JPH02124789A - 無臭有機質肥料 - Google Patents

無臭有機質肥料

Info

Publication number
JPH02124789A
JPH02124789A JP18037789A JP18037789A JPH02124789A JP H02124789 A JPH02124789 A JP H02124789A JP 18037789 A JP18037789 A JP 18037789A JP 18037789 A JP18037789 A JP 18037789A JP H02124789 A JPH02124789 A JP H02124789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
smoked
organic fertilizer
weight
odor
chicken manure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18037789A
Other languages
English (en)
Inventor
Kameo Kataura
片浦 亀生
Yurio Hidaka
日高 百合男
Hideo Yamazaki
山崎 英雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Publication of JPH02124789A publication Critical patent/JPH02124789A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05DINORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
    • C05D9/00Other inorganic fertilisers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特定の成分組成のT籾殻の燻炭化物Jが主と
して含有されている無臭の有機質肥料に関する。更に詳
しくは、籾殻を不活性ガス雰囲気で加熱処理し、次いで
、アルカリ水溶液に浸漬処理して無臭化した「籾殻の燻
炭化物jと、鶏糞、油粕等の有機質肥料とを混合するこ
とによって前記有機質肥料の臭気を除去し、その使用に
際して好適な環境を維持することを目的とする無臭の有
機質肥料に関する。
〔従来技術の説明〕
近年、生活環境面での悪臭の発生の問題がクロズアップ
されてきている。すなわち、ペット臭の室内および近隣
への影響、そして、有機質の一般園芸用肥料、とりわけ
、鶏糞、油粕等の、例えば、プランタ−2家庭菜園、田
畑等への施肥時の臭いの拡散や集中化されているものの
養鶏場、養豚場等の糞尿臭の拡散等による近隣への影響
などが挙げられ、一般市民がより快適な環境を求める傾
向も強くなっているので、これらの悪臭公害の発生に対
する苦情件数は、増加の(lJi向にある。
一方、籾殻は、外殻が硬い硅素組織に覆われているため
に、従来は、農業経営上無用の廃棄物として焼却するか
、燻炭に焼き苗代用に着用するか、あるいはまた商品包
装の際のクツション材として使う以外、用途の無いもの
であった。しかも、近年、農業の構造改善事業の進歩に
伴い、ライスセンターやカントリーエレベータ−等の設
置が進み、米殻の乾燥調製が集中的に処理されるように
なった。このために、農業排棄物の籾殻も集中的に大量
に排出することとなり、公害の発生源ともなって、その
処置に苦しんでいたのである。
そこで、大量に存在し、且つ、安価に人手できる籾殻を
有効利用せんとして、前述したような用途以外にも種々
の用途開発がなされ、例えば、籾殻を活性炭、豆炭、濾
過材、窒化硅素、飼料、固形燃料、硫化水素含有ガス用
脱硫剤などの原料とし、て使用する方法が提案されてい
るが、必ずしも、籾殻を十分に有効利用するまでには至
っていなかった。
ところで、籾殻を脱臭剤や吸着剤として使用する方法と
して、例えば、水1!に対し塩3gを混入、すなわち、
l :  0.3%の塩水を造り、籾殻を3時間、この
塩水に浸した後引き上げ、太陽熱を当て、更に乾燥器に
て完全乾燥し、次に、籾殻を上釜にて36時間かけて薄
し焼きにして製造する脱臭剤の製造方法が特開昭第51
−128688号公報に、そして、籾殻を600°C以
下の低温で炭化、次いで、賦活した後、水蒸気冷却する
ごとにより、活性化された炭素分と硅素分の吸着能を併
有する複合吸着剤の製造方法が特開昭第49−6459
0号公報に開示されている。また、特開昭第47−22
398号公報には、籾殻を焼却して燻炭化せしめた後、
これに適宜酸類を添加撹拌して混和せしめることを特徴
とする活性炭の製法が開示されている。
しかしながら、上記特開昭第51−128688号公報
、特開昭第49−64590号公報および特開昭第47
−22398号公報に開示されている公知の脱臭剤や吸
着剤は、燻炭化による炭素分が40〜50重世%、そし
て灰分が30〜40重量%の割合で含有された「籾殻の
メ・、R炭化物j含有の脱臭剤や吸着剤であり、しかも
、その比表面積が3 m2 / g程度しがなく、鶏糞
、油粕等の有機質肥料の、例えば、プランタ−1家庭菜
園、田畑等への施肥に際して、これら公知の脱臭剤や吸
