JP2731436B2 - 金属蒸着紙 - Google Patents

金属蒸着紙

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は一般のラベル、ステッカー、包装紙、折り紙
等の分野に利用される美麗な金属光沢を有する金属蒸着
紙に関するものである。
「従来の技術」 従来、ラベルの分野においては、アート・コート紙、
アート・コート紙にアルミニウム箔等の金属箔を貼り合
わせた紙等が使用されており、特に金属箔を貼り合わせ
た紙は商品のアピール性に優れるため広く使用されてい
る。
しかし、近年になって金属箔を貼り合わせたラベル用
紙は次第に金属蒸着紙に置き換えられようとしている。
これは例えばアルミニウムを用いた場合、アルミニウム
蒸着紙のアルミニウム使用量はアルミニウム箔を貼り合
わせたラベル用紙の1/100以下であるというように、省
資源、コスト低減等のメリットがあるためである。さら
に印刷適性、カッティング作業性、表面光沢が良いなど
の利点もある。また包装用紙の分野においてもアピール
性やファッション性を加味するために金属蒸着紙の使用
が一層広がってきている。
金属蒸着紙は、基紙上に合成樹脂を主成分とする樹脂
層、金属蒸着層を順次設けたものが一般的な構成であ
る。基紙としては原紙、原紙に顔料及び接着剤を主成分
とする塗被層を設けた塗被紙等を用い、また樹脂層に使
用する合成樹脂としては溶剤系、水性系、ノンソルベン
ト系に大別され、一般的には溶剤系のものが使用されて
いる。
このような金属蒸着紙においても、金属特有の光沢を
維持したままの蒸着紙は得られ難く、支持体としてフィ
ルムを用いた金属蒸着シートが好んで使用されているの
が現状である。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、極めて優れた金属光沢を有する金属蒸着紙
を効率よく提供することものである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、基紙上に樹脂層、金属蒸着層を積層してな
る金属蒸着紙において、基紙が顔料及び接着剤を主成分
とする塗被層を有し、該塗被層面の平滑度がスムースタ
ー平滑度計値で35mmHg以下、且つ透気度が高圧式ガーレ
ー透気度計値で400秒/10cc以上である塗被紙よりなり、
更に樹脂層が電子線照射により硬化された樹脂層である
ことを特徴とする金属蒸着紙である。
「作用」 本発明は、上記の如き構成の金属蒸着紙である。
基紙として原紙を用いた場合、合成樹脂を塗布して金
属蒸着層を設けても、原紙表面の凹凸が顕著に現れてし
まうため、金属光沢の劣った金属蒸着紙しか得られな
い。平滑性を向上させるため、原紙の樹脂層と接する側
に顔料と接着剤を主成分とする塗被層を設けた塗被紙の
場合でも、塗被層表面の平滑度がスムースター平滑度計
値で35mmHgを越えるようなものを用いると、金属蒸着紙
を設けても満足すべき金属光沢を得ることができない。
また、表面がスムースター平滑度計値で35mmHg以下の
ような片面に塗被層を設けた塗被紙でも、高圧式ガーレ
ー透気度計による透気度が400秒/10ccに満たないと充分
な金属光沢が得られない。これは、恐らく樹脂層を形成
する際に、該樹脂が塗被紙内部に必要以上の浸透を生
じ、表面の平滑性が低下してしまうためと思われる。
更に、樹脂層として電子線硬化型樹脂の電子線照射に
より硬化した層を用いると、他の樹脂層にはない極めて
平滑な面になり、然も基紙と金属蒸着層の密着性に優れ
る特徴がある。
本発明はこのようにある特定の基紙と電子線硬化樹脂
層を組み合わせて用いることにより、極めて優れた金属
光沢を有する金属蒸着紙が得られるものである。
本発明で用いる基紙の原紙としては、一般の上質紙、
各種機械パルプ(BCTMP,CTMP,SGP,RGP等)やDIP等を含
む中質紙或いは中性抄紙された原紙等が用いられる。
塗被層を構成する顔料としては、例えばクレー、カオ
リン、水酸化アルミニウム、沈降性炭酸カルシウム、重
質炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜
鉛、サンホワイト、硫酸カルシウム、タルク、プラスチ
ックピグメント等の如き通常の塗被紙用顔料の一種以上
が適宜選択して使用される。
接着剤としては、例えばスチレン−ブタジエン共重合
体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共
役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル及
