JPH02107672A - 導電塗料用銅粉、その製造方法および導電性組成物 - Google Patents

導電塗料用銅粉、その製造方法および導電性組成物

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JPH02107672A
JPH02107672A JP26206888A JP26206888A JPH02107672A JP H02107672 A JPH02107672 A JP H02107672A JP 26206888 A JP26206888 A JP 26206888A JP 26206888 A JP26206888 A JP 26206888A JP H02107672 A JPH02107672 A JP H02107672A
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JP
Japan
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acid
copper powder
higher fatty
organic zirconate
conductive paint
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Application number
JP26206888A
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English (en)
Inventor
Kentaro Mito
三戸 兼太郎
Hirohisa Senzaki
博久 千崎
Hisao Hayashi
林 尚男
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02107672A publication Critical patent/JPH02107672A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/62Metallic pigments or fillers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、導電塗料用銅粉の製造方法に関し。
より詳細には、銅粉の導電性と電磁波遮蔽(シールド)
効果を低下させることなく、銅粉自体および導電塗料の
貯蔵安定性および耐環境性を向上させた導電塗料用銅粉
を製造する方法に関する。
[従来の技術] 電子機器を電磁波の妨害から保護する電磁波シールド材
料の一つとして、従来、ニッケル粉、銀粉、銅粉、カー
ボン粉などの導電性フィラーを各種の結合剤樹脂に混練
した導電塗料がある。この塗料は、プラスチックス成形
品表面にスプレーハケなどで塗布され、この塗膜が電磁
波をシールドする。各種の導電塗料のうち銅系導電性塗
料は、銀粉やニッケル粉を用いた導電塗料より廉価であ
り、シールド効果に優れた特性を有する。
しかしながら、銅粉自体および銅系導電性塗料は、塗料
中で銅粉が凝集して良好な分散状態が得られず、安定性
に劣り、しかも、熱、湿度などの環境で酸化されやすく
、従って、耐環境性および導電性の劣化(シールド効果
の減衰)を起しやすいという問題点がある。この問題点
を解決するために従来種々の提案がなされている。例え
ば、電解銅粉を有機カルボン酸で、バインダー樹脂、有
機溶剤と共に用いてなる導電性塗料組成物(特開昭60
−28273号公報)、銅粉をカップリング剤で表面処
理すること(特開昭60−30200号公報)、銅粉を
有機チタネートで被覆すること(特開昭59−1746
61号公報)、銅粉を有機アルミニウムで被覆する被覆
銅粉の製造方法(特開昭59−179671号公報)、
銅粉をカルボン酸で処理すること(特開昭60−258
273号公報)、銅粉の表面をハンダメツキすること(
特開昭57−113505号公報)、銅粉表面に金属銀
を置換析出させること(特開昭60−243277号公
報)、不飽和脂肪酸および有機チタン化合物を添加する
こと(特開昭58−74759号公報)、アルカノール
アミンを添加すること(特開昭59−36170号公報
)、アントラジンを配合すること(特開昭56−163
