JPH0326375A - 光学情報記録媒体用基板の連続製造方法及びそれに用いる装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、レーザ等による光学的書き込み記録に適した
光学情報記録媒体用基板を連続して製造する方法に関す
る。

［従来の技＃ｉ］ 従来、光ディスク或いは光カート等の光学的情報記録媒
体は、基体の上に設けた薄い記録層に光学的に検出可能
な数ｇｍ程度の微小なビットをトラック状に形成するこ
とにより、情報の高密度な記録をすることができる。こ
のような光学的情報記録媒体においては、情報を記録及
び再生する際にトラックに沿ってレーザー光を走査する
必要があり、そのため一般にトラッキング用の案内溝の
付いた基板か用いられている。

この様な案内溝、あるいは案内溝の刊いた基板の作製法
としては、軟化したプラスチック材料をスタンパにてプ
レスした後に固化させる圧縮威形（　Ｃｏｍｐｒｅｓｓ
ｉｏｎ　Ｍｏｌｄ）法、スタンパを配設した金型内に溶
融したプラスチック材料を射出して固化させる射出威形
（　Ｉｎｊｅｃｔｉｏｎ　Ｍｏｌｄ）法や紫外線硬化樹
脂（　Ｐｈｏｔｏ　Ｐｏｌｙｍｅｒ　）を用いてスタン
バから案内溝を転写する２　Ｐ　（　Ｐｈｏｔｏ　Ｐｏ
ｌｙｍｅｒｉｚａｔｉｏｎ）法等が知られているか、案
内溝の転写性、基板の耐溶剤性及び基板の光学的歪を少
なくてきるという点ては２Ｐ法によるものが最も優れて
いる。基板の耐溶剤性が優れているということは、特に
記録材として有機系材料を用いて、塗布によって記録層
を形成する場合に有利である。この場合、基板を侵すと
いう理由から、アクリル、ボリカーボネート等の一般の
プラスチック基板には使用てきない溶剤を使用できるこ
とから、記録材の選択の幅を大きく拡げることか可能と
なる。また、２Ｐ法では、他の方法に比べ、設備投資が
非常に少なくてすむという大きな利点かある。

しかしながら、２Ｐ法は他の方法に比べ、基板一枚あた
りの製造時間が長く、大量生産に向かないという問題か
あった。そこで、特表昭６２−５０６５０４号公報に開
示されているように、凹凸パターンが形威された原盤を
用いて、この原盤の凹凸パターンをフィルム基材に転写
形威することにより、フィルム状の光学的情報記録媒体
用基板な連続的に製造する技術が提案されている。

以下、図面を参照に１従来法による光学情報記録媒体用
基板の製造方法を説明する。第５図（ａ）は従来法によ
り基板に案内溝を形成する方法に使用する装置を示す構
造図および第５図（ｂ）は第５図（ａ）のロール状スタ
ンパーを紫外線ランプ側（上方）から見た部分説明図で
ある。同図において、送給ローラー１１から送り出され
たシート基板ｌは、案内溝や情報に応じた凹凸か形威さ
れたロール状スタンバ−３の円周に沿って搬送される。

ニップローラー１２はシート基板ｌをロール状スタンバ
−３の表面に押圧する機能を有する。

ロール状スタンバ−３の下側には紫外線照射によって硬
化する液状の紫外線硬化樹脂２が収容された樹脂槽ｌ３
が配設されている。この樹脂槽ｌ３内にはロール状スタ
ンバ−３に圧接しながら回転する塗布ローラー４か設け
られており、この塗布ローラー４によって液状の紫外線
硬化樹脂２がロール状スタンバ−３の表面に塗布される
。このようにして塗布された紫外線硬化樹脂２はニツプ
？ーラーｌ２によって基板ｌとロール状スタンパー３と
の間に■充填される。ニップローラー１２の上方には紫
外線ランプ６か設けられており、シート基板１とロール
状スタンパ−３との間に充填された紫外線硬化樹脂２に
紫外線を照射し紫外線硬化樹脂２を硬化させる。送出ロ
−ラｌ４はシート基板ｌとこれに固着した状態で硬化し
た紫外線硬化樹脂２の層をロール状スタンバ−３から剥
離する機能を有する。この様にして、光ディスクの凹凸
パターンがシート基板上に転写される。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、通常使用されている紫外線硬化樹脂はラ
ジカル重合により反応が進み硬化するものであり、空気
中の酸素により硬化阻害をうける。そのため、第５図（
ｂ）に示す様に、シート基板とロール状スタンパ一間に
充填された紫外線硬化樹脂の外縁部ｌ５では、紫外線を
照射した後でも紫外線硬化樹脂が十分に硬化しないため
に、シート基板をロール状スタンパーから剥離した後に
おいて、ロール状スタンパーの表面に未硬化あるいは半
硬化状態の紫外線硬化樹脂が付着していた。

そして、この付着した紫外線硬化樹脂は成形をくり返し
行なううちに光照射によって硬化累積するために、頻繁
にスタンパーを交換するか，又は洗浄する必要かあった
。また、硬化累積した紫外線硬化樹脂は、塗布ローラー
４やブレード５等に引っ掛かってはかれ落ちゴくの原因
にもなっていた。

