JPH0154004B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は田植装置における苗タンクに係るもの
である。

本発明は、土付板状苗を載置し、下部位置に設
けた植付杆により前記土付板状苗を一株ずつ切取
つて植付ける苗タンクの下端部に窓孔を形成し、
該窓孔の上下両端には案内ロールを軸装し、該案
内ロールには苗送リベルトを掛け回したものにお
いて、前記苗送りベルトの位置をなるべく下方位
置になるようにしたものである。

すなわち、前記のように構成した苗タンクは、
土付板状苗を、苗送りベルトで下方に繰り出し、
植付杆で植付けるが、どちらかというと、前記苗
送りベルトの位置は、植付杆に近い程よく、苗の
残りが少なくなる。

しかしながら、窓孔の位置を植付杆に近付ける
と窓孔と窓孔の間の中間帯状部の下側に設けられ
る補強リブが、苗タンクの下端位置の前板ガイド
板に衝突してそれ以上、植付杆に近付けることが
できない。

よつて工夫した本発明は、土付板状苗を載置
し、下部位置に設けた植付杆９により前記土付板
状苗を一株ずつ切取つて植付ける苗タンク８の下
端部に窓孔１２を形成し、該窓孔１２の上下両端
には案内ロール１３と案内ロール１４を軸装し、
該案内ロール１３と案内ロール１４には苗送りベ
ルト１７を掛け回したものにおいて、前記窓孔１
２は中間帯状部５０をおいて左右に複数個並設
し、該中間帯状部５０の裏面側に補強リブ５９を
設け、苗タンク８の下端部には、該苗タンク８の
板部材５２の下端部６６を乗せて固定する前板ガ
イド板６７を設け、該前板ガイド板６７には前記
補強リブ５９の先端７０が挿入される切欠部７１
を形成し、該切欠部７１内に補強リブ５９の先端
７０を挿入して板部材５２を固定することによ
り、前記窓孔１２の位置を可及的に下方位置とし
た田植装置における苗タンクの構成としたもので
ある。

実施例について図により説明すると、１は車体
で、車体１の後部には運転座席２を設け、乗用走
行車体を形成する。３は前輪、４は後輪、５はハ
ンドルである。車体１の後部には上下動装置６を
介して田植装置７を取付ける。該田植装置７は苗
タンク８、植付杆９、中央フロート１０、サイド
フロート１１等により形成されている。前記上下
動装置６は油圧装置により上下動する。

しかして、前記苗タンク８の各下端部には、窓
孔１２が形成され、窓孔１２内の上下両端には、
案内ロール１３と案内ロール１４とそれぞれ軸１
５と軸１６により軸装し、案内ロール１３と案内
ロール１４間に苗送りベルト１７を掛け回す。苗
送りベルト１７のうち上行ベルト１７ａは苗タン
ク８の底板１８より上に顔を出すように取付けら
れ、苗タンク８の内部に装着された土付板状苗が
苗送りベルト１７と接触して植付杆９の方向に送
られる。

前記軸１５にはバネ２２が取付けられ常時上方
位置に牽引して、苗送りベルト１７を緊張させ
る。苗送りベルト１７の表面には多数の突起２３
が形成されている。

前記苗タンク８の下端には、ストツパー４１が
設けられる。ストツパー４１は、下部が軸４２に
より軸止されていて、上部は自由端部である。

土付板状苗の上面には苗浮上り防止杆４６が設
けられる。

しかして、前記苗タンク８は断面が〓型の骨部
材４８と骨部材４８との間に、リブ５１を一定の
間隔で設けた板部材５２を載置して止着すること
により形成したもので、骨部材４８は、板部材５
２よりも上方に突き出ており、このように板部材
５２よりも上方に突き出ている骨部材４８と次の
骨部材４８との間隔５３は、丁度育苗箱の幅に形
成されていて、１個の土付板状苗がこれに嵌まる
幅である。

しかして、前記板部材５２には窓孔１２が開口
されるが、窓孔１２は中間帯状部５０を狭んで左
右両側に設けられ、中間帯状部５０の裏側には補
強リブ５９を設ける。該補強リブ５９は前記した
中間帯状部５０の裏側に設けられ、６０は案内ロ
ール１４の軸１６が嵌る切欠部、６１は案内ロー
ル１３の軸１５が嵌る切欠部であり、スイツチ取
付部６２にスイツチ６３が取付けられ、スイツチ
６３のアーム６４は中間帯状部５０に形成した切
欠孔６５より上方に突き出ている。

６６は板部材５２の下端部であり、該下端部６
６を前板ガイド板６７の上に重ねて固定する。

前板ガイド板６７は長四角形状の角パイプ６８
の上端にＴの字に載置板６９を有する形状であ
る。

しかして、載置板６９には前記補強リブ５９の
下端７０が係合する切欠部７１を形成し、下端７
０を切欠部７１内に挿入して固定することにより
前記窓孔１２，１２位置を可及的に下方位置とす
る。