166号公報)などが提案されている。
[発明が解決しようとする課8] しかしながら、従来の被覆銅粉は、ある程度の耐環境性
を示すが、実用的なレベルに至るまでの耐環境性を有し
てはいなかった。
この発明は上述の背景に基づきなされたものであり、そ
の目的とするところは、上記の従来の導電塗料用銅粉お
よび導電塗料組成物の欠点を解消して、銅粉の導電性と
電磁波シールド効果を低下させることなく、銅粉自体お
よび導電性塗料組成物の耐環境性を著しく向上した導電
塗料用銅粉およびその製造方法並びに導電性塗料組成物
を提供することである。
[課題を解決するための手段] 上記課題は、この発明による導電塗料用銅粉、その製造
方法並びに導電性組成物により達成される。すなわち、
この発明の導電塗料用銅粉は、高級脂肪酸および有機ジ
ルコネート化合物の被覆層を表面に有することを特徴と
するものである。
この発明の好ましい態様において、高級脂肪酸として、
ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、カプリン酸
、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸
、ラウリン酸、ミスチリン酸、リノール酸、リノレイン
酸または/およびリシノール酸を用いることができる。
この発明による導電塗料用銅粉の製造方法は、高級脂肪
酸溶液で銅粉を処理し、次いで、乾燥した処理銅粉を有
機ジルコネート化合物により非溶媒系で処理することを
含むものである。
この発明による導電塗料用銅粉の別の製造方法は、高級
脂肪酸と有機ジルコネート化合物との混合物で銅粉を処
理することを含むものである。
この発明の導電性組成物は、高級脂肪酸処理銅粉、結合
剤樹脂、有機ジルコネート化合物および溶剤を含む組成
物であって、組成物中で銅粉が高級脂肪酸および有機ジ
ルコネート化合物の被覆層を表面に有することを特徴と
するものである。
以下、この発明をより詳細に説明する。
この発明による被覆銅粉は、高級脂肪酸および有機ジル
コネート化合物の被覆層を表面に有する。
銅粉 この発明で用いられる銅粉の形状は、電解法、還元法、
アトマイズ法より得られる樹枝状、粒状、針状、球状で
あり、更に、これらをボールミルなどで機械的に加工し
たフレーク状などがある。また、V型ミキサーなどを用
いて樹枝状銅粉、フレーク状銅粉、粒状銅粉、および球
状銅粉を混合して用いることができる。
用いる銅粉の特性は、例えば、見掛密度0.5〜3. 
5g/cnl、タップ密度1.0〜5.0g/clll
、平均粒径3〜20μm(光透過法)、比表面積1.5
ゴ/g以下(BET法)、粒度分布50μm以下(光透
過法)である。
この発明において用いることができる原料の銅粉として
、銀、ニッケル、亜鉛1、パラジウムなどの金属、半田
などの合金、アミン類、アミノ酸、カルボン酸およびそ
の誘導体などの有機化合物で予め被覆していてもよい。
処理すべき銅粉は、また、前処理として必要に応じて、
無機酸、有機酸、各種還元剤などの試薬を用いて、また
水素還元により、銅粉表面からの酸化被覆を除去する。
処理すべき銅粉を、前処理として乾燥してもよい。
高級脂肪酸 この発明において銅粉表面を高級脂肪酸で被覆する。こ
の明細書において「高級脂肪酸」とは、ステアリン酸、
イソステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、カプリ
ン酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴ
ン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、リノール酸、リノレ
イン酸または/およびリシノール酸などの高級脂肪酸お
よびその誘導体を指す。
有機ジルコネート化合物 この発明において導電性塗料用銅粉の表面には、有機ジ
ルコネート化合物が被覆処理される。好ましい有機ジル
コニウム化合物は、少なくとも1個の易加水分解性有機
基と少なくとも1個の難船水分解性親油基とを有するも
のである。その様な化合物として、例えば、イソプロピ
ルトリイソステアロイルジルコネート、イソプロピルト
リドデシルベンゼンスルホニルジルコネート、イソプロ
ピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)ジルコネ
ート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスフェー
ト)ジルコネート、テトラオクチルビス(ジトリデシル
ホスファイト)ジルコネート、テトラ(2,2−ジアリ
ルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)
ホスファイトジルコネート、ビス(ジオクチルパイロホ
スフェート)オキシアセテートジルコネート、ビス(ジ
オクチルパイロホスフェート)エチレンジルコネート、
イソプロピルトリオクタノイルジルコネート、イソプロ
ピルジメタクリルイソステアロイルジルコネート、イソ
プロピルイソステアロイルジアクリルジルコネート、イ
ソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)ジルコネー
ト、イソプロピルトリクミルフェニルジルコネート、イ
ソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)ジ
ルコネート、ジクミルフェニルオキシアセテートジルコ
ネート、ジイソステアロイルエチレンジルコネートなど
およびこれらの混合物がある。性能上好ましいジルコネ
ート化合物は、ジルコニウムアルコキシドとカルボン酸
、特に高級脂肪酸との反応によって得られる。例えば、
テトラアルコキシジルコニウム1モルに対して、数倍モ
ル、例えば2〜5モルのイソステアリン酸、パルミチン
酸、ミスチリン酸、ラウリン酸、カプリン酸などの高級
飽和脂肪酸およびこれらの異性体やオレイン酸、リノー
ル酸、リルン酸などの高級不飽和脂肪酸およびこれらの
異性体を反応させて得られる。
導電塗料用銅粉の製造方法 この発明による導電塗料用銅粉の製造方法の第一の態様
は、高級脂肪酸溶液で銅粉を処理して乾燥し、得られた
銅粉を有機ジルコネート化合物により非溶媒系で処理す
ることからなる。
この態様においては、高級脂肪酸を水、アルコール類、
エステル類、エーテル類、炭化水素類などの溶媒で希釈
した高級脂肪酸溶液で銅粉を処理する。脂肪酸の処理量
は、銅粉に対して0.01重量%以上から徐々に防錆効
果が現われ始め、性能上、コスト上、好ましくは0.0
5〜10重二%である。
この態様において、次いで、真空乾燥などの通常の乾燥
技術を利用して高級脂肪酸処理銅粉を乾燥し、得られた
銅粉を非溶媒系で処理する。この際の有機ジルコネート
化合物の処理量は、銅粉重量に対して、例えば0,01
〜20重量%である。
この非溶媒系の処理は、銅粉に所定量の有機ジルコネー
ト化合物を加えてミルやミキサーなどの混合装置を用い
て乾式で行ない、銅粉表面を有機ジルコネート化合物で
完全にかつ均一に被覆させることが望ましい。
この発明による導電塗料用銅粉の製造方法の第二の態様
は、高級脂肪酸と有機ジルコネート化合物との混合物で
銅粉を処理する。
高級脂肪酸と有機ジルコネート化合物との混合割合は、
高級脂肪酸1〜99重量%に対して、有機ジルコネート
化合物1〜99重量%であり、特性上好ましくは高級脂
肪酸5〜95重量%に対して、有機ジルコネート化合物
5〜95重量%である。
銅粉重量に対する、高級脂肪酸と有機ジルコネト化合物
との混合物の処理量は、0,01〜10重ff196、
好ましくは0.05〜5重量%である。この処理量が0
.05重量%未満になると耐環境性が低下し始め、0.
01重量%未満ではその傾向が更に大きくなり、また処
理量が5重量%を超えると初期導電性が徐々に低下し始
め、10重量%を超えるとその傾向が更に大きくなるか
らである。
この第二の態様において、被覆処理方法は、銅粉、好ま
しくは酸化被膜が除去された銅粉を、水若しくはアルコ
ールやトルエンなどの有機溶媒中に分散させて、少量ず
つその混合物を添加して被覆する方法や、銅粉と混合物
とを直接にミキサーやミルなどの混合機で乾式混合撹拌
して被覆する方法がある。
導電塗料組成物 この発明による導電性塗料組成物は、高級脂肪酸処理銅
粉、樹脂バインダー、有機ジルコネート化合物および溶
剤を含む組成物であって、組成物中で銅粉表面が高級脂
