JP4850990B2 - 車載用空気清浄フィルタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は車輌用空気清浄フィルタに関する。この空気清浄フィルタは車載用エアコン装置内に取り付けるものとして好適である。
【0002】
【従来の技術】
路上、特に車両通行量の多い場所での排ガス濃度は非常に高い。車室内の快適性はもとより乗員の健康面からも車室内に侵入した排ガスを除去する必要がある。排ガス成分の中でも特に窒素酸化物(特にNO2)を除去する必要がある。
かかる排ガス成分やその他の臭気成分、更にはタバコの煙、花粉その他の粉塵を吸着除去するための車載用後付けオンボード型の空気清浄器が用いられている。かかる空気清浄器は車室内の排ガス成分や粉塵を除去する機能を有するが、後付けのためにファンの容積が小さく充分な風量を確保できない。従って、かかる空気清浄器に満足した空気浄化能力を持たせることは困難である。
【0003】
そこで、充分な風量を確保できるエアコン装置に当該空気清浄機能を有する空気清浄用フィルタを取りつければよいことに気付く。
かかる見地から従来の車輌用エアコン装置を見ると、空気清浄用フィルタとして次のものが用いられていた。
▲1▼ プリーツ構造の集塵フィルタのみ。
▲2▼ 高電圧を印加する電気集塵装置。
▲3▼ 活性炭を担持させた脱臭脱ガス素材をプリーツ構造としたもの。
▲4▼ 活性炭を担持させた脱臭脱ガス素材と集塵素材とを合わせてプリーツ構造としたもの。
▲5▼ 電気集塵装置の下流に活性炭を担持させたコルゲート状の紙基材を配置したもの。
上記▲1▼及び▲2▼の構成では、脱臭脱ガス機能がない。また、▲2▼ではコストも高い。
▲3▼、▲4▼及び▲5▼では脱臭脱ガス機能は奏されるが、その効率が低くかつその容量(寿命)が小さい。従って、かかる脱臭脱ガスフィルタは定期的な交換が必要となる。なお、▲3▼及び▲4▼では活性炭の配合量を増やせば効率及び容量の増大を図れるが、そうすると流路抵抗が増大してエアコン装置自体の空調性能に支障をきたすので現実的でない。▲5▼においても、コルゲートの目を細かくすればその効率及び容量の増大を図れるが、そうすると▲3▼及び▲4▼と同様に流路抵抗が増大するので好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、かかる車輌用エアコン装置に取り付ける活性炭フィルタとして、押出し成形されたハニカム型活性炭セル(株式会社神戸製鋼所の提供する商品名「アクトカーボア」など)に注目した。ハニカム型活性炭セルとは活性炭を主成分とする材料を型成形によりハニカム型に形成したものである(特開平5−242号公報等参照)。
このハニカム型活性炭セルは単位体積当たりの活性炭量が従来例のものに比べて大きいので、充分な脱臭脱ガス容量を持つ。また、ハニカム型に形成されているので、その開口部により流路抵抗も小さい。
【0005】
本発明者は、このハニカム型活性炭セルを車載用活性炭フィルタとして用いるべく検討を重ねてきた。その結果、以下の解決すべき課題があることを見出した。
活性炭により確かに二酸化窒素は除去できるが、悪臭成分であるアンモニアに関してはこれを活性炭で吸着除去することができない。
一方、光触媒として使用されるアナターゼ型の酸化チタンには、光照射を特にしなくても、アンモニアを吸着する能力がある。
【0006】
特開平9−948号公報の段落
【0007】
及び
【0008】
には、粉末状活性炭をハニカム状若しくは格子状に成型してなる基材へ酸化チタンを担持させる構成のフィルタが示唆されている。
かかる構成のフィルタによれば、二酸化窒素は活性炭基材により効率良く吸着除去される。また、アンモニアは酸化チタンに吸着される。
その他、関連する文献として特開平10−180118号公報を参照されたい。
【0009】
しかしながら、本発明者らの検討によれば、ハニカム型活性炭セルに酸化チタンを担持させると、ハニカム型活性炭セルによる二酸化窒素の吸着能力が低下してしまう。その一方で、酸化チタンはその担持量が多くなれば吸着除去できるアンモニアの量も多くなることがわかった。
かかる知見に基づき本発明者らはさらに検討をすすめ、車輌に用いる空気清浄フィルタとして好ましい構成を探った。酸化チタンの担持量が多くなるとその層が厚くなってハニカム型活性炭セルの開口を狭くしてしまう。そうなると流路抵抗が増大して好ましくない。また、酸化チタン層が全体的に厚くなるとハニカム型活性炭セルまで空気が充分に行き渡らなくなり活性炭成分の能力を充分に引き出せなくなるおそれがある。
