JPH09111198A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JPH09111198A
JPH09111198A JP26736595A JP26736595A JPH09111198A JP H09111198 A JPH09111198 A JP H09111198A JP 26736595 A JP26736595 A JP 26736595A JP 26736595 A JP26736595 A JP 26736595A JP H09111198 A JPH09111198 A JP H09111198A
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JP
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pressure
sensitive adhesive
adhesive sheet
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paper
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Tsutomu Tsukada
力 塚田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粘着シートの表面基材としてリウエットキャス
ト法、およびゲル化キャスト法で製造したキャスト塗被
紙を用いた際に生じていた粘着シートの表面の凹凸感や
光沢ムラを解消する。 【解決手段】表面基材、粘着剤層、および剥離シートを
積層してなる粘着シートにおいて、該表面基材として、
リウエットキャスト法、またはゲル化キャスト法によっ
て得られたキャスト塗被紙の裏面に乾燥重量で、1〜1
0g/m2 の塗被層を設けた基材を用いたことを特徴と
する粘着シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シートに関す
るものであり、詳しくは、キャスト塗被紙を表面基材に
用いた高光沢を有する粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは、ラベル、シール、ステッ
カー、ワッペン等として商業用、事務用、家庭用など広
範囲な用途に使用されている。この粘着シートは、一般
的に表面基材、粘着剤、剥離シートが積層して構成され
るものである。表面基材には、上質紙、クラフト紙、ア
ート紙、コート紙、キャスト塗被紙等の紙基材や、フィ
ルム、合成紙、金属フォイル等のシート状物が用いら
れ、剥離シートには、グラシン紙のような高密度紙、ク
レーコート紙、ポリエチレンラミネート紙等の剥離シー
ト原紙にシリコーン化合物やフッ素化合物等の剥離剤を
塗布したものが使用されている。また粘着剤には溶剤型
粘着剤、エマルション型粘着剤、ホットメルト型粘着剤
等が用いられている。
【0003】一方、キャスト塗被紙は、他の塗被紙に比
べ極めて高い光沢を有するので、高級感のある粘着シー
ト用の表面基材として使用されている。キャスト塗被紙
は、原紙に顔料および接着剤を主成分とするキャスト用
塗工液を塗工した後、塗被層が湿潤状態にある間に鏡面
を有する加熱ドラムの表面に圧着(圧接)、乾燥させて
光沢仕上げするウェットキャスト法、そして、湿潤状態
の塗被層を一旦乾燥させた後、再湿潤液により可塑化さ
せて加熱ドラム面に圧接するリウェットキャスト法、さ
らには湿潤状態の塗被層をゲル化状態にして加熱ドラム
面に圧接して光沢仕上げするゲル化キャスト法等が一般
に知られている。
【0004】これらキャスト仕上げ方法のうち、リウェ
ットキャスト法、およびゲル化キャスト法は、キャスト
塗被層が鏡面ドラム面に圧接される前に、一旦乾燥また
はゲル化されているために、いずれも表面温度が90℃
以上の比較的高温の鏡面ドラムに圧接してキャスト仕上
げすることができるので、ウエットキャスト法に比べて
乾燥速度を速めることができ、生産性の点で優れる。し
かし、リウエットキャスト法、およびゲル化キャスト法
により製造したキャスト塗被紙を用いた粘着シートは、
高光沢を有するものの、見た目に与える粘着シート表面
の凹凸感や光沢ムラが生じてしまい、高級感を有する粘
着シートが得られ難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に臨み、本