肪酸および有機ジルコネート化合物で被覆されている。
この発明において用いることのできるバインダーには、
通常、電子機器によく用いられているプラスチックスに
対して密着性良好なものである。
例えば、ABS、ポリスチレン、ポリカーボネートなど
の電子機器プラスチックスに対し、アクリル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹
脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂などを用いるこ
とができる。樹脂バインダーの含有量は、銅粉重量に対
して5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%であ
る。これは、10重量%未満では徐々に導電性組成物の
形成が困難になり、5重量%未満ではその傾向が著しく
なり、完全に組成物の形成が不可能になるからである。
また、50重量%を超えると徐々に導電性組成物の導電
性が低下し、導電性組成物としての機能が低下し始め、
60重量%を超えるとその傾向が著しくなるからである
また、この発明において用いることのできる溶剤として
は、バインダーなどの添加剤を溶解できるトルエン、シ
ンナー、ヘキサン、ベンゼン、メチルエチルケトン、キ
シレン、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピ
ルアルコール、ブチルアルコール、メチルイソブチルケ
トン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブなどの有機溶剤の1種または2種以上の
混合物が好ましい。これらの溶剤は、作業性などを考慮
して一種の単独溶剤または二種以上の混合溶剤を使用す
る。
この組成物に配合される銅粉は、導電性組成物の固形分
に対して、40〜95重量%であり、好ましくは、50
〜85重二%である。
上記の成分以外に、目的に応じて種々の添加剤を含める
ことができる。その様なものとして、還元剤、界面活性
剤、酸化防止剤、消泡剤、増粘剤、チクットロピック剤
、沈降防止剤、防錆剤、難燃剤などある。
[作 用] 上述の構成からなるこの発明では、高級脂肪酸が銅粉粒
子表面に緻密な膜を形成し、銅粉の表面エネルギーを低
下させて安定化させる。この膜は、導電性を損なうこと
なく、熱や湿度などの外部環境から銅粉を保護するよう
に作用して防錆膜となる。また、有機ジルコネート化合
物は、ジルコニウム原子を中心とし、加水分解され易い
親水性を呈する有機基と、加水分解され難い親油性の有
機基とを有し、分子内に親水部分と疎水部分とを有する
ので、親水性基(例えばアルコキシ基)が銅粉表面吸若
水との置換反応を起こし、銅粉表面に親水部分を内側に
疎水部分を外側に有機ジルコネート化合物の分子が配列
した疎水膜を形成する。
従って銅粉表面に強固にかつ良好に疎水膜を形成させる
ことによって、銅粉表面に高い疎水性が付与される。こ
の疎水膜は、導電性を損なうことなく、導電塗料組成物
中において、樹脂バインダー分子とファンデルワールス
力、水素結合、イオン結合、共有結合などによって巧み
に絡み合い、撹拌、混線工程時に生じる剪断応力などよ
って銅粉の良好な分散状態を形成する。
[発明の効果] 下記の例から実証されるように、請求項1および2の導
電塗料用被覆銅粉により、銅粉粒子表面が高級脂肪酸お
よび有機ジルコネート化合物で被覆されてるので、導電
性を損なうことなく耐熱性および耐湿性の耐環境性を向
上させることができる。
請求項3および4の製造方法により得られた導電塗料用
被覆銅粉を用いた請求項5記載の導電性塗料組成物は、
良好に銅粉を分散して貯蔵安定性に優れているとともに
、その塗膜に優れた耐熱性などの耐環境性を付与させる
ことができる。
[実施例コ 以下に、この発明を実施例および比較例に基づき具体的
に説明するが、この発明はその要旨を超えないかぎり以
下の例に限定されるものではない。
実験材料 実験例に用いた材料を以下に示す。
この例で用いられた樹枝状電解銅粉(三片金属鉱業(株
) 、MF−D2)を第1表に示す。
第1表 銅粉の特性 見掛密度      0.72g/cmタップ密度  
   1.30g/Cff1比表面積      0.
