JPH1118508A - 苗植機 - Google Patents

苗植機

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Publication number
JPH1118508A
JPH1118508A JP17541397A JP17541397A JPH1118508A JP H1118508 A JPH1118508 A JP H1118508A JP 17541397 A JP17541397 A JP 17541397A JP 17541397 A JP17541397 A JP 17541397A JP H1118508 A JPH1118508 A JP H1118508A
Authority
JP
Japan
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marker
seedling
ridge
planting
supporters
Prior art date
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Pending
Application number
JP17541397A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Ishida
石田  伊佐男
Masabumi Saeki
正文 佐伯
Hideyuki Kusamoto
英之 草本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体の側部の予備苗載台の支持部にマ−カ−
支持体が設けられた線引きマ−カ−を機体の左右内側へ
向けて回動して収納するとき、前記予備苗載台と干渉し
ないように構成する必要があり、その収納位置に限界が
あった。そのため、機体をトラック等へ積み込むときや
機体を倉庫等へ格納するとき等、収納した線引きマ−カ
−及びマ−カ−支持体が邪魔になることがあった。 【解決手段】 圃場内を植付走行する際に次行程の走行
路のセンターラインを地面に線引きする線引きマーカー
32・32を設け、前記線引きマーカー32・32はマ
−カ−支持体61・61に取り付けられると共に前記マ
−カ−支持体61・61を機体の左右内側へ向けて回動
させて前記線引きマーカー32・32及び前記マ−カ−
支持体61・61を収納可能に設けた苗植機において、
植付作業時には前記マ−カ−支持体61・61が予備苗
載台24…の外側に位置すると共に、非植付作業時には
前記マ−カ−支持体61・61が予備苗載台24…の左
右外端より機体の左右内側に収納可能に設けた苗植機と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圃場内を植付走行す
る際に次行程の走行路のセンターラインを地面に線引き
する線引きマーカーを装備した苗植機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、圃場内を往復植付走行する際に次
行程の走行路のセンタ−ラインを地面に線引きする線引
きマーカーを備えた田植機において、前記線引きマ−カ
−を取り付けたマ−カ−支持体が上側及び機体の左右内
側へ向けて回動して線引きマーカー32・32及びマ−
カ−支持体を収納可能としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記線引きマ−カ−は
機体の側方に突出して次行程の走行路のセンタ−ライン
を地面に線引きするように設けられているので、上記マ
−カ−支持体はできるだけ機体の外側部の回動軸回りに
回動するようにして短く構成する方が望ましい。そこ
で、機体の側部の予備苗載台の支持部にマ−カ−支持体
が回動するように取り付けたものが試みられている。と
ころが、上記線引きマ−カ−及び上記マ−カ−支持体
は、マ−カ−支持体を上側及び機体の左右内側へ向けて
回動して収納するにしても前記予備苗載台と干渉しない
ように構成する必要があり、その収納位置に限界があっ
た。そのため、機体をトラック等へ積み込むときや機体
を倉庫等へ格納するとき等、収納した線引きマ−カ−及
びマ−カ−支持体が邪魔になることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の従来
技術のもつ課題を解決すべく、圃場内を植付走行する際
に次行程の走行路のセンターラインを地面に線引きする
線引きマーカー32・32を設け、前記線引きマーカー
32・32はマ−カ−支持体61・61に取り付けられ
ると共に前記マ−カ−支持体61・61を機体の左右内
