JPH01217744A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH01217744A
JPH01217744A JP3958988A JP3958988A JPH01217744A JP H01217744 A JPH01217744 A JP H01217744A JP 3958988 A JP3958988 A JP 3958988A JP 3958988 A JP3958988 A JP 3958988A JP H01217744 A JPH01217744 A JP H01217744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording
magnetization
bias
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3958988A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutaro Ichihara
勝太郎 市原
Sumio Ashida
純生 芦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3958988A priority Critical patent/JPH01217744A/ja
Publication of JPH01217744A publication Critical patent/JPH01217744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B11/00Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor
    • G11B11/10Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
    • G11B11/105Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B11/00Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor
    • G11B11/10Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
    • G11B11/105Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
    • G11B11/10582Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form
    • G11B11/10586Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form characterised by the selection of the material

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は光磁気記録媒体に係り、特に記録層とは別に
バイアス層を備えて高速オーバーライドを可能とした光
磁気記録媒体に関する。
(従来の技術) 重希土類−遷移金属非晶質合金(RE−TM)薄膜に代
表されるような、膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸
を有する記録層を基板上に形成した光磁気記録媒体は、
書替え可能な光デイスクメモリとして注目されている。
光磁気記録媒体における記録・消去は、媒体にレーザビ
ームの照射と磁界の印加によりレーザビーム照射部の記
録層の保磁力UCを低下させて印加磁界の方向に可逆的
に記録層の磁化Msを向けることで行なわれ、また再生
は磁化Msの向きに応じた極力−効果を利用してMsの
向きを検出することによって行なわれる。
従来の技術では主として単層のRE−7M膜からなる記
録層に外部から磁界を印加して記録動作を行なっている
ため、情報の書替え(以下、オーバーライドという)を
行なう場合は、既記録情報を消去してから新たな情報を
記録するという過程をとらなければならず、高速オーバ
ーライドが難しかった。そこで、磁界印加手段として外
部磁石を用いず、記録層と同様の垂直磁化膜からなるバ
イアス層を記録層に隣接して設け、バイアス層の磁化の
向きが熱磁気的に補償点前後で逆転することを利用いて
高速オーバーライドを実現しようとする方式が、例えば
米国特許第4849519号明細書(以下、第1の公知
例という)によって提案されている。
