JPH02135140A - 消臭剤およびその製造方法 - Google Patents

消臭剤およびその製造方法

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JPH02135140A
JPH02135140A JP1180378A JP18037889A JPH02135140A JP H02135140 A JPH02135140 A JP H02135140A JP 1180378 A JP1180378 A JP 1180378A JP 18037889 A JP18037889 A JP 18037889A JP H02135140 A JPH02135140 A JP H02135140A
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smoked
deodorant
odorless
bottle
carbonized
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JP1180378A
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Kameo Kataura
片浦 亀生
Yurio Hidaka
日高 百合男
Hideo Yamazaki
山崎 英雄
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定の成分組成のr籾殻の燻炭化物jが主と
して含有されている消臭剤に関するものであり、さらに
詳しくは、籾殻を不活性ガス雰囲気で加熱処理し、次い
で、アルカリ水溶液に浸漬処理して「籾殻の燻炭化物1
含有の消臭剤を製造する方法に関するものである。 前記の消臭剤は、それ自体無臭であり、特にアンモニア
ガスなどの吸着能力が優れており、その結果、各種の動
物の排泄物(例えば、尿、糞など)の腐敗物の消臭効果
が大きく、ベット動物の排泄物の無臭化に好適に使用す
ることができる。 (従来技術の説明) 近年のベットブームにおいて、一般家庭で飼われている
犬、猫、小鳥などのベット動物の排泄物は、かなり悪臭
が強く、室内にその悪臭が充満してしまうと共に、前記
の排泄物の後始末の際にも不快感が伴っていた。 そこで、そのようなペット動物の排泄物の臭いの処理法
としては、消臭剤として、小石、川砂、天然ゼオライト
の粒状成形物、有機繊維質材料(古紙、パルプなど)の
粒状成形物などからなるトイレ砂・やヤシガラ活性炭な
どの活性炭などが使用されたり、特殊な酵素分解化合物
を含有する消臭用液体スプレーなどによる悪臭のマスキ
ングが行われたり、新聞紙を敷きつめたりする方法が用
いられていた。 ところで、前記の無機材料からなるトイレ砂は、消臭性
が充分でないと共に、廃棄場所に困るという問題があり
、有機繊維質材料のトイレ砂は、トイレに流すことが可
能であるが、消臭性、吸湿性などにおいて必ずしも満足
すべきものではなかった。 また、活性炭は、その消臭効果を示す表面積が小さく、
従って消臭効果が小さく、また、その効果がすぐに失わ
れてしまうという問題点があった。 さらに、酵素分解化合物を含有する消臭用液体スプレー
は、液状であるので、保存および取扱いが困難であり、
その点が問題であった。 従って、一般家庭の室内で、犬、猫、小鳥などのペット
動物を飼育する場合に、それらのペット動物の排泄物の
臭いを効果的に少なくすることができ、しかも、その使
用後の消臭剤の後処理も容易である消臭剤が望まれてい
たのである。 最近、特開昭筒49−64590号公報、特開昭第50
43089号公報、特公昭第52−2732号公報など
に記載されているように、空気を遮断した状態下に籾殻
を600°C以下の温度で加熱処理して燻炭化する方法
によって、籾殻から炭素および硅素化合物を含有する脱
臭剤または消臭剤を製造する方法およびその装置が提案
された。 しかしながら、前記の公知の消臭剤は、燻炭化による炭
素分が40〜50重量%、そして灰分が30〜40重量
%の割合で含有されたr籾殻の燻炭化物j含有の消臭剤
であり、しかも、その比表面積が3rd/g程度しかな
く、消臭効果が必ずしも満足のいくものではない点で問
題であった。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、従来公知のペット動物の排泄物などに
対する消臭剤が有していた前述の種々の欠点が解消され
た新しい消臭剤を提供することである。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち、第1の発明は、籾殻の燻炭化物が主として含
有されており、その籾殻の燻炭化物が、(a)炭素分お
よび灰分を、それぞれ55〜80重量%および1〜20
重量%の割合で含有していると共に、(b) 4〜10
0rrf/gの比表面積を有しており、さらに、(C)
 10〜40gの中性の水で1gの燻炭化物を数回洗浄