側へ向けて回動させて前記線引きマーカー32・32及
び前記マ−カ−支持体61・61を収納可能に設けた苗
植機において、植付作業時には前記マ−カ−支持体61
・61が予備苗載台24…の外側に位置すると共に、非
植付作業時には前記マ−カ−支持体61・61が予備苗
載台24…の左右外端より機体の左右内側に収納可能に
設けた苗植機としたものである。
【0005】
【発明の効果】この発明は、圃場内を植付走行する際に
次行程の走行路のセンターラインを地面に線引きする線
引きマーカー32・32を設け、前記線引きマーカー3
2・32はマ−カ−支持体61・61に取り付けられる
と共に前記マ−カ−支持体61・61を機体の左右内側
へ向けて回動させて前記線引きマーカー32・32及び
前記マ−カ−支持体61・61を収納可能に設けた苗植
機において、植付作業時には前記マ−カ−支持体61・
61が予備苗載台24…の外側に位置すると共に、非植
付作業時には前記マ−カ−支持体61・61が予備苗載
台24…の左右外端より機体の左右内側に収納可能に設
けた苗植機としたので、マーカー支持体を短い構成とし
ながら、機体をトラック等へ積み込むときや機体を倉庫
等へ格納するとき等、予備苗載台の左右外端より機体の
左右内側にマ−カ−支持体が収納され、線引きマーカー
32・32及びマ−カ−支持体をより機体の左右内側に
配置することができ、線引きマ−カ−及びマ−カ−支持
体が邪魔になることを抑制できる。
【0006】
【実施例】図面に基づいて、この発明の一実施例である
6条植えの乗用型田植機について説明する。1は乗用型
走行車体であって、機体の後部にエンジンを搭載し、機
体の前部に変速レバー2にてエンジンの回転駆動力が変
速される変速機構と前輪デフ機構と後輪デフ機構とが内
蔵されている走行ミッションケースを設けている。
【0007】3・3は左右操向駆動前輪であって、操縦
ハンドル4にて操向されるように設けられている。5・
5は左右駆動後輪であって、左右クラッチペダル6・6
の踏込操作により該左右サイドクラッチが切れ且つ左右
サイドブレーキが利くように駆動構成されている。即
ち、左右クラッチペダル6・6の踏込操作をした側の駆
動後輪5・5の駆動が停止されブレーキが利くようにな
っている。
【0008】7はFRPにて成型された車体カバーであ
って、エンジンの周囲を覆うエンジンカバー部7aと、
前記エンジンの前方及び左右側方に設けられたステップ
7bと、ハンドルポストカバー7cと、エンジンの後方
に設けられたステップ7dとが一体形成され、機体上に
着脱固定自在に構成されている。8は前記車体カバー7
上面に設置固定された操縦座席で、操縦者が着座して機
体を操向する操縦位置となる。
【0009】9は上部リンク9aと下部リンク9bとに
より構成されるリンク機構であって、基端部は乗用型走
行車体1の機体に固着された支持フレームに枢着され、
後端部は後述の苗植装置10の機枠に枢着されている。
そして、油圧シリンダー50の基部が乗用型走行車体1
の機体に枢着され、ピストンの後端が上部リンク9aと
一体のアーム9cに連結されている油圧シリンダー50
にて上記リンク機構9は上下動されて苗植装置10が上
下動できるように構成されている。
【0010】苗植装置10は、フレームを兼ねる植付伝
動ケース11と、該植付伝動ケース11に設けられた支
持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台1
2と、植付伝動ケース11の後端部に装着され前記苗載
台12の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え
付ける6つの苗植付け装置13…と、植付伝動ケース1
1の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自
在に装着された整地体である中央整地フロート14・左
右整地フロート15・15等にて構成されている。左右
整地フロート15・15は、各々左右駆動後輪5・5の
後方に配置されており、該左右駆動後輪5・5にて掻き
乱された圃場を整地すると共に苗植付け装置13にて苗
が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられてい
る。そして、中央整地フロート14は、その前部を油圧
バルブに連繋しており、中央整地フロート14の前部が
外力にて適正範囲以上に持ち上げられた時には油圧ポン
プにて圧油を油圧シリンダー50に送り込んでピストン
を突出させリンク機構9を上動させて苗植装置10を所
定位置まで上昇せしめ、また、中央整地フロート14の
