JPH0212569B2 - - Google Patents

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JPH0212569B2
JPH0212569B2 JP61010517A JP1051786A JPH0212569B2 JP H0212569 B2 JPH0212569 B2 JP H0212569B2 JP 61010517 A JP61010517 A JP 61010517A JP 1051786 A JP1051786 A JP 1051786A JP H0212569 B2 JPH0212569 B2 JP H0212569B2
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Koichi Sagawa
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、集塵ごと捨てる再使用のきかない紙
等の袋状フイルターを備えた電気掃除機の改良に
係る。
〔従来の技術〕 この種の掃除機としては、例えば実開昭51−
64574号公報、実開昭51−97257号公報に開示され
ているように、集塵室の上流側に、引出開口およ
びこの引出開口をふさぎかつ集塵室に通ずる吸込
口を有する蓋体とを設けるとともに、細塵および
粗塵の両塵埃を捕捉する袋状体およびこの袋状体
の入口部外壁に取り付けられ、かつ集塵室に設置
するのに使用する口板とを有し、捕捉された塵埃
を収納したまま使い捨てる袋状フイルターを備
え、該袋状フイルターを蓋体を開いて集塵室内の
上流側に設置せしめ、かつ使用によつて脹らんだ
袋状フイルターを、蓋体を開いて引出開口から取
り出せるように構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
使い捨て袋状フイルターの口板を蓋体と集塵室
の引出開口全体で挾持する構造とした場合、口板
は集塵室の引出開口の大きさに合せて形成される
ので、取付け状態における外方からの押圧、ある
いは塵埃がたまつて脹らみかつ重くなつた袋状フ
イルターを集塵室から引き出す際、口板が折れ曲
らないように、口板に作用する曲げ応力に対して
も十分耐える強度に設計しなければならなかつ
た。例えば、口板をボール紙等の硬質紙で形成し
た場合には、口板の板厚を大きくしなければなら
ず、材料のコストアツプになる。
また、口板を小さくし、この口板に合せて集塵
室の引出開口を構成すると、脹んだ袋状フイルタ
を集塵室から引き出す際、引出開口に引つ掛つて
引き出し難くなるばかりでなく、無理に引き出せ
ば、袋状フイルターを破損することもあつて、極
めて取扱い性が悪くなる。
本発明の目的は、使い捨て袋状フイルターの取
付けに集塵室の引出開口の一部を利用し、一方取
外しに集塵室の引出開口の全部から行うことを簡
単にし、かつ衛生的な廃棄処理を可能とする電気
掃除機を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、集塵室と、この集
塵室の引出開口から前記集塵室内に設置される使
い捨ての袋状フイルターと、前記引出開口をふさ
ぎ、かつ、吸込口を有する蓋体と、前記引出開口
近傍に回動自在に設けたフイルター支持体とを備
え、前記引出開口の開口面積を前記袋状フイルタ
ーの口板の面積より大きく形成した電気掃除機に
おいて、前記蓋体で前記引出開口をふさいだとき
のみ前記口板と前記蓋体との間に挾持されて前記
吸込口から流入してきた塵埃が前記集塵室内に漏
洩するのを防止する気密パツキングを、前記蓋体
の吸込口外周部分に設けるとともに、掃除運転終
了後、前記蓋体の開き前記口板を外方に引つ張る
と前記袋状フイルターの袋状体により前記引出開
口外方に前記フイルター支持体が回動する構成に
したことを特徴とするものである。
〔作用〕
袋状フイルターの取付け時には、折りたたんだ
ままの袋状体が集塵室に入れられ、その口板をフ
イルター支持体に取着する。その後、蓋体を閉め
ると、袋状フイルターの口板に、蓋体の吸込口外
周部分に設けた気密パツキングが圧接して袋状フ
