JPH02127453A - 帯電防止性塩素含有重合体組成物及び帯電防止剤 - Google Patents

帯電防止性塩素含有重合体組成物及び帯電防止剤

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JPH02127453A
JPH02127453A JP28046388A JP28046388A JPH02127453A JP H02127453 A JPH02127453 A JP H02127453A JP 28046388 A JP28046388 A JP 28046388A JP 28046388 A JP28046388 A JP 28046388A JP H02127453 A JPH02127453 A JP H02127453A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、帯電防止性塩素含有重合体組成物に関するも
ので、より詳細には、耐ブリードアクト性、耐水性、耐
候性に優れ、持続した帯電防止性能が得られる塩素含有
重合体組成物に関する。本発明はまたこの目的に使用す
る帯電防止剤にも関する。
(従来の技術) 樹脂成形品に帯電防止機能を付与する目的で、種々の帯
電防止剤を配合することは種々の分計で広く行われてい
る。帯電防止剤には内部帯電防止剤と外部帯電防止剤と
に大別されるが、それぞれ一長一短がある。導電性カー
ボンブラック、金属粉末、錫酸化物系導電剤等のフィラ
ー状の導電剤は、得られる導電性が大きく、導電性能の
耐久性及び持続性にも顕著に優れているが、樹脂中に多
量に配合しなければならないこと、従って帯電防止のコ
ストも比較的高いこと、及び樹脂成形品を着色したり不
透明化する傾向が大きいこと等の欠点がある。
一方、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、
ノニオン系界面活性剤等の帯電防止剤は、樹脂中に少量
配合してこれを成形品表面に移行させて、!電防正性能
を発現させるものであるが、そのIF電電防種機能上成
形品表面にブリードアウトしてその外観特性(平滑性や
表面光沢)を損うことが避けられなく、また水との接触
で流失したり、或いは光や熱の作用で逸失して、帯電防
止機能が失われる等、帯電防止性能の持続性に劣るとい
う欠点がある。また、界面活性剤型帯電防止剤の内帯電
防止機能に最も優れていると言われるカチオン系界面活
性剤は塩化ビニル樹脂を劣化させる傾向があることも知
られている(特開昭4f1−65238号公報)。
特開昭61−213231号公報には、有機帯電防止剤
と有機変性粘土とから成る帯電防止剤組成物が記載され
ており、この組成物は樹脂マトリックス中で導電性のス
トラクチュアを形成することも記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記先行技術は、有機変性粘土、すなわち眉間に有機カ
チオンを組込んだスメクタイト粘土と、有機帯電防止剤
との組合わせを樹脂中に配合することにより導電性を付
与するものであるが、有機変性粘土を塩化ビニル樹脂に
配合すると、これを紫6色乃至黒色に著しく着色すると
いう欠点がある。また有機変性粘土と共に配合された有
機帯電防止剤は程度の差はあれ成形品表面にブリードア
ウトする傾向がある。
従って、本発明の目的は、導電剤配合による塩化ビニル
樹脂等の着色や熱劣化傾向を抑制しながら、耐ブリード
アウト性、耐水性、耐候性に優れ、持続した帯電防止性
能が得られる塩素含有重合体組成物を提供するにある。
本発明の他の目的は、塩素含有重合体に対する着色傾向
がなく、しかも該重合体に対して優れた帯電防止性能を
付与し得る新規帯電防止剤を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、第4級アンモニウム塩−過塩素酸塩錯
