JPH02107339A - 触媒構造体及びその製造方法と装置 - Google Patents

触媒構造体及びその製造方法と装置

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JPH02107339A
JPH02107339A JP63257105A JP25710588A JPH02107339A JP H02107339 A JPH02107339 A JP H02107339A JP 63257105 A JP63257105 A JP 63257105A JP 25710588 A JP25710588 A JP 25710588A JP H02107339 A JPH02107339 A JP H02107339A
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隆広 舘
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光触媒反応のために好適な触媒構造体、その
製造方法及び用途に関するものでアシ、用途は特に、空
気中に含まれる悪臭成分の除去に係り、特に冷R犀、空
気調節器等の冷凍サイクル装置における空気循環系の悪
臭除去に好適な空気脱臭装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、冷蔵庫、空気調節器等の脱臭方法としては、実開
昭47−22565号の様に活性炭等の吸着剤によシ吸
着・除−去する方法、あるいはオゾン酸化による方法等
がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
光触媒反応は、これまで基礎的研究が主に行われてい九
が、いまだ本格的な実用化に至っていない。この大きな
原因は、反応効率が低く、大量ガスの処理には不向きで
あったためである。すなわち従来光触媒はその形状が粉
末状、粒状、ベレット状あるいはハニカム構造状が用い
られていた。
しかるに粉末状、粒状、ベレット状触媒では触媒の外表
面積は大きく、したがって反応活性点は多くなるが、最
大の欠点は、工業的に使用する場合これらの形状の触媒
は充てん層として使用するので光の照射効率が低いため
高い反応率を得ることができないことである。また圧力
損失が大きく、動力費が高くなることも欠点である。ハ
ニカム状触媒の場合、光照射効率は粒状、ベレット状触
媒に比べ向上するが、充分とはいいがたい。また触媒の
外表面積が小さいため反応活性点も少なく高い活性が得
られない。
本発明は上記した欠点をなくし、反応活性点が多く、光
照射効率が高くかつ圧力損失の少ない触媒構造体、その
製造方法及び用途、特に脱臭装置を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は触媒構造体
に関する発明でろって、反応ガスを流通させると同時に
光を照射して光触媒反応を行わせる触媒構造体において
、該触媒構造体が、反応ガス及び光が流通可能な三次元
網目構造を有していることを特徴とする。
本発明の第2の発明は、上記触媒構造体を製造する方法
に関する発明であって、その1つの方法は、光触媒活性
成分を包含する網状の平板を積層することを特徴とする
また、別法としては、光触媒活性成分又はその誘導体を
含有する溶液又はスラリー中に三次元網目構造体を浸漬
してコーティングする工程、及びその後500℃以下で
焼成する工程の各工程を包含することを特徴とする。
第5の発明は反応装置に関する発明であって、光触媒反
応を実施するための反応装置が、光源と上記第1の発明
の触媒構造体を具備していることを特徴とする。
そして第4の発明は、悪臭ガスの脱臭装置に関する発明
であって、当該装置が、上記第3の発明の反応装置を具
備していることを特徴とする。
前記目的は、触媒構造体を三次元網目構造とすることに
よシ達底される。
すなわち、光触媒反応の効率は、+11いかに圧力損失
が少なく外表面積を大きくして反応活性点を多くするか
、(2)いかに効率よく触媒に光を照射するか、によっ
