JPH02117598A - ホイスト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、複数のホイストロープによって吊下げられる
負荷、特にコンテナークレーンのためのホイスト装置に
関する。

〈従来の技術〉 第１図には、コンテナークレーンのロープのレイアウト
が略示されている。コンテナーの頂部には、スプレッダ
−が係合し、このスプレッダ−の四隅には、ホイストロ
ープを受入れるためのプーリーが取付けてあり、このホ
イストロープの第１端は、電動機によって駆動されるド
ラムに巻回されており、第２端は、固定的に取付けられ
ている。

全てのロープは、走行うレーントロリーに取付けたプー
リーに巻掛けられている。ドラｌ＼をそれぞれの方向に
駆動することによって負荷を上下動させる。

ロープの長さが長く、トロリー及びドラムの体動速度が
高速になると、スプレッダ−とコンテナーとから或るユ
ニットの不所望な揺れが生ずる。

この揺れ動作において、揺れ方向に揺動するロープは緊
張され、他のロープは無負荷となる。コンテナーが不均
等に負荷されると、揺れが増幅されたり不規則になった
りすることが厚々生ずる。

更に、コンテナー又はスプレッダ−がボートに偶然に引
っかかった際に、張力の値が過大となることがある。過
負荷安全装置によって上行を可及的にすみやかに停止さ
せることはできるが、駆動手段が停止する迄ロープ及び
機構部分が非常に大きな力を受ける。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の１つの目的は、揺れの緩衝手段を備えたホイス
ト装置を提供することにある。

本発明の別の目的は、ロープ及び機構部分が過大な張力
を受けないようにしたホイスト装置を提供することにあ
る。

本発明の更に別の目的は、コンテナーをその鉛直軸線に
関して片側に傾斜させる時にコンテナーを触接面（タッ
チダウン面）に合わせるための位置決め手段を備えたホ
イスト装置を提供することにある。従来のホイスト装置
の場合、救済策として、非常に複雑で高価な機構を必要
としていた。

これらは、コンテナークレーンにおいて生ずる問題であ
るが、基本的に同一の問題は、第１図に示すものと同様
の方法で複数のホイストロープ上に負荷を吊下げた場合
に発生する。従って本発明は、第１図に示すようなコン
テナークレーンの四隅においての吊下げには限定されな
い。

〈課題を解決するための手段〉 本発明により、各々第１端と第２端とを備えた複数のホ
イストロープから吊下げられた負荷特にコンテナークレ
ーンのためのホイスト装置であって、複数のドラムと、
駆動手段と、複数のクレーン側及び負荷側のプーリーと
を含み、各々の該ホイストロープの該第１端は、駆動さ
れるドラムに巻取られ且つそれから繰出されるようにし
たものにおいて、各々のホイストロープの該第２端とク
レーン側の固定点との間に各々複動油圧シリンダーを配
設し、各々の油圧シリンダーは、１対のシリンダー室を
含むこと、及び該ホイストロープの長さの差及びホイス
トロープの張力の差を補償し、また負荷を位置決めする
ために、油圧抵抗を介して該シリンダー室を圧力源に、
相互に、又はリザーバーに選択的に接続するための弁装
置を配設したことを特徴とするホイスト装置が提供され
る。

本発明は、前述した形式のホイスト手段に見られる多く
の欠点を解消するホイスト装置を提供する０本発明によ
る油圧系統は、タッチダウン面に関して負荷を正確に位
置決めし、負荷の揺れを有効に緩衝することを可能にす
る。

本発明による油圧系統は、ロープの長さの相違を補償し
、負荷の揺れを緩衝し、負荷を容易に位置決めし、事故
の際には、過負荷安全装置が作動する前に、ロープの張
力を有効に減少させる。本発明によれば、個別にか又は
組ごとに制御される油圧シリンダーに各々のホイストロ
ープを連結することによって得られる種々の機能を備え
た油圧系統が提供される。

次に、本発明の好ましい実施例を図面に基づいて一層詳
細に説明する。

〈実施例〉 第１図には、コンテナー１と、コンテナー１の頂部のス
プレッダ−２とが図示されている。スプレッダ−２の各
々のコーナーには、プーリー３が取付けられている。

