JPH10296082A - 有機物質分解触媒および空気浄化装置 - Google Patents

有機物質分解触媒および空気浄化装置

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JPH10296082A
JPH10296082A JP9123102A JP12310297A JPH10296082A JP H10296082 A JPH10296082 A JP H10296082A JP 9123102 A JP9123102 A JP 9123102A JP 12310297 A JP12310297 A JP 12310297A JP H10296082 A JPH10296082 A JP H10296082A
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tio
air purification
air
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昭 藤嶋
Kazuhito Hashimoto
和仁 橋本
Masao Ando
正夫 安藤
Masako Sakai
雅子 酒井
Mutsumi Kawamoto
睦 川本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解が困難な揮発性有機物質に対して優れた
分解性能を有すると共に、NOx、COに対しても優れ
た分解性能を有する有機物質分解触媒を提供し、さらに
該有機物質分解触媒を用いた、室内あるいは車内におい
て迅速に且つ簡便に使用することが可能な空気浄化装置
を提供する。 【解決手段】 光触媒上にPdを担持した本発明の複合
光触媒は、光照射下における気相中で揮発性有機物の分
解能力がある。光触媒に担持されるPd担持量は、光触
媒100重量部に対して0.01重量部乃至2.0重量
部である。また、本発明の空気浄化装置は、光触媒上に
Pdを担持した複合光触媒からなる有機物質分解触媒を
担持した担持体をフィルタ1とし、該フィルタ1に光照
射するための光源2と、該光源2の照射によって酸化さ
れた被酸化物質を排出する排出手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内あるいは自動
車内等に発生或いは進入する揮発性有機物質、臭い成分
の全てを分解、浄化するのに有効な有機物質分解触媒及
び該有機物質分解触媒を使用した、室内あるいは車内用
の空気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室内でもファンヒーターなどの暖房器具
によるNOx、COの発生および建材からのホルムアル
デヒド、あるいはベンゼン等の芳香族系物質、アセトア
ルデヒド等の揮発性有機物質などのVOC(Volat
ile Organic Compounds;揮発性
有機物質)の発生による室内空気汚染、自動車室内に進
入する、ガソリン揮発成分、大気中の排ガスを起源とす
るNOx、CO等による室内空気汚染等があり、従来、
これらの有害物質、特に、揮発性有機物質を分解浄化で
きる、空気浄化装置の提供が望まれていた。
【0003】揮発性有機物質にはベンゼン等の芳香族有
機物質、アルデヒド等のように人体に有害であるにもか
かわらず、難分解性であるため、従来、空気中のこれら
の成分を室温において迅速に且つ簡便に除去できる有効
な方法が見いだされていなかった。例えば、ベンゼンに
代表される芳香族有機物質を分解するには、従来、気相
中において、酸化による芳香環の開裂反応を引き起こす
ことにより分解が可能であり、V2 5 を含む触媒と約
400℃という高温下で接触させる必要があった(触媒
学会編「触媒講座 第8巻」講談社発行、P.145〜
147)。
【0004】また、室内で生ずる臭気を除去するため
に、吸着剤に光触媒を担持して、光照射することにより
吸着剤に吸着された臭気成分を分解し、長期間脱臭性能
を安定に保つ空気清浄器が知られている(特開平1−2
34729号公報)。しかしながら、該光触媒による揮
発性有機物質の分解は、分解能力が低く実用的ではなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、分解
が困難な揮発性有機物質(芳香族類、アルデヒド類等)
に対して優れた分解性能を有すると共に、NOx、CO
に対しても優れた除去性能を有する有機物質分解触媒を
提供すること、及び該有機物質分解触媒を用いた、室内
