JPH0214258A - 導電塗料用銅粉および導電塗料組成物 - Google Patents

導電塗料用銅粉および導電塗料組成物

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JPH0214258A
JPH0214258A JP63163362A JP16336288A JPH0214258A JP H0214258 A JPH0214258 A JP H0214258A JP 63163362 A JP63163362 A JP 63163362A JP 16336288 A JP16336288 A JP 16336288A JP H0214258 A JPH0214258 A JP H0214258A
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JP
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copper powder
organic compound
composite metal
conductive
metal organic
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JP63163362A
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Toru Iwasaki
透 岩崎
Kiyonobu Nakamura
中村 精伸
Kentaro Mito
三戸 兼太郎
Yoshio Sohama
嘉男 祖浜
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、表面処理された導電塗料用銅粉に関し、よ
り詳細には、銅粉の導電性と電磁波遮蔽(シールド)効
果を低下させることなく、貯蔵安定性および耐薬品性を
向上させた導電塗料用銅粉および導電塗料組成物に関す
る。
[従来の技術] 電子機器を電磁波の妨害から保護する電磁波シールド材
料の一つとして、従来、ニッケル粉、銀粉、銅粉、カー
ボン粉などの導電性フィラーを各種の結合剤樹脂に混練
した導電塗料があり、この塗料をプラスチックス成形品
表面にスプレー、ハケなどで塗布して電磁波をシールド
する。各種の導電塗料のうち銅系導電塗料は、銀粉やニ
ッケル粉を用いる塗料より廉価であり、シールド効果に
優れた特性を有する。
しかしながら、銅系導電塗料は、塗料中で銅粉が凝集し
て良好な分散状態が得られず貯蔵安定性に劣り、しかも
、熱、湿度などの環境で酸化されやすく、従って、耐環
境性および導電性の劣化(シールド効果の減衰)を起し
やすいという問題点がある。この問題点を解消するため
に従来種々の提案がなされている。例えば、銅粉をカッ
プリング剤で表面処理すること(特開昭60−3020
0号公報)、電解銅粉を有機チタネートで被覆すること
(特開昭59−174661号公報)、銅粉を有機アル
ミニウムで被覆すること(特開昭59−179671号
公報)などが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の被覆銅粉は、ある程度は導電性を
低下させず貯蔵安定性を向上させるが、種々の無機薬品
、有機薬品に対して耐性を持たず、著しく腐蝕や酸化を
進行させて、銅粉および導電塗料を大幅に劣化させる。
この発明は上述の背景に基づきなされたものであり、そ
の目的とするところは、上記の従来の導電塗料用銅粉お
よび導電塗料組成物の欠点を解消して、銅粉の導電性な
どの性能を低下させることなく、貯蔵安定性および耐薬
品性を著しく向上させた導電塗料用銅粉および導電塗料
組成物を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明者は導電塗料用銅粉について種々の試験研究を行
った結果、主鎖に異種の金属を含む複合金属a機化合物
を用いれば、この発明の目的達成に有効であることを見
出し、この発明を完成するに至った。
すなわち、この発明の導電塗料用銅粉は、銅粉の表面に
、主鎖に下記繰返し単位を有する複合金属有機化合物が
被覆されたことを特徴とするものである。
■ 式中、M およびMlは、Tis S l −、Z r
、AI% Ca、LiS Fe、Ge、Sr、In。
Ba、Ta5B i、MgおよびNaよりなる群から選
ばれた金属原子であり、MlとMlとは異種の金属であ
り、nは1以上の整数である。
この発明の好ましい態様において、複合金属有機化合物
の主鎖の金属原子に、少なくとも1個の易加水分解性親