そこでこの発明は、流路抵抗の増大防止及び二酸化窒素に対するハニカム型活性炭セルの吸着能力低下防止を図りつつ、ハニカム型活性炭セルに担持される酸化チタンの担持量を極大化することを一つの目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成すべくなされたものであり、その構成は次の通りである。
ハニカム型活性炭セルからなる基材と、該基材の表面全体を被覆する酸化チタン層とを備えてなる車載用空気清浄フィルタであって、
前記酸化チタン層は送風方向に厚く、送風方向と直交する方向に薄い、ことを特徴とする車載用空気清浄フィルタ。
【0011】
このように構成された車載用空気清浄フィルタによれば、送風方向に厚くかつ送風方向と直行する方向に薄く形成されているので、ハニカム型活性炭セルの開口が狭くなることが防止され、送風に対する流路抵抗の増大がない。また、ハニカム型活性炭セルの表面積は殆ど開口壁面、即ち送風方向と平行な面で稼いでいる。本発明では、かかる開口壁面上に形成される酸化チタン層、即ち送風方向と直交する酸化チタン層を薄くして空気が当該酸化チタン層を透過しやすくする。ハニカム型活性炭セルの構造上、送風方向の酸化チタン層は開口の周縁に形成されるので、この部分が厚くなって当該部分での二酸化窒素の吸着が低下しても、ハニカム型活性炭セルの全体からみれば二酸化窒素吸着能に与える影響は小さい。よって、全体としてハニカム型活性炭セルの二酸化窒素吸着能が低下することもない。
【0012】
ハニカム型活性炭セルとは、特開平5−242号公報等に開示されるようなハニカム成形体であって、ハニカム形状の骨材(アルミ等)へ活性炭を担持させたものは本発明のハニカム型活性炭セルに該当しない。本発明のハニカム型活性炭セルは活性炭を主原料とした材料をハニカム形状に型成形、好ましくは押出し成型したものである。また、開口部の形状はハニカムの六角形に限定されるものではなく、三角形、四角形等の多角形、楕円形、円形など空気を流通させることに支障のない形状であれば任意に選択できる。
【0013】
車輌用の、特にエアコン装置に適用される空気清浄フィルタには、一つの指標として、車内空気を通過させる毎に各種ガス成分の60%を除去することが求められている。かかる要求を満足するかかるハニカム型活性炭セルとして、例えば、活性炭素量:60重量%以上、セル表面(空気流と直交する面)における開口部の占める面積割合:50〜80%、セルサイズ:500〜1000セル(開口数)/6.4516cm 2 (inch2 )のものを用いることができる。ここに、開口(セル)の大きさが500セル/6.4516cm 2 (inch2 )未満であると、基材の表面積の広さが充分でなくなり、アンモニアの吸着能力に支障をきたす。開口(セル)の大きさが1000セル/6.4516cm 2 (inch2 )を超えると、流路抵抗を増大させるので好ましくない。より好ましくは500セル/6.4516cm 2 (inch2 )〜800セル/6.4516cm 2 (inch2 )である。
【0014】
酸化チタン層はハニカム型活性炭セルの全表面を被覆する。これはフィルタの容積をできる限り小さくしつつ酸化チタンの担持量をできる限り多くするためである。酸化チタンの膜厚は基材まで空気を透過させることができれば特に限定されない。ハニカム型活性炭セルの形成材料(活性炭)内を空気が均等に透過するために、酸化チタン層はセルにおいて開口壁面、即ち空気流方向に平行な表面に実質的に均等な膜厚で形成されることが好ましい。
このような第1の層としての酸化チタン層は例えば浸漬法により形成されるが、その製法もとくに限定されるわけではない。
【0015】
この発明では、更にハニカム型活性炭セルの開口周縁に送風方向の酸化チタン層(第2の層)を形成する。これは、セルの開口壁面での酸化チタン担持量を増大することで流路抵抗の増大防止及び二酸化窒素に対するハニカム型活性炭セルの吸着能力低下防止を図りつつ、ハニカム型活性炭セルに担持される酸化チタンの担持量を極大化するためである。
かかる送風方向の第2の酸化チタン層はスプレー法により形成することができるが、その形成方法が特に限定されるものではない。
【0016】
