JPH02121103A - 熱磁気記録方法 - Google Patents

熱磁気記録方法

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JPH02121103A
JPH02121103A JP27240088A JP27240088A JPH02121103A JP H02121103 A JPH02121103 A JP H02121103A JP 27240088 A JP27240088 A JP 27240088A JP 27240088 A JP27240088 A JP 27240088A JP H02121103 A JPH02121103 A JP H02121103A
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film
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C従来の技術 D 発明が解決しようとする課題 E 課題を解決するための手段 F 作用 G 実施例 G−1熱磁気記録媒体 G−2第3の磁性薄膜の有効磁気異方性定数にと、磁壁
エネルギーσ1 との関係 G−3有効磁気異方性定数にの温度特性G−4実施例I G−5比較例 H発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、熱磁気記録方法例えばレーザー光照射による
熱磁気記録方法に閲わる。
B 発明の概要 本発明は、垂直磁気異方性を有する第1及び第2の磁性
薄膜が、有効異方性定数にの温度特性曲線が上に凸ない
しは直線的特性を示す希土類優勢金属膜で、かつ室温で
の飽和磁化M、が0〜450emu/catである第3
の磁性薄膜を介して順次磁気的に結合されて積層された
記録媒体に対して膜面に垂直方向の所定の外部磁場He
xが付与された状態で、その第1の磁性薄膜のほぼキュ
リー温度T。
以上であって第2の磁性薄膜の磁気モーメントを反転さ
せることのない第1の温度T、  による第1の加熱状
態と、はぼ上記キュリー温度Tc1以上で第2の磁性薄
膜の磁気モーメントを反転させるに充分な第2の温度T
2 による第2の加熱状態とを、記録しようとする情報
に応じて切り換え変調して第1の磁性薄膜に情報ビット
 (磁区)を形成し、第1及び第2の加熱状態からの冷
却過程で第1及び第2の磁性薄膜の磁化の向きの関係が
相違する2つの状態を最終的に得て情報の記録を行い、
かつこの記録を他の情報に書き換えるいわゆるオーバー
ライド(overwrite)  が可能な状態にする
ものであり、特に第3の磁性薄膜の存在によって磁界印
加の装置の簡略化を図る。
C従来の技術 光磁気相互作用によって情報ビット (磁区)の読み出
しを行う記録媒体に対してのその情報の熱磁気記録方法
においては、垂直磁化膜による磁性薄膜を有する記録媒
体に対し、その磁化の方向を膜面に垂直な一方向に予め
揃えるいわゆる初期化を施しておき、この磁化方向と反
対向きの垂直磁化を有する磁区をレーザー光照射等の局
部加熱により形成することによって、2値化された情報
ビットとして情報を記録している。
熱磁気記録方法においては、情報の書き換えに先立って
、記録された情報の消去(上記初期化に相当)の過程す
なわち消去のための時間を要し、高転送レートでの記録
を実現できない。これに対し、このような独立の消去過
程の時間が不要とされた重ね書きによるいわゆるオーバ
ーライド方式による記録方法が種々提案されている。こ
のオーバーライド方式の熱磁気記録方法の中で有望視さ
れている方法としては、例えば媒体に対する外部磁場変
調法と、記録用のヘッドの他に消去用のヘッドを設ける
2ヘツド法とが知られている。外部磁場変調法とは、例
えば特公昭60−48806 号公報に開示されている
ように、膜面に垂直な磁化容易軸を有する非晶質フェリ
磁性薄膜記録媒体に対する昇温用ビームの照射領域に人
力デジタル信号電流の状態に対応する極性の磁場を印加
することにより記録を行うものである。