前部が適正範囲以上に下がった時には油圧シリンダー5
0内の圧油をタンクに戻してリンク機構9を下動させて
苗植装置10を所定位置まで下降せしめ、そして、中央
整地フロート14の前部が適正範囲にあるとき(苗植装
置10が適正な所定位置にある時)には油圧シリンダー
50内の圧油の出入りを止めて苗植装置10を一定位置
に保持せしめるべく設けられている。即ち、中央整地フ
ロート14を植付装置10の自動高さ制御のための接地
センサーとして用いている。
【0011】16は施肥装置の肥料タンクであって、乗
用型走行車体1の機体後部に固着されており、該施肥タ
ンク16と、その下部に装着され施肥タンク16内の粒
状肥料を一定量づつ繰り出す肥料繰出装置と、該肥料繰
出装置にて繰り出された肥料を案内する透明の施肥パイ
プと、中央整地フロート14・左右整地フロート15・
15に固着され苗植付け位置側方の圃場に施肥溝を掘り
施肥パイプにて案内された粒状肥料を該施肥溝内に落下
案内する作溝器とにより施肥装置が構成されている。
【0012】17は車体カバー7より突出して操縦座席
8の右側方に設けられた操作レバーであって、走行ミッ
ションケースに設けられたPTOクラッチを操作して施
肥装置及び苗植装置10への動力を入切り操作できるよ
うに構成されていると共に、油圧バルブを操作して手動
にて苗植装置10を上下動できるようにも構成されてい
る。即ち、操作レバー17は、PTOクラッチが入り施
肥装置及び苗植装置10が駆動され且つ油圧バルブが中
央整地フロート14の上下動にて切換えられる自動制御
状態となる植付け作業位置と、PTOクラッチが切りで
且つ油圧バルブが中央整地フロート14の上下動にて切
換えられる自動制御状態になる下降位置と、PTOクラ
ッチが切れ施肥装置及び苗植装置10の作動が停止し且
つ油圧バルブが強制的に苗植装置10を上昇する側に切
換えられて苗植装置10が上昇される上昇位置と、PT
Oクラッチが切れ施肥装置及び苗植装置10の作動が停
止し且つ油圧バルブが油圧シリンダー50内の圧油の出
入りを止めて苗植装置10を一定位置に保持せしめる位
置に切換えられて苗植装置10が上昇も下降もしない固
定位置とに操作できるようになっている。
【0013】18・18は乗用型走行車体1の前部左右
位置に設けられた左右の予備苗載部であって、機体に基
部が固定された支持フレーム19の中途部に縦フレーム
20を立設し、この縦フレーム20の上端と中途部とに
上下回転支持板21・21の基部を固着し、この上下回
転支持板21・21に設けた支持孔22・22に予備苗
載台支柱23を挿通して、該支柱23を回転自在に支持
している。尚、左右の予備苗載部18,18は、互いに
左右対称となっている。この支柱23に3段の予備苗載
台24を設けて、育苗箱ごと3枚の苗を載置できるよう
に構成している。前記予備苗載台24は、機体に対して
左右外側の前部及び後部が切り欠かれた切り欠き部24
a,24aがあり、前記育苗箱より面積が狭くなるよう
に構成されている。従って、苗が育苗された前記育苗箱
は、前記切り欠き部24a,24aにおいて予備苗載台
24からはみ出すように該予備苗載台24に載置され
る。25は支柱23に固着された鉄パイプよりなる枠体
で、育苗箱から苗を掬って取り出す時に用いる苗掬い板
26を上方より挿入して支持できるように構成してい
る。
【0014】27は縦フレーム20に基部が枢支された
回転用ペダルであって、該ペダル27に係止ピン28の
基部を枢支し、該係止ピン28の先端は支柱23に固着
した係止円板29に形成した3つの係止孔30…の何れ
かに挿入できるように構成されており、ペダル27を踏
むとバネ31に抗して係止ピン28がイ方向に下動して
係止孔30から外れて予備苗載台24が回転できるよう
になる。そして、ペダル27を踏み込みを止めると、バ
ネ31の付勢力にて係止ピン28が反イ方向に上動し、
係止孔30…の何れかに挿入して回転を固定する。
【0015】このように、予備苗載台24は、図2に実
線にて示す機体外方に突出した位置と矢印ハの終端位置
まで略180度回転させた機体内方に収納した位置と両
位置の中間位置(図1に実線にて示す機体外方に突出し
た位置から90度回転させた位置)とに回動して固定で
きるように構成されている。32・32は左右の線引き
マーカーであって、前記予備苗載台支柱23に固着され
た横フレーム23aの先端に基部が固着されたマーカー
支持フレーム35の先端部に上下回動自在に枢着されて
いる。尚、左右の線引きマ−カ−は、互いに左右対称に
設けられている。そして、この線引きマーカー32・3
2は、圃場内で往復走行して植付作業するときに、作業