て決まる。これらの点において本発明の三次元網目構造
からなる触媒構造体は、その性状が第1図に示すように
光が通シやすく、かつ外表面積を大きくする構造となっ
ておシ、かつ圧力損失は小さいため従来にない優れた特
性を有している。なお、第1−1図は、本発明の三次元
網目構造体の構造及び作用の1例を示す模式図であシ、
第1−2図は該構造体の一部の1例の拡大模式図である
本発明の三次元網目構造体は、従来のハニカム形に比べ
三次元的に骨格が存在するため、当然外表面積は大きく
なシ反応活性点は増加する。また照射した光は直進する
が、光源からは種々の角度で光は発生する。このためノ
\ニカム構造の場合反応に寄与する光は、ハニカムの孔
に対して直進する光のみである。これに対し本発明の三
次元網目構造体では、光源から発生する種々の角度の光
を利用できるため、光照射効率が高く、シたがって光反
応効率が高くなる。
なお、本発明の触媒構造体は、該三次元網目構造を有す
る基材に、少なくとも光触媒成分が担持された形態のも
のであってよい。しかし、その代りに該触媒構造体が、
基材を使用せず、少なくとも光触媒活性成分が該三次元
網目構造を有するものであってもよい。
光触媒反応を利用した反応装置は、光触媒に光源(例え
ば紫外線ランプ)から発生する光エネルギーを与え(紫
外線ランプの場合は紫外光)、このエネルギーで励起さ
れる触媒の電子を利用することによシ、化学反応を起さ
せるものである。
本発明者らは光触媒反応を利用した悪臭除去装置を検討
し、従来よシ更に効率が高く、かつ低コストで脱臭する
ことができる様鋭意検討してきた。
その結果以下に詳述する様な三次元網目構造体からなる
光触媒の作用によシ高効率、低コストで脱臭できる装置
を開発した。
本発明の触媒構造体は、第1図に示すように、骨格が三
次元的に入シ組んだ三次元網目構造体である。
この場合、気孔率は75%以上であると圧力損失が小さ
く動力費が少なくてすむ。三次元網目構造体の材質とし
ては、強度の点から鉄、ニッケル、チタンなどの金属、
あるいはコージェライト、チタン酸アルミナ、ムライト
等のセラミックス、更に各種カーボン例えば黒鉛、アセ
チレンブラックなどである。これらのなかでも特にセラ
ミックス、カーボンが望ましい。すなわちこれらの物質
は多孔性を有するため、活性炭及び触媒活性成分を担持
する際基材からのはく離が少なく好適である。
前記構造体に活性炭と光触媒活性成分であるTi、Cu
、 Z!1. La、 MO%V、 Sr、 Ba、 
Ce、 an、 Fe、 w。
Mg%Ajの各酸化物あるいは貴金属のいずれか、ある
いはこれらの混合物を担持するが、この場合の作用機構
は次の通シである。まず活性炭は反応ガス特に本発明で
は炭化水素、硫黄、窒素を含む有機化合物等の悪臭成分
を吸着させる役割を有し、次いで光触媒活性成分で光を
照射することにより前記吸着した悪臭ガスを分解する機
構である。この場合活性炭としては物理吸着によシ悪臭
ガスを吸着させるため比表面積の大きいものほど良く、
望ましくは200 m”/ 9以上であれば良い。触媒
活性成分としては本発明者らは数多くの酸化物について
スクリーニングを行い、その結果上記した酸化物及び貴
金属が特に分解活性が優れていることを見出した。また
これらの担持量を調べたところ、活性炭及び光触媒活性
成分の合計が触媒構造体全重量に対し5〜50重f%に
することが良いことがわかった。すなわち5重量−未満
では吸着・光触媒活性が小さく、50重f俤超では圧力
損失が大きくなること、触媒のはく離が生じることなど
が起シ実用的でないことがわかった。また活性炭は光触
媒活性成分に対し50重1i−S以上であれば、吸着及
び光触媒活性が充分起ることがわかつた。そして活性炭
に対する光触媒活性成分の重量比は、酸化物の場合に1
以下、貴金属の場合に01以下であるのが好適であるこ
とも判明した。
以上の様な組成・構造からなる光触媒を製造する方法に
おいて最適な方法は次に示す通りである。
前記したように、1つの方法は、光触媒活性成分と共に
、必賛に応じ他の成分を含有させた網状の平板を積層す
