JP2568077Y2 - カップ味噌汁 - Google Patents
カップ味噌汁Info
- Publication number
- JP2568077Y2 JP2568077Y2 JP1992027411U JP2741192U JP2568077Y2 JP 2568077 Y2 JP2568077 Y2 JP 2568077Y2 JP 1992027411 U JP1992027411 U JP 1992027411U JP 2741192 U JP2741192 U JP 2741192U JP 2568077 Y2 JP2568077 Y2 JP 2568077Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cup
- miso
- miso soup
- cup body
- ingredients
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱湯を注ぐことにより
味噌汁を得ることができるカップ味噌汁に関する。
味噌汁を得ることができるカップ味噌汁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からインスタント食品の一つとし
て、断熱性に富む材料かになるカップ内に調理味噌およ
び具を入れ、これに熱湯を注ぐことにより味噌汁ができ
るカップ味噌汁が提供されている。
て、断熱性に富む材料かになるカップ内に調理味噌およ
び具を入れ、これに熱湯を注ぐことにより味噌汁ができ
るカップ味噌汁が提供されている。
【0003】従来のこの種のカップ味噌汁は、味噌とだ
し汁を混練した調理味噌を合成樹脂フィルム製の小袋に
封入し、具としては乾燥させた野菜、海草類またはレト
ルト処理された野菜、魚貝、肉類を同様な小袋に封入し
てカップ内に納め、これらをシュリンクフィルムで包装
して販売に供しており、購入後これら小袋を破断して調
理味噌と具を取出し、カップ内に入れて熱湯を注ぐこと
により具を戻して味噌汁とするようにされている。
し汁を混練した調理味噌を合成樹脂フィルム製の小袋に
封入し、具としては乾燥させた野菜、海草類またはレト
ルト処理された野菜、魚貝、肉類を同様な小袋に封入し
てカップ内に納め、これらをシュリンクフィルムで包装
して販売に供しており、購入後これら小袋を破断して調
理味噌と具を取出し、カップ内に入れて熱湯を注ぐこと
により具を戻して味噌汁とするようにされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかるに従来のカップ
味噌汁は、乾燥した具またはレトルト処理された具を用
いているため熱湯を注いでも食感のばらつきや形状の維
持等の点で問題があり、手造り味噌汁のような風味を得
ることができない。また味噌や具は小袋を破断して取出
さなければならないため、前準備が煩わしいという問題
があった。本考案はこれに鑑み、家庭で作る味噌汁と同
等の風味を持った味噌汁を注湯のみによって得ることが
できるカップ味噌汁を提供することを目的としてなされ
たものである。
味噌汁は、乾燥した具またはレトルト処理された具を用
いているため熱湯を注いでも食感のばらつきや形状の維
持等の点で問題があり、手造り味噌汁のような風味を得
ることができない。また味噌や具は小袋を破断して取出
さなければならないため、前準備が煩わしいという問題
があった。本考案はこれに鑑み、家庭で作る味噌汁と同
等の風味を持った味噌汁を注湯のみによって得ることが
できるカップ味噌汁を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を提供することを課題として本考案は、断熱性に
富む材料からなるカップ本体と、このカップ本体の口部
に掛合して内嵌される浅い皿状の中容器とを有し、カッ
プ本体内には所定量の調理味噌を直接充填し、中容器内
には生乃至は加熱処理された具を装入し、この中容器に
蓋を被冠してカップ本体に封着したことを特徴とするも
のである。
問題点を提供することを課題として本考案は、断熱性に
富む材料からなるカップ本体と、このカップ本体の口部
に掛合して内嵌される浅い皿状の中容器とを有し、カッ
プ本体内には所定量の調理味噌を直接充填し、中容器内
には生乃至は加熱処理された具を装入し、この中容器に
蓋を被冠してカップ本体に封着したことを特徴とするも
のである。
【0006】
【作用】蓋を取り除いて中容器内の具をカップ本体内に
移し、熱湯を注ぐことにより調理味噌が溶解するととも
に生乃至は熱処理された具が熱されて家庭で作る味噌汁
と同等の風味や食感を持った具入りの味噌汁となる。
移し、熱湯を注ぐことにより調理味噌が溶解するととも
に生乃至は熱処理された具が熱されて家庭で作る味噌汁
と同等の風味や食感を持った具入りの味噌汁となる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を参照して
説明する。
説明する。
【0008】カップ本体1は、発泡スチロール、PPフ
ィラー等、断熱性に富む構造とされたカップ状のもので
あり、容量としては湯量240cc程度とされる。中容
器2は、ポリエチレン等により形成され、前記カップ本
体1の開口縁1aに掛合して内嵌される係合縁2aを有
する浅い皿状のもので、図示の実施例では図2および図
3に形状例を示すように直径線上対称位置がくびれてお
り、このくびれ部2bにフォーク3の柄3aが位置して
カップ本体1内にフォーク3を安定して封入しておける
ようになっている。
ィラー等、断熱性に富む構造とされたカップ状のもので
