JPH02133698A - 両面塗被紙の製造方法 - Google Patents

両面塗被紙の製造方法

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JPH02133698A
JPH02133698A JP28811688A JP28811688A JPH02133698A JP H02133698 A JPH02133698 A JP H02133698A JP 28811688 A JP28811688 A JP 28811688A JP 28811688 A JP28811688 A JP 28811688A JP H02133698 A JPH02133698 A JP H02133698A
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Terunobu Fukui
照信 福井
Shiyunichirou Kouyoshi
向吉 俊一郎
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、塗被紙の製造方法、特に両面塗被紙の貼合わ
せによる製造方法に閏するものである。
「従来の技術」 両面塗被紙、は、rn料及び接着剤を主成分とする塗被
組成物を原紙の両面に塗被し7て乾燥した後、製品の仕
様に応じてキャレンダー、スーパーキャレンダー、マソ
トキャレンダー、エンボノシングマシン等にill<i
して仕上げられる。このようにして製造される両面塗被
紙は、例えば両面とも光沢のある仕上げ(グロス仕上げ
)、或いは両面とも光沢のない仕上げ(マット仕−トげ
)とい・うように、両面が同様の品質を有するように仕
−トげられるのが一般的である。
しかしながら、近年両面塗被紙の需要の伸びとも相撲ま
って用途の多用化が進み、片面がグロス、反対面がマッ
ト仕にげ、或いは反対面がエンボス仕上げといった両面
の仕上げ品質が異なる塗被Xttの要晴がある。このよ
・うな品質を有する塗被紙を従来の方法で製造した場合
、各々の面を満足できる品質に仕上げることができない
のが現状である。
一方、キャスト塗被紙と呼ばれる強光沢塗被紙は顔料及
び接着剤を主成分とする塗被層を水を含んで可塑状態に
ある間に加熱された鏡面仕口γ面に圧接して乾燥仕−ヒ
げされるが、裏面にも高度の印刷適性が要求される場合
には、裏面に塗被層を設けることが行われる。
ところが、従来のキャスト塗被法では、加熱仕上げ面に
接する湿潤状態の塗被層中の水分が原紙層中を透過して
裏面から蒸発、逸散するため、急激な水分の蒸発によっ
て裏面の塗被層が膨潤、軟化せしめられ、平滑性及び光
沢の低下が進行し、高度の印刷適性を有する塗被面を得
ることができない。このような裏面塗被層の平滑性及び
光沢の低下は、キャスト仕上げ後にキャレングー掛けす
ることによっである程度回復させることも可能であるが
、この場合にはキャレンダーによる圧搾によってキャス
トi’6被祇特有の高剛度、低緊度の利点が失われるた
め必ずしも推奨し得る方法ではない。
史に、両面キャスト塗被紙を製造する場合においても全
く同様であり、後からキャスト仕上げする時に、先に仕
上げられているキャスト塗被面が通過する水分により膨
潤軟化して平滑性及び光沢の著しい低下を来たしてしま
う。
これらの欠点を改良するために塗被層に特殊な接着剤を
用いたり、原紙にコロナ放電処理を行ったりして水分の
透過性を上げる方法も提案されているが、品質の両面差
に対しては必ずしも満足できる改良効果が得られていな
いのが現状である。
これらの問題を解決する方法として、水性型、溶剤型、
ホットメルト等の接着剤で種々の塗被紙を貼&わせで、
両面塗被紙を製造することが試みられでいるが、接着剤
中の水又は溶剤を蒸発させる為に加熱すると貼合わせ部
の浮き立ち現象、貼合わせ後にカールが発生ずる等のト
ラブルがあり、さらに水又は溶剤の蒸発により貼合わせ
た塗被紙の塗被層が膨潤、軟化して光沢、平滑性が低下
する等して、貼合わせ前の品質を維持した満足な製品が
未だに得られていない。また、ホットメルト接着剤を使
用した場合も熱による貼合わせ後のカールの発生が避け
られず、満足な製品は得られない。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は両面の品質特性が低下せず、且つカールの発生
が誘発されない貼合わせによる両面塗被紙の製造方法を
提供するものである。
1課題を解決するだめの手段」 本発明は、裏面のに&NNインキ吸収量いずれも10.
