JPH023605B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH023605B2
JPH023605B2 JP55031922A JP3192280A JPH023605B2 JP H023605 B2 JPH023605 B2 JP H023605B2 JP 55031922 A JP55031922 A JP 55031922A JP 3192280 A JP3192280 A JP 3192280A JP H023605 B2 JPH023605 B2 JP H023605B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
dust
opening
dust collection
paper bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP55031922A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56128123A (en
Inventor
Koichi Sagawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3192280A priority Critical patent/JPS56128123A/ja
Publication of JPS56128123A publication Critical patent/JPS56128123A/ja
Publication of JPH023605B2 publication Critical patent/JPH023605B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は使い捨ての袋状フイルターにて塵埃を
収集する電気掃除機に関するものである。
〔従来の技術〕
この種、電気掃除機としては、特公昭31−7784
号、特公昭32−883号及び特公昭28−2889号が知
られている。
特公昭31−7784号では、集塵室のフイルター出
し入れ開口に螺着してなる板体に、軟質ゴム製の
截頭円錐形環体を設け、この環体を押しつぶして
紙袋の塵埃入口縁に圧入することにより、紙袋を
板体に取り付ける構造になつている。
特公昭32−883号では、半球形状の上ケース内
にその上ケース内に設けた腕を利用して、濾過袋
を取付けている。そして濾過袋の口板は、上ケー
スに設けた吸込口側に腕で押しつける構造になつ
ている。そして、フイルター出し入れ開口の帽蓋
(蓋体)を閉じると、その帽蓋側に設けたホース
受承口が截頭円錐環体内に圧入する構造になつて
いる。
特公昭28−2889号では、集塵室を兼ねた集塵室
のフイルター出し入れ開口に、その開口の開口面
積と同じ大きさの面積をもつ口板を、蓋体で直接
押し付けている。そして、集塵室内に収納した紙
袋は、集塵室内に設けた放出装置によつて、フイ
ルター出し入れ開口から自動的に取り出すように
している。
〔発明が解決しようとする課題〕
特公昭31−7784号の構造では、集塵室に紙袋を
設置する際、いちいち、軟質ゴム製の截頭円錐環
体を押しつぶして紙袋の塵埃流入開口に圧入する
作業が必要であり、使いづらいものである。ま
た、使用後、紙袋を捨てる場合には、汚れている
紙袋を握り、その紙袋の塵埃流入開口から截頭円
錐形環体を、押しつぶして抜きとる必要があるの
で、使用者は手が汚れたりあるいは紙袋の塵埃流
入開口から塵埃がこぼれたりするため、非衛生的
である。
さらに、紙袋の塵埃流入開口と、帽蓋(蓋体)
のホース受承口(吸込口)との気密は、紙袋の塵
埃流入開口内に、ゴム製の截頭円錐形環体を押し
つぶして嵌合した後、その截頭円錐形環体内にホ
ース受承口を圧入することによつて、維持してい
る。そのため、第1に、帽蓋(蓋体)を開くと、
その帽蓋(蓋体)と一緒に板体が一緒に移動して
しまうので、板体の截頭円錐形環体に圧入されて
いる紙袋が板体と一緒に動き、紙袋に無理な力が
加わる。第2に、帽蓋(蓋体)を閉じて、截頭円
錐形環体内にホース受承口を圧入した状態を長時
間維持したままにしておくと、ホース受承口が截
頭円錐環体内から抜けずらくなる、すなわち、帽
蓋(蓋体)から板体がはずれなくなる。第3に、
紙袋の塵埃流入開口縁全周が截頭円錐形環体の外
周に圧接していないと、紙袋とホース受承口との
気密が維持できないので、紙袋は、その紙袋の塵
埃流入開口の内径寸法が截頭円錐形環体の外径寸
法より小さいものを常に選ぶ必要があり、不便で
あるという、3つの欠点を有している。
特公昭32−883号の構造では、上ケース内に設
けた腕で、紙袋の口板を、その紙袋の自重に逆ら
つて、上ケースの吸込口側に押し付けており、腕
を、強いばね力を有するばね材で上ケースの吸込
口側に付勢する必要がある。そのため、腕に加わ
つている強い付勢に逆らつて、腕の先端を上ケー
スの吸込口側から離す方向に移動させた状態で、
紙袋の腕の先端に取り付けなければならず、使い
ずらいものである。また、掃除機終了後、上ケー
ス側に取りつけた紙袋を取り除く場合、紙袋が塵
埃の収集によつて大きく脹らんで上ケース側の吸
込口側をおおう状態になるので、腕の先端から紙
袋の口板を引き抜くのが困難となる。紙袋の口板
を腕の先端から無理に引抜くと、腕が変形したり
あるいは紙袋の口板と袋部とがはがれたりするも
のである。さらに、上ケースを開く、塵埃がつま
つて重くなつている紙袋を、上ケースを開く動作
で強制的に持ち上げることになり、紙袋が破れて
しまう。したがつて、特公昭32−883号の構造で
は、丈夫な紙袋しか使用できない。
このように、特公昭32−883号の腕は、単に紙
袋の口板を上ケースの吸込口に押し付けて保持さ
せるものであつて、紙袋の取り付け時及び取りは
ずし時の、集塵室の出し入れ開口と紙袋フイルタ
ー支持体との関係について配慮がなされていなか
つた。そのため、前記腕は、小形の集塵室の出し
入れ開口を利用して紙袋の口板を取り付ける掃除
機に適用することができない。
特公昭28−2889号の構造では、集塵室のフイル