第1の層を厚くすると、開口が狭くなって流路抵抗が増大する。これに対し、ハニカム型活性炭セルの開口周縁に形成される送風方向の第2の層はその厚さが増大してもその流路抵抗は、図1に示すように、さして増大しない。図1は第1の層を浸漬法により30g/L(リットル)の密度で形成した後、スプレー法により第2の層を形成したときのスプレー担持量と流路抵抗(圧力損失)との関係を示す。
図1の結果は次のようにして得た。
図2は試験装置の概略図であり、角筒300内へ気密に試験例のフィルタ301を取りつけ、空気流速が1.2m/秒となるようにポンプ302を駆動して空気流を発生させる。フィルタ301の前後の圧力を汎用的な圧力計310で検出し、その差をとって図1の圧力損失とした。なおフィルタ301には株式会社神戸製鋼所の提供するアクトカーボア(800セル/6.4516cm 2 (inch2 ))を用い、そのサイズは空気流に直交する方向において50mm×50mmであり、厚さは8mmである。第1の層を形成する酸化チタンには石原産業株式会社の提供するTiO2ゾル(型番:STS−01)を用いた。第2の層は石原産業株式会社の提供するTiO2スラリー(型番:STS−21)を用いた。スプレー時間を変化することにより第2の層における酸化チタンの担持量を調整し、具体的な担持量はスプレー前のセルの重量とスプレー・乾燥後の重量の差より求めた。
図3は第1の層を浸漬法により30g/Lの密度で形成したものの顕微鏡写真であり、これに第2の層を形成したときの顕微鏡斜写真を図4に示す。
【0017】
第1の層が厚くなると、ハニカム型活性炭セルの活性炭成分まで空気が充分行き渡らなくなり、活性炭による空気中のガス成分・臭気成分の吸着が充分でなくなる。
図5は第1の層を形成する酸化チタンの担持量と二酸化窒素及びアンモニアの除去率との関係を示す。ここで、二酸化窒素はハニカム型活性炭セルの活性炭成分が吸着し、アンモニアは酸化チタンが吸着する。図5の結果から酸化チタンの担持量は基材の単位容積(リットル)当たり25〜50gとすることがこのましい。この範囲において車内空気中から二酸化窒素とアンモニアを共に高い除去率で除去することができる。
一方、車内空気中から二酸化窒素とアンモニアを共に60%以上の除去率で除去することを一つの基準としてみると、酸化チタンの担持量を30〜45g/Lとする。酸化チタンの担持量が45g/Lを超えると、アンモニアに対する吸着能力は向上するが、二酸化窒素に対する除去能力が基準(60%)をしたまわることとなるので好ましくない。これは、容量が一定である、即ちその表面積が一定である活性炭基材に対する酸化チタンの担持量が増えるとその膜厚が厚くなるので、これを通過して活性炭多孔体基材にまで行き届く空気の量が低下するためと考えられる。他方、酸化チタンの担持量が30g/L未満であると、二酸化窒素に対する除去能力は充分に確保されているが、アンモニアに対する除去能力が基準(60%)に満たないので好ましくない。これは、アンモニアの吸着する酸化チタンの絶対量が不足するためである。更に好ましい酸化チタンの担持量は30〜40g/Lであり、更に更に好ましくは35〜40g/Lである。
【0018】
図5の結果は次のようにして得た。
図6は試験装置の概略図であり、角筒300内へ気密に試験例のフィルタ301を取りつけ、空気流速が1.2m/秒となるようにポンプ302を駆動して空気流を発生させ、角筒300の入り口側にそれぞれ30ppmの二酸化窒素と10ppmのアンモニアを導入する。そして、汎用的なガス濃度測定器303を用いてフィルタ301の前後の濃度を測定し、その差をとって図5の除去率とした。なお、図5の縦軸において、ワンパス除去率とは被検対象の空気をフィルタに通すのは一度だけであることを意味する。フィルタ301には株式会社神戸製鋼所の提供するアクトカーボア(800セル/6.4516cm 2 (inch2 ))を用い、そのサイズは空気流に直交する方向において50mm×50mmであり、厚さは8mmである。酸化チタンには石原産業株式会社の提供するTiO2ゾル(型番:STS−01)を用いた。基材の浸漬時間を変化することにより酸化チタンの担持量を調整し、具体的な担持量は浸漬前の基材の重量と浸漬・乾燥後の重量の差より求めた。
【0019】
