JPH05314545A - 光学情報記録媒体用基板の連続製造方法 - Google Patents
光学情報記録媒体用基板の連続製造方法Info
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- JPH05314545A JPH05314545A JP30131591A JP30131591A JPH05314545A JP H05314545 A JPH05314545 A JP H05314545A JP 30131591 A JP30131591 A JP 30131591A JP 30131591 A JP30131591 A JP 30131591A JP H05314545 A JPH05314545 A JP H05314545A
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- curable resin
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- sheet substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シート基板と紫外線硬化樹脂との密着性の良
い光学情報記録媒体用基板を生産性良く製造する方法を
提供する。 【構成】 シート基板１に加熱した紫外線硬化樹脂２を
塗布し、案内溝および／または情報に対応する凹凸パタ
ーンを有するロール状スタンパー３を用いて、シート基
板１上の紫外線硬化樹脂２に凹凸パターンを転写成形
し、次いで該紫外線硬化樹脂２を硬化した後、ロール状
スタンパー３から剥離する光学情報記録媒体用基板の連
続製造方法。
い光学情報記録媒体用基板を生産性良く製造する方法を
提供する。 【構成】 シート基板１に加熱した紫外線硬化樹脂２を
塗布し、案内溝および／または情報に対応する凹凸パタ
ーンを有するロール状スタンパー３を用いて、シート基
板１上の紫外線硬化樹脂２に凹凸パターンを転写成形
し、次いで該紫外線硬化樹脂２を硬化した後、ロール状
スタンパー３から剥離する光学情報記録媒体用基板の連
続製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー等による光学
的書込み記録に適した光学情報記録媒体用基板の連続製
造方法に関する。
的書込み記録に適した光学情報記録媒体用基板の連続製
造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、光ディスク或いは光カード等の光
学情報記録媒体は、基板の上に設けた薄い記録層に光学
的に検出可能な数μｍ程度の微小なピットをトラック状
に形成することにより、情報を高密度に記録することが
できる。このような光学情報記録媒体においては、情報
を記録及び再生する際に、トラックに沿ってレーザー光
を走査する必要があり、そのため一般にトラッキング用
の案内溝の付いた基板が用いられている。
学情報記録媒体は、基板の上に設けた薄い記録層に光学
的に検出可能な数μｍ程度の微小なピットをトラック状
に形成することにより、情報を高密度に記録することが
できる。このような光学情報記録媒体においては、情報
を記録及び再生する際に、トラックに沿ってレーザー光
を走査する必要があり、そのため一般にトラッキング用
の案内溝の付いた基板が用いられている。
【０００３】案内溝あるいは案内溝の付いた基板の作製
法としては、例えば、軟化したプラスチック材料をスタ
ンパーにてプレスした後に固化させる圧縮成形（Ｃｏｍ
ｐｒｅｓｓｉｏｎ Ｍｏｌｄ）法、スタンパーを配設し
た金型内に溶融したプラスチック材料を射出して固化さ
せる射出成形（Ｉｎｊｅｃｔｉｏｎ Ｍｏｌｄ）法や、
紫外線硬化樹脂（Ｐｈｏｔｏ ｐｏｌｙｍｅｒ）を用い
て、スタンパーから案内溝を転写する２Ｐ（Ｐｈｏｔｏ
Ｐｏｌｙｍｅｒｉｚａｔｉｏｎ）法等が知られている
が、それ等の中で案内溝の転写性及び、得られた基板の
耐溶剤性が良いという点では、２Ｐ法によるものが最も
優れている。
法としては、例えば、軟化したプラスチック材料をスタ
ンパーにてプレスした後に固化させる圧縮成形（Ｃｏｍ
ｐｒｅｓｓｉｏｎ Ｍｏｌｄ）法、スタンパーを配設し
た金型内に溶融したプラスチック材料を射出して固化さ
せる射出成形（Ｉｎｊｅｃｔｉｏｎ Ｍｏｌｄ）法や、
紫外線硬化樹脂（Ｐｈｏｔｏ ｐｏｌｙｍｅｒ）を用い
て、スタンパーから案内溝を転写する２Ｐ（Ｐｈｏｔｏ
