JPH01556A - 新規なシアンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

新規なシアンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH01556A
JPH01556A JP62-294703A JP29470387A JPH01556A JP H01556 A JPH01556 A JP H01556A JP 29470387 A JP29470387 A JP 29470387A JP H01556 A JPH01556 A JP H01556A
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color
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喜美江 立花
豊 金子
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コニカ株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なシアンカプラーを含有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関し、更に詳しくは分光吸収特性
に優れたシアンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関する。
[発明の背景] ハロゲン化銀写真感光材料に露光を与えた後、発色現像
処理することにより、酸化された芳香族第一級アミン発
色現像主薬と色素形成カプラーとが反応して色素が生成
し色画像が形成される。
一般に、この写真方法においては減色法による色再現法
が使われ、イエロー、マゼンタおよびシアンの色画像が
形成される。
シアン色画像形成カプラーとして、これまでフェノール
類あるいはナフトール類が多く用いられている。
ところが、従来用いられているフェノール類およびナフ
トール類から得られるシアン画像には色再現上大きな問
題がある。それは、吸収の短波側のキレが悪く、縁領域
にも不要な吸収すなわち不整吸収をもつことである。こ
れにより、ネガにおいてはマスキング等による不整吸収
の補正を行なわざるを得す、またペーパーの場合は補正
の手段がなく、色再現性をかなり悪化させているのが現
状である。
また、従来用いられているフェノール類およびナフトー
ル類から得られる色素画像は、その保存性においても幾
つかの問題点が残されていた。例えば米国特肝第2,3
67.531号および第2,423,730号明細書に
記載の2−アシルアミノフェノールシアンカプラーより
得られる色素画像は、一般に熱堅牢性が劣り、米国特肝
第2.369.929号および第2.772,162 
号明細書に記載の2,5−ジアシルアミノフェノールシ
アンカプラーより得られる色素画像は一般に光堅牢性が
劣り、1−ヒドロキシ−2−ナツタミドシアンカプラー
から得られる色素画像は、一般に光および熱堅牢性の両
面で不十分である。
また、米国特肝第4,122,369号および特開昭5
7−155538号、特開昭57−157246号など
の明細書に記載されている2、5−ジアシルアミノフェ
ノールシアンカブラ−や米国特肝第3,880,881
号明細書に記載されているバラスト部分にヒドロキシ基
を有する2、5−ジアシルアミノフェノールシアンカブ
ラーもその色素画像を長期保存するには、光・熱に対す
る堅牢性や、イエロースティンの発生の点で、未だ十分
満足できるレベルは得られていない。
[発明の目的] 本発明の第1の目的は、新規なシアンカプラーを含有す
るハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにあ
る。
本発明の第2の目的は、前記の従来用いられてきたシア
ン色素形成カプラーの欠点が改良されたすなわち、吸収
のキレがシャープで縁領域に吸収が少ない、分光吸収特
性に優れた鮮明なシアン画像を与えるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を提供することにある。
本発明の第3の目的は、熱、湿度に対し、色相の変化を
起こさない、シアン画像を形成するハロゲン化銀カラー
写真感光材料を提供することにある。
[発明の構成] 本発明の前記目的は、ピラゾロアゾール核が、電子吸引
性基を有する一般式[I]で示されるカプラーを用いる
ことによって達成された。すなわち、本発明は、支持体
上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料において、該ハロゲン化銀
乳剤層が一般式[1]で示されるカプラーを含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料である
一般式[I] [式中、R1は水素原子または置換基であり、Xは水素
原子または現像主薬の酸化体との反応により離脱しつる
基を表わす。
Za、 Zb、 Zcはメチン、置換メチン、メチレン
、置換メチレン、−N−または−N−(R3は水素原子
よたは置換基を表わす。) 、Za−Zb結合とZb−
Zc結合のうち一方は二重結合であり、他方は単結合で
あり、Za、 ZbおよびZcは結合して環を形成する
。但し、ZaとZbが同時に−N−,−N−になること
はない。
少なくとも1つのR2はスルホニル、スルホニルオキシ
、スルホニルメチル、スルフィニル、スルファモイル、
ホスホリル、テトラゾリル、ピロリル、ハロゲン化アル
キル、ハロゲン化アルコキシ、ハロゲン化アリールオキ