ター出し入れ開口段部全周に口板が嵌め込んだ状
態となるために、紙袋の放出装置を使わないと、
口板の塵埃入口に指を入れてその口板を握る必要
があるので、指が塵埃入口内に付着する塵埃で汚
れ不衛生である。この不衛生については、紙袋の
放出装置を使用すれば解消するが、複雑な放出装
置を設けることは、生産性が悪く、原価低減を図
ることができない。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点にかんが
み、集塵室が小形であつても、その集塵室のフイ
ルター出し入れ開口への、集塵室フイルターの取
り付け及び取りはずしを、衛生的に、かつ、簡単
に行うことができ、しかも、蓋体の吸込口と口板
との気密及び口板の動き防止を簡単な構造で確実
に行うことのできる電気掃除機を提供するにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、集塵室と、この集塵室のフイルター
出し入れ開口をおおい、かつ、吸込口を設けた蓋
体と、この蓋体の吸込口外周部分に設けた吸込口
用シールパツキングと、前記フイルター出し入れ
開口に、その開口より外方に回動突出可能に設け
られ、かつ、前記開口面積より小さな外郭として
なるフイルター回動支持体と、このフイルター回
動支持体に取り付けられ、かつ、前記フイルター
し入れ開口面積より小さな面積に設定してなると
ころの口板を有する袋状体からなる使い捨ての紙
袋フイルターとを備え、前記フイルター回動支持
体は、前記蓋体を開いた際に、前記フイルター出
し入れ開口側に位置している状態を維持する構成
にした電気掃除機において、 前記蓋体を開いた際、前記フイルター出し入れ
開口側に位置している前記フイルター回動支持体
を、前記口板と、前記口板の裏面側に前記フイル
ター出し入れ開口面積より小さく折りたたんだ前
記袋状体との間で、狭むとともに、前記蓋体を閉
成して前記吸込口用シールパツキングを前記口板
の表面に当接させることにより、前記フイルター
回動支持体を、その支持体の回動を停止した状態
で前記フイルー出し入れ開口に保持する構成にし
たことを特徴とするものである。
〔作用〕
紙袋フイルターを、掃除機本体に取り付ける作
業は、まず、第1に、蓋体を開き、紙袋フイルタ
ー支持体の裏面側に、折りたたんだ袋状体を当接
させつつ、口板を、フイルター回動支持体に取着
する。この場合、フイルター回動支持体が集塵室
のフイルター出し入れ開口面より外方に突出する
ので、袋状体をフイルター回動支持体の裏面に当
接させるのが容易である。
第2に、前記状態で、蓋体を閉成すると、蓋体
の吸込用シールパツキングが口板の表面に直接圧
接し、その口板がフイルター回動支持体に押し付
けられる。その結果、口板と吸込口の気密が維持
され、しかも、フイルター回動支持体に対する口
板の動きが阻止されて、紙袋フイルターの取り付
け作業が終了する。この場合、蓋体を集塵室のフ
イルター出し入れ開口に締め付けるクランプなど
の締付手段の締付力を、吸込用シールパツキング
を口板に押し付ける力として利用することができ
るので、口板と蓋体の吸込用シールパツキングと
の間の気密を、複雑な機構を用いることなく、確
実に行うことが可能である。また、袋状体が集塵
室のフイルター出し入れ開口の開口面積よりも小
さく折りたたんであるので、集塵室やフイルター
出し入れ開口が小さな掃除機本体であつても、袋
状体を集塵室内に難なく設置できる。
前記のような、紙袋フイルターの取り付け状態
で、掃除運転を開始すると、フイルター回動支持
体の裏面側に当接していた袋状体は、蓋体の吸込
口から流入する空気流により、フイルター回動支
持体に邪魔されることなく、フイルター出し入れ
開口から集塵室内に向つて大きく容易に脹らむ。
次に、紙袋フイルターの取りはずし作業は、ま
ず、蓋体を開く。この場合、フイルター回動支持
体から吸込口用シールパツキングが簡単に離れ、
蓋体と一緒にフイルター回動支持体が回動しない
ので、紙袋フイルターに無理な力が加わらない。
そして、フイルター出し入れ開口に位置している
フイルター回動支持体を直視しながら、そのフイ
ルター回動支持体に取着している口板を、手で握
つて、フイルター出し入れ開口の外方に引つ張れ
ば、その口板がフイルター回動支持体から簡単に
はずれる。この場合、フイルター回動支持体の外
郭が集塵室の出し入れ開口の開口面積よりも小さ
くしてあるので、たとえば、口板の、フイルター
回動支持体への取着部分を除く辺側をフイルター
出し入れ開口開口の開口面積よりも小さな外郭と
すると、フイルター出し入れ開口が邪魔になるこ
となく、フイルター出し入れ開口縁とフイルター
回動支持体との空間に手を入れて、口板を手で簡
単に握ることができる。
フイルター回動支持体から口板がはずれたなら
ば、その口板を、さらに、フイルター出し入れ開
口から離れる方向に引つ張ると、フイルター回動
支持体がフイルター出し入れ開口の外方に回動し
て、そのフイルター回動支持体とフイルター出し
入れ開口との間が大きく開放され、袋状体の引き
出し抵抗が小さくなり、集塵室内で脹らんだ袋状
体が、その袋状体を手で握まなくとも、容易に集
塵室から引き出される。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
本実施例の電気掃除機の掃除機本体は、本体ケ
ース1と、集塵室を形成するダストケース2とか
ら構成されている。
本体ケース1とダストケース2は、第1図に示
すように着脱自在に結合されている。この結合
は、第1図及び第2図に示すように本体ケース1
の下部に設けられている受け溝3にダストケース
2の下部に設けた引掛部4を差し込み、ダストケ
ース2の上部に設けたハンドル5の基板6の後側
を本体ケース1のハンドル基板受け凹部7に挿入
し、本体ケース1の上部に設けたクランプ8の係
合爪9をハンドル5の基板6に係合することによ
りなされる。
本体ケース1は、内部に電動送風機10及びコ
ード巻取装置11が設けられている。
この本体ケース1は、第3図に示すように縦の
分割面をもつて左右に分割される左側本体ケース