各々のプーリー３は、滑車ブロック装置のホイストロー
プ４を受入れる。そのため、各々゛のホイストロープ４
は、ホイスト機構５から固定プーリー６を経て、トロリ
ー８上に回転可能に取付けたプーリー９に巻掛けられ、
更にそこから下方に、プーリー３に巻掛けられた後、上
方に、トロリー８まで戻り、別のプーリー１１から、ク
レーンブームの先端に取付けた固定プーリー１２を経て
、固定取付けされた油圧シリンダー１６のピストンロッ
ド１５に至っている。

トロリー８は、クレーンブームに沿って走行する。トロ
リー８の駆動用電動機は図示されていない。

ロープ４のレイアウトは、１対の群に形成してあり、左
側の群は、ドラム２０に巻回されたホイストロープ４を
、また右側の群は、別のドラム２１上に巻回したロープ
４を備える。ドラム２０゜２１は、コンテナー１を上下
動させるために、共通の電動機２２によって駆動される
。油圧シリンダー１６は、左側の群に、また油圧シリン
ダー１８は、右側の群に、所属している。右側の群のロ
ープ４の先端は、ピストンロッド１７に固定されている
。

第２図には、油圧シリンダーの１つに各々設けられた複
数の方向弁を含む制御ブロックが図示されている。従っ
て、各々のシリンダーは、この複数の方向弁のうちの１
つによって、圧力源２６又はリザーバーＴＬこ、ピスト
ンロッド側のシリンダー室２８又はピストン側のシリン
ダー室２９のうちの一方に与圧された流体を供給するた
めに接続される。もう一方のシリンダー室は、各々リザ
ーバーＴに接続されている。周知のように、負荷保持−
制御組合せ弁３０はピストンロッド側に、また塞止弁３
１はピストン側に設けられている。図示されている中立
位置では、弁３０．３１のための制御配管は、制御ブロ
ック２５の方向弁を介してリザーバーＴに接続されてい
るため、弁３０゜３１は閉弁されると、ピストンとホイ
ストロープ４とは、油圧的に閉塞される。方向弁がその
中立位置から作動位置に移動すると、弁３０．３１は、
油圧シリンダーの作動方向に応答して開弁し、油圧シリ
ンダーと圧力源又は押しのけられた流体が戻されるリザ
ーバーとの間を流体連通させる。各々の方向弁へのポン
プライン中に、は、圧力補償弁が配置されている。この
弁は、既知のものであり、ここでは詳細な説明は行なわ
ない。

１１１ｉ述の構成は、油圧シリンダー１６．１８の各々
について取られている。同様に、各々の群を規定する２
つひと組となったシリンダー１６．１８の配列を描いた
図面にもあてはまる。即ち、各々の群のシリンダー１６
．１８のピストンロッド側のシリンダー室２８は、シリ
ンダー室２８中に流体の平衡を設定するための平衡弁３
３によって、互いに連結さ九ている。平衡弁３３は、暴
圧位置をとるように付勢することができる。圧力リリー
フ弁３５は、各々のシリンダー室２８に連結されている
。

各々の群のピストン側シリンダー室２９は、絞り弁３７
及び平衡弁３８を介して互いに連結されている。

更に、圧力リリーフ弁４０は、各々のピストン側のシリ
ンダー室２９に、締切弁３９を介して接続されている。

各々の圧力リリーフ弁４０の下流側は、リザーバーＴに
接続されていると共に、配管４１及び逆止弁４２を経て
、同じ組の他の油圧シリンダーのピストン側シリンダー
室２９にも接続されている。

圧力リリーフ弁４０は、電気的に調節可能となっている
。図示しない秤量装置は、コンテナー１の右側及び左側
の負荷（−様でない負荷でもよい）を各々表わす電気的
信号を発生する。この電気的信号は、対応する弁が開弁
する時の圧力を調整する。このように、調整される圧力
は、負荷の重量に依存する。

次に作用について説明する。

中立位置では、シリンダー１６．１８はほぼ中間の位置
にある。ロープの長さが異なるため、行程差が存在しう
る。４つのホイストロープの間の長さの差が大きすぎる
場合、油圧シリンダー１６゜１８の行程は最適には使用
できない。そのため、いずれか一方のロープ４の長さを
、ドラム２０又は２１上においてリセットすることが必
要となる。