発明者は、リウエットキャスト法、およびゲル化キャス
ト法で製造したキャスト塗被紙を表面基材に用いた際に
生じていた粘着シート表面の凹凸感や光沢ムラの発生原
因を、表面基材、粘着剤層、および剥離シートなどあら
ゆる角度から研究を行った。その結果、キャスト塗被紙
の製造に用いる原紙の2〜10mmの波長の地合ムラ
と、粘着シート表面の凹凸および光沢ムラが一致するこ
とが解った。即ち、キャスト塗被紙の原紙の地合ムラが
原因となって、粘着シート表面の凹凸感や光沢ムラを引
き起こしていることが判明した。
【0006】キャスト塗被紙の製造において、顔料と接
着剤を含有する塗被層を設ける際には、一般的にエアナ
イフコーターが使用されている。通常、かかる塗被層
は、25〜30g/m2 程度の乾燥塗被量が必要であ
り、平滑性と嵩高さを有する層であることが要求されて
いる。エアナイフコーターでは、この嵩高いポーラスな
塗被層は得られるが、原紙の凹凸に沿った凹凸の塗被層
を形成しやすく、さらに、一旦乾燥させた塗被層を再湿
潤液により可塑化させた後、またはゲル化状態の塗被層
を、加熱した鏡面ドラム面に圧接して光沢仕上げする
と、光沢面の平滑性が良くなる反面、裏面の凹凸が激し
くなる。さらに、再湿潤液、およびゲル化状態の塗被層
の水分は原紙を通過して裏面から蒸発するために、原紙
の繊維が緩んだ状態で乾燥するため、原紙の地合ムラが
原紙裏面により激しい凹凸となって現れる。
【0007】このようなキャスト塗被紙を印刷用紙等に
使用する場合、裏面の凹凸が問題になるようなことはな
いが、粘着シートの表面基材として用いた場合、表面に
凹凸感や光沢ムラが生じてしまう。恐らく、粘着シート
を巻取り状に仕上げる際に、巻取り内部の粘着シートに
強い圧力がかかるため、キャスト塗被紙裏面の凹凸が光
沢面に現れてしまうためと思われる。現状では、いかな
る抄紙機でも、その原紙には地合ムラが必ず存在してい
るため、例え地合の良好な原紙を選択してキャスト塗被
紙を製造し、粘着シートに仕上げても、粘着シート表面
の凹凸は僅かに少なくなるが、凹凸感のない粘着シート
を得ることはできない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく、鋭意研究を重ねた。その結果、表面基材と
して用いるキャスト塗被紙の裏面に乾燥重量で1〜10
g/m2 の塗被層を設けた基材を用いることで、粘着シ
ート表面の凹凸感、および光沢ムラのない優れた粘着シ
ートとなりうることを見出したのである。つまりキャス
ト塗被紙の裏面に塗被層を設けるといった処理を施すこ
とにより、キャスト塗被紙の裏面の凹凸をより小さく
し、粘着シートに仕上げた際の、粘着シート表面の凹凸
を少なくするというものである。
【0009】本発明では、キャスト塗被紙の裏面に塗被
層を設けることが重要であり、予めキャスト塗被紙用の
原紙に、片面あるいは両面に予備塗工しておいた原紙を
用いてキャスト塗被紙を製造し、粘着シートに仕上げて
も、粘着シート表面の凹凸は僅かに少なくなるが、凹凸
感のない粘着シートを得ることはできない。つまり、キ
ャスト塗被紙の製造において、キャスト塗被紙用の塗被
液を塗被、乾燥し、再湿潤液により再湿潤化後、あるい
はキャスト塗被紙用の塗被液を塗被、ゲル化後、加熱し
た鏡面ドラムに圧接して乾燥する際、塗被層の水分は原
紙を通過して裏面から蒸発するために、原紙の繊維が緩
んだ状態で乾燥する。そのため、予め予備塗工しておい
た原紙を用いても、原紙の地合ムラがその原紙裏面に凹
凸となって現れるため、そのキャスト塗被紙を用いて、
粘着シートに仕上げても、凹凸感のない粘着シートを得
ることはできない。
【0010】即ち、本発明は、表面基材、粘着剤層、お
よび剥離シートを積層してなる粘着シートにおいて、該
表面基材として、リウエットキャスト法、またはゲル化
キャスト法によって得られたキャスト塗被紙の裏面に乾
燥重量で、1〜10g/m2の塗被層を設けた基材を用
いたことを特徴とする粘着シートである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、粘着シートの表
面基材として用いるキャスト塗被紙の裏面に施す塗被層
は、一般の塗工装置で塗被可能であり、キャスト塗被紙
の裏面の凹凸をより少なくする材料であれば特に制約は
なく、例えば、カオリン、水酸化アルミニウム、チタ
ン、チサンホワイト、硫酸バリウム、コロイダルシリ
