JPH078724B2 - マイカシート及びその製造方法 - Google Patents

マイカシート及びその製造方法

Info

Publication number
JPH078724B2
JPH078724B2 JP33931191A JP33931191A JPH078724B2 JP H078724 B2 JPH078724 B2 JP H078724B2 JP 33931191 A JP33931191 A JP 33931191A JP 33931191 A JP33931191 A JP 33931191A JP H078724 B2 JPH078724 B2 JP H078724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic
mica
ion
sheet
fluoromica
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33931191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05262514A (ja
Inventor
博 立山
絹江 恒松
聡 西村
尚道 原
雄太郎 石田
隆資 古沢
誠之助 安藤
充 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Co Op Chemical Co Ltd
Original Assignee
Co Op Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Co Op Chemical Co Ltd filed Critical Co Op Chemical Co Ltd
Priority to JP33931191A priority Critical patent/JPH078724B2/ja
Publication of JPH05262514A publication Critical patent/JPH05262514A/ja
Publication of JPH078724B2 publication Critical patent/JPH078724B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/20Silicates
    • C01B33/36Silicates having base-exchange properties but not having molecular sieve properties
    • C01B33/38Layered base-exchange silicates, e.g. clays, micas or alkali metal silicates of kenyaite or magadiite type

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気絶縁性、耐熱性及
び機械的強度が大きいマイカシート及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、層状ケイ酸塩からなる無機シート
としては、例えば特公昭35−6874号公報にはナト
リウム四ケイ素雲母からなるフィルムが、特開昭55−
142539号公報にはガラスと雲母からなるフィルム
が、特開昭53−39318号公報にはバーミュキュラ
イトからなるフィルムが、特公昭54−15043号公
報には合成含フッ素モンモリロナイトからなるフィルム
それぞれ記載されている。
【0003】しかしながら、かかる従来の方法は、フィ
ルム製造時にフィルム中に気泡が入りやすく、また得ら
れたフィルムも機械的強度が不十分であるといった欠点
があった。このため、機械的強度を上げるためには、バ
インダーとしてシリコン系接着剤等の有機接着剤を使用
する必要があった。また、特公平2−27282号公報
には、特定膨潤性フッ素雲母の層間イオンを有機カチオ
ンに交換したフッ素雲母有機複合体からなる無機有機シ
ートが、特開昭60−155523号公報には、特定膨
潤性フッ素雲母の層間イオンを有機カチオンに交換した
後、層間の有機カチオンを無機イオンにイオン交換した
無機シートが、特開昭61−83618号公報には、層
間イオンが、Na + とK+混合イオンで自由膨潤性を
示す特殊な自由膨潤性フッ素雲母を含有する無機ゲルか
ら形成される無機フィルムが、そして特開昭61−83
619号公報には、層間イオンが、イオン指数1.25
以上の無機陽イオンである無機フィルムが記載されてい
る。
【0004】しかしながら、上記記載の無機フィルムは
いずれも出発原料に限定膨潤性雲母を使用し、該限定膨