水基と少なくとも1個の難加水分解性疎水基とを有する
ものとすることができる。
この発明による好ましい態様では、複合金属有機化合物
を、金属アルコキシドの縮合反応から得られた反応生成
物とすることができる。
この発明による第一の導電塗料組成物は、前記のこの発
明による被覆銅粉と、樹脂バインダーと、溶剤とを含む
ことを特徴とするものである。
この第一の導電塗料組成物において、複合金属有機化合
物の被5i量を、銅粉に対して0,05〜10重量%と
することが好ましい。
この発明による第二の導電塗料組成物は、前記の複合金
属有機化合物と、銅粉と、樹脂バインダーと、溶剤とを
含むことを特徴とするものである。
この第二の導電塗料組成物において、複合金属有機化合
物の含有量を、固形分組成物に対して0.05〜10重
量%とすることが望ましい。
以下、この発明をより詳細に説明する。
銅粉 この発明で用いられる銅粉の形状は、電解法、還元法、
アトマイズ法より得られる樹枝状、粒状、針状、球状が
あり、更に、これらをボールミルなどで機械的に加工し
たフレーク状などがある。
また、■型ミキサーなどを用いて樹枝状銅粉、フレーク
状銅粉、粒状銅粉、および球状銅粉を混合して用いるこ
とができる。
さらに、この発明において用いることができる原料の銅
粉として、銀、ニッケル、亜鉛、白金、パラジウムなど
の金属、半田などの合金、アミン類、アミノ酸、カルボ
ン酸およびその誘導体などのa機化合物で予め被覆して
いてもよい。
処理すべき銅粉は、前処理として必要に応じて、無機酸
、有機酸、各1還元剤などの試薬を用いて、また水素還
元またはアンモニアガスにより、鋼粉表面からの酸化被
覆を除去されることができる。
また、処理すべき銅粉を、前処理として乾燥することが
できる。
金属有機化合物 この発明による導?I!塗料用銅粉は、主鎖に下記繰返
し単位を有する複合金属有機化合物で表面処理される。
÷M  −0−M2÷ 式中、Ml、M2およびnは、上記と同じ意味ををする
より具体的には、下記繰返し単位のいずれかを有する。
式中、M およびM2は上述と同じ意味を持ち、R01
RO,RtJ、R’01R6は、同種または異種の有8
1基、例えば、アルコキシ基、炭化水素基、カルボキシ
ル基、ホスフェ−hx、スルホニル基、パイロホスフェ
ート基などである。
好ましいこの複合金属有機化合物は、少なくとも1個の
易加水分解性親水基と少なくとも1個の難加水分解性疎
水基とを合せ持つものである。易加水分解性親水基とし
ては、アルコキシ基、好ましくは炭素数1〜10個のア
ルコキシ基があり、難加水分解性疎水基としては、炭化
水素基、カルボキシル基、ホスフェート基、スルホニル
基、パイロホスフェート基などがあり、好ましくはカル
ボキシル基、より好ましくは長鎖炭化水素基を有する高
級脂肪酸アシレート基である。
この発明で用いられる複合金属有機化合物は、金属アル
コキシドを原料として製造することができる。例えば、
テトラアルコキシチタンに難加水分解性疎水基含有有機
化合物を作用させて得られるチタン有機化合物と、テト
ラアルコキシジルコニウムに難加水分解性疎水基含有有
機化合物を作用させて得られるジルコニウム有機化合物
とを反応させて得られる。
この調製の過程での副生物であるエステルやアルコール
を含む反応生成物を用いてもよい。
この発明において、複合金属有機化合物の被覆量は、銅
粉に対して0.01〜15重量%、好ましくは、0,0
5〜10重量%である。この被覆量の下限未満では耐酸
化性が劣って緑青が発生し、変色や銅粉の凝集が起り易
い。上限を超えると銅粉表面に過剰な疎水膜が形成され
て導電性が妨げられるからである。
被覆処理法は、銅粉に対し溶剤に溶解した複合金属有機
化合物を添加し、その後に溶剤を除去する方法、銅粉に
対し必要量の複合金属有機化合物を添加し、混合撹拌す
る方法などがある。
導電塗料組成物 この発明の導電塗料組成物は2つの態様がある。
この発明による第一の導電塗料組成物は、複合金属有機
化合物が被覆された銅粉と、樹脂バインダーと、溶剤と
を含むものである。
この発明による第二の導電塗料組成物は、複合金属有機
化合物と、銅粉と、樹脂バインダーと、溶剤とを含むも
のである。
第二の態様における複合金属有機化合物の添加量は、溶
剤骨を除く組成物中で、0.01〜15重二26重量り
、好ましくは0.05〜10重量%である。これは、0
.05重量%未満では組成物中の銅粉表面の被覆が不十
分となり、組成物の導電性や耐熱性、耐湿性、貯蔵安定
性などの耐環境性、耐薬品性などの化学的強度および基
材に対する密着性などの物理的強度が低下し始め、0.
