JP2800265B2 - 高屈折率プラスチックレンズ用組成物 - Google Patents

高屈折率プラスチックレンズ用組成物

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JP2800265B2 JP1126803A JP12680389A JP2800265B2 JP 2800265 B2 JP2800265 B2 JP 2800265B2 JP 1126803 A JP1126803 A JP 1126803A JP 12680389 A JP12680389 A JP 12680389A JP 2800265 B2 JP2800265 B2 JP 2800265B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光学用材料、特に眼鏡用プラスチックレンズ
用等の光学レンズ材料として好適な高屈折率レンズ用組
成物に関するものである。
(従来の技術とその問題点) プラスチックレンズ用として実用化されている硬化型
樹脂の代表はポリ(ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネート)であり、耐衝撃性が良く軽量かつ染色性に
優れているため視力矯正用眼鏡用のプラスチックレンズ
用樹脂としてよく使われている。
しかしポリ(ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート)は屈折率が1.50と低い欠点を有し、充分な性能
とは言いがたい。
即ち眼鏡用プラスチックレンズとしてはレンズの縁の
厚みが薄くかつ色収差が少ないことが望まれる。レンズ
の縁の厚みは屈折率が高いほど薄くなり色収差はアツベ
数が高いほど少なくなる。
そのため屈折率がポリ(ジエチレングリコールビスア
リルカーボネート)よりも充分に高いレンズ用樹脂が望
まれている。
高屈折率プラスチックレンズ用の樹脂としてブロム原
子を含むヒドロキシ化合物とイソシアネートとの反応に
より得られる樹脂(特開昭58−164615号公報)や硫黄原
子を含むポリオール化合物とポリイソシアネートとの反
応により得られる樹脂(特開昭60−217229号公報)ブロ
ム原子を含む芳香族アクリル化合物からなる樹脂(特開
昭57−104901号公報)等、数多くの提案がなされてい
る。
しかしながら、ブロム原子を含む芳香族アクリル化合
物を用いた場合は樹脂の比重が大きくなる欠点があり、
又ポリオール化合物とポリイソシアネートを用いた場合
は耐熱性が悪い欠点がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は硬化により高屈折率で、しかも比重が小
さく耐熱性や強度等に優れた樹脂を与えるプラスチック
レンズ用の組成物について検討した結果、本発明に到達
した。
すなわち、本発明は一般式〔I〕で表される芳香族ビ
ニル化合物およびイソシアネート化合物を必須成分とす
る組成物であって、組成物中の水酸基とイソシアネート
基の比が、0.5以上2.0以下の範囲である高屈折率プラス
チックレンズ用組成物である。
(式中、Rは炭素数1〜4の炭化水素基を示す。) 上記一般式〔I〕で表される芳香族ビニル化合物の具体
例としては 及び上記化合物のメタ異性体、及びそれらの混合物等が
挙げられ、特に好ましくは3−又は4−ビニルベンジル
アルコール及びこれらの混合物を挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
イソシアネート化合物の具体例としてはイソホロンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m
−あるいはp−キシリレンジイソシアネート、トルイレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、さ
らにこれらの混合物等を挙げることができ、特に好まし
いイソシアネート化合物としてはメタキシリレンジイソ
シアネート及びヘキサメチレンジイソシアネートを挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
組成物中の一般式〔I〕で表わされる芳香族ビニル化
合物とイソシアネート化合物の配合割合は水酸基とイソ
シアネート基の比が0.5以上2.0以下の範囲であることが
必要である。
前記の範囲外の場合は、耐熱性や強度等が不足する。
本発明の組成物はラジカル重合開始剤を添加して重
合、硬化せしめ既述のレンズ等の光学用材料として使用
されるが、この場合、使用されるラジカル重合開始剤
は、加熱あるいは紫外線や電子線によってラジカルを生
成するものであれば使用可能であり、例えば過酸化ベン
ゾイル、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、アゾ
ビスイソブチロニトリル等、公知の熱重合触媒、ベンゾ
フェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等、
公知の光重合触媒が挙げられる。ラジカル重合触媒の配
合量は組成物の成分や硬化方法によって変化するので一
概には決められないが、通常は組成物総量に対して0.00
1%〜5%、好ましくは0.01%〜5%の範囲である。
なお本組成物にはイソシアネート化合物の硬化を十分