この第1の公知例ではキュリー点がTCRである記録層
と、補償点T2゜、、BがT。Rよりも低く、キュリー
点TCBがTCRよりも高いバイアス層とを積層する。
この場合、記録・消去時に層の温度をTen以下に上昇
させることによって外部磁界の印加なしでバイアス層の
磁化の向きに記録層の磁化を揃えることができるので、
予めオーバーライドしようとするトラック上にどのよう
なパターンの既記録情報があるかを知れば、周波数変調
によって高速オーバーライドが実現できる。
さらに、第1の公知例には常温以上の領域で磁化の向き
が変わらず、かつキュリー点がTCBよりも高い第2バ
イアス層を積層すれば、予め既記録情報を読取ることな
くレーザビームのパワー変調によるオーバーライド機能
が実現できることも記載されている。
この第1の公知例においては、バイアス層の磁化Msの
向きがその補償点T、。□Bを境にして熱磁気的に逆転
する。すなわち、媒体が記録層のキュリー点TCRから
冷却する過程において、まずTen以下で記録層の磁化
はバイアス層の磁化の向きに揃うが、冷却がさらに進み
T eO□B以下となった時はバイアス層の磁化は記録
層の磁化と逆向きになる。このため、媒体温度がT c
o。8以下になった時点で記録層の保磁力Heが十分に
立上っていないと、記録層の磁化の向きが再び元に戻っ
てしまう可能性がある。従って、完全なオーバーライド
動作を実現するためには、記録層とバイアス層の磁化M
sおよび保磁力Heの温度依存特性を厳格に設計しなけ
ればならず、製造マージンが狭いという問題がある。
一方、同様にバイアス層の漏洩磁界を利用して高速オー
バーライドを可能にする従来技術が昭和62年春期応用
物理学会予稿集28+)−ZL−3C以下、第2の公知
例という)に記載されている。この第2の公知例におい
ては、キュリー点TCRを有する記録層(例えばTbF
e膜)と、TCRよりも高いキュリー点T’caを有す
るバイアス層(例えばGdTbFe膜)とを積層し、さ
らに常温保磁力は記録層のキュリー点TCRがバイアス
層のキュリー点rcaよりも十分に大きくなるように媒
体を設計する。そして、オーバーライドは次のようにし
て行なう。
まずレーザビームを記録層側から照射し、外部磁界をバ
イアス層側から印加する。レーザビームを照射する前の
位置にHcR> l(、N> Hcaなる磁界HINを
発生するマグネットを設置しておき、バイアス層の磁化
をオーバーライドに先立ってHINの向きに揃える。H
INとは逆向きの外部磁界Hexを印加し、その位置で
レーザビームのパワー変調によるオーバーライドを行な
う。すなわち、消去時には低いレーザパワーにより媒体
温度をTen以下。
Ten以下とし、バイアス層の磁化からの漏洩磁界(H
exと逆向き)によって記録層の磁化をバイアス層のそ
れに揃え、また記録時には高いレーザパワーにより媒体
温度をT’ca以上とし、バイアス層の磁化をHex方
向に揃え、冷却過程において記録層の磁化をバイアス層
の磁化からの漏洩磁界(Hexと同じ向き)に揃える。
しかしながら、この第2の公知例では消去時に外部磁界
Hexとバイアス層の漏洩磁界の向きが逆となるので、
記録層に印加される実効磁界が−小さくなってしまい、
確実な消去を行なうためには、媒体設計が難しくなると
いう問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 前述したように、第1の公知例においてはオーバーライ
ド時に、記録層のキュリー点Ten以下(従ってバイア
ス層の補償点T6゜mpB以上)に媒体が加熱されるこ
とによってバイアス層の磁化に従って反転した記録層の
磁化が、TcompB以下に冷却された時に反転したバ
イアス層の磁化によって再反転する可能性がある。従っ
て、確実なオーバーライド動作を実現するためには、記
録層とバイアス層の磁化Msおよび保磁力Heといった
磁気特性の温度依存性を厳密に制御する必要があり、媒
体の製造が難しいという問題があった。 また、第2の
公知例では消去時に外部磁界Hexとバイアス層の漏洩
磁界の向きが逆となることにより、記録層に印加される
実効磁界が小さくなってしまい、媒体設計が難しくなる
という問題があった。
本発明の第1の目的は、高速オーバーライドが可能で、
しかも記録層およびバイアス層の磁気特性の温度依存性
を厳格に制御する必要がなく、設計の自由度が高く製造
マージンの大きい光磁気記録媒体を提供することにある
本発明の第2の目的は、バイアス層の漏洩磁界を記録時
のみならず消去時にも効果的に記録層に印加することが
でき、設計の自由度が高く製造マージンの大きい光磁気