Ｐｏｌｙｍｅｒｉｚａｔｉｏｎ）法等が知られている
が、それ等の中で案内溝の転写性及び、得られた基板の
耐溶剤性が良いという点では、２Ｐ法によるものが最も
優れている。
【０００４】基板の耐溶剤性が優れているということ
は、特に記録材として有機系材料を用いて塗布によって
記録層を形成する場合に有利であり、この場合、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の一般のプラスチック
基板には、基板を侵すという理由から使用できない溶剤
をも使用できることから、記録材の選択の幅を大きく拡
げることが可能となる。また、２Ｐ法では、他の方法に
比べ設備投資が非常に少なくてすむという大きな利点が
ある。
は、特に記録材として有機系材料を用いて塗布によって
記録層を形成する場合に有利であり、この場合、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の一般のプラスチック
基板には、基板を侵すという理由から使用できない溶剤
をも使用できることから、記録材の選択の幅を大きく拡
げることが可能となる。また、２Ｐ法では、他の方法に
比べ設備投資が非常に少なくてすむという大きな利点が
ある。
【０００５】しかしながら、２Ｐ法は、他の方法に比べ
て基板１枚あたりの製造時間が長く大量生産に向かない
という問題があった。そこで、例えば、図２に示すよう
なロール状スタンパーを用いた連続製造方法が提案され
ている。
て基板１枚あたりの製造時間が長く大量生産に向かない
という問題があった。そこで、例えば、図２に示すよう
なロール状スタンパーを用いた連続製造方法が提案され
ている。
【０００６】図２中、１はシート基板、２は紫外線硬化
樹脂、３は凹凸パターンが形成されたロール状スタンパ
ー、４は紫外線ランプ、５は樹脂供給ローラ、６は紫外
線硬化樹脂槽である。
樹脂、３は凹凸パターンが形成されたロール状スタンパ
ー、４は紫外線ランプ、５は樹脂供給ローラ、６は紫外
線硬化樹脂槽である。
【０００７】同図２において、シート基板１は送りロー
ラによって送り出され、樹脂供給ローラ５によりシート
基板１の表面に紫外線硬化樹脂２が塗布される。紫外線
硬化樹脂２が塗布されたシート基板１は、ニップローラ
７によってロール状スタンパー３に圧着される。また、
シート基板１は、浮きやずれが生じないようにバックロ
ーラ８によって、ロール状スタンパー３に圧着されてい
る。バックローラ８の手前には、紫外線ランプ４が設け
られており、ここで紫外線が照射され、紫外線硬化樹脂
が硬化する。次に、シート基板１と、その表面に硬化し
た紫外線硬化樹脂層２ａとをロール状スタンパー３より
剥離することにより、光学情報記録媒体用基板を連続的
に製造することができる。
ラによって送り出され、樹脂供給ローラ５によりシート
基板１の表面に紫外線硬化樹脂２が塗布される。紫外線
硬化樹脂２が塗布されたシート基板１は、ニップローラ
７によってロール状スタンパー３に圧着される。また、
シート基板１は、浮きやずれが生じないようにバックロ
ーラ８によって、ロール状スタンパー３に圧着されてい
る。バックローラ８の手前には、紫外線ランプ４が設け
られており、ここで紫外線が照射され、紫外線硬化樹脂
が硬化する。次に、シート基板１と、その表面に硬化し
た紫外線硬化樹脂層２ａとをロール状スタンパー３より
剥離することにより、光学情報記録媒体用基板を連続的
に製造することができる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】紫外線硬化樹脂として
は、耐久性の点から耐熱性の高いものが適しているが、
一般に、耐熱性の高い紫外線硬化樹脂は、プラスチック
基板との密着性が悪いという問題がある。しかし、未硬
化の紫外線硬化樹脂とプラスチック基板との接触時間が
長いと、紫外線硬化樹脂中のモノマーがプラスチック基
板の表面をわずかに溶解するために、樹脂との密着性が
良くなるが、特に、上記の様な基板の連続製造方法にお
いては、未硬化の紫外線硬化樹脂と基板との接触時間が
短いため、充分な密着性が得られず、密着性が悪いとい
う問題がある。
は、耐久性の点から耐熱性の高いものが適しているが、
一般に、耐熱性の高い紫外線硬化樹脂は、プラスチック
基板との密着性が悪いという問題がある。しかし、未硬
化の紫外線硬化樹脂とプラスチック基板との接触時間が
長いと、紫外線硬化樹脂中のモノマーがプラスチック基