シ、アシルオキシ、カルボキシル、カルバモイル、ニト
ロ、ハロゲンから選ばれた置換基を表わし、該R2は前
記環における炭素原子と結合している。
nは1または2の整数を表わす。] 以下、本発明をより具体的に説明する。
前記−数式[!]において、R2が表わす置換基として
は、スルホニル基、スルホニルオキシ基、スルホニルメ
チル基、スルフィニル基、スルファモイル基、ホスホリ
ル基、テトラゾリル基、ピロリル基、ハロゲン化アルキ
ル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン化アリールオ
キシ基、アシルオキシ基、カルボキシル基、カルバモイ
ル基、ニトロ基、ハロゲン原子である。
スルホニル基としては、メチルスルホニル等のアルキル
スルホニル、ベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホ
ニル等のアリールスルホニル、またトリフルオロメチル
スルホニル等のハロゲン化アルキルスルホニル、ハロゲ
ン化アリールスルホニル等の基が挙げられる。
スルホニルオキシ基としては、メチルスルホニルオキシ
、トリフルオロメチルスルホニルオキシ等のアルキルス
ルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ等のアリー
ルスルホニルオキシ等の基が挙げられる。
スルホニルメチル基としては、アルキルスルホニルメチ
ル、アリールスルホニルメチル等の基が挙げられる。
スルフィニル基としては、メチルスルフィニル、オクチ
ルスルフィニル、3−フェノキシブチルスルフィニル等
のアルキルスルフィニル、m−ペンタデシルフェニルス
ルフィニル等のアリールスルフィニル、また、ハロゲン
化アルキルスルフィニル、ハロゲン化アリールスルフィ
ニル等の基が挙げられる。
スルファモイル基としては、N、N−ジエチルスルファ
モイル、N−エチル−N−ドデシルスルファモイル等の
N、N−ジアルキルスルファモイル、N、N −ジフェ
ニルスルファモイル等のN、N−ジアリールスルファモ
イル、N−アルキル−N−アリールスルファモイル等の
基が挙げられる。
ホスホリル基としては、エトキシホスホリル、ブトキシ
ホスホリル等のアルコキシホスホリル、アルキルホスホ
リル、フェノキシホスホリル等のアリールホスホリル等
の基が挙げられる。
テトラゾリル基としては、5−クロロ−1−テトラゾリ
ル等の1−テトラゾリル等の基が挙げられる。
ピロリル基としては、1−ピロリル等の基が挙げられる
ハロゲン化アルキル基としてはトリフルオロメチル基等
のα位がハロゲン化されたアルキル基が好ましい。
ハロゲン化アルコキシ基としては、トリフルオロメトキ
シ基等の1−ハロゲン化アルコキシ基が好ましい。
ハロゲン化アリールオキシ基としては、テトラフルオロ
アリールオキシ基やペンタフルオロアリールオキシ基等
が好ましい。
アシルオキシ基としては、アルキルカルボニルオキシ基
が好ましい。
カルバモイル基としては、 N、N−ジアルキルカルバ
モイル、N、N−ジアリールカルバモイル、N−アルキ
ル−N−アリールカルバモイル等の基が挙げられる。
ハロゲン原子としては、弗素、臭素、塩素等が挙げられ
る。
上記置換基のうちでも特に好ましいものは、スルホニル
、スルフィニル、スルホニルオキシ、スルファモイル、
ホスホリル、テトラゾリル、ピロリル、ハロゲン化アリ
ールオキシ、ハロゲン化アルキシ、カルバモイルである
。−数式[1]におけるR2としてこれらの置換基を有
するものは、非常に好ましい分光吸収特性を与える。
また、これらの置換基のうち、さらに好ましいものはス
ルホニル、スルフィニル、スルホニルオキシ、ジ置換ス
ルファモイル、α位−ハロゲン化アルキル、特にα位−
弗素化アルキルであり、これらの置換基を有するものは
、さらに好ましい分光吸収特性を与える。
上記の基は、更に長鎖炭化水素基やポリマー残基等の耐
拡散性基や電子吸引基等の置換基を有していてもよい。
一般式[I]においてR3は前記置換基およびその他の
任意の置換基または水素原子を表わす。
R3が表わす置換基として、代表的には、アルキル、ア
リール、アニリノ、アシルアミノ、スルホンアミド、ア
ルキルチオ、アリールチオ、アルケニル、シクロアルキ
ル等の多基が挙げられるが、この他にシクロアルケニル
、アルキニル、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、
複素環オキシ、シロキシ、カルバモイルオキシ、アミノ
、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモイル
アミノ、カルボニルアミノ、複素環チオの多基、ならび
にスピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残基等も挙げ
られる。
R2で表されるアルキル基としては、炭素数1〜32の
ものが好ましく、直鎖でも分岐でもよい。
R,で表されるアリール基としては、フェニル基が好ま
しい。
R1で表されるアシルアミノ基としては、アルキルカル
ボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基等が挙げ
られる。
R3で表されるスルホンアミド基としては、アルキルス
ルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基等が挙
げられる。
R1で表されるアルキルチオ基、アリールチオ基におけ
るアルキル成分、アリール成分は上記1(、で表される
アルキル基、アリール基が挙げられる。
R,で表されるアルケニル基としては、炭素数2〜32