記録媒体を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は第1の目的を達成するため、膜面に対して垂直
な方向に磁化容易軸を有する記録層と、−同じく膜面に
対して垂直な方向に磁化容易軸を有するバイアス層とを
有する光磁気記録媒体において、記録層とバイアス層と
の間に、膜面内に磁化容易軸を有する磁気遮蔽層を設け
たことを特徴とする。
また、本発明は第2の目的を達成するため、膜面に対し
て垂直な方向に磁化容易軸を有する記録層と、同じく膜
面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有するバイアス層
とを有する光磁気記録媒体において、バイアス層の記録
層と反対側の面に対向して、膜面内に磁化容易軸を有す
る磁気遮蔽層を設けたことを特徴とする。
(作 用) 記録層とバイアス層との間に膜面内に磁化容易軸を有す
る磁気遮蔽層を設けた構造において、記録層のキュリー
点T c、、バイアス層のキュリー点Tc!lおよび補
償点T、。、、B1磁気遮蔽層のキュリー点TcsをT
 towhpB ≦Tcs≦TcR≦TCBの関係を満
たすように設計すれば、バイアス層の磁化を記録層に転
写する温度T’cstにおいては、磁気遮蔽層は非磁性
となっているので、バイアス層の漏洩磁界が有効に記録
層に印加される。そして、転写後に媒体がT、。aag
B以下に冷却して、バイアス層の磁化が記録層の磁化と
逆向きに向いた時点においては、磁気遮蔽層が面内磁化
膜となり、バイアス層の漏洩磁界を磁気遮蔽層の面内方
向にトラップするので、記録層の再磁化反転が防止され
る。
これにより高速オーバーライドが安定に実現される。
また、記録層とバイアス層の磁化および保磁力の温度依
存特性を設計する際、記録層の再磁化反転の防止を考慮
する必要がないため、設計の自由度が増し、製造マージ
ンが大きくなる。
一方、バイアス層の記録層と反対側の面に対向して膜面
内に磁化容易軸を有する磁気遮蔽層を設けた構造におい
ては、記録層のキュリー点T c、。
バイアス層のキュリー点TCBs磁気遮蔽層のキュリー
点T’csをT cs< T c、< T cBの関係
を満たすように設計すれば、消去時に磁気遮蔽層が外部
磁界Hewを膜面内方向にトラップすることにより、バ
イアス層の漏洩磁界を有効に記録層に印加する作用を持
つので、確実に消去がなされる。記録時には磁気遮蔽層
は非磁性となっているから、外部磁界Hexは磁気遮蔽
層でトラップされることなく、有効にバイアス層に印加
される。従って、磁気遮蔽層を設けることにより記録層
やバイアス層の設計が容品となり、製造マージンが広く
なる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の第1の実施例に係る光磁気記録媒体の
概略的な構成を示す断面図であり、樹脂等の基板1上に
記録層2、磁気遮蔽層3およびバイアス層4を順次積層
した構造となっている。
記録層2は膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有す
る膜であり、例えばTbFe。
TbDyFe、  TbFeCo、  GdDyFeC
等の低キユリー点のRE−7M膜が用いられる。
バイアス層4は同じく膜面に垂直な方向に磁化容易軸を
有する膜であり、例えばGdTbFe。
TbFeCo、GdTbFeCo等の高キュリー点のR
E−7M膜(但し、REリッチで補償点T co、pB
を有する組成)が使用される。
磁気遮蔽層3は膜面内に磁化容易軸を有する膜であり、
例えば垂直磁化膜となる組成から外れたTbFe、Tb
DyFe、GdDyFeCo。
GdTbFe、TbFeCo、GdTbFeC。
等の膜が使用され、キュリー点T’csの制御はRE組
成比やRE組成の一部をY等で置換することによってな
される。ここで、記録層2のキュリー点TCRsバイア
ス層4のキュリー点T’caおよび補償点TcospB
%磁気遮蔽層3のキュリー点Tcsは、T coupe
≦T’cs≦TCR≦TCBの関係を満たすものとする
第2図は第1図の光磁気記録媒体を構成する各層の磁化
の膜温度依存特性を示したもので、RlB、Sは記録層
2、バイアス層4、磁気遮蔽層3の特性をそれぞれ示し
ている。この場合、記録層2としてはキュリー点TCR
が170℃のT b 20(Feg5Co5)膜を用い
、バイアス層4としては補償点T ca□Bが150℃
、キュリー点T’caが200℃のGdBTbtoFe
7zCOi膜を用い、磁気遮蔽層3としてはキュリー点
Tcsが155℃のY、Gd、8Tb、8F e、、膜
を用いた。
この光磁気記録媒体を以下のように外部磁界Hexなし
で、トラック方向に20μm離れた2つのレーザスポッ