カ、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タル
ク、焼成クレー、二酸化チタン、プラスチックピグメン
ト等の無機および有機顔料や、カゼイン、大豆蛋白等の
蛋白質類、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル系
重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体のビ
ニル系ラテックス、ウレタン系樹脂、ポリビニルアルコ
ール、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂
等の合成樹脂系接着剤、酸化澱粉、エステル化澱粉等の
澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース等のセルロース誘導体等一般に塗工紙用と
して知られる接着剤等を単独、あるいは2種以上を併用
して使用することができる。
【0012】また、助剤として消泡剤、着色剤、離型
剤、流動変性剤、耐水化剤、防腐剤も必要に応じて用い
ることが可能である。
【0013】上記の材料を持って構成される塗被液をキ
ャスト塗被紙の裏面に塗被するための塗被設備として
は、特に限定されない。例えばゲートロールコーター、
バーコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、
ブレードコーター、リップコーター等を例示できる。
【0014】また、上記塗被層は乾燥重量が1〜10g
/m2 となるように塗被される。因みに該塗被層の乾燥
重量が1g/m2 未満では、キャスト紙の裏面の凹凸を
なくすことができず、所望する効果が得られない。ま
た、10g/m2 を越えると所望する効果が飽和し、経
済的でない等の難点が発生する恐れがある。
【0015】この裏面に塗被層を設けたキャスト塗被紙
は粘着シートの表面基材として用いるが、この場合必要
に応じてキャスト塗被紙裏面の仕上げ処理を施してもよ
い。その場合の仕上げ方法としては、例えばスーパーキ
ャレンダー、グロスキャレンダー、ソフトコンパクトキ
ャレンダー等の各種キャレンダーが適宜選択して用いら
れる。
【0016】また、キャスト塗被紙用原紙としては特に
限定されるものではなく、一般に塗工紙分野で使用され
る酸性紙、あるいは中性紙が適用される。なお、原紙の
片面または、両面には必要に応じて、一般の顔料塗被組
成物を予め予備塗工しておいても良い。
【0017】本発明において、キャスト塗被紙は従来の
キャスト塗被紙分野で使用されるキャスト塗被紙用塗被
液を塗被し、通常のリウエットキャスト法、またはゲル
化キャスト法に従って、塗被層を一旦乾燥、またはゲル
化後、再湿潤化させ、加熱された鏡面を有する金属ドラ
ム表面に圧接、乾燥することによりキャスト塗被紙を得
ることができる。
【0018】本発明の粘着シートを構成する方法につい
ては、通常の製造方法に従って、剥離シートの剥離剤表
面上に粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を設けこの粘着
剤層と、上記方法により製造したキャスト塗被紙の裏面
とを貼り合わせて仕上げられる。なお、粘着剤は溶剤型
粘着剤、エマルション型粘着剤、ホットメルト型粘着剤
等の各種粘着剤を用いることができる。また、粘着剤を
塗布する装置としては、例えば、リバースロールコータ
ー、エアナイフコーター、バーコーター、スロットダイ
コーター、リバースグラビアコーター等が適宜使用され
る。粘着剤の塗布量は乾燥重量で5〜30g/m2 程度
となるように塗工される。
【0019】上記のようにして得られる本発明の粘着シ
ートは、特に見た目に与える粘着シート表面の凹凸感、
および光沢ムラの解消された優れた粘着シートである。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
なお、実施例中の部および%は、特に断らない限り、そ
れぞれ固形分重量部および固形分重量%を示す。
【0021】実施例1 (キャスト塗被紙の製造:リウエットキャスト法)カオ
リン70部、炭酸カルシウム30部、ポリアクリル酸ナ
トリウム0.5部をコーレス分散機を用いて水中に分散
し、固形分濃度65%の顔料スラリーを調製した。この
スラリーに消泡剤としてトリブチルフォスフェート0.