走行中に未植付側の泥土面に正面視逆U字状の線引きマ
ーカー体32aを滑走させて、次行程作業走行路のセン
ターラインを線引き作用するものである。
【0016】34は走行車体2の前端部左右中央位置に
設けられたセンターマスコットで、このセンターマスコ
ット34を前行程で線引きマーカー32にて線引きされ
たセンターラインに合わせて植付作業走行すれば、前行
程作業走行時に植え付けられた苗の隣接条に対して所定
の条間隔で植付作業走行することができる。線引きマー
カー32の基部には断面コ字状の回動部60が設けてあ
り、この回動部60がマーカー支持フレーム35の先端
部に枢支ピン38にて回動自在に枢着され、バネ39に
て線引きマーカー32が作用位置となるロ方向に下動す
るよう付勢されている。尚、前記枢支ピン38は、平面
視において予備苗載台24の前側の切り欠き部24aに
位置している。そして、回動部60に基端が固着された
パイプ61の先端部には、筒状体62が回動自在に外嵌
されており、その筒状体62には下端に線引きマーカー
体32aが設けられた杆体63の上端が固着されてい
る。尚、前記パイプ61が、線引きマーカー32を先端
部に取り付けたマ−カ−支持体となっている。また、マ
ーカー支持フレーム35にはマ−カ−フック35aが固
着され、このマ−カ−フック35aに前記パイプ61を
引っ掛けることができる構成となっている。
【0017】64はパイプ61に固着されたストッパー
で、その先端部64aが筒状体62の段部62aに接当
することにより筒状体62の一定方向の回動を阻止す
る。また、65はストッパー64と前記杆体63との間
に設けられた巻きバネで、ストッパー64の先端部64
aと筒状体62の段部62aとが接当する方向に杆体6
3が回動するように付勢するよう設けられている。即
ち、ストッパー64の先端部64aと筒状体62の段部
62aとが接当した状態で、マーカー体32aは圃場面
に対して適正な線引き姿勢となり、硬い土塊等の障害物
にマーカー体32aが当った時や杆体63が障害物に当
った時に、筒状体62が巻きバネに抗して回動し、杆体
63及びマーカー体32aの破損を防止できる構成とな
っている。
【0018】66はC型止め輪であって、筒状体62を
所定位置に規制するものである。67はパイプ61の先
端部に装着した防水用のキャップである。68はパイプ
61に基部が固着された左右支持板69・69と該左右
支持板69・69の先端部に固着された支持パイプ70
と該支持パイプ70に装着された固定装置71とよりな
る畦マーカー支持体であって、後述の左右それぞれの畦
マーカー72をスライド及び固定自在に支持すべく設け
られている。尚、固定装置71は支持パイプ70に設け
た孔70a部にナット71aを固着し、L型に曲げて把
持部を有するボルト71bを該ナット71aに螺着して
その先端が上記孔70aに嵌入する構成となっている。
【0019】畦マーカー72は、前記支持パイプ70を
貫通して畦マーカー支持体68にスライド及び固定自在
に支持されるパイプ体73と、該パイプ体73に嵌入し
て支持されている杆体74と、該杆体74の先端に装着
部材75を介して装着したバネ材76の先に装着した目
立つ色のマーカー体77とより構成されている。78は
前記固定装置71と同様の構成の固定装置であって、パ
イプ体73に設けた孔73a部にナット78aを固着
し、L型に曲げて把持部を有するボルト78bを該ナッ
ト78aに螺着してその先端が上記孔73aに嵌入する
構成となっている。尚、74’は、杆体74をパイプ体
73から適正位置まで引き出した位置(図18に示すよ
うに畦マーカー72が適正長さになる位置)を示すマー
クである。
【0020】79はパイプ体73の中途部に固着した円
板であって、畦マーカー支持体68に対してスライドさ
せて畦マーカー72を収納した時に支持パイプ70に接
当して畦マーカー72の位置を決めるストッパーの役を
なすものである。80は座金であり、パイプ体73を畦
マーカー支持体68のパイプ70に挿通した後に装着し
て割りピン81にて抜け止めしており、畦マーカー支持
体68に対してスライドさせて畦マーカー72を突出し
た作用時に支持パイプ70に接当して畦マーカー72の
位置を決めるストッパーの役をなすものである。
【0021】装着部材75は前記杆体74及びバネ材7
6を位置決めする2か所の折れ曲げ部82・83を有す
る板金製の本体部84と、頭部85aが本体部84に固
着されて本体部84の孔84aを下側より貫通するボル
ト85と、座金86…と、皿バネ87・87と、ナット
88・88とにより構成されている。尚、折れ曲げ部8
2・83は、90度に曲げられた高いストッパー82a