潤性雲母の層間イオンを、あらかじめ有機カチオンと反
応させて、その後に有機カチオンをKイオンやその他の
無機陽イオンと置換する方法で製造されている。 このた
め、得られたマイカシートには、アルキルアミン、アミ
ノアルコール等の有機カチオンが残留するため、純度が
低下し、高純度のマイカシートは得られなかった。さら
に、高温にすると残留した有機物が分解するため、マイ
カシートの耐熱性が低下してしまい、高温で長時間使用
できるマイカシートは得られなかった。
【0005】一方、天然のマイカを原料としてシートを
製造する場合も、接着剤の添加が必要であり、添加量が
少ないと得られたシートの機械的強度が低下し、ハンド
リングに耐えるマイカシートを得ることが困難であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有機
カチオン及び有機接着剤等のバインダーを使用せずに、
自体が、耐熱性及び機械的強度に優れたマイカシートを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、タルク
とケイフッ化アルカリもしくはフッ化アルカリの混合物
を加熱処理して得られる合成膨潤性フッ素雲母の層間イ
オンをイオン交換して得られる、次式(I) :αMF・β
LF・γ(aMgF2 ・bMgO)・δSiO2
(I)(式中、Mは層間イオンで、K+ 或はK+ とBa
2+及び/又はPb2+を表し、Lは層間イオンで、Na+
又はLi+ を表し、α及びβはそれぞれ0〜2を表し
かつα+βは0.1〜2であり、γは2〜3.5を表
し、δは3〜4を表し、a及びbはそれぞれ0〜1を表
かつa+b=1である)で示される合成フッ素雲母
よりなることを特徴とするマイカシートである。
【0008】本発明の第二は、ケイフッ化ナトリウムも
しくはケイフッ化リチウムとタルクの混合物、又はケイ
フッ化ナトリウムもしくはケイフッ化リチウムとフッ化
ナトリウムもしくはフッ化リチウムとタルクの混合物
を、インターカレーション法により加熱処理して得られ
た次式(II):(α+β)LF・γ(aMgF2 ・bMg
O)・δSiO2 (II)(式中、Lは層間イオン
で、Na+ 又はLi+ を表し、α及びβはそれぞれ0〜
2を表し、かつα+βは0.1〜2を表し、γは2
3.5を表し、δは3〜4を表し、a及びbはそれぞれ
0〜1を表しかつa+b=1である)で示される合成
膨潤性フッ素雲母とカリウム塩水溶液を混合、撹拌し、
層間イオンがK+ にイオン交換された組成の合成フッ素
雲母を得、これをシート状に乾燥することを特徴とする
前記マイカシートの製造方法である。
【0009】本発明の第三は、前記式(II)で示される合
成膨潤性フッ素雲母とカリウム塩水溶液を混合、撹拌
し、層間イオンがK+ にイオン交換された合成フッ素雲
を得、次いで、該合成フッ素雲母とバリウム塩及び/
又は鉛塩水溶液を混合、撹拌し、層間イオンがK+ とB
2+及び/又はPb2+にイオン交換された合成フッ素雲
を得、これをシート状に乾燥することを特徴とする前
記マイカシートの製造方法である。
【0010】本発明の第四は、前記式(II)で示される合
成膨潤性フッ素雲母とバリウム塩及び/又は鉛塩水溶液
を混合、撹拌し、層間イオンがBa2+及び/又はPb2+
にイオン交換された合成フッ素雲母を得、次いで、該
成フッ素雲母とカリウム塩水溶液を混合、撹拌し、層間
イオンがK+ とBa2+及び/又はPb2+にイオン交換さ
れた合成フッ素雲母を得、これをシート状に乾燥するこ
とを特徴とする前記マイカシートの製造方法である。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる前記式(II)で示される合成膨潤性フッ素雲母は、
特開平2−149415号公報に記載された方法によ
り、ケイフッ化ナトリウムもしくはケイフッ化リチウム
(Na2 SiF6 、Li2 SiF6 )とタルクの混合
物、又はケイフッ化ナトリウムもしくはケイフッ化リチ
ウムとフッ化ナトリウムもしくはフッ化リチウム(Na
F、LiF)とタルクの混合物を、従来法と異なり、イ
ンターカレーション法により加熱処理して得られる。加
熱処理条件は、700〜1000℃で前記混合物を熔融
させることなく加熱するのが好ましい。これらの製法で
製造される合成膨潤性フッ素雲母は、50〜110meq/
100gという高いメチレンブルー吸着量(陽イオン交換容
量測定の簡便法)を示し、K+ 、Ba2+、Pb2+等を容
易にインターカレートさせることが可能である。バイン
ダー無しでマイカシートを作成するには合成マイカを薄
層化することが必要であるが、上記の方法で製造された
合成フッ素雲母は微粒子でありながら、シート形成性が
優れ、容易にシートにすることができる。