0 g / m以下である塗被紙(A)と塗被紙(13
)のいずれか片方成いは両方の裏面に電子線硬化性樹脂
を塗被し、裏面同志を重ね合わせ゛C圧着した後、電子
線を照射して電子線硬化性樹脂を硬化させて貼合わせる
ことを特徴とする両面塗被紙の製造方法である。
「作用」 接着剤として電子線硬化性樹脂を用い、電子線を照射し
て樹脂を硬化させて紙同志を貼合わせると、樹脂の硬化
(乾燥)に伴う水成いは溶剤の蒸発がなく、更に接合時
及び硬化に際して紙に熱が全く加わらないため、高度に
仕−Lげた塗被面を有する塗被紙の貼合わゼにおいCも
、塗被面の光沢、平滑性等の品質の低下がなく、且つカ
ールの発生が伴わない。
また、乾燥工程を必要としないため住産速度が大幅に向
上し且つエネルギーの節約にもなり1、更に、樹脂に溶
剤を使用しないため安全性の面でも有利である。
従って、接着剤として電子線硬化性樹脂を用いる方法は
、貼合わせによる両面塗被紙を効率良く得る上で非常に
有益である。ところが、種々の塗被紙の貼合わせについ
て検討した結果、貼合わせ後の品質及び貼合わせに要す
る樹脂量が塗被紙の裏面品質に大きく影響されることが
明らかとなった。
その為、経済的でしかも一層効率の良い両面〈1被紙の
製造方法を確立するために、さらに鋭意研究を重ねた結
果、電子線硬化性樹脂を塗被する塗被紙裏面のに&Nイ
ンキ吸収量を10.0g/m以下に規定すると、樹脂を
塗被して電子線照射により硬化させる間の樹脂のしみ込
みが殆どなく、少ない樹脂塗被量で貼合わせることがで
き且つ貼合わせ後のボコツキの発生も殆どないことが明
らかとなり、遂に本発明を完成するに至った。
K&Nインキは紙のインキ吸収性を測定する専用のイン
キとして用いられているものであり、その吸収性は紙面
の平滑性及びポーラス(多孔質)性と大きな相関を示す
。即ち、紙面の平滑性が低かったり、ポーラスな面や表
面層を有する祇ではインキ吸収量が多くなり、平滑性が
高く、例えばフィルム化した(バリヤーの強い)面では
インキ吸収量が少なくなる。
なお、本発明においてに&Nインキ吸収量の測定方法は
、KINインキを塗被紙の裏面(電子線硬化性樹脂が塗
被される而)に過剰量塗り付は室温下で2分間放置し、
その後ガーゼやウェス等で表面上の余分のインキを十分
に拭き取った後、直ぐに秤量して紙が吸収したインキ油
を求め、1m2当たりの吸収量として算出される。
このようにして算出したに&Nインキ吸収量が、電子線
硬化性樹脂のしみ込みの度合い及び貼合わ+!後のボコ
ツキの発生に高い相関性があることを、本発明五等は見
出したものである。
因みに、塗被紙裏面のKINインキ吸収量が10゜0 
g/rdを越える場合には、樹脂を塗被して電子線を照
射する迄の樹脂のしみ込みが大きく、樹脂の塗被量を増
−やず必要があるのみならず、極端な場合には樹脂が硬
化する迄に表面(樹脂塗被面の反対面)へしみ出し、斑
点が生じてしまうことがある。しかも樹脂のしみ込みム
ラによって貼合わせ後にボコツキが発生ずることもある
接着剤として用いる電子線硬化性樹脂としては以下に掲
げるプレポリマー(オリゴマー)やモノマーが例示され
る。
(alプレポリマーとしては、 ill  脂肪族、脂環族、芳香脂肪族、芳香族2〜6
価の多価アルコール及びポリアルキルキレングリコール
のポリ (メタ)アクリレート;(2)脂肪族、脂環族
、芳香脂肪族、芳香族2〜6価の多価アルコールにアル
キレンオキlハイドを付加させた形の多価アルコールの
ポリ (メタ)アクリレート; (3)ポリ (メタ)アクリロイルオキシアルキリン酸
エステル; (4)ポリエステルポリ (メタ)アクリレート;(5
)エポキシポリ (メタ)アクリレート;(6)ポリウ
レタン(メタ)アクリレート:(7)ポリアミドポリ 
(メタ)アクリレート;(8)ポリシロキサンポリ (
メタ)アクリレート;(9)側鎖及び/又は末端に(メ
タ)アクリロイルオキシ基を有するビニル系又はジエン
系低重合体; (101前記(11〜(9)記載のオリゴエステル(メ