・83aと約45に曲げられた低いストッパー82b・
83bとにより構成されており、高いストッパー82a
と低いストッパー82bとの間及び高いストッパー83
aと低いストッパー83bとの間に杆体74及びバネ材
76が位置決めされる。尚、該ボルト85に杆体74の
先端部の円状に曲げた係合部74aを貫通し、その上に
座金86を貫通し、その上にバネ材76の基部の円状に
曲げた係合部76aを貫通し、その上に座金86,皿バ
ネ87・87,座金86を貫通し、その上でナット88
・88にて止めている。
【0022】この畦マーカー72を使用する場合は、ボ
ルト71bの把持部を持って支持パイプ70の孔70a
部からボルト先端が退く方向に回して、座金80が支持
パイプ70に接当するまで畦マーカー72をスライドさ
せた後に、ボルト71bの把持部を持って支持パイプ7
0の孔70a部にボルト先端が進出してパイプ体73が
固定されるまで締め付ける。次に、ボルト78bの把持
部を持ってパイプ体73の孔73a部からボルト先端が
退く方向に回して、杆体74をそのマーク74’がパイ
プ体73の先端部に位置するまで引き出した後に、ボル
ト78bの把持部を持ってパイプ体73の孔73a部に
ボルト先端が進出して杆体74が固定されるまで締め付
ける。そして、マーカー体77が先端に設けられたバネ
材76は、図14・図15・図18に示す位置に設定す
る。
【0023】逆に、畦マーカー72を使用しない場合に
は、マーカー体77が先端に設けられたバネ材76を図
14・図15に示す高いストッパー83aと低いストッ
パー83bとの間の位置から、バネ材76を皿バネ87
・87の付勢力に抗して持ち上げて低いストッパー83
bを乗り越えさせて矢印ニ方向に回動して、更に低いス
トッパー82bを乗り越えさせて高いストッパー82a
と低いストッパー82bとの間で杆体74の上に重ねた
状態に位置決めして収納する(図11の状態)。次に、
ボルト71bの把持部を持って支持パイプ70の孔70
a部からボルト先端が退く方向に回して、円板79が支
持パイプ70に接当するまで畦マーカー72をスライド
させた後に、ボルト71bの把持部を持って支持パイプ
70の孔70a部にボルト先端が進出してパイプ体73
が固定されるまで締め付ける(図12の状態)。更に、
ボルト78bの把持部を持ってパイプ体73の孔73a
部からボルト先端が退く方向に回して、杆体74をパイ
プ体73内に押し込んだ後に、ボルト78bの把持部を
持ってパイプ体73の孔73a部にボルト先端が進出し
て杆体74が固定されるまで締め付けた収納状態とする
(図13の状態)。
【0024】一方、前記苗植装置10を上動すべくリン
ク機構9が上動されると引っ張られるように構成された
操作ワイヤ40の先端がマーカー32の基部の回動部6
0に連繋されており、苗植装置10を上動すべくリンク
機構9が上動されると線引きマーカー32・32は図3
のように非作用位置Aとなる。苗植え作業の為に苗植装
置10を下動すべくリンク機構9が下動されると周知の
左右選択機構にて左右何れかの操作ワイヤ40が弛んで
その選択された側のマーカー32が図4のように線引き
作用位置となるように構成されている。そして、線引き
マーカー32・32は、予備苗載台24の回転により、
各々左右予備苗載台24と共に回転して植付作業位置と
格納位置とになる。
【0025】また、予備苗載台24に苗が載置されてい
ない状態で作業者がマーカー支持フレーム35に取り付
けられたマ−カ−フック35aにパイプ61を引っ掛け
て該パイプ61を機体の左右内側へ向けて回動させ、線
引きマーカー32、畦マ−カ−72及び前記パイプ61
を機体内側の収納位置Aに収納するようになっている。
この収納位置Aにおいて、前記パイプ61は予備苗載台
24の前側の切り欠き部24a内にあり、線引きマーカ
ー32、畦マ−カ−72及び前記パイプ61を機体の左
右内側に配置される。尚、図3に示すように、線引きマ
−カ−32の非作用位置Bにおいてはパイプ61が予備
苗載台24の切り欠き部24aに存在せず、苗植装置1
0の上下動により回動する前記パイプ61が前記予備苗
載台24に載置された苗と干渉しない構成となってい
る。
【0026】よって、機体をトラック等へ積み込むとき
や機体を倉庫等へ格納するとき等、植付作業を行わない
状態で予備苗載台24に苗が載置されていないので、前
記パイプ61を前記収納位置Aに位置させることがで
き、合理的に線引きマーカー32、畦マ−カ−72及び
パイプ61を左右内側に収納でき、機体の左右幅の縮小
を図ることができる。
【0027】また、予備苗載台24を回転させて格納位