着剤を一緒に添加した場合、前記有機質肥料の有するア
ンモニア腐敗臭に対する消臭効果が必ずしも満足のいく
ものでなく、臭いの拡散による生活環境の悪化などが問
題であった。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、従来公知の、「籾殻の燻炭化物、qを
含有した脱臭剤や吸着剤が有していた前述の欠点が解消
された新しい消臭剤を、鶏糞、油粕等のを機質肥料と混
合することにより、前記有機n肥料が有するアンモニア
腐敗臭を極めて効果的に除去し、前記有機質肥料の、プ
ランター、家庭菜園、田畑等への施肥時に臭いの拡散に
よる生活環境の悪化などがない無臭の有機質肥料を提供
しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわら、本発明は、消臭剤が、籾殻の燻炭化物であり
、その籾殻の燻炭化物が、(a)炭素分および天分を、
それぞれ55〜80重量%および1〜20重量%の割合
で含有していると共に、(b) 4〜100rrf/g
の比表面積を有し2ており、さらに、(c) 10〜4
0gの中性の水でIgの燻炭化物を数回洗浄した場合に
、その洗浄水のp)I値として6.0〜8.5程度を示
す燻炭化物である前記消臭剤と有機質肥料とを含有して
なる無臭有機質肥料に関する。
[本発明の各要件の詳しい説明] 鶏糞、油粕等の有機質肥料と混合する本発明の消臭剤は
、籾殻を不活性ガス雰囲気で加熱処理し、次いで、アル
カリ水溶液に浸漬処理して得られた籾殻の燻炭化物であ
る。
そして、前記の籾殻の燻炭化物は、 (a) LA炭化とそれに続くアルカリ水溶液での浸漬
処理とによって生成した炭素分および灰分がそれぞれ5
5〜80重量%および1〜20重テ%、好ましくは、6
0〜76屯量%および2〜15重景%重量合で含有され
ていると共に、 (b)その比表面積が4へ・100r4 / B、好ま
しくは、6〜80rrf/gであり、 (c) 1 gの燻炭化物に対して中性の純水が10〜
40gの割合となるように水洗浄を数回繰り返した場合
に、その洗浄後の水OpH値として6.0〜8.5程度
、好ましくは、6.5〜7.5を示すような燻炭化物で
ある。
また、前記の籾殻の燻炭化物は、水分が3重量%以下、
特に2重量%以下にまで乾燥されていることが好ましい
前記の籾殻は、例えば、米、大麦、小麦、燕麦、粟、稗
などの穀物の種子から得られる表皮であればよく、特に
、籾殻から剥離されたままの籾殻本来の形状を有するも
のが好ましい。
前記の籾殻の燻炭化物における籾殻の燻炭化とそれに続
くアルカリ水溶液での浸漬処理とによって生成した炭素
分および灰分の含有割合は、元素分析や工業分析などの
公知の方法によって測定される。なお、籾殻の燻炭化物
における前記炭素分の含有割合は、籾殻の燻炭化の程度
を示すものである。
前記の本発明の消臭剤において、籾殻の燻炭化物は、燻
炭化の程度を示す「炭素分の含有割合1が大きくなり過
ぎると、自己支持性が小さくなり、その結果、籾殻本来
の形状の保持性が小さくなるため比表面積が小さく消臭
性能が低いので適当ではなく、また、?炭素分の含有割
合」が小さくなり過ぎると、吸着能を有する活性炭素の
含有割合が少なくなり、その結果、消臭性能が低いので
適当ではない。
前記の本発明の消臭剤において、燻炭化とそれに続くア
ルカリ水溶液での浸漬処理とによって生成された1灰分
の含有割合jが大きくなり過ぎると、自己支持性が小さ
くなり、その結果、籾殻本来の形状の保持性が小さ(な
るために比表面積が小さくなり、消臭性能が低いので適
当ではなく、また、r灰分の含有割合」が小さくなり過
ぎると、その中に含まれ、吸着能を有する活性化された
硅素成分の含有割合が少なくなり、その結果、消臭性能
が短時間で低下するので適当でない。
前記の本発明の消臭剤、すなわち、籾殻の燻炭化物の比
表面積は、ガス吸着法(B、E、T法)によって測定さ
れる。
前記の本発明の消臭剤において、比表面積が大きくなり
過ぎると、自己支持性が小さくなり、その結果形状の保
持性が小さくなって粉化が進行するので適当ではなく、
また、比表面積が小さくなり過ぎると、アンモニアガス
等の吸着能力が小さくなり、消臭性能が低くなるので好
ましくない。
さらに、前記の本発明の消臭剤において、籾殻の燻炭化
物が水洗浄後の水のpH値について余りに低すぎる値を
示すものであると、燻炭化物自体がかなりの悪臭を放つ
ので適当ではなく、また、pH値について余りに高すぎ
る値を示すものであると、消臭性能が低いので適当では
ない。
次に、前記の本発明の消臭剤の製法においては、籾殻を
、電気炉にて空気を遮断した状態で不活性ガス雰囲気で
前記籾殻本来の形状を保ったままで加熱焼成処理、すな
わち、蒸し焼きするのである。
籾殻の加熱焼成処理は、300〜650°C1好ましく
は、300〜550”C,特に、300〜450°Cで
ある。
籾殻を300°C以下で加熱焼成すると、前記籾殻は、
全体の60〜70重世%程度しか焼成できず、半焼は状
態となり、その活性化が十分ではない。一方、籾殻を6
50’C以上で加熱焼成すると、(a)籾殻本来の形状
がくずれ、籾殻の灰化が進行し易くなる、(b)従って
、籾殻焼成物、すなわち籾殻の燻炭化物の収率が低下す
る、(c)籾殻中に含まれる硅素骨その他の低溶融成分
が溶融してガラス状となり、これが燻炭化物の表面を覆