あるいは車内において迅速に且つ簡便に使用することが
可能な空気浄化装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、通
常室温では起こらずに、非常に高い温度で初めて起こす
ことができるような難分解性の有機物の酸化反応を、常
温の気相中においても実現できることを想起し、種々実
験の結果、白金族金属中から選ばれたPdを光触媒に担
持してなる複合光触媒が特に優れた性能を示すことを見
いだし、本発明を完成した。さらには、このPd担持複
合光触媒を家庭用空気浄化装置あるいは自動車用空気浄
化装置にも適用した空気清浄機を完成した。
【0007】すなわち、本発明の有機物質分解触媒は光
触媒上にPdを担持した複合光触媒からなることを特徴
とする。
【0008】また、本発明の空気浄化装置は、光触媒上
にPdを担持した複合光触媒からなる有機物質分解触媒
を担持した担持体、該担持体に光照射するための光源
と、該光源の照射によって酸化された被酸化物質を排出
する排出手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明の有機物質分解触媒において、光触
媒に担持されるPd担持量は、光触媒100重量部に対
して0.01重量部乃至2.0重量部が有機物質分解活
性が高いので、好ましい。
【0010】本発明の有機物質分解触媒は、揮発性有機
物質の分解のみならず、NOx、CO等の有害ガスの酸
化無毒化作用がある。
【0011】
【発明の実施の形態】有機物質分解触媒 光触媒上にPdを担持して複合光触媒とする方法には、
光触媒としてTiO2を用いた下記に説明する浸漬法あ
るいは光電析法が適用できる。なお、本発明で使用する
Pdのような添加量の少ない微量成分を均一に高分散状
態に担持させるには、特に光電析法が好ましい。
【0012】(1)浸漬法:適当な濃度のPdCl2
溶液に、TiO2 粉末或いはハニカム形状又はプリーツ
形状等のTiO2 担持体(石原産業株式会社製;ST−
4)を所定時間に渡り浸漬し、TiO2 粉末或いはTi
2 担持体にPdCl2 を吸着させる。PdCl2 以外
にもPd塩として、Pd(NO3 2 、Pd(NH3
4 Cl2 を用いることができる。前記のとおりTiO2
粉末或いはTiO2 担持体にPd塩を吸着させた後、該
TiO2 上のPd塩を還元剤によりPdメタルに還元す
ることにより、TiO2 表面上にPdが担持された複合
光触媒が得られる。得られた複合光触媒中のPd濃度は
任意に調整することができる。前記還元剤には、ホルマ
リン、ギ酸、ヒドラジン、ソジウムボロンハイドライ
ド、水素等を用いることができる。
【0013】(2)光電析法:適宜量のPdを含有する
PdCl2 水溶液にエタノール10%を加え、これにT
iO2 粉末を分散させ、この分散液をブラックライト
(2〜3mW/cm2 )を用いて紫外線を一晩照射する
と、TiO2 表面上にPdが均一に析出する。その後、
分散液を遠心分離してTiO2 表面上にPdが担持され
た複合光触媒を得る。得られた複合光触媒中のPd濃度
は任意に調整することができる。
【0014】パラジウム触媒 (Pd) 本発明において、複合光触媒として光触媒に担持する別
の触媒にPdを選択する理由は、白金属触媒の中で、P
dと組み合わせた場合が最も高い有機物質分解触媒を達
成できるからである。また、光触媒に白金属触媒を担持
させて複合光触媒とした場合、100℃以下でのCO酸
化の触媒活性は白金族触媒の中でPdが優れているの
で、常温で使用される自動車内の空気浄化装置に使用す
るCO酸化触媒としては、特にPdが好ましい。
【0015】さらに光触媒に担持させるPdに触媒活性
物質を加えてもよい。触媒活性物質としては、クロム、
マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、銀、タ
ングステン、アルカリ土類金属及び希土類元素よりなる
群から選ばれた1種以上の金属の化合物であり、化合物
の種類としては、酸化物、硝酸塩、ハロゲン化物、カル
ボン酸塩、亜硫酸塩、硫酸塩、リン酸塩等が挙げられ
る。
【0016】光触媒 本発明において、複合光触媒として微量成分のPdが担
持される光触媒には、代表的にTiO2 が使用される
が、本発明で使用される光触媒は、Pdと複合されて揮
発性有機物質、臭気成分、或いは窒素酸化物を酸化・分
解できるものであれば種々の物質でよい。例えば、T
i、Cu、Zn、La、Mo、V、Sr、Ba、Ce、