した場合に、その洗浄水のpH値として6.0〜8.5
程度を示す燻炭化物であることを特徴とする消臭剤に関
するものであり、また、第2の発明は、(A)籾殻を不
活性ガス雰囲気下に300〜650°Cの温度で0.5
〜5時間加熱処理することにより、籾殻を燻炭化する工
程、(B)前記(A)工程で得ろれた燻炭化物を不活性
ガス雰囲気下に約70°C以下の温度まで冷却し、次い
で、前記燻炭化物をアルカリ水溶液に浸漬処理する工程
、(C)前記(B)工程で得られた燻炭化物を濾過し、
さらに、洗浄水のpi(値が6.0〜8.5程度を示す
までその燻炭化物を水洗した後、乾燥する工程からなる
ことを特徴とする消臭剤の製造方法に関するものである
。 本発明の消臭剤は、主成分である籾殻の燻炭化物がアン
モニアガスの吸着性能に優れているので、ペット動物の
排泄物の悪臭、特に猫などの尿臭に対して効果的な消臭
剤として使用することができる。 〔本発明の各要件の詳しい説明〕 本発明の消臭剤は、籾殻を不活性ガス雰囲気で加熱処理
し、次いで、アルカリ水溶液に浸漬処理して得られた籾
殻の燻炭化物が、主として、好ましくは、少なくとも4
0重量%、特に好ましくは、50〜100重量%程度含
有されているものである。 そして、前記の籾殻の燻炭化物は、 (a)燻炭化とそれに続くアルカリ水溶液での浸漬処理
とによって生成した炭素分および天分がそれぞれ55〜
80重量%および1〜20重量%、好ましくは、60〜
76重量%および2〜15重量%の割合で含有されてい
ると共に、 (b)その比表面積が4〜100nf/g、好ましくは
、6〜80ボ/gであり、 (c) 1 gの燻炭化物に対して中性の純水が10〜
40gの割合となるように水洗浄を数回繰り返した場合
に、その洗浄後の水のpH値として6.0〜8.5程度
、好ましくは、6.5〜7.5を示すような燻炭化物で
ある。 また、前記の籾殻の燻炭化物は、水分が3重量%以下、
特に2重量%以下にまで乾燥されていることが好ましい
。 前記の籾殻は、例えば、米、大麦、小麦、燕麦、粟、稗
などの穀物の種子から得られる表皮であればよく、特に
、籾殻から剥離されたままの籾殻本来の形状を有するも
のが好ましい。 前記の籾殻の燻炭化物における籾殻の燻炭化とそれに続
くアルカリ水溶液での浸漬処理とによって生成した炭素
分および灰分の含有割合は、元素分析や工業分析などの
公知の方法によって測定される。なお、籾殻の燻炭化物
における前記炭素分の含有割合は、籾殻の燻炭化の程度
を示すものである。 本発明の消臭剤において、籾殻の燻炭化物は、燻炭化の
程度を示すr炭素分の含有割合Jが大きくなり過ぎると
、自己支持性が小さくなり、その結果、籾殻本来の形状
の保持性が小さくなるため比表面積が小さく消臭性能が
低いので適当ではなく、また、r炭素分の含有割合Jが
小さくなり過ぎると、吸着能を有する活性炭素の含有量
が減少することになり、その結果、消臭性能が低いので
適当でない。 本発明の消臭剤においては、燻炭化とそれに続くアルカ
リ水溶液での浸漬処理とによって生成されたr灰分の含
有割合」が大きくなり過ぎると、自己支持性が小さくな
り、その結果、籾殻本来の形状の保持性が小さくなるた
めに比表面積が小さくなり、消臭性能が低いので適当で
はなく、また、r灰分の含有割合」が小さくなり過ぎる
と、その中に含まれ、吸着能を有する活性化された硅素
成分の含有量が減少することになり、その結果、消臭性
能が短時間で低下するので適当でない。 前記の籾殻の燻炭化物の比表面積は、ガス吸着法(B、
E、T法)によって測定される。 本発明の消臭剤において、比表面積が大きくなり過ぎる
と、自己支持性が小さくなり、その結果形状の保持性が
小さくなって粉化が進行するので適当ではなく、また、
比表面積が小さくなり過ぎると、アンモニアガス等の吸
着能力が小さくなり、消臭性能が低くなるので好ましく
ない。 さらに、本発明の消臭剤において、籾殻の燻炭化物が水
洗浄後の水のpH値について余りに低すぎる値を示すも
のであると、燻炭化物自体がかなりの悪臭を放つので適
当ではなく、また、pH値について余りに高すぎる値を
示すものであると、消臭性能が低いので適当ではない。 次に、本発明の消臭剤の製造方法においては、籾殻を、
電気炉にて空気を遮断した状態で不活性ガス雰囲気で前
記籾殻本来の形状を保持したままで加熱焼成処理、すな
わち、蒸し焼きするのである。籾殻の加熱焼成温度は、
300〜650°C2好ましくは、300〜550°C
1特に300〜450°Cである。 籾殻を300°C以下で加熱焼成すると、前記籾殻は、
全体の60〜70重量%程度しか焼成できず、半焼は状
態となり、その活性化が十分ではない。一方、籾殻を6
50℃以上で加熱焼成すると、(a)籾殻本来の形状が
くずれ、籾殻の灰化が進行し易くなる、(b)従って、
籾殻焼成物、すなわち籾殻の燻炭化物の収率が低下する
、(C)籾殻中に含まれる硅素骨その他の低溶融成分が