トを照射する光ヘッドを使用して、I MHz−→2 
MHzのオーバーライドテストを行なった。まず、トラ
ッキンググループ付の基板1上に記録層2、磁気遮蔽層
3およびバイアス層4を順次スパッタ成膜し、さらにS
iN保護層をバイアス層4の上に被覆して、光磁気記録
媒体を試作した。記録層2およびバイアス層4の磁化を
膜面から基板1面側(第1図の下方向)へ向けて一様に
揃え、着磁を行なった。
次に、2つのレーザビームスポットのうち先行スポット
のレーザパワーを1■Vとしてトラック上の既記録情報
を再生し、その再生信号を高速ICメモリに入力し、こ
のメモリ出力によって後続するオーバーライド用ビーム
による記録周波数を制御した。但し、記録レーザパワー
は5mWとした。
このI MHz←−2MHzのオーバーライドテストに
使用した記録パルス列を第3図に示す。すなわち、第3
図(a)に示すように無記録状態のトラックに2値信号
列31によって変調されたレーザビームを用いてIMH
z(デユーティ50%)の信号列32を記録した後、こ
の信号列32を検出しながら、同図(b)に示すように
2値信号列33によって周波数変調された用レーザビー
ムを照射して2 MHzの信号列34(デユーティ50
%)を記録した。次に、この2 MHzの信号列34を
先行するレーザビームのスポットで検出しながら、2値
信号列35によって周波数変調されたオーバーライド用
レーザビームを照射してI MHzの信号列36をオー
バーライドした。この結果、IMHz←→2 MHzの
オーバーライドを消え残りを伴わずに達成できた。
一方、比較例として磁気遮蔽層がなく、記録層の上にバ
イアス層が直接形成された従来構造の高速オーバーライ
ド用光磁気記録媒体を作製した。
記録層およびバイアス層の特性は、第2図中に示した特
性と同一とした。記録層の保磁力Heはバイアス層の補
償点T1゜spBにおいては、’r、、□8が記録層の
キュリー点TCRに近いが故に十分立上っておらず、5
000e程度であり、バイアス層はT cawaeBよ
りも低い温度で磁化反転して50G程度まで立上る。磁
化が50Gに達した時のバイアス層の漏洩磁界は約80
00e程度であって、記録層の補償点T、。mpBの近
傍での保磁力Heとほぼ等しい。このような設計の従来
構造の光磁気記録媒体について第3図と同様にオーバー
ライドテストを試みたところ、完全なオーバーライドは
できず、I MHz 、  2 MHzの各記録状態に
おいて所々に2 MHzもしくはI MHzの信号が消
えずに残ってしまうことが確認された。巳の理由は、バ
イアス層の補償点T1゜spa以下でのバイアス層の漏
洩磁界と記録層の保磁力とがほぼ等しいことから、媒体
の微視的な特性変動に起因してT tmmpB以下での
記録層の保磁力がバイアス層の漏洩磁界に打勝っている
部分ではオーバーライドができたのに対し、打勝てなか
った部分ではT1゜□B以上で磁化反転した記録層の磁
化がT。。、、B以下で再反転したためと考えられる。
以上の実施例および比較例から明らかなように、本発明
によれば従来技術ではオーバーライドが正しくなされな
いような、記録層およびバイアス層の媒体設計でも、磁
気遮蔽層の追加により完全なオーバーライド機能を付与
することができるので、媒体設計の自由度が高くなり、
製造マージンが広く、かつ安定な高速オーバーライド用
光磁気記録媒体が実現される。
第4図は本発明の第1の実施例を改良した第2の実施例
に係る光磁気記録媒体であり、基板11上にバイアス層
12、磁気遮蔽層13、非磁性体からなる熱遮蔽層14
および記録層15を順次積層している。ここで、記録層
15のキュリー点TCR%バイアス層12のキュリー点
T c、、磁気遮蔽層13のキュリー点T0.は、T 
cR< T cs< T cBの関係を満たすものとす
る。
第5図は第4図の光磁気記録媒体を構成する各層の磁化
の膜温度依存特性を示したもので、RlB、Sは記録層
15、バイアス層12、磁気遮蔽層13の特性をそれぞ
れ示している。この場合、基板11としては1.8u厚
、  130JIlφのポリカーボネート円盤を用い、
記録層15としてはキュリー点TCRが150℃のT 
b 2.F e ysの垂直磁化膜を用い、バイアス層
12としてはキュリー点T’csが250℃のG d 
1gT b 1oF e boc O+sの垂直磁化膜
を用い、磁気遮蔽層13としてはキュリー点T’csが
170℃のGd5 Tb3うFe、。の面内磁化膜を用
い、さらに熱遮蔽層14としては750人厚のSi3N
4膜を用いた。
この光磁気記録媒体を用いて、以下の手順で記録・消去
テストを行なった。記録・消去には、先行する読出し用
レーザビームスポットに続いて20μm離れた位置に記