部1aと右側本体ケース部1bとから構成されて
いる。左右本体ケース部1a,1bはねじ(図示
せず)により固定される。
左右本体ケース部1a,1bは、前壁12に連
通口13が後壁14に排気口15が設けられてい
る。更に中央の電動送風機収納室16と下側のコ
ード巻取装置収納室17は、仕切板18にて仕切
られている。電動送風機収納室16の上側には、
後で詳述する使い捨ての細目集塵フイルター(以
下、紙袋フイルターという)19の予備品を収納
する予備フイルター収納室20が設けられてい
る。予備フイルター収納室20と電動送風機収納
室16は、仕切板21にて仕切られている。
仕切板18,21は、本体ケース1の分割面に
対し直角に、かつ左側本体ケース1a,1bの内
方にそれぞれ延在している。
予備フイルター収納室20の入口は、右側本体
ケース部1bの外側壁面に形成してある。予備フ
イルター収納室20の入口には、蓋22を着脱自
在に取り付ける。この蓋22は、把手穴23及び
係止爪24を有し、同爪24により蓋22は開口
部に自由自在に係止される。
本体ケース1の内部上側が予備フイルター収納
室20により二重の係止構造になつているので、
電動送風機から発生した騒音が本体ケース1の外
部へもれるのを抑制することができる。また、予
備フイルター収納室20、電動送風機収納室16
及びコード巻取装置収納室17は、本体ケース1
の分割面側に抜く成形用の金型により形成でき
る。仮りに、予備フイルター収納室20をを本体
ケース1の外側面壁に縦方向に形成するとすれ
ば、成形用の金型が複雑になるとともに成型の作
業性も悪くなる。
ダストインジケータ25は、右側本体ケース部
1bの前記開口部の下側に設けられる。このダス
トインジケータ25は、負圧連通口26に接続す
るとともにダストインジケータ用カバー27によ
り固定される。同カバー27は右側本体ケース部
1bの内側から挿入するねじ28により固定され
る。
負圧連通口26は、予備フイルター収納室20
の開口部と同方向に開口しているので、成型用の
金型の抜きが簡単にできる。
コード巻取装置11は、コード30を巻き取る
コードリール31を有する。このコードリール3
1の外周に歯部32が形成され、この歯部32は
本体ケース1の前壁12側に回転自在に支持され
ている中間歯車33に噛合されている。この中間
歯車33には、駆動カツプリング34が取付けら
れ、この駆動カツプリング34は前壁10の外面
に露出している。
この駆動カツプリング34は、ダストケース2
側に設けられる後述の集塵フイルターユニツトの
除塵装置側に連結される。
次にダストケース2の構成について説明する。
ダストケース2は、第1図、第2図及び第4図に
示すように、筒形の形状を有する。
ダストケース2の集塵室の前側には、紙袋フイ
ルター19を出し入れするフイルター出し入れ開
口部が形成されている。フイルター出し入れ開口
部には、回動自在あるフイルター回動支持体36
が設けられている。フイルター回動支持体36
は、フイルター出し入れ開口部の下に設けた支軸
37にて回動自在に支持され、この支軸37を支
点としてフイルター出し入れ開口部から外方に突
出するようにすることができる。
フイルター回動支持体36の外郭は、集塵室の
フイルター出し入れ開口部の面積より小さく、本
実施例では出し入れ開口部の開口面積のほぼ半分
としてある。
フイルター回動支持体36の表面には上端に抜
ける凹部38が形成され、この凹部38の左右上
端には紙袋フイルター19の一部を受ける段状の
受部39が形成されている。
フイルター出し入れ開口部の上側には、同じく
紙袋フイルター19の一部を受ける段状の受部4
0が形成されている。
これらの受け部39,40及び凹部38の機能
については後で詳述する。
蓋体43は、フイルター出し入れ開口部をフイ
ルター回動支持体36の外側から閉成するもの
で、ダストケース2の下部に支軸44をもつて回
動自在に支持され、この支軸44を支点として蓋
体43は前側に倒すように回動できる。
蓋体43は、吸込ホース(図示せず)を挿入す
るホース接続口45及びクランプ46を有する。
クランプ46には、係合爪47が設けられてお
り、この係合爪47はダストケース2に設けられ
ている係合部48に係脱する。ダストケース2の
フイルター出し入れ開口部は、クランプ46の係
合爪47を係合部48に係合することにより、蓋
体43にて閉成される。
ダストケース2の後側には、本体ケース1が着
脱自在に結合され。このダストケース2の後側に
は、結合部側開口部が設けられており、この結合
部側開口部より後で詳述する集塵フイルターユニ
ツト49はダストケース2内に出し入れされる。
ダストケース2は、内壁面に紙袋フイルター1
9を外周から保持する複数のフイルター保持リブ
50を有する。このフイルター保持リブ50は、
前記結合部側開口部の奥の部分からフイルター出
し入れ開口部に向かつて延在している。
フイルター保持リブ50の間には、同リブ50
と同方向に延びるフイルター引き出し案内リブ5
0′がフイルター出し入れ開口部側に寄せて設け
られている。このフイルター引出し案内リブ5
0′は、フイルター出し入れ開口部側に向つて高
くなるように傾斜している。
ダストケース2の内側上部には、天上板55が
形成され、この天上板55の上側には前記ハンド
ル5の基板を挿入する挿入部56が設けられてい
る。
ハンドル5は、ハンドル部片5a,5bを抱合
せ、ねじ57で一体に締付けて構成している。ハ
ンドル5のねじ座58は、ハンドル部片5a,5
bの受け部59に嵌合されている。受け部59へ
のねじ座58の取り付けは、ハンドル部片5a,
5bを抱合せる組立過程で行なう。
ハンドル5は、前記挿入部56へ挿入した後、
ダストケース2の内側から天上板55を通してね
じ座58に螺合するねじ60によりダストケース
2に固定される。このねじ座58はハンドル5の
ほぼ中央部、すなわち、本電気掃除機を持ち運ぶ
際の重心上に位置しているので、ねじ座58を保
持している受け部59に無理な荷重がかからない
のである。
次に、紙袋フイルター19の構成について述べ
る。第1図、第2図及び第3図に示すように、紙