34ば/g 平均粒径      11.8μm この例で用いた高級脂肪酸を第2表に示す。
No。
第2表  高級脂肪酸 高級脂肪酸 カプロン酸 エナント酸 カプリル酸 ペラルゴン酸 カプリン酸 ラウリン酸 ミリスチン酸 パルミチン酸 ステアリン酸 オレイン酸 リノール酸 リノレイン酸 リシノール酸 この実験例で用いた有機ジルコネート化合物を、下記第
3表に示す金属アルコキシドと高級脂肪酸とから調製し
た。
第3表 有機ジルコネート化合物 No.  金属アルコキシド 高級脂肪酸3−1 テト
ライソプロポ キシジルコニウム イソステアリン酸 オレイン酸 3−3 テトラ−n−ブト キシジルコニウム パルミチン酸 3 − 4     /l      ラウリル酸3−
5 テトライソプロポ シジルコニウム  カプリン酸 ミスチリン酸 註)高級脂肪酸と金属アルコキシドとのモル比は3:1
である。
この実験例で用いた比較サンプルを第4表に示す。
No。
第4表 比較サンプル イソプロビルトリドデシルベンゼンス ルホニルチタネート テトライソプロピルビス(ジオクチル ホスファイト)チタネート アセトアルコキシアルミニウムジイソ プロピレート アントラジン γーメタクリロキシプロピルトリメト キシシラン イソシアヌル酸 プロピオン酸 安息香酸 アクリル酸 フタル酸 実験例1 銅粉の耐熱耐湿性 前記第1表の樹枝状銅粉を、第2表の高級脂肪酸の溶液
(0.01、0.5、1.0、5,0、10、0重量%
濃度)に、10分間、30分間、60分間浸漬し、分岐
し、乾燥した。更に、ステンレス製ポット中で、得られ
た処理銅粉を第3表の有機ジルコネート化合物で1、2
、3時間混合処理した。なお、各有機ジルコネート化合
物の処理量は、銅粉に対して、0.01、0.5、1、
0、5,0、10重量%に変えて実験した。
また、同様に第4表に示す比較サンプルについても同様
に銅粉を処理した。
表面被覆が形成された銅粉を、85℃の温度、60℃/
95%RHの湿度環境で1000時間放置して、銅粉の
変色および緑青の発生状況を観察した。
その結果、80℃の高温環境において、第2表に示す高
級脂肪酸および第3表に示した有機ジルコネート化合物
で処理した銅粉は殆ど変色しなかった。他方、第4表の
比較サンプルで処理した銅粉は著しく変色した。また、
60℃/95%RHの湿度環境において、第2表に示す
高級脂肪酸および第3表に示した有機ジルコネート化合
物で処理した銅粉は、全く変色せず、また緑青の発生も
なかった。これに対して、第4表の比較サンプルで処理
された銅粉は、著しく黒褐色に変色し、部分的に緑青が
発生した。
上記の結果より、この発明の被覆銅粉は、高温、高湿に
おける耐熱耐湿エージング性に優れていることが判る。
実験例2 塗膜の初期導電性 実験例1で用いた表面被覆処理銅粉から、アクリル系樹
脂(固形分量60重量%)および溶剤のトルエンを用い
て、導電塗料を調製した。得られた導電性塗料をスクリ
ーン印刷機でアクリル板に縦2cm,横2cLI+、膜
厚50±10μmの導体回路を形成した。この回路の体
積固有抵抗を測定した。
その結果、第2表に示す高級脂肪酸および第3表に示し
た有機ジルコネート化合物で処理したこの発明による被
覆銅粉を含む導電性塗料から得られた回路は、1×10
 〜3X10−4Ω・mの体積固有抵抗を有していた。
他方、比較サンプルで処理された銅粉を含む導電性塗料
から得られた回路は、8.OX10’〜3X10’Ω・
印の体積固有抵抗を示した。
この結果から、この発明による被覆銅粉を含む導電塗料
は、良好な初期導電性を示すことが判る。
実験例3 塗膜の耐熱耐湿性 実験例2で調製した導体回路基板を、85℃の温度、6
0℃/95%RHの湿度環境で1000時間放置して塗
膜の抵抗変化率を3111定した。
その結果、85℃の高温環境では、第2表に示す高級脂
肪酸および第3表に示した有機ジルコネート化合物で処
理したこの発明による被覆銅粉を含む導電性塗料から得
られた塗膜は、初期値1、8X10  Ω・(2)から
2.5X10−’Ω・印に変化するに過ぎなかった。他
方、比較サンプルで処理された銅粉を含む導電性塗料か
ら得られた塗膜は、初期値8.3X10’Ω・(至)か
ら2、lX10−3Ω・σに、初期値1×10−3Ω・
備から3.3X10’Ω拳(至)に、初期値2.5X1
0−3Ω・■から8.4X10’Ω・(至)のように大