本発明は、この様な従来技術の欠点を改善するためにな
されたものてあり、ロール交換を行なうことなく、ゴミ
等の欠陥の無い基板を生産性良く得ることができる光学
情報記録媒体用基板の連続製造方法を提供することを目
的とするものである。

［課題を解決するための千段］ 即ち、本発明は、案内溝および／または情報に対応する
凹凸パターンを有するロール状スタンパーを用い、前記
凹凸パターンを紫外線硬化樹脂を用いてシート基板に転
写威形する光学情報記録媒体用基板の連続製造方法にお
いて、ロール状スタンパーを紫外線硬化樹脂を介してシ
ート基板に接触し、次いで紫外線を照射して紫外線硬化
樹脂を硬化せしめ、硬化した紫外線硬化樹脂をロール状
スタンパーから剥離してスタンパーの凹凸パターンをシ
ート基板上の紫外線硬化樹脂に転写した後、ロール状ス
タンパーの表面に付着している紫外線硬化樹脂を除去す
る工程を連続して行なうことを特徴とする光学情報記録
媒体用基板の連続製造方法である。

［作用］ 本発明は、案内溝および／または情報に対応ずる凹凸パ
ターンを有するロール状スタンパーを用いて、前記凹凸
パターンを紫外線硬化樹脂を用いてシート基板に転写成
形する光学情報記録媒体用基板の連続製造方法において
、シート基板をロール状スタンパーより剥離してスタン
パーの凹凸パターンをシート基板上の紫外線硬化樹脂に
転写した後、剥離後にロール状スタンパー表面に残留し
て付着している紫外線硬化捌脂を払拭等の方法により除
去する工程を連続して行なうことにより、ロール状スタ
ンパーの表面を清潔な状態に保持することができ、ロー
ル交換を行なうことなく、ゴく等の欠陥の無い光学情報
記録媒体用基板を連続的に生産性良く得ることかできる
。

［実施例］ 以下、図面に示す実施例に基づき、本発明を説明する。

実施例ｌ 第１図は本発明の光学情報記録媒体用基板の連続製造方
法の実施例の一例を示す説明図である。

本実施例は、ロール状スタンパー上に残留した紫外線硬
化樹脂を払拭することにより除去するものである。

第１図において、本実施例の方法は、案内溝および／ま
たは情報に対応した微細な凹凸パターンを有するロール
状スタンバ−３に紫外線硬化樹脂２を塗布ローラー４に
より塗布した後、該ロール状スタンバ−３を紫外線硬化
樹脂２を介してシート基板ｌに接触せしめ、紫外線ラン
ブ６から紫外線を照射して紫外線硬化捌脂２を硬化せし
め、硬化した紫外線硬化樹脂２をロール状スタンバ−３
から剥離してスタンパーの凹凸パターンをシート基板上
の紫外線硬化樹脂に転写した後、ロール状スタンパ−３
上に残留した紫外線硬化樹脂２を払拭部材７を用いて払
拭することにより光学的記録媒体用基板を連続して製造
する方法である。

シート基板ｌとしては、例えばボリヵーボネート、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエステル、エボキシ、ボリ
才レフインなどのプラスチック基板が適している。

紫外線硬化樹脂２としては、光重合性ブレボリマー、光
重合性モノマー及び光開始剤から成る通常の紫外線硬化
樹脂を使用することができ、硬化した状態でスタンパー
から剥離しやすく、かつ記録層とのマッチングの良いも
のであれば良い。光重合性プレポリマーとしては、例え
ば不飽和ポリエステル類，エボキシアクリレート，ウレ
タンアクリレート，ポリエーテルアクリレートなどのア
クリレート類を使用することかできる。

光重合性モノマーとしては、例えばラウリルアクリレー
ト，２−エチルへキシルアクリレート，２ーヒドロキシ
エチルアクリレート，１，６−ヘキサンジオールモノア
クリレート，シクロベンタジエンアクリレートなどの単
官能性七ノマーや、１．３−ブタンジオールジアクリレ
ート，ｌ，６−ヘキサンジオールジアクリレート，シエ
チレングリコールジアクリレート，トリメチロールプロ
パントリアクリレート，ペンタエリスリトールトリアク
リレートなどの多官能性モノマーを使用することかでき
る。

光開始剤としては、例えばペンゾフェノン，ベンゾイン
及びその誘導体、ベンゾインエーテル，ベンジルジメチ
ルケタール等を使用することかできる。

本発明の連続成形において、紫外線硬化樹脂２はロール
状スタンバ−３に塗布してもよいし、シート基板１側に
塗布してもよく、あるいは、ロール状スタンパ−３とシ
ート基板１の両方に塗布してもよい。また、必要に応し
て、シート基板ｌと紫外線硬化樹脂２との密着性を良く
するため９ １０ のプライマーを塗布してもよい。

ロール状スタンバ−３は、厚さ０．１〜０．３ｍｍの平
板スタンパーを鏡面ロールのロール面に沿って接着剤に
より接着する方法、ねしなどにより機械的に固定する方
法、あるいは鏡面ロールを直接刻印する方法などにより
作製することができる。