のもの、シクロアルキル基としては炭素数3〜12、特
に5〜7のものが好ましく、アルケニル基は直鎖でも分
岐でもよい。
R1で表されるシクロアルケニル基としては、炭素数3
〜12、特に5〜7のものが好ましい。
カルバモイルオキシ基としてはアルキルカルバモイルオ
キシ基、アリールカルバモイルオキシ基等: ウレイド基としてはアルキルウレイド基、アリールウレ
イド基等; スルファモイルアミノ基としてはアルキルスルファモイ
ルアミノ基、アリールスルファモイルアミノ基等; 複素環基としては5〜7員のものが好ましく、具体的に
は2−フリル基、2−チエニル基、2−ピリミジニル基
、2−ベンゾチアゾリル基環;複素環オキシ基としては
5〜7員の複素環を有するものが好ましく、例えば3,
4,5.δ−テトラヒドロピラニル−2−オキシ基、1
−フェニルテトラゾール−5−オキシ基等; 複素環チオ基としては、5〜7員の複素環チオ基が好ま
しく、例えば2−ピリジルチオ基、2−ベンゾチアゾリ
ルチオ基、2.4−ジフェノキシ−1,3,5−トリア
ゾール−6一チオ基等;シロキシ基としてはトリメチル
シロキシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチルブチルシ
ロキシ基等: イミド基としてはコハク酸イミド基、3−ヘプタデシル
コハク酸イミド基、フタルイミド基、グルタルイミド基
等; スピロ化合物残基としてはスピロ[3,3]ヘプタン−
1−イル等; 有橋炭化水素化合物残基としてはビシクロ[2,2,l
]へブタン−1−イル、トリシクロ[3,3,1,1”
]]デカンー1−イル7.7−シメチルービシクロ[2
,2,1]へブタン−1−イル等が挙げられる。
カルボニルアミノ基としてはアルコキシカルボニルアミ
ノ、アリールオキシカルボニルアミノ等の基が挙げられ
る。
上記の基は、更に、長鎖炭化水素基やポリマー残基など
の耐拡散性基や電子吸引基等の置換基を有していてもよ
い。
Xの表す発色現像主薬の酸化体との反応により離脱しつ
る基としては、例えばハロゲン原子(塩素原子、臭素原
子、弗素原子等)及びアルコキシ、アリールオキシ、複
素環オキシ、アシルオキシ、スルホニルオキシ、アルコ
キシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニル、ア
ルキルオキザリルオキシ、アルコキシオキザリルオキシ
、アルキルチオ、アリールチオ、複素環チオ、アルキル
オキシチオカルボニルチオ、アシルアミノ、スルホンア
ミド、N原子で結合した含窒単複素環、アルキルオキシ
カルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、
カルボキシル、 ■ (81′は前記R1と同義であり、RaおよびRbは水
素原子、アリール基、アルキル基又は複素環基を表し、
Zは含窒素複素環を形成するに必要な非金属原子群を表
し例えばピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール
環やテトラゾール環等を表す。)等の多基が挙げられる
が、好ましくはハロゲン原子である。これらXで表わさ
れる特に好ましいものは、水素原子および塩素原子であ
る。
−数式[エコにおけるR3は水素原子または置換基を表
わし、R1が表わす置換基の好ましいものは、例えば、
本発明の化合物が現像主薬酸化体と反応した後、前記化
合物から脱離するものであるが、例えば、R3が表す置
換基は、特開昭61−228444号等に記載されてい
るようなアルカリ条件下で離脱しつる基や、特開昭56
−133734号等に記載されているような、現像主薬
酸化体との反応によりカップリング・オフする置換基等
が挙げられる。
好ましくはR3は水素原子である。
−数式[IIで示されるものは、更に具体的には例えば
下記−数式[II ]〜[V]により示される。
一般式[If ] 一般式[■] 上記−数式[1!]〜[V]において、R,は−数式[
1]のR1と、R3〜R8およびXは前記R2およびX
と同義である。
以下に本発明に係る化合物の代表的具体例を示す。
前記本発明のカプラーはジャーナル・オブ・ザ・ケミカ
ル・ソサイアティー(Journal ofthe C
hemical 5ociety)、  パーキン(P
erkin) 1(1977)、 2047〜2052
、米国特許3,725,067号、特開昭59−994
37号、同5B−42045号、同59−162548
号、同59−171958号、同60−33552号、
同60−43659号、四80−172982号、同6
0−190779号、同61−65247号、特願昭6
1−122450号およびヘミッシェ・ベリヒテ(Ch
eIIl、Ber、)、 95.2861および288
! (1962)等を参考にして当業者ならば容易に合
成することができる。
以下、代表的な合成例を示す。
合成例1(II−3の合成) 特開昭59−171956号に記載されている方法に従
って見を合成した。
0.010モルの且をlOmj!の酢酸に溶かし、35
%過酸化水素水3rnRをゆっくりと滴下し、室温にて
4時間攪拌した。その後、水40IIINを加え、炭酸
ナトリウム水溶液を用いて、ゆっくりと中和し、酢酸エ
チルで抽出後、溶媒留去して得られた残漬を、アセトニ
トリルを用いて再結晶を行ない、淡黄色針状結晶の1!
−3を0.0078モル得た。
見 合成例2 N −1’l M 合成例2(II−14の合成) 特開昭59−171956号に記載されている方法に従
って見を合成した。
[互の合成] 10mβの塩酸および10gの氷を入れた反応容器に0
.05モルのaをゆっくりと加え、ざらに0℃にて0.