酸化チタンは触媒活性を有するアナターゼ型の粉体若しくは粒体を用いる。酸化チタンにPd、Pt、Au、Ag等の貴金属の少なくとも1種を担持させたいわゆる複合光触媒を用いることもできる。TiO2−Pd複合触媒を用いることが特に好ましい。かかる複合光触媒については特開平8ー257410号公報等を参照されたい。
吸着したアンモニアを酸化分解するため、勿論他のガス成分(炭化水素、一酸化炭素等)を酸化分解するため、酸化チタン層へ紫外線を照射することが好ましい。光源には、冷陰極管やLEDを用いることができる。更には、太陽光を用いて当該光触媒を活性化することもできる。太陽光を利用する場合には、車両の外面から取りこんだ太陽光が直接、若しくはミラーや光ファイバーを介して、酸化チタン層に照射されるものとする。
フィルタに酸化チタンが担持されている場合、送風を低減し又は停止した状態で充分な光を当該酸化チタンへ供給することにより活性炭の吸着能力が再生されることが知られている(特開平9−253452号公報参照)。
かかる再生は本発明のフィルタにも適用できる。即ち、車載用エアコン装置が停止しているときに当該フィルタに光を照射し、もって当該フィルタの再生を図る。このようにして再生されるフィルタは車両へ固定的に取付けておきこれを交換する必要がない。
【0020】
酸化チタンを光触媒としてみた場合、第1の層のみによってその担持量を多くした場合と、第2の層を用いてその担持量を多くした場合との酸化分解能力を比較結果を図7に示す。図7において、■で表されるデータは第1の層のみを浸漬法により形成したときの酸化チタンの担持量と酸化分解能力(二酸化炭素生成速度)との関係を示す。また、中抜きの四角で表されるデータは第1の層を浸漬法により30g/Lの密度で形成した後、スプレー法により第2の層を形成したときの酸化チタンと酸化分解能力(二酸化炭素生成速度)との関係を示す。
図7より、ハニカム型活性炭セルの開口周縁に送風方向の第2の酸化チタン層を形成すると、同一の光触媒担持量においてより高い酸化分解能の得られることがわかる。第1の酸化チタン層のみの場合、セルにおいて開口の内側まで光が充分まわりこまず、その部分で酸化チタンが光触媒として充分機能しない。これに対し、セルの開口周縁にある第2の酸化チタン層では光源からの光を全て吸収できるので、そこにある酸化チタンは全て光触媒として十分機能する。
【0021】
図7の結果は次のようにして得た。
図8は試験装置の概略図であり、容積が10リットルのバッグ306内にアセトアルデヒトをその濃度が100ppmとなるように注入する。そして透明な円筒300内へ気密に試験例のフィルタ301を取りつけ、流量:3L/分、流速:0.006m/秒となるように循環ポンプ332を駆動して空気流を発生させる。なおフィルタ301には株式会社神戸製鋼所の提供するアクトカーボア(800セル/6.4516cm 2 (inch2 ))を用い、そのサイズは空気流に直交する方向においてφ30mmであり、厚さは8mmである。第1の層を形成する酸化チタンには石原産業株式会社の提供するTiO2ゾル(型番:STS−01)を用いた。基材の浸漬時間を変化することにより酸化チタンの担持量を調整し、具体的な担持量は浸漬前の基材の重量と浸漬・乾燥後の重量の差より求めた。第2の層は石原産業株式会社の提供するTiO2スラリー(型番:STS−21)を用いた。スプレー時間を変化することにより第2の層における酸化チタンの担持量を調整し、具体的な担持量はスプレー前の基材の重量とスプレー・乾燥後の重量の差より求めた。
そして、紫外線ランプ320がオフの状態でアセトアルデヒドをフィルタ301に吸着させる。その後紫外線ランプ320を点灯して吸着したアセトアルデヒドを分解させ、発生する二酸化炭素の量を汎用的なガスクロ装置340で測定し、図7の結果を得た。即ち、アセトアルデヒドの酸化分解能力に比例して二酸化炭炭素の生成量が増大する。
【0022】
酸化チタンを光触媒としてみた場合、酸化チタンの代わりに、Cu、Zn、La、Mo、V、Sr、Ba、Ce、Sn、Fe、W、Mg及びAlの各酸化物、それらの複合酸化物並びにCdSなどの硫化物よりなる群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。更には、かかる光触媒にPd、Pt、Au、Ag等の貴金属の少なくとも1種を担持させたいわゆる複合光触媒を用いることもできる。
なお、基材である活性炭多孔体の一部は酸化チタン層で被覆せずにこれを露出させることもできる。このような構成は活性炭多孔体からなる基材を酸化チタンで被覆してなる本願発明のフィルタと活性炭多孔体のみからなるフィルタとを結合したものとみなす。