溶融してガラス状となり、これが燻炭化物の表面を覆っ
て前記籾殻の燻炭化物の活性化が充分に行われないなど
の問題がある。 なお、籾殻焼成時における昇温速度は、特に限定される
ものではないが、50〜200°C/h、特に、100
〜150°C/hであることが望ましく、これ以上の昇
温速度では、籾殻本来の形状がくずれてしまい、前記の
如く、籾殻の灰化が進行し易くなることもあるので好ま
しくない。また、籾殻の加熱焼成時における前記加熱焼
成温度保持時間についても、特に限定されるものではな
いが、0.5〜5時間、特に1〜3時間とすることが好
ましい。 籾殻の焼成装置としては、電気炉が好適であり、また、
例えば、ロータリーキルン、その他通常工業的に使用さ
れる焼成装置であってもよい。 さらに、前記不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスや
アルゴンガス、ヘリウムガスなどの希ガス類や炭酸ガス
などの使用が好ましく、通常工業的に使用される窒素ガ
スの使用が特に好ましい。 そして、特にこの不活性ガス雰囲気での籾殻の加熱焼成
が、籾殻焼成物の収率アップならびに原料籾殻中の揮発
分の除去に対し効果が有るのである。 このようにして得られた籾殻焼成物、すなわち、籾殻の
燻炭化物は、籾殻本来の形状を保ち、含有される粉状物
が約1〜3重量%であることが好ましい。 次に、この籾殻の燻炭化物を常温まで冷却するのである
が、70°C程度までは、前記不活性ガスの気流中で冷
却し、その後自然放冷その他の常法により常温まで冷却
するのが望ましい。この場合、冷却時間、すなわち、冷
却速度については、特に限定されるものではなく、経済
的な面から適切な冷却時間、すなわち、冷却速度を選定
すれば良い。 以上のようにして得られた籾殻の燻炭化物は、ベット動
物の排泄物の臭いに対してかなり効果的な消臭作用を示
すが、さらに、猫の尿臭の除去のために、市販の活性炭
と同等以上の、アンモニアガスなどに対する吸着能の発
現を図る目的で、すなわち、前記籾殻の燻炭化物を無臭
化し、機能アップを行った消臭剤を製造する目的で、前
記籾殻の燻炭化物をアルカリ水溶液中に浸漬処理するこ
とが好ましい。この場合に、使用されるアルカリ水溶液
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムなどの水溶液が挙げられるが、
特に水酸化ナトリウム水溶液の使用が好ましい。また、
前記アルカリ水溶液の濃度としては、5〜40重量%、
特に10〜30重量%、さらに好ましくは、15〜25
重景%で重量。 そこで、例えば、恒温槽において、温度40〜60°C
1好ましくは、40〜50°Cに保持された前記アルカ
リ水溶液中に前記籾殻の燻炭化物を30分〜3時間、好
ましくは、1〜2時間浸漬すると、前記籾殻の燻炭化物
の特異臭が除去されると共に、特に猫の尿臭の除去のた
めに、市販の活性炭と同等以上の、アンモニアガスなど
に対する吸着能の発現が図られるのである。 次に、前記浸漬処理により無臭化された籾殻の燻炭化物
をフィルター、スクリーン、遠心分離機、その他工業的
に用いられる濾過装置にて濾過した後、40〜60°C
の中性の温水(純水であることが好ましい。)での洗浄
濾過を濾液のpH値が6.0〜8.5、好ましくは、6
.0〜7.5、特に好ましくは、6.8〜7.2となる
まで数回繰り返し、籾殻の燻炭化物に付着したアルカリ
分を除去することが好ましい。この温水での数回の洗浄
濾過に際しては、籾殻の燻炭化物1重量部に対し10〜
40重量部、好ましくは、20〜30重量部の前記温水
(40〜60°C)を使用し、3〜10回、好ましくは
、5〜7回洗浄濾過を繰り返せば良い。水洗の方法とし
ては、例えば、前記温水(40〜60°C)を張り込ん
だ水洗槽に前記籾殻の燻炭化物を浸漬後、前記フィルタ
ースクリーン、遠心分離機、その他工業的に用いられる
濾過装置で濾過する方法でも良いし、また、例えば、洗
浄塔、その他充填層部を備えた装置を使用して、その充
填層内に前記籾殻の燻炭化物を充填し、この充填層部に
前記温水(40〜60°C)を流下せしめるなど通常工
業的に用いられる全ての方法が使用できる。 このようにして温水による水洗が完了した籾殻の燻炭化
物は、常法により十分に水切りが行われた後、固定床の
熱風乾燥炉、真空回転乾燥機、その他通常工業的に用い
られる乾燥装置にて、その水分含有量が3重量%以下、
好ましくは、2重量%以下に乾燥されるのが好ましい。 乾燥温度、乾燥時間、乾燥方法等は、乾燥のためのエネ
ルギー消費量をミニマムに抑えるようにすれば特に限定
されるものではないが、例えば、5〜20mmHg、好
ましくは、10〜15 mm Hgの減圧下に温度11
0〜150°C1好ましくは、110〜120°Cに加
熱して行うのが望ましい。 以上の如くして、無臭の消臭剤が得られるが、本消臭剤
は、特にアンモニア系の腐敗臭、例えば、猫の特異な尿
臭に対して高い消臭効果を示すのである。 前記の無臭の消臭剤の使用に際しては、単独で使用して