に進め硬化物の強度を上げる目的で、公知の触媒を微量
添加することができる。触媒としては、例えばジブチル
チンジラウリレートに代表されるスズ化合物や亜鉛、
鉛、アルミニウム、チタニウム、パナジウム等の金属化
合物あるいは3級アミンや3級ホスフィン等のルイス塩
基がある。
本組成物はラジカル反応性化合物、例えばスチレン、
クロロスチレン、ジビニルベンゼン、トリメチロールプ
ロパントリス(アクリレート)、ベンタエリスリトール
テトラキス(アクリレート)、エチレングリコールジメ
タクリレート、ビス(2−アクリロキシエトキシフェニ
ル)プロパン、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
トリメチロールプロパントリス(β−チオグリコレー
ト)、トリメチロールプロパントリス(β−チオプロピ
オネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(β−チ
オグリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキス
(β−チオプロピオネート)、ジアリルフタレート、ト
リアリルイソシアヌレート等で任意に希釈することがで
きるが、その場合希釈するラジカル反応性化合物の量
は、組成物の50重量%以下であることが好ましい。
また本発明の組成物に公知の酸化防止剤、紫外線吸収
剤、内部離型剤等の添加剤を加えて、得られる樹脂組成
物の実用性をより向上させることはもちろん可能であ
る。
本発明の組成物はその応用例の1つとして例えば次の
ようにしてレンズ化することができる。すなわち組成物
にラジカル重合開始剤を加えこれをガラスや金属製のレ
ンズモールド型に注入し、加熱あるいは紫外線や電子線
照射によって重合硬化反応を進め、0.1〜24時間後に型
から取り外す。
更に必要に応じてハードコート、反射防止、防曇性付
与等の表面処理を行う。
(発明の効果) 本発明の組成物を重合硬化して得られるレンズは無色
透明、屈折率が高く、しかもアツベ数が高い。その上、
比重が小さく軽い、研磨性等の加工性に優れる、耐熱性
に優れる、染色性が良い等の特徴がある。又本発明組成
物は光学材料としての各種用途に使用でき、特に眼鏡用
プラスチックレンズ用として好適である。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
なお、硬化物の耐熱性、耐衝撃性はそれぞれ次のよう
な方法によって評価を行った。
耐熱性 ;硬化物のビカット熱硬化温度(荷重1Kg)
が120℃以上の場合を良好とする。
耐衝撃性;硬化物(60mmφ×2.5mm厚み)に1.2mの高
さから30gの鉄球を落とし割れない場合を良好とした。
実施例 1 3−ビニルベンジルアルコールと4−ビニルベンジル
アルコールの混合体35g、m−キシリレンジイソシアネ
ート25g、スチレン40g、パーブチルO〔t−ブチルパー
オキシ(2−エチルヘキサノエイト)〕0.2g及びジブチ
ルチンジラウレート50ppmを均一に混合し2枚のガラス
とゴム製ガスケットで構成された母型の中に注入して、
40℃から110℃まで16時間直線的に昇温後、110℃で2時
間保持して重合硬化反応を行なった。得られた硬化物
は、無色透明でアツベ屈折計により測定したナトリウム
D線の屈折率(20℃)は1.60、アツベ数は31であり、又
比重は1.16と軽量であった。また耐熱性、耐衝撃性も良
好で、レンズ、特に眼鏡用の高屈折率プラスチックレン
ズとして優れたものであった。
実施例 2 4−ビニルベンジルアルコール35g、m−キシリレン
ジイソシアネート25g、クロルスチレン(o/p混合体)40
g、パーブチルO 0.2g及びジブチルチンジラウレート5
0ppmを均一に混合し実施例1と同様の母型中において、
60℃から110℃まで16時間直線的に昇温後、110℃で1時
間保持して硬化反応を行なった。得られた硬化物は無色
透明でナトリウムD線の屈折率(20℃)は1.61、アツベ
数は31であり比重は1.26と軽量であった。また耐熱性、
耐衝撃性も良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−22601(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 1/00 - 1/12 C08G 18/00 - 18/87 C08F 299/00 - 299/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕で表される芳香族ビニル化合
    物及びイソシアネート化合物を必須成分とする組成物で
    あって、 (式中、Rは炭素数1〜4の炭化水素基を示す。) 組成物中の水酸基とイソシアネート基の比が0.5以上2
    以下の範囲である高屈折率プラスチックレンズ用組成
    物。
  2. 【請求項2】一般式〔I〕のRが−CH2−、−CH2CH2
    又は である請求項1記載の高屈折率プラスチックレンズ用組
    成物。
JP1126803A 1989-05-22 1989-05-22 高屈折率プラスチックレンズ用組成物 Expired - Lifetime JP2800265B2 (ja)

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