置にしたとき、パイプ61を収納位置Aとすることによ
り前記パイプ61が操縦座席8と干渉しない構成とする
と共に操縦座席8周辺のスペースを広く構成できオペレ
ータの操作の支障とならない。ここで、左右線引きマー
カー32の構成を更に詳述すると、操作ワイヤ40・4
0の他端側は、そのインナーワイヤー40aがリンク機
構9を昇降駆動する油圧シリンダー50のピストン部5
0aに連結され、アウター40bが油圧シリンダー50
のシリンダ部50bに連結されている。よって、田植作
業中に枕地で旋回走行するときに苗植装置10を水田面
から高く上昇させるが、このとき油圧シリンダー50の
ピストン部50aがシリンダ部50bから突出作動し
て、操作ワイヤ40・40のインナーワイヤー40aが
引かれる。これにより、横倒しになって線引き作用姿勢
にある線引きマーカー32は引き上げられて起立し非線
引き作用姿勢に切り替わる。
【0028】一方、左右一対の操作ワイヤ40・40に
は、油圧シリンダー50のピストン部50aがシリンダ
部50b内に引っ込み作動しても前記ワイヤー40・4
0のインナーワイヤー40a・40aが引き戻されない
ようにロックするロック機構Lが設けられている。枕地
での旋回が終了して苗植装置10を下降させたとき、ロ
ック機構Lにより、操作ワイヤ40・40がロックされ
ていれば、線引きマーカー32は線引き作用姿勢に移動
しない。また、ロック機構Lにより、操作ワイヤ40・
40が非ロック状態であれば、線引きマーカー32はバ
ネ39の付勢により横倒しの線引き作用姿勢に移動す
る。但し、ロック機構Lは、油圧シリンダー50のピス
トン部50aが突出作動してインナーワイヤー40aを
油圧シリンダ側に引っ張る動作に対してはロック作用し
ない。そして、このロック機構Lは、左右両方のインナ
ーワイヤー40aをロックするように操作できるし、苗
植装置10の上昇操作の度に左右一方のみ交互に自動的
に切替可能にロックするようにも操作できる。また、左
右両方のインナーワイヤー40a・40aをロックしな
いようにも操作できる。よって、前記操作により、左右
両方の線引きマーカー32・32を引き上げて左右の線
引きマーカーを非線引き作用姿勢にすることができる。
従って、前記操作により、左右一方の線引きマーカー3
2を自動的に切替えて左右一方の線引きマーカーを線引
き作用姿勢にすることができるし、左右両方の線引きマ
ーカー32・32を同時に線引き作用姿勢にすることも
できる。
【0029】ロック機構Lは、そのケースL’に操作ワ
イヤ40・40のインナーワイヤー40a・40aの油
圧シリンダ側を挿通する2つのワイヤ挿通孔52・52
を一側に設けた2つのソレノイド53・53(図面では
一方のみを示す)から、そのプランジャ54・54が突
・没する孔55・55が設けられている。また、ソレノ
イド53・53のプランジャ54・54は、ソレノイド
コイルに通電されないときはバネ56・56によって孔
55・55から突出して、プランジャの先端部が油圧シ
リンダ側のインナーワイヤー40a末端部に連結したス
ライダーピン57・57の段差部57’・57’に係合
してインナーワイヤ40’・40’の線引きマーカー側
への移動を阻止する。ソレノイドコイルに通電されたと
きはバネ56・56に抗して孔55・55に没して、イ
ンナーワイヤー40a・40aの線引きマーカー側への
移動を許容する。
【0030】前記ソレノイド53・53の切換操作は、
図7に示されるマーカスイッチSW1によって行なわれ
る。このスイッチSW1は、苗植装置10への伝動を断
続操作する操作レバー17の切り操作一回ごとに交互に
切り替わるように設けられている。また、マーカスイッ
チSW1と電源(バッテリ)BT間には、メインスイッ
チSW0が設けられている。更に、ソレノイド53・5
3のオン・オフと同期して点滅するマーカランプLMP
(R)・LMP(L)が設けられている。また、マーカ
スイッチSW1とそこからソレノイド53・53につな
がる2つの回路の間に両回路を連通する回路を設け、そ
の回路上にマーカー作動切替スイッチSW2が設けられ
ている。このマーカー作動切替スイッチSW2がオフ状
態にあるときは、旋回時の前記操作レバー17の入り切
り操作によってマーカースイッチSW1が切り替わり、
2つのソレノイド53・53が交互に励磁して、左右の
線引きマーカー32・32が左右一方側のみ交互に倒伏
して線引き作用位置に移動する作動状態となる。マーカ
ー作動切替スイッチSW2がオン状態にあるときは、旋
回時の前記操作レバー17の入り切り操作によってマー
カースイッチSW1が切り替わるのに関わらず、2つの
ソレノイド53・53が両方とも励磁して、左右の線引