も良いし、また砂と組み合わせまたは混合使用しても良
い。 この場合において、使用される砂としては、川砂、山砂
、浜砂などが挙げられる。 前記の無臭の消臭剤の使用量は、例えば、猫の尿1重量
部に対して7〜20重量部、好ましくは10〜20重量
部であるのが望ましい。 また、前記の無臭の消臭剤を砂と組み合わせまたは混合
使用する場合、前記の無臭の消臭剤に対する砂の使用量
は、特に限定されるものではないが、前記の無臭の消臭
剤1重量部に対し、1〜4重量部程度が望ましい。 ペット動物の排泄物(例えば、尿、糞など)の排泄場所
としては、猫の場合には便器、犬の場合には犬舎の床面
、小鳥の場合には鳥籠の内底面などが考えられる。 従って、前記の無臭の消臭剤を単独で、もしくは砂と組
み合わせまたは混合使用する場合には、この消臭剤また
はこの消臭剤と砂との適量を、上記のようなペット動物
の排泄物の排泄場所へ満遍無く敷設すれば良い。 なお、前記の無臭の消臭剤と砂とを組み合わせ使用する
場合は、上記のような排泄場所を2層構造にして上層部
に砂を、そして下層部に前記の無臭の消臭剤を充填する
のが望ましい。この場合、上層部の砂の高さは、5〜3
01II!11となるようにするのが好ましい。また、
下層部の無臭の消臭剤は、燻炭化とそれに続くアルカリ
水溶液での浸漬処理とによって得られた籾殻の燻炭化物
を、籾殻本来の形状を保持したままで使用するのが好適
であるが、破砕して粉状として使用したり、造粒成形し
て粒状にして使用したりしてもよい。さらにはまた、臭
いを透過する材料でできたパックに詰めた状態、すなわ
ち、バック状で使用することもてきる。 一方、前記の無臭の消臭剤と砂とを混合使用する場合は
、前記の無臭の消臭剤と砂とを、前記の無臭の消臭剤が
籾殻本来の形状を保持した状態で適量に混合し、前記の
ペット動物の排泄物の排泄場所に満遍無く敷設するのが
好ましいが、前記の無臭の消臭剤と砂とを混合したもの
を破砕して粉状として前記の排泄場所に敷設したり、前
記の無臭の消臭剤と砂とを混合したものを造粒成形して
粒状にして前記の排泄場所に敷設したり、また、前記の
無臭の消臭剤と砂とを混合したものをパック詰めにして
前記の排泄場所に敷設してもよい。 ところで、前記の無臭の消臭剤は、この消臭剤単独でも
極めて長時間有効な消臭効果を有するものであるが、こ
の消臭剤に尿の醗酵を抑える硼酸、硫酸鉄などの薬剤を
添加して、消臭作用のなお一層の持続性を持たすことも
できるし、例えば、ローズ、ジャスミン、キンモクセイ
、ラベンダー、レモン、クチナシ等の香料を入れて芳香
性を持たせることもできる。 使用後の無臭の消臭剤は、取り扱いが容易で、田畑へ埋
めたり、または荒ゴミとして焼却処理したりするなど環
境的に無害の状態で廃棄または焼却処理することができ
、衛生的である。 また、前記の無臭の消臭剤は、前述したように、ペット
動物の排泄物の臭い、特に猫の尿の特異な臭いの除去に
有効であり、市販品のヤシガラ活性炭と比較しても同等
またはそれ以上の効果が期待できるものであり、極めて
効果的な特異な消臭剤ということができるのである。 なお、本発明に係る消臭剤、すなわち、燻炭化とそれに
続くアルカリ水溶液での浸漬処理とによって得られた無
臭の籾殻の燻炭化物は、ペット動物を主たる対象とする
ものであるが、牛、豚等の家畜、汚水、残飯、鶏糞、油
粕等の消臭にも用いられる。 (実施例〕 以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。 後記する第1表において、本発明の消臭剤の消臭率(%
)は、〔(容量Ifの密栓付き瓶に後記する実験例1で
得られた含尿砂を規定量大れてから4日経過後の前記瓶
中のアンモニア濃度(ppm)−容量1iの密栓付き瓶
に後記する実験例1で得られた含尿砂と本発明の消臭剤
とをそれぞれ規定量大れてから4日経過後の前記瓶中の
アンモニア濃度(ppm))/容量11の密栓付き瓶に
後記する実験例1で得られた含尿砂を規定量大れてから
4日経過後の前記瓶中のアンモニア濃度(ppm)) 
xlooとして求めた。 実施例1(消臭剤の製造) 電気炉(籾殻焼成用金属製内筒の容積51)に籾殻35
0gを入れ、窒素ガスバージを行って酸素ガスを除去し
、その後、継続的に窒素ガスを通しなから昇温を開始し
た。昇温速度は100°C/hで、350°Cまで昇温
し、2時間この温度に保持して前記籾殻を加熱焼成した
。その後、電気炉の加熱を止め、窒素ガスで70°Cま
で冷却し、さらに40°Cまで空冷して、特異臭を有す
る籾殻の燻炭化物220gを得た。この籾殻の燻炭化物
は、殆ど原料の籾殻本来の形状を留めていた。 次に、この籾殻の燻炭化物の全量、すなわち、220 
gを温度50″Cに保持された恒温槽中の20重量%水
酸化ナトリウム水溶液中に1時間浸漬した後、玉網にて
濾過し、さらに前記の籾殻の燻炭化物に対し20倍重量
の60゛Cの中性の温水で7回水洗濾過を繰り返したと