タ)アクリレート変成物−等。
(blモノマーとしては、 (1)  エチし・ン性不飽和モノ又はポリカルボン酸
等で代表されるカルボキシル基含有単量体及びそれらの
アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等のカルボ
ン酸塩νS含fi単星体;(2)エチレン性不飽和(メ
タ)アルキルアミド又はアルキル置換(メタ)アクリル
アミド、N−ビニルピロリドンのようなビニルラクタム
類で代表されるアミド基含有単叶体;(3)脂肪族又は
芳香族ビニルスルホン酸類で代表されるスルホン酸基含
有単項体及びそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩
、アミン塩等のスルホン酸塩基含有単項体; (4)  エチレン性不飽和エーテル等で代表される水
酸基含有i修噌体; (5)  ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート
2−ビニルピリジン等のアミノ基含有噴量体;(6)4
級アンモニウム塩基含イ戸i’t qt体;(7)エチ
レン性不飽和カルボン酸のアルキルエステル; (8)(メタ)アクリロニl−リル等の二1−リル基含
有単量体; (9)スチレン; 00)酢酸ビニル、8酸(メタ)アリル等のエチレン性
不Sm和アルコールのエステル; 0υ 活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体のモノ (メタ)アクリレ71−類;0乃 
多塩基酸ど不飽和アルコールとのジエステルで代表され
るエステル基含有2官能単星体;0り 活性水素を含有
する化合物のアルキレンオキシド付加重合体と(メタ)
アクリル酸とのジエステルよりなる2官能単量体; α、43N−N−メチレンビスアクリルアミド等のビス
アクリルアミド; 0ω ジビニルベンゼン、ジビニルエチレングリコール
、ジビニルエーテル、ジビニルケトン等の2官能q′L
星体; 0の  活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシ
ド付加重合体と(メタ)アルリル酸とのポリエステルよ
りなる多官能単楢体: 0η トリビニルヘンゼンのような多官能不飽和単慴体
;等。
また、本発明で用いられる塗被IN(A)及び(B)は
キャス1−塗被祇、アート紙、コート祇、合成紙や中質
紙をベースとする塗被紙を指すものであり、(A)と(
B)は同一の塗被紙であっ°Cも良く、塗被層の仕−L
げや米坪、紙厚等が異なる塗被紙であっても良い。
具体的な接合方法とL7ては、例えば片方成いは両方の
塗被紙裏面に電子線硬化性樹脂を塗被し、裏面同志をラ
ミネーター等で重ね合わせた後、電子線を照射して樹脂
を硬化させれば良い。
なお、本発明でいう塗被紙裏面とは片面塗被紙の場合に
は非塗被面(原紙面)を指し、両面塗被紙の場合には貼
合わせ後に表面となる面の反対面を指すものである。
電子線硬化性樹脂の塗工は、ハケ、スプレーワイヤーロ
ンド、スクリーン印刷、キスロールコーター、ダイレク
トロールコータ−、オフセットロールコータ−、クラビ
ヤロールコータ−、リバースロールコータ−、パーコー
ター、フレードコーター、カーテンコーター、ダイスロ
ットコーター、エクストルージョンコーター、エクスト
ルージョンラミネーター等の各種塗工装置によって適宜
実施される。
電子線硬化性樹脂の塗被量は1〜30g/m、より好ま
しくは4〜15g/mの範囲で3J1節するのが望まし
い。因みに、1.g/n(未満では、十分な接着力が得
られず、30 g / triを越えると、効果が飽和
状態になるのみならず、硬化に必要なエネルギー量が増
え、生産速疫が低下してしまう。
K&Nインキの吸収量が低い面を得るためには、塗被層
を設けたり、原a製造時にポリビニルアル二1−ル、ア
クリル酸ソータ゛、カルポートジメチルセルイズ:1−
ティングをする方法、さらには原紙の裏面にポリエチレ
ンフィルJ、等をラミネートする方法がある。