【0023】
車載用のエアコン装置について言えば、上で説明した空気清浄フィルタと併せて、集塵用フィルタを用いることが好ましい。
集塵用フィルタには布、不織布及び紙等の集塵素材をプリーツ状としたものを用いることができる。集塵用フィルタの構造は特に限定されるものではない。
【0024】
空気流において集塵用フィルタを上流側とし、空気清浄フィルタを下流側にすることが好ましい。これにより、粉塵により後者が目づまりすることを未然に防止できる。集塵用フィルタと空気清浄フィルタとは近接して、好ましくは接続して配置することが好ましい。これにより、両者をコンパクトに纏めることができる。
集塵用フィルタや空気清浄フィルタの形状はこれが適用される空気清浄器やエアコン装置に対応して適宜設計される。
【0025】
集塵用フィルタは長期間の使用により目づまりをおこすので、これの交換が必要である。そのためにたとえば、車載用エアコン装置の吸気口に対してグローブボックスから集塵用フィルタを着脱可能に装着できるようする。
同じく空気清浄フィルタも車載用エアコン装置に対して着脱可能とすることが好ましい。破損した場合などその交換が容易になるからである。
集塵用フィルタや空気清浄フィルタの交換を容易にするため、それらのホルダを設け、当該ホルダを車載用エアコン装置に対して着脱自在とすることができる。この場合、当該ホルダに対して集塵用フィルタや空気清浄フィルタは着脱自在である。
集塵用フィルタや空気清浄フィルタはエアコン装置においてその空気流の最上流部に設置されることが好ましい。
【0026】
【実施例】
次にこの発明の実施例について説明する。
図9はこの実施例で使用する活性炭多孔体基材としてのハニカム型活性炭セル1を示す斜視図である。この実施例ではハニカム型活性炭セル1として株式会社神戸製鋼所の販売するアクトカーボア(商品名、800セル/6.4516cm 2 (inch 2 ))を用いた。そして、このセル1をTiO2ゾル(石原産業株式会社製の型番STS−01)へ浸漬させ、その後乾燥することによりセル1の全表面へ均一に第1の酸化チタン層をコーティングした。酸化チタンの担持量は30g/Lである。次に、TiO2スラリー(石原産業株式会社製の型番STS−21)をハニカム型活性炭セルの両端開口部にスプレーし、乾燥させた。スプレーによる担持量は15g/Lであり、その結果酸化チタン層の総担持量は45g/Lとなった。
図9の(a)に示すように6つのセル1をカートリッジ3で挟持して空気清浄フィルタとしての活性炭フィルタ2を構成し、図12に示すエアコン装置の空気導入ユニット100へ装着可能とする(図9(b)参照)。
【0027】
カートリッジ3は上側部材3aと下側部材3bとから構成され、両者の相対向する部分には、図10に示すように、爪4a、4bと爪受け部5a、5bがそれぞれ複数設けられている。上側部材3a及び下側部材3bには各セル1を分離するパーテション7a、7bが設けられている。各パーテションにはセル1の脱落を防止するエッジ部が形成されている。パーテション7a、7bで構成されるセル受け枠8内にセル1をそれぞれ嵌め込み、爪4a、4bと爪受け部5a、5bとをスナップ止めして図9(b)に示した活性炭フィルタ2を得る。
このように、ハニカム型活性炭セル1の単位を小さくすることにより、振動や衝撃など車両特有の厳しい環境でこれを使用しても、セル1は殆ど破損しなくなる。また、カートリッジ3で保持する方式により、各セル1の組み付けが容易になる。
【0028】
ハニカム型活性炭セル1とカートリッジ3との間の気密性を確保するために、図11に示すように、各セル1の外周縁にシール部材9を設けることが好ましい。このシール部材9として実施例では発泡ウレタンを使用した。このシール部材をカートリッジ3のセル受け枠8の内周縁若しくはセル1の外周縁及びカートリッジ3のセル受け枠8の内周縁の両方に設けることもできる。
【0029】
図13は図9(b)の活性炭フィルタ2をエアコン装置の空気導入ユニット100に組み付けた状態を示す。空気導入ユニット100において符号101に示される部分にファンが内蔵されている。空気導入口103には図示しない外気/内気切換ダンパが接続される。空気導入ユニット100には集塵用フィルタ50を出し入れするための開口部105が設けられている。この開口部105はエアコン使用時には図示しない蓋体によって閉塞される。この開口部105はグローブボックス110内で開口する。