び/又はメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等
のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等のビニル系重合体ラテックス、或いはこれら
の各種重合体ラテックスをカルボキシル基等の官能基含
有単量体で変性した変性ラテックス等のラテックス類の
うち一種以上が適宜選択して使用される。
なかでもこれらの接着剤のうち、スチレン−ブタジエ
ン系共重合体ラテックス及び/又は変性スチレン−ブタ
ジエン系共重合体ラテックスを用いると表面が極めて平
滑な基紙が得られるため好ましい。
塗被層を形成する接着剤としてラテックス類を用いる
と平滑な塗被層、さらには金属蒸着層を形成できるの
は、恐らくラテックスが、カオリン等の顔料形状からく
る塗被層の平面的配向性に寄与するばかりか、空隙にフ
ィルム状の膜を形成して穴埋め効果を発揮し塗被層の撥
水性を高め、さらにこの膜の可撓性によって塗被層に柔
軟性とバリヤー性を与え、結果的に金属蒸着層を形成し
た際の金属光沢の改良やクラックの発生を防止する効果
があるためと推測される。
塗被層に用いる接着剤の使用量は、顔料100重量部に
対し、10〜30重量部の範囲、好ましくは14〜30重量部程
度の範囲で用いるのが好ましい。接着剤の使用量が10重
量部に満たないと平滑性に優れた塗被層が得られ難く、
バリヤー性に欠ける。また30重量部を越えての使用はブ
ロッキング性の低下を伴うことなるため好ましくない。
なお、接着剤として更に通常の塗被紙に用いられる陽
性澱粉、酸化澱粉等の澱粉類;カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体;ポリビニルアルコール、オレフィン−無水マレイン
酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤;ゼラチ
ン、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類等を併
用することも可能であるが、本発明の所望の効果を損な
わない程度に留める必要がある。また、必要に応じて消
泡剤、着色剤、流動変性剤等の各種助剤を適宜使用して
もよい。
かくして調製された塗被層用の塗料は一般の塗被紙製
造に用いられているブレードコーター、エアーナイフコ
ーター、ロールコーター、ブラシコーター、カーテンコ
ーター、チャンプレックスコーター、バーコーター、グ
ラビアコーター、サイズプレスコーター等の塗被装置を
設けたオンマシン、或いはオフマシンコーターによって
原紙上に一層或いは多層に分けて塗被される。
塗被量は10〜30g/m2程度の範囲で調節するのが望まし
く、好ましくは15〜25g/m2の範囲で調節される。因み
に、10g/m2未満の塗被量では、塗料層表面の平滑性不充
分となり満足すべき金属蒸着面の光沢を得ることができ
ず、30g/m2を超えるような多量の塗被は、製品の厚みが
大きくなり過ぎるため、原紙の米坪を下げたり、塗料組
成の大幅な調整が必要となるため好ましくない。
かくして上記の如く特定の塗被層を設けた基紙は、塗
被層を乾燥した後に更に平滑化処理を施すのが好まし
く、例えばスーパーカレンダー、グロスカレンダー(特
開昭49−132305号、公表特許公報63−500188号)、ソフ
トカレンダー(紙パルプ技術タイムス、62年8月号,31
〜36頁;PPI,1987年11月号,45〜47頁;WFP,1985年,22,873
〜877頁)等の金属ロールやドラムと弾性ロールより成
る各種カレンダーがオンマシンやオフマシンで適宜使用
される。なお、金属ロール表面は硬質クロムメッキ等で
鏡面処理してもよく、その表面温度は100〜500℃の高温
に保つのがより好ましい。また、弾性ロールはポリウレ
タン、ポリアミド、ポリイミド等の樹脂ロールやコット
ン、アスベスト、ナイロン、アラミッド繊維等を成型し
てロール化したもの等が適宜使用されるが、アラミッド
ロールのように耐熱性の高い材質が特に好ましく用いら
れる。
高温カレンダーで処理する際の各種処理条件は使用す
る原紙条件、塗被層の性質、コート量、紙水分、仕上げ
速度等に応じて適宜調節されるが、カレンダーロールの
表面温度は高い方が塗被層の可塑化がより促進されるの
で好ましく、一般には150〜300℃程度の範囲で調節され
る。また、カレンダーロールの加工条件は線圧で100〜5
00kg/cm程度に維持するのが好ましく、一般には150〜35
0kg/cm程度の範囲で調節され、加圧ニップの数はソフト
カレンダーの場合には通常1ドラムあたり2〜6ニップ
