JPH0440233A

JPH0440233A - 脱臭剤

Info

Publication number: JPH0440233A
Application number: JP2083269A
Authority: JP
Inventors: Goichi Hiura; 日浦　郷一
Original assignee: AGAWAMURA SHINRIN KUMIAI
Current assignee: AGAWAMURA SHINRIN KUMIAI
Priority date: 1990-03-30
Filing date: 1990-03-30
Publication date: 1992-02-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】意粟上卑■朋分団本発明は脱臭剤に関し、特には天然素材である竹を原料
とする活性炭を利用した脱臭剤に関する従１ヱＪえ所人間の日常生活には多くの悪臭がともなうことが避けら
れないものであって、身近な例では冷蔵庫内の臭いとか
、飼育しているベットの臭い、し尿やごみ処理等に起因
する臭い等があり、上記以外にも特に臭覚を強烈に刺激
する悪臭１例えば養豚、養鶏等の畜産農業で発生する臭
いとか、機械、プラスチック、化学工場での製造過程で
生じる廃棄具、有機溶剤系の臭気、食品工場とか酒造の
過程で発生する臭いは正常で快適な市民生活を妨げるも
のである。

一方、これらの悪臭を取り除くための脱臭装置も種々考
えられており、中でも技術的に確立されている方式とし
て■燃焼脱臭方式、■活性炭、ゼオライト等の物理的吸
着剤を用いた方式、■アルカリ溶液その他の薬液を用い
た洗浄脱臭方式、■イオン交換樹脂その他の化学吸着剤
を用いた方式、■土壌脱臭法、活性汚泥等の生物脱臭方
式、■オゾンを利用した方式等が知られており、夫々脱
臭目的に応じて採用されている。中でも活性炭を利用し
た脱臭方式は簡易に実施可能である上、脱臭性能が優れ
ており、家庭用以外に工業用としても広く採用されてい
る。

が　　しよ“　　るしかしながら、このような従来の各種脱臭方式もしくは
脱臭剤を用いた場合、前記した各種の悪臭を完全に取り
除くことは不可能であって、単に悪臭の発散を押えて外
部に放散されることを防止するか、もしくは物理的、化
学的吸着剤を用いて悪臭の一部を吸着し、生活上耐え得
る程度まで悪臭の低下をはかつているにすぎない。特に
日常生活には前記各種の悪臭が複合される場合が多いの
で、これらの悪臭に有効に作用する脱臭装置を得ること
は極めて困難である。

また、前記した物理的、化学的吸着剤を用いた場合には
、悪臭除去後の廃材を処理する手段が難しく、処理方法
によっては二次公害を引き起こす惧れがある。特に将来
にわたっての生活環境問題を考慮すると、前記脱臭剤に
用いられる原料としては、自然界に存在する天然の材料
を用いることが公害防止の観点からも望ましい。

そこで本発明はこのような従来の各種の脱臭剤が有して
いる問題点を解消して、天然の竹を原材料として用いる
ことによって高い脱臭力が得られる上、二次公害が発生
することがない脱臭剤を提供することを目的とするもの
である。

を　　　るための手本発明は上記目的を達成するために、竹を原材料とし、
この原材料を炭化処理して得られた活性ケイ酸を主成分
とする多孔質の炭化物を用いた脱臭剤を提供する。更に
上記炭化物を適宜な粒度を持つ粒状体に破砕するか粉状
に粉砕して、紙、不織布等の袋体に封入した構成にしで
ある。

又、原材料としての竹は、モウソウチク、マダケ、キン
メイチクの中から選択された１種もしくは２種以上の複
合材で成ることを特徴としている。

止置かかる脱臭剤及びその製造方法によれば、活性ケイ酸を
主成分とする多孔質の炭化物の持つ脱臭力が有効に働い
て、極めて強力な脱臭剤が得られる。

しかも得られた脱臭剤は天然の竹を原材料としているの
で、二次公害が発生する惧れかない。

る。

本実施例で用いられる原材料は天然に産出する竹であり
、この竹自体は全国的に広く分布して竹林で繁殖してい
て、他の植物に比して特に生長が速いという特徴がある
。一般に知られている竹としてモウソウチク、マダケ、
キンメイチク等があり、これらの竹は古来から竿とか細
工物として広く利用されている。上記以外にも竹を原材
料としてバルブが製作されており、紙もしくはレーヨン
の材料としても用いられている。

本実施例の場合、上記の竹を原材料とする炭化物を脱臭
剤として用いたことを大きな特徴とするものである。

製作に際して、先ず原材料である竹を所定サイズ、例え
ば１メ一トル長の棒状に切断した後、縦割して素材を作
成し、この素材を炭窯内に充填して炭化処理する。即ち
、多少の空気を供給しながら炭窯内で竹を蒸し焼きにす
ると、先ず水分が蒸発し、次に有機物が分解されて木ガ
ス、木タール分が抜けて炭化される。

