JPH02112861A - 高圧鋳造機におけるノロ濾し材の装着方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、高圧鋳造機におけるノロ濾し材の装着方法に
関する。

（従来の技術） 鋳造機において、注湯時の溶湯に含まれているノロや酸
化物の金型内への侵入を防止するために網状または多数
の孔が穿設された板状のノロ濾し材か成形毎に金型の湯
口に装着されている。

ところで、巣の発生を少なくし品質のよい高強度の鋳造
品を得るために用いられている竪型の高圧鋳造機（たと
えば、特開昭６２−２７０２６５号公報に開示されてい
る）などではノロ濾し材の装着は従来法のようにして行
なわれていた。

第４図に示すように、金型内部に溶湯を高圧で注入する
ための射出装置１？：１えた竪型の高圧鋳造４１！２に
ローラコンベア等の移動装置３を接続して、上型４を上
下に移動させる金型開閉装置５と共に上型４および下型
６を高圧鋳造機２から外部に移動できるようにし、シリ
ンダからなるノロ濾し材装着装置７を用いて、下型６の
下方から湯口８に向けてノロ濾し材９を移動させ下型６
に強制的に押し込んで装着する。これは、ノロ濾し材９
か湯口８よりも大きいため下型６の上方からでは装着で
きず、また、ノロ濾し材９を湯口８の出口側（下型６の
上面）に置いただけでは高圧で注入される溶湯によって
動かされてしまうため、このように金型を竪型の高圧鋳
造４Ｉ！２の外部に移動させて下型６の下方からノロ濾
し材９を押し込むことによって行なわれていた。

なお、第４図に示す射出装置ｌは油圧により移動するプ
ランジャチップ（図示せず）を内蔵する傾転自在なスリ
ーブ１０を備えたものであって、スリーブｌＯを倒して
その中にラドル１１から溶湯１２を注ぎ込んだ後、スリ
ーブ１０を垂直にして下型６の湯口８に接続しスリーブ
１０内の溶湯１２を金型内に高圧で注入するものである
。

また、第５図はノロ濾し材装着装置７でノロ濾し材９を
下型６に押し込んで装着させた状態を示し、第６図はノ
ロ濾し材９が装着された金型の内部にスリーブ１０内の
溶湯１２をプランジャチップ１３により押し上げて高圧
で注入するときの状態を示す。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来の装着方法ではつぎのような問
題点があった。

高圧鋳造機２の他に、上型４を上下に移動させる金型開
閉装置５、金型を外部に移動させる移動装置３およびノ
ロ−し材を金型に装着する装着装置７等の設備が必要で
あるため、設備コストが非常に高くなるという問題点が
あった。

さらに、金型な外部に移動させてノロ濾し材９を装着す
るため、移動させる時間が鋳造成形のサイクルタイムを
長くして生産性を低下させているという問題点があった
。

本発明は２以上の問題点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、簡単な構成で容易にノロ濾し材を
金型に装着する方法を提供することにある。

（課題を解決するための手段） １本発明のノロ濾し材の装着方法は、金型内部に溶湯な
高圧注入する射出装置のスリーブの注湯口側にノロ濾し
材を支持可能とした凹部を形成し、該凹部にノロ濾し材
を装入して、前記スリーブ内の溶湯を金型内に注入する
ときの注入圧力によって金型の湯口に前記ノロ濾し材を
押し付けて装着することを特徴とする。

（作用） この方法によれば、ノロ−し材を射出装置のスリーブの
注湯口側に形成されている四部に装入するたけで、注湯
時の溶湯の注入圧力によって凹部内のノロ濾し材が金型
の湯口に押し付けられて装着されるため、高圧鋳造機内
において鋳造成形を行なうと同時に金型の湯口にノロ濾
し材が装着される。

（実施例） つぎに、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。な
お、第１図は本実施例に使用される竪型の高圧鋳造機の
全体を示す縦断面図、第２図および第３図は第１図の鋳
造機によるノロ濾し材の装着手順を示す図である。

まず、竪型の高圧鋳造＠１４の構成を説明すると、鋳造
機本体１５には上型１６と下型１７とが配置されており
、鋳造機本体１５の上部に設けられている油圧シリンダ
１８により上型１６か上下に移動させられて型閉め・型
開きが行なわれ、鋳造機本体１５の下方には上型１６と
下型１７とで構成されるキャビティ１９に溶湯な高圧で
注入するための射出装置２０が設けられている。

下型１７の下部には後で詳述する射出装置２０のスリー
ブ２１か挿入されるスリーブ孔２２が形成されており、
キャビティ１９とスリーブ孔２２とはテーパ孔形状の湯
口２３で連通されていて、スリーブ孔２２と湯口２３と
の合わせ部には前記スリーブ２１が当接するスプールブ
ツシュ２４か取付けられている。