01重量%未満では、その傾向が著しくなるからである
。また、10重量%を超えると組成物中の銅粉表面の被
覆が過剰になり、導電性および基材に対する密着性など
の物理的強度が低下し始め、15重量%を超えるとその
傾向が著しくなるからである。
この発明において用いることのできる樹脂バインダーに
は、通常に電子機器によく用いられているプラスチック
スに対して密着性良好なものである。例えば、ABS、
ポリスチレン、PPO,ポリカーボネートなどの電子機
器プラスチックスに対し、アクリル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、フェ
ノール系樹脂、エポキシ系樹脂などを用いることができ
る。
また、この発明おいて用いることのできる溶剤としては
、樹脂バインダーなどの添加剤を溶解するトルエン、シ
ンナー、ヘキサン、ベンゼン、メチルエチルケトン、キ
シレン、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピ
ルアルコール、ブチルアルコール、メチルイソブチルケ
トン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブなどの有機溶剤のIPliまたは2種以
上の混合物が好ましい。
この組成物に配合される銅粉は、導電性組成物の固形分
に対して、30〜90重量%であり、好ましくは、40
〜80重量%である。
また、この組成物に配合される樹脂バインダーは、導電
性組成物の固形分に対して、10〜70重量%であり、
好ましくは、20〜60重瓜%で重量。
上記の成分以外に、目的に応じて種々の添加剤を含める
ことができる。その様なものとして、還元剤、界面活性
剤、沈降防止剤、消泡剤、増粘剤、チクソトロピック剤
、防錆剤、難燃剤なとある。
この発明の導電性組成物の製造方法では、この発明の複
合金属有機化合物で既に被覆された銅粉に、樹脂バイン
ダーと溶剤とを添加して製造されるが、この態様以外に
、例えば、未被覆銅粉、バインダーおよび/または溶剤
の混合物に、複合金属を機化合物を添加して、組成物の
調製中に銅粉に被覆してもよい。
[作 用] 上述の構成からなるこの発明では、複合金属有機化合物
が、ジルコニウム原子やチタン原子などの金属原子を中
心とし、加水分解され易い親水性を呈する有機基と、加
水分解され難い親油性の有機基とを有し、分子内に親水
部分と疎水部分とを有するので、親水性基が銅粉表面吸
着水との置換反応を起こし、銅粉表面に親水部分を内側
に疎水部分を外側に複合金属有機化合物を配列させて分
子膜を形成する。従って銅粉表面に強固にかつ良好に分
子膜を形成させ、しかも、銅粉表面に高い疎水性が付与
される。
この疎水膜は、導電性を損なうことなく、熱や湿度など
の外部環境から銅粉を保護するために作用する。また、
加水分解され難く、かつ親油性を示す有機基部分は組成
物中において、樹脂バインダー分子とファンデルワール
ス力、水素結合、イオン結合、共有結合、配位結合など
によって絡み合い、撹拌、混線工程時に生じる剪断応力
などよって銅粉の良好な分散状態を形成する。
[発明の効果] 下記の例から実証されるように、請求項1および2の銅
粉においては、複合金属有機化合物で被覆されてるので
、銀被覆に匹敵する優れた導電性および貯蔵安定性を示
すことができる。
請求項4および6の導電塗料組成物においては、複合金
属有機化合物を添加もしくは被覆するので、貯蔵安定性
を大幅に向上させることができる。更に、この塗膜に優
れた耐薬品性および耐環境性を付与させることができる
請求項4および6の導電塗料組成物においては、彼覆瓜
もしくは添加瓜が最適の範囲に設定されているので、導
電性と電磁波シールド効果を低下させることなく、塗料
組成物の耐環境性および化学的物理的強度などを著しく
向上させることができる。
[実施例] この発明を、以下の例によって具体的に説明する。
実験材料 実施例に用いた材料を以下に示す。
下記第1表に複合金属有機化合物を示す。
材料No。
1−1゜ 複合金属有機化合物 M  −Ti、M  −Zr、R’−イソプロピル、R
2〜R6冒イソステアロ 1−2、 イル、n−1 M  −Z r、 M  −Ti、 R’ −nブチル
