JPH0151484B2 - - Google Patents

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JPH0151484B2
JPH0151484B2 JP59031786A JP3178684A JPH0151484B2 JP H0151484 B2 JPH0151484 B2 JP H0151484B2 JP 59031786 A JP59031786 A JP 59031786A JP 3178684 A JP3178684 A JP 3178684A JP H0151484 B2 JPH0151484 B2 JP H0151484B2
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JP
Japan
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polyvinyl acetal
aldehyde
aldehydes
mol
degree
Prior art date
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Expired
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JP59031786A
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English (en)
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JPS60177005A (ja
Inventor
Shigeru Nomura
Tatsuo Kinoshita
Tetsuo Sumya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP59031786A priority Critical patent/JPS60177005A/ja
Priority to CA000467602A priority patent/CA1239727A/en
Priority to EP84113776A priority patent/EP0150293B1/en
Priority to DE8484113776T priority patent/DE3473525D1/de
Publication of JPS60177005A publication Critical patent/JPS60177005A/ja
Publication of JPH0151484B2 publication Critical patent/JPH0151484B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(技術分野) 本発明はレーザー光の反射または透過により信
号の記録・再生を行うための光学式情報記録体に
関する。 (従来技術) ビデオデイスク、オーデイオデイスク、コンピ
ユータ用情報フアイルデイスクなどは従来から透
明性に優れたポリメチルメタクリレートあるいは
ポリカーボネートで作られている。ポリメチルメ
タクリレートは成形加工性と強度に優れているが
耐湿性に劣る。そのため、高温・高湿度下では成
形品にそりが生じたり、あるいは吸湿と乾燥とを
くりかえすうちにひび割れが生じる。さらには、
耐衝撃性が低下する。特開昭58―5354号公報およ
び特開昭58―13652号公報には、数種のポリメタ
クリレートを共重合させて耐湿性の向上した樹脂
が開示されている。しかし、ポリメタクリレート
を主体とするかぎり、耐湿性はなお充分ではな
い。他方、ポリカーボネートは表面硬度が低く傷
がつきやすい。しかも、成形性が悪く成形時の配
向が樹脂中に残るため、複屈折が大きい。このた
め、大容量画像タイプのデイスク、大容量コンピ
ユータ用デイスクなどには使用できない。その他
の透明性に優れた樹脂はいずれも複屈折が大きい
ためこれらデイスク用には不適当である。透明性
および耐湿性に優れ複屈折の小さい樹脂としては
ポリビニルブチラールを主体とするポリビニルア
セタールが挙げられる。このように優れた性質を
有するポリビニルアセタールの耐熱性を向上させ
ることができればさらに優れた情報記録体が得ら
れうる。 (発明の目的) 本発明の目的は、大容量記録タイプの光デイス
クに使用されうる。透明性に優れ複屈折がなく成
形性、耐湿性および耐熱性に優れた光学式情報記
録体を提供することにある。 (発明の構成) 本発明は、透明性の高いポリビニルアセタール
のアセタール化度を高めることにより耐湿性に優
れた樹脂が得られ、そして、アセタール化に用い
るアルデヒドの種類を選択することにより耐熱性
に優れた樹脂が得られるという発明者の知見にも
とづいて完成された。それゆえ、本発明の光学式
情報記録体は、アセタール化度が65モル%以上の
ポリビニルアセタールを含有し、該ポリビニルア
セタールの少なくとも5モル%が脂肪族環式アル
デヒド、芳香族アルデヒド、および複素環を有す
るアルデヒドでなる群から選択される少なくとも
一種によりアセタール化されてなり、そのことに
より上記目的が達成される。 このポリビニルアセタールはポリビニルアルコ
ールに酸性触媒下でアルデヒドを作用させ、アセ
タール化させて得られる。このアセタール化度が