055モルの亜硝酸ナトリウムの水溶液を5℃以下でゆ
っくりと加えた。これを40℃にあたためた9、3gの
エチルキサントゲン酸カリウムの水溶液12a+fに、
ゆっくりと添加し、その後45℃にて30分間攪拌した
。この反応溶液を酢酸エチルで抽出し、これを10%水
酸化ナトリウム水W水層l&および水で洗った。溶媒留
去後、40ccの95%エタノールを加え、いったん加
熱した反応溶液に12gの水酸化カリウムを加えて6時
間加熱、還流した。エタノール留去後、残った水層を硫
酸酸性にした後、酢酸エチルを用いて抽出し、溶媒留去
後、得られた油状物質をカラムクロマトグラフィーにて
PiI製し、0.021モルの互を得た。
[b→C] 0.021モルの互と2N水酸化ナトリウム水溶液12
.5m#を60mrのアセトニトリル中で水冷攪拌しな
がら、0.021モルの塩化ベンジルオキシカルボニル
と4N水酸化ナトリウム水溶液6.51をゆっくりと滴
下後、1時間攪拌した。塩酸で中和した後、冷却し、沈
澱物を濾取して水洗後、酢酸エチルにて再結晶しc  
O,018モルを得た。
[c−d] 0.018モルの旦を50fflj+の水に懸濁させ、
氷冷しながら10℃以下にて塩素ガスを吹き込んだ。溶
液が濃い緑黄色になったら反応を止め、後30分間攪拌
しておく。反応溶液を酢酸エチルで抽出し、さらにこれ
を亜硫酸水素ナトリウム水溶液および炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄後、溶媒を留去し、互の粗結晶(0,0
07モル)を得た。
[d→ll−14] 互の粗結晶(0,007モル)の30mj)アセトニト
リル溶液に、(1,007モルのジオクチルアミンを加
え、さらに0.007モルのとリジンを加えて1時間攪
拌した。さらに55℃にて1時間攪拌後、これを150
mRの水に注ぎ、析出した沈澱を濾取、水洗した。
これをTHF90mjに溶かし、Pd/Cを用いて還元
した。Pd/Gを除去して、溶媒留去後、酢酸エチルを
用いて再結晶し、淡黄色粉末状結晶のll−14を0.
003モル得た。
本発明のカプラーは通常ハロゲン化銀1モル当りI X
 10−3モル〜1モル、好ましくはlXl0−”モル
〜8 X 10−’モルの範囲で用いることができる。
また本発明のカプラーは他の種類のシアンカプラーと併
用することもできる。
本発明のシアンカプラーには、通常のシアン色素形成カ
プラーにおいて用いられる方法および技術が同様に適用
できる。典型的には、本発明のシアンカプラーをハロゲ
ン化銀乳剤に配合し、この乳剤を支持体上に塗布して本
発明のカラー感光材料を形成する。
さらに好ましい実施態様は一般式[I]で表されるカプ
ラーを含有する前記赤色感光性ハロゲン化銀乳剤層に、
さらに、下記−数式[A]、[B]、[C]、[D]、
[E]および[F]でそれぞれ表される増感色素から選
ばれる少なくとも一種の増感色素を含有するもので、こ
の場合、感度良好で、かつその塗布液経時安定性が予想
以上にすぐれているという効果が得られる。
(以下余白) 式中%Zl〜Z9はピリジン環、イミダゾール環、チア
ゾール環、セレナゾール環、オキサゾール環、もしくは
テトラゾール環に縮合したベンゼン環又はナフタレン環
を形成するに必要な原子群を表し、Zloは、ベンゾチ
アゾール環、ベンゾセレナゾール、β−ナフトチアゾー
ル環、β−ナフトセレナゾール環、ベンズイミダゾール
環または2−キノリン環を形成するに必要な原子群を表
し、QlおよびQ2は共同で、4−チアゾリジノン、5
−チアゾリジノン又は4−イミダゾリジノン核を完成す
るに必要な非金属原子群を表しR1およびRSSはそれ
ぞれ水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、Rt
 、 Ra 、 R−t ’およびRe ’はアルキル
基を表し、R9およびallはそれぞれアルキル基、ア
リール基または複素環基を表し、R2+R3・ R4・
 Rs、Re・ RIG・ R12・ R13・R14
およびR16はそれぞれアルキル基またはアリール基を
表す。
2は1又は2を表し、Yは硫黄又はセレン原子を表し、
L11〜L6は各々、置換又は無置換メチン基を表す、
には酸アニオンである。
本発明に好ましく用いられる一般式[A]、[B]、[
C]、[D]、[E]、および[F]で表される増感色
素は公知のものであり、例えば、エフ・エム・八−マー
著ザ・ケミストリー・オブ・ヘテロサイクリック・コン
パウンダ(TheChem、1stry of Het
erocyclic Compounds)第18巻、
ザ・シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド・コンパ
ウンダ(The  Cyanine  Drys  a
nd  Refated  Compounds)  
(A、 Welsshergered、 Inters
ctence社刊、N@ws  York  19B4
年)に記載の方法によって容易に合成することができる
以下、上記本発明に好ましく用いられる増感色素の代表
的な具体例を示す。
[5−11 [S −2] [S −3] [S−4] [3−53 [5−61 [S−8] [$−3] [5−10] [5−11] [S−121 (CHz)s S OiHN (Cz kう−5)s上
記増感色素の乳剤への添加には、当業界でよく知られた
方法を用いることができる。例えば、これらの増感色素
は直接乳剤に分散することもで縫るし、或はピリジン、
メチルアルコール、エチルアルコール、メチルセロソル
ブ、アセトン又はこれらの混合物などの水可溶性溶媒に
溶解し、或は水で希釈し、ないしは水の中で溶解し、こ
れらの溶液の形で乳剤へ添加することができる。溶解の
過程で超音波Saを用いることもできる。また色素は、
米国特肝第3.469,987号明細書などに記載され
ている如く、色素を揮発性有機溶媒に溶解しこの溶液を
親木性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤に添加す
る方法、特公昭46−24185号公報などに記載され
ている如く、水不溶性色素を溶解することなしに水溶性
溶媒中に分散させ、この分散液を乳剤に添加する方法も
用いられる。また、色素は酸溶解分散方法による分散物
の形で乳剤へ添加することができる。その催乳剤への添
加には、米国特肝第2,912,345号、同第、3,
342,605同第2,996,287号、および同第
3,425,835号各明細書などに記載の方法を用い
ることもできる。
本発明に用いられる増感色素を乳剤へ添加する時期は、
乳剤製造工程中いかなる時期でも良いが、化学熟成中あ
るいは化学熟成後が好ましい。
また化学熟成中および化学熟成後に複数回に分けて添加
してもよい。
また、−数式[A]〜[F]で表される増感色素は、他
の増感色素と組み合せて、所謂強色増感的組み合せとし
て用いることもできる。この場合には、それぞれの増感
色素を、同一のまたは異る溶媒に溶解し、乳剤への添加
に先だって、これらの溶液を混合し、あるいは別々に添
加してもよい。別々に添加する場合には、その順序、時
間間隔は目的により任意に決めることができる。
本発明において用いられる増感色素の量はハロゲン化銀
1モル当り1.20xlO−’ 〜0.15xlO−’
モルであり、好ましくは1.0xlO−’ 〜0.3x
lO−’モル、更に好ましくは0.8xlO−4〜0.