ころ、濾液のpH値が7.1となった。 そこで、玉網上の籾殻の燻炭化物を十分に水切りした後
、乾燥器に入れて、10tran HHの減圧下に12
0°Cの温度で真空乾燥し、さらに、室温まで冷却して
籾殻の燻炭乾燥物140gを得た。 なお、この籾殻の燻炭乾燥物は、炭素分および天分の含
有量がそれぞれ67.03重量%および9.56重量%
、そして、水分含有量が1.78重量%であるとともに
、比表面積が6.27%/gであり、また、前記水酸化
ナトリウム水溶液による浸漬処理前の特異臭が殆ど感じ
られず、無臭の消臭剤が得られたことが判った。 実験例1(本発明の消臭剤の消臭効果試験)樹脂製の容
器(縦250mm、横3700n、高さ100mm)に
粒径0.01〜2胴の川砂を約20amの高さに入れ、
ベルジャ猫を使って1週間尿をこの中に排泄させた。こ
れにより得られたベルジャ猫の1週間分の尿を含んだ砂
、すなわち、含尿砂中の尿含有量は、5重量%であった
。そこで、容量II!、の密栓付き瓶に上記含尿砂20
g、すなわち尿1gを入れ、さらに実施例1で得た無臭
の消臭剤(籾殻本来の形状を保持したままのもの)20
gを入れて、直ちに、瓶中のガスを北用式アンモニアガ
ス検知管(ガスチック社製)にて採取しアンモニア濃度
を測定すると共に、前記瓶を密封した後、5日間にわた
り、猫尿臭の除去テストを実施した。前記瓶を密封して
から24時間経過毎に前記瓶中のガスを前記北用式アン
モニアガス検知管にて採取し、アンモニア濃度を測定し
た。前記瓶中のガスを採取後は、直ちに前記瓶を密封し
た。 別に空試験(無臭の消臭剤を添加しない場合)として、
容量l!の密栓付き瓶に上記含尿砂20g、すなわち尿
1gを入れ、直ちに、瓶中のガスを前記北用式アンモニ
アガス検知管にて採取し、アンモニア濃度を測定した後
、前記瓶を密封して5日間放置した。なお、前記猫尿臭
の除去テストと同様に、前記瓶を密封してから24時間
経過毎に前記瓶中のガスを前記北用式アンモニアガス検
知管にて採取し、アンモニア濃度を測定した。そして、
前記瓶中のガスを採取後は、直ちに前記瓶を密封した。 さらに、上記のようにして、容量l!の密栓付き瓶に尿
1g(含尿砂として20g)と無臭籾殻消臭剤20gと
を入れて5日間にわたる猫尿臭の除去テストを実施した
ものと、容i1Aの密栓付き瓶に尿1g(含尿砂として
20g)を入れて5日間にわたる空試験を実施したもの
とについて、消臭効果につき、7名の専門パネルにより
下記に示す6段階の評価基準で官能評価試験を行った。 長上ソ81度  長至10し桿I正 0     無    臭 1    やつとかすかに感する臭い 2    らくに感する弱い臭い 長上ソ回1変  臭至1D
【嬶I良 3    明らかに感する臭い 4    強い臭い 5    耐えられない程強く感する臭い実験例2(無
臭の消臭剤の消臭効果試験)容11j2の密栓付き瓶に
実験例1にて得た含尿砂20g1すなわち尿1gを入れ
る代わりに、前記含尿砂40g、すなわち尿2gを入れ
たほかは、実験例1と同様に試験した。但し、空試験は
、実施しなかった。 実験例3(無臭の消臭剤の消臭効果試験)容11Nの密
栓付き瓶に実験例1にて得た含尿砂20g、すなわち尿
1gを入れる代わりに、前記含尿砂60g3すなわち尿
3gを入れたほかは、実験例1と同様に試験した。但し
、空試験は、実施しなかった。 そこで、実験例1.2および3の試験結果を第1表、第
2表および第1図に示す。すなわち、第1表は、本発明
の無臭の消臭剤の消臭効果について、容量1fの密栓付
き瓶に前記実験例1で得られた含尿砂と実施例1で得ら
れた無臭の消臭剤とをそれぞれ規定量大れてから4日経
過後の前記含尿砂中の尿臭の消臭率(%)を、第2表は
、本発明の無臭の消臭剤の消臭効果についての官能評価
試験の結果を、そして、第1図は、本発明の無臭の消臭
剤の消臭効果について、前記密栓付き瓶中のアンモニア
濃度の時間的変化を示している。 】」」曳 】じし表 第1表および第1図から明らかなように、実施例1で得
られた無臭の消臭剤を添加しない空試験(含尿砂のみの
場合)においては、アンモニア初%JJ濃度は3 pp
mであるが、3〜4日経過後にはアンモニア濃度が4,
000ppmと高くなるのに比べて、実施例1で得られ
た無臭の消臭剤を添加することにより、アンモニア初期
濃度は0.5〜lppmであり、臭いも感じない。そし
て、実施例1で得られた無臭の消臭剤を添加した場合の
時間的変化については、実施例1で得られた無臭の消臭
剤1重量部に対し含尿砂3重量部の割合、すなわち、実
施例1で得られた無臭の消臭剤20gに対し尿3gの割
合で組み合わせ使用した場合には、アンモニア濃度が初
期のlppmから4日後には3.5ppmまで上昇する
が、実施例1で得られた無臭の消臭剤1重量部に対し含
尿砂1〜2重量部の割合、すなわち、実施例1で得られ
た無臭の消臭剤20gに対し尿1〜2gの割合で組み合
わせ使用した場合には、アンモニア濃度の初期値は0.