って前記籾殻の燻炭化物の活性化が充分に行われないな
どの問題がある。
なお、籾殻焼成時における昇温速度は、特に限定される
ものではないが、50〜200°c/h、特に、100
〜150″C/hであることが望ましく、これ以上の昇
温速度では、籾殻本来の形状がくずれてしまい、前記の
如く、籾殻の灰化が進行し易くなることもあるので好ま
しくない。また、籾殻の加熱焼成時における前記加熱焼
成温度保持時間についても、特に限定されるものではな
いが、0.5〜5時間、特に、1〜3時間とすることが
好ましい。
籾殻の焼成装置としては、電気炉が好適であるが、また
、例えば、ロータリーキルン、その他通常工業的に使用
される焼成装置であってもよい。
さらに、前記不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスの
ほかに、アルゴンガス、ヘリウムガスなどの希ガス類や
炭酸ガスなどの使用が好ましく、通常工業的に使用され
る窒素ガスの使用が特に好ましい。そして、特にこの不
活性ガス雰囲気での籾殻の加熱焼成が、籾殻焼成物の収
率アップならびに原料籾殻中の揮発分の除去に対し効果
が有るのである。
このようにして得られた籾殻焼成物、すなわち、籾殻の
燻炭化物は、籾殻本来の形状を保ち、含有される粉状物
が約1〜3重量%であることが好ましい。
次に、この籾殻の燻炭化物を常温まで冷却するのである
が、70゛C程度までは、前記不活性ガスの気流中で冷
却し、その後自然放冷その他の常法により常温まで冷却
するのが望ましい。この場合、冷却時間、すなわち、冷
却速度については、特に限定されるものではなく、経済
的な面から適切な冷却時間、すなわち、冷却速度を選定
すれば良い。
常温まで冷却された籾殻の燻炭化物は、特異な臭いを放
つので、この籾殻の燻炭化物をアルカリ水溶液中に浸漬
処理して無臭化することが好ましい。この場合に、使用
されるアルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの水
溶液が挙げられるが、特に水酸化ナトリウム水fit 
?&の使用が好ましい。また、前記アルカリ水溶液の濃
度としては、5〜40重量%、特に、10〜30重量%
、更に好ましくは、15〜25重景%で重量。
そこで、例えば、恒温槽において、温度40〜60゛C
1好ましくは40〜50°Cに保持された前記アルカリ
水溶液中に前記籾殻の燻炭化物を30分〜3時間、好ま
しくは、1〜2時間浸漬すると、前記籾殻の燻炭化物の
特異臭が除去されると共に、鶏糞、油粕等の有機質肥料
の臭いの除去のために、従来公知の、r籾殻の燻炭化物
」を含有した脱臭剤や吸着剤と同等以上のアンモニアガ
スなどに対する吸着能の発現が図られるのである。
次に、前記浸漬処理により無臭化された籾殻の燻炭化物
をフィルター、スクリーン、遠心分離機、その他工業的
に用いられる濾過装置にて濾過した後、40〜60°C
の中性の温水(純水であることが好ましい。)での洗浄
濾過を濾液のpH値が6.0〜8.5、好ましくは、6
.0〜7.5、特に好ましくは、6.8〜7.2となる
まで数回繰り返し、籾殻の燻炭化物に付着したアルカリ
分を除去することが好ましい。この温水での数回の洗浄
濾過に際しては、籾殻の燻炭化物1重量部に対し10〜
40重量部、好ましくは、20〜30重量部の前記温水
(40〜60°C)を使用し、3〜10回、好ましくは
、5〜7回洗浄濾過を繰り返せば良い。水洗の方法とし
ては、例えば、前記温水(40〜60°C)を張り込ん
だ水洗槽に前記籾殻の燻炭化物を浸漬後、前記フィルタ
スクリーン、遠心分離機、その他工業的に用いられる濾
過装置で濾過する方法でも良いし、また、例えば、洗浄
塔、その他充填層部を備えた装置を使用して、その充填
層内に前記籾殻の燻炭化物を充填し、この充填層部に前
記温水(40〜60’C)を流下せしめるなど通常工業
的に用いられる全ての方法が使用できる。
このようにして温水による水洗が完了した籾殻の燻炭化
物は、常法により十分に水切りが行われた後、固定床の
熱風乾燥炉、真空回転乾燥機、その他通常工業的に用い
られる乾燥装置にて、その水分含有量が3重量%以下、
好ましくは、2重量%以下に乾燥されるのが好ましい。
乾燥温度、乾燥時間、乾燥方法等は、乾燥のためのエネ
ルギ消費量をミニマムに抑えるようにすれば特に限定さ
れるものではないが、例えば、5〜20mm11g、好
ましくは、10〜15mm11gの減圧下に温度110
〜150°C1好ましくは、110〜120°Cに加熱
して行うのが望ましい。
以上の如くして、無臭の消臭剤が得られるが、本消臭剤
は、特にアンモニア系の腐敗臭、例えば、鶏糞、油粕等
の有機質肥料の特異臭に対して高い消臭効果を示すので
ある。
ところで、本発明において使用される有機質肥料として
は、アンモニア腐敗臭などの特異臭を有する有機質肥料
であり、例えば、動物性有機質肥料、植物性有機質肥料
、人糞尿、家畜糞尿、鶏糞、醗酵乾糞肥料、粗大有機物
などが挙げられる。さらに、動物性有機質肥料としては
、例えば、肉骨粉、牛骨粉、蒸製骨粉等の骨粉、魚鱗、
カニ殻粉末、エビ殻粉末、ウニ殻粉末等の魚廃物加工肥
料、魚粕粉末、魚荒粕粉末、蒸製皮革粉、蒸製毛粉、乾
血などが挙げられ、植物性有機質肥料としては、例えば
、大豆油粕粉末、菜種油粕粉末、綿実油粕粉末、落花生