次に作用を述べる。

運転座席２に腰掛け、ハンドル５を持つて運転
し、油圧装置のレバーを操作して上下動装置６を
上動させると、田植装置７は上動し、目的の走行
が可能となつて、目的の水田に到着しうる。

そこで、油圧レバーを操作して田植装置７を下
ろし、水田内を前進すると、植付杆９は、苗タン
ク８内に載置された土付板状苗を一枚ずつ分割し
て水田に植付ける。植付杆９による植付けが横一
列終了して、苗タンク８が一側端まで横移動する
と、常時回転している苗送りカム３２に作動アー
ム２０の先端２１が係合し、作動アーム２０は第
１図で上動してワンウエイクラツチおよび軸１６
を介し案内ロール１４を回転させ、案内ロール１
３と案内ロール１４間に掛け回されている苗送り
ベルト１７を回転させて、上行ベルト１７ａによ
り土付板状苗を一株分送り出すものである。そし
て先端２１と苗送りカム３２の係合が解除される
と、前記作動アーム２０はバネ２４の弾力で元の
状態に戻る。

しかして、土付板状苗は苗送りベルト１７によ
り植付杆９の方向に送られるのであるから、前記
苗送りベルト１７の取付け位置は苗タンク８の下
端程理想に近いことになるが、苗送りベルト１７
を取付けるための窓孔１２の位置を下端に移動さ
せると、窓孔１２と窓孔１２の中間の中間帯状部
５０の裏面の補強リブ５９の下端７０が板部材５
２の下端部６６を支受する前板ガイド板６７の載
置板６９に突き当つてある程度以上は下端側に移
動し得ない。

しかるに本発明は、土付板状苗を載置し、下部
位置に設けた植付杆９により前記土付板状苗を一
株ずつ切取つて植付ける苗タンク８の下端部に窓
孔１２を形成し、該窓孔１２の上下両端には案内
ロール１３と案内ロール１４を軸装し、該案内ロ
ール１３と案内ロール１４には苗送りベルト１７
を掛け回したものにおいて、前記窓孔１２は中間
帯状部５０をおいて左右に複数個並設し、該中間
帯状部５０の裏面側に補強リブ５９を設け、苗タ
ンク８の下端部には、該苗タンク８の板部材５２
の下端部６６を乗せて固定する前板ガイド板６７
を設け、該前板ガイド板６７には前記補強リブ５
９の先端７０が挿入される切欠部７１を形成し、
該切欠部７１内に補強リブ５９の先端７０を挿入
して板部材５２を固定することにより、前記窓孔
１２の位置を可及的に下方位置とした田植装置に
おける苗タンクの構成としたので、前記補強リブ
５９の下端７０は載置板６９の切欠部７１に嵌り
込んで形成されるから、よく前記した目的を達成
し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の側面図、第２図は全体の平面
図、第３図は要部の背面断面図、第４図は−
断面図、第５図は第４図の背面図、第６図は板部
材５２の断面側面図、第７図は板部材５２断面平
面図、第８図は要部斜視図である。 符号の説明、車体……１、運転座席……２、前
輪……３、後輪……４、ハンドル……５、上下動
装置……６、田植装置……７、苗タンク……８、
植付杆……９、中央フロート……１０、サイドフ
ロート……１１、窓孔……１２、案内ロール……
１３、案内ロール……１４、軸……１５、軸……
１６、苗送りベルト……１７、底板……１８、作
動アーム……２０、先端……２１、バネ……２
２、突起……２３、苗送りカム……３２、ストツ
パー……４１、軸……４２、苗浮上り防止杆……
４６、骨部材……４８、中間帯状部……５０、板
部材……５２、間隔……５３、切欠部……６１、
スイツチ取付部……６２、スイツチ……６３、ア
ーム……６４、切欠孔……６５、下端部……６
６、前板ガイド板……６７、角パイプ……６８、
載置板……６９、下端……７０、切欠部……７
１。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 土付板状苗を載置し、下部位置に設けた植付
   杆９により前記土付板状苗を一枚ずつ切取つて植
   付ける苗タンク８の下端部に窓孔１２を形成し、
   該窓孔１２の上下両端には案内ロール１３と案内
   ロール１４を軸装し、該案内ロール１３と案内ロ
   ール１４には苗送りベルト１７を掛け回したもの
   において、前記窓孔１２は中間帯状部５０をおい
   て左右に複数個並設し、該中間帯状部５０の裏面
   側に補強リブ５９を設け、苗タンク８の下端部に
   は、該苗タンク８の板部材５２の下端部６６を乗
   せて固定する前板ガイド板６７を設け、該前板ガ
   イド板６７には前記補強リブ５９の先端７０が挿
   入される切欠部７１を形成し、該切欠部７１内に
   補強リブ５９の先端７０を挿入して板部材５２を
   固定することにより、前記窓孔１２の位置を可及
   的に下方位置とした田植装置における苗タンク。