4xlO−’モルである。
本発明のカラー感光材料は、例えばカラーのネガ及びポ
ジフィルム、並びにカラー印画紙などである。
このカラー印画紙をはじめとする本発明の感光材料は、
単色用のものでも多色用のものでもよい。多色用感光材
料では、本発明のシアンカプラーは、いかなる層に含有
させてもよいが、好ましくは、赤感光性ハロゲン化銀乳
剤層に含有させる。多色用感光材料はスペクトルの3原
色領域のそれぞれに感光性を有する色素画像形成構成単
位を有する。各構成単位は、スペクトルのある一定領域
に対して感光性を有する単層または多層乳剤層から成る
ことができる。画像形成構成単位の層を含めて感光材料
の構成層は、当業界で知られているように種々の順序で
配列することができる。
典型的な多色用感光材料は、少なくとも1つのシアンカ
プラーを含有する少なくとも1つの赤感光性ハロゲン化
銀乳剤層からなるシアン色素画像形成構成単位(シアン
カプラーの少なくとも1つは本発明のシアンカプラーで
ある。)、少なくとも1つのマゼンタカプラーを含有す
る少なくとも1つの緑感光性ハロゲン化銀乳剤層からな
るマゼンタ色素画像形成構成単位、少なくとも1つのイ
エローカプラーを含有する少なくとも1つの青感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層からなるイエロー色素画像形成構成単
位を支持体上に担持させたものからなる。感光材料は、
追加の層たとえばフィルター層、中間層、保護層、下塗
り層等を有することができる。
本発明のシアンカプラーを乳剤に含有せしめるには、従
来公知の方法に従えばよい。例えばトリクレジルホスフ
ェート、ジブチルフタレート等の沸点が175℃以上の
高沸点有機溶媒または酢酸ブチル、プロピオン酸ブチル
等の低沸点溶媒のそれぞれ単独にまたは必要に応じてそ
れらの混合液に本発明のシアンカプラーを単独でまたは
併用して溶解した後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液
と混合し、次に高速度回転ミキサーまたはコロイドミル
で乳化した後、ハロゲン化銀に添加して本発明に使用す
るハロゲン化銀乳剤を調製することができる。
本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀組成としては
、塩化銀、塩臭化銀または塩沃臭化銀がある。また更に
、塩化銀と臭化銀の混合物等の組合せ混合物であっても
よい。即ち、本発明に係るハロゲン化銀乳剤がカラー用
印画紙に用いられる場合には、特に速い現像性が求めら
れるので、ハロゲン化銀のハロゲン組成として塩素原子
を含むことが好ましく、少なくとも1%の塩化銀を含有
する塩化銀、塩臭化銀または塩沃臭化銀であることが特
に好ましい。
ハロゲン化銀乳剤は、常法により化学増感される。また
、所望の波長域に光学的に増感できる。
ハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製造工程、保存中、
あるいは写真処理中のカブリの防止、及び/又は写真性
能を安定に保つことを目的として写真業界においてカブ
リ防止剤または安定剤として知られている化合物を加え
ることができる。
本発明のカラー感光材料には、通常感光材料に用いられ
る色カブリ防止剤、色素画像安定化剤、紫外線防止剤、
帯電防止剤、マット剤、界面活性剤等を用いることがで
きる。
これらについては、例えばリサーチ・ディスクロージャ
ー (Research Disclosure) 1
76巻、22〜31頁(1978年12月)の記載を参
考にすることができる。
本発明のカラー感光材料は、当業界公知の発色現像処理
を行うことにより画像を形成することができる。
本発明に係るカラー感光材料は、親木性コロイド層中に
発色現像主薬を発色現像主薬そのものとして、あるいは
そのプレカーサーとして含有し、アルカリ性の活性化浴
により処理することもできる。
本発明のカラー感光材料は、発色現像後、漂白処理、定
着処理を施される。漂白処理は定着処理と同時に行って
もよい。
定着処理の後は、通常は水洗処理が行われる。
また水洗処理の代替えとして安定化処理を行ってもよい
し、両者を併用してもよい。
[実施例] 次に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体上に下記の
各層を支持体側より順次塗設し、赤色感光性カラー感光
材料試料1を作成した。尚、化合物の添加量は特に断り
のない限り1m2当りを示す(ハロゲン化銀は銀換算値