ところで、上述のような外部磁場変調法によって情報転
送レートの高い高速記録を行おうとすると、例えばMH
zオーダで動作する電磁石が必要となり、このような電
磁石の作製は困難であり、作製できたとしても消費電力
及び発熱が大きく実用的でないという問題点がある。ま
た、2ヘツド法では、余分なヘッドを必要とし、2つの
ヘッドを離して設置しなければならず、ドライブシステ
ムへの負担が大きく、経済性が悪り、量産にも向かない
等の問題点を有している。
尚、本出願人は、先にこのようなレーザー光等による媒
体の加熱温度を切換制御するのみで容易に書き換えすな
わちオーバーライドが可能とし、上述した問題点の解決
をはかる熱磁気記録方法を、特開昭63−52354号
(特願昭61−194961号)及び特開昭63−52
355号(特願昭61−194962号)で提供した。
これら出願で提案された熱磁気記録方法は、第1及び第
2の希土類−遷移金属磁性薄膜の積層構造による熱磁気
記録媒体を用い、所要の第1の外部磁場の印加の下に第
1の磁性薄膜のほぼキュリー温度T。1以上でかつ第2
の磁性薄膜の副格子磁化の反転が生じない温度第1の温
度T、に加熱する第1の加熱状態と、温度T。3以上で
かつ第2の磁性薄膜の副格子磁化を反転させるに充分な
第2の温度T2 に加熱する第2の加熱状態とを、記録
しようとする情報例えば“O−”1”に応じて切換変調
し、冷却過程で、第1及び第2の磁性薄膜の交換結合力
により第1の磁性薄膜の副格子磁化の向きを第2の磁性
薄膜の副格子磁化の向きに揃えて、例えば“0″、“1
”の記録ビット(磁区)を第1の磁性薄膜に形成すると
共に、第2の外部磁場によって、或いは第2の磁性薄膜
組成を、その補償温度が室温から第2の温度T2 間に
存在するように選定することによって、室温で第1の外
部磁場のみによって第2の磁性薄膜の副格子磁化が反転
するようにして、オーバーライドが可能な状態を得るよ
うにするものである。
この場合、消去のための特別の過程(時間)を要するこ
とがなく高転送レート化をスることかできるとか、上述
した2ヘッド方式あるいは外部磁場変調方式による場合
の諸課題を解決できる。
更に上記特開昭63−52354号出願による熱磁気記
録方法について説明すると、この記録方法では、第7図
に温度Tに対応して上述した第1及び第2の各磁性薄膜
(1)及び(2)における各磁化状態を短い矢印をもっ
て模式的に示すように、室温T1下において、全磁性薄
膜(1)及び(2)の磁化の向きが同一である状態Aと
、互いに逆向きの状gBとの2態様によって例えば“0
”、”l”の情報の記録がなされる。そして、これら記
録は、外部磁場(記録磁場) Hexの印加と、レーザ
ー光照射による第1及び第2の加熱温度T、とT2 に
よる加熱によって行われる。まず例えば状態Aにある部
位に対してレーザー光を照射して、このレーザー光の強
度あるいは照射時間を記録信号に応じて変調制御してそ
の加熱温度Tを、第1の磁性薄膜(1〕のほぼキュリー
温度Tc1以上でかつ所要の外部磁場Hexによって第
2の磁性薄膜(2)に磁化反転の生じない第1の加熱温
度T1  に加熱する。このような加熱を行うと第1の
磁性薄膜(1)は磁化を失う状態Cを示すが、この加熱
が終了して磁性薄膜(1)及び(2)の積層膜が温度T
。1に下がると第1の磁性薄膜(1)に磁化が生じる。
このとき、第2の磁性薄膜(2)との交換結合力が支配
的となるようになされていて、これによって第1の磁性
薄膜(1)の磁化の向きは、第2の磁性薄膜(2)と同
一の向きとされる。つまり、状態Aを生じさせて、例え
ば“0”の情報の記録を行う。
一方、加熱温度Tを、上述の温度T1 以上でかつ第2
の磁性薄膜(2)の磁化を外部磁場Hexにより反転さ
せるに充分な第2の加熱温度T2に加熱する。このよう
な加熱を行うと第1の磁性薄膜(1)は磁化を失い、第
2の磁性薄膜(2)の磁化が反転した状態りが°生じる
が、この加熱が終了して磁性薄膜(1)及び(2)の積
層膜が温度T。Iに下がると第1の磁性薄膜(1)に第