各々の油圧シリンダーは、ロープの異った長さを補償す
るために、ブロック２５において、その方向弁によって
制御される。

負荷が揺れる時に、前述したように、右側の群又は左側
の群の各ロープ４の一方は、緊張し、他のロープ４は無
負荷となる。−例として、緊張したロープ４は、ピスト
ンロッド１７を上側のシリンダー１８から引出し、緊張
を失なう。シリンダーから押しのけられた流体は、弁３
３を経て、この群の下側のシリンダー１８のシリンダー
室２８に流入し、揺れの際に多少とも無負荷になってい
たロープ４を緊張させる。

このように下側のシリンダー１８を再び緊張することに
よって、シリンダー室２９から流体が押しのけられ、圧
力リリーフ弁４０は開弁され、押しのけられた流体はり
ザーバーＴに流れる。そのため、圧力リリーフ弁４０は
、油圧抵抗を規定し、揺れの緩衝に影響を与える。圧力
リリーフ弁４０は、負荷に応答して、所定の圧力に調節
されるので、最適の緩衝度を自動的に与える。揺れのエ
ネルギーは、このようにして、圧力リリーフ弁４０によ
って７肖費される。

ピストンロッド１７が外方に引かれる時に、上側のシリ
ンダー１８のシリンダー室２９が真空状態となることを
防止するために、圧力リリーフ弁４０を通って流れる流
体は、配管４１及びこの流れ方向に開弁された上側の逆
止弁４２を通って、上側の油圧シリンダー１８のシリン
ダー室２９に戻される。余分に必要とされる流体の容積
はりザーバーＴから取出される。

上述した緩衝作用は、コンテナー１の揺れが終了するま
で右側及び左側の群の各々において交互に行われる。

この緩衝作用の間平衡弁３８は暴圧されている。

緩衝が終了すると、平衡弁３８はオフに切換えられ、図
示した位置即ち両方の油圧シリンダー１８のピストン側
のシリンダー室２９が互に接続されて、緩衝作用の終了
後に、流体の平衡を実現する位置に復帰する。

緩衝作用を停止させるには、両方の弁３９を暴圧位置と
する。

緩衝作用は、比較的高速で行われる。この結果として、
論理状態の下に作動（即ち開閉）される弁によって制御
される。比較的多量の流体が押しのけられる。緩衝は、
ポンプ２６を作動させるへきでないことを意味する受動
的な作動である。

過度に高いロープ４の緊張圧が生ずると、相関するシリ
ンダーのシリンダー室２８中の作動圧力は、圧力リリー
フ弁３５のばね力が克服されるまで増大する。このリリ
ーフ弁は開弁し、ピストンロッド１７は、衝撃を防止す
るための緩衝手段が設けられている位置にピストンロッ
ド１７の先端位置が到達するまで引出される。従って、
ロープ張力が高くなりすぎた時に過負荷安全装置がドラ
ムの駆動を停止させる前に、保護装置が作動する。

これは、過負荷安全装置の作動と駆動電動機２２の停止
との間の非常に短い時間内に、ロープ４及び機械的装置
が圧力リリーフ弁３５のすみやかな作動によって保護さ
れることを意味する。必要な流体は、リザーバーＴから
逆止弁４２を経てシリンダー室２９に流入し、逆止弁４
２は、このようにして、空キャビテーシ五ン弁として作
用する。

この保護装置は、どんな時にも作動し、ポンプ２６は締
切状態に置かれる。

ロープ４の長さは、ブロック２５の各弁の作動によって
、コンテナー１のタッチダウン上面について３軸の回り
にコンテナー１を位置決めするように調節される。

この操作に対してポンプ２６は、作動しなければならな
い。

例えば、第１図に示した横軸４５の回りにコンテナー１
を調整することによって、コンテナー１の右側を上行さ
せ、その左側を下行方させることができる。

そのため各弁は、右側の両方のシリンダー１８を引き入
れ、左側の両方のシリンダー１６を伸長させるように位
置決めされる。この操作においては、右側の群又は左側
の群に所属する油圧シリンダーは、平衡弁３３．３８を
介して互に連結される。