)。
第1層:乳剤層 ゼラチン1.2g、赤感性塩臭化銀乳剤(塩化銀96モ
ル%含有) 0.30gおよびジオクチルフタレートo
、aogに溶解した比較シアンカプラーaO,45gか
らなる赤感性乳剤層。
第2層:保護層 ゼラチン0.50gを含む保護層。尚、硬膜剤として2
,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナト
リウム塩をゼラチン1g当り0.017 gになるよう
添加した。
次に、試料1において比較カプラーaを表1に示すカプ
ラー(添加量は比較カプラーaと同モル量)に代えた以
外は全く同様にして、本発明の試料2〜14を作成した
上記で得た試料1〜14は、それぞれ常法に従ってウェ
ッジ露光を与えた後、次の工程で現像処理を行った。
(現像処理工程) 発色現像    38℃    3分30秒漂白定着 
   38℃    1分30秒安定化処理/または水
洗処理 25℃〜30℃   3分 乾   燥   75℃〜Bθ℃     2分各処理
工程において使用した処理液組成は、下記の如くである
(発色現像液) ベンジルアルコール         15  mlエ
チレングリコール         15  ml亜硫
酸カリウム            2,0g臭化カリ
ウム             0.7g塩化ナトリウ
ム            0.2g炭酸カリウム  
           30.0gヒドロキシルアミン
硫酸塩3.0g ポリ燐酸(TPPS)          2.5gア
ニリン硫酸塩            5.5g蛍光増
白剤(4,4’−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導
体)   1.0g水酸化カリウム         
   2.0g水を加えて全量を11とし、pH10,
20に調整する。
(漂白定着液) エチレンジアミン四酢酸第2鉄 アンモニウム2水塩        60  gエチレ
ンジアミン四酢酸        3gチオ硫酸アンモ
ニウム(70%溶液)100mR亜硫酸アンモニウム(
40%溶液)   27.5n+1炭酸カリウムまたは
氷酢酸でpo 7.1に調整し、水を加えて全量をIL
ヒする。
(安定化液) 5−クロロ−2−メチル−4− イソチアゾリン−3−オン      1.0gエチレ
ングリコール         10  g水を加えて
I丘とする。
上記で処理された試料1〜14について分光吸収極大波
長(λ、、lax )およびλ、、、Xにおける反射濃
度が、1.0の時の420nmにおける反射濃度(Dλ
4゜0)および、このとき反射濃度が0.5である、λ
、□より長波長側の1点と、λ□つより短波長側の1点
との差である半値巾(W%)を測定し、分光吸収特性お
よび色再現性を検討した。
Dλ420の値が小さい程、緑色領域での不正吸収が少
なく、WIAの値が小さい程、吸収がシャープで、色再
現性に優れることを意味する。
また試料1.2および3の吸収スペクトルを第1図に示
す。
また上記各処理済試料を高温・高温(60t、80%R
H)雰囲気下に14日間放置し、色素画像の耐熱・耐湿
性を調べた。得られた結果を併せて表−1に示す。但し
、色素画像の耐熱・耐湿性は初濃度i、oに対する耐熱
・耐湿試験後の色素残留パーセントで表す。尚、諸測定
にはにD−7R型塑製計(小西六写真工業株式会社製)
を用いた。
比較カプラーa 表−1 表−1の結果から明らかなように、本発明のカプラーを
用いた試料は、比較カプラーを用いた試料に比べて、い
ずれも半値巾が非常に小さく、不整吸収が小さいことか
ら、分、光吸収特性に優れていることがわかる。さらに
色素残存率が高く、耐熱・耐湿性に優れており堅牢であ
ることがわかる。
なお、第1図は、本発明のカプラーが従来のフェノール
系カプラーに比べて、緑色領域での好ましくない不整吸
収が少なく、かつ、λ1.x付近での吸収がシャープで
あることを示している。
実施例2 トリアセチルセルロースフィルム支持体上に、下記の各
層を順次支持体側から塗設し、赤感光性カラー反転写真
感光材料15〜18を作成した。尚、化合物の添加量は
特に断りのない限り、ll112当りを示す(ハロゲン
化銀は銀換算値)。
第1層:乳剤層 ゼラチン1.4g、赤感性塩臭化銀乳剤(塩化銀96モ
ル%含有)0.5gおよびジブチルフタレート1.0O
gに溶解した表−2に示すカプラー、からなる赤感性乳
剤層。
第2層:保護層 ゼラチン0.5gを含む保護層、尚、硬膜剖として2.