【0012】前記式(II)で示される合成膨潤性フッ素雲
母は、2層のシリカ四面体層がマグネシウム八面体層を
間に挟んだサンドイッチ型の三相構造のフィロケイ酸塩
の一員であり、水中において陽イオン交換能を有し、更
に層間に水を取り込んで膨潤する特異な性質を示す粘土
鉱物である。市販品としては、コープケミカル(株)製
のMEがある。
【0013】本発明のマイカシートは、前記式(II)で示
される合成膨潤性フッ素雲母の層間イオンのNa+ 又は
Li+ を、K+ にイオン交換するか、或は、K+ とBa
2+及び/又はPb2+にイオン交換して得られる合成フッ
素雲母をシート状に乾燥させて製造することができる。
層間イオンのNa+ 又はLi+ を、K+ にイオン交換す
る方法としては、前記式(II)で示される合成膨潤性フッ
素雲母の濃度を0.1〜10重量%に調整した液と、カ
リウム塩水溶液を混合した後、撹拌する方法で行うこと
ができる。この際、合成膨潤性フッ素雲母にカリウム塩
水溶液を加えても、カリウム塩水溶液に合成膨潤性フッ
素雲母を加えてもよい。
【0014】カリウム塩としては、塩化カリウム、水酸
化カリウム、硫酸カリウム、硝酸カリウム等を用いるこ
とができる。撹拌方法としては、通常の撹拌機を使用す
ることができるが、中でもミキサー等の高速回転機は、
イオン交換反応を短縮することができるので好ましい。
また、撹拌時に液温を上げ、イオン交換反応を促進して
も良い。
【0015】層間イオンのNa+ 又はLi+ を、K+
Ba2+及び/又はPb2+にイオン交換する方法として
は、前述のようにして、層間イオンをK+ にイオン交
換した合成フッ素雲母と、バリウム塩及び/又は鉛塩水
溶液を混合した後、撹拌する方法、前記式(II)で示さ
れる合成膨潤性フッ素雲母の濃度を0.1〜10重量%
に調整した液と、バリウム塩及び/又は鉛塩水溶液を混
合した後、撹拌し、層間イオンをBa2+及び/又はPb
2+にイオン交換した合成フッ素雲母を得、次いで、該
成フッ素雲母とカリウム塩水溶液を混合した後、撹拌す
る方法で行うことができる。
【0016】バリウム塩としては、塩化バリウム、硝酸
バリウム等を用いることができる。鉛塩としては、塩化
鉛、硝酸鉛、ケイフッ化鉛等を用いることができる。こ
のようにイオン交換して得られた合成フッ素雲母は、そ
のままシート状に乾燥させても本発明のマイカシートを
得ることができるが、過剰の塩類を含んでいるので、得
られた合成フッ素雲母を洗浄するのが好ましく、さらに
好ましくは、洗浄後、強力剪断機、超音波分散機、ホモ
ジナイザー等の公知の分散機器を用い、水に均一に分散
させた合成フッ素雲母ゾルを得、該ゾルを乾燥るのが
好ましい。
【0017】合成フッ素雲母の洗浄方法としては、例え
ば、ろ化法、遠心法、傾斜法等の水洗法を用いることが
できる。また、洗浄効率を高めるために、これらの方法
の2種以上を組み合わせて用いてもよい。このようにし
て得られた合成フッ素雲母をシート状に乾燥る方法と
しては、ゾル濃度を1〜20重量%に調整したものを、
離型性のある基板上に流延するか、或は、吹き付けて展
延し、これを25〜250℃で乾燥後、基板から剥離す
る方法が好ましい。
【0018】ゾルの乾燥は、乾燥時間を短縮するために
赤外線ヒータ等を用いてもよいし、遠心分離法や減圧乾
燥法を用い、過剰の溶媒を除去した後、乾燥てもよ
い。また、マイカシートを連続的に生産する場合には、
基板として、回転ドラムやエンドレスベルトを用いるこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】本発明で使用する合成膨潤性雲母は、タ
ルクとケイフッ化アルカリもしくはフッ化アルカリの混
合物を加熱処理して得られるため、溶融法等で合成され
た膨潤性雲母にくらべて、水中での分散性が良好のた
め、層間イオンのNa + やLi+ を容易にK + 、B
2+、Pb2+等にインターカレートさせることが可能で
あり、また、インターカレートさせた合成フッ素雲母ゾ
ルは、微粒子のため、極めてシート形成能が大きく、容
易にシート化する特徴を有している。このため、本発明
では、接着剤やバインダー等の有機物を使用しないで、
耐熱性で機械的強度が大きいシートを得ることができ
る。また、K+ でイオン交換した合成膨潤性フッ素雲母
の層間イオンの一部を、さらにBa2+やPb2+でイオン
交換したものは、機械的強度がさらに大きくなり、ハン
ドリングにも十分耐え得る極く薄い箔を得ることができ
る。
【0020】
【実施例】実施例1合成膨潤性フッ素雲母(コープケミ
カル(株)製ME、メチレンブルー吸着量:80meq/10
0g)20.0g を純水980mlに加え、一晩放置し、合
成膨潤性フッ素雲母2%の分散液1000mlを得た。こ