、R2、R3−イソステアロイ ル、R4−R6−オレイル、n−1 1−3゜ 1−4゜ 1−5゜ 1−6゜ 1−7゜ M  mA1.M  −Zr、0R3−なし、R、R−
イソプロピル、R4 −R6−イソステアロイル、n−1 M  −Ti、M  −3i、R’−イソプロピル、R
2、R3−イソステアロ イル、R4−R6−メトキシ、n−1 工2 M  −ZrSM  −5iSR’ −t −ビチル、
R2−イソステアロイル、 R−オレイル、R4−R6−メトキ シ、n−1 M  −AI、M  −Ti、0R3−なし、R、R−
イソプロピル、R4 〜R6−イ゛パテアロイル、n−=−1M  −Ti、
M  waZr、R’−イソプロピル、R2−R6−オ
レイル、 1−8゜ Ml−T t、M2−Z r、R1−イソプロピル、R
2〜RO−イソステアロ イル、n−3 1−9゜ 1−10゜ 1−11゜ 12゜ Ml−Zr、M”−Ti、R’ −n−ブチル、R2、
R3−イソステアロイ ル、R4−R6−クミルフェニル、n M  wmZ r、M2−T 1SR1−n−■ ブチル、R2、R3−イソステアロイ ル、R4〜RB−オレイル、n−2 M’ −T i、M2waZ r、R1−イソプロピル
、R2、R3−ドデシルベン ゼンスルホニル、R4−R6−イソス テアロイル、n−1 Ml−T t、M2−Z r、R’−イソプロピル、R
2、R3−ジオクチルホ スフェート、R4−R6−イソステア ロイル、n−1 1−13,M  −Ti、M  −Zr、R1−イソプ
ロピル、R2、R3−ジオクチルパ イロホスフェート、R4−R6−イソ ステアロイル、n−1 1−14,M  −Ti、M  −Zr、R’−イソプ
ロピル、R2−メタクリル、R3− イソステアロイル R4−R6−オレ イル、n−1 1−15,M  −AI、M  −In、OR30R−
なし、R1、R4、R6−イ ソプロピル、R2−イソステアロイル 基が置換したアセトアルコキシ、jl=1=1−16.
M  =AI、M  −Ga、OR”0R−なし、R1
、R4、R6−イ ソプロピル、R2−イソステアロイル 基が置換したアセトアルコキシ、Qm 1−17゜ 1−18゜ Ml−S r、 M2−A L 0R20R3,0R5
−なし、R1−イソプ ロピル、R4、R6−イソステアロイ ル基が置換したアセトアルコキシ、n M’−Li、M2−3 r、oR2 0R3,OR4,0R5−なし、R1 −イソプロピル、R6−イソステアロ イル基が置換したアセトアルコキシ、 なお、1−1〜6は、反応副生物であるエステルやアル
コールを含有した。
この実験で用いた比較サンプルを第2表に示す。
第2表 比較サンプル 2−1  イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニ
ルチタネート 2−2  イソプロピルトリオクタノイルチタネート 2−3  イソプロピルジメタクリルイソステアロイル
チタネート 2−4  ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキ
シアセテート 2−5  テトライソプロピルビス(ジオクチルホスフ
ァイト)チタネート 2−6  アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピ
レート 2−7 7−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン 2−8 7−ゲリシドキシブロピルトリメトキシシラン この例で用いられた樹枝状電解銅粉を第3表に示す。
第3表 銅粉の特性 見掛密度      0.8〜1.1g/Cm比表面積
        0.40ば/g平均粒径      
   8,0μm純度          99.2%
以上HNO不溶解舒    0,03%未満還元減量 
       0,80%未満この例で用いた樹脂バイ
ンダーを下記第4表に示す。
第4表 樹脂バインダー 種類    商品名    製造元 アクリル  アクリボンド 三菱レイヨン系樹脂   
  BC−415B フェノール   PL−2210群栄化学工業ル系樹脂 (株) 実験例1 銅粉の耐熱耐エージング特性前記第3表の樹
枝状銅粉をトルエン溶媒中で撹拌分散させ、第1表に示
す本発明による複合金属有機化合物と、第2表に示す比
較金属有機化合物とを、各々、銅粉分散浴に、少量ずつ