低いと残存水酸基のために吸湿性が高くなる。本
発明の記録体を形成する樹脂組成物は、アセター
ル化度が65モル%以上好ましくは70モル%以上で
あるため、耐湿性に優れている。このようなポリ
ビニルアセタールを得るためには原料となるポリ
ビニルアルコールの純度の高いことが好ましい。
したがつて、ポリビニルアルコールをポリ酢酸ビ
ニルにアルカリを作用してケン化して得るとき
に、そのケン化度が95モル%以上であること、言
いかえれば、残存アセチル基が5モル%以下であ
ることが好ましい。アセチル基の残存度が高いと
記録体の透明性が低下する。 ポリビニルアセタールを調製するときには、脂
肪族アルデヒドに加えて、樹脂に耐熱性を付与す
るべく、脂肪族環式アルデヒド、芳香族アルデヒ
ドおよび複素環を有するアルデヒドのうちの一種
もしくはそれ以上がさらに用いられる。 脂肪族アルデヒドには、例えば、ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、
n―ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、
デシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド、ベンズ
アルデヒドなどがある。これらのアルデヒドは単
独で使用しても数種混合して用いてもよい。 脂肪族環式アルデヒドには、例えば、シクロヘ
キサンアルデヒド、トリメチルシクロヘキサンア
ルデヒド、ジメチルシクロヘキサンアルデヒド、
メチルシクロヘキサンアルデヒド、シクロペンチ
ルアルデヒド、メチルシクロペンタンアルデヒ
ド、デカヒドロ―β―ナフトアルデヒド、シクロ
ヘキサンアセトアルデヒドなどの飽和アルデヒド
やα―カンフオレンアルデヒド、フエランドラー
ル、シクロシトラール、トリメチルテトラハイド
ロベンズアルデヒド、α―ピロネンアルデヒド、
ミルテナール、ジヒドロミルテナール、カンフエ
ニランアルデヒドなどのテルペン系アルデヒドあ
るいは4―メチルシクロヘキセンアルデヒド、3
―メチルシクロヘキセンアルデヒドなどがある。 芳香族アルデヒドには、例えば、ベンズアルデ
ヒド、フエニルアセトアルデヒド、フエニルプロ
ピルアルデヒド、トルアルデヒド、ジメチルベン
ズアルデヒド、クミンアルデヒド、ナフチルアル
デヒドなどがある。 複素環を有するアルデヒドには、例えば、フル
フラールや5―メチルフルフラールのようなフラ
ン環を有するアルデヒドなどがある。 上記脂肪族環式アルデヒド、芳香族アルデヒド
および複素環を有するアルデヒドは、それぞれ単
独で使用されても数種混合して使用されてもよ
い。ただし、その総量がアルデヒド全体の5モル
%を越えることが必要である。5モル%を下まわ
ると充分な耐熱性が得られない。使用されるアル
デヒドはこれらのアルデヒドのみで構成されても
よい。 ポリビニルアセタールは溶解法、均一法、沈澱
法など、通常用いられる方法により調製されう
る。また、ポリ酢酸ビニルをケン化し、ひきつづ
いてアセタール化を行う方法で調製されてもよ
い。 このように調製されたポリビニルアセタール樹
脂は射出成形やプレス成形など通常行われる方法
で成形される。必要に応じて、老化防止剤、抗酸
化剤、滑剤など通常用いられる添加剤が添加され
うる。 (実施例) 以下に本発明を実施例について説明する。 実施例 1 (A) ポリビニルアセタールの調製:ケン化度99.2
モル%そして重合度1500のポリビニルアルコー
ル100gを蒸留水880gの溶解させた。これに濃
塩酸57gを加えた後、14.4℃に保ちながらイソ
ブチルアルデヒド28.8gを15分間かけて滴下し
た。滴下10分後にポリビニルブチラールの沈澱
が析出した。さらにシクロヘキサンアルデヒド
63.5gを加え、この反応系を昇温して40℃に10
時間保つた。これを降温し重曹で中和した。得
られたポリビニルアセタールを水洗し70℃にて
48時間乾燥させた。 (B) ポリビニルアセタールの成形および性能評
価:(A)項で得られた樹脂をシリンダー温度255
℃そして金型温度75℃の条件下で射出成形し
た。得られた1.2mm×120mm×120mmの射出成形
板の吸水後のそり、吸水率、全光線透過率、曇
価、および複屈折率を測定した。その結果を下
表に示す。各測定法は以下に示すとおりであ
る。 (1) 吸水後のそり:上記成形板の基板の片面にア
ルミニウムを蒸着し、これにさらに保護コート
を行つて蒸着面からの水の浸入を遮断した。こ
の試料を20℃の水中に浸漬し、72時間後の試料
中央部のそりを測定した。 (2) 吸水率:蒸着処理されていない成形板を20℃
の水中に浸漬し72時間後の試料の重量を測定
し、増加率を算出した。 (3) 全光線透過率:ASTM D―1003の方法によ
り測定した。 (4) 曇価:ASTM D―1003の方法により測定し
た。 (5) 複屈折の有無:蒸着処理されていない成形板
を2枚の偏光板の間にはさみ、可視光を透過し
て干渉縞を観察することにより複屈折の有無を
調べた。 (6) 然熱変形温度:ASTM D―648(18.6Kg/
cm2)の方法により測定した。 実施例 2 (A) ポリビニルアセタールの調製:ケン化度99.2
モル%、重合度1500のポリビニルアルコール
100gを蒸留水100gおよびイソプロピルアルコ
ール700gの混液に分散させた。これに濃塩酸
57gを加えた後、撹拌下65℃に保ちながらイソ