射出装置２０のスリーブ２１は、軸２５を中心として傾
転自在に取付けられており、図示しないシリンダによっ
て上下にも移動可能となっていて、スリーブ２１内には
油圧により移動するプランジャチップ２６が摺動自在に
設けられている。

また、スリーブ２１の注湯口側の端面には、湯口２３に
装着するノロ濾し材２７を支持可能な大きさの凹部２８
が形成されており、凹部２８の深さは、ノロ濾し材２７
の厚さのバラツキを考慮してノロ濾し材２７の厚さより
も微小寸法大きく設定されている。さらに、凹部２８の
周面は射出方向に向いて開いた傾斜面２９に形成されて
おり、この傾斜面２９の傾斜角度θは、ノロ濾し材２７
の納め性および溶温か凝固したときの離型性を考慮する
と５°〜３０″に設定することか望ましい。

なお、第１図中３０は溶湯３１を射出装置２０のスリー
ブ２１内に注ぎ込むためのラドルてあり、第２図中３２
はノロ濾し材２７を保持してスリーブ２１の凹部２８に
自動的に装入するための納め装置である。

以上の構成の竪型の高圧鋳造機１４を用いたノロ濾し材
２７の装着方法を説明する。

射出装置２０を倒してラドル３０から溶湯３１をスリー
ブ２１内に注ぎ込んだ後、納め装置３２（または手作業
）によりノロ濾し材２７をスリーブ２１に形成されてい
る凹部２８に装入する（第２図に示す状態）。

つづいて、スリーブ２１を垂直となるように回転し上昇
させ、スリーブ２１を下型Ｉ７のスリーブ孔２２に挿入
してスプールブツシュ２４に当接させる。そして、プラ
ンジャチップ２５を上昇させスリーブ２１内の溶湯３１
を押し上げて金型のキャビティ１９内に高圧で注入する
と、そのときの注入圧力によってノロ濾し材２７か移動
し下型１７のスプールブツシュ２４に押し付けられて湯
口２３に装着される（第３図に示す状態）。

このようにしてノロ濾し材２７を湯口２３に装着するこ
とによって、注入時に溶湯３１内のノロおよび酸化物の
侵入か防止されるため、高品質な鋳造製品を得ることか
できる。

なお、ノロ濾し材２７は型開き後に湯口２３と共に分離
されて金型から排出される。

以上のようにして、スリーブ２１の注湯口側に形成した
凹部２８にノロ濾し材２７を装入し、溶湯３１を金型内
に注入するときの圧力を利用することによってノロ濾し
材２７を容易にかつ確実に湯口２３に装着することかで
きる。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように本発明は、高圧鋳造機に設け
られている射出装置のスリーブの注湯口側に形成された
凹部にノロ濾し材を装入し、スリーブ内の溶湯を金型内
に注入するときの注入圧力によって金型の湯口にノロ−
し材を押し付けて装着するようにしたため、鋳造成形時
に高圧鋳造機内においてノロ濾し材の装着を行なうこと
ができ、従来使用されていた移動装置や金型開閉装置か
必要なくなり、さらに、溶湯の注入圧力を利用して装着
するため従来使用されていたノロ濾し材の装着装置か必
要なくなって、設備コストの大幅な低減およびサイクル
タイムの短縮が図れるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明を実施するために使用される竪型の高
圧鋳造機の縦断面図、 第２図は、第１図に示したスリーブの開口側に形成した
凹部にノロ濾し材を装入した状態を示す拡大断面図、 第３図は、第１図に示した射出装置により溶湯を金型内
に注入したときのノロ濾し材の装着状態を示す拡大断面
図、 第４図は、ノロ濾し材を装着する従来の方法を実施する
ための装置の構成を示す縦断面図、第５図は、第４図に
示す装置てノロ濾し材を下型に押し込んだ状態を示す拡
大断面図、第６図は、第４図に示す装置でノロ濾し材か
装着された金型の内部に溶湯を注入している状態を示す
拡大断面図である。 １４−・・　　高圧鋳造機 ２０・・・　射出装置 ２１・・・　スリーブ ２７・・・　ノロ濾し材 ２８・・・　凹部 ３１・・・　溶湯

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）金型内部に溶湯を高圧注入する射出装置のスリー
   ブの注湯口側にノロ濾し材を支持可能とした凹部を形成
   し、該凹部にノロ濾し材を装入して、前記スリーブ内の
   溶湯を金型内に注入するときの注入圧力によって金型の
   湯口に前記ノロ濾し材を押し付けて装着することを特徴
   とする高圧鋳造機におけるノロ濾し材の装着方法。