の分散液に15%KCl水溶液75mlを加え、室温で3
時間撹拌機を用いて撹拌して、層間イオンのNa+ の大
部分がK+ で置換された合成フッ素雲母Aを得た。
【0021】この合成フッ素雲母Aを、ろ過法により5
000mlの蒸留水で洗浄し、ケーキ状の合成フッ素雲母
を得、これを水に分散させて、5%ゾルを調製した。
次に、このゾルをステンレス板(SUS304)上に厚
さが10mmになるように展延し、乾燥機を用い120
℃で2時間乾燥し、厚さ0.5mmのマイカシートAを得
た。得られたマイカシートAの成分分析結果を表1に示
す。次に、得られたマイカシートAについて、示差熱分
析装置を用いて、マイカシートの重量変化を測定した。
その結果、850℃まで重量変化は認められなかった。
また下記の機械的強度及び吸湿性の測定試験を行った。
結果を表2に示す。
【0022】機械的強度測定試験JIS−Z−1702
に規定された方法に準拠し、インストロンタイプの引張
り試験機を用い、常温でマイカシートの引張り強さを測
定した。吸湿性試験乾燥たマイカシートを湿度80%
の大気中に24時間放置し、吸湿量を測定した。
【0023】実施例2実施例1で得られた合成フッ素雲
母Aを、蒸留水で洗浄した後、さらに15%塩化バリウ
ム水溶液35mlを加え、撹拌機を用い室温で3時間ゆ
っくり撹拌し、合成フッ素雲母Bを得た。この合成フッ
素雲母Bは、膨潤性フッ素雲母に含まれていた層間イオ
ンのNa+ の大部分がK + とBa2+で置換されていた。
この合成フッ素雲母Bを、実施例1と同様にして、ろ
過、流展及び乾燥、マイカシートBを得た。得られた
マイカシートBの成分分析結果を表1に示す。得られた
マイカシートBについて、実施例1と同様にして耐熱性
を評価した。その結果、850℃まで重量変化は認めら
れなかった。また実施例1と同様にして機械的強度及び
吸湿性の測定試験を行った。結果を表2に示す。
【0024】実施例3実施例1で得られた合成フッ素雲
母Aを蒸留水で洗浄した後、さらに15%塩化鉛水溶液
45mlを加え、撹拌機を用い、室温で3時間ゆっくり撹
拌し、合成フッ素雲母Cを得た。この合成フッ素雲母C
は、膨潤性フッ素雲母に含まれていた層間イオンのNa
+ の大部分が、K+ とPb2+で置換されていた。この
成フッ素雲母Cを、実施例1と同様にして、ろ過、流展
及び乾燥、マイカシートCを得た。得られたマイカシ
ートCの成分分析結果を表1に示す。得られたマイカシ
ートCについて、実施例1と同様にして耐熱性を評価し
た。その結果、850℃まで重量変化は認められなかっ
た。また実施例1と同様にして機械的強度及び吸湿性の
測定試験を行った。結果を表2に示す。
【0025】比較例 無水ケイ酸35重量部、酸化マグネ
シウム30重量部、酸化アルミニウム10重量部及びケ
イフッ化ナトリウム20重量部を混合し、約1500℃
溶融した後、1300℃で結晶化したものを粉砕し、溶
融法により膨潤性フッ素雲母(以下融合成雲母とい
う)を得た。この溶融合成雲母20.0gを、実施例1
と同様にして、層間イオンのNa + の一部がK + で置換
された比較合成フッ素雲母を得た。さらに実施例1と同
様にろ過、流展及び乾燥し、厚さ0.5mmの比較マイ
カシートを得た。得られた比マイカシートについて、
実施例1と同様にして耐熱性を評価した。その結果、
50℃まで重量変化は認められなかった。また実施例1
と同様にして、機械的度及び吸湿性の測定試験を行っ
た。結果を表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】(評価)表2から明らかなように、引張り
強さは、マイカシートAが5kg/mm 2以上、マイカシート
B及びCが6kg/mm 2以上であり、吸湿量はいずれも1%
以下、耐熱性の評価では、いずれも850℃まで重量変
化が認められず、いずれのマイカシートとも優れた結果
を示した。これに対して、溶融合成雲母から製造された
比較マイカシートの引張り強さは、1.5kg/mm2と本発
明品に比べて低い値であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 聡 佐賀県鳥栖市宿町字野々下807番地1 九 州工業技術試験所内 (72)発明者 原 尚道 佐賀県鳥栖市宿町字野々下807番地1 九 州工業技術試験所内 (72)発明者 石田 雄太郎 東京都千代田区一番町23番地3 コープケ ミカル株式会社内 (72)発明者 古沢 隆資 新潟県新潟市榎町3番地 コープケミカル 株式会社新潟研究室内 (72)発明者 安藤 誠之助 東京都千代田区一番町23番地3 コープケ ミカル株式会社内 (72)発明者 木村 充 東京都千代田区一番町23番地3 コープケ ミカル株式会社内 審査官 雨宮 弘治

