JPH02128337A - 光学情報記録媒体用基板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、レーザ等による光学的書込み記録に適した光
学情報記録媒体用基板の製造方法に関する。

［従来の技術］ 従来、光ディスク或いは光カード等の光学情報記録媒体
は、基板の上に設けた薄い記録層に光学的に検出可能な
数蒔鳳程度の微小なピットをトラ・ンク状に形成するこ
とにより、情報を高密度に記録することができる。この
ような光学情報記録媒体においては、情報を記録及び再
生する際にトラックに沿ってレーザ光を走査する必要が
あり、そのため一般にトラッキング用の案内溝の付いた
基板が用いられてしくる。

案内溝あるいは案内溝の付いた基板の作製法としては、
軟化したプラスチック材料を転写される案内溝を設けた
スタンパ−にてプレスした後に固化させる圧縮成形（Ｃ
ｏｍｐｒｅｓｓｉｏｎ　Ｍｏ１ｄ）法、スタンパーを配
設した金型内に溶融したプラスチ・ンク材料を射出して
固化させる射出成形（Ｉｎｊｅｃｔｉｏｎｌｌｏｌｄ）
法や、紫外線硬化樹脂（Ｐｈｏｔｏ　Ｐｏｌｙｍｅｒ　
）を用いてスタンパ−から案内溝を転写する２Ｐ（フォ
ト　ボリメリゼイション：　Ｐｈｏｔｏ　Ｐｏｌｙｍｅ
ｒｉ−ｚａｔｉｏｎ　）法等が知られているが、案内溝
の転写性及び基板の耐溶剤性という点では２２法による
ものが最も優れている。

この様に基板の耐溶剤性が優れているということは、特
に記録材として有機系材料を用いて塗布法によって記録
層を形成する場合に有利である。

この場合、アクリル、ポリカーボネート等の一般のプラ
スチック基板に、従来は基板を侵すという理由から使用
することができない溶剤をも使用することができること
から、記録材の選択の幅を大きく拡げることが可能とな
る。また、２Ｐ法では、他の方法に比べ設備投資が非常
に少なくてすむという大きな利点がある。

以下に、光ディスクを例にとり、従来の２Ｐ法を用いた
光学情報記録媒体用基板の製造方法を説明する。まず、
スタンパー上に紫外線硬化樹脂を適量塗布した後、この
上に中心穴を有する円形のディスク基板を中心穴の精度
か出るようにして重ね合わせる０次に、ローラ等で加圧
して紫外線硬化樹脂をディスク基板とスタンパーとの間
隙に充分に拡げた後、ディスク基板側より紫外線を照射
して紫外線硬化樹脂を硬化させ、次いでスタンパーを剥
離することにより、案内溝の形成されたディスク基板を
得ることができる。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記の従来の２Ｐ法は、ディスク基板を１枚毎
に作製していること、また成形に時間を要するので生産
性が良くないという問題がある。

し・たがって、生産性を上げるためには、基板として大
版のシート状基板を用い、−度に複数組の案内溝を形成
する方法が有効であると考えられる。

一般に、２Ｐ法で成形を行なう場合、成形時に気泡が混
入しやすいという問題がある。そのため１例えば従来例
で示したようにスタンパー上に基板を重ね合わせる場合
において、気泡が混入しないように、スタンパーに対し
基板をおろす角度や速度を厳密に制御している。

しかしながら、基板が大版のシート状基板、特にポリカ
ーボネート等のプラスチックのシート状基板の場合、基
板がたわむために上記のような制御が困難となる。その
ため成形時に気泡が混入しやすい、また、基板によって
は成形条件あるいは搬送時、保管時等の状態によりわず
かながらもゆがみやうねりの生じているものもあり、こ
のような基板を用いると基板の一部に浮きが生じ、その
部分は成形できないことがある。このような場合、成形
した基板を使用することができないのは勿論のことであ
るが、成形されないスタンパー面上に、塗布した紫外線
硬化樹脂が残るため、スタンパーの洗浄も行なわなくて
はならない。

本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みなされたもの
であり、気泡の混入等の欠陥のない光学情報記録媒体用
基板を生産性良く製造する方法を提供することを目的と
するものである。

［課題を解決するための手段］ このような目的は下記の本発明により達成される。すな
わち、本発明は、光学的に均質なシート状基板を透明で
平坦な支持体上に設置した後、シート状基板上に紫外線
硬化樹脂を複数組滴下し、その上に複数組のスタンパー
を同時におろして重ね合せ、前記紫外線硬化樹脂をシー
ト状基板とスタンパー間に充分に拡げた後、前記支持体
の下方より紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させ
、次いでスタンパーより剥離することにより、複数組の
案内溝を有するシート状基板を製造することを特徴とす
る光学情報記録媒体用基板の製造方法である。

以下１図面に従い、本発明の詳細な説明する。

第１図（ａ）〜（ｅ）は本発明の光学情報記録媒体用基
板の製造方法の一例を示す工程図である。同図において
、第１図（ａ）に示すように、まず光学的に均質な光学
的特性の優れたシート状基板ｌを透明で平坦な支持体２
上に設置する。支持体２の下方には開閉可能なシャッタ
ー５か取り付けられ、さらにその下方に紫外線ランプ６
か設置されている。支持体２は紫外光を透過する材質の
ものであればよく１例えば石英ガラスが好ましい、また
、支持体には、必要に応じて真空チャック機構等を設け
て基板を固定できるようにしても良い。