イルターと集塵室内との気密性が保持され、吸込
まれた塵埃が直接集塵室に入るのを防止するとと
もに、袋状フイルターの口板がフイルター支持体
に圧接して確実の固定する。一方、袋状フイルタ
ーの取外し時には、蓋体を開いて口板を持つて外
方に引つ張れば袋状体によりフイルター支持体が
外方に押されて回動し、集塵室の引出開口が大き
く開放されるので、塵埃がたまつて脹らんだ袋状
フイルターは集塵室の引出開口全体を使つて引き
出すことができる。この間、袋状体に触れること
がなく、片手で廃棄処理を行うことができる。こ
の袋状フイルターの操作に当つて、袋状フイルタ
ーの口板が集塵室の引出開口の大きさに対して小
さく形成されているために、たとえ口板に曲げ応
力が作用しても折れ曲ることがない。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は、使い捨て袋状フイルターが組み込ま
れた一実施例の電気掃除機の全体構成を示すもの
で、本体ケース1と集塵室2aを形成するダスト
ケース2とから構成され、両ケース1,2は着脱
自在に結合されている。
本体ケース1は内部に電動送風機3およびコー
ド巻取装置4を備えている。
コード巻取装置4はコード5を巻き取るコード
リール6を有する。このコードリール6の外周に
歯部7が形成され、この歯部7は本体ケース1の
前壁8側に回転自在に支持されている中間歯車9
に噛合されている。この中間歯車9には駆動カツ
プリング10が取付けられ、この駆動カツプリン
グ10は前壁8の外面に露出している。
この駆動カツプリング10はダストケース2側
に設けられる後述の集塵フイルターユニツトの除
塵装置側に連結される。
次にダストケース2の構成について説明する。
ダストケース2は、第1図、第2図および第4図
に示すように、筒形の形状になつている。
ダストケース2の前側には、袋状フイルター1
1を出し入れする袋状フイルター用引出開口部
(以下単に、引出開口という)が形成されている。
この引出開口には開閉自在なるフイルター支持体
12が設けられている。このフイルター支持体1
2は引出開口の下部に設けた支軸(図示せず)に
て回転自在に支持されている。この支軸を支点と
してフイルター支持体12は前側に倒すように回
動できる。
蓋体14は、引出開口をフイルター支持体12
の外側から閉成するもので、ダストケース2の下
部に支軸13をもつて回動自在に支持されてい
る。この支軸13を支点として蓋体14は前側に
倒すように回動できる。
この蓋体14は吸込ホース(図示せず)を挿入
するホース接続口15およびクランプ16を有す
る。
蓋体14の内側には、第1図および第3図に示
すように、内側カバー板75が設けられている。
この内側カバー板75はねじ座76に螺合するね
じ77により蓋体14に固定される。
内側カバー板75の中央より上側には吸込口7
8が設けられている。この吸込口78の吐出部に
は下方に向けられたガイド79が設けられ、この
ガイドの曲部に通気孔80が形成されている。
吸込口78の接続口部はシールパツキング85
を介し前記ホース接続口15の内側先端に接続さ
れる。シールパツキング85には逆流防止弁86
が一体に形成されている。この逆流防止弁86は
ゴムまたは軟質塩化ビニール等の弾性体で形成さ
れている。逆流防止弁86はシールパツキング8
5との連接部を中心として可動する。
内側カバー板75は、外周に蓋体用シールパツ
キング90が取り付けられている。蓋体用シール
パツキング90の内側面には環状の舌片91が形
成されている。この舌片91は、前記蓋体14を
閉成すると、ダストケース2の引出開口の外周側
端面に接合し、ダストケース2と蓋体14との気
密を保つ。
吸込口78の外周には気密パツキング92が取
り付けられている。この気密パツキング92には
係止用突起93が形成されており、この係止用突
起93を内側カバー板75の係止穴に差し込むこ
とにより、気密パツキング92は内側カバー板7
5に取り付けられる。また気密パツキング92は
前記蓋体用シールパツキング90に連結部94を
もつて一体に形成されている。
気密パツキング92は、第9図に示すように、