油粕粉末、米糠油粕、醤油油粕粉末などが挙げられる。
また、粗大有機物としては、例えば、厩肥、堆肥、野菜
屑、動物内臓などが挙げられる。本発明においては、特
に、鶏糞、鶏糞グリンピー、フミグリーン、醗酵油粕、
レバートルフなど一般園芸用として市販されている特異
臭を有する有機質肥料の使用が好ましい。
本消臭剤を前記有機質肥料と混合して無臭のを機質肥料
を得るに際しての、本消臭剤と前記有機質肥料との混合
割合は、前記有機質肥料の種類、前記有機質肥料中の悪
臭成分の種類や初!’J14度、本消臭剤と前記有機質
肥料との混合方法などによって異なるものであり、本消
臭剤と前記有機質肥料との混合に際して、これらの要因
を勘案して決めれば良い。本発明によれば、例えば、1
4oppm程度のアンモニア初期濃度を有する鶏糞の場
合には、本消臭剤1重量部に対して前記鶏糞10重量部
以下、好ましくは、本消臭剤1重量部に対して前記鶏糞
6重世部以下であり、320ppm程度のアンモニア初
期濃度を有する鶏糞の場合には、本消臭剤1重量部に対
して前記鶏糞1重量部以下、好ましくは、本消臭剤1重
量部に対して前記鶏糞0.5重量部以下である。また、
東京都公害研究所方式に基づく臭気強度表示で示される
初期臭気強度3の醗酵油粕の場合には、本消臭剤1重量
部に対して前記醗酵油粕5重量部以下、好ましくは、本
消臭剤1重量部に対して前記醗酵油粕3重量部以下であ
る。
本発明における本消臭剤と前記有機質肥料とを混合使用
する方法としては、本消臭剤と前記有機質肥料とを、プ
ランタ−1家庭菜園、田畑等への施肥に際して、前記混
合割合で予め均一に混合してから施肥しても良いし、ま
た、プランタ−1家庭菜園、田畑等への施肥時に、前記
混合割合で混合施肥しても良い。あるいはまた、本消臭
剤と前記有機質肥料とを前記混合割合で均一に混合し、
造粒成形して粒状にしたものを、プランタ−2家庭菜園
、田畑等に施肥する方法であっても良い。
本発明の消臭剤は、前記有機質肥料と混合されて、例え
ば、プランタ−1家庭菜園、田畑等に施肥された状態で
、前記有機質肥料の肥料としての有効成分を殆ど消失す
ることなく、かつ、そのアンモニア腐敗臭に対して長期
間有効な消臭効果を有するものである。
そして、プランタ−1家庭菜園、田畑等に施肥された無
臭の有機質肥料は、その使用後においても土壌に還元さ
れ、公害等の問題も発生せず、衛生的である。
〔実施例] 以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。
実施例1(消臭剤の製造) 電気炉(籾殻焼成用金属製内筒の容積52)に籾殻35
0gを入れ、窒素ガスパージを行って酸素ガスを除去し
、その後、継続的に窒素ガスを通しなから昇温を開始し
た。昇温速度は100°c/hで、350’Cまで昇温
し、2時間この温度に保持して前記籾殻を加熱焼成した
。その後、電気炉の加熱を止め、窒素ガスで70゛Cま
で冷却し、さらに40°Cまで空冷して、特異臭を有す
る籾殻の燻炭化物220gを得た。この籾殻の燻炭化物
は、殆ど原料の籾殻本来の形状を留めていた。
次に、この籾殻の燻炭化物の全量、すなわち、220g
を温度50゛Cに保持された恒温槽中の20重量%水酸
化ナトリウム水溶液中に1時間浸漬した後、玉網にて濾
過し、さらに前記の籾殻の燻炭化物に対し20倍重量の
60°Cの中性の温水で7回水洗濾過を繰り返したとこ
ろ、濾液のpH値が7.1となった。
そこで、玉網上の籾殻の燻炭化物を十分に水切りした後
、乾燥器に入れて、10 +nm II gの減圧下に
120°Cの温度で真空乾燥し、さらに、室111まで
冷却して籾殻の燻炭乾燥物、すなわち、本発明の消臭剤
140 gを得た。
なお、この籾殻の燻炭乾燥物は、炭素分および灰分の含
有量がそれぞれ67.03重量%および9.56重廿%
、そして、水分含有量が1.78重量%であるとともに
、比表面積が6.27ffl/gであり、また、前記水
酸化ナトリウム水溶液による浸漬処理前の特異臭が殆ど
感じられず、無臭の消臭剤が得られたことが判った。
実施例2(消臭剤の製造) 籾殻焼成用金属製内筒の容積が60fの電気炉に籾殻5
000 gを仕込んだことのほかは、製造例1と同様に
して、特異臭を有する籾殻の燻炭化物3000gを得た
。この籾殻の燻炭化物は、殆ど原料の籾殻本来の形状を
留めていた。
次に、この籾殻の燻炭化物の全量、すなわち、3000
 gから、製造例1と同様の水酸化ナトリウム水溶液へ
の浸漬、濾過、水洗濾過、水切り、加熱真空乾燥および
冷却の各処理を経て、籾殻の燻炭乾燥物、すなわち、本
発明の消臭剤2100 gを得た。
なお、この籾殻の燻炭乾燥物は、炭素分および灰分の含
有量がそれぞれ75.41重量%および3.32重世%
、そして、水分含有量が1.78重量%であるとともに
、比表面積が40.7nf/gであり、また、前記水酸
化ナトリウム水溶液による浸漬処理前の特異臭が殆ど感
じられず、無臭の消臭剤が得られたことが判った。
実施例3〜6 シリコンゴム製共栓付きの三角フラスコ(容量200戚
)を4個用意した。
この共栓付きの三角フラスコにおいては、第1図に示さ
れるように、前記共栓の中央部をガラス管(8閣Φ)と
それに接続されたビニール管から成るガス採取用の導管
が貫通しており、前記ビニール管の先端にはスクリュー
コックが取り付けられた。