であるが、スーパーカレンダーの場合には3〜11ニップ
程度が一般的である。ニップに入る前の基紙の水分は約
3〜10%程度が好ましく、カレンダーの仕上げ速度は紙
の米坪、紙品種等によって大きく異なるが100〜1300m/m
inの範囲が好ましい。
こうして得られる塗被紙で、平滑度がスムースター平
滑度計で35mmHg以下であり透気度が高圧式ガーレーで40
0秒/10cc以上であるものが基紙として使用される。
なお、基紙の平滑性を更に向上させるために、蒸着層
と基紙の接着強度を高める等の目的のため基紙の塗被層
表面に合成樹脂を主成分とするアンダーコート層を設け
ることもできる。
このアンダーコート層に使用される合成樹脂として
は、電子線硬化型樹脂の他に、例えばアルキッド系樹
脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、セルロース系樹
脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げら
れ、溶剤系あるいは水性系媒体に溶解または分散して塗
布して設けられる。また紫外線硬化型樹脂も使用するこ
とが出来る。
勿論、基紙の裏面に通常の顔料及び接着剤を主成分と
する塗被層や感熱記録層、感圧記録層等の記録層等を設
けることも可能である。
かくして形成された基紙上に電子線硬化型樹脂層が順
次形成される。
金属蒸着紙を形成させる方法には、直接蒸着法と
転写法が挙げられる。直接蒸着法とは、基紙上に電子
線硬化型樹脂を塗布し電子線を照射して硬化させた後、
この電子線硬化樹脂層上に金属を真空蒸着する方法であ
る。また転写法とは、離型コーティング処理したポリ
エステルフィルム等のプラスチックフィルム支持体上に
金属蒸着加工を施し、蒸着層上及び/又は基紙上に電子
線硬化型樹脂を塗布し、金属蒸着フィルムの蒸着層面を
基紙と貼り合せ、電子線を照射し、樹脂を硬化させた
後、支持体であるプラスチックフィルムをはぎとり、金
属蒸着紙を得る方法である。一般に転写法による金属蒸
着層の表面は平滑性、光沢に優れ、またカールの少ない
ものが得られる。
金属蒸着層の蒸着金属はアルミニウム、金、銀、亜鉛
等の金属が例示されるが、コストと外観の点からアルミ
ニウムが好ましい。蒸着をする場合の蒸着層の厚さは外
観とコストの面から100〜1000Å程度が好ましい。
本発明で用いる電子線硬化型樹脂は、電子線で硬化す
る樹脂であれば特に限定されるものではないが、たとえ
ば以下に挙げるプレポリマーやモノマーにより構成され
るものである。
(1).プレポリマーとしては、 (a)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族2〜6価の多価アル
コール及びポリアルキレングリコールのポリ(メタ)ア
クリレート; (b)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族、芳香族2〜6価の
多価アルコールにアルキレンオキサイドを付加させた形
の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート; (c)ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルリン酸
エステル; (d)ポリエステルポリ(メタ)アクリレート; (e)エポキシポリ(メタ)アクリレート; (f)ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート; (g)ポリアミドポリ(メタ)アクリレート; (h)ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート; (i)側鎖および/または末端に(メタ)アクリロイル
オキシ基を有するビニル系またはジエン系低重合体; (j)前記(a)〜(i)記載のオリゴエステル(メ
タ)アクリレート変性物等。
(2).モノマーとしては、 (a)エチレン性不飽和モノまたはポリカルボン酸等で
代表されるカルボキシル基含有単量体およびそれらのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等のカルボン
酸塩基含有単量体; (b)エチレン性不飽和(メタ)アクリルアミドまたは
アルキル置換(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロ
リドンのようなビニルラクタム類で代表されるアミド基
含有単量体; (c)脂肪族または芳香族ビニルスルホン酸類で代表さ
