JPH02109959A - 玉吸の調製材料及び調製方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、調理に熟練を要する玉吸を、簡単且つ迅速に
調製することのできる材料及び方法に関する。

（従来の技術と発明の解決課題〕 日本人の食生活において広く親しまれている吸物の種類
のうち、汁の中へ卵を割り落として作られるいわゆる玉
吸は、最も一般的なもののひとつである。

玉吸を作るには、玉杓子等に生卵を割り落とし、これを
熱した澄し汁の中へ入れて卵白が凝固するまで加熱する
。このようにしなければ、生卵を熱した汁中にそのまま
割り落とすと、卵白が拡散してしまい、卵黄が適当に包
まれた美味で見た目も美しい状態が得られないためであ
る。

このように、玉吸を作るための従来方法は、手間と熟練
とを要するため、多数を同時に作ることが非常に難しか
った。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記従来の課題に鑑み、美味で外見も優れて
いる玉吸を、簡単且つ迅速に提供できる調製材料及び１
！製方法を提供することを目的とするものである。

本発明に係る玉吸の調製材料の特徴は、殻を割らずに加
熱されて卵黄及び卵白が共に半熟状態である半熟卵と、
真空包装等により所要分量ずつが封入された濃縮澄し汁
との組合せからなることである。なおここで言う半熟状
態とは、凝固がある程度まで進行しているが、流動性を
存している状態を指す。

また、本発明に係る調製方法の特徴は、上記半熟卵を吸
物椀等の適宜容器に割り落とし、所要分量の濃縮澄し汁
を前記容器に加え、熱湯を前記容器内に注いで、前記半
熟Ｉｊ−の卵白を凝固させることである。

〔作用〕

本発明は、卵黄及び卵白が共に半熟状態の半熟卵を使用
して玉吸を作るから、熱湯を注ぐことによって卵黄及び
卵白の凝固が進み、従来の一般的な玉吸における卵の状
態と等しいものとなる。熱湯を注ぐ時点における卵白の
状態は、流動性を有しているが、ある程度までは凝固が
進んだものである。それ故、熱湯を注ぐことによって、
生卵の如く卵白が卵黄から遊離するというようなことは
ない、従って、凝固した卵白で卵黄が適当に包まれた見
た目にも美味しそうな仕上がり状態が確実に得られる。

また熱湯を注いだときに、湯温が半熟卵や濃縮澄し汁の
温度により若干低下するから、卵黄及び卵白の凝固が過
度に進行することはない。

すなわち、固すぎたり軟らかすぎたりすることのない、
口当りのよい固さに仕上がる。ただし、半熟卵のほかに
は、所要分量の濃縮澄し汁を加えるだけであるから、湯
温の低下はわずかに抑えられる。故に、本発明方法に従
って開裂された玉吸は、出来上がり時の温度が、必ず食
べ頃の温度となる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例について説明する。

本発明に係る玉吸の調製材料は、半熟卵と濃縮澄し汁と
を基本材料とし、これに所望により乾燥ねぎ、焼結、海
苔などの薬味が添えられる。

上記半熟卵は、例えば遠赤外線ヒータ等を利用して、卵
黄全体が６３℃以上とはならないように、また卵白全体
が６７℃以上とはならないように温度制御しつつ卵を加
熱することで得られる０口当りの良い出来上がりの玉吸
を得るためには、卵黄。

卵白が、共に流動性を有する半熟状態の半熟卵を使用す
ることが必要である。

前記Ｊ縮澄し汁とは、出し汁、醤油、・酒、塩等の聞味
量が出来上がり時の５乃至１５倍程度の濃度に調合され
たものである。湯温の低下をなるべく抑えるためには、
濃縮澄し汁の分量は出来るだけ少ないこと、すなわち、
濃縮倍率がなるべく高い方が望ましい、実際的には、例
えば出来上がり時の玉吸−食分が１５０〜１６０　ｃｃ
程度の場合であれば、１０〜１２倍濃縮の澄し汁を１４
〜１２ｃｃ程度ずつ、真空包装したものを用意すれば充
分である。

このようにして準備された半熟卵と濃縮澄し汁とからな
る調製材料を、商品として販売する場合には、第１図に
例示したように、プラスチックス製のケース４に、半熟
卵１．真空包装された濃縮澄し汁２、及び所望により密
封包装された乾燥薬味３をそれぞれ詰め合わせればよい
。あるいは第２図（ａｌ〜（Ｃ１に示す如く、上記調製
材料を弾力性のある仕切材６で内部が区画された紙箱５
等に箱詰めする場合であれば、真空包装された濃縮澄し
汁２の袋を半熟卵１の周囲に配置し、これを衝撃防止用
のクツシラン材として利用することも可能である。

上記調製材料を用いて玉吸をつくるには、吸物椀等の適
当な容器に、半熟卵を割り落とし、ここに濃縮澄し汁と
所望により薬味を加えたのち、熱湯を注ぎかける。これ
により、卵白で卵黄が適当に包まれた、風味が良くしか
も見た目も美しい玉吸が短時間で出来上がる。なお注ぎ
かける湯は、沸騰直後のものを使用することが望ましい
が、魔法瓶等に貯濠されであるものを使用する場合には
、出来上がり時の湯温が、卵白の凝固に充分な温度（８
０℃）以上に保たれていることが必要である。

但し、用いる半熟卵や濃縮澄し汁の温度は保存状態によ
って異なるから、これに応じて使用し得る最低湯温も異
なることになる０例えば、調製材料が冷蔵保存（約５℃
）されている場合には、湯温は９５℃以上であることが
必要であり、常温保存（約２５℃）されている場合には
８５℃以上であれば充分である。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、半ψ
１卵と濃縮澄し汁とを適当な容器に入れ、これに熱湯を
注ぐだけで、口当りが良く美味で見た目も美しい玉吸が
簡単且つ迅速に出来上がる。

しかも、半熟卵−個と封入された濃縮澄し汁の所要分量
とが一食分に相当するから、人数分だけの玉吸を過不足
なく作ることが容易である。従って、各家庭にあっては
、熟練と手間とを要する玉吸を食することが容易になり
、また食堂、レストラン。

仕出し屋等にあっては、大量の注文に対しても、風味の
豊かな玉吸を短時間で供給することができる。

このように、本発明に係る玉吸の調製材料及び調製方法
は、幾多の優れた利点を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る調製材料をプラスチックス製ケ
ースに詰め合わせた状態を示す斜視図、第２図（ａ）〜
（Ｃ１は、本発明に係る調製材料を紙箱に詰め合わせた
状態を示すものであって、図（ａｌは斜視図、図（ｂｌ
は平面図９図（Ｃ）は側面断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、殻を割らずに加熱されて卵黄及び卵白が共に半熟状
   態である半熟卵と、真空包装等により所要分量ずつが封
   入された濃縮澄し汁との組合せからなる玉吸の調製材料
   。 ２、殻を割らずに加熱して卵黄及び卵白を共に半熟状態
   にした半熟卵を吸物椀等の適宜容器に割り落とし、所要
   分量の濃縮澄し汁を前記容器に加え、熱湯を前記容器内
   に注いで、前記半熟卵の卵白を凝固させることを特徴と
   する玉吸の調製方法。