そこで、それぞれの前記共栓付きの三角フラスコに実施
例1で得られた本発明の消臭剤と特異臭を有する鶏糞(
後記する方法で測定されたアンモニア初期濃度が140
ppmのもの)とを、下記の実施例3〜6に示す混合割
合で入れ、均一に混合して無臭有機質肥料を製造した。
尖庭桝  ′   と     との ム 入3   
消臭剤1重量部:鶏糞1重量部4     //  l
  //  ://  2  /15     // 
 l  //  ://  3  /15    1/
  l  //  ://  5  //実施例7〜2
3 容量1,0OOdのファスナー付きポリエチレン製袋を
必要枚数用意した。このファスナー付きポリエチレン製
袋は、第2図に示されるように、幅が270 mm、長
さが300胴であり、その上端部がファスナ一部となっ
ており、このファスナ一部でシールされるようになって
いるものである。そこで、それぞれの前記ポリエチレン
製袋に、実施例1で得られた本発明の消臭剤と特異臭を
有する有機質肥料とを、下記の実施例7〜21に示す混
合割合で、そして、実施例2で得られた本発明の消臭剤
と特異臭を有する有機質肥料とを、下記の実施例22お
よび23に示す混合割合で入れ、均一に混合して無臭有
機質肥料を製造した。
なお、前記特異臭を有する有機質肥料としては、実施例
7〜11、実施例22および実施例23においては、鶏
糞(後記する方法で測定されたアンモニア初期濃度が3
20ppmのもの)を、実施例12〜14においては、
鶏糞グリンピ−(後記する方法で測定されたアンモニア
初期濃度が10ppmのもの)を、実施例15〜17に
おいては、市販のフミグリーン(後記する方法で測定さ
れたアンモニア初!III濃度が8 ppmのもの)を
、実施例18および19においては、市販の醗酵油粕(
後記する方法で測定された東京都公害研究所方式による
臭気強度表示に基づく初期臭気強度が3のもの)を、そ
して、実施例20および21においては、市販のレバー
トルフ(後記する方法で測定された東京都公害研究所方
弐による臭気強度表示に基づく初期臭気強度が3のもの
)を使用した。
ノい1ψF     と     との 八 人7  
消臭剤1重量部:鶏糞  3重量部8//  l  l
/  :  //   2  //9    //  
l  //  :   ’   1  //10   
〃 1 〃 : 〃  1/2 〃lI   〃 1 
〃 : 〃 1/3 〃鶏糞グリ 12  消臭剤1重量部:ンピー 1重量部13   
 //  l  //  :  //   2  //
l 4    it  l  l/  :  //  
 3  //□、□  ・   と     との″ 
”フミグリ 15  消臭剤1重量部ニー7 1重量部15    
//  l  //  :  //   2  //1
7    //  l  //  :  //   3
  //18  消臭剤1重量部:醗酵油粕1重量部1
9    //  l  //  :  //   3
  //レパート 20  消臭剤1重量部:ルフ  1重量部21   
 //  l  //  :  //   3  //
22  消臭剤1重量部:鶏糞  1重量部23   
〃 1 〃 : 〃 1/2 〃実験例1〜4(無臭有
機質肥料の消臭効果試j!り第1図に示される共栓付き
の三角フラスコ(容量200d)内において、実施例3
〜6によって無臭有機質肥料を製造した後、臭いが外部
に出ないように直ちに前記導管部のスクリューコックを
締め、前記三角フラスコを密封して6日間放置した。
なお、密封してから24時間経過毎に前記スクリュコッ
クを開き、前記三角フラスコ中のガスを北用代アンモニ
アガス検知管(ガスチック社製)にて採取し、アンモニ
ア濃度を測定した。前記三角フラスコ中のガスを採取後
は、直ちに前記スクリューコックを締め、前記三角フラ
スコを密封した。
別に空試験として、第1図に示される前記の三角フラス
コ(容l 200d)1個を用意し、これに鶏糞を入れ
て、直ちにこの三角フラスコ中のガスを前記北用式アン
モニアガス検知管にて採取し、アンモニア濃度を測定し
たところ、140ppmであり、これを鶏糞のアンモニ
ア初期濃度とした。
さらに、密封して6日間経過後の前記三角フラスコ内の
前記実施例3〜6の無臭有機肥料について、下記に示す
東京都公害研究所方式による臭気強度表示に基づいて、
5名の専門パネルにより、鶏糞臭に対する官能評価試験
を行った。
臭気強度方式(東京都公害研究所方弐)密封して6日間
経過後の前記三角フラスコ内の前記実施例3〜6の無臭
有機肥料についての上記試験結果を第1表に、そして、
前記三角フラスコを密封してからの本発明の消臭剤によ
る鶏糞のアンモニア臭の吸着状態の経時変化を第3図に
示す。
ところで、 日本産業衛生協会が示す我が国の空 気汚染許容濃度は、アンモニアについては25ppmと
されている。ここにいう許容濃度とは、労働者が有害物
に連日暴露される場合に、空気中の有害物濃度がこの数
値以下であれば健康に有害な影響が殆ど見られないとい
う濃度であり、感受性が特別に高くない労働者が1日8
時間以内、中程度の労働の場合に該当するものである。
従って、第1表および第3図に示す結果がら明らかなよ
うに、アンモニア初期濃度140ppmを有するtit
については、本発明の実施例1で得られた消臭剤1重量