5ppm以下であり、この値は4日後においても変わら
ず、消臭率も4日後において99.9%以上で、臭いも
感じなかった。 さらに、第1表から明らかなように、実施例1で得られ
た無臭の消臭剤を添加しない空試験(含尿砂のみの場合
)においては、4日経過後の消臭効果は、7名の専門パ
ネルとも評価基準5であるのに対し、実施例1で得られ
た無臭の消臭剤を添加することにより、4日経過後の消
臭効果は、7名の専門パネルとも評価基準O乃至1であ
った。 以上のことより、実施例1で得られた無臭の消臭剤がア
ンモニア腐敗臭、特に猫の尿臭に対し好適な消臭剤であ
ることが判った。 実験例4(本発明の無臭の消臭剤と従来の活性炭との消
臭効果比較試験) 実験例1と同じ樹脂製の容器内に、実験例1と同様に処
理してベルジャ猫1週間分の尿を含んだ含尿砂(原音有
量;5重量%)を得た。この樹脂製の容器をビニール袋
で覆い密封状態にした後、5日間嫌気性醗酵させ、アン
モニア濃度4.000ppmO含尿妙にしたものを使用
して、実施例1で得られた無臭の消臭剤の消臭効果を従
来品のヤシガラ活性炭のそれと比較した。 試験方法としては、容量1!の密栓付き瓶を4個用意し
、1番目の瓶には上記含尿砂80g、すなわち尿4gと
実施例1で得た無臭の消臭剤20gを、2番目の瓶には
上記含尿砂20g、すなわち尿1gと実施例1で得た無
臭の消臭剤20gを、3番目の瓶には上記含尿砂80g
、すなわち尿4gと市販のヤシガラ活性炭20gを、そ
して4番目の瓶には上記含尿砂20g、すなわち尿1g
と市販のヤシガラ活性炭20gをそれぞれ入れ、直ちに
密封してから30分、1時間、1時間30分、2時間経
過後にそれぞれの瓶中のガスを前記北用式アンモニアガ
ス検知管にて採取し、アンモニア濃度を測定した。なお
、前記各瓶中のガスを採取後は、再び、直ちに前記冬服
を密封した。 試験結果を第2図に示す。すなわち、第2図は、実施例
1で得られた無臭の消臭剤と従来品のヤシガラ活性炭の
消臭効果の時間的変化を示している。 ところで、日本産業衛生協会が示す我が国の空気汚染許
容濃度は、アンモニアについては25 ppmとされて
いる。ここにいう許容濃度とは、労働者が有害物に連日
暴露される場合に、空気中の有害物濃度がこの数値以下
であれば健康に有害な影響が殆ど見られないという濃度
であり、感受性が特別に高くない労働者が1日8時間以
内、中程度の労働の場合に該当するものである。 従って、第2図に示される結果から明らかなように、実
施例1で得られた無臭の消臭剤の方が、従来品のヤシガ
ラ活性炭と比較して前記アンモニアの許容濃度である2
5 ppm以下になるのが早く、より速効性に冨んでい
るといえる。 また、嗅覚における認知においても、実施例1で得られ
た消臭剤の場合は無臭であるが、ヤシガラ活性炭の場合
は少し臭いがある。 実験例5〔本発明の無臭の消臭剤と従来の籾殻燻炭化物
(アルカリ水溶液での浸漬処理をしていない燻炭化物)
との消臭効果比較試験〕 実験例1〜3の無臭の消臭剤の消臭効果試験の結果から
も明らかなように、猫の尿臭の発する臭いは、アンモニ
ア臭である。そこで、同じアンモニア臭を有する鶏糞を
使用して、実施例1で得られた無臭の消臭剤の消臭効果
を従来の籾殻燻炭化物(アルカリ水溶液での浸漬処理を
していない燻炭化物)のそれと比較した。 すなわち、籾殻の燻炭化物の20重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液中への浸漬処理以降の処理を行わないほかは、
実施例1と同様にして籾殻の燻炭化物を得た。 そこで、容量12の密栓付き瓶を10個用意し、1番目
の瓶には鶏糞20gと実施例1で得られた無臭の消臭剤
5gを、2番目の瓶には鶏糞20gと実施例1で得られ
た無臭の消臭剤10gを、3番目の瓶には鶏糞20gと
実施例1で得られた無臭の消臭剤20gを、4番目の瓶
には鶏糞20gと実施例1で得られた無臭の消臭剤30
gを、5番目の瓶には鶏糞20gと実施例1で得られた
無臭の消臭剤40gを、6番目の瓶には鶏糞20gと上
記の籾殻の燻炭化物5gを、7番目の瓶には鶏糞20g
と上記の籾殻の燻炭化物Logを、8番目の瓶には鶏糞
20gと上記の籾殻の燻炭化物20gを、9番目の瓶に
は鶏糞20gと上記の籾殻の燻炭化物30gを、そして
10番目の瓶には鶏糞20gと上記の籾殻の燻炭化物4
0gをそれぞれ入れ、直ちに密封してから5時間、50
時間、100時間および150時間経過後にそれぞれの
瓶中のガスを前記北用式アンモニアガス検知管にて採取
し、アンモニア濃度を測定した。なお、前記各瓶中のガ
スを採取後は、再び、直ちに前記冬服を密封した。 別に空試験(鶏糞のみの場合)として、容量1℃の密栓