垂直軸線４６の回りにスキューするには、右側の１つの
油圧シリンダーと左側の１つのシリンダーを、各々互に
平行に伸長させ、残りのシリンダーを引き入れる。その
ため、２対の油圧シリンダー１６．１８は、個別に作動
されなければならない。

最後に、コンテナー１は、例えば前面側においてコンテ
ナー１を上行させ、後面側においてコンテナー１を下行
させるために、その長手方向軸線４７の回りに傾けても
よい。この場合にも、右側のシリンダーと左側のシリン
ダーとは各々共働し、各群の対になった油圧シリンダー
は個別に作動される。

絞り位置に切換えられた負荷保持弁３０即ち制御弁は位
置決め作用を行なう一方で、スムースでソフトな、負荷
に応答するロープの下行を可能とする。

制御ブロック２５の各々の方向弁は、個別の圧力補償装
置と共働するので、各々のシリンダーの調節速度は、シ
リンダーに作用する負荷とは係りない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、コンテナークレーンのためのロープのし１′
アウトを示す斜視図、第２図は、油圧シリンダーを制御
するための弁の配列状態を示す油圧回路図である。 １・・コンテナー（負荷）、４・・ホイストロープ、３
，６，９，１１．１２・・プーリー、１６．１８・・油
圧シリンダー　２０．２１・・ドラム、２６・・圧力源
、２８．２９・・シリンダー室、Ｔ・・リザーバー 特許出１［人　　　マンネスマン・レックスロート・ゲ
ー・エム・バー・バー 代理人弁理士　　兼　　坂　　　　　具間　　　　　　
酒　　井

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）各々第１端と第２端とを備えた複数のホィストロー
   プから吊下げられた負荷のためのホイスト装置であって
   、複数のドラムと、駆動手段と、複数のクレーン側及び
   負荷側のプーリーとを含み、各々の該ホイストロープの
   該第１端は、駆動されるドラムに巻取られ且つそれから
   繰出されるようにした装置において、各々のホイストロ
   ープの該第２端とクレーン側の固定点との間に各々複動
   油圧シリンダーを配設し、各々の油圧シリンダーは、１
   対のシリンダー室を含むこと、及び該ホイストロープの
   長さの差及びホイストロープの張力の差を補償し、また
   負荷を位置決めするために、油圧抵抗を介して該シリン
   ダー室を圧力源に、相互に、又はリザーバーに選択的に
   接続するための弁装置を配設したことを特徴とするホイ
   スト装置。 ２）該ホイストロープの該第２端を油圧シリンダーのピ
   ストンロッドに各々固定したものにおいて、１つの組の
   油圧シリンダーのピストンロッド側シリンダー室を相互
   に連結したことと、ピストン側シリンダー室を各々リザ
   ーバーに、圧力リリーフ弁を介して接続すると共に、流
   体の流れの方向に開弁される逆止弁を介して相互に連結
   したことを特徴とする請求項１記載のホイスト装置。 ３）負荷の重量に応答して圧力リリーフ弁が調節されう
   るようにした請求項２記載のホイスト装置。 ４）ピストン側シリンダー室を絞り及び平衡弁を介して
   相互に連結した請求項２記載のホイスト装置。 ５）ピストン側シリンダー室とそれぞれの圧力リリーフ
   弁との間に締切弁を配置した請求項２記載のホイスト装
   置。 ６）ロープ張力が或る所定値を超過したことに応答して
   開弁する圧力リリーフ弁を各々のピストンロッド側のシ
   リンダー室に連結した請求項２記載のホイスト装置。 ７）該油圧シリンダーを個別にか又は組ごとに制御する
   ことによって各々のロープを縮小させ、そして／又は伸
   長させるために、各々の油圧シリンダーを圧力源又はリ
   ザーバーに方向弁を介して連結した請求項１記載のホイ
   スト装置。 ８）ロープ上の負荷の吊下げ点及び負荷の移動方向に対
   応して油圧シリンダーを複数の対として作動させるよう
   にした請求項７記載のホイスト装置。 ９）各対の油圧シリンダーのピストンロッド室が相互に
   連結され、これらの油圧シリンダーのうち１つから押し
   のけられた流体が、圧力リリーフ弁を介して、隣接した
   油圧シリンダーに流れるようにした請求項８記載のホイ
   スト装置。