ロール状スタンバ−３の径は使用するシート基板ｌの材
質や厚みによって異なるが、例えばシート基板が厚み１
．２ｍｍのポリカーボネートの場合、３００ｍｍ以上で
あるのが好ましい。

シート基板ｌとロール状スタンバ−３との間に充填され
た紫外線硬化樹脂２は紫外線ランブ６によって硬化する
。次いて、シート基板ｌおよびその上に硬化した紫外線
硬化樹脂２は、ロール状スタンバ−３より剥離され、凹
凸パターンが転写成形された光学情報記録媒体用基板が
得られる。しかしながら、シート基板ｌとロール状スタ
ンパー３との間に充填された紫外線硬化樹脂２の外縁部
では、紫外線硬化樹脂の表面が空気にさらされているた
めに硬化阻害をうけ、紫外線硬化樹脂が十分に硬化せず
、シート基板１をロール状スタンパ−３から剥離した後
、ロール状スタンパー表面に未硬化あるいは半硬化状態
の紫外線硬化樹脂か残留している。

この残留した紫外線硬化樹脂を払拭部材７を用いて払拭
除去する。樹脂の除去は、柔軟性を有する払拭部材７を
ロール状スタンバ−３上の樹脂が付着している部分に数
ｋｇ／ｃ１あるいはそれ以下の圧力で接触させることに
より行なうことができる。

第２図は、第１図におけるロール状スタンパー３及び払
拭部材７を示す斜視図てある。

柔軟性を有する払拭部材としては、ポリエチレン，ポリ
プロピレン，ポリテトラフル才ロエチレン等のポリオレ
フィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ボリアくト系樹脂
、エボキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ボリスチレン系樹脂、
フェノール系樹脂等が挙げられる。

なお、払拭部材にアセトン，アルコール，トル１１ ｌ　２ エン等の溶剤な含浸させることにより紫外線硬化樹脂の
除去をより容易に行なうことができる。

樹脂の除去されたロール状スタンパ−３の表面には、再
び紫外線硬化樹脂２が供給され、基板の戊形が連続的に
行なわれる。

実施例２ 第３図は、本発明の他の実施例を示す説明図であり、払
拭部材をシート形状とした場合の例を示す。

シート状の払拭部材７′はローラー８によってロール状
スタンバ−３の表面に数ｋｇ／ｃｍ２あるいはそれ以下
の圧力で接触しており、ロール状スタンバ−３の表面に
付着している紫外線硬化樹脂を払拭、除去した後、巻き
取りローラー９によって巻き取られる。なお、払拭部材
にアセトン．アルコール，トルエン等の溶剤を含浸させ
ることにより，樹脂の除去をより容易に行なうことがで
きる。

実施例３ 第４図は、本発明の別の実施例を示す説明図である。本
実施例はロール状スタンバ−３上に残留した紫外線硬化
樹脂を粘着性を有するシートを用いて除去するものであ
り、図中ｌＯは粘着シートを示す。粘着シ一トｌＯはロ
ーラー８によってロール状スタンパ−３に接触し、スタ
ンパー上に付着している紫外線硬化樹脂を除去した後、
巻き取りローラー９によって巻き取られる。

なお、粘着シートを用いる前に、あらかじめロール状ス
タンパー上に付着した樹脂を溶剤等により膨潤させてお
くと樹脂の除去をより容易に行なうことができる。

［発明の効果］ 以上説明した様に、本発明によれば、ロール交換を行な
うことなく、ゴミ等の欠陥の無い光学的記録媒体用基板
を連続的に生産性良く得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の光学情報記録媒体用基板の連続製造方
法の実施例の一例を示す説明図、第２図は第１図におけ
るロール状スタンパ−３及び払拭ｌ　３ ｌ　４ 部材７を示す斜視図、第３図および第４図は各々本発明
の実施例の他の例を示す説明図，第５図（ａ）は従来法
により基板に案内溝を形成する方法に使用する装置を示
す構造図および第５図（ｂ）は第５図（ａ）の部分説明
図てある。 １・・・シート基板　　　　２・・・紫外線硬化樹脂３
・・・ロール状スタンパー ４・・・塗布ローラー　　　５・・・ブレード６・・・
紫外線ランプ　　　７，７′・・・払拭部材８・・・ロ
ーラー　　　　　９・・・巻き取りローラーＩＯ・・・
粘着ローラー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　案内溝および／または情報に対応する凹凸パターンを
   有するロール状スタンパーを用い、前記凹凸パターンを
   紫外線硬化樹脂を用いてシート基板に転写成形する光学
   情報記録媒体用基板の連続製造方法において、ロール状
   スタンパーを紫外線硬化樹脂を介してシート基板に接触
   し、次いで紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化せし
   め、硬化した紫外線硬化樹脂をロール状スタンパーから
   剥離してスタンパーの凹凸パターンをシート基板上の紫
   外線硬化樹脂に転写した後、ロール状スタンパーの表面
   に付着している紫外線硬化樹脂を除去する工程を連続し
   て行なうことを特徴とする光学情報記録媒体用基板の連
   続製造方法。