体を、平均粒径が44μm以下で且つ80ml/100
g以上の吸油量を有するケイ酸アルカリ土類塩に保持せ
しめた複合体から成る帯電防止剤が提供される。
本発明によればまた、上記複合体を、鉛系安定剤並びに
可塑剤及び/又は滑剤と共に塩素含有重合体に配合した
ことを特徴とする帯電防止性塩素含有重合体組成物が提
供される。
(作用) 本発明に用いるit防止剤は、第4級アンモニウム−過
塩素酸錯体を含有することが第一の特徴である。第4級
アンモニウム塩はカチオン系導電剤として周知のもので
あるが、本発明ではこれを過塩素酸塩錯体の形で使用す
るものである。第4級アンモニウムカチオンに対する対
イオン(アニオン)としでは、種々の無機アニオンが知
られているが、一般にはクロライドイオンが対イオンと
して用いられている。これは、第4級アンモニウム塩の
導電機構は、対イオン(アニオン)が移動することによ
るイオン電導であると信じられるが、クロライドイオン
がアニオンの中でもイオン半径が小さいことから、イオ
ン伝導速度が大きいためと思われる。
本発明は、第4級アンモニウム塩を過塩素酸錯体の形で
用いると、第4級アンモニウムクロリドを塩素含有重合
体に配合した場合に見られる塩素含有重合体の着色傾向
が有効に解消されるという知見に基づくものである。即
ち、第4級アンモニウムクロライドを塩素含有重合体に
配合すると重合体を紫色乃至黒色に発色させ、また過塩
素酸塩を塩素含有重合体に配合するとやはり重合体を紫
色乃至黒色に発色させることが認められるが、全く予想
外のことに、これらを錯体の形で用いると上記発色傾向
がほぼ完全に解消されるのである。
本発明に用いる錯体では、カチオンとしての第4級アン
モニウムイオンと、アニオンとしての過塩素酸イオンと
が存在するが、この錯体では従来のカチオン系導電剤と
は全く異なった導電機構でイオン伝導が行われるものと
信じられる。即ち、本発明の導電剤は、従来の第4級ア
ンモニウムクロライド系導電剤に比して、アンモニウム
基基準で約20%の著しく少ない量でほぼ同じレベルの
導電性を示す。これは、対イオンであるアニオン移動に
よりイオン伝導性が得られるのではなくあむしろ錯体中
のプロトン6動によりイオン伝導性が得られるのではな
いかと思われる。
次に、この第4級アンモニウム−過塩素酸錯体を、ケイ
酸アルカリ土類塩に保持させた複合体とすることが、本
発明の第二の特徴である。即ち、ケイ酸アルカリ土類塩
は、表面活性を有し且つ内部に空隙を有する無機物粉体
であることから、第4級アンモニウム−過塩素酸錯体を
保持しながら、塩素含有重合体中に分散して、該錯体の
成形体表面への移行を抑制する作用を行なう。またケイ
酸アルカリ土類塩は、それ自体塩素含有重合体に対する
優れた熱安定剤でもあることから、塩素含有重合体の着
色傾向をより解消するように有益な作用を行なう。複合
体を塩素含有重合体中に微細化分散させるという見地か
ら、用いるケイ酸アルカリ土類塩は44μm以下、特に
15μm以下の平均粒径(メジアン径)を有するべきで
あり、また、錯体を保持して表面へのブリードアウトを
防止するという見地からは、80ml/100g以上、
特に100ml/100g以上の吸油量を有するべきで
ある。。
本発明の樹脂組成物での導電機構は、複合体に含まれる
キャリヤ(プロトン)が可塑剤及び/又は滑剤を通して
移動するイオン伝導であると思われる。これは塩素含有
重合体組成物中の可塑剤及び/又は可塑剤の量を増大さ
せると、成る範囲化はその量の増大に伴って体積固有抵
抗が減少するという事実とよく符号している。
本発明の帯電防止剤は、鉛系安定剤並びに可塑剤及び/
又は滑剤との組合せで塩素含有重合体に配合して使用す
るのがよい。というのは、この帯電防止剤は鉛系安定剤
との組合せで用いた場合に、重合体を着色する傾向が最
も小さく且つ配合重合体組成物の熱安定性も最も延長さ
れるからである。可塑剤及び/又は滑剤は、その本来の
作用に加えて、配合重合体組成物の体積固有抵抗を減少