蓋体14を閉成した際に、前記袋状フイルター1
1の口板21に当接し、これにより口板21と内
側カバー板75側との気密を保ち、吸込口78か
ら流入する塵埃が集塵室内に直接漏洩するのを防
止する。引出開口の開口面積は、袋状フイルター
11の口板21の面積より大きくする。
また、蓋体14を閉成した状態にあつては、吸
込口78が口板21の塵埃吸込口22を通して袋
状体65内に臨む。
ダストケース2の後側は本体ケース1が着脱自
在に結合される。このダストケース2の後側には
結合部側引出開口部が設けられており、この結合
部側引出開口部より集塵フイルターユニツト17
がダストケース2内に出し入れされる。
ダストケース2は内壁面に袋状フイルター11
を外周から保持する複数のフイルター保持リブ1
8を有する。このフイルター保持リブ18は、前
記結合部側引出開口部の奥の部分から引出開口に
向つて延在している。
またフイルター保持リブ18の間には、同リブ
18と同方向に延びるフイルター引出し案内リブ
19が引出開口側に寄せて設けられている。この
フイルター引出し案内リブ19は引出開口側に向
つて高くなるように傾斜している。
次に袋状フイルター11の構成について述べ
る。第1図、第2図に示すように、この袋状フイ
ルター11は、袋状体20と口板21とから構成
されている。袋状体20は薄い通気性を有する可
撓性の紙で形成されている。口板21はボール紙
等の硬質紙で形成されている。口板21と袋状体
20は接着剤により接着されている。ここで、口
板21は袋状体20の入口に固定され、ダストケ
ース2により形成される集塵室に設置するのに使
用される。
本実施例では口板21が塵埃吸込口22および
ふさぎ蓋体23を有する。ふさぎ蓋体23は口板
21の一辺に形成した折り曲げ線24により簡単
に折り曲げることができる。ふさぎ蓋体23の先
端には二つの切り込み線25が設けられている。
この両切り込み線25にて形成された係合片26
は、切り込み線25により比較的に曲げやすいも
のである。この口板21は一枚の板材を打ち抜い
て形成するので簡単にできる。
ふさぎ蓋体23は、これを折り曲げて、口板2
1に合わせることにより、塵埃吸込口22を閉成
する。この状態にふさぎ蓋体23を保つために、
係合片26を少し曲げ、塵埃吸込口22の内側口
縁部に係合する。
袋状フイルター11は、使用前には袋状体20
およびふさぎ蓋体23を第2図に示すように折り
たたんでいるので、非常にコンパクトである。こ
のため、袋状フイルター11の保管は大きな場所
を取らない。
袋状フイルター11は、第2図に示すように、
袋状体20と口板21のふさぎ蓋体23側との間
でフイルター支持体12を挾んで取着する。すな
わち、ダストケース2内に袋状体20を入れ、該
袋状体をフイルター支持体12の内側に位置さ
せ、一方口板21をフイルター支持体12の外側
に位置させるようにしてフイルター支持体に取着
する。その後、蓋体14を閉成すると、蓋体14
と口板21の間に気密パツキング92が介在さ
れ、気密が保持されると同時に、蓋体とフイルタ
ー支持体との間で口板が固定される。
次に集塵フイルターユニツト17の構成につい
て述べる。
集塵フイルターユニツト17は第1図、第4図
に示すように、主として粗目集塵フイルター枠体
27と細目集塵フイルター枠体28とフイルター
支持基板29と保持用シールパツキング30とか
ら構成されている。
粗目集塵フイルター枠体27は前面に平坦状を
なす粗目集塵フイルター31が、側面および上面
に補助粗目集塵フイルター32がそれぞれ張設さ
れている。
両フイルター31,32はナイロン、ポリエチ
レンまたはポリプロピレン等の糸を網状に編んだ
ものを用いており、これの通気目の大きさは前記
袋状フイルター11の通気目よりも十分に大きい
ものである。すなわち袋状フイルター11は砂等
の細塵を捕集できるのに対し、両フイルター3
1,32は細塵を通すものである。
細目集塵フイルター枠体28には不織布を波状
に形成した細目集塵フイルター33が設けられて
いる。この細目集塵フイルター33の通気目の大
きさは前記袋状フイルター11とほぼ同一に形成