次に、シート状基板ｌ上に紫外線硬化樹脂３を複数船離
れた位置に滴下しく第１図（ｂ）参照）、次いで、この
上にスタンパ−支持部７によりあらかじめ所定の位置に
配列固定された複数組のスタンパ−４を同時に重ねる（
第１図（Ｃ）参照）。スタンパ−４の重ね方は特に限定
されないが、図に示す様に、気泡が混入しないようにシ
ート状基板面に対し斜めの方向からおろしていくのが望
ましい。この様にして、紫外線硬化樹脂３の表面とスタ
ンパ−４とが完全に接触した後、スタンパ−４を一定の
圧力で紫外線硬化樹脂に押しつけて樹脂を拡げるか、又
はスタンパ−４をスタンパ−支持部７より切り離し、ス
タンパ−の自重により樹脂を拡げるようにしても良い。

紫外線硬化樹脂３がシート状基板１とスタンパ−４との
間に充分に拡がった後、シャッター５を開き紫外光を照
射し、紫外線硬化樹脂を硬化させる。（第１図（ｄ）参
照） 次に、スタンパ−を剥離することにより、紫外線硬化樹
脂層３ａに案内溝が形成され、複数組の案内溝な有する
シート状基板が得られる。（第１図（ｅ）参照） 第２図は、第１図に示す方法により製造された光学情報
記録媒体用基板に１１例を示す斜視図である。

本発明において、シート状基板は光学的に均質な透明な
材質のものであればよく、例えばポリメチルメタクリレ
ート、ポリカーボネート、ポリオレフィン、エポキシ、
ポリエステル等が挙げられる。

また、紫外線硬化樹脂としては、例えばポリエステルア
クリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシアク
リレート、ポリエーテルアクリレート等が挙げられる。

［作用］ 本発明の光学情報記録媒体用基板の製造方法は、−度に
複数組の案内溝を有するシート状基板を製造することが
でき、生産性に優れている。

また、本発明の光学情報記録媒体用基板の製造方法は、
シート状基板を透明で平坦な支持体上に設置した後、シ
ート状基板上に紫外線硬化樹脂な複数組滴下し、その上
に複数組のスタンパ−を同時におろして重ね合せている
が、スタンパ−をおろす角度や速度の制御は比較的容易
に行うことができるため、紫外線硬化樹脂への気泡の混
入を防止でき、かつシート状基板上に一度に複数組の案
内溝を均一に形成することができる。

さらに、従来の２Ｐ法とは逆に、シート状基板の上にス
タンパ−を重ね、スタンパ−を加圧または加重して紫外
線硬化樹脂をシート状基板とスタンパ−間に拡げる方法
をとっているため、使用するシート状基板に多少うねり
やそり等があってもスタンパ−によって押えられるため
成形が可能である。

［実施例］ 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。

実施例１ ４０ｃｍｘ　４０ｃ農、厚さ１．２ｍｓのポリメチルメ
タクリレート（ＰＭＭ＾）キャスティング基板を４５ｃ
脂×４５Ｃ■、厚さＩＣ量の平坦な石英ガラス板上に設
置した。

次に、この上に紫外線硬化樹脂（商品名、ＭＲＡ　−５
ｏｏｏ、三菱レイヨン■製）を９ケ所に滴下し、その上
からピッチ１．６　Ｈ，段差９００人のスパイラル状案
内溝が形成されたφ９０ｓｖのＮｉ製スタンパ−９個を
同時に重ね合わせた。

次いで、上記石英ガラス板の下方より４０００Ｗの紫外
線を１５秒間照射し、′樹脂を硬化させた後、スタンパ
−を剥離することにより、９組の案内溝を有する光学情
報記録媒体用基板を作製した。

実施例２ 幅８０ｃ鳳、長さ４０Ｃ１にラフカットした厚さ１．２
■のポリカーボネート押し出し成形板を、＠　８０ｃｍ
。

長さ４５ｃｍ、厚さ２ｃｍの平坦な石英ガラス板上に設
置した０次に、この上に紫外線硬化樹脂（商品名５Ｓ−
１２０，スリーボンド社製）を１８ケ所に滴下し、その
上からピッチ１．６終龍９段差９００人のスパイラル状
案内溝が形成されたφ９０鳳■のＮｉ製スタンパー１８
個を同時に重ね合わせた。

次いで、上記石英ガラス板の下方より４０００Ｗの紫外
線を２０秒間照射し、樹脂を硬化させた後、スタンパ−
を剥離することにより、１８組の案内溝を有する光学情
報記録媒体用基板を作製した。

［発明の効果］ 塩１説明した様に、本発明によれば、気泡の混入等の欠
陥の無い、光学情報記録媒体用基板を生産性良く製造す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（ｅ）は本発明の光学情報記録媒体用基
板の製造方法の一例を示す工程図および第２図は第１図
に示す方法により製造された光学情報記録媒体用基板を
示す斜視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　光学的に均質なシート状基板を透明で平坦な支持体上
   に設置した後、シート状基板上に紫外線硬化樹脂を複数
   組滴下し、その上に複数組のスタンパーを同時におろし
   て重ね合せ、前記紫外線硬化樹脂をシート状基板とスタ
   ンパー間に充分に拡げた後、前記支持体の下方より紫外
   線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させ、次いでスタン
   パーより剥離することにより、複数組の案内溝を有する
   シート状基板を製造することを特徴とする光学情報記録
   媒体用基板の製造方法。