させる補助的作用を行なうことが注目されるべきである
(発明の好適態様) 雌 本発明に用いる第4級アンモニウム塩原料は、従来カチ
オン系導電剤やカチオン系界面活性剤と17て知られて
いる任意のものが使用される。その適当な例は、これに
限定されないが、次の通りである。
特に下記式 式中、R,、R2・、Rs及びR4の各々はその内の少
なくとも1個が炭素数10乃至24のアルキル基である
という条件下に1価炭化水素基であり、Xはアニオンで
ある、 の4級アンモニウム塩0例えばハロゲン化ジメチルジア
ルキルアンモニウム、硫酸ジメチルジアルキルアンモニ
ウム、ハロゲン化ジメチルベンジルアルキルアンモニウ
ム、硫酸ジメチルベンジルアルキルアンモニウム及びそ
の話導体(ここで、ルキル基はラウリル、ステアリル等
の炭素数1以上のものである)。
下記式 式中、R7は炭素数8乃至24のアルキル基である の4級アンモニウム塩。例えばドデシルピリジニウム、
クロライドの如きアルキルピリジニウム・クロライド。
過塩素酸塩原料としては、式 %式%(3) 式中、Mは無機又は有機のカチオンであり、m=o乃至
6の数値である。
の塩5例えば過塩素酸リチウム、過塩基酸カリウム、過
塩素酸ナトリウム、過塩素酸カルシウム等が挙げられる
本発明に用いる錯体は、上記第4級アンモニウム塩と過
塩素酸塩とを適当な反応媒体中で加熱下に反応させるこ
とにより得られる。第4級アンモニウム塩と過塩素酸塩
とは等モル(化学両輪的量)で用いるのが最もよい結果
を与えるが、この量比は、所望によっては、0.8:1
乃至1:5のモル比内で変化させることもできる。反応
媒体としては、両者を溶解させ得る溶媒、例えばテトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、N、N−ジメチルホルムア
ミド等の強極性溶媒を用いることもできるが、この場合
には、f電防止剤を製造するための何れかの段階で溶媒
を除去する手段が必要となる。
本発明者等は、ジオクチルフタレート等の可塑剤中で第
4級アンモニウム塩と過塩素酸塩との反応が可能である
と共に、反応により生成する錯体はこれが可塑剤中に均
一に溶解した溶融液として得られ、溶媒の除去操作を必
要とせずに後述するケイ酸アルカリ土類塩の保持が容易
に行われることを見出した。可塑剤は、第4級アンモニ
ウム塩と過塩素酸塩との合計量当り5乃至500重量%
、特に50乃至200重量%の量で用いるのがよい。
反応は、50乃至150℃、特に80乃至100℃の温
度で行うのが望ましい0反応時間の終点は、全体が均質
化し、透明となることにより確認することができる。
本発明の錯体は一般に固体であり、第1図にジメチルジ
ステアリルアンモニウム・バークロレートのX−線回折
像、第2図にジメチルジステアリルアンモニウム・クロ
リドのX線回折像、第3図に過塩素酸リチウムのX線回
折像を夫々示す。
ケイ酸塩 本発明に用いるケイ酸アルカリ土類塩は、前述した粒度
と吸油量とを有するものである。更に、このケイ酸塩は
、0.5cc/g以上、特に1乃至4 cc/gの細孔
容積と、100 m2/g以上、特に200乃至400
 m27Hの比表面積とを有することが好ましい。
ケイ酸アルカリ土類塩は、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸スト
ロンチュウム、ケイ酸鉛或いはこれらの混合塩であって
よい。一般に、人手の容易さ及び性能の点でケイ酸カル
シウムが好ましい。
ケイ酸塩は、所謂正塩でも、塩基性塩でも酸性塩でもよ
いが、 一般には、式 %式%(4) 式中、Mはアルカリ土類金属を示す、nは1.2乃至5
の数、特に1.3乃至4の数である、 の組成を有することが好ましい。このケイ酸塩は、一般
にX線回折学的に実質上非晶質であることが好ましいが
、前述した特性を有する限り、トバモライト型、 の結晶構造を有するものであってよい。