5部、離型剤としてステアリン酸アンモニウム1.0
部、接着剤としてアンモニアを用いて溶解した15%カ
ゼイン水溶液8部(固形分)およびスチレン−ブタジエ
ン共重合体ラテックス18部を加え、さらにゲル化剤と
して硫酸亜鉛3部を加え、固形分濃度が45%のリウエ
ットキャスト用塗工液を調製した。次いで米坪64g/
2 の原紙に、エアナイフコーターを用いて、乾燥重量
で20g/m2 になるように上記のリウエットキャスト
用塗工液を塗工後、エアーフローティングドライヤーで
乾燥した。次いでポリエチレンエマルジョンからなるリ
ウエット液(1.0%濃度)によって塗被層表面を再湿
潤化した後、表面温度105℃のキャストドラムにプレ
ス圧20kg/cmで圧接、乾燥してキャスト塗被紙を
得た。
【0022】(表面基材の製造)カオリン100部、ポ
リアクリル酸ナトリウム0.5部をコーレス分散機を用
いて水中に分散し、固形分濃度65%の顔料スラリーを
調製した。このスラリーに15%酸化澱粉水溶液5部
(固形分)、50%スチレンーブタジエン共重合体ラテ
ックス15部(固形分)を加え、固形分濃度が45%の
塗被液を調製した。次いで、上記キャスト塗被紙の裏面
に、エアナイフコーターを用いて、乾燥重量で5g/m
2 になるように塗被し、エアーフローティングドライヤ
ーで乾燥して表面基材とした。
【0023】(粘着シートの製造)市販のポリエチレン
ラミネート剥離紙(商品名:セパレート 110EPS
クリーム/本州製紙株式会社製)の剥離剤塗布面に、市
販のアクリルエマルジョン粘着剤(商品名:ニカゾール
L−145/日本カーバイト工業株式会社製)を乾燥重
量が25g/m2 となるようにリバースロールコーター
で塗布、乾燥し、上記表面基材の裏面と貼り合わせて粘
着シートを得た。
【0024】実施例2 実施例1の表面基材の製造方法において、下記方法によ
り製造した以外は実施例1と同様にして表面基材を得、
粘着シートを製造した。
【0025】(表面基材の製造)ポリビニルアルコール
(商品名:PVA117/株式会社クラレ製)を固形分
濃度が10%になるように水に溶解し、実施例1で用い
たキャスト塗被紙の裏面に、ブレードコーターを用いて
乾燥重量が3g/m2 となるように塗被し、エアーフロ
ーティングドライヤーで乾燥して表面基材とした。
【0026】比較例1 実施例1で用いたキャスト塗被紙をそのまま表面基材と
して用い、実施例1と同様にして粘着シートを製造し
た。
【0027】比較例2 実施例1の表面基材の製造において、下記方法により製
造した以外は実施例1と同様にして表面基材を得、粘着
シートを製造した。
【0028】(表面基材の製造)カオリン100部、ポ
リアクリル酸ナトリウム0.5部をコーレス分散機を用
いて水中に分散し、固形分濃度65%の顔料スラリーを
調製した。このスラリーに15%酸化澱粉水溶液5部
(固形分)、50%スチレンーブタジエン共重合体ラテ
ックス15部(固形分)を加え、固形分濃度が45%の
塗被液を調製した。次いで、上記キャスト塗被紙の裏面
に、エアナイフコーターを用いて、乾燥重量で0.5g
/m2 になるように塗被し、エアーフローティングドラ
イヤーで乾燥して表面基材とした。
【0029】比較例3 実施例1で用いた原紙上に、下記の予備塗工用塗液をブ
レードコーターを用いて乾燥重量が10g/m2 となる
ように予備塗工した以外は実施例1と同様にしてキャス
ト塗被紙を得、このキャスト塗被紙に何も処理を行わ
ず、そのまま表面基材として実施例1と同様にして粘着
シートを製造した。
【0030】(予備塗工用塗液の作製)カオリン50
部、炭酸カルシウム50部、ポリアクリル酸ナトリウム
0.5部をコーレス分散機を用いて水中に分散し、固形
分濃度65%の顔料スラリーを調製した。このスラリー
に消泡剤としてトリブチルフォスフェート0.5部、接
着剤として20%酸化澱粉水溶液5部(固形分)および
50%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス15部