されている。
このように袋状フイルター11の下流側に細目
集塵フイルター33を配置する二段構成としたも
ので、袋状フイルター11で捕集されなかつた塵
埃は細目集塵フイルター33にて捕集でき、本体
ケース1の排気口34より細塵が吹き出すことは
ないのである。
フイルター支持基板29は前側に除塵子用歯車
体35を、後側に除塵子用手動ハンドル36をそ
れぞれ回転自在に支持している。除塵子用歯車体
35の前面に弾性体にて形成した除塵子37をね
じ38で固定し、このねじ38を除塵子用手動ハ
ンドル36に噛合することにより、除塵子37と
除塵子用歯車体35と除塵子用手動ハンドル36
は、一緒にフイルター支持基板29に取り付けら
れる。
細目集塵フイルター枠体28の後側とフイルタ
ー支持基板29の前側を合せ、両者の外周に保持
用シールパツキング30を嵌めて前記両者を一組
とし、これに粗目集塵フイルター枠体27を細目
集塵フイルター33側からかぶせて取り付けるこ
とにより集塵フイルターユニツト17は構成され
る。
この集塵フイルターユニツト17は、これをダ
ストケース2内に嵌め込むことにより、保持シー
ルパツキング30の外周がダストケース2の内側
壁面に気密的に接合する。
除塵子37の先端部は細目集塵フイルター33
の後面(裏面)に接触しているので、除塵子用手
動ハンドル36を回すことにより、前記裏面が除
塵子37の先端部ではじかれるように擦すられ
る。この擦すりにより、細目集塵フイルター33
は振動し、同フイルター33の前面(表面)に附
着している細塵は除塵される。
粗目集塵フイルター枠体27の内側には打撃振
動式の除塵装置が備えられている。
すなわち、第1図、第4図、第7図および第8
図に示すように粗目集塵フイルター31のほぼ中
央に設けられている不通気部39の後面(裏面)
には支持ボス部40が設けられているが、この支
持ボス部40にばね材で形成された打撃杆41が
取り付けられている。この取付けは、打撃杆41
の一端を支持ボス部40に螺合するねじ42およ
び座板43により行なわれる。
打撃杆41の他端である自由端側に対向する受
撃突起体44は粗目集塵フイルター31の裏側に
一体に形成されている。この受撃突起体44のつ
け根のところから左右に延在するようにして粗目
集塵フイルター31に張設した振動伝達体45は
音叉形状をしている。
打撃杆41で受撃突起体44をたたくと、粗目
集塵フイルター31は振動する。振動伝達体45
は音叉形状をしているのでその振動は粗目集塵フ
イルター31の全体に良好に伝わる。
また打撃杆41は受撃突起体44のつけ根より
も先端側寄りをたたくので、粗目集塵フイルター
31は第8図に示すように受撃突起体44を中心
としてシーソー状の振動をする。このシーソー状
の振動により、粗目集塵フイルター31の表面に
接合している袋状フイルター11は外面から連続
的に打たれるので、同フイルター11の内面に附
着している塵埃は除塵される。
細目集塵フイルター枠体28の上側に設けた軸
受46は、シールパツキング47を介してカム体
48を回転自在に支持している。軸受46の裏面
側には遊び歯車体49、クラツチ環50、ばね5
1、連結筒体52が取付けられ、これらは前記カ
ム体48に螺合するねじ53により固着される。
カム体48の回転は、遊び歯車体49を回すこ
とにより行なわれる。ただし、遊び歯車体19よ
りカム体48に伝達される回転は、クラツチ環5
0により一方に回転するのみである。
カム体48は、前記打撃杆41の自由端に接合
する関係に位置し、かつ遊び歯車体49の歯部は
前記除塵用歯車体35の歯部と噛合されているの
で、前記除塵子用手動ハンドル36を回すことに
より除塵用歯車体35を介してカム体48は回転
する。このカム体48の回転により、打撃杆41
の自由端ははじかれるので、前述したように打撃
杆41は受撃突起体44をたたくのである。
フイルター支持基板29の軸受54は、ばね5
5を介して受動カツプリング56を回転自在に支
持し、この受動カツプリング56の抜け止めは座
板57を介して軸受54に螺合するねじ58によ
り行なわれる。
受動カツプリング56は歯部が形成されてお