得られた炭化物は活性ケイ酸を主成分とする多孔質の物
体であって、謂わば竹を原材料とする木炭の一種であり
、表面の酸化現象にともなって高い吸湿性及びガス吸着
性を持つという特徴を有している。尚、原材料である竹
はモウソウチク、マダケ、キンメイチク等を単独で用い
ても良く、更にこれら原材料の中から選択された１種も
しくは２種以上の複合材であっても良い。

このようにした製作された竹の炭化物を、使用目的に応
じて適宜な粒度を持つ粒状体に破砕するか、粉状に粉砕
した後、紙、不織布等の袋体に封入して製品とすること
ができる。このように紙等を利用してパンク状とするこ
とによって、冷蔵庫内とか、トイレ、自動車内にそのま
ま配置して脱奥方を有効に働かせることができる。

次に本発明にかかる脱臭剤の脱臭力と、比較例として既
存の脱臭剤の脱臭力を測定した結果を示す。尚、比較例
としては一般に用いられているヤシガラ活性炭を用いた
。

（７１１１１定方法）先ず内容積が１２１５０ｍｌのガラス製吸着容器を準備
して、この容器の底部にガスを攪拌するためのマグネテ
ィクスクーラーを設置する。

次に別容器に高濃度のアンモニア、硫化水素。

トリメチルアミンのガスを用意しておき、この別容器か
らマイクロシリンジで一定量を抜き取り、前記吸着容器
内に注入する。この吸着容器内で５分間攪拌した後、ガ
ス検知管を用いてガス容器内のガス濃度を測定する。こ
の操作を数回行なってガス濃度が一定であることを確認
した。従って該ガス濃度が吸着実験の初濃度に相当する
。

次に本発明の実施例と前記比較例の試料をそれぞれ３ｇ
秤量し、予めガスを排気した前記吸着容器内に入れて攪
拌装置を働かせておく。ここで前記各ガスを所定の初濃
度になるようにマイクロシリンジを用いて注入する。次
に５分後にガスをサンプリングし、残留ガス濃度を測定
することによって各試料の脱臭性能を評価した。

〔測定例１〕各試料３ｇについて、初濃度２０ｐｐｍのアンモニアガ
スの吸着実験を行ない、５分後のアンモニア濃度を測定
した結果を表１に示す。

表１〔測定例２〕各試料３ｇについて、初濃度２２　ｐ　ｐ　ｍの硫化水
素の吸着実験を行ない、５分後の硫化水素の濃度を測定
した結果を表２に示す。

表２〔測定例３〕各試料３ｇについて、初濃度２９ｐｐｍのトリメチルア
ミンの吸着実験を行ない、５分後のトリメチルアミンの
濃度を測定した結果を表３に示す。

以上の測定結果から明らかなように、本実施例は比較例
に匹敵する脱臭性を有しており、特にトリメチルアミン
の吸着能が高いことが判明した。

又更座Ａ米以上詳細に説明したように、本発明は竹を原材料とし、
この原材料を炭化処理して得られた活性ケイ酸を主成分
とする多孔質の炭化物を用いた脱臭剤を提供するもので
あって、活性ケイ酸を主成分とする多孔質の炭化物の持
つ脱臭力が有効に働いて、極めて強力な脱臭剤が得られ
る。又、脱臭剤自体が無臭であるという特徴がある。

特に一般の日常生活には各種の悪臭が複合される場合が
多く、本発明にかかる脱臭剤はこれらの悪臭に対しても
有効である。

しかも得られた脱臭剤は天然の竹を原材料としているの
で、従来の物理的、化学的吸着剤を用いた脱臭剤と比較
して廃材を処理するための特別な手段が不要であり、か
つ、二次公害が発生する惧れがなく、公害防止の観点か
らも望ましいという利点を有している。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）竹を原材料とし、この原材料を炭化処理して得ら
れた活性ケイ酸を主成分とする多孔質の炭化物を用いた
ことを特徴とする脱臭剤。
（２）上記炭化物を適宜な粒度を持つ粒状体に破砕して
、紙、不織布等の袋体に封入して成る請求項１記載の脱
臭剤。
（３）上記炭化物を粉状に粉砕して、紙、不織布等の袋
体に封入して成る請求項１記載の脱臭剤。
（４）原材料である竹が、モウソウチク、マダケ、キン
メイチクの中から選択された１種もしくは２種以上の複
合材で成る請求項１、２、３記載の脱臭剤。