図13において、符号50は集塵用フィルタであり、グローブボックス110、開口部105を介して空気導入ユニット100に着脱可能に装着される。この集塵用フィルタ50は不織布をプリーツ状(波状)に加工し、その周縁を枠体で保持した構成である。枠体の外周寸法はカートリッジ3の外周寸法と同一であり、それぞれ空気導入ユニット100の内壁に気密状態で接合されるように設計されている。
【0030】
図14は他の実施例を示す。図13の実施例と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施例では、活性炭フィルタ2と集塵用フィルタ50との間に光源ユニット70が配置されている。この光源ユニット70は2本の冷陰極管71を有し、この冷陰極管71は活性炭フィルタ2と同一の外周寸法の枠体で保持されている。冷陰極管71から放出される紫外線により、ハニカム型活性炭セル1に担持された酸化チタンが活性化される。これにより、セル1に吸着された臭気成分、一酸化炭素及び窒素酸化物などのガス成分が酸化分解される。酸化チタンによる当該酸化分解反応を促進することにより、セル1から臭気成分やガス成分が実質的に除去され、セル1は常にリフレッシュされる。これにより、セル1は実質的にメインテナンスフリーとなり、セル1を保持するカートリッジ3はエアコン装置の空気導入ユニット100から取り外す必要がなくなる。即ち、活性炭フィルタ2と光源ユニット70は空気導入ユニット100へ固定可能となる。図14の実施例では、集塵用フィルタ50のみが空気導入ユニット100へ着脱可能に挿着されている。
【0031】
他の実施例を図15に示す。図14の例と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施例では、集塵用フィルタ50と活性炭フィルタ2とがホルダ80へ着脱自在に挿着され、このホルダ80がグローブボックス110、大径の開口部106を介して空気導入ユニット100へ着脱自在に挿着される。これにより、集塵用フィルタ50及び活性炭フィルタ2の取付け及び取出しが容易になる。
ホルダ80から取り出したカセット3はこれに紫外線を照射したり、若しくはこれを天日干しにすることにより、そのハニカム型活性炭セル1が再生される。
図16には、更に光源ユニット70をも着脱自在に挿着させるホルダ90を用いる例を示す。
【0032】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【0033】
以下、次の事項を開示する。
(11) ハニカム型活性炭セルからなる基材と、該基材の表面全体を被覆する光触媒層とを備えてなる車載用空気清浄フィルタであって、
前記光触媒層は送風方向に厚く、送風方向と直交する方向に薄い、ことを特徴とする車載用空気清浄フィルタ。
(12) ハニカム型活性炭セルからなる基材と、該基材の表面全体を被覆する光触媒層とを備えてなる車載用空気清浄フィルタであって、
前記光触媒層は浸漬法により形成された第1の層と、スプレー法により形成された第2の層とからなる、ことを特徴とする車載用空気清浄フィルタ。
(13) 前記第2の層は前記第1の層の上側であって、送風方向へ形成されている、ことを特徴とする(12)に記載の車載用空気清浄フィルタ。
(14) 前記第2の層は前記光触媒を活性化する光を放出する光源に対向して配置される、ことを特徴とする(12)又は(13)に記載の車載用空気清浄フィルタ。
(15) ハニカム型活性炭セルからなる基材と、該基材の表面全体を被覆する光触媒層とを備えてなる車載用空気清浄フィルタであって、
前記光触媒層は前記基材の表面を被覆し実質的に均一な厚さの第1の層と、前記ハニカム型活性炭セルの開口周縁上に形成された第2の層とからなる、ことを特徴とする車載用空気清浄フィルタ。
(16) 前記第2の層は前記第1の層の上側に形成されている、ことを特徴とする(15)に記載の車載用空気清浄フィルタ。
(17) 前記第2の層は前記光触媒を活性化する光を放出する光源に対向して配置される、ことを特徴とする(15)又は(16)に記載の車載用空気清浄フィルタ。
(18) 前記ハニカム型活性炭セルからなる基材は1インチ平方当たりに500〜1000個の開口を有し、かつ前記第1の層は25〜50g/Lの担持量で光触媒を含む、ことを特徴とする(11)〜(17)のいずれかに記載の車載用空気清浄フィルタ。