付き瓶に鶏糞20gを入れ、直ちに密封してから5時間
経過後に前記瓶中のガスを前記北用式アンモニアガス検
知管にて採取し、アンモニア濃度を測定したところ、1
 + 200ppmであり、これを鶏糞のアンモニア初
期濃度とした。以後、50時間、100時間および15
0時間経過後に前記瓶中のガスを前記北用式アンモニア
ガス検知管にて採取し、アンモニア濃度を測定した。な
お、前記瓶中のガスを採取後は、再び、直ちに前記瓶を
密封した。 試験結果を第3図に示す。すなわち、第3図は、本発明
の実施例1で得られた無臭の消臭剤(以下、本発明消臭
剤という。)と燻炭化に続くアルカリ水溶液での浸漬処
理がされていない籾殻の燻炭化物(以下、籾殻燻炭とい
う。)とについて消臭効果の時間的変化を示している。 第3図に示される結果から明らかなように、本発明消臭
剤もしくは籾殻燻炭に対する鶏糞の添加割合が同じもの
について、本発明消臭剤を添加した場合および籾殻燻炭
を添加した場合のアンモニア濃度の時間的変化をみると
、常に本発明消臭剤を添加した場合の方が低い濃度を示
している。 また、籾殻燻炭の場合は、鶏糞1重量部に対し籾殻燻炭
2重量部を添加した時、150時間経過後においてよう
やく、アンモニア濃度はその許容濃度である25 pp
m以下となるが、本発明消臭剤の場合は、これを、例え
ば鶏糞1重量部に対し1.5重量部も添加すれば、添加
してから90時間程度経過後には、アンモニア濃度はそ
の許容濃度である25ppm以下となり、本発明消臭剤
は、従来の籾殻燻炭に比べて極めて高い消臭効果を示す
ことが判った。 実施例2(消臭剤の製造) 籾殻焼成用金属製内筒の容積が60ffiの電気炉に籾
殻5000 gを仕込んだことのほかは、実施例1と同
様にして、特異臭を有する籾殻の燻炭化物3000gを
得た。この籾殻の燻炭化物は、殆ど原料の籾殻本来の形
状を留めていた。 次に、この籾殻の燻炭化物の全量、すなわち、3000
 gから、実施例1と同様の水酸化ナトリウム水溶液へ
の浸漬、濾過、水洗濾過、水切り、加熱真空乾燥および
冷却の各処理を経て、籾殻の燻炭乾燥物2100 gを
得た。 なお、この籾殻の燻炭乾燥物は、炭素分および灰分の含
有量がそれぞれ75.41重量%および3.32重量%
、そして、水分含有量が1.78重量%であるとともに
、比表面積が40.7rrf/gであり、また、前記水
酸化ナトリウム水溶液による浸漬処理前の特異臭が殆ど
感じられず、無臭の消臭剤が得られたことが判った。 実験例6〔本発明の無臭の消臭剤と従来の籾殻燻炭化物
(アルカリ水溶液での浸漬処理をしていない燻炭化物)
との消臭効果比較試験〕 鶏糞を使用し、実施例2で得られた無臭の消臭剤の消臭
効果を従来の籾殻燻炭化物(アルカリ水溶液での浸漬処
理をしていない燻炭化物)のそれと比較した。 すなわち、籾殻の燻炭化物の20重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液中への浸漬処理以降の処理を行わないほかは、
実施例2と同様にして籾殻の燻炭化物を得た。 そこで、容量11の密栓付き瓶を4個用意し、1番目の
瓶には鶏糞10gと実施例2で得られた無臭の消臭剤5
gを、2番目の瓶には鶏糞10gと実施例2で得られた
無臭の消臭剤Logを、3番目の瓶には鶏糞10gと上
記の籾殻の燻炭化物5gを、そして4番目の瓶には鶏糞
10gと上記の籾殻の燻炭化物10gをそれぞれ入れ、
直ちに密封してから5日間放置した。密封してから24
時間経過毎に栓を開け、それぞれの瓶中のガスを前記北
用式アンモニアガス検知管にて採取し、アンモニア濃度
を測定すると共に、実験例1と同様の「鶏糞の臭いに対
する7名の専門パネルによる6段階の評価基準でのr官
能評価試験」」を行った。なお、前記各瓶中のガスの採
取および官能評価試験の後は、再び、直ちに前記名題を
密封した。 別に空試験(鶏糞のみの場合)として、容量11の密栓
付き瓶に鶏糞10gを入れ、直ちに前記瓶中のガスを前
記北用式アンモニアガス検知管にて採取し、アンモニア
濃度を測定したところ、600ppmであり、これを鶏
糞のアンモニア初期濃度とした。さらに、上記の官能評
価試験を行ったところ、臭気強度は5であった。以後、
前記瓶を密封して5日間放置した。そして、前記瓶を密
封してから24時間経過毎に前記瓶中のガスを前記北用
式アンモニアガス検知管にて採取し、アンモニア濃度を
測定すると共に、上記の官能評価試験を行った。なお、
前記瓶中のガスの採取および官能評価試験の後は、再び
、直ちに前記瓶を密封した。 そこで実験例6の試験結果を第3表に示す。 芽」1表 備考:第3表の瓶番号5は、空試験のデータを示す。 第3表に示される結果から明らかなように、実施例2お