きマーカー32・32が左右両方側が共に倒伏して線引
き作用位置に移動する作動状態となる。
【0031】尚、ここで線引きマーカー32及び畦マー
カー72を作用状態に下動させた時の機体に対する位置
関係を図13にて説明すると、この乗用型田植機は6条
植えであるので機体の左右中央Cに対して左右対称に3
条づつの全部で6条の苗列P…を植付ける。このとき、
線引きマーカー32の線引きマーカー体32aは、今植
付けている6条の苗列の側方に機体が苗を植付ける際の
機体の左右中央に当る位置に線を引く。また、図13の
ように、畦マーカー72のマーカー体77を畦に合わせ
ると、今植付けている6条の苗列P…と畦A2との間に
機体を走行させてちょうど6条の苗(仮想植付け位置
P’)が植付けれる距離が保てるようにして苗の植付け
が行える。一般的に条間を30cmとすると、図13
で、機体の左右中央Cと線引きマーカー体32aとの距
離は180cm、機体の左右中央Cとマーカー体77と
の距離は285cmである。
【0032】41は前工程で植付けた苗に位置合わせを
して機体位置を確認する為の条合わせマーカーである。
次に、上記の乗用型田植機にて田植作業を行う説明をす
る。先ず、施肥装置の肥料タンク16に粒状肥料を入
れ、苗載台12に苗を載置し、各予備苗載台24…に苗
の入った育苗箱を載置する。
【0033】そして、例えば、図11に示すような圃場
(水田)で田植作業を行うには、右畦マーカー72のみ
を使用状態として、苗植装置10を上昇させた状態で農
道RDから圃場出入口ENTより圃場内に入り、反対側
の畦A2際まで移動する。そして、マーカー作動切替ス
イッチSW2をオン状態にして、操作レバー17を下降
位置に操作して各整地フロート14・15・15が泥面
に接地するまで苗植装置10を下降させると、左右の線
引きマーカー32・32が共に矢印ロ方向に下動して線
引き作用位置になる(左右線引きマーカー32・32が
共に線引き作用位置になったことを確認して、マーカー
作動切替スイッチSW2はオフ状態にしておく)。その
時に、右畦マーカー72のマーカー体77が畦A2の畦
際ライン上に位置するように操向しながら、その畦A2
に沿って植付走行する。このとき、左右線引きマーカー
体32a・32aは線引き作用状態であるから、機体の
左右両側に各々ラインL1・L2を線引きしていく。ま
た、畦マーカー72のマーカー体77が操縦座席8より
前側に設けられているので、操縦者は前を向いたまま容
易にその確認をすることができる。
【0034】そして、農道RDに沿う畦A3側からそれ
に対向する畦A4側まで植付走行したら、植付作業を停
止して苗植装置10を上昇させて次の行程へ旋回する。
このとき、苗植装置10は、泥面から高く上昇させるか
ら、線引き作用姿勢にあった左右線引きマーカー32・
32は引き上げられて起立する。この時、この圃場で
は、右畦マーカー72はもう使用しないので収納してお
くと、以後の田植作業の邪魔にならず作業性が良い。
【0035】旋回後、操作レバー17にて苗植装置10
を下降させて同様に植付作業を行うが、前行程で線引き
されたセンターラインL2に機体の左右中央に設けられ
たセンターマスコット53が位置するように操向して、
畦A4側から畦A3側に向かって植付走行すると、前行
程で植付けられた苗の隣接条から所定の条間隔(30c
m)で苗を植付けていくことができる。このとき、畦A
1側(右側)の線引きマーカー体32aのみを線引き作
用状態に切替えてセンターラインL3を線引きしてい
く。
【0036】以下、旋回して苗植装置10を泥面まで下
降させると、前行程で線引き作用姿勢にあった側とは反
対側の線引きマーカー32が線引き作用姿勢に自動的に
切替わる。これは、次行程に移るときに必ず一旦苗植装
置10への操作レバー17を切りに操作するので、その
切り操作に連動してマーカースイッチSW1が切り替わ
るからである。
【0037】このようにして、畦A1側に向けて往復植
付走行し、畦A1との間に残り一行程分までになった
ら、図12のように、出入口ENT側から畦A2に向か
って畦A3沿いに枕地植付走行し、次に、はじめに一行
程分あけられていた行程を畦A3から畦A4に向かって
植付走行し、更に、畦A2から畦A1に向かって枕地植
付走行し、最後に、畦A1との間に一行程分残されてい
た行程を出入口ENTに向かって畦A1沿いに植付走行
して、出入口ENTから農道RD上に抜け出る。この周
回植付走行のときは、左右の線引きマーカー体32a・
32aを非線引き作用状態に切替え(メインスイッチS
W0をオフ状態にする)、畦際ライン上或は隣接植付苗
上に条合せマーカー体51aが位置するように操向す