添加し、銅粉に被膜を形成した。乾燥後に、85℃の温
度、60℃/95%RHの湿度環境で1350時間放置
して、銅粉の変色および緑青の発生状況を観察した。
なお、各金属有機化合物の処理量は、銅粉に対して、0
.01.0.1.0.5.1,0.5.0.10.0重
量%に変えて実験した。
その結果、第1表に示した本発明による複合金属有機化
合物(No、1−1〜18)で処理した場合、0.1〜
10重量%の処理量で、全く変色せず、また緑青の発生
もなかった。
これに対して、第2表(No、2−1〜8)に示す金属
有機化合物で処理された銅粉は、変色および緑青発生が
あった。
上記の結果より、この発明の被覆銅粉は、高温、高湿に
おける耐熱、耐エージング性に優れていることが判る。
実験例2 塗膜の導電性 実験例1と同様に処理された金属有機化合物被覆処理銅
粉を、銅粉に対し45重量%の第4表のアクリル系樹脂
および溶剤のトルエンを導電塗料を調製した。
得られた導電塗料をスクリーン印刷機でアクリル板に縦
10cm、横0.3cm、膜厚50±10μmの導体回
路を形成し、25土5℃、24時間大気中で乾燥した。
この回路の体積固有抵抗を測定した。
その結果、第1表に示した本発明による複合金属R機化
合物(No、1−1〜18)で処理し、0.1〜10重
量%の処理量で調製した被覆銅粉を含む導電塗料から得
られた回路は、3.0×10〜6.0X10−4Ω・(
至)の体積固有抵抗を有していた。
他方、比較の金属有機化合物(N o、  2−1〜8
)で処理された銅粉を含む導電塗料から得られた回路は
、1×10〜5X10’Ω・cmの体積固有抵抗を有し
ていた。
この結果から、この発明の導電塗料は、良好な導電性を
示すことが判る。
実験例3 塗膜の導電性 実験例1と同様に処理された金属6機化合物被覆処理銅
粉を、銅粉に対し45重量%の第4表のフェノール系樹
脂(固形分60重重量)および溶剤のメチルカルピトー
ルで導電塗料を調製した。
得られた導電塗料をスクリーン印刷機で紙フエノール板
に縦20c+n、横0.1cm、膜厚40±10μmの
導体回路を形成し、150℃、30分間(人気中、循環
オーブン)で乾燥した。この回路の体積固有抵抗を測定
した。
その結果、第1表に示した本発明による複合金属有機化
合物(No、1−1〜18)で処理し、O81〜10重
量%の処理量で調製した被覆銅粉を含む導電塗料から得
られた回路は、2X10’〜5X10−4Ω・印の体積
固有抵抗を有していた。
他方、比較の金属を機化合物(N o、  2−1〜8
)で処理された銅粉を含む導電塗料から得られた回路は
、lXl0’〜4X10−”Ω・印の体積固有抵抗を有
していた。
この結果から、この発明の導電塗料は、良好な導電性を
示すことが判る。
実験例4 塗料の貯蔵安定性 実験例2および3で調製した導電塗料を20±5℃、6
0±10%RHの環境で3ケ月放置したのち、前記と同
様の手順で塗膜の体積固有抵抗を測定した。
その結果、第1表に示した本発明による複合金属有機化
合物(N o、  1−1〜18)で処理し、0.1〜
10重量%の処理量で調製した被覆銅粉を含む導電塗料
から得られた塗膜は、2X10−4〜6X10−4Ω・
(至)の体積固有抵抗を有していた。
他方、比較の金属有機化合物(No、2−1〜8)で処
理された銅粉を含む導電塗料から得られた塗膜は、8X
10’〜2X10−2Ω・印の体積固有抵抗を有してい
た。
この結果から、この発明の導電塗料は、良好な貯蔵安定
性を示すことが判る。
実験例5 塗膜の耐熱耐湿エージング性実験例2および
3で調製された導電塗料の塗膜基板を、85℃の温度、
60℃/95%RHの湿度環境で、1350時間放置し
て塗膜の抵抗変化率を測定した。
その結果、第1表に示した本発明による複合金属有機化
合物(No、1−1〜18)で処理し、0.1〜10重
量%の処理量で調製した被覆銅粉を含む導電塗料から得
られた塗膜は、85℃の温度において、はとんどが10
%前後、少なくても7%、多くても16%であった。6
0℃/95%RHの湿度において、はとどが5%前後、
少なくても一11%、多くても9%であった。
他方、比較の金属有機化合物(No、2−1〜8)で処
理された銅粉を含む導電塗料から得られた塗膜は、85
℃の温度において、多くが50〜100%、少なからず