このケイ酸アルカリ土類塩は、ケイ酸アルカリ或いはシ
リカのヒドロシル、ヒドロゲル、キセロゲル或いはその
他の非晶質シリカと、アルカリ土類水酸化物或いはアル
カリ土類水溶性塩とを前述したケイ酸塩が得られるよう
に反応させることにより製造される。好適なケイ酸塩は
、粘土鉱物を酸処理して得られる層状シリカとアルカリ
土類水酸化物を反応させることにより得られる。このケ
イ酸塩は、粘度特性と吸油性とに優れている。
還立庄 本発明によれば、ケイ酸アルカリ土類塩の粉体に前記錯
体を保持させる。ケイ酸アルカリ土類塩と錯体との比率
は、ケイ酸塩の吸油量等によっても相違するが、一般に
t:1.5乃至1 : 0.25、特に1:0.5乃至
1:1の重量比で両者を用いることが望ましい。
複合体の製造に際しては、ケイ酸アルカリ土類塩の粉体
を、必要により加熱下に混合しながら、この中に錯体の
溶融液乃至溶液を滴下し或いはスプレーしながら、混合
を続行すればよい。溶剤を用いた場合には、溶媒を留去
させればよく、前述した可塑剤を用いた場合にはそのま
ま混合系を冷却すればよい。
本発明によれば、このようにケイ酸塩粒子に錯体が保持
された自由流動性の粉体が得られるので、これを塩素含
有重合体等の樹脂に配合するための帯電防止剤として用
いればよい。
塩素含 重合仕組・物 本発明の帯電防止剤は、塩素含有重合体100重量部当
り0.5乃至60重量部、好適には1乃至10重量部、
最適には2.0乃至5.0重量部の量で配合して用いる
のがよい。上記範囲よりも少ないと体積抵抗を十分に下
げられず、帯電防止性が低下し、上記範囲よりも多いと
、樹脂色相や機械的強度の点で不利となり易い。
塩素含有重合体としては、塩化ビニルのホモポリマー乃
至コポリマー、塩化ビニリデン樹脂、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、塩素化塩化ビニル樹脂等が
挙げられる。
鉛系安定剤としては、それ自体公知の任意のもの、特に
三塩基性乃至四塩基性硫酸鉛、塩基性能リン酸鉛、塩基
性ケイ酸鉛、塩基性炭酸鉛、塩基性マレイン酸鉛、塩基
性フタル酸鉛、塩基性ステアリン酸鉛、高級脂肪酸鉛或
いはこれらの2種以上の組合せが挙げられる。これらの
鉛系安定剤は塩素含有重合体100重量部当り0.5乃
至10重量部、特に2乃至5Ii量部の量で配合する。
可塑剤としても、塩素含有重合体用可塑剤として公知の
任意のもの、例えばフタル酸エステル、脂肪族二塩基酸
エステル、リン酸エステル、ヒドロキシ多価カルボン酸
エステル、モノ脂肪酸エステル、多価アルコールエステ
ル、エポキシ系可塑剤、ポリエステル系可塑剤が使用さ
れる。また滑剤としては、各種ワックス類、例えば石油
系ワックス、ポリエチ1/ンワックス、ポリプロピレン
ワックス、脂肪酸乃至その読導体、動植物ワックス等が
使用される。樹脂100重合部当り、可塑剤は10乃至
100重量部、特に20乃至60重量部の量、滑剤は0
.5乃至3.0重量部、両者の合計で10乃至100重
量部、特に25乃至70重量部の量で用いるのがよい。
(発明の効果) 本発明によれば、第4級アンモニウム−過塩素酸塩錯体
をケイ酸アルカリ土類塩に保持させた複合体を帯電防止
剤とすることにより、塩素含有重合体の着色乃至劣化を
解消しながら、耐ブリードアウト性、耐水性、耐候性に
優れ、持続した帯電性能が得られた。
(実施例) 実施例1 本発明によって得られた各種の多孔質ケイ酸アルカリ土
類金属塩(試料A)と第4級アンモニウム塩−過塩素酸
塩錯体(試料B)との複合体く試料C)から成る塩素含
有重合体用の帯電防止剤について説明する。
m各種の多孔質ケイ酸アルカリ土類金属塩の調製 試料No、A−1(ケイ酸カルシウム)ケイ酸分原料と
して市販のケイ酸ソーダ溶液を硫酸中に滴定して強酸性
液中にゲル化させ、次いで水洗して得られたケイ酸ゲル
とカルシウム原料として市販の消石灰を用いて、両原料
の水性スラリーをCaO:5tO2基準で0.3  :