2の磁性薄膜(2)による交換結合力によって状IEす
なわちもとの初期状態とその磁化の向きが逆の状態が形
成されるが、このとき外部補助磁場HsυBの印加によ
って室温T、近傍で第2の磁性薄膜(2)の磁化の向き
を反転させ両磁場薄膜(1)及び(2)間には@ ”4
 (3)が生じた磁化状態31つまり磁化状態Δとは第
1の磁性薄膜(1)の磁化の向きのみが反転した状態B
を生じさせて例えば“1″の情報の記録を行う。
このように状態A及び状gBにより情報“0″′“1”
の記録がなされるものである。そして、この場合これら
状態A及び状態Bのいずれにおいてもこれの上に光強度
変調オーバーライドが可能である。すなわちいずれの状
態A1状9Bからも温度T1 及びT2 の加熱を行う
場合、状態Cの過程を経ることによって前述したと同様
に温度T、及びT2 の選定によって初期の状態が状p
Aであるか状態Bであるかを問わず情報“0”及び“1
”によって状態A及び状態Bのオーバーライドが可能と
なる。
上述の構成による磁気記録媒体において、その第1及び
第2の磁性薄膜(1)及び(2)の積層膜の界面には、
交換エネルギーが働いており、このために第1の状態B
では磁壁(3)が発生するものであり、磁壁エネルギー
σ、は、 σw=2< 57K + +  5 )   ・・・・
(1)(AI 及びA2.KI 及びに2 は第1及び
第2の磁性薄膜(1)及び(2)の交換定数、有効磁気
異方性定数)そして、そのオーバーライドのために必要
な条件は、室温(−20℃〜60℃)において状態Bか
ら状態Aへの移行が生じることがないようにするための
条件は、 Hcl> )(y 1 =σ、/2MS、h、    
 1.−(2)である。
また状態Bから状gEへの移行が生じないようにするた
めの条件は He2 > Hy2−σw/2 Mszh2・・” (
3)の条件を満足することが必要である。
さらにまた状?Eにおいて、その第1の磁性薄膜(1)
が、外部補助磁場Hsu++ によって反転してしまう
ことがないようにするためには、 HCI±Hw+ > Hsull       ・・−
(4,)を満足する必要がある。ここに左辺の十−は、
第jの磁性薄膜(1)が希土順金属優勢膜であり、第2
の磁性薄膜(2)が遷移金属侵勢膜である場合は「+」
となり、第1及び第2の磁性薄膜(1)及び(2)が共
に遷移金属侵勢膜である場合は「−」となる。
一方杖9 Eから状態Bへの移行を生せしめるためには
、 He2 + Hl2 < H5UB       ・・
・−(42)を満足することが必要である。
また、さらに加熱温度が第1の磁性薄膜(1)のキュリ
ー温度TcI近傍において、状gCから状態Aへの移行
、すなわち第1の磁性薄膜(1)の磁化の向きが第2の
磁性薄膜(2)の磁化の向きに揃えられるためには、 Hw+ > He I+ Hex        ・・
= (5)式の条件が満足されることが必要であり、さ
らに状態Cがら状態Eへの移行が生じないた於に、He
2  H’wz > HeX        −−−・
(5)式の条件が満足されることが必要である。
尚、上記各式においてl−1w+及びHw 2は(2)
 (3)式で定義された量、HCI及びHe2.MSI
及びMSp、h及びH2はそれぞれ第1及び第2の磁性
薄膜の保磁力、飽和磁化、厚さで(1)る。
これらより明らかなように、室温においては上記(2)
式及び(3)式を満足し得る上で磁壁エネルギーσ、は
小さい方が望ましいが、例えば文献;インターマグ’ 
87 (Inter+nag’ 87)BB−07より
に〜4×lQ6erg/C11l、  A = 2 X
l0−’erg/cmと推定すると、σw=3.6er
gノcrl となる。
一方、2層膜ヒステリシスループからの実測値ではσ1
=3〜8erg/cIIlにある。今、仮にσ。=5e
rg/crlとし、HcMs=Q、45 XIO’er
g/Cn!を用いてp’ex=2k[]eとして上記(
6)式を室温TRで確保するには、すなわちH62Hw
2>2kOeを確保するには、h2=1.100人、 