板の表面をわずかに溶解するために、樹脂との密着性が
良くなるが、特に、上記の様な基板の連続製造方法にお
いては、未硬化の紫外線硬化樹脂と基板との接触時間が
短いため、充分な密着性が得られず、密着性が悪いとい
う問題がある。
【０００９】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、本発明の目的は、シート基板と紫外線硬化樹脂
との密着性の良い光学情報記録媒体用基板を、生産性良
く製造する方法を提供することにある。
であり、本発明の目的は、シート基板と紫外線硬化樹脂
との密着性の良い光学情報記録媒体用基板を、生産性良
く製造する方法を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、案
内溝および／または情報に対応する凹凸パターンを有す
るロール状スタンパーを用いて、前記凹凸パターンをシ
ート基板に塗布した紫外線硬化樹脂に転写成形する光学
情報記録媒体用基板の連続製造方法において、加熱した
紫外線硬化樹脂を供給することを特徴とする光学情報記
録媒体用基板の連続製造方法である。
内溝および／または情報に対応する凹凸パターンを有す
るロール状スタンパーを用いて、前記凹凸パターンをシ
ート基板に塗布した紫外線硬化樹脂に転写成形する光学
情報記録媒体用基板の連続製造方法において、加熱した
紫外線硬化樹脂を供給することを特徴とする光学情報記
録媒体用基板の連続製造方法である。
【００１１】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。図１は本発明の光学情報記録媒体用基板の連続製造
方法の一実施態様を示す概略図である。図１において、
１はシート基板であり、シート基板１としては、ポリカ
ーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが使用される。
る。図１は本発明の光学情報記録媒体用基板の連続製造
方法の一実施態様を示す概略図である。図１において、
１はシート基板であり、シート基板１としては、ポリカ
ーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが使用される。
【００１２】２は紫外線硬化樹脂である。紫外線硬化樹
脂２としては、光重合性プレポリマー、光重合性モノマ
ー及び光開始剤から成る通常の紫外線硬化樹脂を使用す
ることができ、硬化した状態でスタンパーから剥離しや
すく、かつ記録層とのマッチングの良いものであれば良
い。
脂２としては、光重合性プレポリマー、光重合性モノマ
ー及び光開始剤から成る通常の紫外線硬化樹脂を使用す
ることができ、硬化した状態でスタンパーから剥離しや
すく、かつ記録層とのマッチングの良いものであれば良
い。
【００１３】光重合性プレポリマーとしては、例えば不
飽和ポリエステル類、エポキシアクリレート、ウレタン
アクリレート、ポリエーテルアクリレートなどのアクリ
レート類を使用することができる。
飽和ポリエステル類、エポキシアクリレート、ウレタン
アクリレート、ポリエーテルアクリレートなどのアクリ
レート類を使用することができる。
【００１４】光重合性モノマーとしては、例えばラウリ
ルアクリレート、２−エチルヘキシルアクリレート、２
−ヒドロキシエチルアクリレート、１，６−ヘキサンジ
オールモノアクリレート、シクロペンタジエンアクリレ
ートなどの単官能性モノマーや、１，３−ブタンジオー
ルジアクリレート、１，６−ヘキサンジオールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレートなどの多官能性モノマーを使用す
ることができる。
ルアクリレート、２−エチルヘキシルアクリレート、２
−ヒドロキシエチルアクリレート、１，６−ヘキサンジ
オールモノアクリレート、シクロペンタジエンアクリレ
ートなどの単官能性モノマーや、１，３−ブタンジオー
ルジアクリレート、１，６−ヘキサンジオールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレートなどの多官能性モノマーを使用す
ることができる。
【００１５】光開始剤としては、例えばベンゾフェノ
ン、ベンゾイン及びその誘導体、ベンゾインエーテル、
ベンジルジメチルケタール等を使用することができる。
ン、ベンゾイン及びその誘導体、ベンゾインエーテル、
ベンジルジメチルケタール等を使用することができる。