録・消去用レーザビームスポットを有する2ビームの光
ヘッドを用いた。
まず、十分に高パワーのレーザビームを第4図で下向き
の外部磁界Hexを印加しつつ媒体上の記録トラック全
てにわたり走査して照射し、記録層15およびバイアス
層12の磁化の向きを下向きに揃えて着磁(初期化)し
た。次に、外部磁界Hexの向きを第1図で上向きに一
定とし、媒体を180Orpmで回転させながらレーザ
パワー8mWのレーザビームを2MIIz、デユーティ
比1:4で媒体上面(膜面側)に照射して記録を行なっ
た。この際の記録用レーザビームのパワー変調パターン
を第6図(a)に、また記録後の記録層15の磁化の向
きを同図(b)にそれぞれ示す。この動作によって、記
録層15はキュリー点T CR(150℃)より高い約
170℃に加熱されるため、初期の磁化が失われ、冷却
過程において外部磁化Hexの向き、すなわち第4図で
下向きに磁化されて記録が行なわれた。
このとき熱遮蔽層14の働きにより、膜に与えられた熱
は専ら記録層15のみの昇温に寄与し、磁気遮蔽層13
は実質的に昇温しないので、その磁性は変化しない。
次に、このようにして記録がなされたトラック上に、光
ヘツド内の先行するレーザビームを連続1諷Vで照射し
て読出しながら、後続のレーザビームにより消去を行な
った。その手順を以下に説明する。
第7図(a)に示したように、I MHzの周波数でデ
ユーティ比1:4に変調したパワー4履Vのレーザビー
ムを照射した。このとき正味0.2μSeeのレーザビ
ーム照射により、熱遮蔽層14も十分に加熱され、この
熱遮蔽層14を介しての伝熱作用により磁気遮蔽層13
はそのキュリー点TC8(170℃)以上である約20
0℃に温度上昇して磁性を失った。このとき当然ながら
記録層15の磁性も失われている。従って、記録層15
はバイアス層12からの下向きの漏洩磁界中にある。次
に、媒体上のレーザビームスポットを通過した部分は冷
却されてゆくが、この冷却過程において磁気遮蔽層13
は熱遮蔽層14に接しているために、冷却速度が遅い。
従って、まず記録層15がそのキユリー点TCR以下に
冷却された後に、磁気遮蔽層13がそのキュリー点Tc
s以下に冷却され、バイアス層12からの漏洩磁界を遮
蔽するに至る。以上の手順により、第7図(b)に示す
ように記録層15の消去用レーザビームの照射を受けた
部分は、バイアス層12の漏洩磁界により第4図におけ
る下向きに磁化され記録が消去される。
このように、本実施例によれば熱遮蔽層14をさらに付
加することにより、記録層15と磁気遮蔽層13はその
冷却過程において熱的に同一の冷却過程を辿らず、記録
層15の温度が空間への輻射等により記録温度以下に低
下した後に、磁気遮蔽層13が磁性を回復してバイアス
層12の漏洩磁界を遮断するに至る。従って、磁気遮蔽
層13のキュリー点T’csが記録温度より高い場合で
も、記録層15がバイアス層12と同じ向きの磁化で冷
却された後にバイアス層12からの漏洩磁界が遮断され
るので、消去動作が可能となる。
また、本実施例において記録および消去過程における動
作は、熱遮蔽層14の熱抵抗および熱容量に主として依
存する。しかし、これらの諸量は熱遮蔽層14の材料お
よび膜厚を制御することにより容易に変えられるので、
記録・消去特性の最適化もまた容易である。
なお、上記実施例におけるバイアス層12および磁気遮
蔽層13には、フェリ磁性体を用いてもよい。また、記
録層15の上に保護ないしカー効果エンハンスメント用
のオーバーコート層ヲ設けてもよい。
第8図は本発明の第3の実施例に係る光磁気記録媒体の
断面図であり、基板21上に記録層22、バイアス層2
3、磁気遮蔽層24および保護層25を順次積層した構
造となっている。すなわち、磁気遮蔽層24がバイアス
層23の記録層22と反対側の面に対向して設けられて
いる点が先の2つの実施例と異なる。
本実施例においては、記録層22のキュリー点TCRs
バイアス層23のキュリー点TCBs磁気遮蔽層24の
キュリー点T’csは、第2の実施例と同様にT CR
< T cs< T CBの関係を満たすものとする。
記録層22、バイアス層23、磁気遮蔽層24としては
、第1の実施例で挙げたのと同様のものを用いることが
できる。
第9図は第8図の光磁気記録媒体における各層の磁化の
膜温度依存特性を示したものであり、先と同じ<R,B
、Sは記録層22、バイアス層23、磁気遮蔽層24の
特性をそれぞれ示している。この場合、基板21として
は1.6m厚。
130Bφのポリカーボネート円盤を用い、記録層22
としてはキュリー点TCRが150℃のT b 20F
 e soの垂直磁化膜を用い、バイアス層23として