 He2 =4kOe、  Hl、12 <2kOe程
度となり、第2の磁性薄膜(2)の膜厚h2 が大きく
なるとともに(4,)式より外部補助磁場Hs u B
が6kOe以上という大きな値になるという課題が生じ
る。
D 発明が解決しようとする課題 本出願人は、先に上述の課題の解決をはかった熱磁気記
録方式を特願昭63−174695号出願において提案
した。この先願においては、室温での特性、すなわち室
温での界面磁壁の安定化、1iiqエネルギーを低下さ
せることによる補助磁場の低減化をはかったものである
が、本発明においてはこれに加えで、上述の第 の磁性
薄膜のキュリー点T。I付近で充分な磁壁エネルギーが
得られるようにすることによって、第12図で説明した
第1の磁性薄膜(1)の遷移金属の磁化が第2の磁性薄
膜(2)の遷移金属の磁化に揃う過程、つまり状態Cか
ら状態Aへの、或いは状態りから状gEへの移行が確実
に行われるようにする。
E 課題を解決するための手段 本発明においては、第1図に示すように熱磁気記録媒体
(10〉を用意する。この熱磁気記録媒体り10)は、
垂直磁気異方性を有する第1及び第2の磁性薄膜(11
)及び(12)が内面磁気異方性もしくは小さい垂直磁
気異方性を有する第3の磁性薄膜(13)を介して順次
磁気的に結合されて積石された積層膜(14)を有して
なる。、J、の第3の磁性薄膜(13)は、垂直磁気異
方性を有する場合でも第1及び第2の磁性薄膜(11)
及び(12)の垂直磁気異方性よりも充分に小さい例え
ばl xlQ’erg/cffl以下であるのが好まし
い。更に本発明においては、第3の磁性薄膜(13)を
その有効磁気異方性定数にの温度特性曲線が」二に凸の
特性プよいしは直線的特性を示す希土類優勢金属膜であ
り、室温での飽和磁化M、が0〜450emu/Cmで
ある磁性薄膜によって構成する。
そして、この記録媒体(10)に対してレーザー光照射
による温度Tを第7図で説明したと同様に第2図に示す
ように第1及び第2の温度T1 及び第2に加熱するこ
とによる情報記録を行う。すなわち、第1の磁性薄膜(
11)のほぼキュリー温度T。1以上でかつ第2の磁性
薄膜(12)の磁気モーメントの反転の生じない第1の
温度T1  に加熱する第1の加熱状態と、第1の磁性
薄膜(11)のキュリー温度Te1以上でかつ第2の磁
性薄膜(12)の磁気モーメントを反転させるに充分な
第2の温度T2 に加熱する第2の加熱状態とを、記録
しようとする情報信号に応じて変調し、それぞれの加熱
状態から冷却することにより記録磁化を形成する。
F 作用 上述した本発明によれば、第1及び第2の磁性薄膜(1
1)及び(12)においての磁化状態によって情報記録
を行うものであるが、両者間に第3の磁性薄膜(13)
が介在されたことによって第1及び第2の磁性薄膜(1
1)及び(12)間の磁壁エネルギーσWが制御され、
これによって前記(5)式及び(6)式の条件を満足し
易くなる。
すなわち、本発明によれば、第2図に示すように第7図
で説明したと同様の状態A−Eを採、て、状態A及びB
1すなわち第1及び第2の磁性薄膜(11)及び(12
)が同一の向きに磁化された状B Aと逆向きの状BB
による情報の記録がなされるものであるが、この場合第
3の磁性薄膜(13)の存在:こよって、室温付近で界
面磁壁の存在する状態を安定化させることができること
により磁性膜の特性設計上のマージンを広げるとともに
、磁壁エネルギーを下げ、状態Eから状態Bへの転移に
8髪1な外部補助磁場を小さくすることができる。
また、同時にキュリー点T e l近傍、すなわち高温
下で充分な磁壁エネルギーが得られるようになされるも
のであり、第1の磁性薄膜(11)の遷移金属の磁化が
第2の磁性薄膜(12)の遷移金属の磁化に揃う過程、
つまり、第2図における状態Cから状態Aへの移行過程
、或いは状態りから状IEへの移行過程を正確に行うこ
とができるものである。
G 実施例 G−1熱磁気記録媒体 本発明で用いられる熱磁気記録媒体(10)は、第1図