(固形分)を加え、固形分濃度が45%の予備塗工用塗
液を調製した。
【0031】実施例3 実施例1の表面基材の製造において下記方法により製造
したキャスト塗被紙を用いた以外は実施例1と同様にし
て表面基材を得、粘着シートを製造した。
【0032】(キャスト塗被紙の製造:ゲル化キャスト
法)カオリン80部、炭酸カルシウム10部、水酸化ア
ルミニウム10部、ポリアクリル酸ナトリウム0.5部
をコーレス分散機を用いて水中に分散し、固形分濃度6
5%の顔料スラリーを調製した。このスラリーに消泡剤
としてトリブチルフォスフェート0.5部、離型剤とし
てロート油1.5部、接着剤としてアンモニアを用いて
溶解した15%カゼイン水溶液14部(固形分)および
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス10部(固形
分)を加え、さらに硫酸アルミニウム0.1部を加え、
固形分濃度が38%のゲル化キャスト用塗工液を調製し
た。次いで米坪64g/m2 の原紙に、エアナイフコー
ターを用いて、乾燥重量で20g/m2 になるように上
記のゲル化キャスト用塗工液を塗工後、エアーフローテ
ィングドライヤーで塗工後の水分が10%になるまで予
備乾燥した。次いで蟻酸1%水溶液で塗被層をゲル化し
た後、表面温度105℃のキャストドラムにプレス圧1
50kg/cmで圧接、乾燥してキャスト塗被紙を得
た。
【0033】比較例4 実施例3で用いたキャスト塗被紙に何も処理を行わず、
そのまま表面基材として実施例1と同様にして粘着シー
トを製造した。
【0034】「評価」得られた粘着シート表面の凹凸
感、光沢ムラを下記方法により測定し、その結果を表1
に示す。
【0035】(凹凸感)粘着シート表面の凹凸感を以下
の基準に従って目視で評価した。 ◎:凹凸がない ○:凹凸が僅かにあるが実用上問題ない △:凹凸がある ×:凹凸が多くみられる
【0036】(光沢ムラ)粘着シート表面の光沢ムラを
以下の基準に従って目視で評価した。 ◎:光沢ムラがない ○:光沢ムラが僅かにあるが実用上問題ない △:光沢ムラがある ×:光沢ムラが多くみられる
【0037】
【表1】
【0038】表1より、キャスト塗被紙の裏面に乾燥重
量で1g/m2 以上の塗被層を設けたキャスト塗被紙を
表面基材として用いた粘着シートは凹凸がなく、且つ、
光沢ムラもない極めて優れた粘着シートであることがわ
かる。比較例2ではキャスト塗被紙の裏面の塗被層の乾
燥重量が1g/m2 未満のキャスト塗被紙を用いた粘着
シートであり、比較例1の裏面に塗被層を設けてないキ
ャスト塗被紙を用いた粘着シートと比較して、粘着シー
ト表面の凹凸感、および、光沢ムラは僅かに少なくなる
が、効果は不十分である。なお、実施例3はゲル化キャ
スト法によるキャスト塗被紙を用いたものであり、実施
例1、および実施例2のリウエットキャスト法によるキ
ャスト塗被紙を用いた場合と同様に優れた粘着シートが
得られることがわかる。
【0039】
【発明の効果】このように、裏面に塗被層を設けたキャ
スト塗被紙を表面基材として用いた粘着シートは、特に
見た目に与える粘着シート表面の凹凸感、および光沢ム
ラの解消された、極めて優れた粘着シートであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材、粘着剤層、および剥離シートを
    積層してなる粘着シートにおいて、該表面基材として、
    リウエットキャスト法またはゲル化キャスト法によって
    得られキャスト塗被紙の裏面に、乾燥重量で1〜10g
    /m2 の塗被層を設けた基材を用いることを特徴とする
    粘着シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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