幅な変化を示した。60℃/95%RHの湿度環境では
、第2表に示す高級脂肪酸および第3表に示した有機ジ
ルコネート化合物で処理したこの発明による被覆銅粉を
含む導電性塗料から得られた塗膜は、初期値1.7X1
0−4Ω・印から1.9X10’Ω・印に変化するに過
ぎなかった。
他方、比較サンプルで処理された銅粉を含む導電性塗料
から得られた塗膜は、初期値 8.0X10−’Ω・印から1.2X10−3Ω・(至
)に、初期値1.3X10’Ω・印から2.3×10−
3Ω・■に、初期値2.3X10’Ω・印から6゜2X
10’Ω・畑のように大幅な変化を示した。
実験例4 塗膜の導電性 前記第1表の樹枝状銅粉を、第2表の高級脂肪酸の溶液
(0,01,0,5,1,0,5,0,10,0重量%
濃度)に、10分間、30分間、60分間浸漬し、分岐
し、乾燥した。得られた処理銅粉を、樹脂バインダー(
アクリル系樹脂;アクリボンドBC−415B、三菱レ
イヨン(株)、フェノール樹脂、PL、−2210、群
栄化学工業(株))、第3表の有機ジルコネート化合物
、溶剤のトルエンと混合して導電性組成物を調製した。
なお、各有機ジルコネート化合物の添加量は、銅粉に対
して、0.01.0.5.1.O15,0,10重量%
に変えて実験した。
比較のために、高級脂肪酸に替えて第4表に示す比較サ
ンプルに用いて同様に導電性組成物を調製した。更に、
有機ジルコネート化合物に替えて第4表に示す比較サン
プルに用いて同様に導電性組成物を調製した。得られた
導電性塗料をスクリーン印刷機でフェノール板に縦2c
m、横2cm、膜厚50±10μmの導体回路を形成し
て乾燥後、この回路の体積固有抵抗を測定した。
その結果、第2表に示す高級脂肪酸および第3表に示し
た有機ジルコネート化合物で処理したこの発明による被
覆銅粉を含む導電性塗料から得られた回路は、lXl0
 〜3X10−4Ω・(至)の体積固有抵抗を有してい
た。
他方、比較サンプルで処理された銅粉を含む導電性塗料
から得られた回路は、8.0X10’〜3X10−3Ω
・印の体積固有抵抗を示した。
また、比較サンプルが添加された導電性組成物から得ら
れた回路は、 8.0X10 〜3X10−3Ω・印の体積固有抵抗を
示した。
この結果から、この発明による高級脂肪酸被覆銅粉およ
び添加有機ジルコネート化合物を含む導電塗料は、良好
な導電性を示すことが判る。
実験例5 塗膜の耐熱耐湿エージング性実験例4の塗膜
基板を85℃の高温、60℃/95%RHの湿度環境下
に2000時間放置して塗膜の抵抗変化率を測定した。
その結果、85℃の高温において、第2表に示す高級脂
肪酸および第3表に示した有機ジルコネート化合物で処
理したこの発明による被覆銅粉を含む導電性塗料から得
られた塗膜は、少なくとも1%、多くても6%で殆どが
3〜5%であった。
他方、比較サンプルで処理された銅粉を含む導電性塗料
から得られた塗膜は、少なくて50%、多くて200%
以上で殆どが100〜150%であった。また、60℃
/95%RHの湿度環境において、第2表に示す高級脂
肪酸および第3表に示した有機ジルコネート化合物で処
理したこの発明による被覆銅粉を含む導電性塗料から得
られた塗膜は、少なくとも一5%、多くても2%で殆ど
が0%であった。他方、比較サンプルで処理された銅粉
を含む導電性塗料から得られた塗膜は、少なくて20〜
30%、多くて50〜70%以上で殆どが40〜50%
であった。
以上の結果より、この発明による銅粉は、塗膜の耐熱性
および耐湿エージング性を向上させることがわかった。
以下の実験例で用いた有機ジルコネート化合物を、下記
第5表に示す。
No。
第5表有機ジルコネート化合物 有機ジルコネート化合物 イソプロピルトリイソステアロイルジルコネートイソプ
ロピルトリドデシルベンゼンスルホニルジルコネート イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)
ジルコネート テトライソプロピルビス(ジオクチルホスフェート)ジ
ルコネート テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)ジル
コネート テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)
ビス(ジ−トリデシル)ホスファイトジルコネートビス