袋フイルター19は、袋状体65と口板66とか
ら構成されている。袋状体65は薄い通気性を有
する可撓性の紙で形成されている。口板66はボ
ール紙等の硬質紙で形成されている。口板66
は、袋状体65に接着剤により接着するが、その
口板66の裏面全周を袋状体65に接着するので
はなく、第9図に示すように、口板66の上辺部
及び下辺部を袋状体65と接着しない非接着部分
としている。袋状体65は、第2及び第9図で明
らかなように、フイルター出し入れ開口の開口面
積より小さく折りたたまれている。
口板66は、フイルター出し入れ開口部の開口
面積より小さな面積の大きさであつて、塵埃吸込
口67及びふさぎ蓋部68を有する。ふさぎ蓋部
68は、支持板66の一辺に形成した折り曲げ線
69により簡単に折り曲げることができる。ふさ
ぎ蓋部68の先端には二つの切り込み線70が設
けられている。この両切り込み線70にて成形さ
れた係合片17は、切り込み線70により比較的
に曲げやすいものである。この口板66は、一枚
の板材を打ち抜いて形成するので簡単にできる。
ふさぎ蓋部68は、これを折り曲げ、口板66
に合わせることにより、塵埃吸込口67を閉成す
る。この状態にふさぎ蓋体68を保つために、係
合片71を少し曲げ、塵埃吸込口67の内側口縁
部に係合する。
紙袋フイルター19は、使用前には袋状体65
及びふさぎ蓋部68を第3に示すように折りたた
んでいるので、非常にコンバクトである。このた
め、紙袋フイルター19の保管は大きな場所を取
らず、かつまた予備フイルター収納室20への紙
袋フイルター19の出し入れも容易に行なわれ
る。
次に、紙袋フイルター19のダストケース2へ
の取り付けについて述べる。
紙袋フイルター19のふさぎ蓋部68を開き、
第9図に示すように、ふさぎ蓋部68をフイルタ
ー回動支持体36の凹部38に差し込むとともに
袋状体65をダストケース2内に挿入し、口板6
6の上部と下部の非接着部分を、受部39,40
に嵌めることにより、紙袋フイルター19はダス
トケース2のフイルター出し入れ開口部側に保持
される。
この後、蓋体43を閉成することにより、本実
施例の電気掃除機は使用に備えられる。
このように、紙袋フイルター19の取り付けは
ダストケース2の受部39,40に口板66を嵌
め込むことにより、簡単に行なわれる。
次に、蓋体43の内側構成について述べる。第
1図及び第5図に示すように、蓋体43の内側に
は、内側カバー板75が設けられている。この内
側カバー板75は、ねじ座76に螺合するねじ7
7により蓋体43に固定される。
内側カバー板75の中央より上側には、吸込口
78が設けられている。この吸込口78の吐出部
は、下方に向けられ、ガイド79の曲部には通気
孔80が設けられている。
吸込口78の接続口部は、シールパツキング8
5を介して前記ホース接続口45の内側先端に接
続される。シールパツキング85には、逆流防止
弁86が一体に形成されている。この逆流防止弁
86はゴムまたは軟質塩化ビニール等の弾性体で
形成されている。逆流防止弁86は、シールパツ
キング85との連接部を中心として可動する。流
防止弁86は、吸込口78の内側に位置し、ホー
ス探続口45を通る気流の力により自動的に開か
れ、気流のない時は自動的に閉成される。
吸込口78は、通気孔80及び逆流防止弁86
の機能については後で詳述する。
内側カバー板75は、外周に蓋体用シールパツ
キング90が取りつけられている。蓋体用シール
パツキング90の内側面には環状の舌片91が形
成されている。この舌片91は、蓋体43を閉成
すると、ダストケース2のフイルター出し入れ開
口部の外周側端面に接合し、ダストケース2と蓋
体43との気密を保つ。
吸込口78の外周には、吸込用シールパツキン
グ92が取り付けられている。この吸込用シール
パツキング92には係止用突起93が形成されて
おり、この係止用突起93を内側カバー板75の
係止穴に差し込むことにより、吸込口用シールパ
ツキング92は前記蓋体用シールパツキング90
に連結部94をもつて一体に形成されている。
吸込用シールパツキング92は、蓋体43を閉
成した際に、紙袋フイルター19の口板66に当
接し、これにより口板66と内側カバー板75側
との気密を保つ。
また、蓋体43を閉成した状態にあつては、吸
込口78が口板66の塵埃吸込口67を通して袋
状体65内に臨む。
次に、集塵フイルターユニツト49に構成につ
いて述べる。
集塵フイルターユニツト49は、第1図及び第
6図に示すように、主として粗目集塵フイルター
本体100と細目集塵フイルター枠102とフイ
ルタ支持基板103と保持用シールパツキング1
04とから構成されている。
粗目集塵フイルター枠体100は、前面に平坦
状をなす粗目集塵フイルター枠体105が、か
つ、側面及び上面に補助粗目集塵フイルター枠体
106がそれぞれ張設されている。
両フイルター105,106は、ナイロン、ポ
リエチレンまたはポリプロピレン等の糸を網状に
編んだものを用いており、これの通気目の大きさ
は紙袋フイルター19の通気目よりも十分に大き
なものである。すなわち、紙袋フイルター19は
砂等の細塵を捕集できるのに対し、両フイルター
105,106は細塵を通すものである。
細目集塵フイルター107が設けられている。
この細目集塵フイルター107の大きさは紙袋フ
イルター19とほぼ同一に形成されている。
このように紙袋フイルター19の下流側に細目
集塵フイルター107を配置する二段構成とした
ので、紙袋フイルター19で捕集されなかつた塵
埃は細目集塵フイルター107にて捕集できる。
フイルター支持基板103は、前側に除塵子用
歯車体108を、後側に除塵子用手動ハンドル1
09をそれぞれ回転自在に支持している。除塵子
用歯車体108の前面に弾性体にて形成した除塵
子110をねじ111で固定し、このねじ111
を除塵子用手動ハンドル109に螺合することに
より、除塵子110と除塵子用歯車体108と除
塵子用手動ハンドル109は、一緒にフイルター
支持基板103に取り付けられる。
細目集塵フイルター枠体102の後側とフイル
