JPH02144022A - 自動製パン機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、所定の材料を投入するだけで、焼き型内で、
材料の混練から焼き上げまでを行なう自動製パン機に関
するものである。

従来の技術 従来の自動製パン機は、たとえば特開昭６６−３０２８
号公報に示されているような構造となっていた。

すなわち、第３図に示すように所定材料を入れた焼成室
１内にあるパン焼き型２の中に練り羽根３があり、この
練り羽根３は、モータ４により伝達駆動されてパン焼き
型２の中に入れた材料を混練しパン生地とするようにな
っている。前記混練後に焼成室１の外側に絶縁して巻い
たヒータ５に通電して、回路６で温度と時間を制御して
パン７の焼成を行なうものであった。

発明が解決しようとする課題 前記のような従来の製パン機では、たとえば前夜に材料
をセットし、翌朝パンを焼き上げたい場合は、投入した
材料を製パンに最低必要な時間が来るまで放置し、その
後、混練から発酵、焼成という順序でパンを作っていた
が、これは小麦粉を使った食パンの類いには有効である
が、ライ麦パンを作ろうとする場合には、ライ麦自身が
非常に強い活性力を持っているため、たとえば水に触れ
た部分などでは、すぐ発酵が始まり、パンは、過発酵あ
るいは異常発酵してしまうと言う問題があったまた発明
者らはライ麦パン焼成のため、比較的低温（庫内温度で
１６０〜１８０℃）にて長時間（２〜３時間）という焼
成条件を開発してきたが、パンから発生した水蒸気が、
パン焼き型内面に結露し、パン表面が濡れたようになる
という問題点にも遭遇した。

本発明は前記従来の問題に留意し、パン表面が湿気をお
びることなく、良好に焼上げできる自動製パン機を提供
しようとするものである。

課題を解決するための手段 前記課題を解決するための本発明の技術的手段は以下の
とおりである。

すなわち、パン焼成時間または、パンの放置時間の終了
時から少なくとも３０分以内にそれ以前の維持温度より
高い温度で少なくとも１回ピークを形成してなるような
制御条件を持たせてなるものである。また、焼成終了後
、適温にてパンを任意時間、保温し、その終了時から、
少なくとも３０分以内に焼成時のピーク温度近辺にて再
度、焼成を行なうようにもさせるものである。

作　　　用 この技術的手段による作用は以下のようになる。

すなわち、材料の混練から発酵、焼成という過程を経て
自動製パンをパンを焼く場合、パンをすぐ取り出す場合
は良いとしてもその取り出しが遅れる場合または、前夜
、材料を投入して朝焼とげるようにでき上がり時刻をあ
らかじめ自由に設定する場合、焼き上がったパンがパン
焼き型内で放置されると、その表面から発生した水蒸気
がん却され、パン焼き型に結露する。すなわちパン表面
も湿気を帯び濡れたようになるわけであるが、これを防
止するために、再び、焼成時と同様な高温で短時間焼き
上げてやると水分が蒸発し、良好なできばえのパンが得
られる。

また、前述したように粉自身の活性力の強いライ麦パン
を所望の時刻に焼き上げたい場合、材料を投入後放置す
るのは、好ましくないので、パンを焼き上げた後、焼成
が進まないような適温で放置し、その間に発生した水分
を前記の場合と同じく終了時刻の３０分程度前からそれ
以前の維持湿温度より高い、焼成時ピーク温度近辺の温
度で少なくとも１回ピークを形成するような制御条件を
持たせるとパン表面の水分が除去されるというわけであ
る。

実施例 以下、本発明の一実施例を、第１図および第２図にもと
づいて説明する。第１図において、１１はシャーシであ
り、外かくけシャーシ１１に取付けられ、板金で加工し
たボデー下１２と、このボデー下１２に取付けられ、か
つ樹脂成形したボデー上１３とで構成している。シャー
シ１１にはモータ１４を取付けており、このモータ１４
の回転は、回転軸に取付けた小プーリ１６にかけたベル
ト１６により、シャーシ１１に圧入した軸受１７に回転
自在に取付けられた大プーリ１８に動力伝達され、大プ
ーリ１８にカシメ等で固定したコネクション下１９を回
転させる。底部をシャーシ１１に固定した焼成室２０の
内部にはパン焼き型２１があり、パン焼き型台２２によ
り位置開底されている。パン焼き型２１には、コネクタ
ー下１９と当接して回転伝達するコネクター上２２に着
脱自在に設けた練り羽根２３がある。焼成室２０の側面
には、固定碍子２４と固定金具２６とのネジ締結で取付
けたヒータ２６と、サーミスタを内部に保持したセンサ
ー２７が取付けである。天枠２８は、ボデー上１３にネ
ジ等で取付けである。

