JPH0214312B2 - - Google Patents

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JPH0214312B2
JPH0214312B2 JP58213478A JP21347883A JPH0214312B2 JP H0214312 B2 JPH0214312 B2 JP H0214312B2 JP 58213478 A JP58213478 A JP 58213478A JP 21347883 A JP21347883 A JP 21347883A JP H0214312 B2 JPH0214312 B2 JP H0214312B2
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JP
Japan
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silicon carbide
sintering
sintered body
target material
sputtering
Prior art date
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JP58213478A
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JPS60108370A (ja
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Morinobu Endo
Jinichiro Suzuki
Takashi Tode
Minoru Takamizawa
Yasushi Kobayashi
Tatsuhiko Motomya
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭化けい素スパツタリング用ターゲツ
ト材の製造方法、特には不純物の非常に少ない高
純度の炭化けい素スパツタリング用ターゲツト材
の製造方法に関するものである。
炭化けい素は化学的、物理的にきわめて安定な
性質をもち、特に高温における耐酸化性、耐食
性、熱伝導性、強度にすぐれ、熱膨張係数も低い
ということから、これを基体上に薄膜化したもの
は、各種産業部門への応用、特に各種電子部品や
工具類に有用のものとされている。
そして、これら部品類は、炭化けい素焼結体を
ターゲツト材としたスパツタリング法で製造され
ているけれども、この炭化けい素焼結体が通常、
炭化けい素の粉末に、ほう素と炭素、アルミニウ
ム、鉄、希土類化合物などの焼結助剤を数%添加
し、これを焼結させて作られるものであるため、
焼結助剤が、そのまま不純物として焼結体中に残
留するという欠点と共に不純物に起因すると思わ
れるピンホールや接着不良による剥離が問題であ
つた。
そのため、この不純物除去を目的に焼結後酸処
理する方法も提案(特開昭55−158622号)されて
いるが、この場合には得られる焼結体が多孔性で
表面も平滑でないので実用性に劣るという欠点が
あり、ガス状のけい素化合物からCVD法で作つ
た高純度の炭化けい素を原料とするという方法
(特開昭57−27914号、同57−22112号、同57−
200215号)やシリコン結晶をターゲツト材とし、
炭化水素ガスを反応させる方法(特開昭56−
40284号)は、その焼結体の膜厚が薄く、ターゲ
ツト材としての使用時間が短いという不利があつ
た。
本発明はこのような不利を解決した炭化けい素
スパツタリング用ターゲツト材の製造方法に関す
るものであり、これは結晶子が50Å以下のβ型炭
化けい素の集合体であり、その平均粒子径が0.01
〜1μである球状形状をもつ超微粉末状β型多結
晶炭化けい素粉末を、ポツトプレスして焼結すす
ることを特徴とする高純度炭化けい素スパツタリ
ング用ガーネツトの製造方法に関するものであ
る。
これを説明すると、本発明者らは純度が高く、
緻密で表面も滑なかな炭化けい素スパツタリング
用ターゲツト材としての炭化けい素焼結体の製造
方法について種々検討した結果、結晶子が50Å以
下の集合体で平均粒子径が0.01〜1μである球状形
状をもつβ型多結晶炭化けい素の超微粒子状粉末
を始発材料とすればそれがほう素、炭素などのよ
うな公知の焼結助剤を添加しなくてもホツトプレ
スで容易に焼結することができ、このようにして
得られた焼結体は高純度で、しかも緻密で表面も
滑らかなものになるということを確認して本発明
を完成させた。
本発明の炭化けい素焼結体を製造するために使
用される超微粒子状炭化けい素は、例えば一般式
(CH3aSibHc(b=1〜3、2b+≧a、a≧b、
2b+1≧c≧1、a+c=2b+2)で示される
メチルハイドロジエンシラン化合物をキヤリヤー
ガスと共に750〜1600℃で気相熱分解させること
によつて得ることができる(特公平1−21090号
公報)。このものは始発材料のメチルハイドロジ
エンシラン化合物を精留などによつて不純物のほ
とんどない純度の高いものとすることができるの
で金属不純物などを含まない高純度のものとして
生産される。
超微粒子状炭化けい素の走査電子顕微鏡写真に
よる観測結果では、その結晶子が50Å以下のβ型
炭化けい素の集合体であつて、その平均粒子が
0.01〜1μの範囲であり、表面活性が大きく、しか
もその形状が球形であるため、焼結性がよく、公
知の焼結助剤の添加なしでも容易に焼結させるこ
とができるという特性をもつていることが確認さ
れた。
本発明による炭化けい素スパツタリング用ガー
ネツト材の製造は上記したような性状をもつ超微
粒状炭化けい素を焼結助剤を添加せずにホツトプ
レスで焼結体を形成させるのであるが、このとき
の加熱温度は低すぎると焼結不足となるので、高
密度品を得るためにはできるだけ高温とすること
がよい。しかし、温度が2500℃以上とすると粒子
の成長によつて焼結体の強度が低下するおそれが
あるので、これは1750〜2500℃の範囲とすること
がよい。また、この焼結は不活性ガス雰囲気下と
する必要があるが、これはアルゴン、窒素、ヘリ
ウムなどのガス雰囲気とすればよい。なお、この