Sn、Fe、W、Mg、Alの各酸化物、及び貴金属よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種類の物質から構成
することができる。
【0017】光触媒は活性炭、活性炭素繊維、シリカゲ
ル等の吸着剤に担持させたものを使用することができ
る。
【0018】空気浄化装置 本発明の空気浄化装置は、光触媒上にPdを担持した複
合光触媒からなる有機物質分解触媒を担持した担持体
と、該担持体に光照射するための光源と、該光源の照射
によって酸化された被酸化物質を排出する排出手段とを
備えている。
【0019】本発明の空気浄化装置内に配置される有機
物質分解触媒を担持させた担持体には、流入してくる空
気に対して効率よく接触し、通過させることができる空
気浄化フィルタを配置することが好適である。このよう
な空気浄化フィルタの形状には、流通空気との接触面積
が大きく、且つ圧損の小さい形状、及び触媒表面積が広
く、紫外線照射効率のよい形状とすることが好ましく、
例えば、ハニカム形状、プリーツ形状、波板形状が挙げ
られる。またこれらの形状のフィルタをメッシュ素材と
してもよい。
【0020】空気浄化フィルタの構成材料には、薄板で
伝熱性の良いメタル担持体(例えば、ステンレス、銅、
アルミニウム等の薄板)及び活性炭素繊維成形体(例え
ば、フェルト状、ペーパー状、織物等のシート状物)
や、活性炭粉末成形体、シリカ粉末成形体等を用いるこ
とができる。前記メタル担持体や活性炭素繊維成形体で
は前記空気浄化フィルタ形状に成形し、前記活性粉末成
形体では、活性炭粉末の成形時に前記空気浄化フィルタ
形状に成形する。活性炭は臭い成分全般に良好な吸着性
能を示す吸着材として採用できる。
【0021】光触媒上にPdが担持されてなる複合光触
媒を前記担持体上に担持してもよいし、或いは担持体と
なる成形材料に複合光触媒を混和して成形することによ
り担持させてもよい。或いは光触媒が担持された空気浄
化フィルタ(例えば、石原産業株式会社製の光触媒酸化
チタン・ハニカム脱臭フィルタSTシリーズのように、
光触媒及び活性炭粉末を混練したものをハニカム形状に
加圧成形したもの)上に、さらにPdを担持させて複合
させたものでもよく、触媒は担持体の成形時或いは成形
後の任意の時期に混合・添加、塗布、溶射、浸漬、電
析、或いは成形して担持させることができる。
【0022】図1は本発明の空気浄化フィルタ1がメッ
シュのプリーツ形状であるものを光源2に対して配置し
た本発明の自動車用空気浄化装置の概念図を示す。図2
は本発明の空気浄化フィルタ3の形状がハニカム形状で
あり、光源2に対し、図1と同様に配置した本発明の別
の構成の自動車用空気浄化装置の概念図を示す。
【0023】空気浄化フィルタは、光触媒反応が進行中
であっても光触媒上あるいは担持体の吸着材に被吸着物
質が蓄積し劣化する。この被吸着物質を脱離させるため
にフィルタを加熱して再生し、再びその吸着性能を回復
させる。
【0024】本発明の空気浄化フィルタは、フィルタの
再生の目的のために、光触媒照射用の紫外線ランプによ
る光照射を調整可能にすることにより、加熱再生を行う
ことができ、また例えば、処理空気を空気浄化フィルタ
に導入する送風装置(ファン、ブロワ等)の出力モータ
を送風装置コントローラにより調整することができる。
これらの加熱手段に加えて、図3に示すようにプリーツ
形状の空気浄化フィルタにヒータ4を配置して、加熱再
生してもよい。または、誘電加熱法、電気抵抗加熱法、
或いは車載される場合にはエンジン排熱等を使用しても
よい。
【0025】自動車用空気浄化装置 図4及び図5は本発明の自動車用空気浄化装置10の一
実施態様を示し、図4は、該自動車用空気浄化装置10
が空気浄化を行なっている状態を、図5は、空気浄化フ
ィルタ24の再生動作を行っている状態を示している。
図6は、該自動車用空気浄化装置10の車両搭載位置を
示している。図6に示すように、自動車用空気浄化装置
10は、車両200の車室200Aとトランクルーム2
02とを隔てているリヤシェルフ204上に載置されて
いる。該トランクルーム202は、走行時に負圧が発生
し、車内の空気を車外に排出するベンチュレーションシ
ステムの一部を構成するようになっている。
【0026】図5に示すように、自動車用空気浄化装置
10は、筐体20に形成されたスリットからなる吸入口
22と、空気浄化フィルタ24と、紫外線ランプ26
と、トランクルーム202(図6)側に排気を排出する
排気孔28と、該排気孔28を閉じるゴム製の蓋体(逆
止弁)30と、該蓋体30を駆動して排気孔28を開閉
する排気孔開閉装置32と、筐体20の上部に設けられ
