JPH0197732A - 厨房設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、厨房作業に必要な各種の機器を備えた厨房設
備に関する。

〔従来の技術〕

厨房設備は、時代及び住宅環境の変遷に伴って様々にそ
の形態を変えてきた。そして、この形態の変化は、加熱
機器を利用した調理９食器や食品の洗い物作業及びこれ
らの収納という概念を基礎として展開されてきた。

たとえば、住宅環境の改善や居住空間の総合的なシステ
ム化等により、近来になって厨房空間を総合的に機能化
したシステムキッチンがその普及時代ヲ迎えた。このシ
ステムキッチンは、従来のキッチン用キャビネットを単
品でレイアウトするのに代えて、各種の用途に応じた機
器を組み込んだものがその基本である。そして、機器の
システム化及び各種の作業を関連付けることによる人の
作業動線の改良、更には厨房空間全体の有効利用に至る
まで、従来にはない優れた効果を生み出すことに成功し
ている。

システムキッチンは、通常の場合フロアキャビネット及
びその上方に設けるウオールキャビネットを主体とした
ものがその典型である。そして、フロアキャビネットに
は調理用のレンジ及び洗も・物作業用としてシンクを組
み込み、また物品の収納のためにフロア及びウオールの
双方のキャビネットのそれぞれに収納空間を持たせてい
る。これらのキャビネットは、厨房空間の間取りに応じ
た様々なパターンでのレイアウトが行えるように、各種
の間口寸法が異なる製品が用意されている。

また、このレイアウトの自在化を図るために、基本レイ
アウトに追加のキャビネットやその他の機器を付属する
施工要領が一般に採用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、従来のキッチン又はシステムキッチンにおい
ては、シンクやレンジの位置は固定的なものである。こ
のため、洗い物のときはシンク側に人が立ち、調理のと
きにはまな板を載せたカウンタ一部分やレンジに足を運
ぶ作業動線となる。

また、調理に付随するその他の各種の作業も、シンク及
びレンジを中心とし、使い勝手が良い部分を選んで作業
することが一般的である。

このように、厨房作業においては、厨房機器が位置的に
固定されているので、作業域はこれに応じて決定される
。つまり、人が動くということを前提とし、厨房作業の
連係を可能な限り向上させることがシステムキッチンの
究極の目的であったと言ってもよい。

しかしながら、各機器を自由に配置できるとはいっても
、機器の用途及び調理の開始から終了までの相互の関連
性を考慮すると、これらの機器の配置には経験から生み
出された原則のようなものを基準とすることが多い。つ
まり、シンクやレンジ等は、厨房作業において深く関連
するので、これらの相対配置を適切にし、これを基準−
とじてほかの機器のレイアウトを行う要領である。

このように、システムキッチンであっても、各機器のレ
イアウトの自由度は制限される。したがって、据付間口
が十分に取れない場合には、必ずしも機器の最適なレイ
アウトが得られないことがある。このため、調理作業の
領域が厨房空間にマツチしない状況となり、機器を利用
するための作業域が固定されているような従来タイプの
ものでは、機能的な障害を招くと共に使い勝手も悪くな
る。そして、このような問題は、人がキャビネットに沿
って移動することを前提として各機器をレイアウトする
という考え方に一つの原因があると言える。

そこで、本発明は、厨房作業のための機能部の位置を使
用目的に合わせて変更し、限られた平面スペースを十分
に活用した厨房作業を可能とすることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の厨房設備は、以上の目的を達成するために、カ
ウンターにシンク及び調理器具をそれぞれ間隔をおいて
設け、更にこれらのシンクと調理器具との間に浅い第２
のシンクを設けたことを特徴とする。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を具体的に
説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す厨房設備の斜視図であ
る。

第１図に示すように、４本のフレームｌを利用して４連
のキャビネット２〜５を配置すると共にこれらのキャビ
ネット２〜５の上にはカウンター６を設けている。また
、上部には換気用のフード７を配置し、このフード７部
分を除いて棚板８を取り付けている。