り、この歯部は前記除塵用歯車体35の歯部に噛
合されている。またその受動カツプリング56
は、本体ケース1にダストケース2を結合するこ
とにより、前記駆動カツプリング10に係合し、
両カツプリング10,56は連結される。この連
結により、コード巻取装置4のコードリール6の
回転力は、集塵フイルターに設けている除塵装置
に伝達されるのである。
カム体48の一方向回転はコード5を引き出す
際のコードリール6の回転方向と合わせているの
で、コード5を巻き取る際のコードリール6の回
転においてはカム体48は回転しない。これはコ
ードリール6を回すコード巻取装置4の巻き戻し
ぜんまいばねを小型にすることに寄与する。
次に、前記実施例の動作について説明する。
電動送風機3を運転すると、塵埃を含む気流は
吸込ホース、ホース接続口15を通り、袋状フイ
ルター11の袋状体20内に流入する。ここで、
粗塵および細塵は捕集され、空気およびわずかの
微細塵は袋状体20の通気目を通り、更に粗目集
塵フイルター31,32を通り、細目集塵フイル
ター33側に流れる。ここで微細塵は再捕集さ
れ、空気は細目集塵フイルター33の通気目を通
り、本体ケース1の排気口34より排気される。
袋状フイルター11は、ダストケース2に取り
付けた段階では袋状体20が折りたたまれた状態
になつているが、袋状体20内に空気が流入する
と、この風圧および袋状体20の外周面にかかる
静圧により、袋状体20は第9図に示すように脹
らむ。脹らんだ袋状体20は粗目集塵フイルター
31およびフイルター保持リブ18にて外周が押
えられるので、これ以上はふくらまず、この状態
で集塵が行なわれる。
袋状体20の外周は前述のように粗目集塵フイ
ルター31およびフイルター保持リブ18にて押
えられてはいるが、袋状体20の通気性は損なわ
れない。すなわち、粗目集塵フイルター31は通
気性が十分にあり、フイルター保持リブ18の各
間には通気路があるので、袋状体20の外周への
気流は阻止されない。
袋状体20内の集塵は、粗目集塵フイルター3
1に対向する部分から進行する。この対向する部
分の目づまりが進むと、ほとんどの気流は、フイ
ルター保持リブ18に対向する部分を通り、更に
粗目集塵フイルター枠体27の側面および上側に
設けられている粗目集塵フイルター32を通つて
細目集塵フイルター33側に流れるという状態を
とることになる。
こうして、袋状フイルター11の袋状体20の
集塵は行なわれる。
袋状体20および細目集塵フイルター33の塵
埃附着量が増大し、吸込力が低下した場合は、コ
ード巻取装置4のコードリール6を回転させるか
あるいは除塵子用手動ハンドル36を回転させる
と、除塵子37の作動により細目集塵フイルター
33の除塵が行なわれ、同時に打撃杆41の作動
により袋状体20の除塵も行なわれる。
袋状体20の除塵は、前記したように、打撃杆
41の作動による粗目集塵フイルター31側の振
動により行なわれるので、袋状体20の損傷は起
きない。
すなわち、袋状体20は、紙等の比較的弱い材
料で形成されているので、除塵子37のようなも
ので袋状体20の外面を直接擦するとやぶれてし
まう。しかし、粗目集塵フイルター31を介して
袋状体20に除塵振動力を加えるものであるの
で、袋状体20をやぶるような無理な力はかから
ない。
また粗目集塵フイルター31は、前述したよう
に受撃突起体44を中心としてシーソー状に振動
するので、このシーソー状の振動により、袋状体
20は外面から内方に撓み、かつ繰り返し、打撃
力を受けるので袋状体20の内面に附着している
塵埃の剥離は効果的に行なわれる。
更にまた粗目集塵フイルター31に当接する袋
状体20の部分は、塵埃が著しく附着するが、こ
の部分に除塵振動を加えるので除塵は効果的に行
なわれ、集塵能力回復に多いに貢献する。
このように、袋状フイルター11等の除塵を適
時に繰り返しながら使用することにより、袋状フ
イルター11内に余分な空間を残すことなく塵埃
は充満する。
この時には、塵埃の充満した袋状フイルター1
1をダストケート2から外し、新しい袋状フイル
ター11を取り付ける。
すなわち、袋状フイルター11の取外しは、ま