ればよい。
また、前記したように、スラリー又は溶液中に三次元網
目構造体を浸漬してコーティングし、次いで500℃以
下で焼成してもよい。その1例としては、粉末状の活性
炭と光触媒活性成分の水酸化物あるいは酸化物と水を混
合しスラリー液とした後、該スラリー液に三次元網目構
造体を浸漬しコーティングする。次いで500℃以下で
焼成して光触媒を得ることができる。
更に他の1例としては、光触媒活性成分の水溶性塩類例
えば硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩などを水に溶解し、該溶液
を活性炭に含浸した後500℃以下で酸化分解する。次
いで活性炭に活性成分が含まれているこの粉末に水を加
えてスラリー液とし三次元網目構造体を該スラリー液に
浸漬しコーティングし、500℃以下で焼成する。
焼成温度はいずれも500℃以下が望ましく、これよシ
高温では活性炭の燃焼及び比表面積の減少が起シ実用的
ではない。なお、上記において、活性炭に直接酸化物等
を含浸させ、そのスラy−を使用する場合には、前段の
酸化熱分解処理工程が不要であることはいうまでもない
前記各方法の大きな特長は、活性炭と光触媒活性成分を
均一に混合することによシ、吸着した悪臭ガスを効率よ
く分解する触媒構造体が得られることにある。すなわち
活性炭に吸着した分子の近くに光触媒活性成分が存在し
なければ分解反応が起らないので、活性炭と活性成分を
層状あるいは不均一分散させることは望ましくなく、上
記したスラリー含浸方法による製造方法は非常に有効で
ある。
なお、本発明の触媒構造体を造る場合に、基材として三
次元網目構造体を使用するときは、それらは公知のもの
でよく、例えばプリジストン(株)から市販されている
ものでよい。これらは、従来公知のハニカム形とは、全
く構造が異なるものである。
以上述べた様に本発明の触媒によれば、光照射効率が高
く、反応場の多い高性能光触媒が得られる。
本発明の触媒構造体を反応装置に利用するには、光源の
周囲に該構造体を配置すればよい。またその代シに、該
構造体の内部に光源を配置してもよい。これらの場合、
該構造体の気孔率岐、光源からの距離に対応して減少さ
せるのが好ましい。
これらの反応装置Fi、脂肪族化合物、硫黄化合物及び
窒素化合物よりなる群のうちの少なくとも1種を含有す
る悪臭ガスの脱臭装置に利用するのが好適である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されない。
実施例1 四塩化チタン溶液200−に5 mO1/lアンモニア
水をかくはんしながら徐々に滴下し最終pHを8にし、
水酸化チタンの沈殿物を得る。濾過したのち該水酸化チ
タン50 f (TiO2として54f)と粉末状活性
炭(粒径40μm)115t、水100−を加え充分か
くはんし、スラリー液を得る。基材がコージェライトで
らる気孔率85%の三次元網目構造体(50m角、厚さ
20 wm )を前記スラリー液に浸漬し、乾燥した後
500℃で予備焼成する。所定のコーテイング量とする
ために、予備焼成後更に3回スラリーコーティングを行
って、500℃で2時間最終焼成を行い光触媒を得た。
本触媒の組成は、活性炭と酸化チタンの総担持量は、全
触媒構造体重量に対して40%、また活性炭に対する酸
化チタンの重量比はα3である。
比較例1 50mm角で厚さ20■のコージェライト製ハニカム構
造体〔200セル/(9ケ)z〕を実施例1と同じ活性
炭と酸化チタンからなるスラリー液に浸漬し、500℃
で2時間焼成し、光触媒を得た。
本触媒の組成は実施例1と同様にした。
実施例2 実施例1と比較例1て得た光触媒の光照射量を調べるた
め、第1図で示す様に触媒体の前面10αの位置に光源
(S OW)を設置し、触媒後方の光照射量を光量計で
測定した。その結果を第1表に示す。
第  1  衆 触媒  光量(W)   光透過″4■実施例1   
 55      70比較例1    15    
  50第1表に示した様に実施例1の触媒は、比較例