【００１６】また、３はロール状スタンパーであり、ロ
ール状スタンパー３の表面には、案内溝および／または
情報に対応する凹凸パターンが形成されている。このよ
うなロール状スタンパーは、厚さ０．１〜０．３ｍｍの
平板スタンパーをロール鏡面に沿って接着剤により接着
する方法、又は、ねじなどにより機械的に固着する方法
あるいは、ロール鏡面に直接凹凸パターンを刻設する方
法などにより作製することができる。
ール状スタンパー３の表面には、案内溝および／または
情報に対応する凹凸パターンが形成されている。このよ
うなロール状スタンパーは、厚さ０．１〜０．３ｍｍの
平板スタンパーをロール鏡面に沿って接着剤により接着
する方法、又は、ねじなどにより機械的に固着する方法
あるいは、ロール鏡面に直接凹凸パターンを刻設する方
法などにより作製することができる。
【００１７】シート基板１は送りローラによって送り出
され、樹脂供給ローラ５によりシート基板の表面に紫外
線硬化樹脂２が塗布される。紫外線硬化樹脂２は、紫外
線硬化樹脂槽６の中でヒーター９により一定温度に加熱
されており、加熱された状態でシート基板１上に塗布さ
れる。樹脂の加熱温度は、６０〜１５０℃、より好まし
くは８０〜１１０℃である。６０℃未満では、シート基
板との密着性が不十分となり、１５０℃を越えると樹脂
又はシート基板の変質や変形がおこり不適である。
され、樹脂供給ローラ５によりシート基板の表面に紫外
線硬化樹脂２が塗布される。紫外線硬化樹脂２は、紫外
線硬化樹脂槽６の中でヒーター９により一定温度に加熱
されており、加熱された状態でシート基板１上に塗布さ
れる。樹脂の加熱温度は、６０〜１５０℃、より好まし
くは８０〜１１０℃である。６０℃未満では、シート基
板との密着性が不十分となり、１５０℃を越えると樹脂
又はシート基板の変質や変形がおこり不適である。
【００１８】また、シート基板に塗布された紫外線硬化
樹脂の厚みは、５〜５０μｍ、より好ましくは１０〜３
０μｍである。紫外線硬化樹脂の塗布方法は、特に上記
の方法に限度されるものではなく、樹脂の粘度や、塗布
膜厚等に応じて公知の塗布方法の中から選択することが
できる。なお、紫外線硬化樹脂は、図１ではシート基板
１に塗布しているが、その他にロール状スタンパー３に
塗布してもよく、或いはシート基板１及びロール状スタ
ンパー３の両方に塗布してもよい。
樹脂の厚みは、５〜５０μｍ、より好ましくは１０〜３
０μｍである。紫外線硬化樹脂の塗布方法は、特に上記
の方法に限度されるものではなく、樹脂の粘度や、塗布
膜厚等に応じて公知の塗布方法の中から選択することが
できる。なお、紫外線硬化樹脂は、図１ではシート基板
１に塗布しているが、その他にロール状スタンパー３に
塗布してもよく、或いはシート基板１及びロール状スタ
ンパー３の両方に塗布してもよい。
【００１９】紫外線硬化樹脂２が塗布されたシート基板
１は、ニップローラ７によってロール状スタンパー３に
圧着される。また、シート基板１は浮きやずれが生じな
いようにバックローラ８によってロール状スタンパー３
に圧着されている。バックローラ８の手前には、紫外線
ランプ４が設けられており、ここで紫外線が照射され、
紫外線硬化樹脂が硬化する。次に、シート基板１とその
表面に硬化した紫外線硬化樹脂層２ａとをロール状スタ
ンパー３より剥離することにより、光学情報記録媒体用
基板を連続的に製造することができる。
１は、ニップローラ７によってロール状スタンパー３に
圧着される。また、シート基板１は浮きやずれが生じな
いようにバックローラ８によってロール状スタンパー３
に圧着されている。バックローラ８の手前には、紫外線
ランプ４が設けられており、ここで紫外線が照射され、
紫外線硬化樹脂が硬化する。次に、シート基板１とその
表面に硬化した紫外線硬化樹脂層２ａとをロール状スタ
ンパー３より剥離することにより、光学情報記録媒体用
基板を連続的に製造することができる。
【００２０】
【作用】本発明によれば、シート基板に塗布される紫外
線硬化樹脂を加熱して用いることにより、紫外線硬化樹
脂中に含有されているモノマーのプラスチック基板の溶
解力が高くなるため、紫外線硬化樹脂とシート基板との
密着性の優れた光学情報記録媒体用基板を得ることがで
きる。
線硬化樹脂を加熱して用いることにより、紫外線硬化樹
脂中に含有されているモノマーのプラスチック基板の溶
解力が高くなるため、紫外線硬化樹脂とシート基板との