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タルクとケイフッ化アルカリもしくはフ
    ッ化アルカリの混合物を加熱処理して得られる合成膨潤
    性フッ素雲母の層間イオンをイオン交換して得られる、
    次式(I) :αMF・βLF・γ(aMgF2 ・bMg
    O)・δSiO2 (I)(式中、Mは層間イオン
    で、K+ 或はK+ とBa2+及び/又はPb2+を表し、L
    は層間イオンで、Na+ 又はLi+ を表し、α及びβ
    れぞれ0〜2を表しかつα+βは0.1〜2であ
    り、γは2〜3.5を表し、δは3〜4を表し、a及び
    はそれぞれ0〜1を表しかつa+b=1である)で
    示される合成フッ素雲母よりなることを特徴とするマイ
    カシート。
  2. 【請求項2】 ケイフッ化ナトリウムもしくはケイフッ
    化リチウムとタルクの混合物、又はケイフッ化ナトリウ
    ムもしくはケイフッ化リチウムとフッ化ナトリウムもし
    くはフッ化リチウムとタルクの混合物を、インターカレ
    ーション法により加熱処理して得られた次式(II):(α
    +β)LF・γ(aMgF2 ・bMgO)・δSiO2
    (II)(式中、Lは層間イオンで、Na+ 又はL
    + を表し、α及びβはそれぞれ0〜2を表し、かつα
    +βは0.1〜2を表し、γは2〜3.5を表し、δ
    〜4を表し、a及びbはそれぞれ0〜1を表しかつ
    a+b=1である)で示される合成膨潤性フッ素雲母と
    カリウム塩水溶液を混合、撹拌し、層間イオンがK+
    イオン交換された請求項1記載の組成の合成フッ素雲母
    を得、これをシート状に乾燥することを特徴とするマイ
    カシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の式(II)で示される合成膨
    潤性フッ素雲母とカリウム塩水溶液を混合、撹拌し、層
    間イオンがK+ にイオン交換された合成フッ素雲母
    得、次いで、該合成フッ素雲母とバリウム塩及び/又は
    鉛塩水溶液を混合、撹拌し、層間イオンがK+ とBa2+
    及び/又はPb2+にイオン交換された請求項1記載の組
    成の合成フッ素雲母を得、これをシート状に乾燥するこ
    とを特徴とするマイカシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の式(II)で示される合成膨
    潤性フッ素雲母とバリウム塩及び/又は鉛塩水溶液を混
    合、撹拌し、層間イオンがBa2+及び/又はPb2+にイ
    オン交換された合成フッ素雲母を得、次いで、該合成フ
    ッ素雲母とカリウム塩水溶液を混合、撹拌し、層間イオ
    ンがK+ とBa2+及び/又はPb2+にイオン交換された
    請求項1記載の組成の合成フッ素雲母を得、これをシー
    ト状に乾燥することを特徴とするマイカシートの製造方
    法。
JP33931191A 1991-11-29 1991-11-29 マイカシート及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH078724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33931191A JPH078724B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 マイカシート及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33931191A JPH078724B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 マイカシート及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05262514A JPH05262514A (ja) 1993-10-12
JPH078724B2 true JPH078724B2 (ja) 1995-02-01