1に比べ光照射効率が高いことは明らかである。
実施例5 実施例1と比較例1の触媒を用いて実際の悪臭成分を用
いてその除去率を求めた。実験方法は以下の通シである
。ジメチルスルフィド((CHs )s8 )10 p
pmを含む空気を触媒層に20017 hで導入し、出
口ガス中のジメチルスルフィドをガスクロマトグラフで
定量する。この時触媒層の前面に光源(キャノンランプ
)を設置し、光照射を行う。
触媒層前後の濃度差から除去率を求めた結果、実施例1
の三次元網目構造体の場合は96%であったのに対し、
比較例1のハニカム構造体では63チであった。この結
果は実施例2で示した光照射効率が実施例1の触媒の方
が格段に優れていたからであることは明らかである。
実施例4 四塩化チタンの水溶液を活性炭に含浸することによシ触
媒を調製した。粉末状活性炭(粒径40μm)  1t
5rに、四塩化チタン70 f (Tie、として50
f)を希塩酸に溶解して含浸した。これを乾燥した後に
、500℃で焼成した。これに水10(1wt、及び実
施例1で得られた水酸化チタンの沈殿物6 f (Ti
e、として4f)を加え、混合してスラリーとした。こ
のスラリー液に、コージェライトである気孔率85%の
三次元網目構造体(50m角、厚さ20日)を浸漬し、
乾燥した後に300℃で予備焼成した。所定のコーテイ
ング量とするために、予備焼成後文に3回スラリーコー
ティングを行って、500Cで2時間最終焼成を行い光
触媒を得た。本触媒の組成は、活性炭と酸化チタンの総
担持量は、全触媒構造体重fK対して40チ、また活性
炭に対する酸化チタンの重量比はα3である。
比較例2 50■角で厚さ20■のコージェライト裂ハニカム構造
体〔200セル/ Ca1l−戸)に実施例4と同じ方
法でコーティングして、光触媒を得た。
本触媒の組成は実施例4と同様にした。
実施例5 実施例4と比較例2の触媒を用いて、実施例3の方法で
、ジメチルスルフィドの除去率を求めた。
この結果、実施例4の三次元網目構造体の場合は96%
であったのに対し、比較例2のハニカム構造体では60
%であった。このことは実施例2で示した光照射効率の
違いによることは明らかである。
実施例6 気孔率の異なる三次元網目構造体を用いて、実施例1の
方法により光触媒を得た。気孔率が60〜90襲の三次
元網目構造体を用いた。これらの光透過率を、実施例2
の方法で測定した。その結果を第2表に示す。
第  2  表 気孔率  光it (W)  光透過率(イ)第2表に
示した様に気孔率が大きい根元透過率が高く、触媒への
光照射効率が高いことがわかる。
実施例7 実施例6の光触媒を用いて、実施例3の方法で、ジメチ
ルスルフィドの除去率を求めた。その結果を第2図に示
す。すなわち第2図は、本発明の三次元網目構造体の気
孔率(%、横軸ンとジメチルスルフィドの除去率(%、
縦軸〕との関係を示すグラフである。第2図から気孔率
が75肇以上のときに、70%以上の除去率が得られる
ことが明らかである。
実施例8 基材として、コージェライト製三次元網目構造体の代り
に、ニッケル製、カーボン表の三次元網目構造体を用い
、実施例1の方法により光触媒を作製した。気孔率は、
ニッケル製が87%、カーボン製が85%である。これ
らの触媒のジメチルスルフィドの除去率を実施例3の方
法で測定した。
その結果、ニッケル製の三次元網目構造体を用いた場合
には、除去率96%、カーボン製の三次元網目構造体を
用いた場合には、除去率97%が得られた。コージェラ
イト製の場合とほぼ同じ除去率である。
実施例9 実施例1と同様の方法にて、酸化チタンの代シに、酸化
スズ(Sno、 )、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉄(F
e2O3)  を用いて光触媒を作製した。活性炭と活
性成分の総担持tは、全重量に対して40%、また、活
性炭に対する活性成分の重量比は0.5である。
これらの触媒を実施例5の方法で、ジメチルスルフィド
の除去率を測定した。その結果、酸化スズの場合に95