ター支持基板103の前側を合せ、両者の外周に
保持用シールパツキング104を嵌めて前記両者
を一緒とし、これに粗目集塵フイルター枠体10
0を細目集塵フイルター107側からかぶせて取
り付けることにより集塵フイルターユニツト49
は構成される。
この集塵フイルターユニツト49は、これをダ
ストケース2内に嵌め込むことにより、保持シー
ルパツキング104の外周がダストケース2の内
側壁面に気密的に接合する。
除塵子110の先端部は、細目集塵フイルター
107の後面(裏面)に接触しているので、除塵
子用手動ハンドル109を回すことにより、前記
裏面が除塵子110の先端部ではじかれるように
擦すられる。この擦すりにより、細目集塵フイル
ター107は振動し、同フイルター107の前面
(表面)附着している細塵は除塵される。
粗目集塵フイルター枠体100の内側には、打
撃振動式の除塵装置が備えられている。
すなわち、第1図、第6図、第11図及び第1
2図に示すように、粗目集塵フイルター105の
ほぼ中央に設けられている不通気部120の後面
(裏面)には、支持ボス部121が設けられてい
る。この支持ボス121にばね材で形成された打
撃杆122が取り付けられている。この取り付け
は、打撃杆122の一端を支持ボス部121に螺
合するねじ123及び座板124により行なわれ
る。
打撃杆122の他端である自由端側に対向する
受撃突起体125は、粗目集塵フイルター105
の裏側に一体に形成されている。この受撃突起体
125の付根のところから左右に延在するように
して粗目集塵フイルター105に張設した振動伝
達体126は音叉形状をしている。
打撃杆122で受撃突起体125をたたくと、
粗目集塵フイルター105は振動する。振動伝達
体126は音叉形状をしているので、その振動は
粗目集塵フイルター105全体に良好に伝わる。
また、打撃杆122は、受撃突起体125の付
根よりも先端側寄りをたたくので、粗目集塵フイ
ルター105は、第12図に示すように受撃突起
体125を中心としてシーソー状の振動をする。
このシーソー状の振動により、粗目集塵フイルタ
ー105の表面に接合している第1細目集塵フイ
ルター19の内面に附着している塵埃は除塵され
る。
細目集塵フイルター枠体102の上側に設けた
軸受130は、シールパツキング131を介して
カム体132を回転自在に支持している。軸受1
30の裏面側には、遊び歯車体133、クラツチ
環134、ばね135及び連結筒体136が取付
けられ、これらは前記カム体132に螺合するね
じ137により固着される。
カム体132の回転は、遊び歯車体133を回
転することにより、行なわれる。ただし、遊び歯
車体133よりカム体132に伝達される回転
は、クラツチ環134により一方回転のみであ
る。
カム体132は、前記打撃杆122の自由端に
接合する関係に位置し、かつ、遊び歯車体133
の歯部は前記除塵用歯車体108の歯部と噛合さ
れているので、前記除塵子用手動ハンドル109
を回すことにより除塵用歯車体108を介してカ
ム体132は回転する。このカム体132の回転
により、打撃杆122の自由端ははじかれるの
で、前述したように打撃杆122は受撃突起体1
25をたたくのである。
フイルター支持基板103の軸受140は、ば
ね141を介して受動カツプリング142を回転
自在に支持し、この受動カツプリング142の抜
け止めは座板1436を介して軸受140に螺合
するねじ144により行なわれる。
受動カツプリング142は歯部が形成されてお
り、この歯部は前記除塵用歯車体108の歯部が
噛合されている。また、その受動カツプリング1
42は、本体ケース1にダストケース2を結合す
ることにより、前記駆動カツプリング34に係合
し、両カツプリング34,142は連結される。
この連結により、コード巻取装置11のコードリ
ール31の回転力は、集塵フイルターに設けてい
る除塵装置に伝達されるのである。
前記カム体132の一方向回転コード30を引
き出す際のコードリール31の回転方向と合わせ
ているので、コード30を巻き取る際のコードリ
ール31の回転時には、カム体132は回転しな
い。これはコードリール31を回すコード巻取装
置11の巻き戻しぜんまいばねを小型にすること
に寄与する。
以上は、一実施例に示す本電気掃除機を主とし
て構成上の観点から述べたものであるが、次にこ
の構成に基づく動作について説明する。
電動送風機10を運転すると、塵埃を含む気流
は。吸込ホース、ホース接続口45及び吸吸込口
78を通し、紙袋フイルター19の袋状体64内
に流入する。ここで、粗塵及び細塵は捕集され、
空気及びわずかの微細塵は袋状体65の通気目を
通り、更に粗目集塵フイルター105,106を
通り、細目集塵フイルター107側に流れる。こ
こで微細塵は再捕集され、空気は細目集塵フイル
ター107の通気目を通り、本体ケース1の排気
口より排気される。
紙袋フイルター19は、ダストケース2の取り
付けた段階では袋状体65が折りたたまれた状態
になつているが、袋状体65内に空気が流入する
と、この風圧及び袋状体65の外周面にかかる静
圧により、袋状体65はふくらむ。ふくらんだ袋
状体65は粗目集塵フイルター105及びフイル
ター保持リブ50にて外周が押えられるので、こ
れ以上はふくらまず、この状態で集塵が行なわれ
る。
袋状体65の外周は、前述のように粗目集塵フ
イルター105及びフイルター保持リブ50にて
押えられてはいるが、袋状体65の通気性は損わ
れない。すなわち、粗目集塵フイルター105は
通気性が十分にあり、フイルター保持リブ50の
各間には通気性があるので、袋状体65の外周へ
の通気は阻止されない。
袋状体65の集塵は、粗目集塵フイルター10
5に対向する部分から進行する。この対向する部
分の目づまりが進むと、ほとんどの気流は、フイ
ルター保持リブ50に対向する部分を通り、更に
粗目集塵フイルター枠体100の側面及び上側に
設けられている粗目集塵フイルター106を通つ
て第2細目集塵フイルター107側に流れるとい
う状態をとることになる。
こうして、紙袋フイルター19の袋状体65内
の集は行なわれるのである。