ず第5図に示すように、クランプ16を操作して
蓋体14を開き、前述したように、袋状フイルタ
ー11のふさぎ蓋体23で塵埃吸込口22を閉成
する。この後口板21をもつて袋状フイルター1
1を外側に引つ張ることにより、脹らんだ袋状体
20によりフイルター支持体12が押されて回動
し、ダストケースの引出開口全体が開放され、袋
状状フイルター11を外部に楽に引き出すことが
できる。この引出しに際し、ふさぎ蓋体23で塵
埃吸込口22は閉成されているので、同吸込口2
2から塵埃がこぼれない。引出した袋状フイルタ
ー11は塵埃を収納したまま捨てられる。またフ
イルター引出し案内リブ19により、より容易に
袋状フイルター11は引出しが行なわれる。
新しい袋状フイルター11の取付けについて
は、先に述べたので、ここでの説明は省略する。
袋状フイルター11の取外しおよび取付けは、
以上に説明したように蓋体14を開いてダストケ
ース2の前側にある引出開口より行なわれるの
で、前記集塵フイルターユニツト17の取外しと
は無関係に行なうことができ取扱性の面でよい。
集塵フイルターユニツト17中の細目集塵フイ
ルター33に集塵される塵埃量は非常に少なく
(95%以上が袋状フイルター11に集塵される。)、
このため細目集塵フイルター33の塵埃捨ては、
袋状フイルター11の取換えに比べ極めて少な
い。
それにもかかわらず、細目集塵フイルター33
の除塵を行なつたり、あるいは塵埃を捨てるのは
次の理由によるものである。
すなわち、袋状フイルター11を新しいものと
交換しても、細目集塵フイルター33に塵埃が附
着していると、本電気掃除機の吸込能力は完全に
回復したことにならない。せつかく新しい袋状フ
イルター11に取換えたのにもかかわらず吸込性
能の面で劣るという不具合があるので、細目集塵
フイルター33の除塵を行ない同フイルター33
の吸込能力の回復を計る必要がある。
また細目集塵フイルター33側の集塵量がある
程度以上になると、除塵をしても、この除塵され
た塵埃の再舞上が著しく、すぐに同フイルター3
3は塵埃附着により吸込能力が劣下する。このよ
うな時には第6図に示すように集塵フイルターユ
ニツト17をダストケース2より外し、塵埃を捨
てなければならない。
細目集塵フイルター33側の塵埃を捨てたり、
あるいは集塵フイルターユニツト17の保守点検
はダストケース2の後側にある結合部側開口部よ
り集塵フイルターユニツト17を取外して行なう
ので、袋状フイルター11の取外しとは無関係に
行なうことができ取扱い性の面でよい。
袋状フイルター11および細目集塵フイルター
33の除塵についての必要性を第10図、第11
図に示すグラフに沿つて更に詳しく述べる。
すなわち、第10図、第11図は、両フイルタ
ー11,33の吸込強さと集塵量との関係を除塵
の有無との対比で示したものである。
まず、第10図(袋状フイルター11のみの特
性を示す)に示すように、フイルター11の除塵
を行なわない場合は、(イ)で表わす集塵性能特性を
示す。すなわち、集塵量の増加に伴ない袋状フイ
ルター11の目づまりが進行し、吸込強さ(吸込
強力)が急激に減少し、直に吸込強さは飽和表示
を基準とする。)する。この場合に集塵容量をV
とする。
一方、袋状フイルター11の除塵を適時に行な
つた場合は(ロ)で表わす集塵性能特性を示す。すな
わち、適時に除塵を行ないながら使用すると、袋
状フイルター11に附着している塵埃が除塵され
目づまりが解消されるので吸込強さが回復し、集
塵量の増加に伴ない吸込強さは急激には減少しな
い。このため吸込強さが飽和に達したところで
は、集塵容量は2.5〜3V、つまり除塵を行なわな
い場合に比べ2.5〜3倍に集塵容量は増大する。
次に第11図に示すように、本電気掃除機全体
の集塵性能特性(ハ)は袋状フイルター11の集塵性
能特性(ニ)と細目集塵性能特性(ホ)との和になる。な
おここでは、説明の都合上、吸込強さが飽和する
まで両フイルター11,33の除塵を行なわない
ものとする。
吸込強さが飽和したところで、新しい袋状フイ
ルター11に交換すると、このものについては低
下した吸込強さの量bが完全に回復する。しかし