 1.0.6  : 1及び0.8  : 1のモル範
囲になるように混合し、次いでそれぞれこのスラリーを
90℃の加温下に3時間の加温処理を行った後、濾過、
140℃で乾燥させた後、アトマイザ−にて粉砕分級を
し、それぞれ試料No、A−1−1,A−1−2及びA
−1−3のケイ酸カルシウムを調製した。
試料No、A−2(ケイ酸カルシウム)ケイ酸分原料と
して、山形県東田川郡松根産のα−クリストバライト3
0%含有の酸性白土をポットミルで湿式粉砕して得られ
た水性スラリーにCaO:SiO□のモル比が0,8に
なるように消石灰を加え、同様にして95℃の加温下に
3時間の攪拌処理をし、次いで濾過、140℃で乾燥し
同様に粉砕分級をして試料No、A−2のケイ酸カルシ
ウムを調製した。
試料No、八−3(ケイ酸マグネシウム)ケイ酸原料と
して新潟県北蒲原郡中条町産の酸性白土の酸処理物であ
るSin、含量98.5%の活性ケイ酸を用いて、その
水性スラリーにMgO:SiO,のモル比が0.8:1
になるように市販の酸化マグネシウムを加え、同様にし
て95℃の加温下に3時間の攪拌処理をして以下同様に
して乾燥・粉砕・分級して試料No、^−3のケイ酸マ
グネシウムを調製した。
試料No、A−4(ケイ酸バリウム) ケイ酸原料として、試料No、A−3で用いた活性ケイ
酸の水性スラリー・にBaO:5i02のモル比が0.
8:1.0になるように市販の水酸化バリウムを加え、
ボットミル中で湿式粉砕した後、オートクレーブ中で1
50℃で3時間の水熱処理をした後、同様にして濾過、
乾燥、粉砕、分級して試料No、A−4のケイ酸バリウ
ムを調製した。
試料NO,A−5(ケイ酸亜鉛) ケイ酸原料として試料No、A−3で用いた活性ケイ酸
の水性スラリーにZnO:SiO,のモル比が0.8:
1.0になるように市販の酸化亜鉛を加え、同じくボッ
トミルで均質スラリーとした後、試料NO,A−4と同
様にオートクレーブ中で150℃で5時間の水熱処理を
した後、同様に濾過、乾燥、粉砕、分級して試料No、
^−5のケイ酸亜鉛を調製した。
試料No、^−6(ケイ酸鉛) ケイ酸原料としては市販の2号ケイ酸ソーダ水溶液を用
い鉛原料としては、リサージを酢酸に溶解させて調製し
た酢酸鉛水溶液を用い、PbO:5iOzの酸化物基準
で1:3のモル割合になるように上記雨水溶液を攪拌下
60分を要して同時注下しさらに10%苛性ソーダ水溶
液を用いて、p)Iを6.5〜7.5に調整しさらに6
0分間熟成後、得られたケイ酸鉛の白色スラリーを濾過
水洗して200℃で24時間乾燥し粉砕して40μ以下
の微粒子に分級して試料No、A−5のケイ酸鉛を調製
した。
試料NO,A−7(ケイ酸鉛−カルシウム)ケイ酸原料
として、市販の1f!メタケイ酸ソーダを用い、鉛原料
としては市販試薬の酢酸鉛を、またカルシウム原料とし
ては市販試薬の塩化カルシウムを用いPbO:CaO:
5102の酸化物基準で1:1:2のモル割合になるよ
うに配合し、ボットミル中で湿式複分解反応させた後、
得られた白色スラリーを濾過洗滌し、次いで200℃で
24時間乾燥後、粉砕して40μ以下の微粒子に分級し
て試料No、A−6のケイ酸鉛−カルシウムを調製した
試料No、八−8(ケイ酸カルシウム−亜鉛)ケイ酸原
料およびカルシウム原料は実施例1に記載と同様の方法
で得られたものを用い亜鉛原料としては市販の1号亜鉛
華を用いCaO:ZnO:5i02の酸化物基準として
2:1:4のモル割合になるように配合しボットミル中
で湿式混合粉砕した後、オートクレーブ中で10 kg
/cm’ 3時間水熱合成し次いで200℃で24時間
乾燥してから粉砕して40μ以下の微粒子に分級して試
料No、A−7のケイ酸カルシウム−亜鉛を調製した。
(if)第4級アンモニウム塩−過塩素酸塩錯体の調製 試料No、B−1 1flのエルシンマイヤーフラスコ中、テトラヒドロフ
ラン750mlLに過塩素酸リチュウムの1水塩11.