部に対し前記鶏糞6重量部以下の混合割合で製造された
無臭有機質肥料中の11j記鶏糞の発する臭いにおいて
、そのアンモニア濃度が上記のアンモニアの許容濃度で
ある25 ppm以下となり、かつ、臭気強度も0とな
り、無臭化された有機質肥料が得られることが判った。
実験例5〜17(無臭有機質肥料の消臭効果試験)第2
図に示される容量1.OOh+1のファスナー付きポリ
エチレン製袋内において、実施例7〜17、実施例22
および実施例23によって無臭有機質肥料を製造した後
、臭いが外部に出ないように直ちにファスナ一部をシー
ルし、15日間放置した。
なお、シールしてから24時間経過毎に前記ファスナ一
部を緩め、前記ポリエチレン製袋中のガスを前記北側式
アンモニアガス検知管にて採取し、アンモニア濃度を測
定した。前記ポリエチレン製袋中のガスを採取後は、直
らに前記ファスナ一部をシールし、前記ファスナー付き
ポリエチレン製袋を密封した。
別に空試験として、第2図に示される上記の容量1,0
OOdのファスナー付きポリエチレン製袋3枚を用意し
、これらにそれぞれ鶏糞、鶏糞グリンピーおよびフミグ
リーンを入れて、直ちにこれらのファスナー付きポリエ
チレン製袋中のガスを前記北側式アンモニアガス検知管
にて採取し、アンモニア濃度を測定したところ、次記の
如くであり、これらを鶏糞、鶏糞グリンビーおよびフミ
グリーンのアンモニア初期濃度とした。
無臭有機質 実験例 肥料製造実 有機質肥 芥−ユ 旋n号−料夏各昨 5〜9 7〜11  鶏糞 10〜1212〜14 鶏糞グリ ンピー フミグリ ン I6.1722.23  鶏糞  320 ppmさら
に、シールして15日間経過後の前記ファスナー付きポ
リエチレン製袋内の上記実施例7〜17、実施例22お
よび実施例23の無臭有機質肥料について、前記実験例
1〜4と同様に東京都公害研究所方式による臭気強度表
示に基づいて、5名の専門パネルにより、鶏糞、鶏糞グ
リンピーフミグリーン等の臭いに対する官能評価試験を
行った。
シールしてから15日間経過後の前記ファスナ付きポリ
エチレン製袋内の前記実施例7〜17、実施例22およ
び実施例23の無臭有機質肥料にppm アンモニア 初MiJL− 320ppm 0 ppm 15〜1 13〜15 ついての上記試験結果を第2表に、そして、前記ファス
ナー付きポリエチレン製袋をシールしてからの本発明の
消臭剤による鶏糞、鶏糞グリンビーおよびフミグリーン
のアンモニア臭の吸着状態の経時変化を、それぞれ第4
図、第5図および第6図に示す。
第1ヒと隻[L 第2表および第4図から明らかなように、アンモニア初
期濃度320ppl’nを有する鶏糞については、本発
明の実施例1および実施例2で得られた消臭剤1重量部
に対し前記鶏糞1重量部以下の混合割合で製造された無
臭有機質肥料中の前記鶏糞の発する臭いにおいて、その
アンモニア濃度が前記のアンモニアの許容濃度である2
5 ppm以下となり、かつ、臭気強度も〇七なり、無
臭化された有機質肥料が得られることが判った。
また、第2表および第5図から明らかなように、アンモ
ニア初期濃度10 ppmを有する鶏糞グリンピについ
ては、本発明の実施例1で得られた消臭剤1重量部に対
し前記鶏糞プリンビー3重量部以下の混合割合で製造さ
れた無臭有機質肥料中の前記鶏糞グリンピーの発する臭
いにおいて、臭気強度が0となり、無臭化された有機質
肥料が得られることが判った。
さらに、第2表および第6図から明らかなように、アン
モニア初期濃度8 ppmを有するフミグリーンについ
ては、本発明の実施例1で得られた消臭剤1重量部に対
し前記フミグリーン3重量部以下の混合割合で製造され
た無臭有機質肥料中の前記フミグリーンの発する臭いに
おいて、臭気強度がOとなり、無臭化された有機質肥料
が得られることが判った。
実験例18〜21(無臭有機質肥料の消臭効果試験) 第2図に示される容fl! 1,000dのファスナー
付きポリエチレン製袋内において、実施例18〜21に
よって無臭有機質肥料を製造した後、臭いが外部に出な
いように直ちにファスナ一部をシールしてから、8日間
放置した。なお、シールしてから24時間経過後に前記
ファスナ一部を緩め、前記ポリエチレン製袋中のガスを
ガス検知管にて採取し、アンモニア濃度およびメチルメ
ルカプタン濃度を測定した。しかし、ガス検知管に現れ
なかったので、前記実験例1〜4と同様に東京都公害研
究所方弐による臭気強度表示に基づいて、5名の専門パ
ネルにより、醗酵油粕およびレハートルフの臭いに対す
る官能評価試験を行った。以後、24時間経過毎に同様
の官能評価試験を行った。前記官能評価試験終了後は、
直ちに前記ファスナ一部をシールし、前記ファスナー付
きポリエチレン製袋を密封した。
別に空試験として、第2図に示される上記の容’lk 
1,000++1のファスナー付きポリエチレン製袋2
枚を用意し、これらにそれぞれ醗酵油粕およびレバート
ルフを入れて、直ちに前記の5名の専門パネルによる醗
酵油粕およびレバートルフの臭いに対する官能評価試験
を行った。
シールしてから8日間経過後の前記ファスナ付きポリエ
チレン製袋内の前記実施例18〜21の無臭有機質肥料
についての上記官能評価試験の結果を第3表に、そして
、前記ファスナー付きポリエチレン製袋をシールしてか
ら24時間経過毎の前記実施例18〜19および20〜