さらに焼成室２０の上に焼成空間を形成する焼成蓋２９
が蓋上３０に弾力的に取付けてあり、蓋上３０は蓋上３
１にネジ締め結合している。焼成蓋２９には、イースト
容器３２のパン焼き型２１の開口方向にある孔には弁３
３が開方向にバネで付勢されて、開閉自在に取付けてあ
り、弁３３の一端には弁レバー（図示せず）があり、ま
た蓋上３１にはソレノイド３５が取付けてあり、そのプ
ランジャーの先端にレバー３６を揺動自在に取付け、動
作時には弁レバーと当接動作して弁３３を開く構造とな
っている。

次に本実施例の動作を説明すると、パン焼き型２１内に
水、粉、塩等の材料を入れ、回路（図示せず）の上にあ
るパネル３７を操作すると、回路の動作によりまずモー
タ１４を回転させ、動力伝達により練り羽根２３を回転
させて材料を混練する。混練が終了するとねかしに入り
、そして終了までの設定時間がくると、ソレノイド３５
が動作して弁３３が開き、イースト３８が、パン焼き型
２１内に落下する。再度モータ１４が回転して材料を混
練する。再混練が終了するとヒータ２６に通電してパン
焼き型２１を温度調整して、成形発酵へと進む。この発
酵が終了すると、発酵したパン３９をヒータ２６への通
電により　焼成し、それが終了するとブザーが鳴って出
来上がりを知らせるというもので、このように混練から
焼成までを自動的に行なうため、材料を入れるだけで食
パンやライ麦を作ることができるようになっている。

また、第２図に示すようにパンを所望時刻に焼き上げた
い場合は、前記の工程が終了した後、パンを適温にてそ
の′１．１保温維持し、予定時刻の終了時刻から３０分
程度以前から再度、焼成時のピーク温近辺の温度で少な
くとも１回ピークを形成するような温度制御がかけられ
、放置された間に発生した結露による水分を蒸発せしめ
る。

また、ライ麦パンのような比重の大きく、食パンに比べ
て水分量の多いパンを焼くときには、放置時間のあるな
しにかかわらず、パン焼き上げ終了以前に前記のような
再焼成の動作があることが望ましいことは言うまでもな
い。

発明の効果 本発明は、焼成や保温の最終段階にて再度、焼成を行な
うと言う手段により、ライ麦のように発酵力の非常に強
い材料の任意時刻焼き上げを可能にし、さらにパン表面
に付着した湿気を取り除くべく意図されたものでひいて
は、良質なパンを提供できるようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す自動製パン機の断面図
であり、第２図は本発明一実施例の動作を示すグラフで
あり、第３図は従来の自動製パン機の断面図である。 １４・・・・・・モータ、２０・・・・・・焼成室、２
１・・・・・・パン焼き型、２３・・・・・・練り羽根
、２６・・・・・・ヒータ、２７・・・・・・センサ 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名８−
°く酔２Ｆ！城誓

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ヒータを設けた焼成室と、該焼成室内に備えられ
   るパン焼き型と、該パン焼き型の内部に備えられ、かつ
   、モータにより伝達駆動される練り羽根と、前記パン焼
   き型の温度を検知するセンサーと、前記ヒータ、モータ
   を制御する制御回路とを備え、焼成時間の終了時から少
   なくとも３０分以内にそれ以前の維持温度より高い温度
   で少なくとも１回ピークを形成してなる焼成条件を持つ
   ことを特徴とした自動製パン機。
2. （２）パン焼成終了後、適温にてパンを任意の時間だけ
   保温を行ない、その終了時から少なくとも３０分以内に
   焼成時のピーク温度近辺で再度焼成を行なう請求項１記
   載の自動製パン機。