JPS6057817B2 - 麺入り油揚袋詰食品の製造法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般にきんちやくと呼はれるおでんおよび
煮物材料に関し、特に１人り油揚袋詰食品の製造法に関
する。

うどん、そばなどの麺類は、広く日本人に主食または
空腹時の間食として親しまれているが、常法により茹で
上げ、または蒸煮して得られるものは、実質上保存期間
がなく、普通に乾燥した麺類は加熱調理に際しては、麺
類の表面の澱粉が溶出して相互に付着し団子状になる欠
点がある。

一方麺入り油揚袋詰食品は、麺類に愛情を持つ日本人と
しては、その出現を望んでいるが、前記のように、生の
麺類は保存期間がなく、また普通に乾燥したものは加熱
調理のとき、油揚の中で団子状となり、麺類のおιルさ
がなく、また親しみのある麺類特有のさらさらした形状
、感触を失なう欠点があつた。 本発明の目的は、上記
従来の欠点を解消し、相当の保存期間を有し、しかも加
熱調理時において油揚の中で麺類が団子状にならず、麺
類特有の形状およびおいしさを保つ１人り油揚袋詰食品
を提供することである。

本発明の１人り油揚袋詰食品は、凍結乾燥された麺は
加熱調理に際し麺類の間が密着していても団子状になら
ないことに着目し、これを常法により調理した油揚にな
かに詰め込んで１人り油揚袋詰食品としたものである。

本発明の１人り油揚袋詰食品の一実施例を更に詳しく
説明すれば、油揚を半分に切り、その切り口から袋状に
切り開き、すでに開発されている麺類の凍結乾燥法によ
り凍結乾燥された麺類の適量を詰めこみ、油揚の上記開
口部を折り曲げて、凍結乾燥麺類がこぼれ落ちないよう
にする。また凍結乾燥麺類がこぼれ落ちないようにする
ため、上記開口部を帯状のもので結んでもよい。 さら
に本発明の１人り油揚袋詰食品をおいしくするため、ね
ぎなどの野菜またはその他の混和物を麺類に混入する。

上記の説明で明らかなように、本発明の１人り油揚袋
詰食品は、家庭およびおでん屋などで、形態からも保存
しやすく、また相当の保存期間もあり、他のおでん材料
または煮物類と一緒に加熱調理しても、麺類がばらばら
になつて鍋の中に拡がることもなく、しかも油揚の中で
麺類が団子状にあることもなく、うどん特有のおいしさ
、および形態を失なうことなく、加熱調理され、食生活
の多様化、たのしさを増す効果は大きい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 油揚を袋状に切り開く工程と； 少くとも、常法により凍結乾燥された麺類を含む食品材
   料を前記袋状に切り開かれた油揚内に詰める工程と；を
   含む麺入り油揚袋詰食品の製造法。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の麺入り油揚袋詰食品
   の製造法において、前記麺類の外に野菜などを前記食品
   材料として油揚内に詰めるようにした麺入り油揚袋詰食
   品の製造法。