Family

ID=18326257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33931191A Expired - Lifetime JPH078724B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 マイカシート及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078724B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5137050B2 (ja) * 2003-12-17 2013-02-06 独立行政法人産業技術総合研究所 ナイロン複合粘土膜及びその製造方法
WO2006062209A1 (ja) 2004-12-10 2006-06-15 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 粘土膜製品
JP2008137828A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 粘土膜の製造方法、この方法で得られた粘土膜
JP5598890B2 (ja) * 2008-05-15 2014-10-01 独立行政法人産業技術総合研究所 ゲル状粘土膜あるいはそれから製造した乾燥粘土膜
JP6754746B2 (ja) * 2017-10-31 2020-09-16 ニチアス株式会社 シール材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05262514A (ja) 1993-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1149700A (en) Inorganic gels and ceramic papers, films, fibers, boards, and coatings made therefrom
US3936383A (en) Sol of ultra-fine particles of synthetic hectorite
DE1262864B (de) Verfahren zur Herstellung von Glimmerplaettchen
JPH078724B2 (ja) マイカシート及びその製造方法
JPS59142233A (ja) 雲母と樹脂との複合物質
US4715987A (en) Method of treating phyllosilicates
US20190359830A1 (en) Silicate coated article and method for producing same
JP3438077B2 (ja) マイカペーパー
US4622057A (en) Process for making thick-walled ceramic bodies from synthetic micas
DE3530584C2 (ja)
Souissi et al. Synthesis, thermal properties and electrical conductivity of Na-sialate geopolymer
JPH06298523A (ja) 金属含有着色マイカシートおよびその製造方法
CH670081A5 (ja)
JP2850299B2 (ja) 新規な層状ケイ酸塩及びその製造法
JP2733266B2 (ja) 帯電防止性塩素含有重合体組成物及び帯電防止剤
JP3314184B2 (ja) 膨潤性ケイ酸塩の製造方法
JPS60131878A (ja) 微細多孔質粘土材料の製造法
Galabova Relationship Between New Structural Data on Clinoptilolite and Its Behaviour in Ion-Exchange and Heating
JPS60155526A (ja) 微細多孔質粘土材料の製造法
JPH0621026B2 (ja) フッ素マイカの製造方法
DE542321C (de) Verfahren zur Herstellung geformter poroeser Massen
JPH03257011A (ja) ピラー量の異なるジルコニウム架橋モンモリロナイトの製造法
JPS58194736A (ja) 膨潤性ケイ酸塩
JPS6389415A (ja) 包摂体の製造方法
DE2614304B1 (de) Verfahren zur herstellung von taeniolithen

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090201

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090201

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100201

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100201

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 17

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120201

EXPY Cancellation because of completion of term