れるスルホン酸基含有単量体およびそれらのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩、アミン塩等のスルホン酸塩基含
有単量体; (d)エチレン性不飽和エーテル等で代表される水酸基
含有単量体; (e)ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート−2
−ビニルピリジン等のアミノ基含有単量体; (f)4級アンモニウム塩基含有単量体; (g)エチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステ
ル; (h)(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有単
量体; (i)スチレン; (j)酢酸ビニル、酢酸(メタ)アリル等のエチレン性
不飽和アルコールのエステル; (k)活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体のモノ(メタ)アクリレート類; (l)多塩基酸と不飽和アルコールとのジエステルで代
表されるエステル基含有2官能単量体; (m)活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体と(メタ)アクリル酸とのジエステルよりな
る2官能単量体; (n)N,N−メチレンビスアクリルアミド等のビスアク
リルアミド; (o)ジビニルベンゼン、ジビニルエチレングリコー
ル、ジビニルスルホン、ジビニルエーテル、ジビニルケ
トン等の2官能単量体; (p)ポリカルボン酸と不飽和アルコールとのポリエス
テルで代表されるエステル基含有多官能単量体; (q)活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体と(メタ)アクリル酸とのポリエステルより
なる多官能単量体; (r)トリビニルベンゼンのような多官能不飽和単量
体。
等が挙げられる。
電子線硬化型樹脂を基紙上あるいは、蒸着転写フィル
ムの蒸着層上に塗布する場合の塗布手段は、バーコータ
ー、ロールコーター、エアナイフコーター、グラビアコ
ーター等の通常の塗工法によって行われる。また塗布量
は乾燥重量で0.1〜20g/m2が好ましく、より好ましくは
1〜10g/m2である。この際塗布量が0.1g/m2未満では表
面の平滑性が不充分となり充分な金属光沢が得られなく
なり、20g/m2より多いと経済的に不利なばかりでなく、
使用する樹脂によっては、ラベルが硬くなりすぎ、カッ
ティング作業性が劣るといった難点が生じる。
照射する電子線の線量は0.1〜20Mrad、好ましくは0.5
〜10Mrad程度の範囲が望ましい。0.1Mrad未満では樹脂
成分を充分に硬化させることができず、20Mradを越える
と基紙の強度が低下する恐れがある。
電子線の照射方法としては、例えばスキャニング方
式、カーテンビーム方式、ブロードビーム方式等が採用
でき、照射の際の加速電圧は100〜300KVが適当である。
形成された金属蒸着層上に金属の酸化防止や耐擦傷
性、耐摩耗性を付与するため、あるいは印刷等の後加工
適性を高めるために必要に応じて金属蒸着層上にトップ
コート層を設けても良い。トップコート層としてはアン
ダーコート層に用いたものと同様の合成樹脂や電子線硬
化型樹脂等を用いることができる。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論その範囲に限定されるものではない。また例中
の「部」および「%」はそれぞれ「重量部」および「重
量%」を示す。
実施例1 NBKP50部、LBKP50部のパルプ配合に、ロジンサイズ1.
5部、タルク5部、硫酸バンド3部を添加して調製した
紙料を、長網式抄紙機で抄紙した後、多筒式シリンダー
ドライヤーを用いて乾燥し、米坪60g/m2の原紙を得た。
一方、カオリン(商品名:UW−90,EMC社製)100部、ヘ
キサメタ燐酸ソーダ0.2部を水中に分散させ、固形分濃
度70%の顔料スラリーを調製し、更にこの顔料スラリー
に酸化澱粉(商品名:エースA,王子コンスターチ社製)
3部、変成スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス
(商品名:JSR0696,日本合成ゴム社製)25部(固形分)
を加え、更に水を加えて固形分濃度60%の塗液を調製し
た。
この塗液を上記原紙の片面にオフのベントブレードコ
ーターを用いて乾燥後の塗被量が25g/m2となるように塗
被乾燥し、次いで150℃の表面温度を有する金属ロール
とポリアミド樹脂の弾性ロールからなる4ニップのソフ