たスリットからなり、浄化された空気を排出する吹き出
し口34と、該吹き出し口34を開閉するシャッタ36
と、該シャッタ36を開閉する吹き出し口開閉装置38
と、該吸入口22から空気を取り入れ空気浄化フィルタ
24にて浄化させた後に、吹き出し口34から放出する
ためのファン40と、該排気孔開閉装置32及び吹き出
し口開閉装置38を制御する制御装置25と、から構成
されている。ファン40のそれぞれの羽40aにも、光
触媒が担持されていてもよい。該ファン40は、図示し
ないモータにより駆動されるようになっている。
【0027】ここで、図4に示すように、空気浄化中に
おいて、自動車用空気浄化装置10は、排気孔開閉装置
32を操作して蓋体(逆止弁)30により排気孔28を
閉じ、トランクルーム202(図6)側へ浄化済の空気
が逃げるのを防ぐ。そして、吹き出し口開閉装置38を
操作して、吹き出し口34をシャッタ36にて開く。そ
の後、ファン40を駆動して、吸入口22から空気を取
り入れ空気浄化フィルタ24にて浄化させた後に、吹き
出し口34から放出している。
【0028】他方、空気浄化フィルタ24の再生動作中
は、吹き出し口開閉装置38を操作して、吹き出し口3
4をシャッタ36にて閉じて、該吹き出し口34から空
気が流入しない状態にして、排気孔開閉装置32を操作
して蓋体(逆止弁)30により排気孔28を開き、筐体
20と図6に示すトランクルーム202とを連通させる
ことにより、該筐体20内部に負圧を発生させ、空気浄
化フィルタ24から、揮発性有機物質、NOx 、におい
等の被吸着物質の酸化分解物を脱離して、該トランクル
ーム202を介して車外に排出している。
【0029】前記制御装置25は、空気浄化フィルタ2
4の稼働時間を積算して、積算値が所定値に達すると
(例えば、100時間毎)、再生動作が必要と判断する
ようにできる。再生動作には、送風装置コントローラ
(図示しない)でファン40を回転させる送風装置モー
タ(図示しない)の回転速度を遅くするか、或いは停止
することにより、空気浄化フィルタ24の温度を紫外線
ランプ26の照射熱により上昇させて、再生を行う。再
生以外の運転時には、送風装置モータの回転速度を速く
して、空気浄化フィルタ24の温度を低下させて、運転
する。
【0030】前記制御装置25を設けずに、空気浄化フ
ィルタ24の通過前後の空気通路に、揮発性有機物質、
臭い、窒素酸化物、イオウ化合物及びCOからなる有害
成分の1種又は2種以上を検出することのできる物質セ
ンサをそれぞれ設置して、空気浄化フィルタ24の前後
の汚染度を比較して、空気浄化フィルタ24の吸着能力
が落ちてきた時点を早期に検知して、送風装置モータの
回転速度を遅くするか、一旦停止することにより、空気
浄化フィルタ24の温度を上昇させて、再生を行っても
よい。
【0031】前記再生時には紫外線ランプ26の照射熱
により空気浄化フィルタ24の温度を上昇させて再生を
行なっているが、誘電加熱法、電気抵抗加熱法、エンジ
ン排熱等を利用して別途加熱再生してもよいし、これら
の加熱手段を前記紫外線ランプ26の照射による加熱と
併用してもよい。
【0032】前記のように送風装置モータの回転数を停
止或いは遅くした再生時(但し、再生時に空気浄化フィ
ルタ24の温度を昇温させたとき以外にも、空気浄化フ
ィルタ24上の吸着成分は光触媒作用として酸化分解作
用を受けている。)には、発生したガスは車外へ排気す
るか、或いはエンジンへ送り、燃焼処理することで、車
内への混入は防止される。
【0033】前記自動車用空気浄化装置10は、再生時
の排気をトランクルーム202を介して車外に排出す
る。このため、該自動車用空気浄化装置10を車両に取
り付ける際に、再生時に排気を排出するための排気管を
別途設ける必要がないので、取付けが容易である。即
ち、この自動車用空気浄化装置10は、図6に示すよう
にリヤシェルフ204に該自動車用空気浄化装置10の
排気孔28と連通させる孔204aを開けるだけで取り
付けられる。また、前記自動車用空気浄化装置10は、
走行時の車両に発生する負圧を用いて空気浄化フィルタ
24の再生を行うため、再生時の脱離効率を高めること
ができる。
【0034】図7は、前記に説明した図6の自動車用空
気浄化装置の配置とは別の態様の配置である。図7は自
動車用空気浄化装置110の車両搭載位置を示してい
る。図7に示すように、自動車用空気浄化装置110
は、トランクルーム202内に配置され、排気管52が
車外に延在し、空気を取り入れる吸気管56及び浄化し
た空気を放出する吹き出し管54が車内に導出されてい