4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−5−トリアジンナトリ
ウム塩をゼラチン1g当り、0.017 gになるよう
添加した。
上記で得た試料は、それぞれ常法に従ってウェッジ露光
を与えた後、次の工程で現像処理を行った。   ・ [反転処理工程] 工程    時間    温 度 第−現像   6分    38℃ 水   洗     2分       38 ℃反 
  転     2分       38 ℃発色現像
   6分    38℃ 調   整     2分       38 ℃漂 
   白      6分         38 ℃
定   着     4分       38 ℃水 
  洗     4分       38 ℃安 定 
 1分   常 温 乾   燥 処理液の組成は以下のものを用いる。
[第一現像液] 水                        
 7001IIRテトラポリリン酸ナトリウム    
  2g亜硫酸ナトリウム           20
  gハイドロキノン−モノスルフォネート 30  
g炭酸ナトリウム(1水塩)30g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3
−ピラゾリドン    2g臭化カリウム      
        2,5gチオシアン酸カリウム   
      1.2gヨウ化カリウム(0,1%溶液)
      2  n+1’水を加えて       
    1000  mff(pH10,1) [反転ti] 水                        
  700  mf!ニトリロ−N、N、N −トリメ
チレンスルホン酸ンー6−Na塩       3g塩
化第1スズ(2水塩)         Igp−アミ
ノフェノール         0.1g水酸化ナトリ
ウム           5g氷酢酸       
        15m2水を加えて        
   1000  mil[発色現像液] 水                        
 700  mlテトラポリリン酸ナトリウム    
  2g亜硫酸ナトリウム           7g
第3リン酸ナトリウム(12水塩)36g臭化カリウム
              1g沃化カリウム(0,
1%溶液)      90  mj)水酸化ナトリウ
ム           3gシトラジン酸     
        1.5g−4−アミノアニリン・硫酸
塩   11  gエチレンジアミン        
   3g水を加えて           1000
  mF[調整液] 水                        
  700  nil亜硫酸ナトリウム       
   12  gエチレンジアミンテトラ酢酸 ナトリウム(2水塩)         8gチオグリ
セリン            0.411IR氷酢酸
               3  tag水を加え
て           1000  mil[漂白液
] 水                        
 500  mlエチレンジアミンテトラ酢酸 ナトリウム(2水塩)         2.0gエチ
レンジアミンテトラ酢酸 鉄(III )アンモニウム(2水塩)120.0g臭
化カリウム            100.0g水を
加えて           1000  mff[定
着液] 水     、                  
 800  mRチオ硫酸アンモニウム       
 80.0g亜硫酸ナトリウム           
5.0g重亜硫酸ナトリウム          5.
0g水を加えて           1000  m
R[安定液] 水                        
 800  mBホルマリン(37重量%)     
    5.0mff水を加えて          
 1000  rnR上記で処理された試料15〜18
について、実施例1と同様に分光吸収極大波長(λnr
a% )および半値巾(W局)  ・Dλ42゜を測定
した。その結果を表−2に示す。
なお、木実層側2における諸測定にはにD−7R型塑製
計を用いて、透過濃度の測定を行なった。
表−2 表−2から明らかなように本発明のカプラーを使用した
試料は比較カプラーを使用した試料よりも半値巾が小さ
く、Dλ4□。も小さいことから、分光吸収特性に優れ
ており、色再現性良好であることがわかる。また本発明
のカプラーを使用した試料は色素画像の残存率も著しく
改良されており、堅牢であることがわかる。
実施例3 実施例1において、ジオクチルフタレートの量を0.2
0gとした以外は、実施例1と全く同様にして赤色感光
性カラー感光材料の試料19を作製した。次に試料19
において、比較カプラーaを表−3に示す本発明のカプ
ラーに代えた以外は全く同様にして本発明の試料20を
作製した。
上記で得た試料19および20は、それぞれ常法に従っ
てウェッジ露光を与えた後、実施例1に記載された現像
処理工程を行った。
上記で処理された試料19および20の分光吸収極大波
長(λ1.X)およびλ□8における反射濃度が、i、
oの時の550nmおよび700nmにおける反射濃度
(Dλ550およびDλ700)を測定した。Dλ55
0の値が小さい程、緑色領域での不正吸収が少なく、D
λ700の値が小さい程、吸収がシャープで共に色再現
性が優れていることを意味する。
また上記各処理済試料を高温・高温(60℃、80%R
H)雰囲気下に14日間放置し、色素画像の耐熱・耐湿
性を調べた。得られた結果を併せて表−3に示す。但し
、色素画像の耐熱・耐湿性は初濃度1.0に対する耐熱
・耐湿試験後の色素残留パーセントで表す。
尚、諸測定にはにD−7R型塑製計(小西六写真工業株
式会社製)を用いた。
表−3 第3表から本発明のカプラーを使用した試料20は、D
λ550およびDλ70Gが小さく色再現性が良好であ
ることが判る。
また色素画像の残存率も比較試料に比べて著しく改良さ
れ、耐熱・耐湿性に優れており、高温・高湿に置かれて
も褪色が起こり難いことが判る。
実施例4 [赤色感光性ハロゲン化銀乳剤の作製]塩化銀96モル
%含有の塩臭化銀乳剤1モル当り1xlO−’モルのチ
オ硫酸ナトリウムを加え、化学熟成を行い、化学熟成終
了後の5分間前に、赤色感光性乳剤層用下記増感色素a
をハロゲン化銀1モル当り5.0xlO−’モル0.1
9g溶液として添加した。5分後、化学熟成の終了時点