密着性の優れた光学情報記録媒体用基板を得ることがで
きる。
【００２１】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
【００２２】実施例１ ３００ｍｍ×３００ｍｍのガラス原盤の表面にフォトレ
ジスト（ＡＺ−１３００、ヘキストジャパン社製）を３
０００Åの厚さに塗布し、レーザー露光機を用いて、ピ
ッチ１２．０μｍ、幅３．０μｍ、深さ３０００Åの凹
凸パターンの露光を行なった。次いで、現像し、６個の
カード状パターンを有するガラス原盤を形成した。次
に、形成した凹凸パターン上に、ニッケルを１０００Å
の厚さにスパッターすることにより導電化膜を形成した
後、電鋳により、厚さ０．２ｍｍのＮｉ体を被着した。
Ｎｉ表面を鏡面研磨した後、ガラス原盤を剥離し、Ｎｉ
製平板スタンパーを得た。得られたＮｉ製平板スタンパ
ーをエポキシ系接着剤（ＥＰ−１７０、セメダイン社
製）を用いて、外径３００ｍｍのローラーの側面に接着
してロール状スタンパーを作製した。
ジスト（ＡＺ−１３００、ヘキストジャパン社製）を３
０００Åの厚さに塗布し、レーザー露光機を用いて、ピ
ッチ１２．０μｍ、幅３．０μｍ、深さ３０００Åの凹
凸パターンの露光を行なった。次いで、現像し、６個の
カード状パターンを有するガラス原盤を形成した。次
に、形成した凹凸パターン上に、ニッケルを１０００Å
の厚さにスパッターすることにより導電化膜を形成した
後、電鋳により、厚さ０．２ｍｍのＮｉ体を被着した。
Ｎｉ表面を鏡面研磨した後、ガラス原盤を剥離し、Ｎｉ
製平板スタンパーを得た。得られたＮｉ製平板スタンパ
ーをエポキシ系接着剤（ＥＰ−１７０、セメダイン社
製）を用いて、外径３００ｍｍのローラーの側面に接着
してロール状スタンパーを作製した。
【００２３】シート基板として、厚さ０．４ｍｍのポリ
カーボネートシート基板を用い、シート基板の表面に、
表１の組成から成る紫外線硬化樹脂を２０μｍの厚さに
塗布した。この時、樹脂の温度は８５℃とした。シート
基板を速度２．５ｍ／ｍｉｎで供給し、ロール状スタン
パーとシート基板とを密着させた後、シート基板を通し
て紫外線（４ＫＷ高圧水銀ランプ使用）を照射し、紫外
線硬化樹脂を硬化した。次いで、シート基板と硬化した
紫外線硬化樹脂をロール状スタンパーより剥離して、カ
ード状の凹凸パターンを有するシート基板を得た。得ら
れた基板について、テープ剥離試験を行なったところ、
紫外線硬化樹脂の剥離は無く、シート基板との密着性は
良好であった。
カーボネートシート基板を用い、シート基板の表面に、
表１の組成から成る紫外線硬化樹脂を２０μｍの厚さに
塗布した。この時、樹脂の温度は８５℃とした。シート
基板を速度２．５ｍ／ｍｉｎで供給し、ロール状スタン
パーとシート基板とを密着させた後、シート基板を通し
て紫外線（４ＫＷ高圧水銀ランプ使用）を照射し、紫外
線硬化樹脂を硬化した。次いで、シート基板と硬化した
紫外線硬化樹脂をロール状スタンパーより剥離して、カ
ード状の凹凸パターンを有するシート基板を得た。得ら
れた基板について、テープ剥離試験を行なったところ、
紫外線硬化樹脂の剥離は無く、シート基板との密着性は
良好であった。
【００２４】
【表１】 紫外線硬化樹脂の組成 ウレタンアクリレート ３０重量部 ネオペンチルグリコール変性 ６７重量部 トリメチロールプロパンジアクリレート １−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン ３重量部
【００２５】比較例１ 紫外線硬化樹脂を加熱しないで用いたこと以外は、実施
例１と同様にして凹凸パターンを有するシート基板を作
製した。
例１と同様にして凹凸パターンを有するシート基板を作
製した。
【００２６】得られた基板について、テープ剥離試験を
行なったところ、紫外線硬化樹脂はシート基板より剥離
した。また、ロール状スタンパー表面にも一部樹脂残り
が見られた。
行なったところ、紫外線硬化樹脂はシート基板より剥離
した。また、ロール状スタンパー表面にも一部樹脂残り
が見られた。
【００２７】実施例２ φ２００ｍｍのガラス原盤の表面に、フォトレジスト
（ＡＺ−１３００、ヘキストジャパン社製）を１０００
Åの厚さに塗布し、レーザー露光機を用いて露光し、次
いで現像を行ない、ピッチ１．６μｍ、幅０．６μｍ、
深さ１０００Åのスパイラル形状の凹凸パターンを形成
した。
（ＡＺ−１３００、ヘキストジャパン社製）を１０００
Åの厚さに塗布し、レーザー露光機を用いて露光し、次