(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートジ
ルコネート ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンジルコ
ネート イソプロビルトリオクタノイルジルコネートイソプロビ
ルジメタクリルイソステアロイルジルコネートイソプロ
ビルイソステアロイルジアクリルジルコネートイソプロ
ビルトリ(ジオクチルホスフェート)ジルコネート イソプロピルトリクミルフェニルジルコネートイソプロ
ビルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)ジルコネ
ート ジクミルフェニルオキシアセテートジルコネートジイソ
ステアロイルエチレンジルコネートn−ブチルトリイソ
ステアロイルジルコネートn−ブチルトリオレイルジル
コネート イソブチルトリバルミチルジルコネートイソブチルトリ
ラウリルジルコネート 実験例6 銅粉の耐熱耐湿エージング性第1表に示す銅
粉を、第2表に示す高級脂肪酸10、30,50、70
、90重量%に対して、それぞれ第5表に示す有機ジル
コネート化合物90、70、50、30、10重量%の
混合物で被覆処理した。なお、この混合物の処理量は銅
粉重量に対して0,01、0,1、1.0、3.0、5
、0重量%とした。表面被覆が形成された銅粉を、85
℃の温度、60℃/95%RHの湿度環境で2000時
間放置して、銅粉の変色および緑青の発生状況を観察し
た。観察の結果、この発明による表面被覆銅粉は全く変
色しなかった。
次いで比較のために、前記第1表の樹枝状銅粉を、第2
表、第4表および第5表の化合物で、それぞれ単独に、
上述の試験と同様に行なった。
その結果、85℃の高温において、第2表および第5表
に示す試薬で処理された銅粉は若モの変色が見られた。
また、第4表に示す被覆剤では銅粉は著しく茶褐色に変
色した。60℃/95%RHの湿度環境では、第5表に
示す試薬で処理された銅粉は若干の変色が見られ、第2
表および第4表に示す被覆剤で処理した銅粉は著しく緑
青が発生した。
以上の結果より、この発明による銅粉は耐熱耐湿エージ
ング性に優れていることかわかる。
実験例7 塗膜の導電性 実験例6で用いた表面被覆処理銅粉から、アクリル系樹
脂(固形分:60重量%)および溶剤のトルエンを用い
て、導電塗料を調製した。得られた導電性塗料から導体
回路を形成し、導体回路基板を、85℃の温度、60℃
/95%RHの湿度環境で1000時間放置して塗膜の
抵抗変化率を測定した。
その結果、第2表に示す高級脂肪酸および第3表に示し
た有機ジルコネート化合物で処理したこの発明による被
覆銅粉を含む導電性塗料から得られた塗膜は、85℃の
高温、60℃/95%RHの湿度環境において、殆ど変
化せず、多くても10%であった。他方、単独で処理さ
れた銅粉を含む導電性塗料から得られた塗膜は、少なく
て37%、多くて185%であった。
以上の結果より、この発明による銅粉は、塗膜の耐熱お
よび耐湿エージング性を向上させることがわかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高級脂肪酸および有機ジルコネート化合物の被覆層
    を表面に有することを特徴とする、導電塗料用銅粉。 2、高級脂肪酸が、ステアリン酸、パルミチン酸、オレ
    イン酸、カプリン酸、カプロン酸、エナント酸、カプリ
    ル酸、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、リノ
    ール酸、リノレイン酸または/およびリシノール酸であ
    る、請求項1記載の導電塗料用銅粉。 3、高級脂肪酸溶液で銅粉を処理し、次いで、乾燥した
    銅粉を有機ジルコネート化合物により非溶媒系で処理す
    ることを含む、導電塗料用銅粉の製造方法。 4、高級脂肪酸と有機ジルコネート化合物との混合物で
    銅粉を処理することを含む、導電塗料用銅粉の製造方法
    。 5、高級脂肪酸処理銅粉、結合剤樹脂、有機ジルコネー
    ト化合物および溶剤を含む組成物であって、組成物中で
    銅粉が高級脂肪酸および有機ジルコネート化合物の被覆
    層を表面に有することを特徴とする導電性組成物。
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