ブチルアルデヒド28.8と2・2・6―トリメチ
ルシクロヘキサンアルデヒド、95.8gとを加え
た。温度を65℃に15時間保ち、中和後、大量の
水を加えて沈澱を析出させた。得られたポリビ
ニルアセタール樹脂を水洗し70℃にて48時間乾
燥させた。 (B) ポリビニルアセタールの成形および性能評
価:実施例1と同様である。 実施例 3 (A) ポリビニルアセタールの調製:シクロヘキサ
ンアルデヒドの代わりにフエランドラール86.2
gを加えたこと以外は実施例1と同様である。 (B) ポリビニルアセタールの成形および性能評
価:実施例1と同様である。 実施例 4 (A) ポリビニルアセタールの調製:イソブチルア
ルデヒドの使用量を61.3g、シクロヘキサンア
ルデヒドの使用量を12.7gとしたこと以外は実
施例1と同様である。 (B) ポリビニルアセタールの成形および性能評
価:実施例1と同様である。 実施例 5 (A) ポリビニルアセタールの調製:シクロヘキサ
ンアルデヒドの代わりにベンズアルデヒド54.4
gを用いたこと以外は実施例1と同様である。 (B) ポリビニルアセタールの成形および性能評
価:実施例1と同様である。 実施例 6 (A) ポリビニルアセタールの調製:イソブチルア
ルデヒドの使用量を61.3gとし、シクロヘキサ
ンアルデヒドの代わりにフルフラール21.8gを
用いたこと以外は実施例1と同様である。 (B) ポリビニルアセタールの成形および性能評
価:実施例1と同様である。 比較例 1 (A) ポリビニルアセタールの調製:イソブチルア
ルデヒドの使用量を57.3gとし、シクロヘキサ
ンアルデヒドを用いなかつたこと以外は実施例
1と同様である。 (B) ポリビニルアセタールの成形および性能評
価:実施例1と同様である。 比較例 2 光学式デイスク用樹脂として一般に用いられて
いるポリメチルメタクリレート(協和ガス化学株
式会社製パラペツトF1000)を用いて成形し、以
下実施例1と同様に性能評価を行つた。
【表】 (発明の効果) 本発明の光学式情報記録体は、このように、ア
セタール化度の高いポリビニルアセタールを基材
としているため耐湿性に優れている。アセタール
化に脂肪族環式アルデヒド、芳香族アルデヒドま
たは複素環を有するアルデヒドを使用しているの
で基材の耐熱性にも優れている。このため、保存
中にそりやひずみが生じない。基材樹脂の成形が
優れているため、スタンパーの微細なピツトを転
写することができる。成形時のひずみや配向が残
ることもない。このため、情報が誤つて記録され
もしくは読み出されたりすることがない。したが
つて、本発明の記録体を用いれば、大容量画像タ
イプのデイスク、大容量コンピユータ用デイスク
など多方面への応用が可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アセタール化度が65モル%以上のポリビニル
    アセタールを含有し、該ポリビニルアセタールの
    少なくとも5モル%が脂肪族環式アルデヒド、芳
    香族アルデヒドおよび複素環を有するアルデヒド
    でなる群から選択される少なくとも一種によりア
    セタール化されてなる樹脂組成物からなる光学式
    記録体。 2 前記複素環がフラン環である特許請求の範囲
    第1項に記載の記録体。
JP59031786A 1983-11-15 1984-02-21 光学式情報記録体 Granted JPS60177005A (ja)

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JP59031786A JPS60177005A (ja) 1984-02-21 1984-02-21 光学式情報記録体
CA000467602A CA1239727A (en) 1983-11-15 1984-11-13 Substrate for optical recording media
EP84113776A EP0150293B1 (en) 1983-11-15 1984-11-14 Substrate for optical recording media
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JP59031786A JPS60177005A (ja) 1984-02-21 1984-02-21 光学式情報記録体

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JPS62141004A (ja) * 1985-12-13 1987-06-24 Sekisui Chem Co Ltd シクロヘキサンカルボアルデヒド及びアルキル化シクロヘキサンカルボアルデヒド−アセタ−ル化ポリビニルアルコ−ル
JPS62141003A (ja) * 1985-12-13 1987-06-24 Sekisui Chem Co Ltd 不飽和環カルボアルデヒド−アセタ−ル化ポリビニルアルコ−ル
JP6316054B2 (ja) * 2014-03-27 2018-04-25 積水化学工業株式会社 ポリビニルアセタール樹脂
JP6403970B2 (ja) * 2014-03-31 2018-10-10 積水化学工業株式会社 ポリビニルアセタール樹脂

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