本電気掃除機全体の低下した吸込強さの量はcで
あるので全体としては吸込強さは完全に回復した
ことにならない。すなわち、細目集塵フイルター
33の吸込強さの低下量aは残るのである。
そこで細目集塵フイルター33の除塵を行なう
ことにより、同フイルター33の吸込強さが回復
し、本電気掃除機全体の吸込強さが完全に回復す
る。
このように、袋状フイルター11の下流側に細
目集塵フイルター33を設ける2段構成のものに
おいては、袋状フイルター11を交換して吸込能
力の回復を期待する以上、細目集塵フイルター3
3の除塵を行なうことは是非とも必要なことであ
る。
〔発明の効果〕
上述のとおり、本発明によれば、口板をフイル
ター支持体に取着して、蓋体を閉じれば蓋体と口
板との間の気密および口板の固定が同時に行わ
れ、袋状フイルターの装着作業が極めて簡単とな
る。
また掃除運転終了後は、蓋体を開いて口板をも
つて外方に引つ張れば、フイルター支持体が外方
に回動して袋状フイルターの袋状体の引き出し空
間が大きくなつて袋状体に触れることなく、その
まま袋状フイルターが簡単に引き出されるので、
衛生的であり、かつ袋状フイルターの取外し作業
および廃棄作業が極めて簡単で、使い勝手が良く
なる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は本電気掃除機の縦断面図、第2図は本電気掃除
機の分解斜視図、第3図はダストケース、蓋体の
分解斜視図、第4図は集塵フイルターユニツトの
分解斜視図、第5図は袋状フイルターを取り出す
状態を示す図、第6図は集塵フイルターユニツト
を取り外してダストケースから塵埃を捨てる状態
を示す図、第7図は粗目集塵フイルターの背面拡
大図、第8図は粗目集塵フイルターと袋状フイル
ターとの関係で袋状フイルターの除塵状態を示す
図、第9図は袋状フイルターに塵埃気流が流入す
る状態を示す図、第10図は袋状フイルターの集
塵性能特性を示す図、第11図は袋状フイルター
と細目集塵フイルターを併合した場合の集塵性能
特性を示す図である。 2……ダストケース、2a……集塵室、11…
…袋状フイルター、12……フイルター支持体、
20……袋状体、21……口板、92……気密パ
ツキング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 集塵室と、この集塵室の引出開口から前記集
    塵室内に設置される使い捨ての袋状フイルター
    と、前記引出開口をふさぎ、かつ、吸込口を有す
    る蓋体と、前記引出開口近傍に回動自在に設けた
    フイルター支持体とを備え、前記引出開口の開口
    面積を前記袋状フイルターの口板の面積より大き
    く形成した電気掃除機において、 前記蓋体で前記引出開口をふさいだときのみ前
    記口板と前記蓋体との間に挾持されて前記吸込口
    から流入してきた塵埃が前記集塵室内に漏洩する
    のを防止する気密パツキングを、前記蓋体の吸込
    口外周部分に設けるとともに、掃除運転終了後、
    前記蓋体を開き前記口板を外方に引つ張ると前記
    袋状フイルターの袋状体により前記引出開口外方
    に前記フイルター支持体が回動する構成にしたこ
    とを特徴とする電気掃除機。
JP1051786A 1986-01-21 1986-01-21 電気掃除機 Granted JPS61234830A (ja)

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Citations (1)

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JPS5197257A (ja) * 1975-01-20 1976-08-26

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JPS5482465U (ja) * 1977-11-24 1979-06-11

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