%、酸化亜鉛の場合に98%、酸化鉄の場合に96%で
あった。
実施例10 実施例4の方法で、四塩化チタンを活性炭に含浸し、乾
燥、焼成後に、硝酸パラジウム(pa (N0x)x 
)を含浸し、乾燥後、  5aa℃で焼成した。パラジ
ウムの添加量は、酸化チタンとパラジウムのN量に対し
て、パラジウムが(15重重量上なるようKした。同様
にして、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化鉄についても、パラ
ジウムを添加した。パラジウム添加割合は、酸化チタン
を用いた場合と同一である。これらを用いて、実施例4
の方法で光触媒を作製した。
これらの触媒を実施例3の方法によシ、ジメチルスルフ
ィドの除去率を測定した。その結果、酸化チタンの場合
には、98%、酸化スズの場合にFi98%、酸化亜鉛
の場合には99%、酸化鉄の場合には98%という除去
率が得られた。
実施例11 触媒の最終焼成温度の影響を調べた。実施例1′の方法
において、最終焼成温度を500.400゜500.6
00.700℃と変えて触媒を調製し、実施例3の方法
で、ジメチルスルフィドの除去率を測定した。その結果
を第3図に示す。
すなわち、第5図は最終焼成温度(℃、横軸)とジメチ
ルスルフィドの除去率(%、縦軸)との関係を示すグラ
フである。最終焼成温度が500℃を超えると、除去率
が低下することがわかる。
活性炭の燃焼あるいは比表面積の減少のためと推定され
る。
実施例12 触媒構造体全体に対する、活性炭及び光触媒活性成分の
全重量の影響を調べた。実施例1の方法で、活性炭と酸
化チタンの総担持量を、全触媒構造体重量に対して1〜
60重量%の間で変えて、触媒を作製した。そして、実
施例3の方法でジメチルスルフィドの除去率を測定した
。その結果を第4図に示す。
すなわち、第4図は活性炭及び酸化チタンの割合(重t
%、横軸)とジメチルスルフィドの除去率(%、縦軸)
との関係を示すグラフである。第4図から5〜50重量
%のときに、高い除去率が得られることがわかる。
実施例13 活性炭に対する活性成分の重量比の影響を調べた。実施
例1の方法で、活性炭の重量に対する、酸化チタンの重
量比を[15〜(L20の範囲で変えて、触媒を作製し
た。これらを実施例3の方法で、ジメチルスルフィドの
除去率を測定した。その結果を第5図に示す。すなわち
、第5図は活性炭に対する酸化チタンの重量比(横軸)
とジメチルスルフィドの除去率(%、縦軸)との関係を
示すグラフである。
第5図から、酸化チタンの重量比が1.0を超えると、
除去率が低下することがわかる。
実施例14 実施例1の触媒を用い、実施例5と同様の方法で、アン
モニア、メチルアミン、及びアセトンの除去率を測定し
た。
その結果、アンモニアに対しては90%、メチルアミン
に対しては92%、アセトンに対しては89%の除去率
が得られた。
実施例15 水酸化チタン200 f (Tie、として1569)
と粉末状活性炭(粒径40μm ) 452 tに水2
0〇−及び有機バインダーを加えて混練した。これを三
次元網目構造体に成形した。気孔率は85%であった。
これを用いて実施例5と同様の方法で、ジメチルスルフ
ィドの除去率を測定したところ、97%という値が得ら
れた。
実施例16 基材として、ニッケル網(10メツシユ)を用い、実施
例1と同様の方法で光触媒を作製した。
これを20枚積層して三次元化した後、実施例3と同様
の方法で、ジメチルスルフィドの除去率を測定した。そ
の結果95%の除去率が得られた。
実施例17 気孔率が85%から60%に連続的に変化するコージェ
ライト製三次元網目構造体を基材として、実施例1と同
様の方法で光触媒を作製した。これを用いて実施例3と
同様の方法で、ジメチルスルフィドの除去率を測定した
。ただし、光照射面から遠ざかるにつれて気孔率が小さ
くなるように光触媒を配した。その結果98%という除
去率が得られた。
〔発明の効果〕
本発明から成る触媒構造体を用いることによシ、空気中
に含まれる悪臭成分を光触媒反応により効率良く除去で
きると共に、圧力損失が少なく、安価な動力費で運転で