各キャビネット２〜５は、厨房内に据付けたフレーム１
列に対して基板等を利用して一体化され、その後にカウ
ンター６をこれらのキャビネット２〜５の上に載せて組
み立てられる。また、キャビネット４は、内部にレンジ
ユニット９ａを収納し、その上端に設けたクックトップ
９ｂをカウンター６面側に及び操作パネル９Ｃを前面側
にそれぞれ露出させている。なお、各キャビネット２〜
５の内部を利用した物品の収納部は、全て引き出し式で
あり、その前面には間口方向へ走るバー状の把手２ａ〜
５ａを取り付けている。また、右端に位置するキャビネ
ット２には自動食器洗い器や乾燥器等の機器を組み込む
ことができる。

カウンター６は、たとえばステンレス板を素材として一
体成形したもので、第２図にその斜視図を示す。

カウンター６は、その前縁と後縁を下に折り曲げたリム
６ａとし、左右の両端にはこのリム６ａを含む形状のエ
ンドキャップ６ｂを一体化している。そして、クックト
ップ９ｂ用の開口６Ｃを除く右側の部分には、３０ＩＩ
Ｉ程度の深さのプール１０を形成している。このプール
１０は、カウンター６の前側に偏って位置している。ま
たクックトップ９ｂ用の開口６Ｃも前側に位置させてい
る。このようなブールｌＯ及び開口６Ｃの配置により、
カウンター６の奥側には間口の全長に亘る物品載置面１
１が得られる。

ブール１０の右側には、食器や食品の洗い物に好適な深
さを持つ第１のシンク１２が形成され、更にその左側に
は間隔をおいて浅い第２のシンク１３が設けられる。第
１のシンクＩ２は、２００市程度の深さを持ち、左側に
偏った位置に大きな径の排水口１２ａを設けている。一
方、第２のシンク１３は、５０ｍｍ程度の深さの浅いも
ので、その間口寸法は第１のシンク１２の２倍程度とな
っている。そして、この第２のシンク１３には、左右端
部側の２個所に小さな径の排水口１３ａ、１３ｂが設け
られている。

これらの第１．第２のシンク１２．１３の周囲は、ブー
ル１０の底面が位置し、カウンター６の上面から第１．
第２のシンク１２．１３にかけて１段のステップ１４が
形成されており、このステップ１４はブールｌＯの底面
と同じレベルに位置する。また、第１のシンク１２の右
側には、ブール１０の底面し々ルに水切り部１５を設け
ている。この水切り部１５は表面を波状又は緩やかな凹
凸状とし、洗った後の食器や野菜等からの水滴を第１の
シンク１２側へ導き落とす。

更に、第１のシンク１２と第２のシンク１３との間には
、ステップ１４と同じレベルか若干低いレベルのスペー
サトップ１６を設け、その間口によって第１のシンク１
２と第２のシンク１３とに適切な距離をおいている。そ
して、スペーサトップ１６の奥側には、生ゴミ等を投入
するダストボックス１６ａが備えられる。このダストボ
ックス１６ａは、網カゴ等を利用したものであり、スペ
ーサトップ１６にはこれを収納するためのチャンバ１６
ｂを設けておく。

また、第１のシンク１２及び第２のシンク１３のそれぞ
れの奥側には、水栓等の器具を固定するための取付ベー
ス１７．１８が形成される。これらの取付ベース１７．
１８はステップ１４と同じレベルであり、奥側の物品載
置面１１へ向けて膨出している。そして、第１のシンク
１２側の取付ベース１７には、水栓取付口１７ａ及びデ
イスペンサ取付口１７ｂがそれぞれ開設され、第２のシ
ンク１３側の取付ベース１８１：も同様に水栓取付口１
８ａを設けている。これらの各取付口１７ａ、　１７ｂ
、　１ｌｌａには、第１図に示すように水栓１９．デイ
スペンサ２０及び水栓２１がそれぞれ取り付けられる。