はキュリー点TCBが200℃のGd工5Tb、Fe、
□Cos垂直磁化膜を用い、磁気遮蔽層24としてはキ
ュリー点T’csが170℃のY。
G d 、、T b 、gF e 、、の面内磁化膜を
用いた。
この光磁気記録媒体をH、、ms 5kOe、Hexm
20000 eとしてI MHz ” →2 MHzの
高速オーバーライドテストに供したところ、消残りその
他を生じることなく良好なオーバーライドができること
が確認された。
一方、比較例として第8図における磁気遮蔽層24がな
く、バイアス層上に直接保護層が形成された従来構造の
光磁気記録媒体について同様にオーバーライドテストを
行なったところ、消え残りが発生して再生信号レベルの
低下が見られた。但し、着磁状態からI MHzの信号
を記録した場合、または2Hzの信号を記録した場合に
おいては、磁気遮蔽層24がない場合でも本実施例と同
様の再生信号が得られた。
すなわち、1回だけ記録する上では従来技術も本実施例
も同様であるが、オーバーライド時には本実施例の方が
優れていることが明らかとなった。
この理由は、前述したように磁気遮蔽層24がない場合
には、消去時にバイアス層23からの漏洩磁界と外部磁
界Hexとが相殺されてしまい、十分な実効磁界が記録
層22へ印加されないのに対し、本実施例の媒体では消
去時に外部磁界Hexを磁気遮蔽層24でトラップする
ので、十分な実効磁界が記録層22へ印加されるためで
ある。
[発明の効果] 本発明によれば、膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸
を有する記録層とバイアス層との間に、膜面内に磁化容
易軸を有する磁気遮蔽層を設け、この磁気遮蔽層によっ
て記録層の再磁化反転を防止するため、記録層およびバ
イアス層の磁気特性の温度依存性に厳密な制御を要求さ
れることなく、高速オーバーライドが可能であって、製
造マージンの大きい光磁気記録媒体を提供することがで
きる。
また、本発明によればバイアス層の記録層と反対側の面
に対向して、膜面内に磁化容易軸を有する磁気遮蔽層を
設け、この磁気遮蔽層によって消去時に外部磁界をトラ
ップしてバイアス層の漏洩磁界を消去時にも効果的に記
録層に印加することにより、設計の自由度が高く、製造
マージンの大きい光磁気記録媒体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係る光磁気記録媒体の
構成を模式的に示す断面図、第2図は同実施例の光磁気
記録媒体における各層の磁化の膜温度依存特性を示す図
、第3図は同実施例におけるオーバーライド動作を説明
するための図、第4図は本発明の第2の実施例に係る光
磁気記録媒体の構成を模式的に示す断面図、第5図は同
実施例の光磁気記録媒体における各層の磁化の膜温度依
存特性を示す図、第6図および第7図は同実施例におけ
る記録および消去動作を説明するための図、第8図は本
発明の第3の実施例に係る光・磁気記録媒体の構成を模
式的に示す断面図、第9図は同実施例の光磁気記録媒体
における各層の磁化の膜温度依存特性を示す図である。 1.11.21・・・基板、2,15.22・・・記録
層、3,13.24・・・磁気遮蔽層、4,12゜23
・・・バイアス層。 出願人代理人  弁理士 鈴江武彦 第1図 第2図 0011001100へ31 1s3図 第4図 第6図 第7図 第8図 第9図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有する記
    録層と、同じく膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を
    有するバイアス層とを有する光磁気記録媒体において、
    記録層とバイアス層との間に、膜面内に磁化容易軸を有
    する磁気遮蔽層を設けたことを特徴とする光磁気記録媒
    体。
  2. (2)膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有する記
    録層と、同じく膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を
    有するバイアス層とを有する光磁気記録媒体において、
    前記バイアス層の前記記録層と反対側の面に対向して、
    膜面内に磁化容易軸を有する磁気遮蔽層を設けたことを
    特徴とする光磁気記録媒体。