あり、容量としては湯量240cc程度とされる。中容
器2は、ポリエチレン等により形成され、前記カップ本
体1の開口縁1aに掛合して内嵌される係合縁2aを有
する浅い皿状のもので、図示の実施例では図2および図
3に形状例を示すように直径線上対称位置がくびれてお
り、このくびれ部2bにフォーク3の柄3aが位置して
カップ本体1内にフォーク3を安定して封入しておける
ようになっている。
【0009】前記中容器2およびカップ本体1の上部開
口部は、透明合成樹脂からなる蓋4が被冠され、カップ
本体1に封印シール5,5により封着される。
口部は、透明合成樹脂からなる蓋4が被冠され、カップ
本体1に封印シール5,5により封着される。
【0010】前記カップ本体1内には、所定量の調味料
と味噌とを混練して流動性を与えた調理味噌6が充填さ
れ、中容器2内には野菜、海草、その他の具7が適当量
(50g程度)装入される。
と味噌とを混練して流動性を与えた調理味噌6が充填さ
れ、中容器2内には野菜、海草、その他の具7が適当量
(50g程度)装入される。
【0011】この具7は、生あるいは湯通し程度に加熱
処理されたものが用いられる。具7の種類および使用態
様は表1−1,表1−2に示している。すなわち代表的
な具7としては、ほうれん草、わかめ、ねぎ、油揚、大
根などがあり、わかめ、ねぎ等は生のまま使用され、ほ
うれん草、油揚、大根等はブランチング処理される。
処理されたものが用いられる。具7の種類および使用態
様は表1−1,表1−2に示している。すなわち代表的
な具7としては、ほうれん草、わかめ、ねぎ、油揚、大
根などがあり、わかめ、ねぎ等は生のまま使用され、ほ
うれん草、油揚、大根等はブランチング処理される。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】 ほうれん草味噌汁の場合におけるほうれん草の処理は、
ほうれん草を水で洗浄したのち次亜塩素酸ソーダに浸漬
し、1重量%の食塩でブランチング(90℃×60mi
n)し、水で冷却したのち0.5重量%のサラダキープ
で浸漬し、ついでプレスロール、遠心分離、簡易プレス
等の手段により元原料重量の80%まで脱水させ、紅根
をカットして茎と葉の割合が等しくなるよう長さ方向中
央で2分し、長さ25mm程度にカットして製品とされ
る。
ほうれん草を水で洗浄したのち次亜塩素酸ソーダに浸漬
し、1重量%の食塩でブランチング(90℃×60mi
n)し、水で冷却したのち0.5重量%のサラダキープ
で浸漬し、ついでプレスロール、遠心分離、簡易プレス
等の手段により元原料重量の80%まで脱水させ、紅根
をカットして茎と葉の割合が等しくなるよう長さ方向中
央で2分し、長さ25mm程度にカットして製品とされ
る。
【0014】ほうれん草に添えられる油揚は、1枚の油
揚を長手方向に3等分にスライスしたものを幅5mm程
度にカットし、これを1重量%の食塩と0.5重量%の
サラダキープを含む水でブランチングして油抜きし、水
切りを行なって製品とする。
揚を長手方向に3等分にスライスしたものを幅5mm程
度にカットし、これを1重量%の食塩と0.5重量%の
サラダキープを含む水でブランチングして油抜きし、水
切りを行なって製品とする。
【0015】同じく塩蔵わかめは、塩抜きのための水洗
浄を行ない、長さ30mm程度にカットし、0.5重量
%のサラダキープに浸漬して水切りする。
浄を行ない、長さ30mm程度にカットし、0.5重量
%のサラダキープに浸漬して水切りする。
【0016】これらの具は、例えば図4(A)に示すよ
うに中容器2内に詰納してカップ本体1の開口部内に嵌
合させ、蓋4をして封印シール5,5でシールすること
により販売形態とされる。
うに中容器2内に詰納してカップ本体1の開口部内に嵌
合させ、蓋4をして封印シール5,5でシールすること
により販売形態とされる。
【0017】大根味噌汁の場合は、大根を皮むきし、3
mm×6mm×40mm程度に千切状にカットスライス
したのち水切りし、1重量%の食塩水でブランチングし
て水切り放冷する。これに添えられるねぎは、水洗後次
亜塩酸ソーダに浸漬し、根と葉の部分を廃棄したのち巾
5mm程度にカットスライスし、1重量%の食塩水でブ
ランチングしたのち水切り放冷する。油揚は前述の場合
と同様に処理される。
mm×6mm×40mm程度に千切状にカットスライス
したのち水切りし、1重量%の食塩水でブランチングし
て水切り放冷する。これに添えられるねぎは、水洗後次
亜塩酸ソーダに浸漬し、根と葉の部分を廃棄したのち巾
5mm程度にカットスライスし、1重量%の食塩水でブ
ランチングしたのち水切り放冷する。油揚は前述の場合
と同様に処理される。
【0018】これらの具は、図4(B)に示すように中
容器2内に詰納してカップ本体1の開口部内に嵌合さ
せ、蓋4をして封印シール5,5によりシールする。
容器2内に詰納してカップ本体1の開口部内に嵌合さ
せ、蓋4をして封印シール5,5によりシールする。
【0019】調理味噌6を冷蔵保管(10±1℃)の条
件下において、一般生菌の菌数および色(Y値)の経時
変化を調べた結果を表2に示す。
件下において、一般生菌の菌数および色(Y値)の経時
変化を調べた結果を表2に示す。
【0020】
【表3】 また具7の原料および加工途中の一般生菌数は、ほうれ
ん草味噌汁の場合は表3に、大根味噌汁の場合は表4に
示す通りであった。
ん草味噌汁の場合は表3に、大根味噌汁の場合は表4に
示す通りであった。
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】 いずれの場合も自治体(東京都)で定める基準値の10