第３図及び第４図に、第１．第２のシンク１２゜１３か
らの排水及びダストボックス１６ａからの水を排出する
配管系を示す。

図において、第１のシンク１２の排水口１２ａに床排水
型の排水本管２２ａが接続され、これから分岐する排水
管２２ｂが第２のシンク１３の排水口１３ａに向けて配
管されている。また、第２のシンク１３の他方の排水口
１３ｂには、排水管２２ｂへの流路用としての接続管２
２Ｃが連結されている。更に、ダストボックス１６ａ内
に投入した生ゴミに含まれた水分を排出するために、チ
ャンバ１６ｂと排水管２２ｂとの間に排出管２２ｄが設
けられている。

なお、第１のシンク１２及びチャンバ１６ｂに接続した
排水本管２２ａ及び排出管２２ｄには、それぞれトラッ
プを設けることが好ましいが排水本管２２ａの下部に集
中的に１つ設けても良い。また、床排水に代えて壁面側
に排水するときは、第３図の一点鎖線で示すように、排
水本管２２ａを右又は左に振る配管とすればよい。

更に、第５ｒＭ及び第６図は、カウンター６の別の例を
示すものである。

これは、カウンター６を高さ方向に容量を持つものとし
、下部側に引き出し２３ａ〜２３ｅを備えたものである
。つまり、ブール１０や第１．第２のシンク１２．１３
は第２図のものと同様であり、下部の空間を引き出し２
３ａ〜２３ｅの収納部としている。

そして、引き出し２３ａ、２３ｂは、深い第１のシンク
１２から逃げる位置とし、またチャンバ１６ｂ、排水本
管２２ａ及び接続管２２ｃに干渉しないように引き出し
２３ｂの奥行きを小さ（している。また、中央の引き出
し２３ｃは、浅い第２のシンク１３の下に位置するので
、間口も広く奥行き寸法も長くしている。更に、左側の
引き出し２３ｄは排水管２２ｂに突き当たらないように
奥行きが短くなっている。

更に、第７図は、他のカウンター６の実施例を示すもの
で、クックトップ９ｂと第２のシンク１３部分の概略縦
断面図である。

図示のように、タックトップ９ｂの五ｍ９ｄの上端は、
カウンター６の物品載置面１１とほぼ同じレベルとなっ
ている。このため、五Ｌｔ１９　ｄの上にかけた鍋等は
そのまま物品載置面１１へ又は逆に物品載置面１１から
五Ｉｌｌ　９　ｄヘスライドさせることができる。

このため、カウンター６の奥行きを長くして物品載置面
１１を配膳スペースとして利用するとき、クックトップ
９ｂとの間の鍋やその他の調理器具の取り扱いが楽に行
える。

また、第８図はキッチンキャビネットをＬ字状レイアウ
トとし、カウンター６もこれに合わせてその平面形状を
Ｌ型としたものである。

この例においては、カウンター６の奥行き寸法を従来の
ものと同じ程度（６００ａ＋＋ｓ）とし、物品載置面１
１を備えていない。また、カウーンター６の背部には、
一般的なカウンターと同様にパックガード３０を形成し
ている。そして、第２のシンク１３はコーナ部分を含め
て形成され、その深さが浅いことから後述するように全
体を作業面として利用可能としている。なお、カウンタ
ー６の奥行きを短くしたことから、水栓１９．２１はそ
れぞれ壁面に取付られており、その他の構造は前記実施
例の場合と全く同様である。

以上の構成において、第１．第２のシンク１２゜１３に
よる洗い物作業及びレンジユニット９ａを利用した調理
がカウンター６の前面側からの作業で行うことができる
。このとき、第１のシンク１２は通常の場合と同様に、
食器や野菜等の丸洗いが可能である。