JP3958988A 1988-02-24 1988-02-24 光磁気記録媒体 Pending JPH01217744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3958988A JPH01217744A (ja) 1988-02-24 1988-02-24 光磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3958988A JPH01217744A (ja) 1988-02-24 1988-02-24 光磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01217744A true JPH01217744A (ja) 1989-08-31

Family

ID=12557289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3958988A Pending JPH01217744A (ja) 1988-02-24 1988-02-24 光磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01217744A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992007358A1 (en) * 1990-10-17 1992-04-30 Hitachi Maxell, Ltd. Magneto-optical recording medium
EP0523944A2 (en) * 1991-07-16 1993-01-20 Canon Kabushiki Kaisha Magneto optical recording medium and method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992007358A1 (en) * 1990-10-17 1992-04-30 Hitachi Maxell, Ltd. Magneto-optical recording medium
EP0523944A2 (en) * 1991-07-16 1993-01-20 Canon Kabushiki Kaisha Magneto optical recording medium and method
EP0523944A3 (en) * 1991-07-16 1994-02-16 Canon Kk Magneto optical recording medium and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3088619B2 (ja) 光磁気記録媒体及び該媒体に記録された情報の再生方法
EP0225141B1 (en) Magneto-optical recording media
JPH0695404B2 (ja) 光磁気記録方法
JPH06119669A (ja) 光磁気記録媒体及びこれを用いた記録再生方法
JPH03207040A (ja) 光磁気記録方法
JP2579631B2 (ja) 光磁気記録方法
JPH04134741A (ja) 4層膜構造のオーバーライト可能な光磁気記録媒体
JP3354726B2 (ja) 光磁気記録媒体及び再生方法
JPH01217744A (ja) 光磁気記録媒体
US5105400A (en) Method of magneto-optically recording and erasing information onto a magneto-optical information storage medium
JP2828993B2 (ja) 光磁気記録媒体及びそれを用いた情報記録方法
JP2829970B2 (ja) 熱磁気記録媒体
WO1990001769A1 (en) Overwrite type magnetooptical recording apparatus
JP3126459B2 (ja) 光磁気記録方法および光磁気記録装置
JP2708950B2 (ja) 光磁気記録媒体
JP2746313B2 (ja) 情報記録方法
JP2815122B2 (ja) 情報記録装置
JPS63179436A (ja) 光磁気記録媒体
JP3786507B2 (ja) 光磁気記録媒体及びその再生方法
JPS63237242A (ja) 光磁気記録方式
JPH05298768A (ja) 光磁気記録再生方法
JPH08147776A (ja) 光磁気記録媒体および光磁気記録再生方法
JPH06103627A (ja) 光磁気記録の記録消去の方法
JPH03276441A (ja) 光磁気記録媒体及び光滋気記録方法
JPH08111043A (ja) オーバーライト可能な光磁気ディスクの初期化方法 及び装置