る。排気管52の開口部52aは、リヤガラス206後
方の高い負圧が発生する位置に配設されている。
【0035】
【実施例】
〔実施例1〕TiO2 −Pd複合光触媒を用いた光触媒
反応によるベンゼンの分解作用を次の実験によって確認
した。
【0036】複合光触媒の調製 光電析法により、TiO2 100重量部に対してPd担
持量が1重量部の粉末状のTiO2 −Pd複合光触媒
(TiO2 −1wt%Pdと略記する)を得た。また、
同様にして、TiO2 100重量部に対して、Pd担持
量が0.2重量部のもの(TiO2 −0.2wt%Pd
と略記する)、Pd担持量が0.1重量部の複合光触媒
(TiO2 −0.1wt%Pdと略記する)、Pd担持
量が0.05重量部の複合光触媒(TiO2 −0.05
wt%Pdと略記する)、Pd担持量が0.01重量部
の複合光触媒(TiO2 −0.01wt%Pdと略記す
る)を得た。
【0037】光触媒によるベンゼン除去 ブラックライトを内部に有する500mlの容器を5個
用意し、前記5種類の複合光触媒を種類毎に分けて各容
器に1種のみ収容した。紫外線を照射しない状態で該容
器内にベンゼン蒸気を含む空気を導入して、該容器内が
ベンゼン100ppmとなった時点で導入をストップし
て密封した。次いで、ブラックライトを0.15mW/
cm2 で照射しながら、該容器内のベンゼン濃度と、C
2 濃度を経過時間毎にガスクラマトグラフにて測定し
た。
【0038】得られた結果を図8〜図12に示す。図8
はTiO2 −1wt%Pdの場合、図9はTiO2
0.2wt%Pdの場合、図10はTiO2 −0.1w
t%Pdの場合、図11はTiO2 −0.05wt%P
dの場合、図12はTiO2 −0.01wt%Pdの場
合であり、横軸に経過時間、縦軸にベンゼン濃度及びC
2 濃度をとったグラフをそれぞれ示す。図8〜図12
において、●印はベンゼンを示し、○印はCO2 を示
す。
【0039】図8〜図12のグラフによれば、ベンゼン
除去能力を反応速度にて比較すれば、ベンゼン濃度がゼ
ロになる時間はTiO2 −0.1wt%Pdの場合が最
も短いので反応速度は最も速いことがわかる。また、こ
のベンゼン濃度がゼロになる時点において、各グラフに
おいてCO2 濃度がほぼ600ppm増加している。こ
のことは、容器内に導入したベンゼンの全部が分解され
てCO2 が発生したことを示す。
【0040】〔実施例2〕前記実施例1で調製したTi
2 −1wt%Pd、TiO2 −0.1wt%Pdから
なる複合光触媒を用意し、さらにTiO2 −0wt%P
d、即ち、Pdを全く含まない複合光触媒片及び光触媒
を用意した。前記実施例1と同じブラックライトを内部
に有する3個の容器内に各触媒を種類毎に配置した。ブ
ラックライトを0.30mW/cm2 で照射しながら、
該容器内のベンゼン濃度と、CO2濃度を経過時間毎に
ガスクラマトグラフにて測定した。
【0041】得られた結果を図13〜図15のグラフに
示す。図13はTiO2 −1wt%Pdの場合、図14
はTiO2 −0.1wt%Pdの場合、図15はTiO
2 −0wt%Pdの場合のグラフであり、光触媒反応に
より酸化されて減少するベンゼンの量と、それに伴い発
生するCO2 の量を横軸にとり、経過時間を横軸にとっ
たグラフである。図13〜図15において、●印はベン
ゼンを示し、○印はCO2 を示す。
【0042】図13〜図15によれば、Pdを担持させ
ていない単独の光触媒あるいはPdを1重量部担持させ
た複合光触媒よりも、Pdを0.1重量部担持させた複
合光触媒の方がベンゼン分解能力が高いことがわかる。
【0043】〔比較例1〕前記実施例2で使用したTi
2 −Pd複合光触媒(TiO2 −0.1wt%Pd)
に換えて、TiO2 −0.1wt%Ptとした以外は全
て前記実施例2と同様にして、光触媒反応により酸化さ
れて減少するベンゼンの量を測定したものを図16にグ
ラフにして示す。
【0044】図16と図14との比較によれば、光触媒
に担持させて複合させる触媒は、PtよりもPdの方が
優れた揮発性有機物質の分解作用があることがわかる。
【0045】〔実施例3〕TiO2 −Pd複合光触媒を
用いた光触媒反応によるNOの分解作用を次の実験によ
って確認した。
【0046】TiO2 −2wt%Pd複合光触媒を空気
通過断面積207cm2 のフィルターに担持させた。得
られたTiO2 −2wt%Pd複合光触媒を担持したフ
ィルターを、塩化ビニル製の処理装置の被処理ガス流路
に配置した。該処理装置は、被処理ガスの流入口及び流