8gを室温下に溶解させ、次いでジメチルジステアリル
アンモニウムクロライドの55gを加え、マグネットス
タラーにて攪拌下の70℃で反応生成物が均質な溶融液
状態になるまで還流をした。
その後次いで60乃至70℃の減圧下でテトラヒドロフ
ランを留去し、透明な溶融体を生成させた。この生成物
は室温でチーズ状の固形物であった。なおこの反応生成
物のX線回折線図の第1図から明らかなように、原料の
過塩素酸塩、ジメチルジステアリルクロライド及び副生
ずると思われる塩化リチウムの回折線ピークとは異なる
格子定数tj−4,16,8,10,12,10及び2
4.10人に主要ピークを有する反応生成物である。
又同反応生成物の赤外線吸収スペクトルの第2図に示す
ごとく、2920.58cm−’及び2853.07c
m−’にジメチルジステアリルアンモニウムのメチル基
及びメチレン基のC−H伸縮振動の吸収があり、又14
69.94cm”に同物質のメチル、メチレン基の変角
振動があり、又、IQ89.91cm−’に過塩素酸イ
オンの振動吸収がみられる。
以上から本反応生成物は本発明による新規な第4級アン
モニウム塩−過塩素酸塩錯体と思われる。
試料No、B−2 ジ・2−エチルへキシルフタレートの100gに過塩素
酸ナトリウムの1水塩の5gを加え、120℃の加熱下
に溶解させた。
次いでこれにトリメチル・モノステアリル・アンモニウ
ム・クロライドの22gを添加し、反応系が均質な透明
状態になるまで90乃至100℃の温度で反応させた。
なお得られた反応生成物は室温で試料No、B−1と同
様の形状を呈し、そのX線回折線図及び赤外線吸収スペ
クトルから試料No、B−1と同様の新規な錯体と思わ
れる。
(iii)複合体(帯電防止剤)の調製上記(i)及び
(ji)で調製した試料Aと試料Bを用いて下記の方法
で、試料A及び試料Bとの複合体である本発明による帯
電防止剤を調製した。
試料Bの粉末の所定量を100℃に加温された容量io
xの攪拌転勤型ミキサーに入れ、次いでこの試料Aの吸
油量(ml/100g)の30乃至80%に相当する試
料Bの80乃至90℃での熔融物を転勤下に添加した。
次いで転勤下に室温まで冷却をし、粉末状の本願発明に
よる帯電防止剤を得た。その性状を第1表に示した。
実施例2゜ 実施例1で得られた本発明による帯電防止剤を鉛系安定
剤に配合した塩素含有重合体組成物に用いて、厚さIn
nのポリ塩化ビニル軟質シートを作成した。
次いで、下記に示す測定方法で初期着色、耐熱性、耐ブ
リードアウト性及び耐電防止性を評価し、その結果を第
2表に示した。
(pvc樹脂組成物のシート化方法) 1)日本ビニル4000M (P = 1500)のp
vc樹脂を用いた塩素含有樹脂組成物のそれぞれを3.
