
タノール混合物 MXDI:m−キシリレンジイソシアネートTDI  
:)ルイレンジイソシアネートHMDI:ヘキサメチレ
ンジイソシアネート実施例 10〜12 実施例7〜9と同様の方法で表2の組成物を重合硬化し
た。得られた硬化物は無色透明であった。測定した硬化
物の物性値を表2に示す。
なお表中の略号は次の化合物を示す。
St : スチレン DVB :  ジビニルベンゼン ■G 二 二チレングリコールジメタクリレート
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例3により得うれた2
−(4−ビニルベンジルチオ)エタノールの赤外線吸収
スペクトル(第1図)及びH’−NMR吸収スペクトル
(第2図)を示す。 特許出願人  三菱瓦斯化学株式会社 代理人弁理士(9070)小堀貞文

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (式中R_1は炭素数1〜3のアルキレン基、R_2は
    炭素数2〜8のアルキレン基を表わし、ベンゼン環にお
    ける2つの結合手は互いにメタ位またはパラ位に位置す
    るものとする。)で表わされるイオウ含有芳香族ビニル
    化合物。
  2. (2)該R_1が−CH_2−である請求項1記載のイ
    オウ含有芳香族ビニル化合物。
  3. (3)該R_2が−CH_2−CH_2−または▲数式
    、化学式、表等があります▼である請求項1記載のイオ
    ウ含有芳香族ビニル化合物。
  4. (4)上記一般式〔 I 〕で表わされる少なくとも一種
    のイオウ含有芳香族ビニル化合物、イソシアネート化合
    物およびラジカル重合開始剤を含有した硬化性組成物。
  5. (5)他のラジカル重合性ビニルモノマーをさらに含有
    した請求項4記載の硬化性組成物。
  6. (6)ビニル基の全モル数/イソシアネート基の全モル
    数の比が約0.5〜約2の範囲である、請求項4または
    5記載の硬化性組成物。
  7. (7)請求項1記載のイオウ含有芳香族ビニル化合物及
    びイソシアネート化合物:他のラジカル重合性ビニルモ
    ノマーの比が、重量で100:0〜60:40の範囲で
    ある請求項4〜6のいずれかに記載の硬化性組成物。
  8. (8)請求項4〜7のいずれかに記載の硬化性組成物を
    型中で硬化せしめることにより得られた架橋重合体成形
    物。
  9. (9)請求項8記載の架橋重合体成形物よりなるレンズ
  10. (10)a)請求項4〜7のいずれかに記載された硬化
    性組成物を調製し、 (b)該硬化性組成物を型中へ供給し、 (c)該型中で該硬化性組成物を加熱し硬化せしめ、次
    いで (d)該型中から架橋重合体成形物を取り出す、ことを
    特徴とする架橋重合体成形物の製造方法。
  11. (11)該加熱を40〜130℃の範囲の温度で行なう
    請求項10記載の架橋重合体成形物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111825925A (zh) * 2019-04-19 2020-10-27 长春理工大学 一种高折射率含硫聚苯乙烯的制备方法
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