21の無臭有機質肥料についての上記官能評価試験の結
果の経時変化を、それぞれ第7図および第8図に示す。
第ユ糞 第3表および第7図から明らかなように、東京都公害研
究所方式による臭気強度表示に基づく初期臭気強度3を
有する醗酵油粕については、本発明の実施例1で得られ
た消臭剤1重量部に対し前記醗酵油粕3重量部以下の混
合割合で製造された無臭有機質肥料中の前記醗酵油粕の
発する臭いにおいて、臭気強度がOとなり、無臭化され
た有機質肥料が得られることが判った。
また、第3表および第8図から明らかなように、東京都
公害研究所方式による臭気強度表示に基づく初期臭気強
度3を有するレバートルフについては、本発明の実施例
1で得られた消臭剤1重量部に対し前記レバートル73
重量部以下の混合割合で製造された無臭有機質肥料中の
前記レバー1−ルフの発する臭いにおいて、臭気強度が
0となり、無臭化された有機質肥料が得られることが判
った。
実験例22〔本発明の消臭剤と従来の籾殻燻炭化物(ア
ルカリ水溶液での浸漬処理をし ていない燻炭化物)との消臭効果比較 試験〕 実施例1で得られた本発明の消臭剤の、鶏糞、油粕等の
アンモニア腐敗臭を有する有機質肥料に対する消臭効果
を従来の籾殻燻炭化物(アルカリ水溶液での浸漬処理を
していない燻炭化物)のそれと比十交した。
すなわち、籾殻の燻炭化物の20重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液中への浸漬処理以陣の処理を行わないほかは、
実施例1と同様にして籾殻の燻炭化物を得た。
そこで、容量II2の密栓付き瓶を10個用意し、1番
目の瓶には鶏糞20gと実施例1で得た消臭剤5gを、
2番目の瓶には鶏!20gと実施例1で得た消臭剤10
gを、3番目の瓶には鶏糞20gと実施例1で得た消臭
剤20gを、4番目の瓶には鶏糞20gと実施例1で得
た消臭剤30gを、5番目の瓶には鶏糞20gと実施例
1で得た消臭剤40gを、6番目の瓶には鶏糞20gと
上記の籾殻の燻炭化物5gを、7番目の瓶には鶏糞20
gと上記の籾殻の燻炭化物10gを、8番目の瓶には鶏
糞20gと上記の籾殻の燻炭化物20gを、9番目の瓶
には鶏糞20gと上記の籾殻の燻炭化物30gを、そし
て10番目の瓶には鶏糞20gと上記の籾殻の燻炭化物
40gをそれぞれ入れ、直らに密封してから5時間、5
0時間、100時間および150時間経過後にそれぞれ
の瓶中のガスを前記北側式アンモニアガス検知管にて採
取し、アンモニア濃度を測定した。なお、前記瓶中のガ
スを採取後は、再び、直ちに前記冬服を密封した。
別に空試験(鶏糞のみの場合)として、容量11の密栓
付き瓶に鶏糞20gを入れ、直ちに密封してから5時間
経過後に前記瓶中のガスを前記北側式アンモニアガス検
知管にて採取し、アンモニア濃度を測定したところ、1
,2ooppmであり、これを鶏糞のアンモニア初期濃
度とした。以後、50時間、100時間および150時
間経過後に前記瓶中のガスを前記北側式アンモニアガス
検知管にて採取し、アンモニア濃度を測定した。なお、
前記瓶中のガスを採取後は、再び、直ちに前記冬服を密
封した。
試験結果を第9図に示す。すなわち、第9図は、本発明
の実施例1で得られた消臭剤(以下、本発明消臭剤とい
う。)と燻炭化に続くアルカリ水溶液での浸漬処理がさ
れていない籾殻の燻炭化物(以下、籾殻燻炭という。)
とについて消臭効果の時間的変化を示している。
第9図に示される結果から明らかなように、本発明消臭
剤もしくは籾殻燻炭に対する鶏糞の添加割合が同じもの
について、本発明消臭剤および籾殻燻炭のアンモニア濃
度の時間的変化をみると、常に本発明消臭剤の方が低い
濃度を示している。
また、籾殻燻炭の場合は、鶏糞1重性部に対し籾殻燻炭
2重量部を添加した時、150時間経過後においてよう
やく、アンモニア濃度はその許容濃度である25 pp
m以下となるが、本発明消臭剤の場合は、これを、例え
ば鶏糞1重量部に対し1.5重量部も添加すれば、添加
してから90時間程度経過後には、アンモニア濃度はそ
の許容濃度である25ppm以下となり、本発明消臭剤
は、従来の籾殻燻炭に比べて極めて高い消臭効果を示す
こと、従って、鶏糞、油粕等の有機質肥料は本発明消臭
剤と混合使用されることによって極めて優れた無臭の有
機質肥料が得られることが判った。
〔本発明の作用効果〕
本発明は、前述したように、鶏糞、油粕等のアンモニア
腐敗臭を有する有機質肥料に混ぜて、それらを無臭化す
るのに必ずしも効果的ではなく、例えば、プランタ−1
家庭菜園、田畑等への施肥時の臭いの拡散による生活環
境の悪化などの問題があった従来公知のr籾殻の燻炭化
物Jを含存した消臭剤に対し、籾殻を燻炭化し、次いで
、アルカリ水溶液に浸漬処理して得られた消臭剤と、前
記有機質肥料とを混合することにより、前記有機質肥料
が有するアンモニア腐敗臭を極めて効果的に除去し、そ
のプランター、家庭菜園、田畑等への施肥に際しては悪
臭が発生せず、その使用後においても土壌に有効還元さ
れ、公害等の問題も派生せず、生活環境を好適なものに
する無臭の有機質肥料を製造する方法を提供する効果を
奏する。
また、この無臭有機質肥料は、前記消臭剤の持つ吸着能
により、肥料としての有効成分が一旦前記消臭剤に吸着
され、そのプランタ−1家庭菜園、田畑等への施肥後、