ここで、間口方向に走るプールｌＯは、ステップ１４を
設けているので、これをスライド面として第１図のよう
にまな板へをセットできる。つまり、プールｌＯの奥行
き寸法よりもまな板へを僅かに短くしておけば、このま
な板へをプール１０内で間口方向へスライドさせること
ができる。そして、ステップ１４は、プールｌＯの間口
全長に形成しているので、左側の水栓２１から右側の水
切り部１５までのストロークが可能である。したがって
、まな板Ａはレンジュニツ）９ａを除いた領域の任意の
位置に自由にセットでき、その利用範囲が拡がることに
なる。

浅い第２６シンク１３は、第１のシンク１２と比較して
様々な用途に利用できる。たとえば、まな板Ａで野菜等
を刻むとき、水栓２１側に引き寄せておけば、水を浴び
せて洗いながら作業でき、第１のシンク１２で洗う手間
が省ける。また、シンクとしての機能よりも、水を使っ
た作業が支障なく行えるので、たとえば水洗いした後の
★器９食品やその他の品物をそのまま第２のシンク１３
に置いておけば、水切りも可能である。

更に、まな板Ａのみを野菜等の食品の置き場所とするの
ではなく、第２のシンク１３が浅くこの上にも載せるこ
とができるので、実質的に作業用のカウンターとして利
用できる。つまり、第２のシンク１３は、単に水を使っ
て洗い物作業を行うのみでなく、洗い物作業の準備及び
後片づけ等の際に食器や食品を置く場所として利用でき
る。たとえば、野菜等を刻むときには、水洗いした後に
作業するのが通常の手順であるが、刻むもの以外を第２
のシンク１３に置くことによって、作業面を特に備えて
いなくても実質的な作業に影響を与えることはない。す
なわち、カウンターに野菜等を置いて作業するといった
従来の方法に代えて、厨房作業では取り扱う品物が水を
被ってもよい場合が多いことから、まずシンクとしての
機能及び浅くすることによって品物の載置面及び作業面
としての機能を第２のシンク１３に持たせたのである。

そして、第２のシンク１３の単独的な機能に加えて、ま
な板へをスライドさせることによって、作業域を様々に
変更できる。たとえば、まな板Ａをレンジユニット９ａ
に最も近い位置にセットした場合では、まな板へで刻ん
だ金品材料をそのままクックド６ツプ９ｂにかけた鍋に
入れることができる。

また、逆に第１のシンク１２に近い側にまな板へをセッ
トすれば、刻んだ野菜等を第１のシンク１２内のボール
１２ｂに放り込むこともできる。更に、第２の／ンク１
３に皿等を置いておけば、まな板へで刻んだ野菜等をそ
のままこの皿に移し載せることができる。この場合、第
２のシンク１３が浅いため腕の長く伸ばすことなく楽な
姿勢で確実に野菜等を皿に載せることが可能である。こ
れに加えて、まな板へをダストボックス１６ａ側に移せ
ば、作業の後にまな板へに残る野菜の皮や魚の骨等をそ
のまま放り込むこともできる。このように、まな板へを
使っての作業の後に、どのような処理をするかに応じて
まな板への位置を適切にすれば効率的に作業でき、例え
ばまた板上での加工作業を終えた持ち運びにくい食品の
運搬が容易になり、作業動線の大幅な改良が可能となる
。

また、まな板Ａを第１のシンク１２部分までスライドさ
せ、第２のシンク１３の全体を開放すれば、前記のよう
にこの第２のシンク１３を広い作業面として利用できる
。更に、水栓２１から水を出せば、第２のシンク１３の
全体を洗浄できるほか、タックトップ９ｂによって煮込
み料理をしている際に水を足すときでも、近くにこの水
栓２１があるので、人は移動することなく作業できる。