塗被層を設ける場合には、フィルム形成能のあるアクリ
ル酸エステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボ
キシル基を佇するポリエチレン、ポリウレタン等の合成
樹脂エマルジョン、メチルメタクリレートーブタジJン
、スチレン−ブタジェン等の合成ゴムラテックス、ポリ
ビニルアルコーノ呟アクリル酸ソーダ、カルボキシメチ
ルセルロース、澱粉、カゼイン等の水溶性ポリマーを東
独或いは混合して塗被するか、必要に応じて顔料を添加
した塗被液として塗被すれば良い。
顔料としては、例えばカオリン、炭酸カルシウム、酸化
チタン等の一般の塗被紙用顔料が利用できる。塗被層形
成移・にスーパーキャレンダー等で平滑化処理を行うこ
ともできる。
なお、裏面への塗被層の形成或いはフィルムのラミネー
トは、表面の塗被層の形成後若しくは形成前のいずれで
あっても良い。
電子線照射における電子線の計は、0.1〜15Mra
d 、より好ましくは0.5〜10Mradの範囲で2
+!1節されるのが望ましい。因みに、0.1 Mra
d未満では樹脂の硬化が不十分になり、所望の貼合わせ
効果が得られないだけでなく、未硬化の樹脂が表面にし
み出したりして好ましくない。一方、15Mradを越
えると、塗被層の品質が低下したり、極端な場合は紙力
が大きく低下してしまう。なお、電子線の照射方式とし
ては、スキャニング方式、カーテンビーム方式、ブロー
ドビーム方式等が適宜採用でき、電子線照射の際の加速
電圧は100〜300KV程度が好ましく、より好まし
くは150〜250KVの範囲で調節されるのが望まし
い。
「実施例」 以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明1゛る
が、勿論これらに限定されるものではない。
なお、特に断わらない限り例中の部及び%はそれぞれ重
量部及び重量%を示す。
実施例1 顔料としてカオリン80部と重質炭酸カルシウム20部
、接着剤として顔料100部に対して酸化澱粉3部(固
形分)とスチレン−ブタジェンラテックス16部(固形
分)、及び炭酸ジルコニウムアンモニウム0.4部(Z
rO□として)からなる塗被液を調製した。次いで、こ
の塗被液を38g/mの原紙の両面にブレードコーク−
で乾燥重量が片面当たり13g/mになるように塗被、
乾燥を行い下塗り塗被層および裏面塗被層を有するキャ
スト塗被紙川原紙を得た。
一方、顔料としてカオリン90部と軽質炭酸カルシウム
10部、接着剤として顔料100部に対してカゼイン1
2部(固形分)とアクリル酸/ブタジェン/メチルメタ
クリレート(比率: 2/33/65)共重合体ラテッ
クス12部(固形分)からなるキャスト塗被液を調製し
た。
このようにして得た塗被液を上記のキャスト塗被液用原
紙に塗被してウェブ1−キャスト方式によるキャスト仕
上げを行った。即ち、キャスト塗被紙用原祇に第1塗被
装置においてキャスト塗被液を乾燥重量が68 / m
になるように塗被し、続けてこの塗被層が湿潤状態にあ
る間に直ちに第2塗被装置において同じキャスト塗被液
を乾燥重量が10 g / mになるように塗被した後
、クロムメツキしたキャストドラム(表面温度90℃)
に圧接し、乾燥後剥離して片面キャスト塗被紙を得た。
得られたキャスト塗被面の光沢度は83%、目視の平滑
性も良好であった。
なお、裏面(非キャスト塗被面)のKINインキ吸収量
は3.0 g / gであった。
このようにして得たキャスト塗被液の裏面ζこリバース
ロールコータ−で電子線硬化性樹B’rx (商品名ニ
ア7X187A、モービルケミカル社製)を5g/、(
塗被した。更に、この樹脂塗被面に上記と同じキャスト
塗被紙の裏面を重ねてプレスロールで圧着した後、加速
電圧175KV、2.5 Mradの電子線を照射して
両面キャスト塗被紙を得た。
得られた両面キャスト塗被紙の両表面の光沢度は各々8
3%であり、光沢及び目視の平滑性も貼合わせ前と比較