袋状体65及び細目集塵フイルター107の塵
埃付着量が増大し、吸込力が低下した場合は、コ
ード巻取装置11のコードリール31を回転させ
るか、あるいは除塵子用手動ハンドル109を回
転させると前述したように除塵子110の作動に
より細目集塵フイルター107の除塵は行なわれ
るとともに、打撃杆122の作動により袋状体6
5の除塵も行なわれる。
袋状体65の除塵は、前述したように、打撃杆
122の作動による粗目集塵フイルター105側
の振動により行なわれるので、袋状体65が損傷
することは起きない。
すなわち、袋状体65は、紙等の比較的弱い材
料で形成されているので、除塵子110のような
もので袋状体65の外面を直接擦るとやぶれてし
まう。しかし、粗目集塵フイルター105を介し
て袋状体65に除塵振動力を加えるものであるの
で、袋状体65をやぶるような無理な力はかから
ないのである。
また、粗目集塵フイルター105は、前述した
ように受撃突起体125はを中心としてシーソー
状に振動するので、このシーソー状の振動によ
り、袋状体65は外面から内方に撓む繰り返し、
打撃力を受けるので袋状体65内面に付着してい
る塵埃の剥離は効果的に行なわれるのである。
更に、また粗目集塵フイルター105に当接す
る袋状体65の部分は、塵埃が著しく付着する
が、この部分に除塵振動を加えるので除塵は効果
的に行なわれ、集塵能力回復に多いに貢献するの
である。
このように、紙袋フイルター19等の除塵を適
時に繰り返しながら使用することにより、紙袋フ
イルター19内に余分な空間を残すことなく塵埃
は充満する。
この時には、塵埃の充満した紙袋フイルター1
9をダストケース2の集塵室からはずし、新しい
紙袋フイルター19を取り付ける。
すなわち、紙袋フイルター19の取りはずし
は、まず第10図に示すように、クランプ46を
操作して蓋体43を開き、口板66をもつて紙袋
フイルター19を外方に引つ張ることにより、フ
イルター回動支持体36が外方に開き、紙袋フイ
ルター19は第7図に示すようにダストケース2
の外部に楽に引き出すことができる。
この引き出しに際、ふさぎ蓋体68で塵埃吸込
口67を閉成することによつて、同吸口67から
塵埃が確実にこぼれない。引き出した紙袋フイル
ター19は塵埃を収納したままで捨てられる。ま
た、フイルター引き出し案内リブ50′により、
より容易に紙袋フイルター19は引き出しが行な
われる。
紙袋フイルター19の取りはずし及び新しに紙
袋フイルター19の取り付けは、以上に説明した
ように、蓋体43を開いてダストケース2の前側
にあるフイルター出し入れ開口部より行なわれる
ので、前記集塵フイルターユニツト49の取りは
ずしとは無関係に行うことができ、取扱性の面で
すぐれている。
集塵フイルターユニツト49中の細目集塵フイ
ルター107に集塵される塵埃量は非常に少なく
(95%以上が紙袋フイルター19に集塵される)、
このため細目集塵フイルター107の塵埃捨て
は、紙袋フイルター19の取換に比べきわめて少
ない。
それにもかかわらず、細目集塵フイルター10
7の除塵を行つたり、あるいは塵埃を捨てるのは
次の理由によるものである。
すなわち、紙袋フイルター19を新しいものと
交換しても、細目集塵フイルター107に塵埃が
付着していると、本電気掃除機の吸込能力は完全
に回復したことにならない。せつかく新しい紙袋
フイルター19に取り換えたのにもかかわらず吸
込性能の面で劣るという不具合があるので、細目
集塵フイルター107の除塵を行ない同フイルタ
ー107の吸込能力の回復を図る必要があるので
ある。
また、細目集塵フイルター107側の集塵量が
ある程度以上になると、除塵をしても、この除塵
された塵埃の再舞上が著しく、すぐに同フイルタ
ー107は、塵埃が再付着して吸込能力が劣化す
る。このような時には、第8図に示すように集塵
フイルターユニツト49をダストケース2の集塵
室よりはずし、塵埃を捨てなければならないので
ある。
細目集塵フイルター107側の塵埃を捨てるこ
と及び集塵フイルターユニツト49の保守点検
は、ダスケース2の後側にある結合部側開口部よ
り集塵フイルターユニツト49を取りまずして行
なうので、紙袋フイルター19の取りはずしとは
無関係に行なうことができ、取扱性の面でよい。
前記紙袋フイルター19及び細目集塵フイルタ
ー107の除塵についての必要性を、第14図、
第15図に示すグラフに沿つて更に詳しく述べ
る。
すなわち、第14図、第15図は前述両フイル
ター19,107の吸込強さと集塵量との関係を
除塵の有無との対比で示したものである。
まず、第14図(紙袋フイルターのみの特性を
示す)に示すように、紙袋フイルター19の除塵
を行なわない場合は、(イ)で表わす集塵性能特性を
示す。すなわち、集塵量の増加に伴ない紙袋フイ
ルター19の目づまりが進行し、吸込強さが急激
に減少し、吸込強さは飽和(インジケータ25の
飽和表示を基準とする。)する。この場合の集塵
容量をVとする。
一方、紙袋フイルター19の除塵を適時に行な
つた場合は(ロ)で表わす集塵性能特性を示す。すな
わち、適時に除塵を行ないながら使用すると、紙
袋フイルター19に付着している塵埃が除塵さ
れ、目づまりが解消されるので、吸込強さが回復
し、集塵量の増加に伴ない吸込強さは急激に減少
しない。このため吸込強さが飽和に達したところ
では、集塵容量は2.5〜3V、つまり、除塵を行な
わない場合に比べ2.5〜3倍に集容量は増大する
のである。
次に、第15図に示すように、本実施例の電気
掃除機全体の集塵性能特性(ハ)は、紙袋フイルター
19の集塵性能特性(ニ)と、細目集塵フイルター1
07の集塵性能特性(ホ)との和になる。なお、ここ
では、説明の都合上、吸込強さが飽和するまで、
両フイルター19,107の除塵を行なわないも
のとする。
吸込強さが飽和したところで、新しい紙袋フイ
ルター19に交換すると、このものについては低
下した吸込強さの量bが完全に回復する。しか
し、本電気掃除機全体の低下した吸込強さの低下
量cであるので、全体としては吸込強さが完全に
回復したことにならない。すなわち、細目集塵フ