(19) (11)〜(18)のいずれかに記載の車載用空気清浄フィルタを備える車輌用エアコン装置。
(20) (11)〜(18)のいずれかに記載の車載用空気清浄フィルタを備える車輌用空気清浄器。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はスプレー担持量と圧力損失との関係を示す。
【図2】図2は図1の結果を得るための試験装置の概略構成図である。
【図3】図3はハニカム型活性炭セルに第1の酸化チタン層のみを形成したときの断面顕微鏡写真である。
【図4】図4はハニカム型活性炭セルに第1の酸化チタン層及び第2の酸化チタン層を形成したときの断面顕微鏡写真である。
【図5】図5は酸化チタンの担持量と二酸化窒素及びアンモニアの除去率との関係を示す。
【図6】図6は図5の結果を得るための試験装置の概略構成図である。
【図7】図7は送風方向の第2の酸化チタン層酸化チタンを設ける場合と層でない場合の酸化チタン担持量とアセトアルデヒド分解(二酸化炭素生成)能力との関係を示す。
【図8】図8は図7の結果を得るための試験装置の概略構成図である。
【図9】図9はこの発明の実施例のハニカム型活性炭セル及びそのカートリッジを示す斜視図である。
【図10】図10はカートリッジの組付け構造を示す部分拡大図である。
【図11】図11はシール部材を外周に備えたハニカム型活性炭セルの斜視図である。
【図12】図12は本発明の空気清浄用フィルタが取りつけられるエアコン装置の空気導入ユニットを示す図である。
【図13】図13は第1の実施例の空気清浄用フィルタを示す図である。
【図14】図14は他の実施例の空気清浄用フィルタを示す図である。
【図15】図15は他の実施例の空気清浄用フィルタを示す図である。
【図16】図16は他の実施例の空気清浄用フィルタを示す図である。
【符号の説明】
1 ハニカム型活性炭セル
3 カートリッジ
8 セル受け枠
50 集塵用フィルタ
70 光源ユニット
71 冷陰極管
80、90 ホルダ
100 空気導入ユニット
110 グローブボックス
Claims (7)
- 活性炭を主原料としてハニカム状に型成形したハニカム型活性炭セルからなる基材(骨材に活性炭を担持させたものは除く)と、該基材の表面全体を被覆する酸化チタン層とを備えてなる車載用空気清浄フィルタであって、
前記酸化チタン層は前記基材の表面全体に浸漬法により形成された第1の層と、前記ハニカム型活性炭セルの開口周縁上において前記第1の層の上にスプレー法により形成された第2の層とからなる、ことを特徴とする車載用空気清浄フィルタ。 - 前記第2の層は前記酸化チタンを活性化する光を放出する光源に対向して配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の車載用空気清浄フィルタ。
- 活性炭を主原料としてハニカム状に型成形したハニカム型活性炭セルからなる基材(骨材に活性炭を担持させたものは除く)と、該基材の表面全体を被覆する酸化チタン層とを備えてなる車載用空気清浄フィルタであって、
前記酸化チタン層は前記基材の表面全体を被覆し実質的に均一な厚さの第1の層と、前記ハニカム型活性炭セルの開口周縁上において前記第1の層の上に形成された第2の層とからなる、ことを特徴とする車載用空気清浄フィルタ。 - 前記第2の層は前記酸化チタンを活性化する光を放出する光源に対向して配置される、ことを特徴とする請求項3に記載の車載用空気清浄フィルタ。
- 前記ハニカム型活性炭セルからなる基材は6.4516cm2(1インチ平方)当たりに500〜1000個の開口を有し、かつ前記第1の層は25〜50g/Lの担持量で酸化チタンを含む、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用空気清浄フィルタ。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の車載用空気清浄フィルタを備える車輌用エアコン装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の車載用空気清浄フィルタを備える車輌用空気清浄器。
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