に示すように、ガラス板やアクリル板等の光透過性基板
(15)の一方の面に、保護膜または干渉膜となる透明
の誘電体膜(16)を介して第1の磁性薄膜(11)、
第3の磁性薄膜(13)、第2の磁性薄膜(12)を順
次例えば連続スパッタリングによって積層した債に膜(
14)を形成し、さらにこれの上に非磁性金属膜あるい
は誘電体膜よりなる保護膜(17)が被着形成されてな
る。しかしながら、この熱磁気記録媒体(10)におい
て誘電体膜(16)及び保護膜(17)はこれを省略す
ることができる。
Sl及び第2の磁性薄膜(11)及び(12)は、希土
類−遷移金属薄膜による垂直磁化膜より成る。例゛えば
第1の磁性薄膜(11)は希土類優勢膜の例えばTb(
FessCos)  によって構成し、第2の磁性薄膜
(12)は、遷移金属優勢膜の例えばTb(Fe、5c
os)  ニよって構成する。
第3の磁性薄膜(13)は、希土類優勢の例えばGdF
eCo系組成で、室温での飽和磁化M、がO≦MS< 
450emu/ clTlの薄膜、具体的には、Gd+
t (Fed−ycoy)において、0.25<x<0
.40. 0<Yり1.O(x、  y原子比)の組成
に選定し得る。この場合、G[IFeC。
をベースとして他の希土類DY、 Tb、 Nd等(或
いは)その他の元素を添加することもできる。
G−2第3の磁性薄膜の有効磁気異方性定数にと、磁壁
エネルギーσ、との関係 第3図に有効磁気異方性定数Kが、比較的大きい(K 
=  1.8 X 10’erg/ cIIl) Fe
5sCOs  と、Kが比較的小さい(K = −1,
OX 10’erg/ pn) Gd (FessCo
s)の各磁壁エネルギーσWの膜厚り、との関係の測定
結果をム印と・印をもってプロットした。これらによる
曲線(31)及び(32)を比較して明らかなように、
面内異方性が大きい程、磁壁エネルギーσ。
が低く、かつ膜厚h3 に対する低下の効果は大きい。
すなわち室温で面内異方性が大で高温(キュリー点T。
l近傍)で面内異方性が小さいかまたは垂直異方性を持
てば、室温でσ賀が小さくTc+近傍でσ。が大となる
ということになる。ここで理想的には、上述したように
室温で面内異方性が大であることが望まれるが、室温で
垂直異方性をもつものであってもその値が小さければ磁
壁エネルギーσWを低め得る。
G−3有効磁気異方性定数にの温度特性有効磁気異方性
定数にとは、 K = Ku −2yr Ms’        ・・
=(7)(Ku は、1軸異方性定数) であり、その温度特性は、KuとMsの温度特性の兼ね
合いで決まるが、Kuの温度特性は単調減少を示す。
第4図に飽和磁化M、の温度特性の、試料振動型磁力計
(VSM)による測定結果を示す。同図において旧印は
Gdo、 3B(Fe9SCO5)0. at なる組
成による希土頚優勢膜(以下REリッチ膜という)、◇
印はGdo、 22 (FessCJ) (1,7s 
なる組成による遷移金属優勢膜(以下TMリッチ膜とい
う)のIMSの各測定結果をプロットしたものである。
これらの測定結果による曲線(41)及び(42)より
明らかなように、TMIJッチ曲線(42)の場合は、
そのキニリー温度T。付近まで室温のときと同程度のM
、が得られる。このため、室温で大きな面内異方性を持
つものは、高温つまり第1の磁性薄膜(11)のキュリ
ー点T。l近傍でも大きな面内異方性を持ってしまうと
いうことになる。一方、REリッチの場合(曲線(41
))  、温度上昇と共に、M、 が減少するため、室
温で面内異方性をもってもT’c+付近で充分に小さな
面内異方性ないしは垂直異方性を持つことになる。
更に、第5図にGd(Fe、、Co5)  の有効磁気
異方性定数にの磁気トルク計による温度依存性の測定結
果を示す。同図において、旧印は、 Gdo、 311 (Fe1sCOs) a、e2で室
温でのM5が約440emu/ci、■印は、Gdo、
 32 (FessCOs) O,B で室温でのM、
が約280emu/cat、・印はGdo、 21! 