イルター107の吸込強さの低下量aは残るので
ある。
そこで、細目集塵フイルター107の除塵を行
なうことにより、同フイルター107の吸込強さ
が回復し、本実施例の電気掃除機全体の吸込強さ
が完全に回復するのである。
このように、紙袋フイルター19の下流側に細
目集塵フイルター107を設ける二段構成のもの
においては、紙袋フイルター19を交換して吸込
能力の回復を期待する以上、細目集塵フイルター
107の除塵を行なうことは是非とも必要なこと
である。
袋状体65に流入する塵埃気流は、吸込口78
により下方に偏向され、これにより流速は減衰す
るので袋状体65への塵埃気流の衝突力はやわら
げられ、袋状体65の傷み防止に寄与する。
吸込口78の内側には、弾性体で形成されてい
る逆流防止弁86が設けられているので、塵埃気
流の減衰効果をより期待できる。すなわち、第1
3図に示すように、塵埃気流により逆流防止弁8
6は、吸込口78で阻止される位置まで開放す
る。逆流防止弁86の開放角度はほぼ45゜である
ので、塵埃気流は逆流防止弁86に衝突して下方
に偏流する。逆流防止弁86は、弾性を有するの
で、塵埃気流の衝突により、衝突面が撓み、気流
の流速は大きく減衰するである。
また、吸込口78を構成するガイド79の曲部
に通気孔80を設けたのは、塵埃気流により逆流
防止弁86がばたばたと振動するのを防止したも
のである。すなわち、逆流防止弁86への塵埃気
流の衝突により、衝突面が撓むと、逆流防止弁8
6とガイド79とで形成されている空間内の空気
は通気孔80より排出される。ところが、その通
気孔80を設けないと、空間内の空気は圧縮さ
れ、この圧縮により逆流防止弁86に反発力が作
用する。そして塵埃気流の逆流防止弁86への衝
突力は変動するので、前記圧縮に伴なう反発力も
変化し、この反発力の変化により逆流防止弁86
は振動するのである。
しかし、前述のように、ガイド79の曲部に通
気孔80が設けられているので、上記のような空
気の圧縮に伴なう逆流防止弁86への反発力が生
じることなく、逆流防止弁86は振動を起こさな
いのである。
以上は、ダストケース2内に紙袋フイルター1
9をセツトした場合の使用形態について述べたも
のであるが、本実施例の電気掃除機は、紙袋フイ
ルター19を用いないで、使用することができ
る。
この場合は、粗目集塵フイルター105の前側
にあたるダストケース2の内側空間に粗塵が集塵
され、細塵は細目集塵フイルター107に集塵さ
れる。
集塵された塵埃は、集塵フイルターユニツト4
9を取りはずしてダストケース2の結合部側開口
部より捨てる。
紙袋フイルター19を用いた場合には、、粗目
集塵フイルター106は、集塵フイルターとして
の機能を奏さなく、主に紙袋フイルター19を外
面から保持する機能を有する。これに対し、紙袋
フイルター19を用いない場合には、粗目集塵フ
イルター106は、本来の集塵フイルターとして
の機能を発揮する。また、粗目集塵フイルター1
06は粗塵のみしか集塵できなく、細塵の集塵は
細目集塵フイルター107によつて行なわれるの
で、細目集塵フイルター107は本来の細塵集塵
機能を発揮する。
細目集塵フイルター107の除塵は、前述した
場合と同様に行なわれるが、粗目集塵フイルター
105の除塵は、打撃杆122の打撃による同フ
イルター105の振動により行なわれるのであ
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、次のような効果が期待できる
ので、集塵室が小形であつても、その集塵室のフ
イルター出し入れ開口への紙袋フイルターの取り
付け及び取りはずしを、衛生的に、かつ、簡単に
行うことができ、きわめて取扱性がすぐれ、しか
も、蓋体の吸込口と口板との気密を簡単な構造で
確実に行うことができる電気掃除機がえるられ
る。
(1) 紙袋フイルターは、口板がフイルター出し入
れ開口よりも小さく、かつ、袋状体が集塵室の
出し入れ開口の開口面積より小さく口板の裏面
側に折りたたまれているとともに、フイルター
回動支持体は、集塵室の出し入れ開口より外方
に突出させることができるので、フイルター回
動支持体の裏面側への袋状体の設置がきわめて
容易である。また、紙袋フイルターの袋状体
は、折りたたまれていても、フイルター回動支
持体の裏面側に設置してあるので、吸込口から
流入する気流により、集塵室のフイルター出し
入れ開口に設けたフイルター回動支持体に邪魔
されることなく、集塵室内に大きく自動的に脹
らませることができる。
(2) 蓋体を閉めるだけで、蓋体に設けた吸込用シ
ールパツキングとフイルター回動支持体との間
に、蓋体のクランプの締付力を利用して、口板
が挾持され、蓋体の吸込口と口板との間の気密
を維持すること及びフイルター回動支持体に対
する口板の動きを阻止することを難なく行うこ
とができる。
また、吸込用シールパツキングが口板の表面
に直接、当接していれば、口板の塵埃の吸込口
と口板との間の気密が維持される。
(3) 掃除終了後、蓋体を開くと、口板から吸込用
シールパツキングが簡単に離れて、フイルター
回動支持体が集塵室のフイルター出し入れ開口
側にあるので、蓋体の開く動作でフイルター回
動支持体が回動して集塵室で大きく脹らんだ袋
状体が無理に引つ張られることがない。したが
つて、紙袋フイルターの袋状体が安価のもので
あつても、蓋体の開く動作によつて破損するこ
とがない。
(4) 蓋体を開いた際、フイルター回動支持体が集
塵室のフイルター出し入れ開口側にあるので、
そのフイルター回動支持体を直視しながら、集
塵室のフイルター出し入れ開口の外方に、口板
を、手で握つてゆつくり引つ張ることができ、
しかも、フイルター回動支持体の外郭が集塵室
のフイルター出し入れ開口の開口面積よりも小
さく、かつ、そのフイルター回動支持体が回動
して集塵室のフイルター出し入れ開口面から外
方に突出して、フイルター回動支持体と集塵室
のフイルター出し入れ開口面との間が大きくな
るために、袋状体の引き出し抵抗が小さくてす
むので、集塵室から脹らんだ袋状体を、きわめ
て容易に、かつ、袋状体に手を触れることなく