このように、第２のシンク１３はシンクとしての機能と
は別に作業面として有効に利用でき、また水栓２１から
の給水による水洗いもできるので、従来のようにカウン
ター面を作業面としたときに布巾等でゴミを拭き取るこ
とと比較すれば、常に衛生的な環境を維持できる。そし
て、水栓２１をレンジユニット９ａ等の調理器具に近い
位置に設けているので、各種の調理に便利に使用できる
。

以上のように、浅い第２のシンク１３をカウンター６の
ほぼ中央領域に備えたことにより、まな板への位置を適
切に変えさえすれば、様々な用途への展開が可能である
。そして、第２のジンク１３がシンクとしての機能を果
たすほか、作業面としても活用できるので、この第２の
シンク１３の間口領域は、洗い物から調理及び後片づけ
までの過程を通じて様々な作業が行える。つまり、作業
に好適となるようにまな板への位置を変更すれば、第２
のシンク１３及びその周りの機器を利用した機能も変化
するので、人が動くことなく作業できる。したがって、
従来のように各機器の位置を固定した場合に比べて間口
が比較的に小さくても、第２のシンク１３を中心とした
部分を各種の作業に適用でき、充実した機能を発揮でき
る。

更に、第８図の場合を除き、カウンター６の奥行き寸法
を大きくして第１．第２のシンク１２．１３の奥側に物
品載置面１１を設けているので、この部分を配膳スペー
スとして利用できる。つまり、配膳作業では、レンジユ
ニット９ａで調理した料理の鍋等を物品載置面１１に載
せるようにすれば、第２のシンク１３を作業面として利
用できない場合でも支障なく作業できる。また、物品載
置面１１は、料理を盛った食器や皿等を置くスペースと
しても利用できるのは無給である。

このように、物品載置面１１を設けることによって、カ
ウンター６の前側部分を調理及び洗い物空間とし奥側を
配膳空間とすることができる。したがって、前記の特に
第２のシンク１３をを効に利用した機能の充実化に加え
て、調理作業を更に向上させることができる。つまり、
レンジユニット９ａ及び１１．１２のシンク１２．１３
のそれぞれの奥に物品載置面１１が位置するので、この
部分を品物のストックヤードとして利用できる。その結
果、料理の進行に伴って食器等を物品載置面１１と前面
側の調理及び洗い物空間との間でやり取りを行えば、人
が左右に頻繁に移動することなく短い作業動線に沿った
効率的な作業が可能となる。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明の厨房設備においては、
カウンターに浅いシンクを設け、これを流しとして利用
すると共に作業面としても活用できるようにしている。

このため、カウンターの作業面とシンクとを完全に分離
した従来の体系と比較して、洗い物作業と他の各種の厨
房作業とを浅いシンクの領域でオーバラップさせて行う
ことができる。したがって、浅いシンクの存在によって
機能の拡充が図れ、据付は間口が小さくても、システム
としての機能を十分に活かせる。また、浅いシンクを流
しとして又は作業面として利用できるので、周辺の厨房
機器との連係を考慮した上で作業位置を適切に選定すれ
ば、人は移動することなく一連の作業が行え、効率的な
厨房作業が可能とな″る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す厨房設備の斜視図、第
２図はカウンターの斜視図、第３図及び第４図は配管系
を示す背面図及び側面図、第５図及び第６図は他のカウ
ンターの例を示す斜視図、第７図は更に他のカウンター
を示す要部の概略縦断面図、第８図はＬ型レイアウトの
場合の斜視図である。 ６：カウンター　　　１２：シンク １３：第２のシンク 特許出願人　　東陶機器株式会社（ほか１名）代　　理
　　人　　　小　　堀　　　益　（ほか２名）第１図 ア 第２図 第３図 第４図 第５図 Ａｃ 第６図 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、カウンターにシンク及び調理器具をそれぞれ間隔を
   おいて設け、更にこれらのシンクと調理器具との間に浅
   い第２のシンクを設けたことを特徴とする厨房設備。