して全く変化なく、品質」二の両面差は見られなかった
。なお、湿度変化によるカールの発生も見られなかった
比較例1 実施例1の片面キャスト塗被紙の裏面(非キャスト面)
に更に、実施例1と同様にしてウェットキャスト法によ
りキャスト仕上げを行い、両面キャスト塗被紙を得た。
得られた両面キャスト塗被紙の2度目にキャスト仕上げ
された面は光沢度が83%で目視の平滑性も良好であっ
たが、最初にキャスト仕上げされた面は光沢度が70%
に低下し、両表面の品質に大きな差のある両面キャスト
塗被紙となった。
比較例2 実施例1において、裏面塗被層を設けなかったことの他
は同様にしたところ、電子線硬化性樹脂を塗被して電子
線を照射するまでの間の樹脂のしみ込みが大きく、貼合
わせ面の接着強度が不十分であった。
なお、貼合わせ前の片面キャスト塗被紙の裏面(原紙面
)のKINインキ吸収量は15g/mであった。このた
め、樹脂の塗被量を15g/mと増やしたところ、貼合
わせ面の接着強度は十分であったが、樹脂のしみ込みに
よりキャスト塗被液に小さな斑点が多数生じ、外観不良
のため実用価値のない両面キャスト塗被紙となった。
実施例2 顔料としてカオリン70部と軽質炭酸カルシウム30部
、接着剤として顔料100部に対してカゼイン10部(
固形分)とアクリル酸/ブタジェン/メチルメタクリレ
ート(比率: 2/33/65)共重合体ラテックス1
6部(固形分)、離型剤としてステアリン酸アンモニウ
ム1.0部、及びZnSO43部からなるキャスト塗被
液を調製した。一方、酸化澱粉/ポリビニルアルコール
(1/4)液で乾燥型にが5 g / mになるように
サイズプレス処理を行い、さらにキャレンダー掛けして
平滑化した未坪60g/Iの原紙を調製した。この原紙
の片面に乾燥重量が26 g / mとなるように上記
塗被液をエヤーナイフコーターで塗被し、−旦乾燥後ポ
リエチレンエマルジョンからなる再湿潤液(濃度0.5
%)によって塗被層表面を再湿潤し、クロl、メツキし
たキャストドラム(表面温度105℃)に圧接し、乾燥
後剥離してリウエソ[・キャスト法による片面キャスト
塗被紙を得た。得られたキャスト塗被面の光沢度は92
%、目視の平滑性も良好であった。
なお、裏面(非キャスト塗被面)のに&NNインキ吸収
量6.5g/mであった。
このキャスト塗被紙の裏面にリバースロールコータ−で
電子線硬化性樹脂(商品名ニア7X187A、モービル
ケミカル社製)8g/%を塗被し、更に、この樹脂塗被
面に上記と同じキャスト塗被紙の裏面を重ねてプレスロ
ールで圧着した後、加速電圧175KVで2.5Mra
dの電子線を照射して両面キャスト塗被紙を得た。得ら
れた両面キャスト塗被紙の両表面の光沢度は各々92%
であり、光沢及び目視の平滑性も貼会わせ前と比較して
全く変化が無く、品質上の両面差も見られなかった。ま
た、湿度変化によるカールの発生も見られなかった。
比較例3 実施例2の片面キャスト塗被紙の裏面(非キャスト面)
に更に実施例2と同様にしてリウェツトキャスト法にて
キャスト仕上げを行い両面キャスト塗被紙を得た。得ら
れた両面キャスト塗被紙は、2度目にキャストされたキ
ャスト面は光沢度が92%で、目視の平滑性も良好であ
ったが、最初にギヤスト仕」二げされた面は光沢度が8
8%とその低下度合が比較的小さいものの、目視の平滑
性が著しく低下し、両表面品質に大きな差のある両面キ
ャスト塗被紙となった。
実施例3 顔料としてカオリン70部、重質炭酸カルシウム20部
、サテンホワイト10部、接着剤とし°ζ顔料100部
に対してリン酸エステル化澱粉3部(固形分)、スチレ
ン−ブタジェンラテックス11部(固形分)からなる塗
被液を調製した。
この塗被液を米坪50 g / triの原紙の両面に
エヤーナイフコーターで乾燥重量が片面当たり25g/
Mになるように塗ン波、乾大桑した後、スーパー4−ヤ
レンダー掛けして光沢度が70%で、目視の平滑性も良
好な両面グロス仕上げのアート紙を得た。
得られたアート紙のに&Nインキ吸収量は両面共に0.