よび実験例6でそれぞれ得られた消臭剤および籾殻燻炭
に対する鶏糞の添加割合が同じものについて、前記消臭
剤を添加した場合と前記籾殻燻炭を添加した場合のアン
モニア濃度の時間的変化をみると、同時間経過後では、
大体前記実施例2で得られた消臭剤を添加した場合の方
が低い濃度を示している。 また、実施例2および実験例6でそれぞれ得られた消臭
剤および籾殻燻炭に対する鶏糞の添加割合が同じものに
ついて、前記消臭剤を添加した場合と前記籾殻燻炭を添
加した場合の臭気強度を比較してみても、前記実験例6
で得られた籾殻燻炭を添加した場合が4乃至5であるの
に対し、前記実施例2で得られた消臭剤を添加した場合
は1乃至2であり、明らかに低い値を示している。 このことから、実施例2で得られた消臭剤は、従来の籾
殻燻炭に比べて極めて高い消臭効果を示すことが判った
。 以上実験例1〜6の結果からして、本発明消臭剤は、鶏
糞のアンモニア腐敗臭、すなわち猫の尿臭に対して極め
て効果的な消臭剤であることが判った。 〔本発明の作用効果〕 本発明は、前述したように、無機材料や有機繊維質材料
からなるトイレ砂、活性炭、消臭用スプレーなどの従来
公知の消臭剤が、一般家庭の室内で、犬、猫、小鳥など
のペット動物を飼育する場合に、それらのペット動物の
排泄物の臭いを効果的に少なくすることができるもので
はなかったこと、また、空気を遮断した状態下に籾殻を
600″C以下の温度で加熱処理して燻炭化する方法に
よった従来公知の籾殻を原料とした消臭剤においても、
前記ペット動物の排泄物の臭いに対する消臭効果が必ず
しも満足の行くものでなかったことなどに対し、アンモ
ニアガスの腐敗臭に対して優れた吸着能を有し、従って
、前記ペット動物、特に猫の尿臭に対して極めて効果的
かつ長期間持続した消臭作用を有し、さらに使用後にお
いても、容易且つ無害に処理が可能な消臭剤およびその
製造方法を提供し得る効果を奏すると共に、このような
消臭剤を使用して室内においてペット飼育すると、ペッ
ト動物を好適な環境で飼育することができるなどの効果
をも奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の無臭の消臭剤の消臭効果試験の結果
を示す図面であり、そして第2図は、本発明の無臭の消
臭剤と従来の活性炭との消臭効果比較試験の結果を示す
図面である。また、第3図は、本発明の無臭の消臭剤と
籾殻を燻炭化しただけの籾殻燻炭との消臭効果比較試験
の結果を示す図面である。 特許出願人  宇部興産株式会社 第1図 第3図 一一一一一一一一一一経過日数(日) 検知手段:北川式アンモニア検知管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)籾殻の燻炭化物が主として含有されており、その
    籾殻の燻炭化物が、(a)炭素分および灰分を、それぞ
    れ55〜80重量%および1〜20重量%の割合で含有
    していると共に、(b)4〜100m^2/gの比表面
    積を有しており、さらに、(c)10〜40gの中性の
    水で1gの燻炭化物を数回洗浄した場合に、その洗浄水
    のpH値として6.0〜8.5程度を示す燻炭化物であ
    ることを特徴とする消臭剤。
  2. (2)(A)籾殻を不活性ガス雰囲気下に300〜65
    0℃の温度で0.5〜5時間加熱処理することにより、
    籾殻を燻炭化する工程、 (B)前記(A)工程で得られた燻炭化物を不活性ガス
    雰囲気下に約70℃以下の温度まで冷却し、次いで、前
    記燻炭化物をアルカリ水溶液に浸漬処理する工程、 (C)前記(B)工程で得られた燻炭化物を濾過し、さ
    らに、洗浄水のpH値が6.0〜8.5程度を示すまで
    その燻炭化物を水洗した後、乾燥する工程、 からなることを特徴とする消臭剤の製造方法。
JP1180378A 1988-07-19 1989-07-14 消臭剤およびその製造方法 Pending JPH02135140A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5792304A (en) * 1993-09-16 1998-08-11 Hitachi, Ltd. Method of holding substrate and substrate holding system
JP2020093969A (ja) * 2018-12-03 2020-06-18 学校法人梅村学園 改質籾殻炭、その製造方法および当該改質籾殻炭を用いた吸着剤

Cited By (3)

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