(Fess[:Os) o−tzで室温でのM、が10
100e/ cffl 、 ◇印はGda、 22 (
FessCOs) o、 qmでMsが10100e/
cutの場合の測定結果を示す。ここに旧印のKの値は
、第5図の縦軸に付した値を10倍した値である。これ
ら測定結果によるKの温度特性曲線(51)〜(54)
をみて明らかなように、曲線(52)で示されるR E
 IJプツチものは、室温で面内磁気異方性を示すがキ
ュリー点近傍で垂直磁気異方性を示すという最も望まし
い特性を示す。曲線(51)については室温で充分大き
な面内磁気異方性を示し、キュリー点近傍で小さい面内
磁気異方性を示し、これについても好ましい特性を示す
更にまた、曲線(53)については、室温で垂直磁気異
方性を示すもののその値は小さく、キュリー点近傍では
より小さい垂直磁気異方性を示すので、室温での特性の
問題を例えば、第1及び第2の磁性薄膜(11)及び(
12)の材料選定、厚さ等によって補償することによっ
て成る場合は使用可能となる。
ところが曲線(54)については、室温で垂直磁気異方
性を示すのみならずキュリー点近傍で面内磁気異方性を
示すという望まれる特性と逆の特性を示す。
尚、第6図に、第4図中曲線(52)の特性を示すもの
についてカーループ(カー回転角θ−磁界H曲線)の各
温度での測定結果を示す。
以上の測定結果から鑑みて、第3の磁性薄膜(13)は
、例えばG dX (F e + −y CO) + 
−Xにおいて、0.25<x<0.40.  o<y≦
1.0 が好ましく、M、は室温で0≦M5≦450e
mu/ciであることが望ましい。
G−4実施例1 ポリカーボネート基板上に、順次厚さ400AのTbF
eCoの第1の磁性薄膜(11)、厚さ150人の室温
のMs =280emu/ crlのGd (Fe1s
COs)  による第3の磁性薄膜(13)、厚さ65
0人の(GdTb) (FeCo)の第2の磁性薄膜(
12)をスパッタしてディスクを作製した。
このディスクすなわち、熱磁気記録媒体に対して第5図
で説明した第2図に示す記録を、半導体レーザー光によ
る熱磁気記録と、カー効果による同様のレーザー光によ
る読み出しを行った。
この場合、状Bcを経て状態Aを得る書き込み例えば“
0″の書き込みパワーPL を3.5mW とし、状態
りを経て状pBを得る書き込み例えば“1”の書き込み
パワーPHを11m1’lと、読み出しパワーP Re
edを1.5mW とした。そして、このときの外部磁
場Hexは4000e、補助磁場HSLI!+ は約3
.5kOeとし、線速度は約10m/sec  ピット
長は約2.5μmとした。
この条件で3MHzの信号を記録した後2)4七の信号
の記録を行ったところ、先の3MH2の信号はノイズレ
ベル程度となりC/Nは約47dBでオーバーライドが
可能であった。またこのとき、媒体が必要とした補助磁
場H9゜は3.5kOe以上であればよいとう小さな値
となる。第1〜第3の磁性薄膜(11〉〜(13)の全
体の厚さは、1200人という薄い厚さとすることがで
きた。
G−5比較例1 第1の磁性薄膜をポリカーボネート基板上に81384
の誘電体膜を介して厚さ400人のTbFeCoによる
第1の磁性薄膜(11)と、厚さ50人のGd(Fes
gCos)のREリッチ(Ms =600emu/ c
nり  による第3の磁性薄膜(13)と、厚さ650
人の(Gd<Tb) (FeeoC○20)の第2の磁
性薄膜(12)とを順次被着した記録媒体を作製し、こ
れに先ず3MHzの信号を記録し、その後3.51.1
1(zの信号をオーバーライドした。このときの各信号
量と記録磁場(外部磁場Hex)  との関係を下記表
1に示す。
表1 この場合、3.5MHzの信号が大きく、3!JHzの
信号が小さいことが望ましいが、この媒体は、どちらも
良い値を示していない。
また、30MHzの信号がHexの増加に伴って増加し