いで現像を行ない、ピッチ１．６μｍ、幅０．６μｍ、
深さ１０００Åのスパイラル形状の凹凸パターンを形成
した。
【００２８】次に、形成した凹凸パターン上にスパッタ
ーリングにより、厚さ１０００ÅのＮｉ薄膜を形成して
表面を導電化した後、電鋳により、厚さ０．２ｍｍのＮ
ｉ体を被着した。Ｎｉ表面を鏡面研磨した後、ガラス原
盤を剥離し、Ｎｉ製平板スタンパーを得た。得られたＮ
ｉ製平板スタンパーを１５０ｍｍ×１５０ｍｍの大きさ
に切断し、エポキシ系接着剤（ＥＰ−１７０、セメダイ
ン社製）を用いて、外径４５０ｍｍのローラーの側面に
接着して、ロール状スタンパーを作製した。
ーリングにより、厚さ１０００ÅのＮｉ薄膜を形成して
表面を導電化した後、電鋳により、厚さ０．２ｍｍのＮ
ｉ体を被着した。Ｎｉ表面を鏡面研磨した後、ガラス原
盤を剥離し、Ｎｉ製平板スタンパーを得た。得られたＮ
ｉ製平板スタンパーを１５０ｍｍ×１５０ｍｍの大きさ
に切断し、エポキシ系接着剤（ＥＰ−１７０、セメダイ
ン社製）を用いて、外径４５０ｍｍのローラーの側面に
接着して、ロール状スタンパーを作製した。
【００２９】シート基板として、厚さ１．２ｍｍのポリ
カーボネートシート基板を用い、シート基板の表面に、
表２の組織から成る紫外線硬化樹脂を２５μｍの厚さに
塗布した。この時、樹脂の温度は９０℃とした。シート
基板を速度２．８ｍ／ｍｉｎで供給し、ロール状スタン
パーとシート基板とを密着させた後、シート基板を通し
て紫外線（４ＫＷ高圧水銀ランプ使用）を照射し、紫外
線硬化樹脂を硬化した。次いで、シート基板と硬化した
紫外線硬化樹脂をロール状スタンパーより剥離し、スパ
イラル形状の凹凸パターンを有するシート基板を得た。
得られた基板について、テープ剥離試験を行なったとこ
ろ、紫外線硬化樹脂の剥離は無く、シート基板との密着
性は良好であった。
カーボネートシート基板を用い、シート基板の表面に、
表２の組織から成る紫外線硬化樹脂を２５μｍの厚さに
塗布した。この時、樹脂の温度は９０℃とした。シート
基板を速度２．８ｍ／ｍｉｎで供給し、ロール状スタン
パーとシート基板とを密着させた後、シート基板を通し
て紫外線（４ＫＷ高圧水銀ランプ使用）を照射し、紫外
線硬化樹脂を硬化した。次いで、シート基板と硬化した
紫外線硬化樹脂をロール状スタンパーより剥離し、スパ
イラル形状の凹凸パターンを有するシート基板を得た。
得られた基板について、テープ剥離試験を行なったとこ
ろ、紫外線硬化樹脂の剥離は無く、シート基板との密着
性は良好であった。
【００３０】
【表２】 紫外線硬化樹脂の組成 エポキシアクリレート １９重量部 ネオペンチルグリコール変性トリメチ ６４重量部 ロールプロパンジアクリレート ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート １４重量部 １−ヒドロキシシクロヘキシルフェンルケトン ３重量部
【００３１】比較例２ 紫外線硬化樹脂を加熱しないで用いたこと以外は、実施
例２と同様にして凹凸パターンを有するシート基板を作
製した。得られた基板について、テープ剥離試験を行な
ったところ、紫外線硬化樹脂はシート基板より剥離し
た。また、ロール状表面にも一部樹脂残りが見られた。
例２と同様にして凹凸パターンを有するシート基板を作
製した。得られた基板について、テープ剥離試験を行な
ったところ、紫外線硬化樹脂はシート基板より剥離し
た。また、ロール状表面にも一部樹脂残りが見られた。
【００３２】
【発明の効果】以上、説明した様に、本発明によれば、
紫外線硬化樹脂を用いた光学情報記録媒体用基板の連続
製造方法において、加熱した紫外線硬化樹脂を供給する
ことにより、シート基板と紫外線硬化樹脂との密着性に
優れた光学情報記録媒体を生産性良く製造することがで
きる。
紫外線硬化樹脂を用いた光学情報記録媒体用基板の連続
製造方法において、加熱した紫外線硬化樹脂を供給する
ことにより、シート基板と紫外線硬化樹脂との密着性に
優れた光学情報記録媒体を生産性良く製造することがで
きる。
【図１】本発明の光学情報記録媒体用基板の連続製造方
法の一実施態様を示す概略図である。
法の一実施態様を示す概略図である。
【図２】従来の光学情報記録媒体用基板の連続製造方法
を示す概略図である。
を示す概略図である。
１ シート基板 ２ 紫外線硬化樹脂 ２ａ 紫外線硬化樹脂層 ３ ロール状スタンパー ４ 紫外線ランプ ５ 樹脂供給ローラ ６ 紫外線硬化樹脂槽 ７ ニップローラ ８ バックローラ ９ ヒーター