徐々に肌着されることが予想され、緩効性肥料としての
効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、無臭有機質肥料の製造およびその消臭効果試
験に用いられた器具の縦断図面であり、第2図は、無臭
有機質肥料の製造およびその消臭効果試験に用いられた
器具の側面図である。そして、第3図〜第6図は、本発
明の消臭剤による有機質肥料のアンモニア臭の吸着状態
の経時変化を示す図面であり、第7図および第8図は、
東京都公害研究所方式による臭気強度表示に基づく5名
の専門パネルによる有機質肥料臭に対する官能評価試験
の結果の経時変化を示す図面である。また、第9図は、
本発明の消臭剤と籾殻を燻炭化しただけの従来の籾殻燻
炭との消臭効果比較試験の結果を示す図面である。 特許出願人  宇部興産株式会社 第 図 渋 ξS 図 経過日数(日) 第4 図 経過日数C日) 第 図 経過日数(日) 経過日数(日) 第7 図 経過日数(日) 第8 図 経過日数(日)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 消臭剤が、籾殻の燻炭化物であり、その籾殻の燻炭化物
    が、 (a)炭素分および灰分を、それぞれ55〜80重量%
    および1〜20重量%の割合で含有していると共に、 (b)4〜100m^2/gの比表面積を有しており、
    さらに、 (c)10〜40gの中性の水で1gの燻炭化物を数回
    洗浄した場合に、その洗浄水のpH値として6.0〜8
    .5程度を示す燻炭化物である前記消臭剤と有機質肥料
    とを含有してなる無臭有機質肥料。
JP18037789A 1988-07-19 1989-07-14 無臭有機質肥料 Pending JPH02124789A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17811188 1988-07-19
JP63-178111 1988-07-19

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02124789A true JPH02124789A (ja) 1990-05-14

Family

ID=16042848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18037789A Pending JPH02124789A (ja) 1988-07-19 1989-07-14 無臭有機質肥料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02124789A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101433730B (zh) 一种含植醋液的生活垃圾处理剂及其用途
JP2003335792A (ja) 腐植前駆体フェリハイドライト前駆体複合体及びその製造方法並びに腐植前駆体フェリハイドライト前駆体複合体を用いた畜産廃棄物処理方法及び汚水処理システム
JP2010047451A (ja) 牛糞肥料およびその製造方法
WO2004083152A1 (ja) 有機性廃棄物を原料とした有機肥料の製造方法及びその装置
JPH02124789A (ja) 無臭有機質肥料
JP2000157949A (ja) 生ごみの処理方法及び装置
Gnanasekaran et al. Utilization of Lagerstroemia speciosa dry leaf litter combined with cat-tle dung for the production of enriched vermicompost–A possibility of valorization
JPH03261689A (ja) 長期無臭性肥料
JPS6050460B2 (ja) 脱臭剤
KR20030005444A (ko) 복합원적외선 세라믹스 분말 혼합을 이용한 발효촉진 및악취제거
JPH02135140A (ja) 消臭剤およびその製造方法
JPH09268292A (ja) 籾殻酢酸液とその製造方法ならびに籾殻炭製造装置
JPH0465379A (ja) 動物糞を用いた肥料
JPH0679996B2 (ja) けいふんその他の有機質肥料の製造方法
JPH01133992A (ja) 重金属吸収抑制性肥料組成物
JPH0127038B2 (ja)
JP2001026488A (ja) ミネラル強化肥料
JP3035504U (ja) 園芸育苗用媒体
CN109607997B (zh) 一种除臭剂及有机肥制备方法和应用
CN106745775A (zh) 处理污水、垃圾及修复土壤时消除臭味、废气的调节剂和生态处理系统及方法
JPH08168344A (ja) 家畜およびペット糞尿の無臭化用の飼料添加剤
TWI290056B (en) Healthy and without stimulative incense composition and preparation thereof
CN116159173A (zh) 除臭剂生产工艺
JPH0477382A (ja) 天然農薬成分を有した有機肥料の製造方法
JP2001158681A (ja) 海胆殻粉末およびその製造方法