6g/耐であった。
上記のアート紙とは別に、カオリン30部、重質炭酸カ
ルシウム65部、サテンホワイト5部、接着剤として顔
$4100部に対してリン酸エステル化澱粉4.5部(
固形分)、スヂレンーブタジエンラテソクス10部(固
形分)からなる塗被液を調製した。
この塗被液を米坪50g/mの原紙の両面にエヤーナイ
フコーターで乾燥重量が片面当たり22g/mになるよ
うに塗布、乾燥した後、マントカレンダー掛けして光沢
度35%で目視の平滑性が良好な両面マット仕−トげの
アート紙を得た。このようにして得られたアート紙のに
&Nインキ吸収量は両面共に1.3g/mであった。
次いで、前記両面グロス仕上げのアート紙の片面にリバ
ースロールコータ−で電子線硬化性樹脂(商品名;77
X187A、モービルケミカル社製)を4g/m塗布し
、更にこの樹脂塗布面に前記両面マット仕上げのアート
紙の片面を重ねてプレスロールで圧着した後、加速電圧
175KVで2.5Mradの電子線を照射して、片面
がグロス仕」二げ、反対面がマット仕」二げのアート紙
を得た。
このようにして得たアート紙のグロス仕上げ面およびマ
ット仕上げ面の品質は貼合わせ前のそれぞれの面の品質
と全く同一で、貼合わせによる品質低下は見られなかっ
た。また、湿度変化によるカールの発生も見られなかっ
た。
比較例4 実施例3において、貼合わせるための接着剤としてデキ
ストリンを使用した。即ち、両面グロス仕上げのアート
紙の片面にロールコータ−にてデキストリンの10%水
溶液をコート量が乾燥重量で19g7mになるように塗
布し、直ちに両面マント仕上げのアート紙と貼合わせた
後乾燥機で水分5%になるように乾燥して片面がグロス
仕上げ、反対面がマット仕−Lげのアート紙を得た。こ
のようにして得られたアート紙はグロス仕上げ面の光沢
度が63%に低下し、両面の目視平滑性も悪化しており
、更に小さなボコツキが発生して、紙全体の感触も湿り
気を帯びていた。
実施例4 顔料として、カオリン40部、重質炭酸カルシウム60
部、接着剤として酸化澱粉4部(固形分)、スチレンー
ブタジエンラテソクス11.0部(固形分)からなる塗
被液を調製し7だ。
この塗被液を米坪90g/n(の原紙の両面に乾燥重用
で片面当たり10g/mになるようにブレードコーター
で塗布、乾燥した。この塗被紙をさらに片面だけのエン
ボス加工を行い、片面が絹目模様のエンボス紙を得た。
このエンボス紙とは別に上記塗被紙を片面だけのエンボ
ス加工を行い、片面が梨地模様のエンボス紙を得た。各
々のエンボス紙の裏面(非エンボス加工面)のに&Nイ
ンキ吸収量はいずれも2.18 / nイであっプこ。
絹目模様のエンボス紙の裏面にリバースロールコータ−
で電子線硬化樹脂(商品名:’77X187A、モービ
ルケミカル社製)を6 g / ”!j’;布した。さ
らに、この樹脂塗布面に梨地模様のエンボス紙の裏面を
重ね合わせてプレスロールで圧着した後、加速電圧17
5KVで2.5 Mradの電子線を照射して、片面が
絹目模様、反対面が梨地模様の両面エンボス紙を得た。
得られたエンボス紙のそれぞれの面の品質は貼合わせる
前のそれぞれのエンボス紙の品質と全く同一であり、貼
合わせによる品質低下は見られなかった。また、湿度変
化によるカールの発生もなかった。
「効果」 本発明の塗被紙同志の貼合わせ方法によれば、水や溶剤
の蒸発がないため、両面における塗被層は膨潤したり、
軟化したりすることがなく、また熱による品質変化もな
いので、それぞれの貼合わせ前の高品質を維持し且つカ
ールの無い優れた貼合わせによる両面塗被紙を得ること
ができた。
特許出)願人 神崎製紙株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)裏面のK&Nインキ吸収量がいずれも10.0g
    /m^2以下である塗被紙(A)と塗被紙(B)のいず
    れか片方成いは両方の裏面に電子線硬化性樹脂を塗被し
    、裏面同志を重ね合わせて圧着した後、電子線を照射し
    て電子線硬化性樹脂を硬化させて貼合わせることを特徴
    とする両面塗被紙の製造方法。
  2. (2)塗被紙(A)及び/又は塗被紙(B)がキャスト
    塗被紙である請求項(1)記載の両面塗被紙の製造方法
JP28811688A 1988-11-14 1988-11-14 両面塗被紙の製造方法 Pending JPH02133698A (ja)

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JP28811688A JPH02133698A (ja) 1988-11-14 1988-11-14 両面塗被紙の製造方法

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