Claims (3)
- 【請求項１】 案内溝および／または情報に対応する凹
凸パターンを有するロール状スタンパーを用いて、前記
凹凸パターンをシート基板に塗布した紫外線硬化樹脂に
転写成形する光学情報記録媒体用基板の連続製造方法に
おいて、加熱した紫外線硬化樹脂を供給することを特徴
とする光学情報記録媒体用基板の連続製造方法。 - 【請求項２】 紫外線硬化樹脂の加熱温度が６０〜１５
０℃である請求項１記載の光学情報記録媒体用基板の連
続製造方法。 - 【請求項３】 シート基板がプラスチック基板であり、
ロール状スタンパーが金属製スタンパーである請求項１
記載の光学情報記録媒体用基板の連続製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30131591A JPH05314545A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 光学情報記録媒体用基板の連続製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30131591A JPH05314545A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 光学情報記録媒体用基板の連続製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05314545A true JPH05314545A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=17895375
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30131591A Pending JPH05314545A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 光学情報記録媒体用基板の連続製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05314545A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100616728B1 (ko) * | 2005-07-07 | 2006-08-28 | 드림칼라(주) | 필름표면에 스크래치 각인 장치 및 그 제조방법 |
| WO2007129415A1 (ja) | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Sony Corporation | 光学フィルムおよびその製造方法ならびに表示装置 |
| JP2008043876A (ja) * | 2006-08-15 | 2008-02-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 凹凸フィルムの製造装置 |
-
1991
- 1991-10-22 JP JP30131591A patent/JPH05314545A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100616728B1 (ko) * | 2005-07-07 | 2006-08-28 | 드림칼라(주) | 필름표면에 스크래치 각인 장치 및 그 제조방법 |
| WO2007129415A1 (ja) | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Sony Corporation | 光学フィルムおよびその製造方法ならびに表示装置 |
| US7467886B2 (en) | 2006-05-08 | 2008-12-23 | Sony Corporation | Optical sheet, method for producing the same and display apparatus |
| JP2008043876A (ja) * | 2006-08-15 | 2008-02-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 凹凸フィルムの製造装置 |
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