きる除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1−1図は本発明の三次元網目構造体の構造及び作用
の1例を示す模式図、第1−2図は第1−1図の構造体
の一部の1例の拡大模式図、第2図は本発明の三次元網
目構造体の気孔率とジメチルスルフィドの除去率との関
係を示すグラフ、第5図は最終焼成温度とジメチルスル
フィドの除去率との関係を示すグラフ、第4図は活性炭
及び酸化チタンの割合とジメチルスルフィドの除去率と
の関係を示すグラフ、第5図は活性炭に対する酸化チタ
ンの重量比とジメチルスルフィドの除去率との関係を示
すグラフである。 特許出願人 株式会社日立製作所

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、反応ガスを流通させると同時に光を照射して光触媒
    反応を行わせる触媒構造体において、該触媒構造体が、
    反応ガス及び光が流通可能な三次元網目構造を有してい
    ることを特徴とする触媒構造体。 2、該触媒構造体が、該三次元網目構造を有する基材に
    、少なくとも光触媒活性成分が担持された形態のもので
    ある請求項1記載の触媒構造体。 3、該触媒構造体が、基材を使用せず、少なくとも光触
    媒活性成分が該三次元網目構造を有するものである請求
    項1記載の触媒構造体。 4、該触媒構造体の気孔率が、75%以上である請求項
    1記載の触媒構造体。 5、該基材が、金属、セラミックス、及びカーボンより
    なる群から選択した少なくとも1種のものであり、これ
    に活性炭と光触媒活性成分が担持されている請求項2記
    載の触媒構造体。 6、該光触媒活性成分が、Ti、Cu、Zn、La、M
    o、V、Sr、Ba、Ce、Sn、Fe、W、Mg、又
    はAlの各酸化物、及び貴金属よりなる群から選択した
    少なくとも1種のものである請求項2、3又は5に記載
    の触媒構造体。 7、該活性炭と光触媒活性成分の合計が、触媒構造体全
    体に対して5〜50重量%であり、活性炭に対する光触
    媒活性成分の重量比が、酸化物の場合に1以下、貴金属
    の場合に0.1以下である請求項5に記載の触媒構造体
    。 8、光触媒活性成分を包含する網状の平板を積層するこ
    とを特徴とする請求項1記載の触媒構造体の製造方法。 9、光触媒活性成分又はその誘導体を含有する溶液又は
    スラリー中に三次元網目構造体を浸漬してコーティング
    する工程、及びその後500℃以下で焼成する工程の各
    工程を包含することを特徴とする請求項1記載の触媒構
    造体の製造方法。 10、該スラリーが、光触媒活性成分又はその誘導体を
    含有する溶液を活性炭に含浸させたものから得られるス
    ラリーである請求項9記載の触媒構造体の製造方法。 11、該スラリーが、該含浸後500℃以下で加熱処理
    して得られるもののスラリーである請求項10記載の触
    媒構造体の製造方法。 12、光触媒反応を実施するための反応装置が、光源と
    請求項1記載の触媒構造体を具備していることを特徴と
    する反応装置。 13、光源の周囲に請求項1記載の触媒構造体が配置さ
    れている請求項12記載の反応装置。 14、光源が、請求項1記載の触媒構造体の内部に配置
    されている請求項12記載の反応装置。 15、該触媒構造体の気孔率が、光源からの距離に対応
    して減少している請求項12〜14のいずれか1項に記
    載の反応装置。 16、悪臭ガスの脱臭装置において、請求項12記載の
    反応装置を具備していることを特徴とする脱臭装置。 17、該悪臭ガスが、脂肪族化合物、硫黄化合物及び窒
    素化合物よりなる群のうちの少なくとも1種を含有する
    ガスである請求項16記載の脱臭装置。
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