る。以上のようにすれば、圃場の四隅に未植付エリアが
生じず効率の良い田植えができる。
【0038】一方、上記の植付作業と同時に、施肥装置
により苗植付位置の側方の圃場中に粒状肥料が施肥され
る。そして、植付作業中に苗載台12上の苗が残り少な
くなると、機体を停止させてペダル27を踏んで予備苗
載台24を図2に実線にて示す位置から90度回転させ
た位置に回動して固定して、作業者は苗掬い板26にて
予備苗載台24上の育苗箱から苗を掬い出して苗載台1
2に供給する。このように予備苗載台24を後方に回動
させておくと、左右予備苗載部18・18の予備苗載台
24と苗載台12との距離が短くなるので作業性が非常
に良い。また、左右畦マーカー72・72を使用状態と
したり収納したりする作業も、予備苗載台24を後方に
回動させると、機体上から容易に行える。
【0039】更に、田植作業を進めて左右予備苗載部1
8・18の苗が無くなると、機体前端を畦に近付けて、
予備苗載台24を図2に実線にて示す位置に戻して、畦
より予備苗載台24に苗を補給する。そして、田植作業
を終えて機械を納屋等に収納する場合には、左右予備苗
載台24を図2の矢印ハの終端位置まで略180度回転
させた機体内方に収納した位置とすれば、左右予備苗載
部18・18に左右線引きマーカー32・32及び左右
畦マーカー72・72が装着されているので、左右予備
苗載台24と左右線引きマーカー32・32と左右畦マ
ーカー72・72とが共に容易に収納されて、機械の収
納スペースが狭くて済む。
【0040】尚、上記実施例では、右側の畦マーカー7
2を用いる田植作業を説明したが、圃場の条件によって
は、左側の畦マーカー72を用いて同様に田植作業を行
うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体平面図である。
【図2】要部の拡大平面図である。
【図3】要部の拡大正面図である。
【図4】要部の拡大正面図である。
【図5】要部の作用を示す作用説明図である。
【図6】線引きマーカーのロック機構の要部を示す左側
面断面図。
【図7】線引きマーカーのロック機構の電気回路図。
【図8】線引きマーカー及び畦マーカーの要部正面図。
【図9】作用を示す線引きマーカーの要部正面図。
【図10】畦マーカーの要部拡大平面図。
【図11】畦マーカーの作用説明平面図。
【図12】畦マーカーの作用説明平面図。
【図13】畦マーカーの作用説明平面図。
【図14】畦マーカーの要部拡大背面図。
【図15】畦マーカーの要部拡大側面図。
【図16】線引きマーカーと畦マーカーを用いて植付作
業を行う場合の作用説明図。
【図17】線引きマーカーと畦マーカーを用いて植付作
業を行う場合の作用説明図。
【図18】線引きマーカーと畦マーカーを用いて植付作
業を行う場合の要部拡大背面図。
【図19】従来の線引きマーカーを用いて植付作業を行
う場合の作用説明図。
【符号の説明】
1 乗用型走行車体 8 操縦座席 9 リンク機構 10 苗植装置 24 予備苗載台 32 線引きマー
カー 61 パイプ(マ−カ−支持体) 72 畦マーカー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場内を植付走行する際に次行程の走行
    路のセンターラインを地面に線引きする線引きマーカー
    32・32を設け、前記線引きマーカー32・32はマ
    −カ−支持体61・61に取り付けられると共に前記マ
    −カ−支持体61・61を機体の左右内側へ向けて回動
    させて前記線引きマーカー32・32及び前記マ−カ−
    支持体61・61を収納可能に設けた苗植機において、
    植付作業時には前記マ−カ−支持体61・61が予備苗
    載台24…の外側に位置すると共に、非植付作業時には
    前記マ−カ−支持体61・61が予備苗載台24…の左
    右外端より機体の左右内側に収納可能に設けた苗植機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008263821A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Kubota Corp 水田作業機
CN110313283A (zh) * 2018-03-30 2019-10-11 井关农机株式会社 作业车辆
JP2020048581A (ja) * 2019-12-26 2020-04-02 井関農機株式会社 作業車両

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