出口を有する密閉空間となっており、平均紫外線強度
2.8mW/cm2 となるように紫外線が照射される。
これを2m3 の密閉容器内に設置し、この容器内にNO
を注入し、容器内のNO濃度を0.6ppmとし、続い
て温度23℃、湿度40%、風量が2.3〜2.55m
3 /分となるように処理装置内のファンを作動させフィ
ルターを通過させた。その後、一定時間毎に2m3 容器
内のNO濃度を測定した。得られた結果を図17に横軸
を時間(分)、縦軸をNO濃度とするグラフにて示す。
図17において◆印はTiO2 −2wt%Pd複合光触
媒を示す。
【0047】〔比較例2〕一方、比較例として、Pdを
含まないこと以外は、前記実施例3と同様にして実験し
た。得られたNOの分解作用を示すグラフを図17に併
せて示す。図17において■印は、TiO2 のみを担持
したフィルターである。図17におけるTiO2 −2w
t%Pd複合光触媒(前記実施例3)は、Pdを含まな
いTiO2のみからなる光触媒(本比較例2)よりも、
NO分解作用が優れていることがわかる。
【0048】
【発明の効果】本発明の有機物質分解触媒は、光照射下
で揮発性有機物質を気相にて、常温で分解することがで
きる。
【0049】本発明の有機物質分解触媒は、従来の触媒
に比べ速い酸化速度で揮発性有機物を分解することがで
きる。
【0050】したがって、該有機物分解触媒を使用した
本発明の空気浄化装置は、室温にて迅速且つ簡便に揮発
性有機物の分解を行うことができる。
【0051】本発明の複合光触媒は、光触媒を加熱等に
より再生させることにより、長期間の複合光触媒の活性
を保持するので、該複合触媒をフィルタとした空気浄化
装置は長期間使用可能である。
【0052】本発明の空気浄化装置は、自動車に搭載す
る場合には、自動車の走行時に発生する負圧を利用して
空気浄化フィルタの再生を行うことができるので、エネ
ルギー消費が少ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気浄化フィルタがメッシュのプリーツ形状で
あるものを光源に対して配置した本発明の自動車用空気
浄化装置の概念図である。
【図2】空気浄化フィルタの形状がハニカム形状であ
り、光源に対して配置した本発明の別の構成の自動車用
空気浄化装置の概念図である。
【図3】本発明で使用可能な、ヒータを配置したプリー
ツ形状の空気浄化フィルタである。
【図4】本発明の自動車用空気浄化装置の一実施態様を
示し、特に、該自動車用空気浄化装置が空気浄化を行な
っている状態を示す。
【図5】本発明の自動車用空気浄化装置の一実施態様を
示し、特に、該空気浄化フィルタの再生動作を行ってい
る状態を示す。
【図6】本発明の空気浄化装置の車両搭載位置を示す。
【図7】別の態様の本発明の空気浄化装置の車両搭載位
置を示す。
【図8】0.15mW/cm2 の紫外線照射下での光触
媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、それ
に伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグラ
フであり、TiO2 −1wt%Pdの複合光触媒の場合
を示す。
【図9】0.15mW/cm2 の紫外線照射下での光触
媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、それ
に伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグラ
フであり、TiO2 −0.2wt%Pdの複合光触媒の
場合を示す。
【図10】0.15mW/cm2 の紫外線照射下での光
触媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、そ
れに伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグ
ラフであり、TiO2 −0.1wt%Pdの複合光触媒
の場合を示す。
【図11】0.15mW/cm2 の紫外線照射下での光
触媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、そ
れに伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグ
ラフであり、TiO2 −0.05wt%Pdの複合光触
媒の場合を示す。
【図12】0.15mW/cm2 の紫外線照射下での光
触媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、そ
れに伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグ
ラフであり、TiO2 −0.01wt%Pdの複合光触
媒の場合を示す。
【図13】0.3mW/cm2 の紫外線照射下での光触
媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、それ
に伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグラ
フであり、TiO2 −1wt%Pdの複合光触媒の場合
を示す。
【図14】0.3mW/cm2 の紫外線照射下での光触
媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、それ
に伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグラ
フであり、TiO2 −0.1wt%Pdの複合光触媒の
場合を示す。
【図15】0.3mW/cm2 の紫外線照射下での光触
媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、それ
に伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグラ
フであり、TiO2 −0wt%Pdの光触媒の場合を示
す。
【図16】0.3mW/cm2 の紫外線照射下での光触
媒反応により酸化されて減少するベンゼンの量と、それ
に伴い発生するCO2 の量を横軸を経過時間としたグラ
フであり、TiO2 −0.1wt%Ptの複合光触媒の
場合を示す。
【図17】平均紫外線強度2.8mW/cm2 の照射下
で0.6ppmのNOガスを、TiO2 −Pd複合光触
媒と、TiO2 単独触媒をそれぞれ用いた光触媒反応に
よるNOの分解作用を示すグラフである。
【符号の説明】
1,3,24 空気浄化フィルタ 2 光源 4 ヒータ 10,110 自動車用空気浄化装置 20 筐体 22 吸入口 25 制御装置 26 紫外線ランプ 28 排気孔 30 蓋体(逆止弁) 32 排気孔開閉装置 34 吹き出し口 36 シャッタ 38 吹き出し口開閉装置 40 ファン 40a 羽 52 排気管 52a 開口部 54 吹き出し管 56 吸気管 200 車両 200A 車室 202 トランクルーム 204 リヤシェルフ 206 リヤガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592116165 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073番地の2 ニューシティ本郷台D棟213号 (72)発明者 藤嶋 昭 神奈川県川崎市中原区中丸子710−5 (72)発明者 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073−2−D 213 (72)発明者 安藤 正夫 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 酒井 雅子 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 川本 睦 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光触媒上にPdを担持した複合光触媒か
    らなる有機物質分解能を有する有機物質分解触媒。
  2. 【請求項2】 前記有機物質分解触媒において、Pd担
    持量は光触媒100重量部に対して0.01重量部乃至
    2.0重量部であることを特徴とする請求項1記載の有
    機物質分解触媒。
  3. 【請求項3】 光触媒上にPdを担持した複合光触媒か
    らなる有機物質分解能を有する有機物質触媒を担持した
    担持体、 該担持体に光照射するための光源と、 該光源の照射によって酸化された被酸化物質を排出する
    排出手段とを備えたことを特徴とする空気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記有機物質分解触媒におけるPd担持
    量は光触媒100重量部に対して0.01重量部乃至
    2.0重量部であることを特徴とする請求項3記載の空
    気浄化装置。
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