トコンパクトカレンダーで線圧250kg/cmの条件で表面仕
上げ、基紙を得た。
その基紙に電子線硬化型樹脂(モービルケミカル社
製、77X−187A)を4g/m2塗布し、蒸着フィルム(厚さ25
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにシリコー
ン系剥離剤を塗布し、その上にアルミニウムを真空蒸着
装置で500Åの厚さに蒸着して得たもの)の蒸着面と貼
り合わせた後、蒸着フィルム側より、電子線照射装置
(エレクトロカーテンCB150;ESI社製)を用いて3Mradの
電子線を照射した。照射後ポリエチレンテレフタレート
フィルムを剥離し、蒸着層が基紙側に転写された金属蒸
着紙を得た。
実施例2 実施例1の原紙の片面に、顔料としてカオリン80部と
重質炭酸カルシウム20部、接着剤として顔料100部に対
して酸化澱粉3部(固形分)とスチレン−ブタジエンラ
テックス16部(固形分)からなる塗被液を乾燥重量が13
g/m2となるように塗被、乾燥してキャスト塗被紙用原紙
を得た。
一方、顔料としてカオリン90部と軽質炭酸カルシウム
10部、接着剤として顔料100部に対してカゼイン10部
(固形分)とアクリル酸/ブタジエン/メチルメタクリ
レート(比率:2/33/65)共重合体ラテックス12部(固形
分)からなるキャスト塗被液を調製した。
該塗被液を上記キャスト塗被紙用原紙の顔料塗被面に
乾燥重量として10g/m2となるように塗被した後、クロム
メッキしたキャストドラム(表面温度90℃)に圧接し、
乾燥後剥離してキャスト塗被紙である基紙を得た。
この基紙を使用した以外は実施例1と同様にしてアル
ミニウム蒸着層を基紙に転写された金属蒸着紙を得た。
比較例1 基紙として市販されている塗被紙を使用した以外は実
施例1と同様にしてアルミニウム蒸着層を基紙に転写さ
れた金属蒸着紙を得た。
実施例3 実施例1と同様の基紙上に電子線硬化型樹脂(モービ
ルケミカル社製、77X−187A)を4g/m2塗布し、3Mradの
電子線を照射した。この硬化樹脂層上に、真空蒸着装置
を用いてアルミニウムを500Åの厚さに蒸着し、金属蒸
着紙を得た。
実施例4 実施例1と同様の基紙上に電子線硬化型樹脂(大日本
インキ株社製、EB−A−40)を4g/m2塗布し、3Mradの電
子線を照射した。この硬化樹脂層上に、真空蒸着装置を
用いてアルミニウムを500Åの厚さに蒸着し、金属蒸着
紙を得た。
実施例5 実施例2のキャスト塗被紙を基紙として用いた以外は
実施例3と同様にして、厚さ500Åのアルミニウム蒸着
層を設けた金属蒸着紙を得た。
比較例2 基紙として市販されている塗被紙を使用した以外は実
施例3と同様にして、厚さ500Åのアルミニウム蒸着層
を設けた金属蒸着紙を得た。
比較例3 基紙として比較例2とは別の市販されている塗被紙を
使用した以外は実施例3と同様にして、厚さ500Åのア
ルミニウム蒸着層を設けた金属蒸着紙を得た。
比較例4 基紙として市販されている強光沢紙を使用した以外は
実施例3と同様にして、厚さ500Åのアルミニウム蒸着
層を設けた金属蒸着紙を得た。
比較例5 実施例1と同様の基紙上にアクリル系エマルジョンを
乾燥重量で4g/m2となるように塗布して樹脂層を設けた
のち、この樹脂層上に真空蒸着装置を用いてアルミニウ
ムを500Åの厚さに蒸着し、金属蒸着紙を得た。
以上のようにして得られた10種類の金属蒸着紙の基紙
についての平滑度(スムースター平滑度計による値,単
位:mmHg)と透気度(高圧式ガーレー透気度計による
値,単位:秒/10cc)の測定値と金属蒸着層形成後の金
属光沢の評価を第1表に示した。
「効果」 第1表より明らかなように、基紙がスムースター平滑
度計で35mmHg以下の平滑度であり、高圧式ガーレー透気
度計で400秒/10cc以上の透気度を有する塗被紙を用い、
電子線照射による硬化した樹脂層を介して金属蒸着層を
設けた本発明の金属蒸着紙は、極めて優れた金属光沢を
有するものであった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基紙上に樹脂層、金属蒸着層を積層してな
    る金属蒸着紙において、基紙が顔料及び接着剤を主成分
    とする塗被層を有し、該塗被層面の平滑度がスムースタ
    ー平滑度計値で35mmHg以下、且つ透気度が高圧式ガーレ
    ー透気度計値で400秒/10cc以上である塗被紙よりなり、
    更に樹脂層が電子線照射により硬化された樹脂層である
    ことを特徴とする金属蒸着紙。
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