衛生的に集塵室から引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示すもので、第1
図は電気掃除機の縦断面図、第2図は電気掃除機
の分解斜視図、第3図は本体ケースの分解斜視
図、第4図はダストースの分解斜視図、第5図は
蓋体の分解斜視図、第6図は集塵フイルターユニ
ツトの分解斜視図、第7図は紙袋フイルターを取
り出す状態を示す図、第8図は集塵フイルターユ
ニツトを取りはずしてダストケースから塵埃を捨
てる状態を示す図、第9図はダストケースに紙袋
フイルターを取り付ける状態を示す図、第10図
はダストケースから紙袋フイルターを取り出す初
期の状態を示す図、第11図は粗目集塵フイルタ
ーを背面拡大図、第12図は粗目集塵フイルター
と紙袋フイルターとの関係で紙袋フイルターの除
塵状態を示す図、第13図は紙袋フイルターに塵
埃気流が流入する状態を示す図、第14図は紙袋
フイルターの集塵性能特性を示す図、第15図は
紙袋フイルターと細目集塵フイルターを併合した
場合の集塵性能特性を示す図である。 1……本体ケース、2……ダストケース、19
……紙袋フイルター、36……フイルター回動支
持体、43……蓋体、45……ホース接続口(吸
込口)、65……袋状体、92……、吸込口用シ
ールパツキング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 集塵室と、この集塵室のフイルター出し入れ
    開口をおおい、かつ、吸込口を設けた蓋体と、こ
    の蓋体の吸込口外周部分に設けた吸込口用シール
    パツキングと、前記フイルター出し入れ開口に、
    その開口より外方に回動突出可能に設けられ、か
    つ、前記開口面積より小さな外郭としてなるフイ
    ルター回動支持体と、このフイルター回動支持体
    に取り付けられ、かつ、前記フイルター出し入れ
    開口面積より小さな面積に設定してなるところの
    口板を有する袋状体からなる使い捨ての紙袋フイ
    ルターとを備え、前記フイルター回動支持体は、
    前記蓋体を開いた際に、前記フイルター出し入れ
    開口側に位置している状態を維持する構成にした
    電気掃除機において、 前記蓋体を開いた際、前記フイルター出し入れ
    開口側に位置している前記フイルター回動支持体
    を、前記口板と、前記口板の裏面側に前記フイル
    ター出し入れ開口面積より小さく折りたたんだ前
    記袋状体との間で、狭むとともに、前記蓋体を閉
    成して前記吸込口用シールパツキングを前記口板
    の表面に当接させることにより、前記フイルター
    回動支持体を、その支持体の回動を停止した状態
    で前記フイルー出し入れ開口に保持する構成にし
    たことを特徴とする電気掃除機。
JP3192280A 1980-03-12 1980-03-12 Electric cleaner Granted JPS56128123A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3192280A JPS56128123A (en) 1980-03-12 1980-03-12 Electric cleaner

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3192280A JPS56128123A (en) 1980-03-12 1980-03-12 Electric cleaner

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2329053A Division JPH0822265B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56128123A JPS56128123A (en) 1981-10-07
JPH023605B2 true JPH023605B2 (ja) 1990-01-24

Family

ID=12344459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3192280A Granted JPS56128123A (en) 1980-03-12 1980-03-12 Electric cleaner

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS56128123A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56128123A (en) 1981-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008000379A (ja) 電気掃除機
JP2006061537A (ja) 電気掃除機
EP0024636B2 (en) Vacuum cleaner
JP4299799B2 (ja) 電気掃除機
JPH0251B2 (ja)
JP3563680B2 (ja) 電気掃除機及び電気掃除機用フィルタユニット
JPH023605B2 (ja)
JPS6058647B2 (ja) 電気掃除機
JPS646779B2 (ja)
JP4498958B2 (ja) 電気掃除機
JPS646778B2 (ja)
JPH03188823A (ja) 電気掃除機
JPH0212569B2 (ja)
JPS6354375B2 (ja)
KR830001682B1 (ko) 전기 소제기
JPH0140611B2 (ja)
JPH0310326B2 (ja)
JPS61234831A (ja) 電気掃除機の除塵装置
JP2006255040A (ja) 電気掃除機
JPS6038131B2 (ja) 電気掃除機
JP4663592B2 (ja) 電気掃除機
JP2529040B2 (ja) 電気掃除機
JP2009172213A (ja) 電気掃除機
JPS62181019A (ja) 電気掃除機
JPS6038133B2 (ja) 電気掃除機