5インチロール、160℃で5分間混練をし、次いで1
75℃、160 kg/cm”で5分間のプレスをし、
厚さ1.Oa+mのシートとする。
(測定方法) 1)熱安定性 上記試料シートを約3X10cmに切断し、180℃に
保たれたギヤオーブン中で、その温度条件下にバクロし
、そのバクロ時間によるシートの熱劣化による着色状態
を観察し、この時の着色状態を0.1,2,3,4.5
の6段階で評価表現し、この時のOを無着色とし、着色
状態の進行と共に数字を大きくし、全く黒色化したもの
を5とし、熱劣化状態を見て熱安定性の評価試験とした
。また特に、バクロ15分までを初期着色として、この
初期着色性を評価ポイントの1つとして表示した。
2)H−T(塩素捕捉能) 供試シートを1.0mm3の細片にし、この細片2gを
径1.5cmの試験管にとり、試験管口にグリセリンで
濡らしたコンゴーレッド試験紙を試験管壁に触れぬ様に
固定し、180℃に保たれた油浴中にその試験管を浸漬
し、PVCが熱分解して塩化水素が発生し、コンゴーレ
ッド紙を青変させるまでの時間を測定し、この時間から
、塩素捕捉能による熱安定性を評価1ノだ。
3)耐ブリードアウト性 供試シートを70℃、90%関係温度の7囲気中に7日
間保持し、次いでシート表面のブリードアウト性を方法
で目視評価した。
◎ニブリードアウト無し △:少々ブリードアウト有り X:大量にブリードアウト有り 4)IF電防止性 厚さ1.0auoの供試シートを、24時間室温で放置
し、JISに1723に準拠し、同シートの体積固有抵
抗[V、R(Ω−cm) ]及び表面抵抗[5−R(Ω
)]を測定し、帯電防止性を評価した。
5)引張破壊伸(%) JIS K−7113に準拠して測定した。
6)吸油量(ml/100g) JISに−5101・19に準拠して測定した。
7)赤外線吸収スペクトル(TR) 日本分光工業(株)製のA302型の赤外線吸収スペク
トルを使用した。
8)X線回折 本実施例においては、理学電気(株)製X線回折装置(
X線発生装置4036A1、ゴニオメータ−21250
1,計数装置5071)を用いた。
以上第2表から明らかなように、本発明による帯電防止
剤は従来の第4級アンモニウムクロライド系導電剤に比
して、著しく少ないアンモニウム基の添加で、優れた帯
電防止性を示す。
また無機多孔質ケイ酸塩の複合体とすることで優れた耐
ブリードアウト性を示すと共に、特に従来、鉛系安定剤
と組合せ使用できなかフたポリエステル系可塑剤が使用
されることもに理解される。
第1表
【図面の簡単な説明】
第1図はX線回折線図で、図中のA、B、C。 D及びEはそれぞれ過塩素酸リチウム、ジメチルジステ
アリルアンモニウムクロライド、塩化リチウム、合成錯
体(試料No、B−1)及び合成錯体(試料No、B−
2)を示す。 第2図は実施例1で得られた合成錯体の赤外線吸収スペ
クトルを示す。 特許出願人  水沢化学工業株式会社 第 図 11>

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第4級アンモニウム塩−過塩素酸塩錯体を、平均
    粒径が44μm以下で且つ80ml/100g以上の吸
    油量を有するケイ酸アルカリ土類金属塩に保持せしめた
    複合体を、鉛系安定剤並びに可塑剤及び/又は滑剤と共
    に塩素含有重合体に配合したことを特徴とする帯電防止
    性塩素含有重合体組成物。
  2. (2)第4級アンモニウム塩−過塩素酸塩錯体を、平均
    粒径が44μm以下で且つ80ml/100g以上の吸
    油量を有するケイ酸アルカリ土類金属塩に保持せしめた
    複合体から成ることを特徴とする帯電防止剤。
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