で安定剤として、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3
,3a、7−チトラザインデンをO0繋水溶液として添
加した。その後1096のゼラチン水溶液を加え、攪拌
後冷却して、赤色感光性ハロゲン化銀乳剤を作製した。
[感光材料の作製] ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体上に下記の
各層を支持体側より順次塗設し、赤色感光性カラー感光
材料試料21を作製した。尚、化合物の添加量は特に断
りのない限り1+a’当りを示す(ハロゲン化銀は銀換
算値)。
第1層:乳剤層 ゼラチン1.2 g 、赤感性塩臭化銀乳剤0.30g
およびジオクチルフタレート0゜24gに溶解した比較
シアンカプラーa 0.45g (9,1xlO−’モ
ル)からなる赤感性乳剤層。
第2層:保護層 ゼラチン0.50gを含む保護層。尚、硬膜剤として2
.4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナト
リウ、ム塩をゼラチン1g当り0.017 gになるよ
う添加した。
次に、試料21において比較カプラーaを表−4に示す
本発明のカプラーに、増感色素aを表−4に示す増感色
素に代えた(カプラー、増感色素の添加量はそれぞれ試
料21と等モルとした)以外は全く同様にして、本発明
の試料22〜27を作製した。尚、上記試料21〜27
において、塗布液経時安定性をみるために、各試料のそ
れぞれにおいて、第1層乳剤層用塗布液を調製後、1時
間経時後と5時間経時後に塗布した2種類の試料を作製
した。
上記で得た試料21〜27は、それぞれ常法に従ってウ
ェッジ露光を与えた後、実施例1に記載されている現像
処理工程を行った。
1時間経時後塗布した各試料の分光吸収極大波長(λ□
X)およびλ、a18における反射濃度が、1.0の時
の420nm 、 550nmおよび700nmにおけ
る反射濃度(Dλ4.。、Dλ550およびDλ7゜。
)および、分光吸収の半値巾(λwaxより長波側にお
ける反射濃度0.5の波長とλ、8より短波側における
反射濃度0.5の波長との差)を測定した。
半値巾が小さい程、吸収がシャープで、色再現性に優れ
ることを意味する。
またλ1..lが同じ場合、Dλ4□0の値が小さい程
、青色領域での不整吸収が少なく、Dλ3.。の値が小
さい程、緑色領域での不整吸収が少なく、Dλ、。。の
値が小さい程、吸収がシャープでそれぞれ色再現性が優
れていることを意味する。
また上記各処理済試料を高温・高温(60℃、80%R
)I)雰囲気下に14日間放置し、色素画像の耐熱・耐
湿性を調べた。
得られた結果を併せて表−4に示す。但し色素画像の耐
熱・耐湿性は初濃度1.0に対する耐熱・耐湿試験後の
色素残留パーセントで表す。
また塗布液1時間経時と5時間経時の各試料を濃度計を
用いて反射濃度測定を行い、感度とカブリを測定した。
感度を決定した光学濃度の基準点は、カブリ+0.20
の点とした。
なお、感度比は比較カプラーaおよび増感色素aを用い
た試料No21の塗布液停滞1時間における試料感度を
100とした。
尚、諸測定にはKO−7塑製度計(小西六写真工業株式
会社製)を用いた。
以上の結果をまとめて表−4に示す。
増感色素a (以下余白) 表−4の結果から明らかなように、本発明のカプラーを
用いた試料は比較カプラーを用いた試料に比べていずれ
も半値巾が小さく、Dλ42゜、Dλ、5゜およびDλ
700それぞれの不整吸収も小さく、さらに、色素残存
率も高く色再現性が良好なことがわかる。さらに塗布液
経時の感度低下においては、本発明に好ましく用いられ
る増感色素との組み合せにおいて、感度低下が小さく好
ましい態様であることがわかる。
[発明の効果] 本発明における如く、赤色感光性ハロゲン化銀乳剤層に
ピラゾロアゾール系シアンカプラーを含有させたカラー
写真感光材料は、分光吸収特性に優れた鮮明なシアン画
像を形成することができ、しかも該シアン画像は、熱、
湿度に対して安定であり、また光に対して非常に安定な
ものである。
更に本発明においては、前述の如き増感色素を併用する
ことにより、−層感度を助長すると共に、塗布液経時安
定性が予想以上にすぐれたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は現像処理済試料No、1.  No、2および
N013の吸収スペクトル曲線である。 1・・・比較カプラーa(試料No、1)2・・・本発
明カプラー■−1(試料No、2)3・・・本発明カプ
ラー1f−2(試料No、3)特許出願人  小西六写
真工業株式会社代理人弁理士  中  島  幹  雄
弁埋土  倉  持     裕

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有す
    るハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該ハロゲ
    ン化銀乳剤層が一般式[ I ]で示されるカプラーを含
    有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
    料。 一般式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R_1は水素原子または置換基であり、Xは水
    素原子または現像主薬の酸化体との反応により離脱しう
    る基を表わす。 Za、Zb、Zcはメチン、置換メチン、メチレン、置
    換メチレン、=N−または▲数式、化学式、表等があり
    ます▼(R_3は水素原子または置換基を表わす。)、
    Za−Zb結合とZb−Zc結合のうち一方は二重結合
    であり、他方は単結合であり、Za、ZbおよびZcは
    結合して環を形成する。但し、ZaとZbが同時に▲数
    式、化学式、表等があります▼、−N=になることはな
    い。 少なくとも1つのR_2はスルホニル、スルホニルオキ
    シ、スルホニルメチル、スルフィニル、スルファモイル
    、ホスホリル、テトラゾリル、ピロリル、ハロゲン化ア
    ルキル、ハロゲン化アルコキシ、ハロゲン化アリールオ
    キシ、アシルオキシ、カルボキシル、カルバモイル、ニ
    トロ、ハロゲンから選ばれた置換基を表わし、該R_2
    は前記環における炭素原子と結合している。 nは1または2の整数を表わす。]
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