150%以上であった。
60℃/95%RHの湿度において、多くが50〜80
%、少なからず100%以上であった。
この結果から、この発明の導電塗料からの塗膜は、優れ
た耐熱エージング性、耐湿エージング性を示すことが判
る。
実験例6 銅粉の耐薬品性 実験例1と同様に処理された金属有機化合物被覆銅粉を
、2規定の希塩酸、3規定の希水酸化ナトリウム、メタ
ノール、フッ素系洗浄液「フレオン」、塩素系洗浄液「
クロロセンNUJ、「クロロセンVGJに20±5℃の
条件で10分間浸漬した後に、85℃の温度、60℃/
95%RHの湿度環境で1350時間放置して、銅粉の
変色および緑青の発生状況を観察した。
その結果、第1表に示した本発明による複合金属有機化
合物(N O,1−1〜18)で処理した場合、0.1
〜10重量%の処理量では、希塩酸に浸漬した銅粉にお
いて、弱冠の変色および緑青の発生が見られたが、その
他の銅粉では、全く変色せず、また緑青の発生もなかっ
た。
これに対して、第2表(No、2−1〜8)に示す金属
有機化合物で処理された銅粉は、著しい変色および緑青
発生があった。
上記の結果より、この発明の被覆銅粉は、耐薬品性に優
れていることが判る。
実験例7 塗膜の耐薬品性 実験例2.3で調製された導電塗料の塗膜基板を、2規
定の希塩酸、3規定の希水酸化ナトリウム、メタノール
、フッ素系洗浄液「フレオン」、塩素系洗浄液「クロロ
センNU」、「クロロセンVGJに20±5℃の条件で
5時間浸漬して、耐薬品性試験を行い、塗膜の抵抗変化
率を測定した。
その結果、第1表に示した本発明による複合金属何機化
合物(No、1−1〜18)で処理し、0.1〜10重
二%重量理量で調製した被覆銅粉を含む導電塗料から得
られた塗膜は、抵抗変化率が、希水酸化ナトリウム及び
メタノールでほとんどが30〜60%、それ以外でほと
んどが一3〜7%、少なくても0%、多くても一10%
であった。
他方、第2表(No、2−1〜8)に示す比較の金属有
機化合物で処理された銅粉を含む導電塗料から得られた
塗膜の抵抗変化率は、希水酸化ナトリウム及びメタノー
ルで多くが500%以上、少なからず無限大となり、そ
れ以外で多くが300〜600%以上、少なからず70
0%以上であった。
この結果から、この発明による導電塗料の塗膜は、優れ
た耐薬品性を示すことが判る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.銅粉の表面に、主鎖に下記繰返し単位を有する複合
    金属有機化合物が被覆されたことを特徴とする導電塗料
    用銅粉。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、M^1およびM^2は、Ti、Si、Zr、Al
    、Ca、Li、Fe、Ge、Sr、In、Ba、Ta、
    Bi、MgおよびNaよりなる群から選ばれた金属原子
    であり、M^1とM^2とは異種の金属であり、nは1
    以上の整数である。
  2. 2.複合金属有機化合物の主鎖の金属原子に、少なくと
    も1個の易加水分解性親水基と少なくとも1個の難加水
    分解性疎水基とを有する請求項1記載の導電塗料用銅粉
  3. 3.複合金属有機化合物が、金属アルコキシドの縮合反
    応から得られた反応生成物である請求項1または2記載
    の導電塗料用銅粉。
  4. 4.請求項1記載の被覆銅粉と、樹脂バインダーと、溶
    剤とを含むことを特徴とする導電塗料組成物。
  5. 5.請求項1記載の複合金属有機化合物と、銅粉と、樹
    脂バインダーと、溶剤とを含むことを特徴とする導電塗
    料組成物。
JP63163362A 1988-06-30 1988-06-30 導電塗料用銅粉および導電塗料組成物 Pending JPH0214258A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5225110A (en) * 1989-06-13 1993-07-06 Cookson Group Plc Coated particulate metallic materials
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