ている。この原因は次のように考えられる。今、第8図
に第1及び第2の磁性薄膜〈11)及び(12)の、第
1の磁性薄膜のキュリー点T。1近傍における全磁化及
び遷移金属の磁化と外Mり@場(記録磁場)Hexとの
関係を、各薄膜(11)及び(12)中に白抜矢印及び
実線矢印をもって示し、各薄膜(11)及び(12)の
外の側方に同様に白抜矢印をもって示した。
この場合、記録磁場は第1の磁性薄膜(11)の反転を
妨げる方向に働くた狛、この温度における交換力が充分
でないと、すなわち前記(5)式、Hw+>Hc+ +
 )(exが成り立たないと、第1の磁性薄膜(11)
の反転は生じない。このような状態では、Hexが小さ
ければ、上記(5)式の条件が成立し易くなり、3MH
zの信号は減少し、Hexが大きければ増加することに
なる。このような極端なRE リッチ膜を中間磁性薄膜
、すなわち第3の磁性薄膜(13)とするときは、第1
の磁性薄膜(11)のキュリー点Tc+近傍で充分な交
換力が得られず光強度変調オーバーライドには不適当と
なる。
H発明の効果 上述したように本発明によれば、第1及び第2の磁性薄
膜(11)及び(12)の間に第3の磁性薄膜(13)
を介在させたことにより、特性の選定の自由度が高まり
、特に室温近傍で磁壁エネルギーが低く、キュリー点近
傍で磁壁エネルギーを高める効果を得るようにしたので
室温近傍で磁壁の安定化をはかることができ外部補助磁
場)(st+B の低減化、したがって装置の簡略化を
はかることができ、キュリー点近傍で高い磁壁エネルギ
ーを得ることができるようにしたことによって、情報の
重ね書き、すなわちオーバーライドを確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱磁気記録媒体の路線的断面図、第2
図は磁性積層膜の磁化状態の説明図、第3図は有効磁気
異方性定数と、磁気エネルギーの膜厚依存性との関係の
測定曲線図、第4面は飽和磁化の温度依存性の測定曲線
図、第5図は有効磁気異方性の温度依存性の測定曲線図
、第6図はカ−ループ図、第7図は比較例の磁性積層膜
の磁化状態の説明図、第8図は比較例の動作説明図であ
る。 (11)〜(13)は第1〜第3の磁性薄膜、(14)
はその積層膜、(15)は透明基板、(10)は熱磁気
記録媒体である。 代 理 人 伊 藤 貞 同 松 隈 秀 盛 h2真も入まEうシ、1こイトシマ菓イオー第1図 第2図 第5図 228℃ 236℃ カー)レーア0図 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 垂直磁気異方性を有する第1及び第2の磁性薄膜が、第
    3の磁性薄膜を介して順次磁気的に結合されて積層され
    た積層膜を有して成り、上記第3の磁性薄膜は、室温で
    面内磁気異方性もしくは上記第1及び第2の磁性薄膜に
    比し小さい垂直磁気異方性を有し、かつその有効異方性
    定数にの温度特性曲線が上に凸の特性ないしは直線的特
    性を示す希土類優勢金属膜であり、室温での飽和磁化M
    _sが0〜450emu/cm^2である熱磁気記録媒
    体を用い、上記第1の磁性薄膜のほぼキュリー温度T_
    c_1以上でかつ上記第2の磁性薄膜の磁気モーメント
    の反転の生じない温度T_1に加熱する第1の加熱状態
    と、上記温度T_c_1以上でかつ上記第2の磁性薄膜
    の磁気モーメントを反転させるに充分な温度T_2に加
    熱する第2の加熱状態とを、記録しようとする情報信号
    に応じて変調し、 上記それぞれの加熱状態から冷却することにより上記熱
    磁気記録媒体に記録磁化を形成することを特徴とする熱
    磁気記録方法。
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