5 を大きく下まわっており、賞味期間を製造から3〜4
日に定めれば調理味噌6の色も変らず、風味も損なわれ
ない。
5 を大きく下まわっており、賞味期間を製造から3〜4
日に定めれば調理味噌6の色も変らず、風味も損なわれ
ない。
【0023】したがって本考案によるカップ味噌汁は、
5〜10℃以下の条件を満して流通させることにより3
〜5日間は風味や食感が変わることなく家庭で作る味噌
汁と変らぬ即席味噌汁が手間を掛けずに得られる。また
密封を必要としないので封印のみ施せば足り、製造にお
いても生産性に優れたものとすることができる。
5〜10℃以下の条件を満して流通させることにより3
〜5日間は風味や食感が変わることなく家庭で作る味噌
汁と変らぬ即席味噌汁が手間を掛けずに得られる。また
密封を必要としないので封印のみ施せば足り、製造にお
いても生産性に優れたものとすることができる。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、カ
ップ本体に調理味噌を定量充填し、中容器には生乃至は
熱処理された具を入れて施蓋した構成であり、カップ本
体内に中容器の具を移して熱湯を注ぐことにより味噌汁
とするようにしたので、具の持ち味を十分に活かし、本
格的な味噌汁を手間を掛けることなく得ることができ、
独身生活者などにおいては家庭での手造りの味を持つ味
噌汁を手軽に食することができる。
ップ本体に調理味噌を定量充填し、中容器には生乃至は
熱処理された具を入れて施蓋した構成であり、カップ本
体内に中容器の具を移して熱湯を注ぐことにより味噌汁
とするようにしたので、具の持ち味を十分に活かし、本
格的な味噌汁を手間を掛けることなく得ることができ、
独身生活者などにおいては家庭での手造りの味を持つ味
噌汁を手軽に食することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるカップ味噌汁の一実施例を示す縦
断面図。
断面図。
【図2】図1における中容器の平面図。
【図3】図2の中容器とフォークとを組合せて封入する
形態を示す斜視図。
形態を示す斜視図。
【図4】(A),(B)は中容器へ収納する具の一例を
示す説明図。
示す説明図。
1 カップ本体 1a 開口縁 2 中容器 2a 係合縁 2b くびれ部 3 フォーク 3a 柄 4 蓋 5 封印シール 6 調理味噌 7 具
Claims (1)
- 【請求項1】断熱性に富む材料からなるカップ本体と、
このカップ本体の口部に掛合して内嵌される浅い皿状の
中容器とを有し、カップ本体内には所定量の調理味噌を
直接充填し、中容器内には生乃至は加熱処理された具を
装入し、この中容器に蓋を被冠してカップ本体に封着し
たことを特徴とするカップ味噌汁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992027411U JP2568077Y2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | カップ味噌汁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992027411U JP2568077Y2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | カップ味噌汁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585292U JPH0585292U (ja) | 1993-11-19 |
JP2568077Y2 true JP2568077Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=12220347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992027411U Expired - Lifetime JP2568077Y2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | カップ味噌汁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568077Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4684009B2 (ja) * | 2005-05-31 | 2011-05-18 | キユーピー株式会社 | カップスープセット |
JP5233060B1 (ja) * | 2012-05-16 | 2013-07-10 | 哲夫 村山 | 即席食品容器 |
JP5860844B2 (ja) * | 2013-07-05 | 2016-02-16 | こいしや食品株式会社 | 2段形状に形成された段付容器に密封された豆腐及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP1992027411U patent/JP2568077Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0585292U (ja) | 1993-11-19 |
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Legal Events
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