焼結に使用されるホツトプレス用のカーボン型に
ついては焼結体を高純度にするということからこ
のカーボンを高純度のものとする必要があるが、
これは例えば東洋炭素(株)のIG11と呼ばれている
半導体用のグラフアイトを使用したものとするこ
とがよい。また、この焼結における加圧は50Kg/
cm2以上とする必要があるが、これは100〜200Kg/
cm2とし、この条件下での加熱を少なくとも30分と
すればよい。
これを要するに、本発明による炭化けい素スパ
ツタリング用ガーネツト材の製造は前記したよう
な性状をもつ超微粒末状の炭化けい素粉末を公知
の方法であるホツトプレスで焼結させるものであ
るが、これによれば始発材料とされる炭化けい素
粉末が金属などの不純物含量が例えば1ppm以下
という高純度のものであり、しかもこの焼結が不
純物存在の原因となる焼結助剤の添加なしで行な
われるので、この焼結体が極めて純度の高いもの
となるし、このようにして得られた焼結体は密度
の高いものとなり、その表面も滑らかなものとな
るので、これはターゲツト材として有用され、こ
れをターゲツト材として得られた炭化けい素スパ
ツタリング後の製品は多種の用途、例えば炭素や
セラミツクの潤滑性改良、表面保護、鉄、非鉄金
属、合金製品などの防錆や表面強化、太陽熱コレ
クター、太陽光発電用表管、板、各種ICなどの
ような電子、電気部品表面保護、電気特性の改
良、ガラス等の表面処理、アモルフアス太陽電池
用窓枠材等に有用である。
つぎに、本発明の実施例をあげる。
実施例 内径52mm、長さ1000mmのアルミナ製反応管を連
型反応炉内に設置し、その中心部を1350℃に保
ち、ここに充分に精製されたテトラメチルジシラ
ン〔(CH32SiSi(CH32H〕を3容量%含有する
水素ガスを400ml/分の速度で8時間導入して気
相熱分解させたところ、茶褐色の炭化けい素粉末
16.2g(収率77.5%)が得られた。
つぎにこの粉末を化学分析したところ、これは
Si=69.7%、C=30.3%からなる炭化けい素で、
これに含まれている金属不純物量を発光分析でし
らべたところ、Al、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、
Ni、Ti、Vなどはいずれも1ppmもしくはそれ以
下であり、走査電子顕微鏡写真での観測では、そ
の結晶子が50Å以下の炭化けい素の集合体で、そ
の平均粒径が0.1〜0.2μの球状形状をもつβ型多
結晶炭化けい素であることが確認された。
ついで、この炭化けい素粉末267gを東洋炭素
(株)製IG 11を使用したホツトプレス用カーボン型
に入れ炉に装入し、アルゴンガス雰囲気下200
Kg/cm2の加圧下に2300℃で1時間保持したのち徐
冷し、得られた炭化けい素焼結体の表面に付着し
た炭素を除去し、その上下両側面を研削して直径
123mm、厚さ6.0mmのターゲツト用円板を作り、こ
の試料片についての不純物量を発光分析で測定し
たところ、Al、Cu、Fe、V、Cr、Mg、Mn、
Ni、Tiなどの金属不純物の含有量はいずれも
1ppm以下であつた。
第1図は石英製スパツタ蒸着装置の構成図を示
したものであつて、この試料ホルダー5上に、上
記で得られた炭化けい素ターゲツトを試料ホルダ
ー5上に設置し、系内を2×10-6Torrに減圧し
た。減圧後ガス導入口6よりアルゴンガスを導入
し4×10-4Torrに保持した後、電極2と試料ホ
ルダー5との間に、13.56MHzの高周波電圧を印
加し、電極上に保持された100mm径の石英製円板
に0.3μのSiC膜を形成した。このものを装置から
取り出し温度65℃、湿度90%の雰囲気中で48時間
放置した後の密着不良率を観察したが、不良品は
なく、かつピンホールも認められなかつた。
他方、市販の焼結助剤入り炭化けい素焼結体を
ターゲツト材とし、上記同一条件下で膜を形成
し、同様に不良率を調べたところ、25%が剥離し
た。両者の相違はターゲツト材中に含まれる不純
物の影響によるものと思われ、本発明がすぐれて
いることが理解できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は石英製スパツタ蒸着装置の構成図を示
したものである。 1……真空容器、2……電極、3……基板、4
……炭化けい素ターゲツト、5……試料ホルダ
ー、6……ガス導入口、7……真空排気口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 結晶子が50Å以下のβ型炭化けい素の集合体
    であり、その平均粒子が0.01〜1μである球状形状
    をもつ超微粒子状β型多結晶炭化けい素粉末を、
    ホツトプレスして焼結することを特徴とする高純
    度炭化けい素スパツタリング用ガーネツト材の製
    造方法。
JP58213478A 1983-11-14 1983-11-14 高純度炭化けい素スパッタリング用ターゲット材の製造方法 Granted JPS60108370A (ja)

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JP58213478A JPS60108370A (ja) 1983-11-14 1983-11-14 高純度炭化けい素スパッタリング用ターゲット材の製造方法

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JPS60108370A JPS60108370A (ja) 1985-06-13
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US6090733A (en) 1997-08-27 2000-07-18 Bridgestone Corporation Sintered silicon carbide and method for producing the same
JP5466087B2 (ja) * 2010-06-07 2014-04-09 株式会社ブリヂストン 炭化ケイ素焼結体の製造方法

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